JP2013189816A - 場所打ちコンクリートブロック用型枠 - Google Patents

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基久 原
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陽一 森屋
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【課題】特に水中における不陸の大きい部分に場所打ちのコンクリートブロックの製造、設置が、作業性良く施工できる場所打ちコンクリートブロック用型枠の提供。
【解決手段】上端面が天井版にて閉鎖され、底面が開放された底面開放型の型枠本体4を有し、型枠本体4の底面開放部に、織布からなる底面閉鎖シート16をブロック設置面の不陸になじむ程度にたるませた状態で取り付け、天井版2には、コンクリート打設ホースが挿入できる打設用開口12と、コンクリートの打設に伴って内部の空気又は水が排出できる排出用開口13とを備えてなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば重力式ケーソン防波堤の捨石マウンド表面を覆う根固めブロックや被覆ブロック、陸上の積み石や凹凸のある岩上等、不陸の大きい場所にコンクリートブロックを場所打ちにて設置するための場所打ちコンクリーブロック用型枠に関する。
一般に、上記根固めブロックや被覆ブロックは、製作ヤードにて製造されたプレキャストブロックを設置現場まで搬送し、所定の位置に設置している。これらのコンクリートブロックは、捨石マウンドの洗掘や石材の飛散の防止に用いられるものであり、数t〜数十tの重さのコンクリートブロックが用いられる。また、根固ブロックとして数t〜数十tの方形のコンクリートブロックが用いられる。
また、この種のコンクリートブロックを場所打ちで製造設置するため、網材で形成された方形の箱状をした外枠内に合成樹脂繊維製シートからなる袋を収容し、これを設置現場に沈め、コンクリート注入口にホースを連結してコンクリートを注入するようにした型枠が開発されている(例えば特許文献1)。
更に、水中の捨石マウンド表面等の不陸に対応できるように織布等による袋体を型枠として使用し、これにコンクリートを打設するものも用いられている(例えば特許文献2,3)。
特開2009−46819号公報 特開平7−207670号公報 特開昭64−62516号公報
上述した従来のプレキャストコンクリートブロックを使用した根固めブロックや被覆ブロックの設置には、捨て石マウンドの表面の不陸を荒均しによって±50cm程度に均す場合や、±5cm程度となるような本均しを行う場合等、設置するブロックに応じて不陸を均し、その上にブロックを載置している。これらの作業はダイバーによる手作業に頼っており、多大の労力を要する。
また、袋体を型枠として使用する方法は、袋体内にコンクリートを注入する作業を陸上や船上のようなドライな条件下において施工する場合は容易に実施することができるが、水中でのコンクリート充填作業を行う場合には、コンクリート打設用のホースを袋の注入口に縛りつける作業がダイバーによる水中作業となる場合が多く、施工性が悪くなるとともに、仕上がり形状が不揃いとなるという問題がある。
本発明は、このような従来の問題に鑑み、特に水中における不陸の大きい部分に場所打ちのコンクリートブロックの製造、設置が、作業性良く施工できる場所打ちコンクリーブロック用型枠の提供を目的としてなされたものである。
上述の如き従来の問題を解決するための請求項1に記載の発明の特徴は、上端面が天井版にて閉鎖され、底面が開放された底面開放型の型枠本体を有し、該型枠本体の底面開放部に、織布からなる底面閉鎖シートをブロック設置面の不陸になじむ程度にたるませた状態で取り付け、前記天井版には、コンクリート打設ホースが挿入できる打設用開口と、コンクリートの打設に伴って内部の空気又は水が排出できる排出用開口とを備えてなる場所打ちコンクリーブロック用型枠にある。
請求項2に記載の発明の特徴は、請求項1の構成に加え、前記型枠本体の下端開口縁部に、該型枠本体の重量によってブロック接地面の不陸に順応する程度の柔軟性を有する弾性材からなるスカート状部を備えていることにある。
請求項3に記載の発明の特徴は、請求項1又は2の構成に加え、前記型枠本体の外周面に、互いに隣り合って設置される型枠本体相互間を連結する継ぎ手を備えていることにある。
本発明に係る場所打ちコンクリーブロック用型枠においては、前記請求項1のように、上端面が天井版にて閉鎖され、底面が開放された底面開放型の型枠本体を有し、該型枠本体の底面開放部に、織布からなる底面閉鎖シートをブロック設置面の不陸になじむ程度にたるませた状態で取り付け、前記天井版には、コンクリート打設ホースが挿入できる打設用開口と、コンクリートの打設に伴って内部の空気又は水が排出できる排出用開口とを備えて構成したことにより、不陸が大きい場所において場所打ちコンクリートブロックを製造設置する場合において、設置個所の不陸の補正、即ち平坦度を出すための施工が少なくて済み、特に水底の捨石マウンド上にて使用する場合、荒均し程度の平坦度で被覆ブロックの製造設置が可能となり、施工性が高く、かつ経済性が高いものとなる。
また、水中におけるコンクリートの打設作業が、従来の布型枠のように打設用ホースの連結が不要となり、単に打設用開口に打設用ホースを挿入するのみで、コンクリートの打設ができ、作業性がよい。
本発明においては、請求項2のように、前記型枠本体の下端開口縁部に、該型枠本体の重量によってブロック接地面の不陸に順応する程度の柔軟性を有する弾性材からなるスカート状部を備えていることにより、捨石マウンド表面を荒均し程度の不陸状態であっても、コンクリーブロック用型枠を現場に載置するだけで、スカート状部が不陸に対応し、1のコンクリーブロック用型枠のみの使用であっても捨石マウンド表面の傾斜に合わせた水平度を出すことができる。
本発明においては、請求項3に記載のように、前記型枠本体の外周面に、互いに隣り合って設置される型枠本体相互間を連結する継ぎ手を備えることによって、隣り合うコンクリーブロック用型枠相互間の高さを合わせることができ、設置場所の不陸の影響が少なくなる。
本発明に係る場所打ちコンクリーブロック用型枠の使用状態の概略を示す縦断面図である。 同場所打ちコンクリーブロック用型枠の斜視図である。 同場所打ちコンクリーブロック用型枠の変形例を示す部分正面図である。 同場所打ちコンクリーブロック用型枠間の継ぎ手部分を示す部分拡大正面図である。
次に本発明に係る場所打ちコンクリーブロック用型枠1を、図面に示した重力式ケーソン防波堤の捨石マウンド表面に設置する被覆ブロックの製造に使用する実施例に基づいて説明する。
図において、符号1は本発明に係るコンクリーブロック用型枠を示している。
一般的に、被覆ブロックの必要重量、根固ブロックの必要厚さは、波高、マウンド傾斜等の諸条件に対する安全性から決定され、重量、数t〜数十t、ブロックの形状はさまざまな形状があるが、方形のものでは、長さ1.5m〜5m程度、高さは0.8m〜2.2m程度であり、被覆ブロックでは1辺が1m〜4m程度、厚さは0.5m〜2.5m程度となる場合が多い。本発明によるコンクリートブロック型枠1も、大きさはこの程度のものを対象とし、形状は方形状に限らず従来使用されているさまざまな形状のブロックを対象とする。
このコンクリートブロック型枠1は、上端面が天井版2によって閉鎖され、その周縁部下側に、製造しようとするブロックの周囲の立ち上がり面を形成するための方形状をした角筒状周壁部3が一体化された、底面開放型の型枠本体4を備えている。
型枠本体4は、鋼、コンクリート、FRP、合成樹脂等、各種の材料を使用することができ、鋼製、コンクリ−ト製のように重量が大きくなる場合には、図3に示すように角筒状周壁部2部分に窓孔10を開口させ、これをコンクリートが漏出しない程度の粗さの織布からなるシート材11によって閉鎖することによって軽量化してもよい。
型枠本体4の天井版2には、コンクリート注入用のホースが挿入できる大きさの打設用開口12と、コンクリート打設に伴って型枠本体4内水が流出できる排出用開口13が形成されている。これらの開口12,13は、それぞれ必要に応じて1又は複数個設ける。
型枠本体4の下端開口縁部には、その周方向に連続した配置に、型枠本体4の重量によってブロック接地面の不陸に順応する程度の柔軟性を有する弾性材からなるスカート状部15が固定されている。
型枠本体4の底面開放部には、底面閉鎖シート16がブロック設置面の不陸になじむ程度にたるませた状態で取り付けられており、この底面閉鎖シート16によって型枠本体4の底面開放部が閉じられた構造となっている。
底面閉鎖シート16は、コンクリートが漏出しない程度の粗さの織布から構成されており、一例として、透水性を有し、コンクリートを透過させない程度の粗さに織ったポリエステル製の織布が使用されている。
型枠本体4の側面には、互いに隣り合って設置した別のコンクリーブロック用型枠1と連結するための継ぎ手20が突設されている。この継ぎ手は、例えば図4に示すように型枠本体4の上端部の4周面のそれぞれボルト挿入孔上下に貫通開口させた1対の連結片21,21を突設しておき、互いに隣り合う型枠1相互の連結片21,21を上下に重ね合わせてボルト22によって固定する。
このように構成されるコンクリーブロック用型枠1を捨石マウンド30上にて使用する際には、図1に示すように表面の不陸が±50cm程度の荒均し状態に均した捨石マウンド表面にコンクリーブロック用型枠1,1......を所要数だけ並べ、それらの互いに隣り合うもの同士を継ぎ手20により連結する。
このようにしてコンクリーブロック用型枠1を設置することによって、各コンクリートブロック型枠1,1の相互の不陸を小さくでき、この状態で各型枠本体4の下端のスカート状部15が、捨石マウンドの不陸に対応した状態に変形し、コンクリーブロック用型枠1の重量を支える。
コンクリートブロック型枠1を設置した後、コンクリート打設ホース31の下端を天井版2の打設用開口12内に挿入し、型枠1内に水中コンクリート32を注入する。打設されたコンクリート32の重みによって底面閉鎖シート16が捨石マウンドの表面の凹凸になじむとともに、捨石間へコンクリートの流出を防ぐ。
この時のコンクリート打設高さは、コンクリーブロック用型枠1内いっぱいに打設してもよく、必要に応じて、天井版2との間に空間ができる適宜の設計高さまでであってもよい。
尚、上述したスカート状部15は、型枠本体4の下端周縁に連続した形状となっているが、必ずしも連続している必要はなく、前記下端周縁に沿って複数枚の板状材を並べて設置してもよい。
また、上述の例では、重力式ケーソン防波堤の捨石マウンドを保護する被覆ブロックの場所打ち製造・設置について説明したが、根固めブロックの場所打ち製造・設置であってもよい。更に、捨石マウンド上に限らず、その他の不陸がある水底の岩場表面であってもよい。
また、上述した例では水中における施工について説明したが、陸上における石積みの表面や不陸のある岩場表面においても同様に実施できる。
1 場所打ちコンクリーブロック用型枠
2 天井版
3 角筒状周壁部
4 型枠本体
10 窓孔
11 シート材
12 打設用開口
13 排出用開口
15 スカート状部
16 底面閉鎖シート
20 継ぎ手
21 連結片
22 ボルト
30 捨石マウンド
31 コンクリート打設ホース
32 水中コンクリート
本発明は、例えば重力式ケーソン防波堤の捨石マウンド表面を覆う根固めブロックや被覆ブロック、陸上の積み石や凹凸のある岩上等、不陸の大きい場所にコンクリートブロックを場所打ちにて設置するための場所打ちコンクリートブロック用型枠に関する。
一般に、上記根固めブロックや被覆ブロックは、製作ヤードにて製造されたプレキャストブロックを設置現場まで搬送し、所定の位置に設置している。これらのコンクリートブロックは、捨石マウンドの洗掘や石材の飛散の防止に用いられるものであり、数t〜数十tの重さのコンクリートブロックが用いられる。また、根固めブロックとして数t〜数十tの方形のコンクリートブロックが用いられる。
また、この種のコンクリートブロックを場所打ちで製造設置するため、網材で形成された方形の箱状をした外枠内に合成樹脂繊維製シートからなる袋を収容し、これを設置現場に沈め、コンクリート注入口にホースを連結してコンクリートを注入するようにした型枠が開発されている(例えば特許文献1)。
更に、水中の捨石マウンド表面等の不陸に対応できるように織布等による袋体を型枠として使用し、これにコンクリートを打設するものも用いられている(例えば特許文献2,3)。
特開2009−46819号公報 特開平7−207670号公報 特開昭64−62516号公報
上述した従来のプレキャストコンクリートブロックを使用した根固めブロックや被覆ブロックの設置には、捨て石マウンドの表面の不陸を荒均しによって±50cm程度に均す場合や、±5cm程度となるような本均しを行う場合等、設置するブロックに応じて不陸を均し、その上にブロックを載置している。これらの作業はダイバーによる手作業に頼っており、多大の労力を要する。
また、袋体を型枠として使用する方法は、袋体内にコンクリートを注入する作業を陸上や船上のようなドライな条件下において施工する場合は容易に実施することができるが、水中でのコンクリート充填作業を行う場合には、コンクリート打設用のホースを袋の注入口に縛りつける作業がダイバーによる水中作業となる場合が多く、施工性が悪くなるとともに、仕上がり形状が不揃いとなるという問題がある。
本発明は、このような従来の問題に鑑み、特に水中における不陸の大きい部分に場所打ちのコンクリートブロックの製造、設置が、作業性良く施工できる場所打ちコンクリートブロック用型枠の提供を目的としてなされたものである。
上述の如き従来の問題を解決するための請求項1に記載の発明の特徴は、上端面が天井版にて閉鎖され、底面が開放された底面開放型の型枠本体を有し、該型枠本体の底面開放部に、織布からなる底面閉鎖シートをブロック設置面の不陸になじむ程度にたるませた状態で取り付け、前記天井版には、コンクリート打設ホースが挿入できる打設用開口と、コンクリートの打設に伴って内部の空気又は水が排出できる排出用開口とを備えてなる場所打ちコンクリートブロック用型枠にある。
請求項2に記載の発明の特徴は、請求項1の構成に加え、前記型枠本体の下端開口縁部に、該型枠本体の重量によってブロック接地面の不陸に順応する程度の柔軟性を有する弾性材からなるスカート状部を備えていることにある。
請求項3に記載の発明の特徴は、請求項1又は2の構成に加え、前記型枠本体の外周面に、互いに隣り合って設置される型枠本体相互間を連結する継ぎ手を備えていることにある。
本発明に係る場所打ちコンクリートブロック用型枠においては、前記請求項1のように、上端面が天井版にて閉鎖され、底面が開放された底面開放型の型枠本体を有し、該型枠本体の底面開放部に、織布からなる底面閉鎖シートをブロック設置面の不陸になじむ程度にたるませた状態で取り付け、前記天井版には、コンクリート打設ホースが挿入できる打設用開口と、コンクリートの打設に伴って内部の空気又は水が排出できる排出用開口とを備えて構成したことにより、不陸が大きい場所において場所打ちコンクリートブロックを製造設置する場合において、設置個所の不陸の補正、即ち平坦度を出すための施工が少なくて済み、特に水底の捨石マウンド上にて使用する場合、荒均し程度の平坦度で被覆ブロックの製造設置が可能となり、施工性が高く、かつ経済性が高いものとなる。
また、水中におけるコンクリートの打設作業が、従来の布型枠のように打設用ホースの連結が不要となり、単に打設用開口に打設用ホースを挿入するのみで、コンクリートの打設ができ、作業性がよい。
本発明においては、請求項2のように、前記型枠本体の下端開口縁部に、該型枠本体の重量によってブロック接地面の不陸に順応する程度の柔軟性を有する弾性材からなるスカート状部を備えていることにより、捨石マウンド表面を荒均し程度の不陸状態であっても、場所打ちコンクリートブロック用型枠を現場に載置するだけで、スカート状部が不陸に対応し、1の場所打ちコンクリートブロック用型枠のみの使用であっても捨石マウンド表面の傾斜に合わせた水平度を出すことができる。
本発明においては、請求項3に記載のように、前記型枠本体の外周面に、互いに隣り合って設置される型枠本体相互間を連結する継ぎ手を備えることによって、隣り合う場所打ちコンクリートブロック用型枠相互間の高さを合わせることができ、設置場所の不陸の影響が少なくなる。
本発明に係る場所打ちコンクリートブロック用型枠の使用状態の概略を示す縦断面図である。 場所打ちコンクリートブロック用型枠の斜視図である。 場所打ちコンクリートブロック用型枠の変形例を示す部分正面図である。 場所打ちコンクリートブロック用型枠間の継ぎ手部分を示す部分拡大正面図である。
次に本発明に係る場所打ちコンクリートブロック用型枠1を、図面に示した重力式ケーソン防波堤の捨石マウンド表面に設置する被覆ブロックの製造に使用する実施例に基づいて説明する。
図において、符号1は本発明に係る場所打ちコンクリートブロック用型枠を示している。
一般的に、被覆ブロックの必要重量、根固めブロックの必要厚さは、波高、マウンド傾斜等の諸条件に対する安全性から決定され、重量、数t〜数十t、ブロックの形状はさまざまな形状があるが、方形のものでは、長さ1.5m〜5m程度、高さは0.8m〜2.2m程度であり、被覆ブロックでは1辺が1m〜4m程度、厚さは0.5m〜2.5m程度となる場合が多い。本発明による場所打ちコンクリートブロック用型枠1も、大きさはこの程度のものを対象とし、形状は方形状に限らず従来使用されているさまざまな形状のブロックを対象とする。
この場所打ちコンクリートブロック用型枠1は、上端面が天井版2によって閉鎖され、その周縁部下側に、製造しようとするブロックの周囲の立ち上がり面を形成するための方形状をした角筒状周壁部3が一体化された、底面開放型の型枠本体4を備えている。
型枠本体4は、鋼、コンクリート、FRP、合成樹脂等、各種の材料を使用することができ、鋼製、コンクリ−ト製のように重量が大きくなる場合には、図3に示すように角筒状周壁部2部分に窓孔10を開口させ、これをコンクリートが漏出しない程度の粗さの織布からなるシート材11によって閉鎖することによって軽量化してもよい。
型枠本体4の天井版2には、コンクリート注入用のホースが挿入できる大きさの打設用開口12と、コンクリート打設に伴って型枠本体4内の水が流出できる排出用開口13が形成されている。これらの開口12,13は、それぞれ必要に応じて1又は複数個設ける。
型枠本体4の下端開口縁部には、その周方向に連続した配置に、型枠本体4の重量によってブロック接地面の不陸に順応する程度の柔軟性を有する弾性材からなるスカート状部15が固定されている。
型枠本体4の底面開放部には、底面閉鎖シート16がブロック設置面の不陸になじむ程度にたるませた状態で取り付けられており、この底面閉鎖シート16によって型枠本体4の底面開放部が閉じられた構造となっている。
底面閉鎖シート16は、コンクリートが漏出しない程度の粗さの織布から構成されており、一例として、透水性を有し、コンクリートを透過させない程度の粗さに織ったポリエステル製の織布が使用されている。
型枠本体4の側面には、互いに隣り合って設置した別の場所打ちコンクリートブロック用型枠1と連結するための継ぎ手20が突設されている。この継ぎ手は、例えば図4に示すように型枠本体4の上端部の4周面にそれぞれボルト挿入孔を上下に貫通開口させた1対の連結片21,21を突設しておき、互いに隣り合う型枠1相互の連結片21,21を上下に重ね合わせてボルト22によって固定する。
このように構成される場所打ちコンクリートブロック用型枠1を捨石マウンド30上にて使用する際には、図1に示すように表面の不陸が±50cm程度の荒均し状態に均した捨石マウンド表面に場所打ちコンクリートブロック用型枠1,1......を所要数だけ並べ、それらの互いに隣り合うもの同士を継ぎ手20により連結する。
このようにして場所打ちコンクリートブロック用型枠1を設置することによって、各場所打ちコンクリートブロック用型枠1,1の相互の不陸を小さくでき、この状態で各型枠本体4の下端のスカート状部15が、捨石マウンドの不陸に対応した状態に変形し、場所打ちコンクリートブロック用型枠1の重量を支える。
場所打ちコンクリートブロック用型枠1を設置した後、コンクリート打設ホース31の下端を天井版2の打設用開口12内に挿入し、型枠1内に水中コンクリート32を注入する。打設されたコンクリート32の重みによって底面閉鎖シート16が捨石マウンドの表面の凹凸になじむとともに、捨石間へコンクリートの流出を防ぐ。
この時のコンクリート打設高さは、場所打ちコンクリートブロック用型枠1内いっぱいに打設してもよく、必要に応じて、天井版2との間に空間ができる適宜の設計高さまでであってもよい。
尚、上述したスカート状部15は、型枠本体4の下端周縁に連続した形状となっているが、必ずしも連続している必要はなく、前記下端周縁に沿って複数枚の板状材を並べて設置してもよい。
また、上述の例では、重力式ケーソン防波堤の捨石マウンドを保護する被覆ブロックの場所打ち製造・設置について説明したが、根固めブロックの場所打ち製造・設置であってもよい。更に、捨石マウンド上に限らず、その他の不陸がある水底の岩場表面であってもよい。
また、上述した例では水中における施工について説明したが、陸上における石積みの表面や不陸のある岩場表面においても同様に実施できる。
場所打ちコンクリートブロック用型枠
2 天井版
3 角筒状周壁部
4 型枠本体
10 窓孔
11 シート材
12 打設用開口
13 排出用開口
15 スカート状部
16 底面閉鎖シート
20 継ぎ手
21 連結片
22 ボルト
30 捨石マウンド
31 コンクリート打設ホース
32 水中コンクリート

Claims (3)

  1. 上端面が天井版にて閉鎖され、底面が開放された底面開放型の型枠本体を有し、該型枠本体の底面開放部に、織布からなる底面閉鎖シートをブロック設置面の不陸になじむ程度にたるませた状態で取り付け、
    前記天井版には、コンクリート打設ホースが挿入できる打設用開口と、コンクリートの打設に伴って内部の空気又は水が排出できる排出用開口とを備えてなる場所打ちコンクリーブロック用型枠。
  2. 前記型枠本体の下端開口縁部に、該型枠本体の重量によってブロック接地面の不陸に順応する程度の柔軟性を有する弾性材からなるスカート状部を備えてなる請求項1に記載の場所打ちコンクリーブロック用型枠。
  3. 前記型枠本体の外周面に、互いに隣り合って設置される型枠本体相互間を連結する継ぎ手を備えている請求項1又は2に記載の場所打ちコンクリーブロック用型枠。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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