JP2013189205A - 乗物用握り棒 - Google Patents

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Yusuke Hattori
雄祐 服部
Kenji Minamii
健治 南井
Katsushi Nishitani
克司 西谷
Nobuhiro Sugimoto
信広 杉本
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Abstract

【課題】どのような体格の乗客でも利用しやすく、乗客の安全性を向上させる。
【解決手段】握り棒300は、大径領域300bと、大径領域300bの斜め下方に配置された小径領域300aと、大径領域300bと小径領域300aとの間に設けられ、これらを接続した連接領域310とを有している。小径領域300aの外径は大径領域300bの外径より小さい。大径領域300bと小径領域300aとは、水平方向に延在し、連接領域310を挟んで互いに反対側に配置されている。
【選択図】図7

Description

本発明は、乗客の転倒防止用や着席時及び立ち上がり時に利用する乗物用握り棒に関するものである。
乗物には、スタンションポールや手摺りが設けられている。例えば、列車の加速時及び減速時や列車が曲線を通過したときの揺れから乗客の姿勢を保持するスタンションポールが、車両に設けられている。また、着席時や立ち上がり時に利用される手摺りが、車両の座席端部やロングシートの中間に設けられている。特許文献1には、車両の幅方向に複数のパイプを配置させたスタンションポールが記載されている。この構成により車両の幅方向に握り部が複数設けられるので、着座している乗客及び立っている乗客が快適にスタンションポールを利用することができる。
特開2006−240437号公報
スタンションポールや手摺りは、一般的に大人が握りやすい外径に作られているため、大人より体格の小さい子供には太く感じ、一方、体格の良い大人には細く感じる。このため、全ての体格の乗客に握りやすいポールとはいえない。上記特許文献1に記載されたスタンションポールでも、乗客の体格を考慮した構成にはなされていない。
そこで、本発明の目的は、どのような体格の乗客でも握りやすい乗物用握り棒を提供することである。
本発明の握り棒は、大径領域と、大径領域より外径が小さく且つ大径領域よりも下方に配置された小径領域と、前記大径領域の一端と前記小径領域の一端との間に設けられた連接領域とを有しており、前記大径領域及び前記小径領域が互いに異なる高さにおいて共に水平方向に延在している。このとき、大径領域と小径領域とが、水平方向に関して、連接領域を挟んで互いに反対側に配置されていることが好ましい。
本発明によると、体格に応じて握りやすい外径(太さ)の領域が握りやすい高さに配置されるので、どのような体格の乗客でも利用しやすい握り棒となり、乗客の安全性を向上させることができる。例えば、本発明を大人及び子供が利用しやすい握り棒とする場合、大径領域を大人が利用する領域とし、小径領域を子供が利用する領域とすることにより、乗客が快適に利用することができる。また、本発明を体格の良い大人及び標準的な体格を有する大人が利用しやすい握り棒とする場合、大径領域を体格の良い大人が利用する領域とし、小径領域を標準的な体格を有する大人が利用する領域とすることにより、乗客が快適に利用することができる。また、大径領域及び小径領域が互いに異なる高さにおいて共に水平方向に延在していることで、多数の乗客が握り棒を利用することができる。
また、このとき、大径領域、小径領域及び連接領域が共に複数設けられていることが好ましい。これによると、より多数の乗客が握り棒を利用することができる。
また、本発明において、大径領域の外面及び小径領域の外面に滑り止め加工が施されていることが好ましい。これによると、乗客が確実に握り棒を掴むことができるので、乗客の安全性をより向上させることができる。
本発明の握り棒によると、どのような体格の乗客にも握りやすい外径(太さ)の領域が握りやすい高さに配置されているので、どのような体格の乗客でも利用しやすい握り棒となり、乗客の安全性を向上させることができる。また、多数の乗客が握り棒を利用することができる。
本発明の第1参考実施形態による握り棒の正面図である。 図1に示す本発明の第1参考実施形態による握り棒の部分拡大図である。 本発明の第2参考実施形態による握り棒の正面図である。 図3に示す握り棒の部分拡大図である。 本発明の第3参考実施形態による握り棒の正面図である。 図5に示す握り棒の部分拡大図である。 本発明の実施形態による握り棒の正面図である。 (a)〜(e)は本発明の参考実施形態の変形例による握り棒の部分拡大図である。 本発明の参考実施形態の変形例による握り棒の正面図である。 図7に示す握り棒の部分拡大図である。 本発明の参考実施形態の変形例による握り棒の斜視図である。 本発明の参考実施形態の変形例による握り棒の正面図である。 本発明の参考実施形態の変形例による握り棒の正面図である。 本発明の変形例による握り棒の正面図である。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
<第1参考実施形態>
ここでは、図1,2を用いて、本発明に係る握り棒の第1参考実施形態を説明する。本参考実施の形態においては、握り棒を鉄道車両に設けている(図1)。なお、図1においては、車両内における握り棒の配置を主に示しており、握り棒を除く部材の記載を省略している。
図1に示すように、車両10の両側に、座席1が設けられており、両側の座席1は互いに対向している。座席1は、車両10の長手方向に延在するロングシートであり、車両10の両側壁の各々に接設されている。対向する座席1の間には、車両10の高さ方向に延在した2本の握り棒100が設けられている。
(握り棒100)
図1に示すように、2本の握り棒100は、車両10の中央を挟んで車両10の幅方向に所定の間隔だけ離隔して設けられている。本参考実施形態におけるこの所定の間隔とは、乗客が2名ほどゆとりをもって立つことができる間隔である。また、握り棒100と座部1aの先端との間にも一定の間隔が設けられている。
握り棒100は、一直線状の長尺状の棒であり、車両10の高さ方向(上下方向)に延在している。握り棒100の上端及び下端の各々には受け具2が取付けられており、受け具2により握り棒100の上端及び下端が車両10の天井及び床のそれぞれに固定されている。握り棒100には、鉄パイプなどの金属棒などを用いることができる。なお、握り棒100は、金属棒に限られず、硬性の樹脂等を用いてもよい。また、受け具2には、アジャスターなどの金属受け具を使用することができる。
次に、図2を参照しつつ握り棒100の形状について詳細に説明する。図2に示すように、握り棒100は、子供が握りやすい小径領域100aと、大人が握りやすい大径領域100cと、小径領域100aと大径領域100cとの間に設けられた中間領域100bと、握り棒100を下方から支持する支持部101aと、握り棒100を上方から支持する支持部101bとを有する。支持部101a、小径領域100a、中間領域100b、大径領域100c及び支持部101bは、上方に向けて順に配置されており、一直線状に連接されている。また、支持部101a、小径領域100a、中間領域100b、大径領域100c及び支持部101bはともに高さ方向に延在している。本参考実施の形態においては、支持部101a、小径領域100a、大径領域100c及び支持部101bが円柱形状であり、中間領域100bがテーパー形状である。
小径領域100aは、子供が握りやすい外径(太さ)の円柱状に形成されている。大径領域100cは、大人が握りやすい外径(太さ)の円柱状に形成されており、小径領域より小さな外径である。中間領域100bは、大径領域100cに近づくにつれて(上方に向かって)外径が連続的に漸増するテーパー状に形成されており、小径領域100aと大径領域100cとを接続している。中間領域100bの下端は小径領域100aの外径と同外径であり、中間領域100bの上端は大径領域100cの外径と同外径である。中間領域のテーパー形状は、例えば、スウェージング加工などを施すことにより形成される。
支持部101aは、小径領域100aの下方に配置されており、小径領域100aの下端の外径と同外径の円柱形状である。支持部101a及び小径領域100aを連接すると、支持部101aの下端から小径領域100aの上端までが円柱状になる。支持部101bは大径領域100cの上方に配置されており、大径領域100cの上端の外径と同外径の円柱形状である。支持部101b及び大径領域100cを連接すると、大径領域100cの下端から支持部101bの上端までが円柱状になる。
握り棒100を構成する支持部101a、小径領域100a、中間領域100b、大径領域100c及び支持部101bの各々の一端の外径は、上述のように、接合される他の領域又は支持部の一端の外径と同外径である。このため、握り棒100は、上端から下端まで、外径が連続し、外径が階段状に変化しない。
小径領域100a及び大径領域100cの外径は、例えば、小径領域100aの外径を約25mmとし、大径領域100cの外径を32mmとすることが好ましい。なお、小径領域100a及び大径領域100cの外径は、上述の外径に限られず、さらに大きな外径又はさらに小さな外径としてもよい。
また、各領域は、以下の高さに配置されていることが好ましい。小径領域100aは、握り棒100の下端から約300mmの高さから約600mmの高さに配置されることが好ましい。大径領域100cは、握り棒100の下端から約900mmの高さから約1400mmの高さに配置されることが好ましい。中間領域100bは、小径領域100aと大径領域100cとの間の、握り棒100の下端から約600mmの高さから約900mmの高さに配置され、大人及び子供が利用しやすい高さに配置されることが好ましい。また、支持部101aは、床(握り棒100の下端)から約300mmの高さまでに配置されることが好ましく、支持部101bは、握り棒100の下端から約1400mmの高さから天井(握り棒100の上端)までの高さに配置されることが好ましい。なお、支持部101a、小径領域100a、中間領域100b、大径領域100c及び支持部101bが配置される位置は、上述の位置に限られない。
以上に述べたように、本参考実施の形態の握り棒100によると下記の効果を奏する。本参考実施の形態においては、小径領域100aが、子供が握りやすい外径に形成されていると共に子供が握りやすい高さに配置されている。また、大径領域100cが、大人が握りやすい外径に形成されていると共に大人が握りやすい高さに配置されている。このように、体格に応じて握りやすい外径(太さ)の領域が握りやすい高さに配置されているので、どのような体格の乗客でも利用しやすい握り棒100となり、乗客の安全性を向上させることができる。
また、中間領域100bが、小径領域100aと大径領域100cとをつなぐテーパー形状であるので、大人及び子供が利用することができ、より利用しやすい握り棒100となる。
なお、小径領域100aと中間領域100bとの間、中間領域100bと大径領域100cとの間、小径領域100aと支持部101aとの間、及び大径領域100cと支持部101bとの間に、さらに他の領域を設けてもよい。この領域は、上述の各領域及び支持部と異なる外径としてもよく、円柱形状又はテーパー形状としてもよい。なお、新たに設ける領域の両端の外径は接合される他の領域又は支持部の一端の外径と同外径とすることが好ましい。これにより、体格に応じた握りやすい外径(太さ)の領域が増加するので、より利用しやすい握り棒となる。
また、支持部101aを小径領域100aの外径より大きな円柱形状又はテーパー形状としてもよい。これにより、握り棒100の重心が安定するので、握り棒100が安定して車両10に設置される。また、同様に、支持部101bを大径領域100cと異なる外径としてもよい。なお、支持部101a,101bを設けることなく、小径領域100aを下端まで延在させたり、大径領域100cを上端まで延在させたりしてもよい。
さらに、本参考実施の形態においては、小径領域100aを子供が握りやすい領域とし、大径領域100cを大人が握りやすい領域として、各領域及び支持部の外径及び配置される高さなどを調整したが、小径領域100a及び大径領域100cは上述の構成に限られない。例えば、小径領域100aを標準的な体格の大人が握りやすい領域とし、大径領域100cを体格の良い大人が握りやすい領域として、各領域の外径及び配置される高さを調整してもよい。このように、利用する乗客に応じて小径領域100aと大径領域100cとの外径及び配置させる位置を変えることができる。
なお、握り棒100を設置する位置及び設置する本数は、図1に示す位置及び本数に限られない。例えば、複数の握り棒100を車両10の長手方向に所定の間隔だけ離隔して設けてもよい。また、2本の握り棒100をさらに近接させて設けてもよい。
<第2参考実施形態>
続いて、本発明に係る握り棒250の第2参考実施形態を、図3,4を参照しつつ説明する。本参考実施の形態においても、握り棒250を車両(鉄道車両)20に設けている。また、図3では、第1参考実施形態と同様に、車両20内における握り棒250の配置を主に示しており、握り棒250を除く部材の記載を省略している。なお、第1参考実施形態と同様なものに関しては、同符号で示し説明を省略する。また、握り棒250には、第1参考実施形態と同様な金属棒を使用することができる。
車両20では、本参考実施形態における握り棒250が、車体幅の中間付近に設けられており、車両20の天井に固設されている。また、図4に示すように、握り棒250と車両20の床との間には支持棒210が配置されており、握り棒250が支持棒210により下方から支持されている。また、第1参考実施形態における握り棒100と同様に、握り棒250の上端には受け具2が取り付けられており、受け具2により握り棒250の上端が車両20の天井及び床のそれぞれに固定されている。
(握り棒250)
図4に示すように、握り棒250は、第1参考実施形態における支持部101b、小径領域100a、中間領域100b、大径領域100c及び支持部101bの代わりに、緩やかに湾曲した、2つの支持部201b、2つの小径領域200a、2つの中間領域200b及び2つの大径領域200cを有しており、第1参考実施形態における支持部101aを有していない。また、握り棒250を車両20に設置したとき、支持部201bと小径領域200aと中間領域200bと大径領域200cとが略上下方向(車両20の高さ方向)に延在し、小径領域200aと中間領域200bと大径領域200cと支持部201bとが、上方に向けて順に配置される。
握り棒250は、支持部201b、大径領域200c、中間領域200b、2つの小径領域200a、中間領域200b、大径領域200c及び支持部201bが一端から他端まで順に直列に連接されてなり、2つの小径領域200aの中間を中心としてU字状に曲げられている。握り棒250は、握り棒250の両端に配置された大径領域200cが共に2つの小径領域200aより上方に配置されるように、車両20に設けられている。2つの小径領域200aの中間である曲げの中心は、握り棒250の最下点252となり、2つの小径領域200aは、最下点252を挟んで、互いに反対側に配置されている。ここで、最下点252とは、握り棒250を車両25に設置したときに握り棒250の最下位置となる箇所である。
2つの小径領域200aのそれぞれの上方には、中間領域200b、大径領域200c及び支持部201bが順に上方に向けて配置されている。2つの小径領域200a、2つの中間領域200b、2つの大径領域200c、2つの支持部201b、及び後述する2つの領域200は、最下点252を通り且つ車両20の高さ方向に延在する図示しない直線を中心に左右対称に配置されている。
本参考実施の形態においては、握り棒250の両端、すなわち、2つの支持部201bのそれぞれの上端が、握り棒250の最上位置となる。支持部201bの上端には、受け具2が取り付けられており、受け具2により支持部201bの上端(握り棒250の両端)が天井に固定されている。そして、支持部201bが、握り棒250(小径領域200a、中間領域200b、大径領域200c)を上方から支持している。
小径領域200a、中間領域200b、大径領域200c及び支持部201bは共にテーパー状に形成されており、それぞれ太さが異なる。なお、2つの小径領域200a、2つの中間領域200b、2つの大径領域200c及び2つの支持部201bはそれぞれ同形状のテーパー形状である。本参考実施の形態における小径領域200a、中間領域200b及び大径領域200cは、第1参考実施形態における小径領域100a、中間領域100b及び大径領域100cと同様に、小径領域200aを子供が握りやすい領域とし、大径領域200cを大人が握りやすい領域とし、中間領域200bを大人及び子供が握りやすい領域としている。小径領域200aは、上端が中間領域200bの下端の外径と同外径であるとともに、下端が中間領域200bの下端の外径より小さい外径であり、中間領域200bに近づくにつれて外径が連続的に漸増するテーパー形状である。また、小径領域200aは、大径領域200cより外径が小さい。中間領域200bは、上端が大径領域200cの下端の外径と同外径であり、大径領域200cに近づくにつれて外径が連続的に漸増するテーパー形状である。大径領域200cは、上端が支持部201bの下端の外径と同外径であり、支持部201bに近づくにつれて外径が連続的に漸増するテーパー形状である。支持部201bは、下端が大径領域200cの上端の外径と同外径であり、上端が大径領域200cの上端の外径より大きい外径であり、大径領域200cに近づくにつれて外径が連続的に漸減するテーパー形状である。なお、小径領域200aの下端及び支持部201bの上端は、小径領域200a及び支持部201bが緩やかなテーパー状となるような外径としている。そして、握り棒250を車両20に設置したとき、小径領域200a、中間領域200b、大径領域200c及び支持部201bは共に上方に向けて外径が漸増する。
小径領域200a、中間領域200b、大径領域200c及び支持部201bの一端は、これらに接続される他の領域又は支持部201bの一端の外径と同外径であるので、握り棒250の一端から握り棒250の中央(2つの小径領域200aの接続位置)までが、握り棒250の中央に向けて外径が連続的に漸減するテーパー形状となっている。また、握り棒250の中央から握り棒250の他端までの領域も、同様に、握り棒250の他端に向けて外径が連続的に漸増するテーパー形状となっている。なお、握り棒250の中央は、最小外径となっている。握り棒250のテーパー形状は、第1参考実施形態と同様に、スウェージング加工などを施すことにより形成される。
(支持棒210)
本参考実施の形態においては、支持棒210と握り棒250が接続されている。支持棒210は、上端が2つの小径領域200aの接続位置(最下点252を含む)に接続されており、接続された上端から下方へ延在している。支持棒210の下端には、受け具2が取り付けらており、受け具2により支持部210の下端が床に固定されている。握り棒250は、支持棒210により、車両25の床にも固定される。
(握り棒250と支持棒210が接続された一連の棒(握り棒)280)
握り棒250と支持棒210が接続された一連の棒280は、支持棒210の上端から2つの領域200に分岐している。ここで、領域200は、小径領域200a、中間領域200b、大径領域200c及び支持部201bを有している。大径領域200cは小径領域200aの上方に配置され、中間領域200bは小径領域200aと大径領域200cとの間に配置され、支持部201bは大径領域200cの上方に配置されている。そして、小径領域200a、中間領域200b、大径領域200c及び支持部201bが、上方へ向けて順に連接されている。領域200は、略ノの字状に緩やかに湾曲しながら上方へ延在しており、上端が天井に固定されている。
小径領域200a、中間領域200b、大径領域200c及び支持部201bは上述のように上方に向けて外径が漸増するテーパー形状であり、これらを連接させた領域200は、上端から下端まで、領域200の下端(支持棒210)に近づくにつれて外径が連続的に漸減するテーパー形状である。なお、2つの領域200は、握り棒250の分岐点(支持棒210の上端)を通り且つ車両20の高さ方向に延在する図示しない直線を中心に左右対称に配置されている。
本参考実施の形態においては、小径領域200aに約25mmの外径が含まれ、大径領域200cに約32mmの外径が含まれることが好ましい。例えば、小径領域200a、中間領域200b、大径領域200c及び支持部201bを以下の外径とすることができる。小径領域200aは、下端の外径が約24mmであり、上端の外径が約27mmである。中間領域200bは、下端の外径が約27mmであり、上端の外径が約30mmである。大径領域200cは、下端の外径が約31mmであり、上端の外径が約34mmである。支持部201bは、下端の外径が約34mmであり、上端の外径が約36mmである。
また、本参考実施の形態においては、握り棒250を車両20に設置したときに、小径領域200aを子供が握りやすい高さに配置させ、大径領域200cを大人が握りやすい位置に配置させ、中間領域200bを小径領域200aと大径領域200cとの間の、子供及び大人が握りやすい位置に配置させることが好ましい。例えば、第1参考実施形態における高さと同様な高さが挙げられる。
なお、小径領域200a、中間領域200b、大径領域200c及び支持部201b、支持棒210の外径及び配置される位置は、上述の外径及び位置に限られず、適宜変更することができる。
以上に述べたように、本参考実施の形態の握り棒250,280においても、第1参考実施形態と同様な効果を得ることができる。また、最下点252を挟んで、2つの小径領域200a、2つの中間領域200b、2つの大径領域200c及び2つの領域200が配置されているので、多数の乗客が握り棒250を利用することができる。さらに、小径領域200a、中間領域200b、大径領域200c及び領域200がテーパー形状であるので、どのような体格の乗客にもより利用しやすい握り棒250となる。
また、本参考実施の形態においては、支持棒210により握り棒250が下方から支持されているので、握り棒250が安定して車両20に固設される。なお、本参考実施の形態においては、握り棒250の下方に支持棒210を設けているが、支持棒210を設けない構成としてもよい。
また、本参考実施の形態においては、小径領域200a,中間領域200b、大径領域200c及び支持部201bに、湾曲状の領域及び支持部が用いたが、曲折した領域及び支持部や一直線状の領域及び支持部を用いてもよい。
<第3参考実施形態>
続いて、本発明に係る握り棒260の参考実施形態を、図5,6を参照しつつ説明する。本参考実施の形態においても、握り棒を車両(鉄道車両)25に設けている。また、図5では、第1参考実施形態と同様に、車両25内における握り棒260の配置を主に示しており、握り棒260を除く部材の記載を省略している。なお、第1参考実施形態と同様なものに関しては、同符号で示し説明を省略する。また、握り棒260には、第1参考実施形態と同様な金属棒を使用することができる。
本参考実施の形態においても、第2参考実施形態と同様に、握り棒260が、車体幅の中間付近に設けられている。図5に示すように、握り棒260は、中央付近から下方へ向けて2方向に分岐した逆略Y字状の棒である。また、第1参考実施形態における握り棒100と同様に、握り棒260の上端及び下端は、受け具2により車両25の天井及び床のそれぞれに固定されている。
(握り棒260)
図6に示すように、握り棒260は、領域263の下端から下方へ2つの枝領域262に分岐している。領域263は、中間領域260b、大径領域260c及び支持部261bを有している。中間領域260b、大径領域260c及び支持部261bは、上方に向けて順に配置されている。2つの枝領域262は共に、領域263の下方に配置されており、小径領域260a及び支持部261aを有している。小径領域260aは支持部261aの上方に配置されている。
(領域263)
中間領域260b、大径領域260c及び支持部261bは、上方に向けて順に一直線状に連接されている。中間領域260b、大径領域260c及び支持部261bは、握り棒260を車両25に設置したとき、握り棒260の上端に近づくにつれて外径が連続的に漸増するテーパー形状であり、いずれも異なるテーパー形状である。
中間領域260b及び大径領域260cは、第1参考実施形態における中間領域100b及び大径領域100cと同様に、中間領域200bを大人及び子供が握りやすい領域とし、大径領域200cを大人が握りやすい領域としている。中間領域260bは、上端が大径領域260cの下端の外径と同外径であり、下端が大径領域260cの下端より外径が小さく、大径領域260cに近づくにつれて外径が連続的に漸増するテーパー状に形成されている。大径領域260cは、上端が支持部261bの下端と同外径であり、支持部261bに近づくにつれて外径が連続的に漸増するテーパー状に形成されている。支持部261bは、下端が大径領域260cの上端の外径と同外径であり、大径領域260cに近づくにつれて外径が連続的に漸減するテーパー状に形成されている。
このように、中間領域260b、大径領域260c及び支持部261bの一端は、接続される中間領域260b、大径領域260c又は支持部261bの一端の外径と同外径であるので、領域263は、上端から下端まで下方(枝領域262)に向けて外径が連続的に漸減するテーパー形状となる。なお、領域263のテーパー形状は、第1参考実施形態と同様に、スウェージング加工などを施すことにより形成される。
(枝領域262)
2つの枝領域262は、共に、領域263の下端から分岐した同形状の領域であり、小径領域260aと支持部261aとが下方へ向けて順に連接された円柱形状である。小径領域260a及び支持部261aは共に同外径の円柱状であり、支持部261a及び小径領域260aが一直線状に連接されている。なお、小径領域260aは、第1参考実施形態における小径領域100aと同様に、子供が握りやすい領域としている。また、支持部261aは下方から握り棒260を支持している。なお、本参考実施の形態においては、枝領域262が、一直線状の領域であるが、湾曲した領域としてもよい。また、小径領域260a及び支持部261aをテーパー状に変形してもよい。
支持部261aの下端及び支持部261bの上端には、第1参考実施形態と同様な受け具2が取り付けられており、受け具2により、支持部261aの下端が床に固定され、支持部261bの上端が天井に固定されている。
以上に述べたように、本参考実施の形態の握り棒260においても、第1参考実施形態と同様な効果を得ることができる。また、領域263から分岐した2つの枝領域262がいずれも小径領域260aを有しているので、異なる方向から多数の子供が握り棒260を利用することができる。
なお、本参考実施の形態にかかる握り棒260は、領域263の下端から2方向へ分岐しているが、3以上の方向へ分岐させてもよい。また、枝領域262は、中間領域260bや大径領域260cを有していてもよい。これにより、より多数の乗客が握り棒を利用する
ことができる。
また、握り棒260の分岐点は、本参考実施の形態における位置に限られない。例えば、握り棒260の分岐点をさらに上方に位置させると共に、枝領域262に大径領域260c、中間領域260b及び小径領域260aを下方へ向けて順に設けてもよい。これにより、さらに多数の乗客が握り棒を利用することができる。
また、本参考実施の形態において、握り棒260が、枝領域262の上端又は領域263の途中から上方へ分岐する構成としてもよい。さらに、握り棒の分岐点が、小径領域260a、中間領域260b又は大径領域260cの途中に設けられることにより、小径領域260a、中間領域260b又は大径領域260cが分岐する構成としてもよい。
<実施形態>
続いて、本発明に係る握り棒の実施形態を、図7を参照しつつ説明する。本実施の形態においても、握り棒300を車両30に設けている。また、第1参考実施形態と同様に、図7では、鉄道車両内における握り棒の配置を主に示しており、握り棒を除く部材の記載を省略している。なお、第1参考実施形態と同様なものに関しては、同符号で示し説明を省略する。
本実施形態における握り棒300は、荷棚6より少し下方において水平方向(車両30の長手方向)に延在している。握り棒300は、車両30の天井から保持棒350により吊り下げられており、吊り手の代わりに利用することができる。また、乗客の乗降に利用される扉5の左右両隣には握り棒400が設けられている。なお、握り棒300,400及び保持棒350には、第1参考実施形態における握り棒100と同様な金属棒を使用することができる。
(握り棒300)
図7に示すように、握り棒300は、大径領域300bと、大径領域300bの斜め下方に配置された小径領域300aと、大径領域300bと小径領域300aとの間に設けられた連接領域310とを有しており、大径領域300b、小径領域300a及び連接領域310を共に複数有する。ここで、連接領域310は、近接する大径領域300bの一端と小径領域300aの一端との間に設けられており、近接する大径領域300bと小径領域300aとを接続している。そして、大径領域300bと小径領域300aとが、水平方向に関して、連接領域310を挟んで互いに反対側に配置されており、複数の大径領域300bと小径領域300aとが、連接領域310を挟んで水平方向に連続して配置されている。
大径領域300bと小径領域300aとは共に円柱形状であり、いずれも水平方向(車両30の長手方向)に延在している。小径領域300aは、大径領域300bより外径が小さく、大径領域300bより下方に配置されている。本実施の形態においては、全ての小径領域300aが同じ高さに配置され、全ての大径領域300bが同じ高さに配置されている。
また、本実施の形態においては、小径領域300a及び大径領域300bを共に大人が握りやすい領域としており、いずれの領域も、大人が握りやすい高さ、例えば、吊り手の握り部の高さ付近に配置されている。なお、小径領域300aを標準的な体格の大人が握りやすい外径(太さ)とし、大径領域300bを体格の良い大人が握りやすい外径(太さ)としている。また、小径領域300aを標準的な大人が握りやすい高さ(吊り手の握り部の高さ)に配置させ、大径領域300bを体格の良い大人が握りやすい高さである小径領域300aより少し上方に配置させている。なお、小径領域300a及び大径領域300bの外径は、例えば、小径領域300aの外径を約32mmとし、大径領域300bの外径を約35mmとすることが挙げられる。
連接領域310は、図7(拡大図)に示すように、大径領域300bの一端と小径領域300aの一端とを接続する。図7(拡大図)において、右側の連接領域310は、大径領域300bの右端と小径領域300aの左端とを接続しており、左側の連接領域310は、小径領域300aの右端と大径領域300bの左端とを接続している。なお、小径領域300aと大径領域300bとの高さが異なるため、連接領域310は水平方向に対して傾斜しながら大径領域300bと小径領域300aとを接続している。
連接領域310は、大径領域300bに近づくにつれて(連接領域310の上端に近づくにつれて)外径が連続的に漸増するテーパー状に形成されている。連接領域310の上端(大径領域300bと接続される一端)は大径領域300bの外径と同外径であり、連接領域310の下端(小径領域300aと接続される一端)は小径領域300aの外径と同外径である。連接領域310のテーパー形状は、第1参考実施形態における加工と同様に、スウェージング加工等を施すことにより形成することができる。なお、本実施の形態においては、連接領域310を、テーパー形状としたが、外径を変化させない円柱形状としてもよい。
(保持棒350)
握り棒300は、2本の保持棒350によって天井に固設されている。2本の保持棒350は、下端が握り棒300の両端のそれぞれに接続されており、接続された下端から上方(車両30の高さ方向)へ延在している。保持棒350の上端には受け具2が取り付けられており、この受け具2により保持棒350が天井に固定されている。保持棒350は、車両30の天井から荷棚6までの長さより少し長い長さの棒である。なお、保持棒350を握り棒300の中央付近にさらに設け、3本の保持棒350により握り棒300を天井に固定することによって、握り棒300がより安定して天井に固設される。
また、保持棒350は、本実施の形態における長さに限られず、適宜変更することができる。握り棒300は、保持棒350の長さを変えることにより配置される高さが変わるので、例えば、保持棒350をさらに長くすることにより握り棒300をさらに下方に配置させることができる。これにより、さらに多数の乗客が握り棒300を利用することができる。なお、握り棒300及び保持棒350は、金属棒に限られず、ゴムやプラスチックなどの樹脂やベルト等を使用してもよい。
また、本実施の形態においては、握り棒300を、荷棚6や座席(ロングシート)1の長手方向の長さより少し長尺な長さとしたが、握り棒300はこの長さに限られない。また、握り棒300の長さに合わせて、小径領域300a及び大径領域300bの長さや数を適宜変更してもよい。
(握り棒400)
握り棒400は、扉5に隣接する壁に設けられており、上下方向(車両30の高さ方向)に延在している。握り棒400の下端は座部1aの上端付近の高さに配置されており、握り棒400の上端は扉5の上端付近の高さに配置されている。また、握り棒400の上端および下端には図示しない受け具が設けられており、受け具により握り棒400が壁に固定されている。握り棒400は、第1参考実施形態に係る小径領域100aと中間領域100bと大径領域100cとの代わりに、小径領域400aと中間領域400bと大径領域400cとを有しており、第1参考実施形態における支持部101a,101bとを有していない。小径領域400a、中間領域400b及び大径領域400cは、上方に向けて順に配置されている。また、小径領域400a、中間領域400b及び大径領域400cが一直線状に連接されている。
小径領域400a、中間領域400b及び大径領域400cは共に、第1参考実施形態に係る小径領域100a、中間領域100b及び大径領域100cと同様に、小径領域400aを子供が握りやすい領域とし、大径領域400cを大人が握りやすい領域とし、中間領域400bを小径領域400aと大径領域400cとの間の、大人と子供が握りやすい領域としている。また、小径領域400a、中間領域400b及び大径領域400cは、第2参考実施形態に係る小径領域200a、中間領域200b及び大径領域200cと同様なテーパー形状としている。すなわち、小径領域400aは、上端が中間領域400bの下端の外径と同外径であるとともに、下端が中間領域400bの下端の外径より小さい外径であり、中間領域400bに近づくにつれて外径が連続的に漸増するテーパー形状である。また、小径領域400aは、大径領域400cより外径が小さい。中間領域400bは、上端が大径領域400cの下端の外径と同外径であり、大径領域400cに近づくにつれて外径が連続的に漸増するテーパー形状である。大径領域400cは、下端が中間領域400bの上端の外径と同外径であり、中間領域400bに近づくにつれて外径が連続的に漸増するテーパー形状である。なお、小径領域400a、中間領域400b及び大径領域400cは湾曲しておらず、これらを連接した握り棒400は、上方に向けて外径が連続的に漸増するテーパー形状となっている。
なお、小径領域400aと中間領域400bと大径領域400cとの外径及び配置される高さは、例えば、第1参考実施形態における小径領域100a、中間領域100b及び大径領域100cや第2参考実施形態における小径領域200a、中間領域200b及び大径領域200cと同様な外径や配置される高さとすることができる。
以上に述べたように、本実施の形態の握り棒300及び第4参考実施形態の握り棒400によると、第1参考実施形態と同様な効果が得られる。また、握り棒300によると、握りやすい形状の領域が好適な高さに配置されるとともに水平方向にこれらの領域が複数配置されているので、多数の乗客が握り棒を利用することができる。
また、本実施の形態においては、連接領域310が、大人が握りやすい太さ(外径)に形成されていると共に大人が握りやすい高さに配置されている。このため、連接領域310を、小径領域300a及び大径領域300bと同様に、握り部の一部(中間領域)として利用することができる。
さらに、握り棒400は、下端から上端まで上方に向かって外径が連続的に漸増するテーパー状であるので、どのような体格の乗客にも利用しやすい。
なお、本実施の形態において、大径領域300bと小径領域300aとを水平方向に関してさらに近接させてもよい。これにより乗客が利用できる領域(大径領域300b及び小径領域300a)をさらに増やすことができる。また、本実施の形態においては、全ての小径領域300aを同外径の円柱とすると共に同じ高さに配置しているが、小径領域300aは大径領域300bより外径が小さく且つ大径領域300bの下方に配置される限り、複数の小径領域300aを互いに、異なる外径としたり、異なる高さへ配置させたりしてもよい。また、大径領域300bも、同様に、異なる外径としたり、異なる高さへ配置させたりしてもよい。
また、握り棒300を吊り手の代わりに設けているが、握り棒300と吊り手とを併用してもよい。また、本実施の形態においては、小径領域300a及び大径領域300bは共に大人が握りやすい領域としているが、例えば、小径領域300aを子供が握りやすい領域とし、大径領域300bを大人が握りやすい領域として、小径領域300aをさらに下方に配置させてもよい。これにより、子供から大人までどのような体格の乗客でも利用することができる。この場合、連接棒をさらに下方へ延在させることが好ましい。
さらに、本実施の形態においては、握り棒300を保持棒350により天井に固定しているが、握り棒の両端のそれぞれを荷棚6の両端のそれぞれに固定してもよい。
続いて、上述の第1参考実施形態に係る握り棒の変形例を説明する。なお、第1参考実施形態と同様なもの(特に、小径領域100a,中間領域100b,大径領域100c)に関しては、同符号で示し説明を省略する。また、握り棒の上端及び下端には第1参考実施形態と同様に受け具2が取り付けられており、受け具2により握り棒の上端及び下端のそれぞれが乗物の天井及び床に固定されている。さらに、以下に説明する握り棒のテーパー形状は、第1参考実施形態の中間領域100bと同様にスウェージング加工などにより形成される。そして、以下の変形例における握り棒も第1参考実施形態と同様に鉄パイプなどの金属棒を用いることができる。なお、以下の変形例においては、小径領域を子供が握りやすい領域とし、大径領域を大人が握りやすい領域とし、中間領域を子供と大人がともに握りやすい領域としている。
ここでは、第1参考実施形態に係る握り棒100の変形例1〜5を、図8を参照しつつ説明する。なお、図8に示すように、握り棒は高さ方向(上下方向)に延在しており、また、握り棒の上端及び下端のそれぞれが乗物の天井及び床に固定されている。
<変形例1>
変形例1にかかる握り棒500は、図8(a)に示すように、第1参考実施形態における円柱形状の大径領域100c及び支持部101bの代わりに、テーパー状の大径領域500c及びテーパー状の支持部501bを有する。大径領域500c及び支持部501bは共に上方に向けて(握り棒500の上端に近づくにつれて)外径が連続的に漸増するテーパー形状である。大径領域500cは、上端が支持部501bの下端と同外径であり、下端が中間領域100bの上端の外径と同外径であり、中間領域100bに近づくにつれて外径が漸減するテーパー形状である。支持部501bは、下端が大径領域500cの外径と同外径であり、大径領域500cに近づくにつれて外径が漸増するテーパー形状である。このように、握り棒500は、支持部501bの上端から中間領域100bの下端まで小径領域100aに近づくにつれて外径が連続的に漸減するテーパー形状である。なお、大径領域500cの上端及び支持部501bの上端の外径は、特に限定されず、本変形例においては、大径領域500c及び支持部501bが緩やかなテーパー形状となるような外径としている。
この構成によると、第1参考実施形態と同様な効果が得られる。また、大径領域500cが握り棒500の上端に近づくにつれて外径が連続的に漸増するテーパー形状であるため、大径領域500cがさらに利用しやすい領域となり、より利用しやすい握り棒500となる。また、支持部501bの上端が太いため、握り棒500が安定して天井に固定される。
<変形例2>
次に、変形例2に係る握り棒600を、図8(b)を参照しつつ説明する。変形例2における握り棒600は、図8(b)に示すように、第1参考実施形態における円柱形状の小径領域100a及び円柱形状の支持部101aの代わりに、テーパー形状の小径領域600a及びテーパー形状の支持部601aを有する。小径領域600aは、大径領域100cに近づくにつれて外径が連続的に漸増するテーパー形状である。支持部601aは小径領域600aに近づくにつれて外径が連続的に漸減するテーパー形状である。
小径領域600aは、上端が中間領域100bの下端の外径と同外径であり、下端が支持部601aの上端の外径と同外径であり、中間領域100bに近づくにつれて外径が連続的に漸増するテーパー状に形成されている。小径領域600aには、子供が握りやすい外径、例えば25mmの外径が含まれることが好ましい。
支持部601aは、上端が小径領域600aの下端の外径と同外径である。支持部601aの下端の外径は、特に限定されず、支持部601aが緩やかなテーパー形状となるような外径としている。なお、支持部601aの下端は、図8(b)に示す外径に限定されず、さらに大きな外径としてもよい。
このように、握り棒600は、小径領域600bの下端から中間領域100bの上端まで大径領域100cに近づくにつれて外径が連続的に漸増するテーパー形状である。
この構成によると、第1参考実施形態と同様な効果が得られる。また、小径領域600aが握り棒600の下端に近づくにつれて外径が連続的に漸減するテーパー形状であるため、小径領域600aがさらに利用しやすい領域となり、より利用しやすい握り棒600となる。また、支持部601aの下端が太いため、握り棒600の重心が安定すると共に握り棒600が安定して床に固定される。
なお、第1参考実施形態における小径領域100a、中間領域100b、大径領域100c、支持部101a及び支持部101bと、変形例1における大径領域500c及び支持部501bと、変形例2における小径領域600a及び支持部601aとを適宜組み合わせてもよい。例えば、図8(c)に示すような変形例3にかかる握り棒700としてもよい。
<変形例3>
変形例3にかかる握り棒700は、変形例2に支持部601a及び小径領域600aと、第1参考実施形態における中間領域100bと、変形例1にかかる大径領域500c及び支持部501bとを有する。そして、支持部601aと小径領域600aと中間領域100bと大径領域500cと支持部501bとが、上方に向けて(握り棒700の上端に近づくにつれて)順に配置されており、一直線状に連接されている。ここで、各領域の一端の外径は接続される他の領域の一端と同外径となっている。すなわち、支持部601aの上端は小径領域600aの下端の外径と同外径である。また、小径領域600aの上端は中間領域100bの下端の外径と同外径である。また、中間領域100bの上端は大径領域500cの下端の外径と同外径である。また、大径領域500cの上端は支持部501bの下端の外径と同外径である。支持部601a、小径領域600a、中間領域100b、大径領域500c及び支持部501bを上述のような外径としているので、握り棒700は、小径領域600aの下端から支持部501bの上端まで握り棒700の上端に近づくにつれて外径が連続的に漸増するテーパー形状となっている。そして、小径領域600aの下端(支持部1001aの上端)が、最小の外径となる。
この構成によると、握り棒700は、小径領域600aの下端から大径領域500cの上端まで外径が連続するテーパー形状となるので、どのような体格の乗客にも利用しやすい握り棒700となる。また、支持部601aが太いので、握り棒700の重心が安定するとともに、握り棒700を安定して乗物に設置することができる。
<変形例4>
続いて、変形例4における握り棒800を、図8(d)を参照しながら説明する。変形例4における握り棒800は、第1参考実施形態にかかる小径領域100a及び大径領域100cと中径領域800bと最大径領域800dとを有しており、第1参考実施形態にかかる中間領域100b及び支持部101a,101bを有していない。そして、小径領域100aと中径領域800bと大径領域100cと最大径領域800dとが、上方に向けて順に配置されており、一直線状に連接されている。
中径領域800bと最大径領域800dとは、小径領域100a及び大径領域100cと同様に円柱形状である。中径領域800bは、大径領域100cより外径が小さく且つ小径領域100aより外径が大きな外径であり、大径領域100cと小径領域100aとの間に設けられている。最大径領域800dは大径領域100cより外径が大きく且つ大径領域100cよりも上方に設けられている。本変形例においては、中径領域800bを大人と子供が握りやすい領域とし、最大径領域800dを大人(体格の良い大人)が握りやすい領域としている。各領域の外径として、例えば、小径領域100aの外径を約25mmとし、中径領域800bに外径を約27.5mmとし、大径領域100cの外径を約30mmとし、最大径領域800dの外径を約32.5mmとすることが挙げられるが、このような外径に限られない。
また、本変形例においては、小径領域100aを子供が握りやすい高さに配置させ、大径領域100cを大人が握りやすい高さに配置させ、中径領域800bを小径領域100aと大径領域100cとの間の、子供と大人が握りやすい高さに配置させ、最大径領域800dを体格の良い大人が握りやすい高さに配置させることが好ましい。
なお、各領域の外径及び配置される高さは、上述の外径及び高さに限られず、適宜変更することができる。
握り棒800は、例えば、以下の方法により製造することができる。小径領域100a,中径領域800b,大径領域100c及び最大径領域800dのそれぞれの外径を有した4種類の金属棒を用意し、この金属棒を溶接などにより順に接合する。ここで、4種類の金属棒は、小径領域100a,中径領域800b,大径領域100c及び最大径領域800dとなるように配置させる。また、4種類の金属棒は、接合された握り棒800が一直線状になるように連接する。なお、4種類の金属棒のそれぞれは外径が異なるので、金属棒と金属棒との接合部において、外径の大きな一方の金属棒の外周縁に角が残る。そこで、外周縁に面取り加工などを施し、外周縁をR状にすることが好ましい。なお、握り棒800として利用する棒は、金属棒に限られない。
本変形例によると、第1参考実施形態と同様な効果が得られる。また、4種類の体格に応じた利用しやすい領域を有するため、どのような体格の乗客も利用しやすくなる。また、全て円柱形状であるため、テーパー形状の握り棒と比較して簡易な方法により握り棒を製造することができる。さらに、握り棒800が円柱形状であるため、乗客が安定して握り棒800を掴むことができる。
また、本変形例においては外径の異なる4種類の領域を接合しているがさらに異なる外径の領域を追加してもよい。例えば、小径領域800aと中径領域800bとの間に小径領域800aより外径が大きく且つ中径領域800bより外径が小さな領域を設けてもよい。また、中径領域800bと大径領域800cとの間に中径領域800bより外径が大きく且つ大径領域800cより外径が小さな領域を設けてもよい。
<変形例5>
また、変形例4における中径領域800b及び最大径領域800dの少なくとも一方の領域を設けない握り棒としてもよい。例えば、図8(e)に示すような変形例5にかかる握り棒900としてもよい。変形例5にかかる握り棒900は、変形例4における小径領域800a及び大径領域800cの代わりに、円柱状の小径領域900a及び大径領域900cを有しており、変形例4に係る中径領域800b及び最大径領域800dを有していない。
小径領域900aは、第1参考実施形態における小径領域100aと同じ外径であり、第1参考実施形態における小径領域100aより少し長い円柱状に形成されている。また、大径領域900cは、第1参考実施形態における大径領域100cと同じ外径であり、第1参考実施形態における大径領域100cのより長い円柱状に形成されている。
小径領域900a及び大径領域900cは第4変形例と同様に溶接などにより接合されている。また、接合された大径領域900cの一端の外縁に面取り加工などを施し、外縁をR状にしている。この構成により、簡易な方法により握り棒900を製造できるとともに、どのような体格の乗客にも利用しやすい握り棒900となる。
なお、変形例1〜5に係る握り棒500,600,700,800,900は、長さや外径などを適宜変更することができる。また、変形例1〜5に係る握り棒500,600,700,800,900を、第4参考実施形態における握り棒400の代わりに用いてもよい。
<第6変形例>
次に、車両1010に設けた握り棒の変形例6を、図9,10を参照しつつ説明する。なお、本変形例においては、握り棒の外径の変化を明確にするため変形例3に係る握り棒700と同様な外径であるテーパー状の握り棒1000を使用している。また、本変形例においては、第1参考実施形態に係る2本の握り棒100と同様に、対向する座席1の間に2本の握り棒1000を設けており、握り棒1000は車両1010の中央を挟んで所定の間隔だけ離隔して設けられている。
本変形例においては、図9に示すように、変形例3に係る握り棒700の代わりに、弓状に湾曲した握り棒1000を用いている。車両1010には、2本の握り棒1000が、車両1010の幅方向に所定の間隔だけ離れて配置されており、握り棒1000の弓形の頂上が互いに対向するように設けられている。握り棒1000は、変形例3にかかる直線状の支持部601a,501b、小径領域600a、中間領域100b、大径領域500c及び支持部の代わりに、図10に示すように、これらを湾曲させた、支持部1001a,1001b、小径領域1000a、中間領域1000b、大径領域1000cを有している。特に、支持部1001a,1001bが略楕円状に湾曲しており、小径領域1000a、中間領域1000b及び大径領域1000cが緩やかに湾曲している。支持部1001a、小径領域1000a、中間領域1000b、大径領域1000c及び支持部1001bは、上方に向けて順に配置されており、一本の棒状になるように連接されている。
支持部1001aは、上端が小径領域1000aの下端の外径と同外径であり、小径領域1000aに近づくにつれて外径が連続的に漸減するテーパー形状である。小径領域1000aは、上端は中間領域1000bの下端の外径と同外径であり、中間領域1000b(大径領域1000c)に近づくにつれて外径が漸増するテーパー形状である。中間領域1000bは、上端が大径領域1000cの下端の外径と同外径であり、大径領域1000cに近づくにつれて外径が漸増するテーパー形状である。大径領域1000cは、上端が支持部1001bの下端の外径と同外径であり、中間領域1000b(小径領域1000a)に近づくにつれて外径が漸減するテーパー形状である。支持部1001bは、下端が大径領域1000cの上端の外径と同外径であり、大径領域1000cに近づくにつれて外径が漸減するテーパー形状である。小径領域1000a、中間領域1000b、大径領域1000c及び支持部1001bは上述のような外径であるので、握り棒1000の小径領域600aの下端から支持部501bの上端までは、握り棒1000の上端に近づくにつれて外径が連続的に漸増するテーパー状となっている。そして、小径領域600aの下端(支持部1001aの上端)が、最小外径となる。
変形例6によると、変形例3にかかる握り棒700と同様な効果が得られる。また、握り棒1000が湾曲しているので、乗物の形状や通路の幅に合わせて握り棒1000を乗物に設置しやすくなる。さらに、本変形例においては握り棒1000の下端が座席1側へ湾曲しているので、握り棒1000の下端が2本の握り棒1000の間を通る乗客の障害になりにくい。
<変形例7>
次に、上述の変形例1に係る握り棒500を湾曲させた握り棒1200,1300に係る変形例7を、図11を参照しつつ説明する。なお、変形例7にかかる握り棒の支持部、小径領域、中間領域及び大径領域のそれぞれは、変形例1にかかる支持部101a,501b、小径領域100a、中間領域100b及び大径領域500cのそれぞれと同様なテーパー形状であるので、変形例7にかかる握り棒の支持部、小径領域、中径領域及び大径領域のそれぞれの符号及び説明を省略する。
本変形例においては、図11に示すように、握り棒1200が座席(ロングシート)1の長手方向に関する両端の各々に隣接して設けられおり、握り棒1300が座席1の中央付近を跨ぐように設けられている。また、第4参考実施形態にかかる握り棒400が扉5の左右両隣のそれぞれに設けられている。握り棒1200,1300は、変形例3にかかる握り棒500と同様な形状の握り棒を略弓状に湾曲させた棒であり、握り棒1200,1300の下端から握り棒1200,1300を構成する小径領域の上端付近までが緩やかに湾曲しており、握り棒1200,1300を構成する中間領域の下端付近から握り棒1200,1300の上端までが略楕円状に湾曲している。
握り棒1200は、略弓状の頂点が上方に向くように車両に設けられている。握り棒1200の上端は、背部7から上方へ延設した車両の壁に受け具2を介して固定されており、背部7の上端と荷棚6との中間付近に固定されている。握り棒1200の下端は略L字状に屈曲しており(図示せず)、この屈曲した先端を座席1の底部に固定することにより握り棒1200の下端を座席1の底部に固定している。なお、握り棒1200の下端は、車両の床に固定されてもよく、また、座席1の端部に設けられた袖仕切り8に取り付けられてもよい。
握り棒1300は、握り棒1200と同様に、略弓状の頂点が上方に向くように車両に設けられている。握り棒1300の上端は、握り棒1200の上端と同様に、背部7から上方へ延設した車両の壁に受け具2を介して固定されており、背部7の上端と荷棚6との中間付近に固定されている。また、握り棒1300の下端は、車両の床に受け具2により固定されている。なお、握り棒1300の下端は、握り棒1200の下端と同様に、座席1の底部に固定されてもよい。これにより座席1の中間を仕切る中間袖仕切りの代わりとなる。
握り棒1200,1300を車両に設置したとき、握り棒1200,1300を構成する小径領域が、子供が握りやすい高さに配置されることが好ましい。また、握り棒1200,1300を構成する大径領域が、大人が握りやすい高さに配置されることが好ましい。さらに、握り棒1200,1300を構成する中間領域が、子供及び大人が握りやすい高さに配置されることが好ましい。また、握り棒1200,1300の外径及び形状(長さ、湾曲形状)は、図11に示す外径及び形状(長さ、湾曲形状)に限られず、適宜変更することができる。
握り棒1200,1300によると、変形例3と同様な効果が得られる。また、握り棒1200,1300を、立っている乗客だけでなく、座席1へ座るとき及び座席1から立ち上がるときに利用できる。また、握り棒1200,1300を湾曲させることにより、車両に設けられた部材に適合する好適な形状とすることができると共に車両に設置しやすくなる。
<第8変形例>
続いて、上述の第1参考実施形態に係る握り棒の変形例8を、図12を参照しつつ説明する。変形例8における握り棒110は、図12に示すように、第1参考実施形態における握り棒100の小径領域100a、中間領域100b及び大径領域100cに滑り止め加工が施されている。小径領域100a、中間領域100b及び大径領域100cの外面は、滑り止め加工により図示しない凹凸形状150が形成されている。なお、本変形例においては滑り止め加工が小径領域100a、中間領域100b及び大径領域100cに施されているが、小径領域100a及び大径領域100cにのみ滑り止め加工を施してもよい。また、支持部101a,101bに滑り止め加工を施し、握り棒100の全外面に滑り止め加工を施してもよい。滑り止め加工として、例えば、握り棒の外面に凹凸形状を形成するエッチング加工、シリコン樹脂などをコーティングするコーティング加工及びゴム状のシールを貼り付ける貼り付け加工が挙げられるが、これらの方法に限られない。
この構成によると、第1参考実施の形態に係る握り棒100と同様な効果を得ることができる。また、滑り止め加工により形成された凹凸形状150により乗客が確実に握り棒110を掴むことができるので、乗客の安全性をより向上させることができる。さらに、上述の第2参考実施形態、第3参考実施形態、図7に示す実施形態、第4参考実施形態及び変形例1〜7にかかる握り棒の外面に、上述と同様な滑り止め加工を施してもよい。これにより、握り棒110と同様な効果が得られる。
以上、本発明の好適な実施の形態及び変形例について説明したが、本発明は上述の実施の形態及び変形例に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な変更が可能なものである。例えば、変形例1〜5においては握り棒のみの説明を行ったが、変形例1〜5における握り棒を第1参考実施形態における握り棒のように車両等の乗物に設置してもよい。また、変形例1〜5における握り棒を変形例6,7にかかる握り棒のように湾曲させてもよい。また、握り棒を設置する位置及び設置する本数等は、本実施の形態、本参考実施の形態及び変形例に示した位置及び本数等に限られず、適宜変更することができる。
また、本実施の形態、本参考実施の形態及び変形例においては、小径領域の下方及び大径領域の上方に握り棒を支持する支持部を設けたが、支持部を設けることなく、小径領域を握り棒の下端まで延在させたり、大径領域を握り棒の上端まで延在させたりしてもよい。
また、本実施の形態、本参考実施の形態及び変形例においては、各領域及び支持部のテーパー形状として、外径が連続的に変化するテーパー形状を用いたが、外径が階段状に変化するテーパー形状としてもよい。
また、第2参考実施形態にかかる握り棒250においては、支持棒210を設けることにより握り棒250を下方から支持したが、支持棒210を設けない構成としてもよい。例えば、図13に示すようなU字状の握り棒1150を用いてもよい。
図13に示すように、握り棒1150は、第2参考実施形態における握り棒250をU字状に湾曲させた棒である。なお、握り棒1150は、第2参考実施形態における握り棒250と形状が異なることを除いては握り棒250と同様な構成を有しており、同様なものに関しては符号及び説明を省略する。図13に示すように、握り棒1150の最下位置には最下点1152が位置しており、最下点1152を挟んで2つの小径領域が互いに反対側に配置されている。また、2つの小径領域の上方には中間領域、大径領域及び支持部が上方に向けて順に配置されている。また、握り棒1150の一端から小径領域の接続位置(最下点1152を含む)までは下方に向けて(小径領域の接続位置に近づくにつれて)外径が連続的に漸減するテーパー形状であり、握り棒1150の小径領域の接続位置(最下点1152を含む)から他端までは上方に向けて(握り棒1150の他端に近づくにつれて)外径が連続的に漸増するテーパー形状である。このような構成としても、第2参考実施形態における握り棒250と同様な効果が得られる。
また、第2参考実施形態に係る握り棒250及び図13に示す握り棒1150において、2つの小径領域200aの間に、最下点(握り棒の最小位置)を有する領域をさらに設けてもよい。
また、図7の実施形態にかかる握り棒300においては、小径領域300a、大径領域300b及び連接領域310が共に複数設けられているが、小径領域300a、大径領域300b及び連接領域310が共に単数設けられた構成としてもよい。このような構成とすることにより、例えば、2〜3人掛け用の座席の上方に設けることができる。
さらに、図7の実施形態において握り棒300を吊り手の代わりに使用したが、握り棒300の使用方法は吊り手の代わり用いる方法に限られない。例えば、図14に示すように、握り棒1300を、図7の実施形態において設置した高さより低い位置に設けることにより手摺りとして使用してもよい。図14においては、握り棒1300を大人の腰の高さ付近に設けている。
図14に示すように、握り棒1300は、窓と握り棒400との間に水平方向(車両の長手方向)に延在して設けられている。窓は、座席21と荷棚61との間に設けられている。握り棒400は、扉5の隣に設けられた図7の実施形態に係る握り棒400である。握り棒1300は、図7の実施形態にかかる握り棒300と同様に、小径領域300a、大径領域300b及び連接領域310を有しており、図7の実施形態に係る握り棒300より小径領域300a、大径領域300b及び連接領域310の数が少ない。また、図7の実施形態にかかる握り棒300と同様に、小径領域300aと大径領域300bとが、水平方向に関して、連接領域310を挟んで互いに反対側に設けられており、小径領域300aが大径領域300bより下方に配置されている。握り棒1300は、図7の実施形態に係る握り棒300より短く、窓と握り棒400との間に設けられた領域に収まる長さに形成されている。
本変形例においては、小径領域300aが立っている子供が握りやすい高さに配置されており、大径領域300bが立っている大人が握りやすい高さ(手を下に伸ばした状態で握りやすい高さ)に配置されている。このような高さに握り棒1300を配置させることにより、座席21と扉5との間に立つ乗客が握り棒1300を好適に利用することができる。なお、握り棒1300の両端には受け具2が取り付けられており、受け具2により握り棒1300の両端が車両の壁に固定されている。このように、握り棒1300を設置する高さを変えることにより、どのような体格の乗客にも利用しやすい握り棒1300となる。
なお、上述の実施形態、参考実施形態及び変形例においては、握り棒を、車両に設けたが、車両に限られず様々な乗物に採用することができる。
1 座席
310 連接領域
100,110,250,260,280,300,400,500,600,700,800,900,1000,1100,1150,1200,1300 握り棒
100a,200a,300a,400a,600a,800a,900a,1000a, 小径領域
100b,200b,260b,400b,1000b, 中間領域
100c,200c,260c,300b,400c,500c,800c,900c,1000c 大径領域
800b 中径領域
800d 最大径領域
252,1152 最下点
200,263 領域
262 枝領域
210 支持棒
150 凹凸形状

Claims (4)

  1. 大径領域と、
    前記大径領域より外径が小さく且つ前記大径領域よりも下方に配置された小径領域と、
    前記大径領域の一端と前記小径領域の一端との間に設けられた連接領域とを有しており、
    前記大径領域及び前記小径領域が互いに異なる高さにおいて共に水平方向に延在していること特徴とする乗物用握り棒。
  2. 前記大径領域と前記小径領域とが、水平方向に関して、前記連接領域を挟んで互いに反対側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の握り棒。
  3. 前記大径領域、前記小径領域及び前記連接領域が共に複数設けられていることを特徴とする請求項2に記載の握り棒。
  4. 前記大径領域の外面及び前記小径領域の外面に滑り止め加工が施されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の乗物用握り棒。
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