JP2013190734A - 焦点検出装置および撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】被写体の輪郭形状に依らず、精度のよい焦点検出を行うことが可能な焦点検出装置を提供する。
【解決手段】焦点検出用の画素よりなる第1、第2、第3画素列を並列に配置した画素を含む複数の画素を二次元状に配列した撮像兼焦点検出素子と、第1、第2、第3画素列からそれぞれ出力される第1、第2、第3出力信号列との間で相関演算を行うことにより被写体像の像ずれ量を検出する像ずれ検出手段とを備える焦点検出装置であって、第1画素列は、撮影光学系の一対の瞳領域をそれぞれ通過した一対の光束の両方を少なくとも受光する第1画素と、一対の光束の一方を少なくとも受光しない第2画素と、一対の光束の他方を少なくとも受光しない第3画素と、のいずれかの画素より構成され、第2画素列および第3画素列はそれぞれ、第1画素と、第2画素と、第3画素と、のうち第1画素列を構成する画素と異なる画素より構成される焦点検出装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、焦点検出装置および撮像装置に関する。
従来、二次元状に配置された撮像用画素配列中に、撮影光学系の一対の瞳領域をそれぞれ通過した一対の光束の各々を受光する2種類の焦点検出用画素を組み込み、それらの焦点検出用画素の出力信号のずれを検出して焦点検出を行う焦点検出装置が知られている(特許文献1)。
特開2007−333720号公報
従来技術では、2種類の焦点検出用画素を同一の行に配列しているが、これを複数行に渡って配列した場合、輪郭形状がこれらの画素配列に対して傾いている被写体の焦点検出の精度が低下するという問題があった。
請求項1に係る発明は、焦点検出用の画素よりなる第1画素列、第2画素列、および第3画素列を並列に配置した画素を含む複数の画素を二次元状に配列した撮像兼焦点検出素子と、第1画素列、第2画素列、および第3画素列からそれぞれ出力される第1出力信号列、第2出力信号列、および第3出力信号列との間で相関演算を行うことにより被写体像の像ずれ量を検出する像ずれ検出手段と、を備える焦点検出装置であって、第1画素列は、撮影光学系の一対の瞳領域をそれぞれ通過した一対の光束の両方を少なくとも受光する第1画素と、一対の光束の一方を少なくとも受光しない第2画素と、一対の光束の他方を少なくとも受光しない第3画素と、のいずれかの画素より構成され、第2画素列および第3画素列はそれぞれ、第1画素と、第2画素と、第3画素と、のうち第1画素列を構成する画素と異なる画素より構成されることを特徴とする焦点検出装置である。
請求項10に係る発明は、請求項1〜9のいずれか一項に記載の焦点検出装置と、撮像兼焦点検出素子の出力から被写体像の画像データを作成する画像データ作成手段と、を備えることを特徴とする撮像装置である。
本発明によれば、被写体の輪郭形状に依らず、精度のよい焦点検出を行うことができる。
一実施の形態のディジタルスチルカメラの構成を示す図である。 交換レンズ202の予定結像面に設定した撮像画面G上の焦点検出領域を示す図である。 撮像画素310の模式図である。 焦点検出画素311の模式図である。 撮像素子211上に設定された5つの焦点検出領域G1〜G5のうち、一例として焦点検出領域G1の周囲を拡大した部分拡大図である。 図5に示した撮像面上の領域20を拡大した図である。 撮影光学系の測距瞳と撮像素子211の各画素との関係を模式的に示した図である。 第1画素列および第2画素列の画素配置に起因するずれ量を説明する模式図である。 カメラ駆動制御装置212が実行する像ずれ検出演算処理のフローチャートである。 撮像素子211の撮像面のうち、焦点検出領域G1を拡大した図である。 カメラ駆動制御装置212が実行する像ずれ検出演算処理のフローチャートである。 第1〜3画素列の配置例を示す図である。 第1〜3画素列の配置例を示す図である。 第1〜3画素列の配置例を示す図である。 第1〜3画素列の配置例を示す図である。 第1〜3画素列の配置例を示す図である。
(第1の実施の形態)
本願発明を撮像装置としてのディジタルスチルカメラに適用した一実施の形態を説明する。図1は一実施の形態のディジタルスチルカメラの構成を示す図である。一実施の形態のディジタルスチルカメラ201は交換レンズ202とカメラボディ203とから構成され、交換レンズ202はカメラボディ203のマウント部204に装着される。
交換レンズ202はレンズ205〜207、絞り208、レンズ駆動制御装置209などを備えている。なお、レンズ206はズーミング用、レンズ207はフォーカシング用である。レンズ駆動制御装置209はCPUとその周辺部品を備え、フォーカシング用レンズ207と絞り208の駆動制御、ズーミング用レンズ206、フォーカシング用レンズ207および絞り208の位置検出、カメラボディ203の制御装置との通信によるレンズ情報の送信とカメラ情報の受信などを行う。
一方、カメラボディ203は撮像素子211、カメラ駆動制御装置212、メモリカード213、LCDドライバー214、LCD215、接眼レンズ216などを備えている。撮像素子211は交換レンズ202の予定結像面(予定焦点面)に配置され、交換レンズ202により結像された被写体像を撮像して画像信号を出力する。撮像素子211には撮像用画素(以下、単に撮像画素という)が二次元状に配置されており、その内の焦点検出位置に対応した部分には撮像画素に代えて焦点検出用画素(以下、単に焦点検出画素という)列が組み込まれている。撮像画素および焦点検出画素の詳細については後述する。
なお、本実施形態の説明において用いられる「撮像用画素(撮像画素)」、「焦点検出用画素(焦点検出画素)」という語は便宜的なものである。実際には、撮像画素の出力を焦点検出に用いることもあれば、焦点検出画素の出力を被写体像の撮像に用いることもある。
カメラ駆動制御装置212はCPUとメモリなどの周辺部品を備え、撮像素子211の駆動制御、撮像画像の処理、交換レンズ202の焦点検出および焦点調節、絞り208の制御、LCD215の表示制御、レンズ駆動制御装置209との通信、カメラ全体のシーケンス制御などを行う。なお、カメラ駆動制御装置212は、マウント部204に設けられた電気接点217を介してレンズ駆動制御装置209と通信を行う。
メモリカード213は撮像画像を記憶する画像ストレージである。LCD215は液晶ビューファインダー(EVF:電子ビューファインダー)の表示器として用いられ、撮影者は接眼レンズ216を介してLCD215に表示された撮像画像を視認することができる。
交換レンズ202を通過して撮像素子211上に結像された被写体像は撮像素子211により光電変換され、画像出力がカメラ駆動制御装置212へ送られる。カメラ駆動制御装置212は、各画素の出力に基づいて焦点検出位置におけるデフォーカス量を演算し、このデフォーカス量をレンズ駆動制御装置209へ送る。また、カメラ駆動制御装置212は、撮像素子211の出力に基づいて生成した画像信号をLCDドライバー214へ送り、LCD215に表示するとともに、メモリカード213に記憶する。
レンズ駆動制御装置209は、ズーミングレンズ206、フォーカシングレンズ207および絞り208の位置を検出し、検出位置に基づいてレンズ情報を演算するか、あるいは予め用意されたルックアップテーブルから検出位置に応じたレンズ情報を選択し、カメラ駆動制御装置212へ送る。また、レンズ駆動制御装置209は、カメラ駆動制御装置212から受信したデフォーカス量に基づいてレンズ駆動量を演算し、レンズ駆動量に基づいてフォーカシング用レンズ207を駆動制御する。
図2は、交換レンズ202の予定結像面に設定した撮像画面G上の焦点検出領域を示す図である。撮像画面G上にG1〜G5の焦点検出領域を設定し、撮像素子211の焦点検出画素を撮像画面G上の各焦点検出領域G1〜G5の長手方向LD1〜LD5に直線状に配列する。つまり、撮像素子211上の焦点検出画素列は、撮影画面G上に結像された被写体像の内の焦点検出領域G1〜G5の像をサンプリングする。撮影者は撮影構図に応じて焦点検出領域G1〜G5の中から任意の焦点検出領域を手動で選択する。
図3(a)は撮像画素310を被写体光の入射方向から見た平面図であり、図3(b)は撮像画素310の断面図である。図3に示すように、撮像画素310はマイクロレンズ10、光電変換部11、不図示の色フィルターから構成される。撮像画素310の光電変換部11は、マイクロレンズ10によって明るい交換レンズの射出瞳(たとえばF1.0)を通過する光束をすべて受光するような形状に設計される。撮像画素310には赤(R)、緑(G)、青(B)のいずれかの色フィルターが備えられており、撮像素子211の撮像面に、いわゆるベイヤー配列で2次元状に配置されている。
図3(b)に示すように、撮像画素310において、撮像用の光電変換部11の前方にマイクロレンズ10が配置され、マイクロレンズ10により光電変換部11が前方に投影される。光電変換部11は半導体回路基板29上に形成され、不図示の色フィルタはマイクロレンズ10と光電変換部11の中間に配置される。
図4(a)は焦点検出画素311を被写体光の入射方向から見た平面図であり、図4(b)は焦点検出画素311の断面図である。焦点検出画素311は撮像画素310と同様のマイクロレンズ10、光電変換部11、不図示の色フィルターに加え、更に光電変換部11の一部を覆う遮光マスク12により構成される。本実施形態の遮光マスク12は、光電変換部11の右半分を覆う形状を有する。従って、焦点検出画素311の光電変換部11は、撮影光学系(レンズ205〜207)に設けられた一対の瞳領域をそれぞれ通過した一対の光束のうち、光電変換部11の右半分に相当する一方の光束のみを受光する。他方の光束は遮光マスク12により遮光され、光電変換部11に入射しない。
図5は撮像素子211上に設定された5つの焦点検出領域G1〜G5のうち、一例として焦点検出領域G1の周囲を拡大した部分拡大図である。図5に示すように、撮像素子211の撮像面には、RGB各色の色フィルターを備えた撮像画素310が二次元状にベイヤー配列される。そして、焦点検出領域G1の長手方向LD1に沿って、緑の色フィルターを備えた撮像画素310の一部が、緑の色フィルターを備えた焦点検出画素311に置き換えられている。焦点検出画素311は入射した被写体光の一部を遮光するため、カメラ駆動制御装置212は、撮像素子211の出力に基づいて画像信号を生成する際、焦点検出画素311に相当する画像信号を、その周囲の撮像画素310の出力や焦点検出画素311の出力に基づいて補間する。このような補間については周知であるので説明を省略する。
本実施形態のカメラ駆動制御装置212は、焦点検出領域G1において、長手方向LD1に沿って配列された複数の焦点検出画素311と、その1つ上の行に配列されている複数の撮像画素310と、その1つ下の行に配列されている複数の撮像画素310の出力に基づいて、以下に説明する方法により焦点検出を行う。
図6は、図5に示した撮像面上の領域20を拡大した図である。つまり、図6には撮像素子211が有する多数の撮像画素310および焦点検出画素311のうち、その一部が模式的に示されている。以下の説明において、図6に示した撮像画素310および焦点検出画素311の各々を、図6の左上隅を原点とする座標系を用いて、Pxyと表現する。つまり、図6の左上隅の撮像画素310はP00と、右下隅の撮像画素310はP64とそれぞれ表記される。
以下、図6に示した各画素を用いた瞳分割方式による焦点検出方法を説明する。図7は、撮影光学系の測距瞳と撮像素子211の各画素との関係を模式的に示した図である。図7に示した各画素のうち、交換レンズ202の光軸91上に配置される焦点検出画素311(図6のP12、P32、P52に相当)と、交換レンズ202の光軸91外に配置される撮像画素310(図6のP01、P21、P41、P61に相当)を例にあげて説明する。なお、図7では焦点検出画素311と撮像画素310が一列に並んでいるかのように示しているが、図6などに示した通り、実際には焦点検出画素311と撮像画素310はそれぞれ異なる列に配置されている。
焦点検出画素311は、マイクロレンズ50と、そのマイクロレンズ50の後方に配置される遮光マスク52および光電変換部51を有する。撮像画素310は、マイクロレンズ60と、そのマイクロレンズ60の後方に配置される光電変換部61を有する。交換レンズ202の予定結像面に配置したマイクロレンズ50、60の前方の距離d4の位置に、交換レンズ202の射出瞳90を設定する。ここで、距離d4は、マイクロレンズ50、60の曲率、屈折率、マイクロレンズ50、60と光電変換部51、61との間の距離などに応じて決まる値である。
マイクロレンズ50、60は交換レンズ202の予定結像面に配置されており、光軸91上のマイクロレンズ50によって、遮光マスク52に覆われた部位を除く光電変換部51の形状がマイクロレンズ50から投影距離d4だけ離れた射出瞳90上に投影される。その投影形状は少なくとも測距瞳93を含むが、遮光マスク52に覆われた部位に対応する測距瞳92は含まない。一方、光軸91外のマイクロレンズ60によって光電変換部61の形状が投影距離d4だけ離れた射出瞳90上に投影され、その投影形状は測距瞳92、93を少なくとも含む。
焦点検出画素311の光電変換部51は、測距瞳93を通過しマイクロレンズ50へ向う焦点検出光束73によってマイクロレンズ50上に形成される像の強度に対応した信号を出力する。他方、測距瞳92を通過しマイクロレンズ50へ向う焦点検出光束72は、遮光マスク52により遮られ、光電変換部51に入射しない。従って、光電変換部51から出力される信号には、焦点検出光束72の成分が含まれない。その一方で、光電変換部61は、測距瞳92、93を通過しマイクロレンズ60へ向う焦点検出光束82、83の各々によってマイクロレンズ60上に形成される像の強度に対応した信号を出力する。なお、焦点検出画素311の配列方向は一対の瞳距離の分割方向と一致させる。
このような画素を、例えば図6に示すように直線状に多数配列し、各画素の光電変換部の出力を測距瞳92と測距瞳93に対応した出力グループにまとめることによって、一対の測距瞳92と93を各々通過する焦点検出光束が焦点検出画素列上に形成する一対の像の強度分布に関する情報を得ることができる。カメラ駆動制御装置212は、この情報に対して後述する像ずれ検出演算処理(相関処理、位相差検出処理)を施し、いわゆる瞳分割方式で一対の像(測距瞳92、93をそれぞれ通過した光束による像)の像ずれ量を検出する。そして、この像ずれ量に所定の変換係数を乗ずることによって、予定結像面に対する現在の結像面(予定結像面上のマイクロレンズアレイの位置に対応した焦点検出位置における結像面)の偏差(デフォーカス量)を算出する。
なお、図7では、光軸91上にある焦点検出画素311(マイクロレンズ50と光電変換部51)と、その焦点検出画素311とは異なる行に配列された撮像画素310(マイクロレンズ60と光電変換部61)とを模式的に例示したが、その他の位置に配置される焦点検出画素311および撮像画素310においても同様に、光電変換部51、61がそれぞれ図7に示したように、測距瞳92、93から各マイクロレンズに到来する光束を受光する。
次に、カメラ駆動制御装置212が実行する像ずれ検出演算処理について、図6に示す被写体像21を例に挙げて説明する。この被写体像21は、その少なくとも一部に直線状の輪郭を有しており、その輪郭の一部である直線22は、焦点検出画素P12、P32、P52、…の各画素が配列された行に対し角度θを成す。
本実施形態のカメラ駆動制御装置212は、まず、焦点検出画素P12、P32、P52、…の出力信号を並べた信号列と、その1つ上の行に配列される、Gフィルタを有する撮像画素P01、P21、P41、P61、…の出力信号を並べた信号列とで相関演算を行う。以下、焦点検出画素P12、P32、P52、…の画素列を第1画素列と呼び、第1画素列に属する各焦点検出画素311の出力信号を並べた信号列を第1信号列と呼ぶ。同様に、第1画素列の1つ上の行に配列される撮像画素P01、P21、P41、P61、…の画素列を第2画素列と呼び、第2画素列に属する各撮像画素310の出力信号を並べた信号列を第2信号列と呼ぶ。
周知の相関演算により第1信号列と第2信号列から検出される被写体像21の像ずれ量ΔD2は、焦点調節状態が合焦状態からずれることによる焦点検出画素311と撮像画素310の間の真の像ずれ量sと異なる。この差異についてより詳細に述べると、検出される像ずれ量ΔD2には真の像ずれ量sに加えて、第1画素列および第2画素列の画素配置に起因するずれ量o2と、被写体像21の輪郭22が第2画素列に対して角度θを成すことに起因するずれ量r2とが含まれている。以下、これら2つのずれ量o2、r2について順に説明する。
1つ目の「第1画素列および第2画素列の画素配置に起因するずれ量o2」とは、図8に示すように、第1画素列に含まれる各焦点検出画素P12、P32、P52、…の光電変換部11の重心位置C12と、第2画素列に含まれる各撮像画素P01、P21、P41、P61、…の光電変換部11の重心位置C01が、横方向(各画素列を構成する画素の配列方向)にずれていることに起因するずれ量である。例えば図8において、焦点検出画素P12が有する光電変換部11の重心位置C12は、撮像画素P01が有する光電変換部11の重心位置P01に対して、横方向に距離D12だけ離れている。このように、第1画素列および第2画素列の配列方向に対して直交する方向への配置ずれが、像ずれ量に対して影響を及ぼしてしまう。
2つ目の「被写体像21の輪郭22が第2画素列に対して角度θを成すことに起因するずれ量s2」とは、第1画素列と第2画素列が撮像面において上下方向(各画素列を構成する画素の配列方向に直交する方向)にずれて配置されていることに起因するずれ量である。仮に第1画素列と第2画素列が同一の列に配置されているとすれば、被写体像21の輪郭22が第2画素列に対して角度θだけ傾いていたとしても、このずれ量は生じない。図6より、ずれ量r2はθの関数であり、次式(1)により表される。
r2=1/tanθ …(1)
以上で説明した、検出される像ずれ量ΔD2と真の像ずれ量sとの関係は、次式(2)により表される。
ΔD2=s+o2+r2 …(2)
カメラ駆動制御装置212は、ΔD2を検出した後、焦点検出画素P12、P32、P52、…の出力信号を並べた信号列(第1信号列)と、その1つ下の行に配列される、Gフィルタを有する撮像画素P03、P23、P43、P63、…の出力信号を並べた信号列とで相関演算を行う。以下、第1画素列の1つ下の行に配列される撮像画素P03、P23、P43、P63、…の画素列を第3画素列と呼び、第3画素列に属する各撮像画素310の出力信号を並べた信号列を第3信号列と呼ぶ。
第1信号列と第3信号列の間にも、上述した第1信号列と第2信号列の間に存在した像ずれ量の問題が存在する。つまり、周知の相関演算により第1信号列と第3信号列から検出される被写体像21の像ずれ量ΔD3には、焦点調節状態が合焦状態からずれることによる焦点検出画素311と撮像画素310の間の真の像ずれ量sに加えて、第1画素列および第3画素列の画素配置に起因するずれ量o3と、被写体像21の輪郭22が第2画素列に対して角度θを成すことに起因するずれ量r3とが含まれる。図6より、ずれ量r3は次式(3)により表される。
r3=−1/tanθ …(3)
以上で説明した、検出される像ずれ量ΔD3と真の像ずれ量sとの関係は、次式(4)により表される。
ΔD3 = s+o3+r3 …(4)
上式(2)、(4)より、次式(5)が成り立つ。
2s=(ΔD2+ΔD3)+(o2+o3)+(r2+r3) …(5)
ここで、上式(1)、(3)より、r2+r3=1/tanθ−1/tanθ=0である。また、o2+o3は撮像素子211上の画素配列より予め定まる量である。従って、カメラ駆動制御装置212は、相関演算により検出した像ずれ量ΔD2、ΔD3と、予め定められたずれ量o2、o3とから、次式(6)により、真の像ずれ量sを検出することができる。
S≒2s=ΔD2+ΔD3+(o2+o3) …(6)
上式(6)のSおよび2sについて説明する。本実施形態の焦点検出画素311は、遮光マスク12により右半分が遮蔽されていることから、一対の瞳領域(測距瞳92、93)をそれぞれ通過した一対の光束のうち、一方のみを受光する。他方、撮像画素310は一対の測距瞳92、93をそれぞれ通過した一対の光束を共に受光する。つまり、第1信号列は一対の光束の一方から作成された信号列であり、第2信号列は一対の光束の両方から作成された信号列である。
従って、第1画素列と第2画素列(または第3画素列)との間の真の像ずれ量sは、一対の測距瞳92、93をそれぞれ通過した一対の光束から一対の信号列を作成し、信号列同士のずれ量を相関演算により検出した場合の像ずれ量Sと比べ、半分程度の大きさとなる。換言すれば、S/2≒sである。つまり、上式(6)に従って算出される像ずれ量2sは、一対の瞳領域をそれぞれ通過した一対の光束から一対の信号列を作成し、信号列同士のずれ量を相関演算により検出した場合の像ずれ量Sとほぼ同一となる。カメラ駆動制御装置212は、この像ずれ量Sを用いて、焦点検出領域G1におけるデフォーカス量を算出し、撮影光学系のピントを調節する。
なお、以上の説明では、図6に拡大して示した焦点検出領域G1について述べたが、他の焦点検出領域G2〜G6についても同様に、長手方向LD2〜LD6に沿って撮像画素310および焦点検出画素311が配列されており、カメラ駆動制御装置212は上述した内容と同様に焦点検出を行う。
図9は、カメラ駆動制御装置212が実行する像ずれ検出演算処理のフローチャートである。まずステップS100において、撮像素子211に配置された第1画素列、第2画素列、および第3画素列から第1信号列、第2信号列、および第3信号列をそれぞれ取得する。次にステップS110において、第1信号列と第2信号列から相関演算により像ずれ量ΔD2を検出し、ステップS120で第1信号列と第3信号列から相関演算により像ずれ量ΔD3を検出する。
ステップS130では、ステップS110、S120で検出した像ずれ量ΔD2、ΔD3と上式(6)から像ずれ量Sを算出する。ステップS140では、像ずれ量Sに所定の係数を掛けることによりデフォーカス量を算出する。以上のように、カメラ駆動制御装置212は図9に示した処理を実行することにより、特定の焦点検出領域における被写体像のデフォーカス量を算出する。
上述した第1の実施の形態によるディジタルスチルカメラによれば、次の作用効果が得られる。
(1)撮像素子211には、撮影光学系の一対の瞳領域92、93をそれぞれ通過した一対の光束の一方を受光しない焦点検出画素311よりなる第1画素列と、撮影光学系の一対の瞳領域92、93をそれぞれ通過した一対の光束の両方を少なくとも受光する撮像画素310よりなる第2画素列および第3画素列とが並列に配置される。カメラ駆動制御装置212は、第1画素列、第2画素列、および第3画素列からそれぞれ出力される第1出力信号列、第2出力信号列、および第3出力信号列との間で相関演算を行うことにより被写体像の像ずれ量を検出する。このようにしたので、被写体の輪郭形状に依らず、精度のよい焦点検出を行うことができる。
(2)第1画素列を構成する焦点検出画素311と、第2画素列を構成する撮像画素310と、第3画素列を構成する撮像画素310はそれぞれ同一のカラーフィルター(緑)を有する。すなわち、これらの撮像画素310および焦点検出画素311は略同一の分光特性を有する。このようにしたので、被写体の色によって焦点検出の精度が左右されることがない。
(3)カメラ駆動制御装置212は、第1出力信号列および第2出力信号列のずれ量ΔD2と、第1出力信号列および第3出力信号列のずれ量ΔD3とをそれぞれ相関演算により検出し、これら2つのずれ量から像ずれ量Sを検出する。このようにしたので、被写体像21の輪郭22が第2画素列や第3画素列に対して傾いていることに起因するずれ量の影響を除去した、正確な像ずれ量を検出することができる。
(4)カメラ駆動制御装置212は、撮像素子211が有する複数の撮像画素310および焦点検出画素311の出力から被写体像の画像データを作成する。このようにしたので、画像データを作成する際に補間が必要となる焦点検出画素311の数を減らしつつ、焦点検出を精度よく行うことができる。
(第2の実施の形態)
本発明を適用した第2の実施の形態のディジタルスチルカメラは、第1の実施の形態のディジタルスチルカメラと同様の構成を有するが、カメラ駆動制御装置212による像ずれ検出演算処理の内容が第1の実施の形態とは異なる。以下、この第2の実施の形態に係るディジタルスチルカメラについて説明する。なお、以下の説明において、第1の実施の形態と同様の各部については、第1の実施の形態と同一の符号を付し説明を省略する。
図10は、撮像素子211の撮像面のうち、焦点検出領域G1を拡大した図である。図9には図6と同様に、撮像素子211が有する多数の撮像画素310および焦点検出画素311のうちの一部が模式的に示されている。それらの配列については、第1の実施の形態と同様であるので説明を省略する。
以下、本実施形態のカメラ駆動制御装置212が実行する像ずれ検出演算処理について、図10に示す被写体像23を例に挙げて説明する。この被写体像23は、その少なくとも一部に曲線状の輪郭を有している。図10ではこの曲線状の輪郭を、第1画素列(P12、P32、P52、…)の上で折れ曲がる2つの直線24a、24bにより近似している。この輪郭24a、24bは、第1画素列の上側では第1画素列に対し角度θuを成し、第1画素列の下側では第1画素列に対し角度θdを成す。
カメラ駆動制御装置212は、まず第1の実施の形態と同様に、第1画素列(P12、P32、P52、…)の出力信号を並べた第1信号列と、第2画素列(P01、P21、P41、P61、…)の出力信号を並べた信号列とで相関演算を行い、像ずれ量ΔD2を検出する。次に、第1信号列と、第2画素列の1つ上の行の各撮像画素P10、P30、P50、…(以下、第4画素列と呼ぶ)の出力信号を並べた信号列(以下、第4信号列と呼ぶ)とで相関演算を行い、像ずれ量ΔD4を検出する。この、第1信号列と第4信号列との間で行われる相関演算は、第1信号列と第2信号列との間で行われる相関演算と同様である。このとき検出される像ずれ量ΔD2、ΔD4は次式(7)、(8)により表される。
ΔD2=su+o2+r2, r2=1/tanθu …(7)
ΔD4=su+o4+r4, r4=2/tanθu …(8)
上式(7)、(8)において、o2は第1画素列および第2画素列の画素配置に起因するずれ量であり、o4は第1画素列および第4画素列の画素配置に起因するずれ量である。また、r2は被写体像23の上側輪郭24aが第2画素列に対して角度θuを成すことに起因するずれ量であり、r4は被写体像23の上側輪郭24aが第4画素列に対して角度θuを成すことに起因するずれ量である。また、suは、被写体像23の上側における、焦点検出画素311と撮像画素310の間の真の像ずれ量である。これらについては第1の実施の形態で説明したものと同様であるので、説明を省略する。
上式(7)、(8)から、次式(9)が成り立つ。
su=2ΔD2−ΔD4−(2o2−o4) …(9)
カメラ駆動制御装置212は、上述した相関演算により像ずれ量ΔD2、ΔD4を検出した後、これらの値と予め定められるo2、o4を上式(9)に当てはめることにより、被写体21の上側における、輪郭角度θuに依存しない真の像ずれ量suを算出する。
次に、カメラ駆動制御装置212は、第1信号列と、第3画素列(P03、P23、P43、P63、…)の出力信号を並べた第3信号列とで相関演算を行い、像ずれ量ΔD3を検出する。その後、第1信号列と、第3画素列の1つ下の行の各撮像画素P14、P34、P54、…(以下、第5画素列と呼ぶ)の出力信号を並べた信号列(以下、第5信号列と呼ぶ)とで相関演算を行い、像ずれ量ΔD5を検出する。この、第1信号列と第5信号列との間で行われる相関演算は、第1信号列と第3信号列との間で行われる相関演算と同様である。このとき検出される像ずれ量ΔD3、ΔD5は次式(10)、(11)により表される。
ΔD3=sd+o3+r3, r3=1/tanθd …(10)
ΔD5=sd+o5+r5, r5=2/tanθd …(11)
上式(10)、(11)において、o3は第1画素列および第3画素列の画素配置に起因するずれ量であり、o5は第1画素列および第5画素列の画素配置に起因するずれ量である。また、r3は被写体像23の下側輪郭24bが第3画素列に対して角度θdを成すことに起因するずれ量であり、r5は被写体像23の下側輪郭24bが第5画素列に対して角度θdを成すことに起因するずれ量である。また、sdは、被写体像23の下側における、焦点検出画素311と撮像画素310の間の真の像ずれ量である。これらについては第1の実施の形態で説明したものと同様であるので、説明を省略する。
上式(10)、(11)から、次式(12)が成り立つ。
sd=2ΔD3−ΔD5−(2o3−o5) …(12)
カメラ駆動制御装置212は、上述した相関演算により像ずれ量ΔD3、ΔD5を検出した後、これらの値と予め定められるo3、o5を上式(12)に当てはめることにより、被写体21の下側における、輪郭角度θdに依存しない真の像ずれ量sdを算出する。
像ずれ量su、sdをそれぞれ算出したカメラ駆動制御装置212は、それらの像ずれ量に著しい乖離が見られるか否かを判定する。例えば、被写体23の輪郭24a、24bが第1画素列からずれた位置で大きく曲がっていたり、あるいは第1画素列の上下で被写体23の奥行きが大きく変化している場合などに、像ずれ量su、sdの差が大きくなる。このような場合、最終的に算出される像ずれ量が信頼のおけるものではなくなるため、カメラ駆動制御装置212はデフォーカス量を出力しない。
他方、像ずれ量su、sdに著しい乖離が見られない場合、カメラ駆動制御装置212は次式(13)により、最終的な像ずれ量Sを算出する。
S≒2s≒su+sd …(13)
図11は、カメラ駆動制御装置212が実行する像ずれ検出演算処理のフローチャートである。まずステップS200において、撮像素子211に配置された第1、第2、第3、第4、および第5画素列からそれぞれ第1、第2、第3、第4、および第5信号列を取得する。次にステップS210において、第1信号列と第2信号列から相関演算により像ずれ量ΔD2を検出し、ステップS220で第1信号列と第4信号列から相関演算により像ずれ量ΔD4を検出する。そしてステップS230で、ステップS210、S220で検出した像ずれ量ΔD2、ΔD4と上式(9)から被写体像23の上側の像ずれ量suを検出する。
ステップS240、S250では、ステップS210、S220と同様に、第1信号列と第3信号列から像ずれ量ΔD3を、第1信号列と第4信号列から像ずれ量ΔD4をそれぞれ検出する。ステップS260では、ステップS240、S250で検出した像ずれ量ΔD3、ΔD5と上式(12)から被写体像23の下側の像ずれ量sdを検出する。
ステップS270では、ステップS230で検出した上側の像ずれ量suと、ステップS260で検出した下側の像ずれ量sdとの差の絶対値が、所定のしきい値Sth未満か否かを判定する。差の絶対値がしきい値Sth以上である場合、検出された像ずれ量は信頼できないので、デフォーカス量を算出せずに図11の処理を終了する。他方、差の絶対値がしきい値Sth未満である場合にはステップS280に進み、上式(13)により像ずれ量Sを算出し、ステップS290で像ずれ量Sに所定の係数を掛けることによりデフォーカス量を算出する。以上のように、カメラ駆動制御装置212は図11に示した処理を実行することにより、特定の焦点検出領域における被写体像のデフォーカス量を算出する。
上述した第2の実施の形態によるディジタルスチルカメラによれば、次の作用効果が得られる。
(1)カメラ駆動制御装置212は、第1信号列と第2信号列から検出されたずれ量ΔD2と、第1信号列と第4信号列から検出されたずれ量ΔD4とから、上側輪郭24aに関する像ずれ量suを検出する。そして、第1信号列と第3信号列から検出されたずれ量ΔD3と、第1信号列と第5信号列から検出されたずれ量ΔD5とから、下側輪郭24bに関する像ずれ量sdを検出する。カメラ駆動制御装置212は、このようにして検出された像ずれ量su、sdから、真の像ずれ量Sを算出し、デフォーカス量を算出する。このようにしたので、被写体の輪郭形状が曲線等のより複雑なものであっても、精度のよい焦点検出を行うことができる。
次のような変形も本発明の範囲内であり、変形例の一つ、もしくは複数を上述の実施形態と組み合わせることも可能である。
(変形例1)
第1画素列と第2画素列と第3画素列との位置関係は、上述した各実施形態において示したものに限定されない。例えば、第2画素列および第3画素列が、第1画素列に対してそれぞれ対称に配置されていなくてもよい。以下、図面を用いてこのような配置を説明する。
図12は、第2画素列および第3画素列を、第1画素列に対して同一の方向(上方向)に配置した例である。焦点検出画素P03、P23、P43、P63、…が第1画素列であり、その1つ上の行に配列された撮像画素P12、P32、P52、…が第2画素列である。また、第1画素列から見て2つ上の行に配列された撮像画素P01、P21、P41、P61、…が第3画素列である。つまり図12では、第2画素列および第3画素列が共に、撮像素子211を第1画素列の配列方向に沿って分割した2つの領域のうち一方の領域に配置されている。各画素列がこのように配置されている場合であっても、本願発明を適用することが可能である。
図13は、第2画素列および第3画素列を、第1画素列と第2画素列との間の距離が第1画素列と第3画素列の間の距離とは異なるように配置した例である。この場合、焦点検出画素P12、P32、P52、…が第1画素列であり、その2つ上の行に配列された撮像画素P10、P30、P50、…が第2画素列である。また、第1画素列から見て1つ下の行に配列された撮像画素P03、P23、P43、P63、…が第3画素列である。つまり図13では、第2画素列が第1画素列に隣接して配置されていない。このように、第2画素列や第3画素列が第1画素列の近傍に第1画素列と隣接せず配置されている場合であっても、本願発明を適用することが可能である。
(変形例2)
上述した各実施形態では、第1画素列を焦点検出画素311により構成し、第2画素列および第3画素列を撮像画素310により構成していた。第1画素列、第2画素列、および第3画素列を構成する画素の種類をこれとは異なるものにした場合であっても、第1画素列と第2画素列との間、および、第1画素列と第3画素列との間でそれぞれ相関演算を行えるのであれば、本発明を適用することが可能である。
例えば図14のように、第1画素列を撮像画素310(P12、P32、P52、…)により構成し、第2画素列および第3画素列を焦点検出画素311(P01、P21、P41、P61、…、P03、P23、P43、P63、…)により構成した場合であっても、第1画素列と第2画素列との間で相関演算を行うことができ、且つ、第1画素列と第3画素列との間で相関演算を行うことができる。
また、図15のように、第1画素列を、左半分が遮光された焦点検出画素311(図4に示した焦点検出画素311を左右反転した画素)により構成し、第2画素列および第3画素列を、右半分が遮光された焦点検出画素311により構成してもよい。この場合であっても、第1画素列と第2画素列との間で相関演算を行うことができ、且つ、第1画素列と第3画素列との間で相関演算を行うことができる。
各画素列の配列方向における画素間隔を、上述した各実施形態と異ならせることもできる。例えば第1実施形態では、1画素おきに配列された焦点検出画素311を第1画素列としていたが、焦点検出画素311を3画素おきに配列し、これを第1画素列としてもよい。このように焦点検出画素311の配置間隔を大きくすることで、撮影画像を構成する各画素のうち、補間が必要な画素数に対してその近傍の多くの画素出力を参照でき、画像の品質が向上する。
このように、第1画素列と第2画素列との間、および、第1画素列と第3画素列との間でそれぞれ相関演算を行えるのであれば、各画素列を構成する画素の種類はどのようなものであってもよい。
(変形例3)
例えば動画撮影時やいわゆるスルー画の作成時などにおいて、撮像素子の間引き読み出しが行われることがある。このような場合に本発明を適用することも可能である。また、従来技術と組み合わせて、間引き読み出しを行わない場合と行う場合とで焦点検出の方法を切り替えることもできる。
例えば図16のように、右半分が遮光された焦点検出画素P02、P22、P42、P62、…と、左半分が遮光された焦点検出画素P12、P32、P52、…とを同一行に互い違いに配置する。このとき、右半分が遮光された焦点検出画素P02、P22、P42、P62、…の出力信号列と、左半分が遮光された焦点検出画素P12、P32、P52、…の出力信号列との間で相関演算を行えば、被写体像の像ずれ量を検出することができる。
しかしながら、間引き読み出しを行うと、例えば右半分が遮光された焦点検出画素P02、P22、P42、P62、…の出力が読み出されない場合がある。このような場合であっても、上述した第1の実施の形態で説明した方法を用いることで、被写体像の像ずれ量を検出することができる。つまり、間引き読み出しを行わない場合にはP02、P12、P22、P32、P42、P52、P62、…の出力を用いて従来の焦点検出を行い、間引き読み出しを行う場合にはP12、P32、P52、…の出力とP01、P21、P41、P61、…の出力とP03、P23、P43、P63、…の出力とを用いて上述した方法による焦点検出を行えばよい。
(変形例4)
焦点検出を行うために用いられる各画素の分光特性は略同一であればよく、その色フィルターは上述したGフィルターに限定されない。例えば、GフィルターではなくBフィルターを有する画素を用いて焦点検出を行ってもよいし、光量をかせぐために、第1〜3画素列を構成する各画素には色フィルターを設けないようにしてもよい。
(変形例5)
上述した第2の実施の形態において、デフォーカス量の算出に用いる像ずれ量は、式(13)を用いて算出される像ずれ量Sでなくてもよい。例えばsuやsdのうち一方をそのままデフォーカス量の算出に用いてもよい。また、suとsdの差の絶対値を用いた判定(図10のステップS270)を省略してもよい。
本発明の特徴を損なわない限り、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の形態についても、本発明の範囲内に含まれる。
10、50、60…マイクロレンズ、11、51、61…光電変換部、12、52…遮光マスク、201…ディジタルスチルカメラ、202…交換レンズ、203…カメラボディ、204…マウント部、206…ズーミングレンズ、207…フォーカシングレンズ、209…レンズ駆動制御装置、211…撮像素子、212…カメラ駆動制御装置、213…メモリカード、214…LCDドライバー、216…接眼レンズ、217…電気接点、310…撮像画素、311…焦点検出画素

Claims (10)

  1. 焦点検出用の画素よりなる第1画素列、第2画素列、および第3画素列を並列に配置した画素を含む複数の画素を二次元状に配列した撮像兼焦点検出素子と、
    前記第1画素列、前記第2画素列、および前記第3画素列からそれぞれ出力される第1出力信号列、第2出力信号列、および第3出力信号列との間で相関演算を行うことにより被写体像の像ずれ量を検出する像ずれ検出手段と、
    を備える焦点検出装置であって、
    前記第1画素列は、撮影光学系の一対の瞳領域をそれぞれ通過した一対の光束の両方を少なくとも受光する第1画素と、前記一対の光束の一方を少なくとも受光しない第2画素と、前記一対の光束の他方を少なくとも受光しない第3画素と、のいずれかの画素より構成され、
    前記第2画素列および前記第3画素列はそれぞれ、前記第1画素と、前記第2画素と、前記第3画素と、のうち前記第1画素列を構成する画素と異なる画素より構成されることを特徴とする焦点検出装置。
  2. 請求項1に記載の焦点検出装置において、
    前記像ずれ検出手段は、前記第1出力信号列および前記第2出力信号列のずれ量と、前記第1出力信号列および前記第3出力信号列のずれ量とをそれぞれ相関演算により検出し、これら2つのずれ量から前記被写体像の像ずれ量を検出することを特徴とする焦点検出装置。
  3. 請求項1または2に記載の焦点検出装置において、
    前記第1画素列を構成する画素と、前記第2画素列を構成する画素と、前記第3画素列を構成する画素とはそれぞれ略同一の分光特性を有することを特徴とする焦点検出装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の焦点検出装置において、
    前記第2画素列および前記第3画素列は、前記撮像兼焦点検出素子を前記第1画素列の配列方向に沿って分割した2つの領域にそれぞれ配置されることを特徴とする焦点検出装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の焦点検出装置において、
    前記第1画素列および前記第2画素列の間の距離は、前記第1画素列および前記第3画素列の間の距離に等しいことを特徴とする焦点検出装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の焦点検出装置において、
    前記第2画素列および前記第3画素列は、それぞれ前記第1画素列の近傍に配置されることを特徴とする焦点検出装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の焦点検出装置において、
    前記第2画素列および前記第3画素列は、それぞれ前記第1画素列に隣接して配置されることを特徴とする焦点検出装置。
  8. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の焦点検出装置において、
    前記第2画素列および前記第3画素列は、前記撮像兼焦点検出素子を前記第1画素列の配列方向に沿って分割した2つの領域のうち、一方の領域に配置されることを特徴とする焦点検出装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の焦点検出装置において、
    前記第1出力信号列と、前記第2出力信号列と、前記第3出力信号列と、はそれぞれ、前記第1画素列と、前記第2画素列と、前記第3画素列と、から間引き読み出しされた信号列であることを特徴とする焦点検出装置。
  10. 請求項1〜9のいずれか一項に記載の焦点検出装置と、
    前記撮像兼焦点検出素子の出力から前記被写体像の画像データを作成する画像データ作成手段と、
    を備えることを特徴とする撮像装置。
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