JP2013188442A - 探触子ホルダ - Google Patents

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Abstract

【課題】探触子ホルダを超音波診断装置の本体から完全に独立させ、装置本体以外の被固定部に対して着脱可能に取り付ける。
【解決手段】超音波診断装置の本体に接続されて被検体へ超音波を送受信する探触子を収容するための探触子収容部3を有するホルダ部1と、ホルダ部を超音波診断装置の本体以外の被固定部に対して着脱可能に取り付けるための固定部2(固定具5,21,23及び固定具取付部6)を備えて探触子ホルダを構成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、超音波画像を撮像する超音波診断装置に用いられる探触子を収納するための探触子ホルダに関する。
超音波診断装置は、被検体の表面に探触子を当てて被検体に超音波を送信するとともに、被検体内部からの反射波を受信し、その受信信号である反射エコー信号に基づいて被検体内の各部の生体情報を断層像などの画像により表示して診断に供する装置である。
従来、超音波診断装置は、該超音波診断装置の本体(以下、装置本体という。)にケーブルで接続された探触子を収容するための1つもしくは複数の探触子ホルダを備えている。このような探触子ホルダを備えることで、使用されていない探触子をかかる探触子ホルダに収容させ、落下などによる探触子の損傷防止が図られている。
例えば、特許文献1には、探触子ホルダを取り付けるための専用のレール部材を装置本体に設け、前記レール部材を介して探触子ホルダを装置本体に対して固定した超音波診断装置の構成が開示されている。このような固定方法を採用することで、探触子ホルダの種類、数、位置などを自由に選択できるようにし、カートタイプの超音波診断装置における操作性の向上を図ることを可能としている。これに対し、カートタイプの超音波診断装置ではなく、小型のハンドキャリータイプの超音波診断装置では、装置本体に探触子ホルダを搭載するスペースを設けることが困難である場合も少なくない。このため、小型のハンドキャリータイプの超音波診断装置の中には、装置本体に探触子ホルダが設けられていないものも存在している。
特開2005−287915号公報
特許文献1に開示された探触子ホルダは、探触子ホルダの種類、数、位置などを自由に選択できるが、探触子ホルダを取り付けるための専用のレール部材を装置本体に設ける必要がある。レール部材は、装置本体に対して一体的に位置決め固定されているため、該レール部材の位置決め固定後は、探触子ホルダの種類、数、位置などの選択自由度もレール部材の取り付け範囲に制限を受けることとなる。
本発明はこれを踏まえてなされたものであり、その解決しようとする課題は、探触子ホルダを超音波診断装置の本体から完全に独立させ、装置本体以外の被固定部に対して着脱可能に取り付けることにある。
上記の課題を解決するため、本発明に係る探触子ホルダは、超音波診断装置の本体に接続されて被検体へ超音波を送受信する探触子を収容するための探触子収容部を有するホルダ部と、前記ホルダ部を前記超音波診断装置の本体以外の被固定部に対して着脱可能に取り付けるための固定部を備えた構成とする。
本発明によれば、探触子ホルダを超音波診断装置の本体から完全に独立させ、装置本体以外の被固定部に対して着脱可能に取り付けることができる。
本発明の第1実施形態に係る探触子ホルダの構成をホルダ部側から示す全体斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る探触子ホルダの構成を固定部側から示す全体斜視図である。 固定具を固定具取付部に対して取り付けるための嵌合部と被嵌合部の構成を示す図である。 締付式の固定具(クランプ式の固定具)の構成を示す図であって、(a)は、締付式の固定具の全体構成を示す斜視図、(b)は、締付式の固定具の内部構成を示す斜視図である。 ハンドル軸の構成を示す斜視図である。 探触子ホルダを左右方向に延出された平板状の被固定部に取り付けた状態を示す図である。 上下方向に延出された被固定部に取り付けるために、固定具の把持部を左右方向に近接もしくは離間することができるように、固定具取付部に対する固定具の姿勢を決定した状態を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る探触子ホルダの構成を固定部側から示す全体斜視図である。 本発明の第3実施形態に係る探触子ホルダの構成を固定部側から示す全体斜視図である。 本発明の第4実施形態に係る探触子ホルダの構成をホルダ部側から示す全体斜視図である。
以下、本発明の探触子ホルダについて、添付図面を参照して説明する。図1及び図2には、本発明の第1実施形態に係る探触子ホルダの構成を示す。図1は、探触子ホルダをホルダ部1側から示した全体斜視図、図2は、探触子ホルダを固定部2側から示した全体斜視図である。
探触子ホルダは、超音波診断装置の本体(以下、装置本体という。)に接続されて被検体へ超音波を送受信する探触子を収容するための探触子収容部3を有するホルダ部1と、該ホルダ部1を装置本体以外の被固定部に対して着脱可能に取り付けるための固定部2を備えている。また、ホルダ部1は、探触子収容部3に加えて、前記被検体の表面に塗布される塗布剤が注入された容器を収容するための容器収容部4も有している。本実施形態において、かかるホルダ部1及び固定部2は、超音波診断装置の本体とは独立した別体をなしている。これにより、装置本体以外の被固定部、例えば、超音波診断装置の周辺に置かれたテーブルのテーブル板、ベッドの柵や手すり、あるいは衝立などの任意の部位に対し、探触子ホルダを着脱可能に取り付けることを可能としている。
図1及び図2には、略平板状をなし、2つの探触子収容部3と1つの容器収容部4を有するホルダ部1の構成を一例として示す。この場合、ホルダ部1は、容器収容部4の両側に1つずつ探触子収容部3が並んで配された構成となっている。なお、ホルダ部1の探触子収容部3及び容器収容部4の数は、超音波診断装置で使用される探触子の数などに応じて任意に設定することが可能であり、特に限定されない。また、ホルダ部1における探触子収容部3及び容器収容部4の配置も特に限定されない。そして、ホルダ部1は、探触子ホルダが固定部2により被固定部に取り付けられた際、探触子ホルダの被固定部への取付側が高くその反対側が低くなるようにわずかに傾斜した状態となっている。これにより、探触子収容部3の開口部31及び容器収容部4の開口部41を同様に傾斜した状態で開口させ、探触子をより収容させ易い構造としている。なお、ホルダ部1は、このような傾斜構造には限定されず、探触子ホルダが固定部2により被固定部に取り付けられた際、水平状態となるような平坦構造をなしていても構わない。
探触子収容部3は、全体が略円錐台形状をなしており、ホルダ部1の板面11に開口部31を有するとともに、板面12よりも突出する周面部32と底部33を有している。換言すれば、探触子収容部3は、開口部31、周面部32及び底部33により略円錐台形状の空間が形成され、該空間に探触子が収容される構造となっている。これにより、探触子収容部3は、探触子を開口部31から前記空間へ収容させ、周面部32と底部33で保持することができる。なお、探触子収容部3は、開口部31、周面部32及び底部33がホルダ部1に対して一体的に成形された構造とすればよいが、ホルダ部1とは別体とし、使用時に組み付けて一体化させる構造となっていても構わない。例えば、板面11から板面12までを貫通する所定の探触子収容部組付孔をホルダ部1に穿孔し、かかる組付孔に開口部31、周面部32及び底部33を有する略円錐台形状の容器を探触子収容部3として挿し込むような構造とすることが可能である。この場合、前記探触子収容部組付孔の孔径は、探触子収容部3の開口部31が該探触子収容部組付孔よりも大きく飛び出ることのないように、開口部31の開口径よりも若干小寸に設定しておけばよい。
なお、ホルダ部1は、装置本体と探触子を接続するケーブル(以下、単にケーブルという。)を挿通するための切り欠き13を有している。かかる切り欠き13は、探触子収容部3の内部と該探触子収容部3の外部を連通させる。図1及び図2に示す構成においては、探触子収容部3にも開口部31、周面部32及び底部33に連続する切り欠き34が形成されており、該切り欠き34はホルダ部1の切り欠き13と連通している。これにより、探触子収容部3は、開口部31に加えて、切り欠き13,34を介して内部が外部へ解放された構造をなす。探触子収容部3をこのような構造とすることで、探触子を開口部31から探触子収容部3へ収容させる際、ケーブルを切り欠き13,34に挿通することができ、探触子を非常にスムーズに探触子収容部3へ収容させることができる。なお、図1及び図2に示すように、容器収容部4の両側に1つずつ並んで配された2つの探触子収容部3には、これらの配列方向の両端に切り欠き34が配されるように、かかる切り欠き34が1つずつ形成されている。また、ホルダ部1にも前記配列方向の両端に切り欠き13が配されるように、かかる切り欠き13が各端部に1つずつ形成されている。
容器収容部4は、全体が略円錐台形状をなしており、ホルダ部1の板面11に開口部41を有するとともに、板面12よりも突出する周面部42と底部43を有している。換言すれば、容器収容部4は、開口部41、周面部42及び底部43により略円錐台形状の空間が形成され、該空間に塗布剤の容器が収容される構造となっている。これにより、容器収容部4は、塗布剤の容器を開口部41から前記空間へ収容させ、周面部42と底部43で保持することができる。一例として、図1及び図2には、周面部42に段差を有するとともに、探触子収容部3の底部33よりも周面部42と底部43を板面12から突出させた容器収容部4の構成(容器収容部4が探触子収容部3よりも大きな構成)を示す。なお、容器収容部4は、開口部41、周面部42及び底部43がホルダ部1に対して一体的に成形された構造とすればよいが、ホルダ部1とは別体とし、使用時に組み付けて一体化させる構造となっていても構わない。例えば、板面11から板面12までを貫通する所定の容器収容部組付孔をホルダ部1に穿孔し、かかる組付孔に開口部41、周面部42及び底部43を有する略円錐台形状の容器を容器収容部4として挿し込むような構造とすることが可能である。この場合、前記容器収容部組付孔の孔径は、容器収容部4の開口部41が該容器収容部組付孔よりも大きく飛び出ることのないように、開口部41の開口径よりも若干小寸に設定しておけばよい。また、容器収容部4は、底部43を開口部41側へ押し込むことで、周面部42が段差を境にして大径部分の内側に小径部分が重なるような伸縮自在の構造となっていてもよい。このような構造とすれば、ホルダ部1との組み付け前は容器収容部4を縮ませておくことで、容器収容部4がかさ張らずに済む。
なお、探触子収容部3及び容器収容部4の大きさや形状は、収容される探触子及び塗布剤容器の大きさや形状などに応じて、これらを収容可能となるように任意に設定することが可能であり、特に限定されるものではない。例えば、探触子収容部3及び容器収容部4は、全体が底付きの円筒状や角筒状などであっても構わないし、探触子収容部3が容器収容部4よりも大きな構成やこれらを同一の大きさとした構成などとすることも想定可能である。
固定部2は、被固定部に対して着脱可能に取り付けられる固定具5と、固定具5を取り付けて該固定具5をホルダ部1と一体化させる固定具取付部6を有している。図1及び図2に示すように、固定部2は、ホルダ部1に対し、探触子収容部3及び容器収容部4の配列方向に沿って設けられている。この場合、固定具取付部6は、ホルダ部1に固定されて該ホルダ部1と一体化されている。そして、固定具取付部6は、固定具5の取り付け方向の軸回りに回動可能に固定具5をホルダ部1に対して取り付ける。すなわち、固定具5は、固定具取付部6に対して取り付けられることで、該固定具取付部6を介してホルダ部1と一体化されている。なお、固定具取付部6のホルダ部1に対する固定方法は特に限定されず、接着剤による接合、ねじやリベット等の締結部材による締結など任意の方法で構わない。また、固定具取付部6をホルダ部1に対して着脱可能に取り付ける構成とすることも想定可能である。
図3には、固定具5を固定具取付部6に対して一体的に取り付けるための取付構造の一例を示す。なお、以下の説明においては、固定具取付部6に対する固定具5の取り付け方向を前後方向、該前後方向と垂直に交差し、ホルダ部1における探触子収容部3及び容器収容部4の配列方向に沿った方向を左右方向、これら前後方向及び左右方向といずれも垂直に交差する方向を上下方向という。また、図3には、探触子収容部3及び容器収容部4に加えて、後述するトレー部7とフック部8も併せて有するホルダ部1の構成を示している。
固定具5及び固定具取付部6のうち、一方には棒状をなして突出する嵌合部が設けられ、他方には前記嵌合部を嵌合させることが可能な穴状の被嵌合部が形成されている。図3には、前後方向に突出する嵌合部51を固定具5に設け、嵌合部51を嵌合させることが可能となるように前後方向に窪んだ被嵌合部61を固定具取付部6に形成した構成を一例として示す。ただし、かかる構成とは逆に、前後方向に突出する嵌合部を固定具取付部6に設け、該嵌合部を嵌合させることが可能となるように前後方向に窪んだ被嵌合部を固定具5に形成した構成とすることも想定可能である。
固定具5は、嵌合部51を設けるための円柱状の土台部51aを有している。嵌合部51は、土台部51aと同心をなすとともに、該土台部51aの径よりも小径をなす円柱状に土台部51aの先端部51cから突出している。一方、固定具取付部6は、被嵌合部61を形成するための円形状に凹んだ穴部61aを有している。被嵌合部61は、穴部61aと同心をなすとともに、該穴部61aの穴径よりも小径でかつ嵌合部51の径よりもわずかに大径の円形状の穴となるように穴部61aの底部61cを窪ませている。なお、いずれも前後方向に対する寸法である嵌合部51の長さと被嵌合部61の深さは、嵌合部51の長さが被嵌合部61の深さ以下となるように設定すればよい。また、いずれも前後方向に対する寸法である土台部51aの長さと穴部61aの深さは、略同寸となるように設定すればよい。そして、土台部51aの径寸法は、穴部61aの穴径よりも小寸となるように設定する。
これにより、嵌合部51を被嵌合部61に嵌合させることができ、固定具5を固定具取付部6に対して取り付けることができる。固定具5を固定具取付部6に対して取り付ける際には、嵌合部51の先端部52を被嵌合部61の開口62と正対させ、その状態で嵌合部51を被嵌合部61へ押し込んでいき、嵌合部51が被嵌合部61へ完全に押し込められた状態とする。なお、この状態では、土台部51aは、その先端部51cが穴部61aの底部61c(別の捉え方をすれば、被嵌合部61の周縁部)と接触し、該穴部61aに入り込んだ状態となっているとともに、固定具5(土台部51aの周縁部51b)と穴部61aの周縁部61bが接触した状態となっている。そして、このように嵌合部51を被嵌合部61に嵌合させた状態においては、嵌合部51を被嵌合部61の開口62と接触させつつ、該嵌合部51を被嵌合部61の穴周面に沿って被嵌合部61に対して回動させること、換言すれば、固定具5を前後方向の軸回りに固定具取付部6に対して回動させることができる。この結果、ホルダ部1(より具体的には、固定具取付部6)に対する固定具5の姿勢を前後方向の軸回りに自由に決定することが可能となる。
これに対し、固定具5が固定具取付部6に対して取り付けられた状態から、嵌合部51を被嵌合部61への押し込み方向とは反対方向へ引っ張っていくことで、嵌合部51が被嵌合部61から完全に引き抜かれた状態とすることができる。すなわち、固定具5を固定具取付部6から取り外すことができる。したがって、上述したような嵌合部51と被嵌合部61による嵌合構造を採用することで、固定具5を固定具取付部6に対して着脱可能に取り付けることができる。なお、図3には、固定具5を固定具取付部6に対して着脱可能に取り付けるための取付構造の一例として、嵌合部51と被嵌合部61による嵌合構造を採用した態様を示しているが、このような嵌合構造に代えてもしくは加えて、磁石構造などを採用した態様とすることも想定可能である。例えば、嵌合部51及び被嵌合部61のいずれか一方を磁石、他方を金属などの磁性体とすることも可能である。また、図3には、嵌合部51を円柱状、被嵌合部61を円穴とした構成を示しているが、例えば、嵌合部51を四角や六角等の多角形の柱状、被嵌合部61を該多角形の穴とした構成などとすることも可能である。このような構成とした場合、嵌合部51を被嵌合部61に嵌合させた際、同時に、固定具取付部6に対する固定具5の姿勢を確定させることが可能となる。
なお、例えば、嵌合部51の先端部52を球体状とし、被嵌合部61を該先端部52の球体を抱持可能な凹球状の穴として構成することで、嵌合部51を被嵌合部61の開口62と接触させつつ、先端部52の球体表面を被嵌合部61の凹球状の穴内面に沿って回動させることが可能となる。したがって、このような嵌合構造を採用した場合、嵌合部51を被嵌合部61に対する嵌合方向(前後方向)から傾けること、換言すれば、固定具5の前後方向に対する角度を変更することも可能となる。この場合、被嵌合部61の開口62に放射状の切れ込みを等間隔で数か所に入れることなどにより、かかる切れ込みに沿って開口62を弾性変形させて拡張可能な構造とすればよい。これにより、嵌合部51を被嵌合部61へ押し込む際、かかる切れ込みに沿って開口62を拡張させることで、先端部52の球体状を被嵌合部61の凹球状の穴へ完全に押し込めて抱持された状態とすることが可能となる。また、嵌合部51を被嵌合部61から引っ張る際、かかる切れ込みに沿って開口62を拡張させることで先端部52の球体状を被嵌合部61の凹球状の穴から完全に引き抜くことも可能となる。すなわち、固定具5を固定具取付部6に対して前後方向に対する角度変更可能かつ着脱可能に取り付けることができる。
固定具5は、被固定部に対して強固に取り付けられ、探触子ホルダの通常の使用状態では外れることはないが、取り外し自体は容易に可能な固定用の器具であれば特に限定されず、任意のものを適用することが可能である。例えば、固定具5は、探触子収容部3に探触子、容器収容部4に塗布剤容器を収容した状態のホルダ部1の重量を十分に支えることが可能で、かつ被固定部に対して容易に着脱可能であることが好ましい。図4には、このような固定具5の一例として、被固定部を把持するための一対の把持部を備える締付式の固定具(クランプ式の固定具)の構成を示す。図4(a)は、締付式の固定具の全体構成を示す斜視図、同図(b)は、締付式の固定具の内部構成を示す斜視図である。
図4に示すように、締付式の固定具5は、被固定部を把持するための一対の把持部53,54を備えている。一対の把持部53,54は、固定具取付部6との取り付け側の基端部71,72から先端部73,74まで延出されているとともに、所定間隔を空けて対向配置されている。この場合、一対の把持部53,54は、締め付け前の状態において基端部71,72から略一定の間隔で対向するように延出する平行部75,76と、該平行部75,76に連続して徐々に離間するように屈曲した後、徐々に近接するように再度屈曲して先端部73,74まで延出する屈曲部77,78を有している。また、基端部71,72には、他方へ向けて互い違いに突出する突出部81,82が設けられている。これらの突出部81,82は、突出端83,84が凸円周状をなすとともに、回動軸85により相互に連結されている。これにより、一対の把持部53,54を締め付けた際、突出端83,84の円周面に沿って一対の把持部53,54を回動軸85回りに相対的に近接するように傾け、先端部73,74の対向間隔を狭めることを可能としている。また、一対の把持部53,54の締め付けを緩めた際、突出端83,84の円周面に沿って一対の把持部53,54を回動軸85回りに相対的に離間するように傾け、先端部73,74の対向間隔を広げることを可能としている。なお、一対の把持部53,54の材質は特に限定されないが、例えば、弾性を有する各種の樹脂で一対の把持部53,54を構成するか、先端部73,74を前記樹脂でコーティングすることなどにより、被固定部を把持した際のグリップ力を高める効果が期待できる。
一対の把持部53,54は、被固定部を把持して該被固定部に探触子ホルダを取り付ける際、締め付けによって先端部73,74の対向間隔を狭めるとともに、被固定部から探触子ホルダを取り外す際、締め付けを緩めることによって先端部73,74の対向間隔を広げることが可能となるように、ハンドル軸55によって相互に連結されている。なお、一対の把持部53,54には、ハンドル軸挿通孔98,99が穿孔されており、ハンドル軸55は、ハンドル軸挿通孔98,99に挿通された状態で一対の把持部53,54を相互に連結している。図5には、かかるハンドル軸55の構成を示す。以下、図4も参照しつつ、ハンドル軸55の構成について説明する。これらに図示するように、ハンドル軸55は、一対の把持部53,54を相互に連結する回動部86と、回動部86の一端側に設けられたハンドル部87と、一方の把持部53を回動部86に取り付けるための第1の連結部88と、他方の把持部54を回動部86に取り付けるための第2の連結部89と、回動部86の他端側に設けられた終端部90を有している。なお、ハンドル部87は、回動部86に対して軸回りの回転力を与えるための部材であり、終端部90は、第1の連結部88及び第2の連結部89の回動部86からの脱落を防止するための部材である。
回動部86は、直線状に所定長さで延出された棒状をなし、終端部90側の周面に螺旋状の溝が形成された構成となっている。第1の連結部88は、把持部53が取り付けられる連結本体部91とナット状の螺送部92を有しており、連結本体部91と螺送部92には、回動部86を挿通可能な貫通孔が穿孔されている。この場合、螺送部92の貫通孔92aの孔周面には、回動部86の溝と螺合可能な螺旋状の溝が形成されている。なお、連結本体部91の貫通孔の孔周面には螺旋状の溝は形成されておらず、該貫通孔の孔径は回動部86の径寸法よりも若干大寸に設定されている。ただし、連結本体部91の貫通孔の孔周面に対し、螺送部92の螺旋状の溝と連続し、回動部86の溝と螺合可能な螺旋状の溝を形成することも可能である。また、連結本体部91は、回動部86と交差する方向に突出する一対の連結軸93を把持部53に穿孔された一対の取付孔94に挿通させた状態で把持部53を取り付けている。把持部53を取り付けた状態においては、第1の連結部88(連結本体部91及び螺送部92)は回動部86の回転方向には回転しないように把持部53のハンドル軸挿通孔98に対して固定されている。なお、把持部53の取付孔94は、ハンドル軸挿通孔98のハンドル軸55の挿通方向と交差するようにハンドル軸挿通孔98と連通しており、孔径が連結軸93の径寸法よりもわずかに大寸に設定されている。これにより、第1の連結部88は、連結軸93回りに回動可能に把持部53を回動部86に取り付けた状態となっている。したがって、一対の把持部53,54を締め付けた際、及びこれらの締め付けを緩めた際、一方の把持部53を他方の把持部54に対して回動軸85回りに、連結軸93を支点として回動させて、相対的に近接もしくは離間するように傾けることができる。
回動部86と第1の連結部88は、回動部86の螺旋状の溝と螺送部92の螺旋状の溝を螺合させた状態で組み付けられている。これにより、ハンドル部87を回転させることで回動部86は回転するが、第1の連結部88(連結本体部91及び螺送部92)は、把持部53のハンドル軸挿通孔98に固定されているため回動部86の回転方向には回転しない。したがって、第1の連結部88は、螺送部92の螺旋状の溝を回動部86の螺旋状の溝と螺合させながら、回動部86の回転方向に応じて該回動部86の延出方向の一方側もしくは他方側へ移動する。すなわち、ハンドル軸55は、ハンドル部87を時計回り及び反時計回りに回転させることで、第1の連結部88が回動部86に対して該回動部86の延出方向へ往復移動可能な構造となっている。
第2の連結部89は、回動部86を挿通可能な貫通孔95を有している。また、第2の連結部89は、回動部86と交差する方向に突出する一対の連結軸96を把持部54に穿孔された一対の取付孔97に挿通させた状態で把持部54を取り付けている。把持部54を取り付けた状態においては、第2の連結部89は回動部86の回転方向には回転しないように把持部54のハンドル軸挿通孔99に対して固定されている。なお、把持部54の取付孔97は、孔径が連結軸96の径寸法よりもわずかに大寸に設定されている。これにより、第2の連結部89は、連結軸96回りに回動可能に把持部54を回動部86に取り付けた状態となっている。したがって、一対の把持部53,54を締め付けた際、及びこれらの締め付けを緩めた際、一方の把持部53を他方の把持部54に対して回動軸85回りに、連結軸96を支点として回動させて、相対的に近接もしくは離間するように傾けることができる。
回動部86と第2の連結部89は、回動部86に第2の連結部88の貫通孔95を挿通させた状態で組み付けられている。この場合、第2の連結部89の貫通孔95の孔径は、回動部86の径寸法よりも若干大寸に設定されており、該貫通孔95の孔周面及び該孔周面と対向する回動部86のハンドル部87側の周面には螺旋状の溝は形成されていない。したがって、ハンドル部87を回転させることで回動部86は第2の連結部89に対して回転するが、第2の連結部89は、把持部54のハンドル軸挿通孔99に固定されているため回動部86の回転方向には回転しない。また、第2の連結部89は、回動部86の回転方向に応じて該回動部86の延出方向へ移動することはなく、一定の位置に止まった状態となる。
回動部86を回転させた場合でも、第2の連結部89を回動部86の延出方向の一定の位置に止まった状態とするため、例えば、貫通孔95の孔周面及び該孔周面と対向する回動部86のハンドル部87側の周面には、相互に係り合って支持し合う凸部と凹部を設ければよい。一例として、貫通孔95の孔周面に全周に亘って連続する1条の凸部を設け、該孔周面と対向する回動部86の周面に全周に亘って連続する1つの凹部を設けることが可能である。かかる構成とは逆に、貫通孔95の孔周面に全周に亘って連続する1つの凹部を設け、該孔周面と対向する回動部86の周面に全周に亘って連続する1条の凸部を設けても構わない。
なお、回動部86を回転させた場合、第2の連結部89を回動部86の延出方向に沿って移動可能な構成とすることも可能である。かかる構成とする場合、上述したような凸部と凹部に代えて、回動部86のハンドル部87側の周面に対し、終端部90側の周面に形成した螺旋状の溝とは進行方向と異なる方向の螺旋状の溝を形成してもよい。螺旋状の溝の進行方向は、回動部86を回転させた際、かかる螺旋状の溝と螺合させた螺送部92が回動部86の延出方向に対して移動する方向をいう。一方、第2の連結部89の貫通孔95の孔周面に対し、回動部86のハンドル部87側の周面に形成した螺旋状の溝と螺合可能な螺旋状の溝を形成する。そして、回動部86と第2の連結部89を、ハンドル部87側の周面に形成した螺旋状の溝とこれらに形成した回動部86の螺旋状の溝と貫通孔95の孔周面に形成した螺旋状の溝を螺合させた状態で組み付ける。これにより、ハンドル部87を回転させることで、螺送部92の移動方向とは逆方向に第2の連結部89を移動させることが可能となる。この場合、ハンドル軸55は、ハンドル部87を時計回り及び反時計回りに回転させることで、第1の連結部88及び第2の連結部89が互いに近接する方向もしくは離間する方向へ回動部86に対して相互に往復移動可能な構造となる。
ハンドル軸55をこのような構成とすることで、ハンドル部87を回転させることにより、第1の連結部88を第2の連結部89に対して近接させることができるとともに、近接させた状態から離間させることができる。すなわち、第1の連結部88に取り付けられた一方の把持部53を第2の連結部89に取り付けられた他方の把持部54に対して近接させることができるとともに、近接させた状態から離間させることができる。この結果、一対の把持部53,54の対向間隔を狭めるとともに、狭めた対向間隔を広げることができ、一対の把持部53,54による締め付けが可能となるとともに、締め付けを緩めることが可能となる。
これにより、一対の把持部53,54による締め付けにより被固定部を把持することができ、探触子ホルダを被固定部に対して強固に取り付けることができる。また、一対の把持部53,54による締め付けを緩めることで、探触子ホルダを被固定部から容易に取り外すことができる。
探触子ホルダの被固定部に対する取り付けは、次のような手順で行えばよい。まず、一対の把持部53,54、具体的には先端部73,74の対向間隔を被固定部よりも広げ、かかる先端部73,74の間に被固定部を介在させた状態とする。この状態から、ハンドル部87を回転(一例として、時計回りに回転)させて先端部73,74の対向間隔を狭めていく。そして、探触子ホルダの被固定部に対する取り付け位置を微調整しつつ、先端部73,74が被固定部を把持した状態となるまでハンドル部87をさらに回転させる。最後に、先端部73,74が被固定部を把持した状態で該被固定部が一対の把持部53,54によって締め付けられるようにハンドル部87を回転させて締め込む。これにより、探触子ホルダを被固定部に対して強固に取り付けることができる。なお、探触子ホルダを被固定部から取り外す場合は、ハンドル部87を取付時とは逆に回転(一例として、反時計回りに回転)させて先端部73,74の対向間隔を広げていき、被固定部に対する一対の把持部53,54による締め付けを緩めればよい。
図6には、探触子ホルダを平板状の被固定部、例えば、超音波診断装置の周辺に置かれたテーブルのテーブル板などに取り付けた状態を示す。この場合、被固定部は、左右方向に延出されているため、固定具5の一対の把持部53,54(先端部73,74)を上下方向に近接もしくは離間することができるように、嵌合部51と被嵌合部61の嵌合状態を調整し、固定具取付部6に対する固定具5の姿勢を決定する。図6に示すようなテーブルのテーブル板などの平板状の被固定部のほか、例えば、左右方向に延出されたベッドの柵や手すりなどの円柱状の被固定部に対して探触子ホルダを取り付ける場合も、同様に固定具取付部6に対する固定具5の姿勢を決定すればよい。
なお、上述したように、嵌合部51を被嵌合部61に嵌合させた状態においては、固定具5を前後方向の軸回りに固定具取付部6に対して回動させることで、固定具取付部6に対する固定具5の姿勢を自由に決定することができる。このため、上下方向に延出された被固定部、例えば、超音波診断装置の周辺に置かれた平板状の衝立、ベッドの円柱状の柵や手すりなどに対して探触子ホルダを取り付ける場合は、固定具5の一対の把持部53,54を左右方向に近接もしくは離間することができるように、固定具5を固定具取付部6に対して回動させて固定具5の姿勢を決定すればよい。図7には、固定具5の一対の把持部53,54を左右方向に近接もしくは離間することができるように、固定具取付部6に対する固定具5の姿勢を決定した状態を示す。同様に、左右方向及び上下方向による平面上の斜め方向に延出された被固定部に対して探触子ホルダを取り付ける場合であっても、固定具5の一対の把持部53,54を前記傾斜した方向と交差する方向に近接もしくは離間することができるように、固定具5を固定具取付部6に対して回動させて固定具5の姿勢を決定すればよい。このように、左右方向と上下方向による平面上の任意の方向、つまり、前後方向に対する放射方向へ延出された被固定部に対し、探触子ホルダを取り付けることができる。
すなわち、このような締付式の固定具5及び固定具取付部6を有する固定部2によれば、左右方向及び上下方向による平面上(前後方向に対する放射方向)に延出される被固定部であれば、固定具5を固定具取付部6に対して回動させることで、かかる被固定部に対して探触子ホルダを着脱可能に取り付けることができる。また、左右方向と上下方向による平面から、前後方向に多少傾いた方向に延出される被固定部であっても、固定具5の一対の把持部53,54を前記平面上でかかる傾いた方向と交差する方向に近接もしくは離間することができるように、固定具5を固定具取付部6に対して回動させれば、かかる被固定部を一対の把持部53,54で把持して締め付けることができる。したがって、かかる前後方向に多少傾いた方向に延出された被固定部に対しても、探触子ホルダを取り付けることができる。
なお、上述した第1実施形態においては、固定具として、被固定部を把持するための一対の把持部を有する締付式の固定具(クランプ式の固定具)5を適用しているが、固定具の構成はこれに限定されない。例えば、固定具として、被固定部に磁力で取り付けられる磁石式の固定具や、被固定部に吸着して取り付けられる吸盤式の固定具などを適用することも可能である。したがって、固定具として磁石式の固定具を適用した実施形態を本発明の第2実施形態、固定具として吸盤式の固定具を適用した実施形態を本発明の第3実施形態として以下に説明する。なお、第2実施形態及び第3実施形態においては、固定具を磁石式の固定具もしくは吸盤式の固定具とすることを除き、探触子ホルダの基本的な構成は上述した第1実施形態と同様としており、以下では第2実施形態及び第3実施形態に特有の構成についての説明に止める。その際、第1実施形態と同一もしくは類似する構成部材については、図面上で同一符号を付して説明を省略する。
図8には、第2実施形態に係る探触子ホルダの構成を示す。本実施形態において、固定部2は、磁石式の固定具21と、固定具21を取り付けて該固定具21をホルダ部1と一体化させる固定具取付部6を有している。磁石式の固定具21は、被固定部に磁力で取り付けられる磁石部22を備えている。図8には、2つの磁石部22を備えた固定具21の構成を一例として示すが、磁石部22の数は特に限定されない。例えば、固定具21は、探触子収容部3に探触子、容器収容部4に塗布剤容器を収容した状態のホルダ部1の重量を十分に支えることが可能となるだけの磁力を生じさせる数の磁石部22を備えていればよい。また、磁石部22は、上下方向に長尺の矩形状をなしているが、磁石部22の形状も特に限定されない。
磁石部22は、固定具取付部6の磁石部収容部63に収容されている。この場合、固定具取付部6は、磁石部22の大きさ及び形状に合わせた枠状の磁石部収容部63を有しており、該磁石部収容部63に磁石部22を収容して固定している。これにより、固定具取付部6は、固定具21をホルダ部1と一体化させている。図8には、2つの磁石部22を1つずつ収容するために2つの磁石部収容部63を有する固定具取付部6の構成を一例として示す。
このように磁石部22を備えた磁石式の固定具21とすることで、金属製の被固定部、例えば、超音波診断装置の周辺に置かれたテーブルや衝立の金属部分、ベッドの金属製の柵や手すりなどに対して探触子ホルダを着脱可能に取り付けることができる。また、上下方向や左右方向に延出された金属製の被固定部のみならず、前後方向に突出する金属製の被固定部に対しても探触子ホルダを着脱可能に取り付けることができる。
図9には、第3実施形態に係る探触子ホルダの構成を示す。本実施形態において、固定部2は、吸盤式の固定具23と、固定具23を取り付けて該固定具23をホルダ部1と一体化させる固定具取付部6を有している。吸盤式の固定具23は、被固定部に吸着して取り付けられる吸盤部24を備えている。図9には、2つの吸盤部24を備えた固定具23の構成を一例として示すが、吸盤部24の数や大きさは特に限定されない。例えば、固定具23は、探触子収容部3に探触子、容器収容部4に塗布剤容器を収容した状態のホルダ部1の重量を十分に支えることが可能となるだけの吸着力を生じさせる数や大きさの吸盤部24を備えていればよい。
このように吸盤部24を備えた吸盤式の固定具23とすることで、平面部分を有する被固定部、例えば、超音波診断装置の周辺に置かれたテーブル、衝立、ベッドなどの平面部分に対して探触子ホルダを着脱可能に取り付けることができる。この場合、かかる平面部分が金属面であっても、吸盤式の固定具23を用いることで磁石式の固定具21のように被固定部に磁性を帯びさせることがなく、磁気による影響を完全に排除することができる。
ここで、図8及び図9に示す構成においては、一例として、磁石式の固定具21及び吸盤式の固定具23を固定具取付部6に対して固定的(着脱不能)に取り付けることを想定している。ただし、固定部2は、固定具取付部6に対して磁石式の固定具21及び吸盤式の固定具23を着脱可能に取り付ける構成とすることも可能である。すなわち、上述した第1実施形態と同様に、固定具21,23及び固定具取付部6のうち、一方に棒状をなして突出する嵌合部を設け、他方に前記嵌合部を嵌合させることが可能な穴状の被嵌合部を形成した構成とすることができる。例えば、前後方向に突出する嵌合部(図3に示す嵌合部51と同様の突起)を固定具21,23に設け、該嵌合部を嵌合させることが可能となるように前後方向に窪んだ被嵌合部(同図に示す被嵌合部61と同様の穴部)を固定具取付部6に形成すればよい。なお、かかる構成とは逆に、前後方向に突出する嵌合部を固定具取付部6に設け、該嵌合部を嵌合させることが可能となるように前後方向窪んだ被嵌合部を固定具21,23に形成した構成としても構わない。
このような嵌合部と被嵌合部による嵌合構造を採用することで、固定具21,23を固定具取付部6に対して着脱可能に取り付けることができる。そして、固定具21,23を前後方向の軸回りに固定具取付部6に対して回動させることができ、ホルダ部1に対する固定具21,23の姿勢を前後方向の軸回りに自由に決定することができる。これにより、左右方向及び上下方向による平面上で固定具21,23を被固定部に対して取り付け易い最適な姿勢とすることができる。
さらに、磁石式の固定具21及び吸盤式の固定具23に、上述した第1実施形態に係る締付式の固定具5と共通の嵌合部(嵌合部51に相当)を設け、固定具取付部6にかかる嵌合部を嵌合させる被嵌合部(被嵌合部61に相当)を形成することで、1つの固定部取付部6に対して締付式の固定具5、磁石式の固定具21、吸盤式の固定具23を適宜選択して取り付けることができるとともに、適宜付け替えることができる。したがって、被固定部の態様に応じて最適な固定具を選択して固定部取付部6に取り付けることができ、被固定部に対する探触子ホルダの取り付けの利便性や汎用性を格段に向上させることができる。
また、上述した第1実施形態から第3実施形態において、ホルダ部1は探触子収容部3及び容器収容部4を有する構成としているが、これらに加えて、超音波診断装置の使用時に用いられる小物を載置するためのトレー部、探触子収容部3に収容された探触子と超音波診断装置の本体を接続するケーブル(以下、単にケーブルという。)を掛けるためのフック部を有する構成とすることもできる。以下、ホルダ部1がトレー部及びフック部を有する実施形態を本発明の第4実施形態として説明する。なお、第4実施形態においては、ホルダ部1がトレー部及びフック部を有することを除き、探触子ホルダの基本的な構成は上述した第1実施形態と同様としており、以下では第4実施形態に特有の構成についての説明に止める。その際、第1実施形態と同一もしくは類似する構成部材については、図面上で同一符号を付して説明を省略する。
図10には、第4実施形態に係る探触子ホルダの構成を示す。以下、本実施形態に係る探触子ホルダのホルダ部1が有するトレー部7及びフック部8の構成について、図3及び図6も参照しつつ、説明する。本実施形態において、トレー部7は、ホルダ部1に対し、板面11の固定部2側の端部に取り付けられている。また、フック部8は、ホルダ部1に対し、探触子収容部3を基準とした位置に取り付けられている。一例として、図10には、フック部8が探触子収容部3を基準としてトレー部7の取付側とは反対側の板面12の端部に取り付けられた構成を示す。
トレー部7は、平板状の底部7aと該底部7aの周縁部から全周に亘って略直角に立ち上がるように設けられた縁部7bを有している。そして、トレー部7は、底部7aが上下方向に対して水平をなすように、板面11の固定部2側の端部に底部7aを接触させて取り付けられている。これにより、縁部7bは、トレー部7がホルダ部1の板面11に取り付けられた状態において、上下方向に沿って垂直に底部7aの周縁部から立ち上げられた状態となる。したがって、探触子ホルダの被固定部への取付側(前後方向に対して固定部2側)が高く、その反対側が低くなるようにわずかに傾斜した状態となっているホルダ部1の板面11に対してトレー部7を取り付けた場合であっても、トレー部7に載置した前記小物は底部7aを転がることがなく、縁部7bで囲まれた載置領域に安定して保持される。これにより、超音波診断装置の使用時に用いられる小物をトレー部7に載置し、必要な小物をすぐに取り上げて利用することができるとともに、いつでも戻すことができ、利便性の向上を図ることができる。
なお、トレー部7のホルダ部1の板面11に対する取付方法は特に限定されず、接着剤による接合、ねじやリベット等の締結部材による締結など任意の方法で構わない。また、トレー部7(底部7a及び縁部7b)の大きさや形状は、ホルダ部1の探触子収容部3への探触子の出し入れ、容器収容部4への塗布剤容器の出し入れ、被固定部(例えば、超音波診断装置の周辺に置かれたテーブルやベッドなど)に干渉することがないように任意の大きさや形状に設定すればよい。図10には、ホルダ部1の板面11の左右方向の長さと略同寸に底部7aの左右方向の長さを設定するとともに、板面11の固定部2側の端部から固定具取付部6を超えて、固定具5にわずかにかかる程度の寸法に底部7の前後方向の長さを設定した略矩形状のトレー部7の構成を一例として示す。また、トレー部7の材質は特に限定されないが、例えば、弾性を有する各種の樹脂でトレー部7を構成するか、底部7aを前記樹脂でコーティングすることなどにより、載置した小物の滑り止め防止効果が期待できる。
フック部8は、探触子収容部3に収容された探触子のケーブルを掛けるための板片部材であって、ホルダ部1の板面12から延出する延出部8aと、該延出部8aの延出端に連続してさらに延出するケーブル受け部8bと、該ケーブル受け部8bの延出端に連続する返し部8cを有している。延出部8aは、その基端が板面12に取り付けられ、前後方向に対して探触子収容部3を基準とした位置である板面12の端部から上下方向に対して傾斜して平板状に延出している。なお、延出部8aは、補強のためのリブ8dを板面12側の延出面に有している(図3参照)。ケーブル受け部8bは、延出部8aの延出端に連続し、上下方向に対して水平をなすように延出部8aから屈曲して平板状に延出している。そして、返し部8cは、ケーブル受け部8bの延出端に連続し、上下方向に沿って垂直に平板状に立ち上げられている。
これにより、探触子収容部3に収容された探触子のケーブルを延出部8a及びケーブル受け部8bに引っ掛けて巻回させることができるとともに、該巻回させたケーブルを返し部8cで押さえることができる。このため、ケーブルを巻回させた状態で確実に保持することができ、探触子収容部3に収容された探触子のケーブルを床へ垂らさずに済み、ケーブルの取り回しが容易となる。
なお、ホルダ部1に取り付けるフック部8の数は特に限定されないが、ホルダ部1の探触子収容部3の数、つまりホルダ部1に保持される探触子の数に応じてフック部8をホルダ部1に取り付けることが好ましい。図10には、2つのフック部8をホルダ部1に取り付けた構成を一例として示している。この場合、2つのフック部8は、左右方向に対して2つの探触子収容部3と容器収容部4の間へ1つずつ位置付けられるようにホルダ部1の板面12に対して取り付けられている。フック部8の板面12に対する取付方法は特に限定されず、接着剤による接合、ねじやリベット等の締結部材による締結など任意の方法で構わない。また、フック部8(延出部8a、ケーブル受け部8b及び返し部8c)の大きさや形状は、フック部8に引っ掛けられるケーブルの長さや太さなどに応じて任意に設定すればよいため、ここでは特に限定しない。さらに、フック部8の材質は特に限定されないが、例えば、弾性を有する各種の樹脂でフック部8を構成するか、フック部8を前記樹脂でコーティングすることなどにより、引っ掛けたケーブルを巻回させた状態でより確実に保持する効果が期待できる。
なお、本実施形態においては、図10に示すように、トレー部7及びフック部8をともに有するホルダ部1を備えた探触子ホルダとしているが、トレー部7及びフック部8のいずれか一方のみを有する構成とすることも想定可能である。また、本実施形態においては、固定部2の固定具として締付式の固定具5を適用した構成(第1実施形態の固定具に相当)としているが(図3及び図6参照)、固定具として磁石式の固定具21(第2実施形態の固定具に相当)や吸盤式の固定具23(第3実施形態の固定具に相当)を適用するとともに、ホルダ部1がトレー部7及びフック部8の双方もしくはいずれか一方のみを有する構成としても構わない。
以上、本発明の第1実施形態から第4実施形態によれば、探触子ホルダを装置本体から完全に独立させ、かかる独立型の探触子ホルダを装置本体以外の被固定部に対して着脱可能に取り付けることができる。これにより、探触子ホルダの取り付け位置に対する自由度を格段に高めることができる。例えば、超音波診断装置の周辺に置かれたテーブル、衝立、ベッドの柵や手すりなどに対して探触子ホルダを容易に取り付けることができる。したがって、装置本体に探触子ホルダが設けられていない小型のハンドキャリータイプの超音波診断装置を使用して診断を行う際、上記のような被固定部に対して探触子ホルダを取り付けることで、落下などによる探触子の損傷を確実に防止することができる。また、取り付けた探触子ホルダは、簡単に被固定部から取り外すことができ、ハンドキャリータイプの超音波診断装置とともに携帯して異なる診断場所で使用することも可能となる。
加えて、複数の探触子ホルダを用意し、検者の動線上の複数個所の被固定部に複数の探触子ホルダを診断前に予め取り付けておくことで、探触子の取り回しが容易となり、診断効率の向上を図ることも可能となる。診断終了後には、取り付けた探触子ホルダを簡単に取り外すことができるため、診断終了後も診断場所のテーブルやベッドなどに探触子ホルダが取り付けられた状態のまま放置されることを回避することができる。
1 ホルダ部
2 固定部
3 探触子収容部
5 締付式固定具
6 固定具取付部
21 磁石式固定具
23 吸盤式固定具

Claims (9)

  1. 超音波診断装置の本体に接続されて被検体へ超音波を送受信する探触子を収容するための探触子収容部を有するホルダ部と、
    前記ホルダ部を前記超音波診断装置の本体以外の被固定部に対して着脱可能に取り付けるための固定部を備えることを特徴とする探触子ホルダ。
  2. 前記固定部は、前記被固定部に対して着脱可能に取り付けられる固定具と、
    前記固定具を取り付けて該固定具を前記ホルダ部と一体化させる固定具取付部を有しており、
    前記固定具取付部は、該固定具取付部に対する前記固定具の取り付け方向の軸回りに回動可能に前記固定具を取り付けることを特徴とする請求項1に記載の探触子ホルダ。
  3. 前記固定具及び前記固定具取付部のうち、一方には棒状をなして突出する嵌合部が設けられ、他方には前記嵌合部を嵌合させることが可能な穴状の被嵌合部が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の探触子ホルダ。
  4. 前記固定具は、前記被固定部を把持するための一対の把持部を備える締付式の固定具、前記被固定部に磁力で取り付けられる磁石式の固定具、前記被固定部に吸着して取り付けられる吸盤式の固定具の少なくとも1つを有することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の探触子ホルダ。
  5. 前記固定具取付部は、前記固定具を前記ホルダ部に対して着脱可能に取り付けることを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載の探触子ホルダ。
  6. 前記ホルダ部は、前記超音波診断装置の本体と前記探触子を接続するケーブルを挿通するための切り欠きを有しており、
    前記切り欠きは、前記探触子収容部の内部と該探触子収容部の外部を連通させることを特徴とする請求項1に記載の探触子ホルダ。
  7. 前記ホルダ部は、前記被検体の表面に塗布される塗布剤が注入された容器を収容するための容器収容部を有していることを特徴とする請求項1に記載の探触子ホルダ。
  8. 前記ホルダ部は、前記超音波診断装置の使用時に用いられる小物を載置するためのトレー部を有していることを特徴とする請求項1に記載の探触子ホルダ。
  9. 前記ホルダ部は、前記探触子収容部に収容された探触子と前記超音波診断装置の本体を接続するケーブルを掛けるためのフック部を有していることを特徴とする請求項1に記載の探触子ホルダ。
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