JP2013188856A - ドリル駆動装置及びドリル駆動方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】工具に送りを付与しつつ必要に応じて冷却媒体を供給し、かつ切粉を適切に除去することが可能なドリル駆動装置を提供することである。
【解決手段】実施形態に係るドリル駆動装置は、固定部、移動機構、冷却媒体又は潤滑媒体の供給部、ケーシング及び抑止手段を備える。前記移動機構は、工具を保持し、前記固定部に対して前記工具を軸方向に移動させる。前記冷却媒体又は潤滑媒体の供給部は、前記移動機構とともに移動する。前記ケーシングは、前記固定部に固定され、前記移動機構の少なくとも前記工具の先端側を覆い、かつ集塵用の分岐路を形成する。前記抑止手段は、前記供給部及び前記移動機構の少なくとも一方の移動による前記集塵用の風圧の低下を抑止する。
【選択図】 図1

Description

本発明の実施形態は、ドリル駆動装置及びドリル駆動方法に関する。
従来、ドリルを駆動させるハンドツールの1つとして、ドリル内に形成された流路に切削油を供給することが可能なドリル駆動装置が知られている。また、手持ち式のドリル駆動装置には、ドリルの軸方向に送りを与える機構を有するものがある。このようなドリルの送り動作を行うことが可能な多くのドリル駆動装置では、ドリルを保持するホルダと共に切削油の給油口が移動する構造を有している。このため、ドリルに所望の送りを付与した状態で、給油口からドリル内にミストエア等の切削油を供給することができる(例えば特許文献1参照)。
特開2010−228049号公報
手持ち式のドリル駆動装置を用いてワークを穿孔する場合には、切粉を適切に除去することが重要な課題である。これは自動穿孔装置に着脱して使用するドリル駆動装置においても同様である。
そこで、本発明は、工具に送りを付与しつつ必要に応じて冷却媒体を供給し、かつ切粉を適切に除去することが可能なドリル駆動装置及びドリル駆動方法を提供することを目的とする。
本発明の実施形態に係るドリル駆動装置は、固定部、移動機構、冷却媒体又は潤滑媒体の供給部、ケーシング及び抑止手段を備える。前記移動機構は、工具を保持し、前記固定部に対して前記工具を軸方向に移動させる。前記冷却媒体又は潤滑媒体の供給部は、前記移動機構とともに移動する。前記ケーシングは、前記固定部に固定され、前記移動機構の少なくとも前記工具の先端側を覆い、かつ集塵用の分岐路を形成する。前記抑止手段は、前記供給部及び前記移動機構の少なくとも一方の移動による前記集塵用の風圧の低下を抑止する。
また、本発明の実施形態に係るドリル駆動方法は、移動機構により工具を保持し、固定部に対して前記工具の軸方向に前記移動機構を移動させるステップと、前記移動機構とともに移動する供給部を介して冷却媒体又は潤滑媒体を供給するステップと、前記固定部に固定されたケーシングに形成された集塵用の分岐路を介して集塵するステップと、前記供給部及び前記移動機構の少なくとも一方の移動による前記集塵用の風圧の低下を抑止するステップとを有する。
本発明の実施形態に係るドリル駆動装置及びドリル駆動方法によれば、工具に送りを付与しつつ必要に応じて冷却媒体を供給し、かつ切粉を適切に除去することができる。
本発明の第1の実施形態に係るドリル駆動装置の構成を示す絨断面図。 図1に示すケーシングを保護カバーで覆った状態における上面図。 本発明の第2の実施形態に係るドリル駆動装置の構成を示す絨断面図。 図3に示す逆止弁の左側面図。 本発明の第3の実施形態に係るドリル駆動装置の構成を示す絨断面図。
本発明の実施形態に係るドリル駆動装置及びドリル駆動方法について添付図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態に係るドリル駆動装置の構成を示す絨断面図である。
ドリル駆動装置1は、ドリル等の回転工具2に回転軸方向の送りを付与して被加工対象となるワーク3を穿孔することが可能な手持ち式のハンドツールである。そのため、ドリル駆動装置1は、オペレータが手で握るためのグリップ4をボディ5に設けて構成される。
ボディ5は、固定部6及び移動機構7を有する。固定部6はグリップ4に固定される。一方、移動機構7は、固定部6に対して工具2の軸方向に移動し、かつ工具2の軸方向を中心に回転できるように構成されている。移動機構7を移動及び回転させるためのメカニズムは任意である。例えば、移動機構7を移動させるための機構として、エア式のシリンダ機構が挙げられる。一方、移動機構7を回転させるための機構としては、エア式のモータが挙げられる。従って、移動機構7を移動及び回転させるための動力源8が、適宜ボディ5に接続或いは設置される。
移動機構7の先端には、コレット9を介して工具2を保持するためのコレットホルダ10が設けられる。すなわち、工具2のシャンクがコレット9に挿入された状態で、コレット9をコレットホルダ10により保持することができる。これにより、工具2を強固にドリル駆動装置1の移動機構7に保持することができる。更に、移動機構7の移動によって、工具2を固定部6に対して軸方向に移動させることができる。すなわち、工具2に軸方向の送り動作を与えることができる。
一方、工具2と一体化した移動機構7が回転することによって、工具2が回転する。このため、ブッシュ11を圧入した穿孔冶具12等を利用してワーク3の穿孔を行うことができる。
また、ドリル駆動装置1は、必要に応じて、工具2内又は工具2近傍に冷却ミスト、切削油、油性クーラント、水溶性クーラント等の冷却媒体を供給する機能を有している。そのために、ドリル駆動装置1のボディ5には、冷却媒体の供給部13が設けられる。そして、冷却媒体の供給系と接続されるノズルを供給部13に接続することによって工具2内又は工具2近傍に冷却媒体を供給することができる。
冷却媒体は、工具2内に冷却媒体の流路が形成されているか否か等の工具2の構造に依存する経路を通ってワーク3に噴射される。典型的な例では、冷却媒体が工具2内に形成された工具軸方向の流路に導かれる。従って、供給部13から工具2内を経由して工具2の先端からワーク3に向かう冷却媒体の流路Xが形成される。
工具2は、移動機構7の駆動によって送り動作する。従って、冷却媒体の供給部13は、工具2を保持する移動機構7のコレットホルダ10近傍に固定される。これにより、送り方向Fの任意の位置にある工具2に、工具2のシャンク側から冷却媒体を供給することができる。つまり、冷却媒体の供給部13は、移動機構7とともに移動し、工具2がどの位置にあっても冷却媒体を供給することができるように構成されている。
更に、ドリル駆動装置1は、必要に応じて集塵系を接続できるように構成されている。すなわち、ドリル駆動装置1には、切粉を除去する集塵機能を設けることができる。そのために、ボディ5の固定部6には、移動機構7の少なくとも工具2の先端側及び移動機構7から突出した工具2のシャンク側を覆う筒状のケーシング14を固定することができる。
ケーシング14の先端には、工具2を外部に突出させるための貫通孔15が設けられる。そして、ケーシング14をボディ5に装着した場合には、工具2がケーシング14から突出し、工具2の先端によってワーク3を穿孔することができる。尚、工具2のシャンク側とともに移動機構7を保護するケーシング14は、一般にはノーズピースと称される。
更に、ケーシング14の側面には、冷却媒体の供給部13を外部に突出させるための間隙16が設けられる。供給部13は、移動機構7と共に工具2の送り方向Fに移動する。従って、供給部13を通すための間隙16の長さは、供給部13の可動範囲をカバーできる長さとされる。また、供給部13をケーシング14から様々な方向に突出させることができるように、ケーシング14の側面には、周方向に複数の間隙16を設けることができる。
また、ケーシング14の任意の位置には集塵用の分岐路17が形成される。そして、集塵用の分岐路17を集塵ホース等によって集塵系と接続することができる。これにより、ケーシング14の分岐路17から集塵のための吸気を行うことができる。
但し、ケーシング14には、供給部13を突出させるための単一又は複数の間隙16が設けられている。そこで、集塵時において供給部13を突出させるための間隙16を塞ぎつつ供給部13をスムーズに工具2の送り方向Fに移動させることが可能な保護カバー18でケーシング14の側面を覆うことができる。
図2は、図1に示すケーシング14を保護カバー18で覆った状態における上面図である。
図1及び図2に示すように、保護カバー18は、ゴム等の可撓性又は弾性を有する筒状の部材の側面に切込み19を設けて構成することができる。すなわち、保護カバー18の内径は、ケーシング14の外径にフィットするサイズとされる。更に、供給部13の可動範囲をカバーする切込み19が保護カバー18の側面に設けられる。
このため、供給部13は、ケーシング14の間隙16及び保護カバー18の切込み19を介して突出した状態で工具2の送り方向Fに移動することができる。また、ケーシング14内における気圧が大気圧よりも小さくなった場合には、保護カバー18の切込み19を形成する端部が、ケーシング14側に撓むこととなる。これにより、供給部13が存在しない位置におけるケーシング14の間隙16が保護カバー18によって塞がれる。
従って、保護カバー18で側面が保護されたケーシング14をボディ5に装着した状態でケーシング14の分岐路17から集塵のための吸気を行うと、吸気によってケーシング14内の気圧が低下し、供給部13が存在しない位置におけるケーシング14の間隙16が保護カバー18によって塞がれる。この結果、工具2を突出させるためのケーシング14の貫通孔15から集塵用の分岐路17に向かう気流の流れYが生じる。すなわち、集塵系を駆動させて吸気を行うと、吸気による保護カバー18の撓みによって冷却媒体の供給部13用の間隙16からの空気の漏れが無視できる程度に低減される。
更に、工具2に送り動作を与えることによって冷却媒体の供給部13が移動したとしても、供給部13の移動に追従する保護カバー18の切込み19によってケーシング14の間隙16が閉塞される。つまり、冷却媒体の供給部13の移動経路に沿って切込み19を設けた可撓性の保護カバー18が、供給部13の移動による集塵用の風圧の低下を抑止する抑止手段として機能する。このため、工具2に送り動作を与えて冷却媒体を供給しながら穿孔し、かつ穿孔によって生じた切粉の吸塵を良好な集塵効率で行うことができる。
尚、冷却媒体の供給部13用の間隙16からの空気の漏れを一層低減させる観点及び集塵用の風圧を良好に保つ観点からは、集塵用の分岐路17を、少なくとも冷却媒体の供給部13よりも工具2の先端側に設けることが望ましい。より好適には、図1に示すようにケーシング14の先端付近に設けられる。
つまり以上のようなドリル駆動装置1は、工具軸方向に送り動作する工具2の先端近傍に冷却媒体を供給する機能を有し、かつ切削によって生じる切粉を吸塵できるように、工具2とともに送り動作する冷却媒体の供給部13の移動のために設けられたケーシング14の間隙16を可撓性の保護カバー18で覆うようにしたものである。
このため、ドリル駆動装置1によれば、穿孔時において必要に応じて冷却媒体の供給及び吸塵動作の一方又は双方を行うことができる。すなわち、冷却媒体の供給用のノズルをドリル駆動装置1の供給部13に接続し、工具2の移動に伴って供給部13が移動したとしても吸塵時においてケーシング14内からの空気の漏れを十分な程度に抑制することができる。このため、冷却媒体の供給機能を維持しつつ吸塵機能も動作させることができる。
(変形例)
上述した例では、冷却媒体の供給部13の移動による集塵用の風圧の低下を抑止する抑止手段として可撓性の保護カバー18を設けたドリル駆動装置1について説明した。但し、集塵用の風圧低下の抑止機能が得られれば、他の構造を有する抑止手段をドリル駆動装置1に設けることができる。
例えば、ケーシング14に設けられる供給部13の移動用の複数の間隙16を、それぞれ可撓性を有し、かつ切込みを設けた保護カバーで塞ぐようにしてもよい。但し、単一の筒状の保護カバー18を用いて複数の間隙16を塞ぐようにすれば、供給部13の移動用に設けるべき保護カバーの切込みを1つにすることができる。このため、吸塵用の風圧の低下をより良好に抑止し、集塵効率を向上させることができる。
抑止手段の別の例としては、冷却媒体の供給部13の移動に追従して開閉する線状のファスナを設けた保護カバーが挙げられる。線状のファスナとしては、衣類等の開閉に用いられる線ファスナが代表的である。線ファスナは、スライダを動かして左右のエレメント(務歯)同士を組合わせることによって開閉する線状のファスナである。
特にスライダを所定の間隔で2つ設け、スライダ間が開くように線ファスナを構成すれば、スライダ間から供給部13を突出させる一方、他の部分を閉塞することができる。また、供給部13の移動に追従して、一定の間隔を保ちつつ一対のスライダを移動させることができる。
線状のファスナの別の例としては、主としてポリエチレン等の樹脂で構成される袋の開閉に用いられるスライドチャックが挙げられる。スライドチャックは、一対の樹脂素材にそれぞれ線状に設けられた凹凸の噛み合いによって開閉させることが可能なチャックを、スライダ駒を用いて開閉するファスナである。従って、線ファスナの場合と同様に、供給部13のサイズをカバーする間隔で2つのスライダ駒を設け、スライダ駒間が開くようにスライドチャックを構成すれば、供給部13の移動に追従して開閉する抑止手段として用いることができる。
このように、少なくとも集塵時において冷却媒体の供給部13の移動に追従して開閉することによって、供給部13を突出させるためにケーシング14に設けられる間隙16を塞ぐ閉塞手段を抑止手段としてドリル駆動装置1に設けることができる。例えば、上述したような冷却媒体の供給部13の移動範囲に合わせて切込み19を設けた可撓性のカバーや線状のファスナを閉塞手段としてドリル駆動装置1に設けることができる。
(第2の実施形態)
図3は本発明の第2の実施形態に係るドリル駆動装置の構成を示す絨断面図である。
図3に示されたドリル駆動装置1Aでは、集塵用の風圧の低下を低減させるための抑止手段の構成が図1に示すドリル駆動装置1と相違する。他の構成および作用については図1に示すドリル駆動装置1と実質的に異ならないため同一の構成については同符号を付して説明を省略する。
ドリル駆動装置1Aには供給部13及び移動機構7の移動による集塵用の風圧の低下を抑止する抑止手段として、ケーシング14内に逆止弁20が設けられる。
図4は、図3に示す逆止弁20の左側面図である。
図4に示すように、逆止弁20は、中央に貫通孔20Aを有する円盤状の構造を有する可撓性部材又は弾性体の円盤状部材20Bで構成することができる。また、円盤状部材20Bの直径方向に任意数の複数の切込み20Cを設けることによって逆止弁20としての機能を得ることができる。
このように構成された逆止弁20は、貫通孔に工具2を通した状態で移動機構7と集塵用の分岐路17との間におけるケーシング14内に固定される。逆止弁20の貫通孔の直径は、工具2の直径未満とすることが好適である。この場合、逆止弁20を、移動機構7側に向かって撓むように構成することができる。
そうすると、集塵用の分岐路17から吸気した場合に、逆止弁20よりも分岐路17側におけるケーシング14内が大気圧よりも小さい圧力となる。一方、逆止弁20の移動機構7側におけるケーシング14内は、供給部13の移動用の間隙16を介して外部と連通している。従って、逆止弁20の移動機構7側におけるケーシング14内は、概ね大気圧程度となる。
この結果、逆止弁20の両側における圧力差によって逆止弁20が分岐路17側に押し付けられる。このため、工具2と逆止弁20とが接触し、工具2と逆止弁20との間における空隙からの空気の漏れを低減させることができる。換言すれば、供給部13の移動用の間隙16から移動機構7とケーシング14との間を経由するエアの流れを十分に低減させることができる。
この結果、工具2を突出させるためのケーシング14の貫通孔15から集塵用の分岐路17に向かう風圧の低下を防止することができる。すなわち、冷却媒体の供給部13及び移動機構7の移動による集塵用の風圧の低下を逆止弁20によって抑止することができる。これにより、穿孔部位に冷却媒体を供給する場合であっても、良好な集塵効率で切粉の集塵を行うことができる。
このような第2の実施形態におけるドリル駆動装置1Aによれば、第1の実施形態におけるドリル駆動装置1と同様な効果を得ることができる。また、様々な直径を有する工具2をドリル駆動装置1に取り付ける場合であっても、工具2の直径に合わせて、工具2の周囲に生じる空隙を塞ぐことができる。
(第3の実施形態)
図5は本発明の第3の実施形態に係るドリル駆動装置の構成を示す絨断面図である。
図5に示されたドリル駆動装置1Aでは、集塵用の風圧の低下を低減させるための抑止手段の構成が図1に示すドリル駆動装置1と相違する。他の構成および作用については図1に示すドリル駆動装置1と実質的に異ならないため同一の構成については同符号を付して説明を省略する。
ドリル駆動装置1Bには供給部13及び移動機構7の移動による集塵用の風圧の低下を抑止する抑止手段として、ケーシング14内に円盤状部材30が設けられる。円盤状部材30の中心には、工具2の直径に合わせた貫通孔が設けられる。そして、円盤状部材30は、貫通孔に工具2を通した状態で移動機構7と集塵用の分岐路17との間におけるケーシング14内に固定される。
この結果、集塵用の分岐路17から吸気した場合に、供給部13の移動用の間隙16から移動機構7とケーシング14との間を経由するエアの流れを十分に低減させることができる。すなわち、円盤状部材30は、ケーシング14内の集塵用の分岐路17近傍における圧力を調整する圧力調整板として機能する。
特に、工具2に送りを付与すると、刃溝がない工具2のシャンク部の側面が円盤状部材30の貫通孔の内側面と接触又は近接する。このため、良好にエアの漏れを抑制することができる。従って、円盤状部材30を弾性体等の可撓性を有する材質で構成すれば、一層良好にエアの漏れを抑制することができる。
このため、第3の実施形態におけるドリル駆動装置1Bによれば、第1の実施形態におけるドリル駆動装置1と同様な効果を得ることができる。また、非常に簡易な構造を有する円盤状部材30を設けるのみで、集塵用の風圧を良好に保つことが可能となる。
(他の実施形態)
以上、特定の実施形態について記載したが、記載された実施形態は一例に過ぎず、発明の範囲を限定するものではない。ここに記載された新規な方法及び装置は、様々な他の様式で具現化することができる。また、ここに記載された方法及び装置の様式において、発明の要旨から逸脱しない範囲で、種々の省略、置換及び変更を行うことができる。添付された請求の範囲及びその均等物は、発明の範囲及び要旨に包含されているものとして、そのような種々の様式及び変形例を含んでいる。
例えば、各実施形態に例示された、吸塵用の風圧の低下を抑制するための複数の抑止手段をドリル穿孔装置に設けることができる。すなわち、ケーシング14に設けられる供給部13の移動用の間隙16を塞ぐ抑止手段に加え、ケーシング14内にも逆止弁20や円盤状部材30等の抑止手段を設けることができる。これにより、一層集塵効率を向上させることができる。或いは、他の構成を有する抑止手段を単独で用いたり、各実施形態に例示された抑止手段と併用することもできる。
また、上述した各実施形態では、手持ち式のハンドツールとしてのドリル駆動装置1、1A、1Bを例示したが、自動穿孔装置に着脱して使用するドリル駆動装置であっても、工具の移動機構が冷却媒体の供給部とともに工具軸方向に送り動作する装置であれば、吸塵用の分岐路を有するケーシング及び吸塵用の風圧の低下を抑制するための抑止手段をドリル穿孔装置に設けることができる。これにより、冷却媒体の供給及び吸塵の双方を併用した穿孔を行うことができる。
更に、上述の各実施形態では、クーラント等の冷却媒体をドリル駆動装置1、1A,1Bに供給する場合について説明したが、もちろん潤滑を主目的とする潤滑媒体をドリル駆動装置1、1A,1Bに供給するようにすることもできる。
1、1A、1B ドリル駆動装置
2 工具
3 ワーク
4 グリップ
5 ボディ
6 固定部
7 移動機構
8 動力源
9 コレット
10 コレットホルダ
11 ブッシュ
12 穿孔冶具
13 供給部
14 ケーシング
15 貫通孔
16 間隙
17 分岐路
18 保護カバー
19 切込み
20 逆止弁
20A 貫通孔
20B 円盤状部材
20C 切込み
30 円盤状部材
X 冷却媒体の流路
Y 気流の流れ
F 送り方向

Claims (6)

  1. 固定部と、
    工具を保持し、前記固定部に対して前記工具を軸方向に移動させる移動機構と、
    前記移動機構とともに移動する冷却媒体又は潤滑媒体の供給部と、
    前記固定部に固定され、前記移動機構の少なくとも前記工具の先端側を覆い、かつ集塵用の分岐路を形成するケーシングと、
    前記供給部及び前記移動機構の少なくとも一方の移動による前記集塵用の風圧の低下を抑止する抑止手段と、
    を備えるドリル駆動装置。
  2. 前記抑止手段は、少なくとも集塵時において前記供給部の移動に追従して開閉することによって、前記供給部を突出させるために前記ケーシングに設けられる間隙を塞ぐ閉塞手段を有する請求項1記載のドリル駆動装置。
  3. 前記閉塞手段として、前記供給部の移動範囲に合わせて切込みを設けた可撓性のカバーを設けた請求項2記載のドリル駆動装置。
  4. 抑止手段を前記ケーシング内に設けた請求項1乃至3のいずれか1項に記載のドリル駆動装置。
  5. 前記集塵用の分岐路を、前記供給部よりも前記工具の先端側に設けた請求項1乃至4のいずれか1項に記載のドリル駆動装置。
  6. 移動機構により工具を保持し、固定部に対して前記工具の軸方向に前記移動機構を移動させるステップと、
    前記移動機構とともに移動する供給部を介して冷却媒体又は潤滑媒体を供給するステップと、
    前記固定部に固定されたケーシングに形成された集塵用の分岐路を介して集塵するステップと、
    前記供給部及び前記移動機構の少なくとも一方の移動による前記集塵用の風圧の低下を抑止するステップと、
    を有するドリル駆動方法。
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