JP2013193006A - 液体霧化装置 - Google Patents

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Abstract

【解決課題】低エネルギーで液体を微細化して、従来よりもムラが抑制された噴霧パターンで低速噴霧を生成する。
【課題解決手段】第1気体流を噴射する第1気体オリフィス部と、前記第1気体流に対し衝突角度(α1)で衝突する第2気体流を噴射する第2気体オリフィス部と、前記第1気体流と第2気体流との第1衝突部よりも噴霧方向側に第3気体流を噴射する第3気体オリフィス部と、前記第3気体流に対し衝突角度(α2)で第3気体流と衝突し、前記第1衝突部よりも噴霧方向側に第2衝突部を形成する、第4気体流を噴射する第4気体オリフィス部と、前記第1衝突部および第2衝突部に向かって、液体流を噴射する液体オリフィス部と、前記液体流が前記第1衝突部に衝突して第1微細化粒子が生成され、当該第1微細化粒子が前記第2衝突部に衝突して第2微細化粒子が生成されるエリアである微細化粒子生成エリア部とを備える。
【選択図】図1A

Description

本発明は、気体で液体を霧化する液体霧化装置に関する。
医療機器(例えば、吸入器)、半導体(成膜技術)、スプレードライヤー(セラミック新素材)、燃焼用バーナー等の分野で液滴径がサブミクロン(1〜10μm)またはナノ(1μm未満)粒子のニーズが普及しつつある。現状の霧化技術は、気液混合式(2流体式)、超音波式、超高圧式(100〜300MPa)、蒸発式等があるが、いずれも装置コストが高く、霧化させるために高エネルギーが必要であり、さらに小型化が困難であった。例えば、気液混合式二流体ノズルの一例として、微粒子ミストを生成するための噴霧ノズル装置が知られている(特許文献1)。
また、従来の二流体ノズル構造の場合、噴霧角を広角(例えば80°以上)にさせると、噴霧パターンにムラが生じやすく、きれいな噴霧パターンを生成するのが容易ではなく、特に、低エネルギー(低気体圧、低液体圧)になるほど、噴霧パターンにムラが生じるものであった。
特開2002−126587号公報
近年、低エネルギー(低気体圧力、低液体圧力)で液体を微細化して、ムラのない噴霧パターンで低速噴霧を生じさせたいとの要求がある。
そこで、本発明は上述の従来技術の微細化原理とは異なる原理を用いて、低エネルギーで液体を微細化して、従来よりもムラが抑制された噴霧パターンで低速噴霧を生成することができる液体霧化装置を提供することを目的とする。
本発明の液体霧化装置は、
第1気体流を噴射する第1気体オリフィス部と、
前記第1気体オリフィス部から噴射された前記第1気体流に対し90°〜180°の衝突角度(α1)で衝突する第2気体流を噴射する第2気体オリフィス部と、
前記第1気体流と第2気体流との第1衝突部よりも噴霧方向側に第3気体流を噴射する第3気体オリフィス部と、
前記第3気体オリフィス部から噴射された前記第3気体流に対し90°〜180°の衝突角度(α2)で第3気体流と衝突し、前記第1衝突部よりも噴霧方向側に第2衝突部を形成する、第4気体流を噴射する第4気体オリフィス部と、
前記第1衝突部および第2衝突部に向かって、液体流を噴射する液体オリフィス部と、
前記液体流が前記第1衝突部に衝突して第1微細化粒子が生成され、当該第1微細化粒子が前記第2衝突部に衝突して第2微細化粒子が生成されるエリアである微細化粒子生成エリア部と、を備える。
この構成によれば、低エネルギーで液体を微細化して、従来よりもムラが抑制された噴霧パターンで低速噴霧を生成することができる。
上記発明の一実施形態として、前記第1衝突部の直後に前記第2衝突部が形成される。この構成によれば、第1衝突部の直ぐ後ろに間隔をあけることなく第2衝突部が形成されているので、第1衝突部で液体が微細化された第1微細化粒子がそのまま第2衝突部に衝突するため、第1微細化粒子がさらに微細化されずに外部に逃げる割合(量)を極力抑制できる。
また、上記発明の一実施形態として、第1衝突面と第2衝突面が一部重なっている。この構成によれば、第1衝突部の一部と第2衝突部の一部が重なっているので、第1衝突部で液体が微細化された第1微細化粒子がそのまま第2衝突部に衝突するため、第1微細化粒子がさらに微細化されずに外部に逃げる割合(量)を極力抑制できる。
本発明の霧化原理(微細化)について図面を参照しながら説明する。図1A(側面部)、1B(噴霧口を上から見た平面図)は、本発明の霧化原理を模式的に表した概念図である。第1気体オリフィス部1と第2気体オリフィス部2が、所定の噴射角度(図4A参照、α1=90°〜180°)で向かいあっている。第1気体オリフィス部1と第2気体オリフィス部2の直ぐ近傍に第3気体オリフィス部3、第4気体オリフィス部4が配置される。第3気体オリフィス部3と第4気体オリフィス部4が、所定の噴射角度(図4B参照、α2=90°〜180°)で向かいあっている。図1Bにおいて、第1気体オリフィス部1と第2気体オリフィス部2の対向ラインX(上から見たライン)と、第3気体オリフィス部3と第4気体オリフィス部4との対向ラインY(上から見たライン)との交差角γは、90°である。交差角γは、例えば、0°〜179°の範囲で設定することができる。交差角γは、微細化粒子の平均粒子径、噴霧パターンの粒子分散性、噴霧量、低エネルギーの設定、装置部品の組み付け誤差も考慮できるように調節する。交差角γ=0°の場合とは、第1気体オリフィス部1と第3気体オリフィス部3とが上下2段に重なっていて、第2気体オリフィス部2と第4気体オリフィス部4とが上下2段に重なっている構成である。
第1気体オリフィス部1から噴射された第1気体流11と、第2気体オリフィス部2から噴射された第2気体流21とが衝突して第1衝突部71(破線)が形成され、この第1衝突部71に向かって、液体オリフィス部6から噴射された液体流61が衝突する。液体流61は、第1気体流11と第2気体流21に挟まれるようにしてそれらと衝突し、第1微細化粒子が生成される。図1Aでは、第1衝突部71の衝突面71aに向かって下から液体流61が噴射されている。衝突面71aは、第1気体流11と第2気体流21とが衝突する面である。図5において、衝突面71aに対する液体流噴射方向の傾斜角βが示されているが、図1Bでは、βが0°である。このβは、0°でもよく1°〜30°の範囲で調整することができる。
この第1微細化粒子は、次の段の第2衝突部72に衝突する。第2衝突部72(破線)は、第3気体オリフィス部3から噴射された第3気体流31と、第4気体オリフィス部4から噴射された第4気体流41とが衝突して形成されたものである。第1微細化粒子は、第3気体流31と第4気体流41に挟まれるようにしてそれらと衝突し、第2微細化粒子が生成され、長円形(楕円形)の広角噴霧パターンで低速噴霧される。この噴霧パターンは、長径方向でその中心位置とその両端部とで噴霧量のばらつきが小さい。上記第1衝突部71と第2衝突部72とで、液体の第1、第2微細化が行われており、このエリアが微細化粒子生成エリア部70に相当する。
また、上記発明の一実施形態として、装置外側に断面凸状に突出して形成され、内部に前記微細化粒子生成エリア部が形成される突出部と、
前記突出部に、前記微細化粒子生成エリア部で生成された前記第2微細化粒子の広角噴霧方向に沿って形成される出口スリット部と、をさらに備える。
また、上記発明の一実施形態として、前記出口スリット部の底部近傍に、前記第2微細化粒子の広角噴霧方向に向かって傾斜して形成される規制部をさらに備える。
上記突出部、出口スリット部、規制部について図2A〜2Fの模式図を用いて説明する。図2Aは、上からノズル先端の噴霧口を見た図(平面図)である。図2B,2Cに、噴霧された第2微細化粒子の霧F2を示す。この霧F2は、突出部80に形成された出口スリット部81の隙間から広角に広がって(扇状に広がって)噴霧される(図3A,図3B参照)。このとき、出口スリット部81の底部近傍に霧F2の広角噴霧方向に向かって規制部82a、82bが形成されている(図2C)。この規制部82a、82bによって、噴霧される霧F2がノズル先端面に付着せずに前方へ流れやすくなり、噴霧パターン長径方向の平均粒子径がほぼ均等になる。
上記規制部82a、82bは、出口スリット部81の凹溝断面の端部よりも外側(噴霧方向)に、その先端部あるいはその傾斜面が突出して形成されていてもよい。また、上記規制部82a、82bは、出口スリット部81の凹溝内部(あるいは突出部80)よりも外側(噴霧方向)に形成されていてもよい。
上記霧F2は、気体流同士の衝突部から排出される排出気体流とともに噴霧される。この排出気体流によって噴霧パターンが形成される。噴霧パターンは、出口スリット部81の開放方向に、液体流出方向軸を中心にして幅広の扇状に形成され、その断面形状は楕円状または長円状(図3A、図3B)となる。気体流同士が衝突した衝突面に平行に(衝突面が拡張する方向に)、衝突した(衝突後の)気体が拡散しており、この方向に霧F2が扇状に広がって噴出されることになる。本発明において、霧F2の広角噴霧角Gは、70°〜100°の範囲であり、100°〜180°の広角噴霧角も可能となる。
また、上記発明の一実施形態として、前記規制部は、20°〜150°の角度範囲で傾斜して形成される。
前記規制部の傾斜角度は、180°より小さい傾斜角であればよく、例えば、噴霧方向に開くように、10°〜160°の角度範囲が挙げられる。好ましい実施形態としては、20°〜150°の角度範囲で傾斜して形成されていることが好ましい。図2Dは、規制部82a、82bの傾斜角度θを示す。傾斜角度θとしては、20°〜150°の範囲が好ましく、より好ましくは、40°〜120°であり、さらに好ましくは、60°〜90°である。θが小さくなるほど、噴霧が直進的になり、噴霧出口周辺に霧がより付着しにくくなるが、噴霧パターンの長径が短くなる。θが60°〜90°の範囲では、広角噴霧パターンを維持できる。また、規制部によって、傾斜角度θ(=θ1+θ2)をコントロールすることで、噴霧パターンの長径の長さ、噴霧パターンを可変にコントロールできる。図2Dに示すように、規制部82a、規制部82bは、噴霧方向中心軸から、同じ傾斜角(θ/2ずつ)であることが必ずしも必要ではなく、得たい噴霧パターンに応じて、θ1とθ2の角度が異なっていてもよい。
上記突出部は、気体オリフィスを形成するための部材と一体に形成されていてもよく、別部材で形成されていてもよい。
上記発明の一実施形態として、前記突出部の装置外部に突出している先端部断面(80a)が、半円形状または半楕円形状であることが好ましい。
この構成では、図2C、図2Fに示すように、突出部80の先端部80aの断面が、R形状を有する半円形状または半楕円形状である。これによって、噴霧パターンの長径方向の粒子の密度分布をさらに略均一にでき、R形状にすることで、噴霧パターンの長径方向の霧粒子の密度分布を制御できる。
また、上記発明の一実施形態として、前記第1気体オリフィス部のスリット深さ(d11)と前記第3気体オリフィス部のスリット深さ(d31)の和(d11+d31)が、前記液体オリフィス部の直径(d5)の1.6倍以上6倍以下であることが好ましい。前記第1気体オリフィス部のスリット深さと前記第気体3オリフィス部のスリット深さの和が、前記液体オリフィス部の直径の1.8倍以上4倍以下が好ましく、2倍以上3倍以下がより好ましく、2倍以上2.6倍以下がさらに好ましい。噴霧パターンのムラの程度および低エネルギー使用の兼ね合いで設定される。第1気体オリフィス部のスリット深さ(d11)と第2気体オリフィス部のスリット深さ(d21)は同じであることが好ましい。また、第3気体オリフィス部のスリット深さ(d31)と第4気体オリフィス部のスリット深さ(d41)は同じであることが好ましい。つまり、液体流と衝突する方向の第1衝突部の奥行き長さと第2衝突部の奥行き長さの和が、液体流の断面直径(もしくは断面の内最大長さ)の1、8倍以上6倍以下であることが好ましい。また、液体オリフィスが1本ではなく2本(あるい2本以上)の場合には、第1気体オリフィス部のスリット深さ(d11)と第3気体オリフィス部のスリット深さ(d31)の和(d11+d31)が、1以上の液体オリフィス部の直径の総和(d5+d5´+・・)の2倍以上6倍以下であることが好ましい。
上記第1気体オリフィス部の噴射方向軸と上記第2気体オリフィス部の噴射方向軸との交差角度(衝突角α1)が90°〜180°の範囲であることが好ましい。「衝突角α1」は、90°〜180°であり、より好ましくは110°〜180°である。図4Aに衝突角α1を示す。前記第3気体オリフィス部の噴射方向軸と前記第4気体オリフィス部の噴射方向軸との交差角度(衝突角α2)が90°〜180°の範囲であることが好ましい。「衝突角α2」は、90°〜180°であり、より好ましくは110°〜180°である。図4Bに衝突角α2を示す。
また、図5に示すように、傾斜角βとしては、0°(直交位置)から±80°の範囲、好ましくは0°から±45°、より好ましくは0°から±30°、さらに好ましくは0°から±15°の範囲である。傾き角βが小さくなるほど、霧の生成効率(霧化効率)が高い傾向となる。
上記発明の一実施形態として、第1気体オリフィス部のスリット幅(d1)、前記第2気体オリフィス部のスリット幅(d2)、第3気体オリフィス部のスリット幅(d3)、前記第4気体オリフィス部のスリット幅(d4)が、前記液体オリフィス部の出口オリフィス直径(d5)の1倍〜1.5倍であることが好ましい。液体流の断面と、気体流同士の衝突部とを衝突させる場合に、衝突部より液体の衝突断面積が小さいことが好ましいからである。気体流同士の衝突部よりも液体流の衝突断面が大きいと、液体の一部が衝突部に衝突せずに霧化されない傾向になり微粒化が悪くなる。
図2Fに示すように、第3気体オリフィス部3のスリット幅がd3であり、不図示の第4気体オリフィス部4のスリット幅がd4であり、d3=d4の寸法設定である。そして、液体オリフィス部6の出口オリフィス直径がd5であるとき、d3=d5〜1.5×d5の範囲である。また、図2Eに示すように、第1気体オリフィス部1のスリット幅がd1であり、不図示の第2気体オリフィス部2のスリット幅がd2であり、d1=d2の寸法設定である。
また、第1、第2、第3、第4気体オリフィス部のオリフィス径(断面円の直径)が、液体オリフィス部のオリフィス径(断面円の直径)の1倍から1.5倍であることが好ましい。上記と同様の理由である。
また、本発明の一実施形態として、突出部80の幅(d6)が、第3気体オリフィス部のスリット幅(d3)および第4気体オリフィス部のスリット幅(d4)の1倍より大きく6倍以下であることが好ましく、より好ましくは1.5倍以上4倍以下であり、さらに好ましくは2倍以上3倍以下である。幅d6が大きくなるほど、霧と接触する面積が大きくなりしずく発生がしやすくなる。
また、図2Eに示すように、突出部80に形成された出口スリット部81の幅(d7)とスリット深さ(d8)は、特に制限されないが、霧F2の生成および噴霧パターンの均一化を促進する寸法設定であることが好ましい。
また、気体オリフィス部へ気体を供給するための気体圧力源は、低エネルギー源であれば特に制限されないが、例えば、電動エアポンプが挙げられる。また、液体オリフィス部へ液体を供給するための液体圧力源は、低エネルギー源であれば特に制限されない。
気体オリフィス部から噴射される気体(気体流)の圧力、流量は、特に制限されないが、本発明の霧化原理によって、低気体圧力、低気体流量で、液体を好適に霧化できる。また、衝突部を構成することになる気体流同士の圧力は、同じまたは略同じに設定することが好ましく、衝突部を構成することになる気体流同士の流量も、同じまたは略同じに設定することが好ましい。
また、気体オリフィス部から噴射される気体流の断面形状は、特に制限されず、例えば、円状、楕円状、矩形状、多角形状が挙げられる。また、衝突部を構成する気体流同士の断面形状は、同一または略同一であることが好ましい。衝突部が変形、サイズ縮小等することを抑制することで、一定の形状、一定サイズの衝突部を維持して、安定した噴霧量で粒子径変動の少ない霧化体を生成するのに好ましい。
上記気体としては、特に制限されないが、例えば、空気、清浄空気(クリーンエア)、窒素、不活性ガス、燃料混合エア、酸素等が単独で、あるいはそれら複数種類の混合気体が挙げられ、使用目的に応じて適宜設定可能である。
上記液体としては、特に制限されないが、例えば、水、イオン化水、化粧水等の化粧薬液、医薬液、殺菌液、除菌液等の薬液、塗料、燃料油、コーティング剤、溶剤、樹脂等が単独で、あるいはそれら複数種類の混合液体が挙げられる。
液体霧化装置の一例を説明するための模式図である。 液体霧化装置の一例を説明するための模式図である。 液体霧化装置のノズル先端を上方から見た模式図である。 図2AのA−A断面図である。 図2AのB−B断面図である。 規制部を説明するための模式図である。 液体霧化装置の一例を説明するための模式図である。 液体霧化装置の一例を説明するための模式図である。 噴霧パターンを説明するための模式図である。 噴霧パターンを説明するための模式図である。 2つの気体噴射軸で形成される交差角度を説明するための模式図である。 2つの気体噴射軸で形成される交差角度を説明するための模式図である。 液体噴射方向の傾斜角を説明するための模式図である。 実施形態1の液体霧化装置の外観斜視図である。 図6Aの液体霧化装置の断面模式図である。 図6Bの液体霧化装置のA部拡大図である。 液体オリフィス部および第1、第2気体オリフィス部を構成する部品断面図である。 図7Aの正面模式図である。 第1、第2気体オリフィス部を構成する部品断面図である。 図8Aの図を軸方向に90°回転した位置での断面模式図である。 図8AのA部拡大図である。 図8BのC部拡大図である。 図8DのB−B断面模式図である。
(実施形態1)
本実施形態の液体霧化装置を図面を参照しながら説明する。図6A〜6Cに示す液体霧化装置は、ノズル装置として構成されている。図6Aは、ノズル装置の外観形状を示している。図7A、7Bは、液体オリフィス部および第1、第2気体オリフィス部を構成する内キャップ部100の断面図である。図8A〜8Gは、第1、第2気体オリフィス部を構成する外キャップ部110を説明するための図である。本実施形態では第1気体オリフィス部101と第2気体オリフィス部102とが、衝突角(α1)=110°で気体流同士を衝突させて第1衝突部を形成している。この第1衝突部の直後に第2衝突部が形成されるように、第3気体オリフィス部115と第4気体オリフィス部116が設けられており、衝突角(α2)=110°で気体流同士が衝突して第2衝突部を形成している。それぞれのオリフィス断面が四角形である。本実施形態では、交差角γ(図1B参照)は、90°に設定している。
図6Bに示すように、気体通路部132から気体が供給される。気体通路部132が不図示のコンプレッサー、電動エアポンプ等に接続されて、それらを制御することで気体の噴射量、噴射速度等を設定できる。気体通路部
132は第1気体オリフィス部105、第2気体オリフィス部106、第3気体オリフィス部115、第4気体オリフィス部116に通じている。
また、液体通路部142から液体が供給される。液体通路部142が不図示の液体供給部に接続され、液体供給部が液体を加圧して液体通路部142に液送する。液体供給部は、液体の液送量、液送速度を設定する。なお、液体通路部142は、ノズル抑え部140の内部に形成されている。気体通路部132は、ノズル抑え部140の外壁部にネジ固定で組み込んだノズル本体130の内壁とノズル抑え部140の外壁との間に形成されている。
ノズル抑え部140の先端に内キャップ部100が組み込まれ、この内キャップ部100によって、液体通路部142から供給される液体を噴射するための液体オリフィス部101、102が形成されている。本実施形態では液体オリフィス部を2本としているが本発明はこれに制限されず、1本でもよい。液体オリフィス部101、102の断面形状は円であることが加工面で好ましい。
ノズル本体130の先端に外キャップ部110が組み込まれる。ネジ止部120がノズル本体130にネジ固定されることで、このネジ止部120に直接に接する外キャップ部110および外キャップ部110に押圧される内キャップ部100をそれぞれ固定する。第1気体オリフィス105、第2気体オリフィス106は、内キャップ部100の外壁に凹溝として形成され、外キャップ部110の内壁面でその凹溝を密閉することで形成される。図7Aに第1気体オリフィス105、第2気体オリフィス106(凹溝)のスリット深さd11、d12が示されている。
また、第3気体オリフィス115、第4気体オリフィス116は、外キャップ部110の内壁に凹溝として形成され、内キャップ部100の外壁面でその凹溝を密閉することで形成される。図8Eに第3気体オリフィス115(凹溝)のスリット幅d3、スリット深さd31を示す。
なお、各部材の固定方法はネジ固定に限定されず、他の連結手段を用いることができ、また、各部材間の隙間には不図示のシール部材(例えばOリング等)が適宜組み込まれていてもよい。
図8A〜8Eに示すように、外キャップ部110には、装置外側に断面凸状に突出した突出部112が形成されている。この突出部112の内部に微細化粒子生成エリア部70が形成される。この突出部112に、出口スリット部113が形成されている。さらに、図8Dに示すように、出口スリット部113の底部近傍に霧の広角噴霧方向に沿って規制部118a、118bが形成される。本実施形態において、この規制部118a、118bで形成される傾斜角度(θ)は、70°である。なお、傾斜角度θは70°に制限されない。
また、図8Dに示すように、突出部112の先端断面112bは半円形状である。これによって、噴霧パターンの長径方向の粒子の密度分布を略均一にでき、先端断面をR形状にすることで、噴霧パターンの長径方向の霧粒子の密度分布を好適に制御できる。
上記実施形態1では、外キャップ部110と内キャップ部100とで、第1、第2、第3、第4気体オリフィス部を形成していたが、一部材で第1、第2、第3、第4気体オリフィス部を形成してもよい。また、第1、第2、第3、第4 気体オリフィス部の断面形状が矩形に限定されず、他の多角形状でもよく、円状でもよい。また、気体流同士の衝突角α1、α2は、110°に限定されず、例えば、90°〜180°の範囲で設定できる。
(実施例)
上記実施形態1に示す構成の液体霧化装置を用いて、噴霧パターンおよび長径方向中央部の平均粒子径SMDを評価した。上記突出部112の幅(d6)が1mm、出口スリット部113のスリット深さ(d8)が1.15mm、スリット間隔(d7)が0.25mmとした。規制部118a、118bの傾斜角度θが70°とした。第1、第2気体オリフィス部の矩形断面がスリット幅(d1、d2)が0.47mm、スリット深さ(d11、d21)が0.6mm、第3、第4気体オリフィス部の矩形断面がスリット幅(d3、d4)が0.47mm、スリット深さ(d31、d41)が0.3mm、液体オリフィス部101、102の断面直径がφ0.25mmとした。液体オリフィス部の断面直径の総和が0.5mmであり、第1気体オリフィス部と第3気体オリフィス部のスリット深さの和が0.9mmである。交差角γは90°に設定した。気体に空気を用い、液体に水を用いた。気体噴射の空気量Qaを5.0から10.0(NL/min)まで変化させ、噴霧(水)量Qwを10.0あるいは50.0(ml/min)に設定するように、空気圧Pa、水圧Pwを調整した。比較例は第3、第4気体オリフィス部を設けていない装置で実施した。実施例1〜5と比較例1〜5とでは、噴霧量Qwと気水比を略同等に設定した。その結果を表1に示す。
実施例1〜5のいずれの場合でも噴霧パターンの長径方向中央部に噴霧密度にムラがなく、中央部よりも長径方向両端部の噴霧密度が低いことが確認された。一方、比較例1〜5では、長径方向の両端部での噴霧密度が中央部よりも高いものであった。また、比較例1〜5は、実施例1〜5よりも平均粒子径がいずれも悪い結果であり、特に気水比が低いとき(100、140)と高いとき(1000)とで顕著な差があった。
次に、交差角γを0°に設定して行った。気水比の条件を1000と200として、その結果を表2に示す。
実施例6,7のいずれの場合でも噴霧パターンの長径方向中央部に噴霧密度にムラがなく、中央部よりも長径方向両端部の噴霧密度が低いことが確認された。
次に、交差角γを45°に設定して行った。気水比の条件を1000と200として、その結果を表3に示す。
実施例8,9のいずれの場合でも噴霧パターンの長径方向中央部に噴霧密度にムラがなく、中央部よりも長径方向両端部の噴霧密度が低いことが確認された。
なお、上記において、平均粒子径(SMD)はレーザー回折法の計測装置により測定した。測定位置は、噴霧方向軸上で、ノズル先端から200mmの位置とした。
1 第1気体オリフィス部
2 第2気体オリフィス部
6 液体オリフィス部
71 第1衝突部
72 第2衝突部
80 突出部
81 出口スリット部
82a、82b 規制部
F2 霧

Claims (6)

  1. 第1気体流を噴射する第1気体オリフィス部と、
    前記第1気体オリフィス部から噴射された前記第1気体流に対し90°〜180°の衝突角度で衝突する第2気体流を噴射する第2気体オリフィス部と、
    前記第1気体流と第2気体流との第1衝突部よりも噴霧方向側に第3気体流を噴射する第3気体オリフィス部と、
    前記第3気体オリフィス部から噴射された前記第3気体流に対し90°〜180°の衝突角度で第3気体流と衝突し、前記第1衝突部よりも噴霧方向側に第2衝突部を形成する、第4気体流を噴射する第4気体オリフィス部と、
    前記第1衝突部および第2衝突部に向かって、液体流を噴射する液体オリフィス部と、
    前記液体流が前記第1衝突部に衝突して第1微細化粒子が生成され、当該第1微細化粒子が前記第2衝突部に衝突して第2微細化粒子が生成されるエリアである微細化粒子生成エリア部と、を備える液体霧化装置。
  2. 前記第1衝突部の直後に前記第2衝突部が形成される、または、前記第1衝突部と前記第2衝突部が一部重なっている、請求項1に記載の液体霧化装置。
  3. 装置外側に断面凸状に突出して形成され、内部に前記微細化粒子生成エリア部が形成される突出部と、
    前記突出部に、前記微細化粒子生成エリア部で生成された前記第2微細化粒子の広角噴霧方向に沿って形成される出口スリット部と、をさらに備える請求項1または2に記載の液体霧化装置。
  4. 前記出口スリット部の底部近傍に、前記第2微細化粒子の広角噴霧方向に向かって傾斜して形成される規制部をさらに備える請求項1から3のいずれか1項に記載の液体霧化装置。
  5. 前記規制部は、20°〜150°の角度範囲で傾斜して形成される、請求項4に記載の液体霧化装置。
  6. 前記第1オリフィス部のスリット深さと前記第3オリフィス部のスリット深さの和が、前記液体オリフィス部の直径の1.6倍以上6倍以下である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の液体霧化装置。
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