JP2013193170A - ロボットのアーム連結装置 - Google Patents

ロボットのアーム連結装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2013193170A
JP2013193170A JP2012063278A JP2012063278A JP2013193170A JP 2013193170 A JP2013193170 A JP 2013193170A JP 2012063278 A JP2012063278 A JP 2012063278A JP 2012063278 A JP2012063278 A JP 2012063278A JP 2013193170 A JP2013193170 A JP 2013193170A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
arm
convex portion
projection
shaft member
convex
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012063278A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Takemoto
博之 竹本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Wave Inc
Original Assignee
Denso Wave Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Wave Inc filed Critical Denso Wave Inc
Priority to JP2012063278A priority Critical patent/JP2013193170A/ja
Publication of JP2013193170A publication Critical patent/JP2013193170A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】障害物に対するアームの緩衝と退避とを簡易な構成で実現し、障害物への接触後のアームの位置決めを容易に実現可能とする。
【解決手段】アーム連結装置は、第1のアーム部に設けられ対向する面の間隔が鉛直上方に向かうに連れて広がるように構成された第1の凸部および第2の凸部と、第2のアーム部に設けられ第1の凸部と第2の凸部との間に配置される第3の凸部と、第1の凸部、第2の凸部および第3の凸部に設けられ、第1のアーム部と第2のアーム部とを相対的に回転可能に軸支し、かつ、第3の凸部を第1の凸部および第2の凸部の間で第2の方向に沿って移動可能に支持する軸部材と、軸部材に平行に設けられ、第2の方向から第2のアーム部に荷重が掛かっていない場合に、両端が第1の凸部および第2の凸部の対向する面の所定の部位にそれぞれ当接する支持部材と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、ロボットのアーム連結装置に関する。
ロボットのアームには、水平方向や鉛直下方向の障害物との接触に備え、障害物への衝突を緩衝する機構や、衝突時にアームの退避を行う機構を組み込むことが好ましい。このような機構としては、例えば、アームの根元にヒンジを設け、それをバネにより保持することで緩衝を実現する機構がある。また、アームの回転軸にクラッチを設け、一定以上の力が加わったときにクラッチをすべらせることで緩衝を実現する機構がある。その他、例えば、特許文献1には、アームが水平方向に衝突した場合に、水平方向から受けた力によってアームを鉛直上方に退避させる機構が開示されている。
特開2011−240450号公報
しかし、上述した機構にはそれぞれ次のような問題があった。ヒンジとバネによって緩衝を実現する機構では、バネの経時変化によって位置決め精度が悪化する場合や振動が発生する場合がある。また、アームの退避を実現するためには、アームが衝突する可能性のある方向毎にヒンジやバネを設ける必要がある。クラッチによって緩衝を実現する機構では、衝突後の位置決めが困難となり、さらに、クラッチを設けることで重量が増大してしまう。また、アームの退避を実現するためには、アームが衝突する可能性のある方向毎にクラッチを設ける必要がある。特許文献1に記載の機構では、構成部品数が多いため、重量が増大してしまい、また、組み立てコストも高価になってしまう。
これらの問題を考慮し、本発明が解決しようとする課題は、障害物に対するアームの緩衝と退避とを簡易な構成で実現し、また、障害物への接触後のアームの位置決めを容易に実現可能とする技術を提供することである。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]ロボットの一つのアームに含まれる第1のアーム部と第2のアーム部とを、第1の方向に連結するアーム連結装置であって、前記第1のアーム部に、それぞれ、前記第1の方向と垂直な方向でかつ水平な方向である第2の方向に所定の間隔を空けて並んで設けられ、前記第2の方向において対向する面の間隔が、それぞれ、鉛直上方に向かうに連れて広がるように構成された第1の凸部および第2の凸部と、前記第2のアーム部に設けられ、前記第1の凸部と前記第2の凸部との間に配置される第3の凸部と、前記第1の凸部、前記第2の凸部、および、前記第3の凸部に前記第2の方向に沿って設けられ、前記第1のアーム部と前記第2のアーム部とを相対的に回転可能に軸支し、かつ、前記第3の凸部を前記第1の凸部および前記第2の凸部の間で前記第2の方向に沿って移動可能に支持する軸部材と、前記第3の凸部の前記軸部材よりも前記第1の方向側に前記軸部材に平行に設けられ、前記第2の方向から荷重が掛かっていない場合に、両端が前記第1の凸部および前記第2の凸部の対向する面の所定の部位にそれぞれ当接する支持部材と、を備えるアーム連結装置。
このような構成のアーム連結装置によれば、第1のアーム部に設けられた第1の凸部および第2の凸部と、第2のアーム部に設けられた第3の凸部とが、第3の凸部が第1の凸部と第2の凸部との間で第2の方向に沿って移動可能となるように軸部材によって連結され、第3の凸部に設けられた支持部材の両端が、第2の方向から荷重が掛かっていない場合に、鉛直上方に向かうに連れて広がる第1の凸部と第2の凸部の対向する面に当接する。そのため、第2のアーム部(または第1のアーム部)に第2の方向から障害物が接触した際には、第2のアーム部(または第1のアーム部)が第2の方向に移動させられるとともに、支持部材の端部が第1の凸部または第2の凸部の内側の面上を上方に摺動することで、第2のアーム部(または第1のアーム部)が自動的に鉛直上方に跳ね上げられる。よって、3つの凸部と軸部材と支持部材という極めて簡易な構成により、障害物への接触時におけるアームの緩衝と退避とを実現することができる。
また、上記構成のアーム連結装置によれば、第2のアーム部の鉛直方向における位置決めが、鉛直上方に向かうに連れて広がる第1の凸部と第2の凸部の対向する面に支持部材の両端が当接することによってなされる。そのため、障害物への接触後には、跳ね上げられた第2のアーム部(または第1のアーム部)が重力によって下方に移動することで、自動的に位置決めされる。そのため、障害物への接触後のアームの位置決めを極めて容易に行うことが可能になる。
なお、第1のアーム部と第2のアーム部とは、どちらがロボットに接続されていてもよい。つまり、第1のアーム部がロボットに接続され、第2のアーム部が障害物への接触時に跳ね上げられることとしてもよいし、第2のアーム部がロボットに接続され、第1のアーム部が障害物への接触時に跳ね上げられることとしてもよい。
[適用例2]適用例1に記載のアーム連結装置であって、前記第1の方向において前記支持部材が前記第3の凸部に設けられる位置は、前記第1の凸部および前記第2の凸部の前記第1の方向における先端に対応する位置であるアーム連結装置。このような構成であれば、軸部材と支持部材の間隔を長くすることができるので、第2のアーム部(または第1のアーム部)の位置決めの精度が高まり、また、障害物の接触時に、第2のアーム部が相対的に回転しやすくなる。
[適用例3]適用例1または適用例2に記載のアーム連結装置であって、鉛直方向において前記支持部材が前記第3の凸部に設けられる位置は、前記軸部材の鉛直方向における位置と同じであるアーム連結装置。このような構成であれば、第2のアーム部が相対的に回転した際に、支持部材が第1の凸部および第2の凸部の対向する面内から脱落しないように、支持部材75を、できるだけ先端側に配置することができる。よって、軸部材と支持部材の間隔を長くすることが可能になり、それにより、第2のアーム部を相対的に容易に回転させることが可能になる。
本発明は、上述したアーム連結装置としての構成のほか、アーム連結装置が備えられたロボットや産業機器、アーム連結装置の製造方法や使用方法としても構成することが可能である。
アーム連結装置を備える産業用ロボットの概略構成を示すである。 アーム連結装置の詳細な構成を示す説明図である。 アーム連結装置の四面図である。 アーム連結装置の動作状態を示す説明図である。 軸部材と支持部材の位置関係を示す図である。 第1の凸部と第2の凸部の面のバリエーションを示す説明図である。
図1は、本発明の一実施形態としてのアーム連結装置を備える産業用ロボットの概略構成を示す図である。図1には、互いに直交するXYZ方向と、θ軸とを示している。図1のXYZ方向は、他の図のXYZ方向に対応している。本実施形態では、−Z方向が鉛直方向である。ロボット10は、アーム20と、アーム20をθ軸を中心として回転させる回転ユニット30と、アームをZ方向に沿って昇降させる昇降ユニット40と、アームをX方向に沿って走行させる走行ユニット50とを備えている。なお、X方向およびY方向は、水平面において互いに直行する方向である。
アーム20は、第1のアーム部21と、第2のアーム部22と、アーム連結装置23と、ハンド24と、チャック爪25、とを備えている。これらは、例えば、アルミニウムやアルミニウム合金、樹脂等の軽量な部材によって形成される。第1のアーム部21の基端は、回転ユニット30のθ軸に回転可能に固定されている。第2のアーム部22は、アーム連結装置23を介して第1のアーム部21の先端に取り付けられている。ハンド24は、第2のアーム部22の先端下部に回転可能に取り付けられている。ハンド24の下面には、ワークを把持するチャック爪25が固定される。アーム20の上面には、蓋部60が嵌る。この蓋部60は、固定されておらず、第2のアーム部22が上方に回転した際(詳細は後述)に、その回転を妨げないように簡単に外れるようになっている。この蓋部60は省略することも可能である。
第1のアーム部21の基端の上方には第1のプーリ26が設けられている。この第1のプーリ26は、その中心が回転ユニット30のθ軸上に位置するように回転ユニット30に固定されており、アーム20が回転しても第1のプーリ26は回転しないように構成されている。第2のアーム部22の先端の上面には、第1のプーリ26とベルト27によって連結された第2のプーリ28が設けられている。この第2のプーリ28は、第1のプーリ26と同径であり、ハンド24に連結されている。ハンド24は、第2のプーリ28によって回転させられる。このような構成によれば、回転ユニット30によって、アーム20が回転させられると、第1のプーリ26は、アーム20に対して相対的に逆方向に回転することになり、その回転がベルト27によって第2のプーリ28に伝達される。そのため、第2のプーリ28に連結されたハンド24は、アーム20の回転とは相対的に逆方向に回転することになり、その結果、ハンド24およびチャック爪25の姿勢は、アーム20の回転にかかわらず、昇降ユニット40や走行ユニット50に対して一定の姿勢(平行)になる。
回転ユニット30は、アーム20を、アーム20の基端を中心として回転させる装置であり、内部にはアーム20を回転させるためのモータや減速機を備えている。回転ユニット30は、回転ユニットベース31に固定されており、この回転ユニットベース31は、昇降ユニット40に取り付けられている。
昇降ユニット40は、回転ユニットベース31を介して回転ユニット30ごとアーム20をZ方向に沿って移動させる装置である。昇降ユニット40の内部には、回転ユニットベース31をZ方向に沿って移動させるためのモータや減速機などが備えられている。
走行ユニット50は、昇降ユニット40および回転ユニット30ごとアーム20をX方向に沿って移動させる装置である。走行ユニット50の内部には、昇降ユニット40をX方向に沿って移動させるためのモータや減速機などが備えられている。
これら回転ユニット30や昇降ユニット40、走行ユニット50の具体的な構成は、例えば、特開2011−240450号に開示されている。
図2は、アーム連結装置23の詳細な構成を示す説明図である。また、図3は、アーム連結装置23の四面図である。以下では、説明の簡単のため、アーム20が、+Y方向を向いているものとして説明する。これらの図に示すように、本実施形態のアーム連結装置23は、第1のアーム部21の先端に設けられた第1の凸部71および第2の凸部72と、第2のアーム部22の基端に設けられた第3の凸部73と、第2のアーム部22を第1のアーム部21に対して回転可能に支持する軸部材74と、第2のアーム部22を鉛直方向に位置決めさせる支持部材75と、を有している。第1のアーム部21の先端の上面には、第2のアーム部22が回転する際に、その基端が接触しないように、面取り部29が設けられている。
第1の凸部71および第2の凸部72は、第1のアーム部21の先端面に、それぞれ、+Y方向を向き、+Y方向と垂直かつ水平なX方向に、所定の間隔を空けて並んで設けられている。これら第1の凸部71および第2の凸部72の、X方向において対向する面76,77は、それぞれ、鉛直上方(+Z方向)に向かうに連れてこれらの面の間隔が広がるように構成されている。以下、面76のことを斜面76といい、面77のことを斜面77ともいう。本実施形態では、第1の凸部71のZX断面と、第2の凸部72のZX断面とは、それぞれ、直角二等辺三角形になっている。
第3の凸部73は、第2のアーム部22の基端面に、−Y方向を向いて設けられている。そして、この第3の凸部73は、所定の間隔を空けて配置された第1の凸部71と第2の凸部72との間に配置される。本実施例では、第3の凸部73は、そのZX断面が、逆等脚台形状に形成されている。なお、このZX断面は、逆三角形状に形成されていてもよいし、矩形状に形成されていてもよい。第3の凸部73には、後述する軸部材74が挿入されるため、そのZX断面が逆等脚台形状や逆三角形状のように鉛直下方に向かうほど幅が狭まる形状に形成されていれば、軸部材74との接触長さを長くすることができるので、Y軸を中心として第2のアーム部22によじれが生じることを低減することができる。
軸部材74は、第1のアーム部21等と同等以上の強度を有する材料(例えば、鉄)によって形成された棒状の部材であり、第1の凸部71、第2の凸部72、および、第3の凸部73内に、X方向に沿って設けられている。軸部材74は、第1の凸部71および第2の凸部72に対しては固定されている。第3の凸部73には、X方向に沿って貫通孔78が設けられており、この貫通孔78には軸部材74が摺動可能に挿通される。そのため、第2のアーム部22は、軸部材74に沿ってX方向に移動可能になっている。なお、軸部材74は、第3の凸部73に固定されていてもよく、この場合、軸部材74は、第1の凸部71および第2の凸部72にX方向に沿って設けられた穴に摺動可能に挿通される。また、この場合、軸部材74は、2本の棒部材により形成されていてもよく、それらの棒部材は、第3の凸部73の+X方向側の面および−X方向側の面に、それぞれ固定される。
支持部材75は、第1のアーム部21等と同等以上の強度を有する材料(例えば、鉄)によって形成された棒状の部材であり、その両端は、半球状に面取りされている。支持部材75は、第3の凸部73に、軸部材74と平行に固定されている。その固定位置は、軸部材74よりも+Y方向側となっている。支持部材75の両端は、X方向から第2のアーム部22に荷重が掛かっていない通常の状態で、第1の凸部71および第2の凸部72の対向する斜面76,77の所定の部位にそれぞれ当接する。このように、支持部材75の両端が、第1の凸部71および第2の凸部72の対向する斜面76,77にそれぞれ当接することで、第2のアーム部22が、アーム連結装置23から鉛直下方に折れ曲がることが防止され、精度良く位置決めされることになる。なお、本実施形態では、支持部材75は、1本の棒部材により形成されているが、2本の棒部材により形成されていてもよい。この場合、第3の凸部73の+X方向側の面および−X方向側の面に、それぞれの棒部材が固定される。また、支持部材75の形状は、棒状に限らず、両端が斜面76,77に当接可能で、後述のように斜面76,77を上方に摺動可能であれば、板状など、任意の形状に形成可能である。
図4は、アーム連結装置の動作状態を示す説明図である。この図4には、+Y方向を向くアーム20が走行ユニット50によって+X方向に移動した際に、第2のアーム部22に側面から障害物が接触した場合のアーム連結装置23の動作の様子を示している。図4(A)には、第2のアーム部22がまだ障害物に接触していない状態が示されている。図中、左側の図は、第1のアーム部21と第2のアーム部22との接続角度を+X方向側から見た状態を示しており、中央の図は、軸部材74と支持部材75の位置関係を+X方向側から見た状態を示している。また、右側の図は、第2のアーム部22のX方向への動きと障害物への接触によって第2のアーム部22が回転する様子を示している。第2のアーム部22に+X方向側から障害物が接触すると、図4(B)に示すように、第2のアーム部22は、軸部材74に沿って−X方向側に移動する。しかし、第2のアーム部22の第3の凸部73には、支持部材75が固定されているので、その支持部材75の−X方向の端部が第1のアーム部21の第1の凸部71の斜面76上を鉛直上方に摺動する。そうすると、第2のアーム部22は、軸部材74を中心として鉛直上方に回転し、その結果、図4(B)、図4(C)に示すように、第2のアーム部22は、障害物を回避するように、上方に跳ね上げられる。つまり、本実施形態のアーム連結装置23は、第2のアーム部22に横方向から加わる力を、第2のアーム部22を鉛直上方に回転移動させる力に変換する作用を有する。こうして第2のアーム部22が上方に跳ね上げられると、アーム20上に蓋部60が配置されている場合には、蓋部60はアーム20から自然に外れることになる。
図5は、軸部材74と支持部材75の位置関係を示す図である。この図5は、アーム20が+Y方向を向く場合において、第1の凸部71および第2の凸部72の斜面76,77上における軸部材74と支持部材75との位置を+X方向側から見た様子を示している。図5(A)に示すように、本実施形態では、支持部材75は、軸部材74よりも+Y方向側に位置している。そのため、第1の凸部71および第2の凸部72の斜面76,77に支持部材75の両端が当接することで、第2のアーム部22が鉛直下方に折れ曲がることが防止される。また、支持部材75は、斜面76,77の+Y方向の端部よりも−Y方向側の位置で、かつ、第2のアーム部22が軸部材74を中心に回転した場合に支持部材75が斜面76,77から脱落しない位置に設けられている。
図5(A)に示した位置関係において、図5(B)に示した、軸部材74と支持部材75のY方向における間隔D1は、できるだけ長い方が好ましい。この間隔D1は、長ければ、それだけ、第2のアーム部22の鉛直方向における位置決め精度に製造誤差の影響を与える可能性が低くなるので、精度よく位置決めを行うことが可能になる。また、この間隔D1が長ければ、障害物への接触時に第2のアーム部22が回転する際に、支持部材75に対して重力方向に掛かる荷重が小さくなるので、第2のアーム部22が上方に回転しやすくなる。図5(B)に示されているように、支持部材75は、第1の凸部71および第2の凸部72の先端に対応する位置に設けられていることが好ましい。支持部材75が、第1の凸部71および第2の凸部72の先端に対応する位置に設けられていれば、間隔D1を最大限長くすることができるからである。
更に、図5(A)に示した位置関係において、図5(C)に示した、軸部材74と支持部材75のZ方向における間隔D2は、できるだけ短いことが好ましく、ゼロであることがより好ましい。この間隔D2が短ければ、それだけ、図5(B)に示すように、支持部材75が斜面76,77から脱落しないように、支持部材75を先端側に配置することができるからである。よって、間隔D2が短いほど、距離D1を長くすることが可能になり、それに伴い、第2のアーム部22が上方に回転しやすくなる。間隔D2がゼロでない場合には、支持部材75のZ方向の位置は、軸部材74のZ方向の位置よりも+Z方向側であっても−Z方向側であってもよい。斜面76,77の角度が一定である限り、どちらの方向側に設けられていても第2のアーム部22の動きやすさに影響はないからである。
以上で説明した本実施形態のアーム連結装置23では、第1のアーム部21に設けられた第1の凸部71および第2の凸部72と、第2のアーム部22に設けられた第3の凸部73とを、第3の凸部73が第1の凸部71と第2の凸部72との間で移動可能となるように軸部材74によって連結し、通常動作時に第1の凸部71の斜面76と第2の凸部72の斜面77とに当接するように第3の凸部73に支持部材75を設ける。そのため、第2のアーム部22が側面から障害物に接触した際には、第2のアーム部22の側面に加えられた力が第2のアーム部22を鉛直上方に回転移動させる力に変換され、第2のアーム部22が自動的に鉛直上方に跳ね上げられることになる。よって、3つの凸部71,72,73と、軸部材74と、支持部材75という極めて簡易な構成により、障害物への接触時におけるアーム20の緩衝と退避とを実現することができる。
また、本実施形態では、第2のアーム部22の鉛直方向における位置決めが、支持部材75の両端が第1の凸部71の斜面76と第2の凸部72の斜面77とに当接することによってなされる。そのため、障害物への接触後には、跳ね上げられた第2のアーム部22が重力によって下方に移動することで、自動的に位置決めされる。そのため、障害物への接触後のアーム20の位置決めを極めて容易に行うことが可能になる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこのような実施形態に限定されず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の構成を採ることができる。例えば、アーム連結装置23が備えられるロボットは、図1に示したロボットに限られず、図1のY方向に沿って直動可能なロボットなど、種々のロボットに適用可能である。その他、以下のような変形も可能である。
上記実施形態では、第1のアーム部21が回転ユニット30に接続され、第2のアーム部22にハンド24が取り付けられることとした。これに対して、第2のアーム部22が回転ユニット30に接続され、第1のアーム部21にハンド24が取り付けられることとしてもよい。つまり、上記実施形態では、第2のアーム部22が障害物の接触時に跳ね上げられることとしたが、第1のアーム部21が障害物の接触時に跳ね上げられることとしてもよい。
図6は、第1の凸部71の面76と第2の凸部72の面77のバリエーションを示す説明図である。上記実施形態では、図6(A)に示すように、対向する面76,77はそれぞれ、一定に角度に傾いている。これに対して、図6(B),(C)に示すように、面76,77は、Z方向の所定の位置で傾きが1箇所以上変化する面であることとしてもよい。また、図6(D)に示すように、一定の傾きではなく、曲面状に面が形成されていることとしてもよい。
10…ロボット
20…アーム
21…第1のアーム部
22…第2のアーム部
23…アーム連結装置
24…ハンド
25…チャック爪
26…第1のプーリ
27…ベルト
28…第2のプーリ
29…面取り部
30…回転ユニット
31…回転ユニットベース
40…昇降ユニット
50…走行ユニット
60…蓋部
71…第1の凸部
72…第2の凸部
73…第3の凸部
74…軸部材
75…支持部材
76,77…斜面
78…貫通孔

Claims (3)

  1. ロボットの一つのアームに含まれる第1のアーム部と第2のアーム部とを、第1の方向に連結するアーム連結装置であって、
    前記第1のアーム部に、それぞれ、前記第1の方向と垂直な方向でかつ水平な方向である第2の方向に所定の間隔を空けて並んで設けられ、前記第2の方向において対向する面の間隔が、それぞれ、鉛直上方に向かうに連れて広がるように構成された第1の凸部および第2の凸部と、
    前記第2のアーム部に設けられ、前記第1の凸部と前記第2の凸部との間に配置される第3の凸部と、
    前記第1の凸部、前記第2の凸部、および、前記第3の凸部に前記第2の方向に沿って設けられ、前記第1のアーム部と前記第2のアーム部とを相対的に回転可能に軸支し、かつ、前記第3の凸部を前記第1の凸部および前記第2の凸部の間で前記第2の方向に沿って移動可能に支持する軸部材と、
    前記第3の凸部の前記軸部材よりも前記第1の方向側に前記軸部材に平行に設けられ、前記第2の方向から荷重が掛かっていない場合に、両端が前記第1の凸部および前記第2の凸部の対向する面の所定の部位にそれぞれ当接する支持部材と、
    を備えるアーム連結装置。
  2. 請求項1に記載のアーム連結装置であって、
    前記第1の方向において前記支持部材が前記第3の凸部に設けられる位置は、前記第1の凸部および前記第2の凸部の前記第1の方向における先端に対応する位置である、アーム連結装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のアーム連結装置であって、
    鉛直方向において前記支持部材が前記第3の凸部に設けられる位置は、前記軸部材の鉛直方向における位置と同じである、アーム連結装置。
JP2012063278A 2012-03-21 2012-03-21 ロボットのアーム連結装置 Pending JP2013193170A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012063278A JP2013193170A (ja) 2012-03-21 2012-03-21 ロボットのアーム連結装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012063278A JP2013193170A (ja) 2012-03-21 2012-03-21 ロボットのアーム連結装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013193170A true JP2013193170A (ja) 2013-09-30

Family

ID=49392745

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012063278A Pending JP2013193170A (ja) 2012-03-21 2012-03-21 ロボットのアーム連結装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013193170A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2364822A1 (en) Industrial robot comprising a pendulum stopper on the base
JP5549655B2 (ja) ハンドおよびロボット
JP6547979B2 (ja) 装着装置の装着ヘッドのキネマティック保持システム
KR101485999B1 (ko) 병렬형 5자유도 마이크로 로봇
JP2010247324A (ja) デルタ運動ロボット
JP6336201B2 (ja) パラレルリンク装置
JP5888988B2 (ja) 産業用ロボット
EP2942160A2 (en) Robot
JP2014027270A5 (ja)
KR101837327B1 (ko) XYθ 테이블 장치
WO2016095855A1 (zh) 显微镜及其驱动装置
JP6429522B2 (ja) 工作機械の運動ユニット用の駆動装置及びこの種の駆動装置を備える工作機械
TW201621916A (zh) 可調整角度之多軸承載裝置
KR20130139198A (ko) 이동 기구, 전자 부품 반송 장치, 전자 부품 검사 장치
US10556308B2 (en) Work machine provided with parallel link mechanism
KR102371621B1 (ko) 조인트
KR101244462B1 (ko) 링크 길이가 가변되는 병렬로봇
JP2019093485A (ja) 水平多関節型ロボットの校正システムおよび校正方法
JP2013193170A (ja) ロボットのアーム連結装置
JP5706685B2 (ja) コンプライアンス装置及びこれを備えたロボットアームの構造
JP5508203B2 (ja) 加熱ヘッド
JP2016149857A (ja) ケーブル保護部材の支持装置
KR101682465B1 (ko) 기판이송로봇
JP2015001496A (ja) 平面3自由度パラレルメカニズム
KR101705154B1 (ko) 고하중용 탄성힌지기반 수직평면 미세구동 스테이지