JP2013194182A - コーティング材 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明の目的とするところは、優れた防汚性能を発揮するコーティング層を形成するために使用することができ、且つ保存安定性の良好なコーティング材を提供することにある。
【解決手段】本発明に係るコーティング材は、次の(A)乃至(C)成分を含有する;(A)アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、及びウレタン樹脂のうち少なくとも一種を含有するバインダー樹脂、(B)光半導体、及び(C)ハロゲン化銅化合物。
【選択図】なし
【解決手段】本発明に係るコーティング材は、次の(A)乃至(C)成分を含有する;(A)アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、及びウレタン樹脂のうち少なくとも一種を含有するバインダー樹脂、(B)光半導体、及び(C)ハロゲン化銅化合物。
【選択図】なし
Description
本発明は、コーティング材に関する。
従来、建築物等の外装材に、撥水処理、親水化処理などの各種汚染防止処理を施すことで、外装材の外観を維持することがおこなわれ、これにより外装材のメンテナンスフリー化が図られている。
例えば特許文献1には、撥水性不服組成物に、シリコーン樹脂及びフッ素樹脂から選ばれる少なくとも一種の高撥水性樹脂を含有させることで、コーティング層の撥水性を向上することが、開示されている。このようなフッ素樹脂などを利用する撥水塗装は、樹脂の高い結合エネルギーによって優れた耐候性を有し、また汚染物質が付着しにくい。
しかし、一旦付着した汚染物質は降雨などよって自然に除去されることは無く、このため、汚れが生じた場合は外装材等の外観が低下してしまう。
一方、特許文献2では、被膜に酸化チタンや酸化タングステンなどの光触媒を含有させることで、コーティング層を親水化することが開示されている。このような光触媒などを利用した親水塗装は、水による易洗浄性に優れ、また汚染物質が付着しても降雨等により除去されやすくなる。
しかし、湿度の高い場所や水分の多い場所、光の当たりにくい場所では十分な防汚性能が発現せず、このため、特に藻類などが外装材の表面に繁殖して外観を損ねる場合がある。
また、外装材に適用されるコーティング材には、良好な保存安定性も要求される。すなわち、コーティング材に特定の機能を付与するために添加剤等が配合される場合には、添加剤等が沈降したり凝集したりしにくいことが、望まれる。
本発明は上記事由に鑑みてなされたものであり、その目的とすることろは、優れた防汚性能を発揮するコーティング層を形成するために使用することができ、且つ保存安定性の良好なコーティング材を提供することにある。
本発明に係るコーティング材は、次の(A)乃至(C)成分を含有する;
(A)アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、及びウレタン樹脂のうち少なくとも一種を含有するバインダー樹脂、
(B)光半導体、及び
(C)ハロゲン化銅化合物。
(A)アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、及びウレタン樹脂のうち少なくとも一種を含有するバインダー樹脂、
(B)光半導体、及び
(C)ハロゲン化銅化合物。
本発明において、前記(B)成分が酸化チタンを含有し、前記(C)成分が塩化銅を含有することが好ましい。
本発明において、前記(A)成分100質量部に対する、前記(B)成分の割合が、50質量部以上300質量部以下の範囲であることが、好ましい。
本発明において、前記(B)成分100質量部に対する前記(C)成分の割合が、0.5質量部以上10質量部以下の範囲であることが好ましい。
本発明に係るコーティング材は、ハロゲン化銅化合物の分散性が良好であることから、保存安定性に優れ、更にこのコーティング材から形成されるコーティング層には、汚れが付着しにくく、且つ汚れが付着してもこの汚れが容易に除去され、しかも湿度が高い場所及び光の当たりにくい場所であっても優れた防汚性能を発揮することができる。
本実施形態によるコーティング材は、次の(A)成分、(B)成分、及び(C)成分を含有する。
(A)アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、及びウレタン樹脂のうち少なくとも一種を含有するバインダー樹脂、
(B)光半導体、及び
(C)ハロゲン化銅化合物。
(B)光半導体、及び
(C)ハロゲン化銅化合物。
(A)成分は、上記の通り、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、及びウレタン樹脂のうち少なくとも一種を含有するバインダー樹脂からなる。
(A)成分が含有することができるアクリル樹脂の例としては、アクリルポリウレタン樹脂、熱硬化型アクリル樹脂、紫外線硬化型アクリル樹脂、電子線硬化型アクリル樹脂、熱可塑型アクリル樹脂、常乾型アクリル樹脂等が、挙げられる。
(A)成分がアクリルポリウレタン樹脂を含有することが好ましい。この場合、コーティング層にアクリル樹脂としての剛直性とウレタン結合に起因する柔軟性とが付与されることで、コーティング層の機械強度がより向上する。
(A)成分が、熱硬化型アクリル樹脂、紫外線硬化型アクリル樹脂、電子線硬化型アクリル樹脂、及び常乾型アクリル樹脂から選ばれる少なくとも一種を含有することも好ましい。この場合、コーティング材を塗料として用いたりフィルムを形成するために用いたりするだけでなく、一体成形向け加飾フィルムを形成するために用いることもできるようになる。
アクリルポリウレタン樹脂が用いられる場合は、例えばアクリルポリオールと架橋剤とからなる樹脂が用いられる。アクリルポリオールは、特に制限はなく公知のものから適宜選択されることができる。架橋剤としてはポリイソシアネート化合物が用いられることが好ましい。ポリイソシアネート化合物の例としては、非黄変型のヘキサメチレンジイソシアネート(HMDI)等の脂肪族イソシアネート;イソホロンジイソシアネート(IPDI)等の脂環族イソシアネート;ジフェニルメタン4,4′−ジイソシアネート(MDI)や水添MDI等のポリイソシアネート化合物等が、挙げられる。特にポリイソシアネート化合物としてHMDIが用いられることが好ましい。
アクリルポリウレタン樹脂におけるアクリルポリオールとポリイソシアネート化合物との配合比は、アクリルポリオール中のOH基に対するポリイソシアネート化合物中のNCO基のモル比(NCO/OH比)が0.8以上1.5以下になる範囲であることが好ましく、特にこのモル比が1.0以上1.2以下になる範囲であることが好ましい。アクリルポリウレタン樹脂が用いられる場合、架橋反応を促進させるための触媒が併用されてもよい。触媒としては、ジブチル錫ジラウレート等が適宜用いられる。
(A)成分は前記以外のアクリル樹脂を含有してもよい。例えば、アクリル系モノマーが、単独で或いは他の共重合可能なモノマーと共に、溶液重合、乳化重合、分散重合等によりラジカル(共)重合することで得られる、ホモポリマーまたはコポリマーが用いられてもよい。アクリル系モノマーの例としては、(メタ)アクリル酸エステルが、挙げられる。共重合可能なモノマーの例としては、スチレン系化合物、ラジカル重合性不飽和結合を有するカルボン酸やジカルボン酸、ビニル基などのアルケニル基を有するシラン化合物、その他のビニルモノマーが、挙げられる。
(A)成分が含有することができるポリエステル樹脂としては、ポリオールと多塩基酸との重縮合反応により合成された適宜の樹脂が、挙げられる。また、不飽和結合を有するポリオールと、多塩基酸と、ポリオールの不飽和基と共重合可能なモノマーとが重合することで生成する樹脂が用いられてもよい。
(A)成分が含有することができるエポキシ樹脂としては、例えば、ビスフェノ−ルA型エポキシ樹脂、テトラグリシジルエ−テル型エポキシ樹脂、ジグリシジルエ−テル型エポキシ樹脂、水素添加ビスフェノ−ルA型エポキシ樹脂、フェノ−ルノボラック型エポキシ樹脂、オルソクレゾ−ルノボラック型エポキシ樹脂、脂環式ノボラック型エポキシ樹脂、トリアジン系エポキシ樹脂等ポリエポキシ化合物とポリオールやポリアミン、ポリチオール等との重合反応により得られる樹脂等が、挙げられる。エポキシ樹脂が使用される場合は、硬化促進剤が併用されてもよい。硬化促進剤としては、例えば、第4級ホスホニウム塩が、挙げられる。第4級ホスホニウム塩の具体例としては、テトラヒドロホスホニウムブロマイド、テトラヒドロホスホニウムクロライド、テトラフェニルホスホニウムブロマイド、エチルトリフェニルホスホニウムブロマイド、ブチルトリフェニルホスホニウムブロマイド、ベンジルトリフェニルホスホニウムクロライド等が、挙げられる。第4級ホスホニウム塩以外の硬化促進剤の例としては、ジアザビシクロウンデセン(DBU)の有機酸塩が、挙げられる。DBUの具体例としては、6−ジメチルアミノ−1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]ウンデセン−7(DMA−DBU)、1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]ウンデセン−7(DBU)、6−ジブチルアミノ−1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]ウンデセン−7(DMA−DBU)等が、挙げられる。DBUの有機酸塩を構成する酸としては、フェノ−ル、オクチル酸、トルエンスルホン酸、ギ酸、テレフタル酸、安息香酸、酢酸、ニトロ安息香酸、ジニトロ安息香酸等が、挙げられる。
(A)成分が含有することができるウレタン樹脂としては、上記アクリルポリオール以外のポリオール、すなわち公知のポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール等と、既述のポリイソシアネート化合物とからなる樹脂が、挙げられる。
(B)成分は、上記の通り、光半導体からなる。この(B)成分によって、コーティング層に光触媒機能が付与される。すなわち、光半導体を含有するコーティング層に紫外線等の光が照射されると、光半導体上で活性酸素が発生し、この活性酸素による活性作用によって、有機物が酸化、分解される。その結果、コーティング層に付着する汚れや、臭いが生じる要因である有機物などが、分解されて除去される。これにより、コーティング層が防汚性及び防臭性を発揮する。更に、光半導体によって、後述するとおり(C)成分が活性化し、このためコーティング層の、藻類が繁殖しにくくなる性質(以下、防藻性という)が、向上する。
(B)成分が含有することができる光半導体の具体例としては、酸化チタン、酸化鉄、酸化亜鉛、酸化錫、酸化ジルコニウム、酸化タングステン、酸化モリブデン、酸化ルテニウム、酸化ゲルマニウム、酸化鉛、酸化カドニウム、酸化銅、酸化バナジウム、酸化ニオブ、酸化タンタル、酸化マンガン、酸化コバルト、酸化ロジウム、酸化レニウム等が挙げられる。これらの光半導体のうち、一種のみが用いられても、二種以上が併用されてもよい。特にアナターゼ型酸化チタンは、光触媒機能が高く、且つ入手し易いため、(B)成分がアナターゼ型酸化チタンを含有することが好ましい。
また、(B)成分の平均一次粒子径は、50μm以下であることが好ましい。この場合、コーティング層の透明性が向上し、或いはコーティング層が顔料などで着色される場合にはコーティング層の着色が(B)成分により阻害されにくくなる。この平均一次粒子径が5μm以下であれば更に好ましい。また、(B)成分の平均一次粒子径は、限定的ではないが、50nm以上であることが好ましい。
また、アナターゼ型の酸化チタンが用いられる場合、このアナターゼ型の酸化チタンの平均一次粒子径が、5μm以下であることが好ましい。この場合、コーティング層の透明性がより向上し、或いはコーティング層が顔料などで着色される場合にはコーティング層の着色がアナターゼ型の酸化チタンにより阻害されにくくなる。更に、コーティング層に優れた光触媒機能が付与される。このアナターゼ型の酸化チタンの平均一次粒子径が0.1μm以下であればより好ましく、0.05μm以下であれば更に好ましい。また、アナターゼ型の酸化チタンの平均一次粒子径は、限定的ではないが、50nm以上であることが好ましい。
尚、本明細書において、平均一次粒子径は、日本電子株式会社製走査型透過電子顕微鏡(加速電圧20kV 倍率100k)等を用いることで得られる粒子の電子顕微鏡画像を画像処理することで導出される真円換算の直径の、算術平均値である。
コーティング材中の(B)成分の割合は、(A)成分100質量部に対して、50質量部以上300質量部以下の範囲であることが好ましい。この割合が50質量部以上であると、コーティング層の防藻性が特に高くなる。また、この割合が300質量部以下であると、コーティング層の白化、剥離等が抑制されて、コーティング層の外観が向上する。この(B)成分の割合は、更に66質量部以上233質量部以下の範囲であることが好ましい。
(C)成分は、上記の通りハロゲン化銅化合物からなる。(C)成分は、CuX及びCuX2から選ばれる少なくとも一種を含有することができる。尚、Xはハロゲンを示す。例えば、(C)成分は、CuCl、CuBr、CuI、CuF、CuCl2、CuBr2、CuCl2、及びCuF2から選ばれる、少なくとも一種を含有することができる。特に入手のし易さ及び安定性を勘案すると、(C)成分は、CuClとCuCl2とのうち少なくとも一種を含有することが好ましい。
コーティング材が(C)成分を含有することで、コーティング層に、防藻性が付与される。このため、湿度の高い場所、水分の多い場所、光の当たりにくい場所などであっても、コーティング層上で藻類が繁殖しにくくなり、これによりコーティング層の防汚性が更に向上する。
本実施形態では、コーティング材中並びにコーティング層中に光半導体が含まれるため、既述の通り、コーティング層中では光半導体の作用によって(C)成分が活性化し、コーティング層が優れた防藻性を発揮する。これは、光半導体に光が照射されることで生じる光半導体の光触媒作用によって、一価の銅化合物が生成すると共に、銅が一価の酸化状態で安定化され、これに起因して優れた防藻性が発揮されるためであると、考えられる。このため、コーティング材中での(C)成分中の銅が二価の酸化状態であっても、コーティング層は優れた防藻性を発揮する。但し、コーティング層がより優れた防藻性を発揮するためには、コーティング材中の(C)成分が一価のハロゲン化銅化合物を含有することが好ましい。
また、ハロゲン化銅化合物は、上記(A)成分中で分散しやすく、このため、コーティング材中における(C)成分の分散性が非常に高い。このため、コーティング材中にで(C)成分の沈降、凝集等が生じにくくなり、このためコーティング材の保存安定性が向上する。また、コーティング層中での銅化合物の分散性も良好となるため、コーティング層の良好な防汚性が、安定して発揮される。
コーティング材中における、(B)成分100質量部に対する(C)成分の割合は、0.5質量部以上10質量以下の範囲であることが好ましい。この(C)成分中の割合が0.5質量部以上であると、コーティング層がより高い防藻性能を発揮することができる。また、この(C)成分の割合が10質量部以下であることで、コーティング材中に沈殿が更に生じにくくなって、コーティング材の安定性が更に向上し、また、コーティング層の着色などの外観の不具合が抑制される。
コーティング材が適宜の部材に塗布され、更に硬化成膜されることで、部材上にコーティング層が形成される。このコーティング層には汚れが付着しにくく、且つ汚れが付着してもこの汚れが容易に除去され、しかも湿度が高い場所及び光の当たりにくい場所であっても優れた防汚性能を発揮することができる。更に、コーティング層は優れた防藻性も発揮し得る。
コーティング材の塗布方法としては、特に制限されないが、エアースプレー法、カーテンコート、ロールコート等の適宜の手法が挙げられる。コーティング材を硬化成膜させためには、(A)成分の種類に応じた手法が採用される。例えばコーティング材が加熱されることで乾燥されたり、加熱されることで(A)成分の硬化反応が進行したりすることで、コーティング材が硬化成膜される。コーティング層の厚みは、特に制限されないが、レベリング性を向上する観点からは、2μm以上15μm以下の範囲であることが好ましい。
コーティング材が塗布される部材の種類には、特に制限はない。この部材の好ましい例として、建築用の外装材などにように、屋外で使用される部材が挙げられる。外装材が本実施形態によるコーティング層を備える場合、外装材が湿度が高い場所、光の当たりにくい場所等に設置されても、外装材は優れた防汚性能を発揮し、更に優れた防藻性も発揮することができる。
以下、本発明の具体的な実施例を示すことで本発明を更に詳述する。尚、下記の実施例及び比較例において、特に断らない限り「部」は総て「質量部」を、「%」は総て「質量%」を示す。また本発明が下記の実施例に限定されないのは言うまでもない。
[酸化チタン分散液の調製]
アナタース型酸化チタン(テイカ株式会社製、品番AMT−100、平均一次粒子径6nm)10部と、メチルエチルケトン88部とを混合することで、混合物を得た。この混合物をビーズミルで混合しながら、この混合物にビックケミー・ジャパン株式会社製の分散剤(品番DISPERBYK−111)2質量部を徐々に添加した。これにより、固形分濃度10%の酸化チタンスラリーを得た。この酸化チタンスラリー中の酸化チタンの二次粒子径を動的光散乱法で測定した結果、120nmであった。
アナタース型酸化チタン(テイカ株式会社製、品番AMT−100、平均一次粒子径6nm)10部と、メチルエチルケトン88部とを混合することで、混合物を得た。この混合物をビーズミルで混合しながら、この混合物にビックケミー・ジャパン株式会社製の分散剤(品番DISPERBYK−111)2質量部を徐々に添加した。これにより、固形分濃度10%の酸化チタンスラリーを得た。この酸化チタンスラリー中の酸化チタンの二次粒子径を動的光散乱法で測定した結果、120nmであった。
[実施例1]
アクリル樹脂(DIC株式会社製、品番A190、固形分濃度50%)100部、酸化チタン分散液600部、及び塩化銅(I)(和光純薬工業株式会社製)2.5部、メチルエチルケトン400部を混合することで、加熱残分の割合が10%のコーティング材を得た。
アクリル樹脂(DIC株式会社製、品番A190、固形分濃度50%)100部、酸化チタン分散液600部、及び塩化銅(I)(和光純薬工業株式会社製)2.5部、メチルエチルケトン400部を混合することで、加熱残分の割合が10%のコーティング材を得た。
このコーティング材を、基材(松浪硝子社製のスライドガラス、品番S921、寸法76mm×52mm×1.5mmt)上にバーコーター#10を用いて塗布した。続いて、基材上のコーティング材を100℃で10分加熱することで、乾燥させると共に硬化反応を促進させた。これにより、表に示す厚みのコーティング層を形成した。
[実施例2]
アクリル樹脂(DIC株式会社製、品番A190、固形分濃度50%)100部、酸化チタン分散液1500部、及び塩化銅(I)(和光純薬工業株式会社製)2.5部、メチルエチルケトン400部を混合することで、加熱残分の割合が10%のコーティング材を得た。
アクリル樹脂(DIC株式会社製、品番A190、固形分濃度50%)100部、酸化チタン分散液1500部、及び塩化銅(I)(和光純薬工業株式会社製)2.5部、メチルエチルケトン400部を混合することで、加熱残分の割合が10%のコーティング材を得た。
このコーティング材を、基材(松浪硝子社製のスライドガラス、品番S921、寸法76mm×52mm×1.5mmt)上にバーコーター#10を用いて塗布した。続いて、基材上のコーティング材を100℃で10分加熱することで、乾燥させると共に硬化反応を促進させた。これにより、表に示す厚みのコーティング層を形成した。
[実施例3]
アクリル樹脂(DIC株式会社製、品番A190、固形分濃度50%)100部、酸化チタン分散液750部、及び塩化銅(I)(和光純薬工業株式会社製)2.5部、メチルエチルケトン400部を混合することで、加熱残分の割合が10%のコーティング材を得た。
アクリル樹脂(DIC株式会社製、品番A190、固形分濃度50%)100部、酸化チタン分散液750部、及び塩化銅(I)(和光純薬工業株式会社製)2.5部、メチルエチルケトン400部を混合することで、加熱残分の割合が10%のコーティング材を得た。
このコーティング材を、基材(松浪硝子社製のスライドガラス、品番S921、寸法76mm×52mm×1.5mmt)上にバーコーター#10を用いて塗布した。続いて、基材上のコーティング材を100℃で10分加熱することで、乾燥させると共に硬化反応を促進させた。これにより、表に示す厚みのコーティング層を形成した。
[実施例4]
アクリル樹脂(DIC株式会社製、品番A190、固形分濃度50%)100部、酸化チタン分散液250部、及び塩化銅(I)(和光純薬工業株式会社製)2.5部、メチルエチルケトン400部を混合することで、加熱残分の割合が10%のコーティング材を得た。
アクリル樹脂(DIC株式会社製、品番A190、固形分濃度50%)100部、酸化チタン分散液250部、及び塩化銅(I)(和光純薬工業株式会社製)2.5部、メチルエチルケトン400部を混合することで、加熱残分の割合が10%のコーティング材を得た。
このコーティング材を、基材(松浪硝子社製のスライドガラス、品番S921、寸法76mm×52mm×1.5mmt)上にバーコーター#10を用いて塗布した。続いて、基材上のコーティング材を100℃で10分加熱することで、乾燥させると共に硬化反応を促進させた。これにより、表に示す厚みのコーティング層を形成した。
[実施例5]
アクリル樹脂(DIC株式会社製、品番A190、固形分濃度50%)100部、酸化チタン分散液750部、及び塩化銅(I)(和光純薬工業株式会社製)0.25部、メチルエチルケトン400部を混合することで、加熱残分の割合が10%のコーティング材を得た。
アクリル樹脂(DIC株式会社製、品番A190、固形分濃度50%)100部、酸化チタン分散液750部、及び塩化銅(I)(和光純薬工業株式会社製)0.25部、メチルエチルケトン400部を混合することで、加熱残分の割合が10%のコーティング材を得た。
このコーティング材を、基材(松浪硝子社製のスライドガラス、品番S921、寸法76mm×52mm×1.5mmt)上にバーコーター#10を用いて塗布した。続いて、基材上のコーティング材を100℃で10分加熱することで、乾燥させると共に硬化反応を促進させた。これにより、表に示す厚みのコーティング層を形成した。
[実施例6]
アクリル樹脂(DIC株式会社製、品番A190、固形分濃度50%)100部、酸化チタン分散液750部、及び塩化銅(I)(和光純薬工業株式会社製)2.5部、メチルエチルケトン400部を混合することで、加熱残分の割合が10%のコーティング材を得た。
アクリル樹脂(DIC株式会社製、品番A190、固形分濃度50%)100部、酸化チタン分散液750部、及び塩化銅(I)(和光純薬工業株式会社製)2.5部、メチルエチルケトン400部を混合することで、加熱残分の割合が10%のコーティング材を得た。
このコーティング材を、基材(松浪硝子社製のスライドガラス、品番S921、寸法76mm×52mm×1.5mmt)上にバーコーター#10を用いて塗布した。続いて、基材上のコーティング材を100℃で10分加熱することで、乾燥させると共に硬化反応を促進させた。これにより、表に示す厚みのコーティング層を形成した。
[実施例7]
アクリル樹脂(DIC株式会社製、品番A190、固形分濃度50%)100部、酸化チタン分散液750部、及び塩化銅(I)(和光純薬工業株式会社製)5部、メチルエチルケトン400部を混合することで、加熱残分の割合が10%のコーティング材を得た。
アクリル樹脂(DIC株式会社製、品番A190、固形分濃度50%)100部、酸化チタン分散液750部、及び塩化銅(I)(和光純薬工業株式会社製)5部、メチルエチルケトン400部を混合することで、加熱残分の割合が10%のコーティング材を得た。
このコーティング材を、基材(松浪硝子社製のスライドガラス、品番S921、寸法76mm×52mm×1.5mmt)上にバーコーター#10を用いて塗布した。続いて、基材上のコーティング材を100℃で10分加熱することで、乾燥させると共に硬化反応を促進させた。これにより、表に示す厚みのコーティング層を形成した。
[実施例8]
ポリオール樹脂(三井化学株式会社製、品名オレスターQ164、酸価30KOHmg/g)100部、硬化剤(ヘキサメチレンジイソシアネート、日本ポリウレタン工業株式会社社製、品名コロネートHX)10部、酸化チタン分散液240部、及び塩化銅(I)(和光純薬工業株式会社製)1部、メチルエチルケトン100部を混合することで、加熱残分の割合が10%のコーティング材を得た。
ポリオール樹脂(三井化学株式会社製、品名オレスターQ164、酸価30KOHmg/g)100部、硬化剤(ヘキサメチレンジイソシアネート、日本ポリウレタン工業株式会社社製、品名コロネートHX)10部、酸化チタン分散液240部、及び塩化銅(I)(和光純薬工業株式会社製)1部、メチルエチルケトン100部を混合することで、加熱残分の割合が10%のコーティング材を得た。
このコーティング材を、基材(松浪硝子社製のスライドガラス、品番S921、寸法76mm×52mm×1.5mmt)上にバーコーター#10を用いて塗布した。続いて、基材上のコーティング材を乾燥させるために100℃で10分加熱し、続いて硬化反応を促進するために60℃の温度下に24時間曝露した。これにより、表に示す厚みのコーティング層を形成した。
[実施例9]
アクリル樹脂(DIC株式会社製、品番A190、固形分濃度50%)100部、酸化チタン分散液600部、及び塩化銅(I)(和光純薬工業株式会社製)2.5部、メチルエチルケトン2000部を混合することで、加熱残分5%コーティング材を得た。
アクリル樹脂(DIC株式会社製、品番A190、固形分濃度50%)100部、酸化チタン分散液600部、及び塩化銅(I)(和光純薬工業株式会社製)2.5部、メチルエチルケトン2000部を混合することで、加熱残分5%コーティング材を得た。
このコーティング材を、基材(松浪硝子社製のスライドガラス、品番S921、寸法76mm×52mm×1.5mmt)上にバーコーター#10を用いて塗布した。続いて、基材上のコーティング材を100℃で10分加熱することで、乾燥させると共に硬化反応を促進させた。これにより、表に示す厚みのコーティング層を形成した。
[実施例10]
アクリル樹脂(DIC株式会社製、品番A190、固形分濃度50%)100部、酸化チタン分散液600部、及び塩化銅(I)(和光純薬工業株式会社製)2.5部を混合することで、加熱残分16%コーティング材を得た。
アクリル樹脂(DIC株式会社製、品番A190、固形分濃度50%)100部、酸化チタン分散液600部、及び塩化銅(I)(和光純薬工業株式会社製)2.5部を混合することで、加熱残分16%コーティング材を得た。
このコーティング材を、基材(松浪硝子社製のスライドガラス、品番S921、寸法76mm×52mm×1.5mmt)上にバーコーター#20を用いて塗布した。続いて、基材上のコーティング材を100℃で10分加熱することで、乾燥させると共に硬化反応を促進させた。これにより、表に示す厚みのコーティング層を形成した。
[実施例11]
アクリル樹脂(DIC株式会社製、品番A190、固形分濃度50%)100部、酸化チタン分散液2000部、及び塩化銅(I)(和光純薬工業株式会社製)2.5部、メチルエチルケトン300部を混合することで、加熱残分の割合が10%のコーティング材を得た。
アクリル樹脂(DIC株式会社製、品番A190、固形分濃度50%)100部、酸化チタン分散液2000部、及び塩化銅(I)(和光純薬工業株式会社製)2.5部、メチルエチルケトン300部を混合することで、加熱残分の割合が10%のコーティング材を得た。
このコーティング材を、基材(松浪硝子社製のスライドガラス、品番S921、寸法76mm×52mm×1.5mmt)上にバーコーター#10を用いて塗布した。続いて、基材上のコーティング材を100℃で10分加熱することで、乾燥させると共に硬化反応を促進させた。これにより、表に示す厚みのコーティング層を形成した。
[実施例12]
アクリル樹脂(DIC株式会社製、品番A190、固形分濃度50%)100部、酸化チタン分散液750部、及び塩化銅(I)(和光純薬工業株式会社製)10部、メチルエチルケトン500部を混合することで、加熱残分の割合が10%のコーティング材を得た。
アクリル樹脂(DIC株式会社製、品番A190、固形分濃度50%)100部、酸化チタン分散液750部、及び塩化銅(I)(和光純薬工業株式会社製)10部、メチルエチルケトン500部を混合することで、加熱残分の割合が10%のコーティング材を得た。
このコーティング材を、基材(松浪硝子社製のスライドガラス、品番S921、寸法76mm×52mm×1.5mmt)上にバーコーター#10を用いて塗布した。続いて、基材上のコーティング材を100℃で10分加熱することで、乾燥させると共に硬化反応を促進させた。これにより、表に示す厚みのコーティング層を形成した。
[実施例13]
アクリル樹脂(DIC株式会社製、品番A190、固形分濃度50%)100部、酸化チタン分散液750部、メチルエチルケトン400部を混合することで、加熱残分の割合が10%のコーティング材を得た。
アクリル樹脂(DIC株式会社製、品番A190、固形分濃度50%)100部、酸化チタン分散液750部、メチルエチルケトン400部を混合することで、加熱残分の割合が10%のコーティング材を得た。
このコーティング材を、基材(松浪硝子社製のスライドガラス、品番S921、寸法76mm×52mm×1.5mmt)上にバーコーター#10を用いて塗布した。続いて、基材上のコーティング材を100℃で10分加熱することで、乾燥させると共に硬化反応を促進させた。これにより、表に示す厚みのコーティング層を形成した。
[実施例14]
アクリル樹脂(DIC株式会社製、品番A190、固形分濃度50%)100部、酸化チタン分散液600部、及び塩化銅(I)(和光純薬工業株式会社製)2.5部、メチルエチルケトン8000部を混合することで、加熱残分5%コーティング材を得た。
アクリル樹脂(DIC株式会社製、品番A190、固形分濃度50%)100部、酸化チタン分散液600部、及び塩化銅(I)(和光純薬工業株式会社製)2.5部、メチルエチルケトン8000部を混合することで、加熱残分5%コーティング材を得た。
このコーティング材を、基材(松浪硝子社製のスライドガラス、品番S921、寸法76mm×52mm×1.5mmt)上にバーコーター#10を用いて塗布した。続いて、基材上のコーティング材を100℃で10分加熱することで、乾燥させると共に硬化反応を促進させた。これにより、表に示す厚みのコーティング層を形成した。
[実施例15]
アクリル樹脂(DIC株式会社製、品番A190、固形分濃度50%)100部、酸化チタン分散液600部、及び塩化銅(I)(和光純薬工業株式会社製)2.5部を混合することで、加熱残分16%コーティング材を得た。
アクリル樹脂(DIC株式会社製、品番A190、固形分濃度50%)100部、酸化チタン分散液600部、及び塩化銅(I)(和光純薬工業株式会社製)2.5部を混合することで、加熱残分16%コーティング材を得た。
このコーティング材を、基材(松浪硝子社製のスライドガラス、品番S921、寸法76mm×52mm×1.5mmt)上にバーコーター#50を用いて塗布した。続いて、基材上のコーティング材を100℃で10分加熱することで、乾燥させると共に硬化反応を促進させた。これにより、表に示す厚みのコーティング層を形成した。
[比較例1]
アクリル樹脂(DIC株式会社製、品番A190、固形分濃度50%)100部、酸化チタン分散液750部、及び酸化銅(I)(和光純薬工業株式会社製)2.5部、メチルエチルケトン400部を混合することで、加熱残分の割合が10%のコーティング材を得た。
アクリル樹脂(DIC株式会社製、品番A190、固形分濃度50%)100部、酸化チタン分散液750部、及び酸化銅(I)(和光純薬工業株式会社製)2.5部、メチルエチルケトン400部を混合することで、加熱残分の割合が10%のコーティング材を得た。
このコーティング材を、基材(松浪硝子社製のスライドガラス、品番S921、寸法76mm×52mm×1.5mmt)上にバーコーター#10を用いて塗布した。続いて、基材上のコーティング材を100℃で10分加熱することで、乾燥させると共に硬化反応を促進させた。これにより、表に示す厚みのコーティング層を形成した。
[比較例2]
アクリル樹脂(DIC株式会社製、品番A190、固形分濃度50%)100部、酸化チタン分散液750部、及び酸化銅(II)(和光純薬工業株式会社製)2.5部、メチルエチルケトン400部を混合することで、コーティング材を得た。
アクリル樹脂(DIC株式会社製、品番A190、固形分濃度50%)100部、酸化チタン分散液750部、及び酸化銅(II)(和光純薬工業株式会社製)2.5部、メチルエチルケトン400部を混合することで、コーティング材を得た。
このコーティング材を、基材(松浪硝子社製のスライドガラス、品番S921、寸法76mm×52mm×1.5mmt)上にバーコーター#10を用いて塗布した。続いて、基材上のコーティング材を100℃で10分加熱することで、乾燥させると共に硬化反応を促進させた。これにより、表に示す厚みのコーティング層を形成した。
[評価試験]
各実施例及び比較例におけるコーティング材及びコーティング層に対して、次の評価試験を実施した。その結果を後掲の表に示す。
各実施例及び比較例におけるコーティング材及びコーティング層に対して、次の評価試験を実施した。その結果を後掲の表に示す。
(安定性)
コーティング材を固形分濃度が1%になるように希釈することで希釈液を得た。この希釈液10cm3を、試験管(直径18mm、長さ180mm)内に入れてから、室温下に1時間放置した。続いて、試験管内の液を目視で観察しすることで、この液における沈降物の有無を確認した。この結果、沈降物が認められない場合を「○」、沈降物が認められる場合を「×」と評価した。
コーティング材を固形分濃度が1%になるように希釈することで希釈液を得た。この希釈液10cm3を、試験管(直径18mm、長さ180mm)内に入れてから、室温下に1時間放置した。続いて、試験管内の液を目視で観察しすることで、この液における沈降物の有無を確認した。この結果、沈降物が認められない場合を「○」、沈降物が認められる場合を「×」と評価した。
(外観)
コーティング層へ、ブラックライトから波長360nmの紫外線を、1mWの出力で4時間照射した。
コーティング層へ、ブラックライトから波長360nmの紫外線を、1mWの出力で4時間照射した。
続いて、コーティング層を目視で観察することで、クラックの有無、並びに濁りの有無を確認した。この結果、クラック及び濁りが認められない場合を「○」、クラックは認められないが軽微な濁りが認められる場合を「△」、著しい濁り又はクラックが認められる場合を「×」と、評価した。
(密着性)
コーティング層へ、ブラックライトから波長360nmの紫外線を、1mWの出力で4時間照射した。
コーティング層へ、ブラックライトから波長360nmの紫外線を、1mWの出力で4時間照射した。
続いて、碁盤目試験法(JIS K5400)により、基材に対するコーティング層の密着性を測定した。その結果、剥離が生じなかった場合を「○」、剥離箇所が1個所以上10箇所未満の場合を「△」、剥離個所が10箇所以上の場合を「×」と評価した。
(防藻性)
コーティング層に対し、JIS Z2911に準拠した試験を実施した。
コーティング層に対し、JIS Z2911に準拠した試験を実施した。
その結果、試験前と比較して、試験後にコーティング層に外観の変化が認められず、或いは外観の変化が認められたのがコーティング層の10%未満の面積であった場合を「○」、コーティング層の10%以上30%未満の面積において外観の変化が認められた場合を「△」、コーティング層の30%以上の面積において外観の変化が認められた場合を「×」と、評価した。
尚、実施例1において、コーティング層へ紫外線を照射せずに防藻性試験をおこなった場合には、その評価は「×」となった。
(酸化銅(I)量変化)
コーティング層の表面における波長410nmの光の反射率を、このコーティング層における酸化銅(I)の量の指標として利用することで、次のようにして、紫外線の照射による酸化銅(I)の量の変化を調査した。
コーティング層の表面における波長410nmの光の反射率を、このコーティング層における酸化銅(I)の量の指標として利用することで、次のようにして、紫外線の照射による酸化銅(I)の量の変化を調査した。
コーティング層へ、ブラックライトから波長360nmの紫外線を、1mWの出力で4時間照射した。
紫外線の照射前と、照射後との各々において、コーティング層の表面における波長680nmの光の反射率を、島津株式会社製の分光光度計を用いて測定した。紫外線照射前の反射率に対する、紫外線照射後の反射率の比を導出した。
(屋外曝露試験)
コーティング層へ、ブラックライトから波長360nmの紫外線を、1mWの出力で4時間照射した。
コーティング層へ、ブラックライトから波長360nmの紫外線を、1mWの出力で4時間照射した。
続いて、コーティング層の表面が鉛直線と平行になり、且つコーティング層の表面が北を向くようにして、コーティング層を屋外に配置した。この状態を3ヶ月維持してから、コーティング層の表面外観を目視で観察した。その結果、外観に変化が認められなかった場合を「○」、軽微な藻類の付着と汚れの付着が認められる場合を「△」、著しい藻類の付着と汚れの付着が認められる場合を「×」と、評価した。
Claims (4)
- 次の(A)乃至(C)成分を含有するコーティング材;
(A)アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、及びウレタン樹脂のうち少なくとも一種を含有するバインダー樹脂、
(B)光半導体、及び
(C)ハロゲン化銅化合物。 - 前記(B)成分が酸化チタンを含有し、前記(C)成分が塩化銅を含有する請求項1に記載のコーティング材。
- 前記(A)成分100質量部に対する、前記(B)成分の割合が、50質量部以上300質量部以下の範囲である請求項1又は2に記載のコーティング材。
- 前記(B)成分100質量部に対する前記(C)成分の割合が、0.5質量部以上10質量部以下の範囲である請求項1乃至3のいずれか一項に記載のコーティング材。
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-
2012
- 2012-03-21 JP JP2012064208A patent/JP2013194182A/ja active Pending
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