JP2013187874A - 入力装置、入力装置の設定方法、入力装置用プログラム、および、記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】移動体の走行中に、ユーザが意図しない操作の発生を防止する入力装置を提供する。
【解決手段】ユーザからの入力を受け付け、操作対象20を操作するための入力装置10において、移動体の異なる位置に取り付けられ、入力を受け付ける第1入力部11Rおよび第2入力部11Lに対する接触時間を、第1入力部および第2入力部から取得し(S2)、第1入力部に対する接触時間と第2入力部に対する接触時間との時間差が所定時間内の場合、操作対象を操作するための操作入力を受け付けると判定し(S3)、操作入力を受け付けると判定された場合に、第1および第2入力部の少なくとも一方の状態を、操作入力を受け付ける状態に設定する。
【選択図】図4
【解決手段】ユーザからの入力を受け付け、操作対象20を操作するための入力装置10において、移動体の異なる位置に取り付けられ、入力を受け付ける第1入力部11Rおよび第2入力部11Lに対する接触時間を、第1入力部および第2入力部から取得し(S2)、第1入力部に対する接触時間と第2入力部に対する接触時間との時間差が所定時間内の場合、操作対象を操作するための操作入力を受け付けると判定し(S3)、操作入力を受け付けると判定された場合に、第1および第2入力部の少なくとも一方の状態を、操作入力を受け付ける状態に設定する。
【選択図】図4
Description
本願は、入力装置、入力装置の設定方法、入力装置用プログラム、および、記録媒体の技術分野に属する。より詳細には、ユーザからの操作の入力を受け付ける入力装置、入力装置の設定方法、入力装置用プログラム、および、記録媒体の技術分野に属する。
移動体の一例の車両の運転中に、車両に搭載された電子機器等を操作するための入力装置が開発されている。例えば下記特許文献1には、車両のステアリングを把持した状態で操作可能な位置に設けられた複数のタッチパッドを備えた入力装置が開示されている。
しかしながら、上記特許文献1に記載されている技術では、運転中の操作性を考慮し、ステアリングを握ったまま、タッチパッドに触れることができるが、運転するユーザが運転中に誤ってタッチパッドに触れ、ユーザが意図しない電子機器等への操作が発生してしまう。
そこで本願は、上記の各問題点に鑑みて為されたもので、その課題の一例は、移動体の走行中に、ユーザが意図しない操作の発生を防止する入力装置等を提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、ユーザからの入力を受け付け、操作対象を操作するための入力装置において、移動体の異なる位置に取り付けられ、前記入力を受け付ける第1入力部および第2入力部に対する接触時間を、前記第1入力部および第2入力部から取得する接触時間取得手段と、前記第1入力部に対する接触時間と前記第2入力部に対する接触時間との時間差が所定時間内の場合、前記操作対象を操作するための操作入力を受け付けると判定する操作入力判定手段と、前記操作入力を受け付けると判定された場合に、前記第1および第2入力部の少なくとも一方の状態を、前記操作入力を受け付ける状態に設定する入力部状態設定手段と、を備えたことを特徴とする。
また請求項2に記載の発明は、ユーザからの入力を受け付け、操作対象を操作するための入力装置において、移動体の異なる位置に配置され、前記入力を受け付ける第1入力部および第2入力部に対する接触時間を、前記第1入力部および第2入力部から取得する接触時間取得手段と、前記第1入力部に対する接触時間と前記第2入力部に対する接触時間とが重なる場合に、前記操作対象を操作するための操作入力を受け付けると判定する操作入力判定手段と、前記操作入力を受け付けると判定された場合に、前記第1および第2入力部の少なくとも一方の状態を、前記操作入力を受け付ける状態に設定する入力部状態設定手段と、を備えたことを特徴とする。
また請求項6に記載の発明は、ユーザからの入力を受け付け、操作対象を操作するための入力装置の設定方法において、移動体の異なる位置に取り付けられ、前記入力を受け付ける第1入力部および第2入力部に対する接触時間を、前記第1入力部および第2入力部から取得する接触時間取得ステップと、前記第1入力部に対する接触時間と前記第2入力部に対する接触時間との時間差が所定時間内の場合、前記操作対象を操作するための操作入力を受け付けると判定する操作入力判定ステップと、前記操作入力を受け付けると判定された場合に、前記第1および第2入力部の少なくとも一方の状態を、前記操作入力を受け付ける状態に設定する入力部状態設定ステップと、を含むことを特徴とする。
本願を実施するための形態について、図1を用いて説明する。なお図1は、実施形態に係る入力装置の概要構成の一例を示すブロック図である。
図1に示すように、ユーザからの入力を受け付け、操作対象を操作するための入力装置において、入力装置10は、接触時間取得手段10aと、操作入力判定手段10bと、入力部状態設定手段10cと、を備えて構成されている。ここで、操作対象の一例として、空調装置、オーディオ装置、カーナビゲーション装置、電話、インターネット閲覧用のブラウザ等が挙げられる。操作対象を操作するための操作入力を受け付ける。
この構成において接触時間取得手段10aは、移動体の異なる位置に取り付けられ、入力を受け付ける第1入力部および第2入力部に対する接触時間を、第1入力部および第2入力部から取得する。この入力装置10の入力部の一例として、タッチパネル、タッチパッド、スイッチ等が挙げられる。また、移動体に取り付けられる際、入力装置10を取り付ける取付対象の一例として、車両、自動二輪車、航空機、船舶等の移動体のステアリング、ダッシュボード等、ユーザの手の届く範囲の場所が挙げられる。
操作入力判定手段10bは、第1入力部に対する接触時間と第2入力部に対する接触時間との時間差が所定時間内の場合、操作対象を操作するための操作入力を受け付けると判定する。または、操作入力判定手段10bは、第1入力部に対する接触時間と第2入力部に対する接触時間とが重なる場合に、操作対象を操作するための操作入力を受け付けると判定する。これらの一例のように、操作入力判定手段10bは、第1入力部と第2入力部とがほぼ同時に接触されたと判定する。
入力部状態設定手段10cは、操作入力判定手段10bにより操作入力を受け付けると判定された場合に、第1および第2入力部の少なくとも一方の状態を、操作入力を受け付ける状態に設定する。ここで、操作入力の一例として、空調装置、オーディオ装置、カーナビゲーション装置、電話、インターネット閲覧用のブラウザ等を操作するための入力が挙げられる。
以上説明したように、実施形態に係る入力装置10の動作によれば、ユーザからの入力を受け付け、操作対象を操作するための入力装置において、移動体の異なる位置に取り付けられ、入力を受け付ける第1入力部および第2入力部に対する接触時間を、第1入力部および第2入力部から取得し、第1入力部に対する接触時間と第2入力部に対する接触時間との時間差が所定時間内の場合、操作対象を操作するための操作入力を受け付けると判定し、操作入力を受け付けると判定された場合に、第1および第2入力部の少なくとも一方の状態を、操作入力を受け付ける状態に設定することにより、走行中、ユーザがステアリングを保持している間、ユーザが第1入力部または第2入力部を触れる場合に対して、第1入力部と第2入力部とをほぼ同時に触れる場合は少ないので、移動体の走行中に、ユーザが意図しない操作の発生を防止できる。
[1.入力装置の構成および機能概要]
次に、上述した実施形態に対応する具体的な実施例について、図2および図3を用いて説明する。なお以下に説明する実施例は、移動体の一例である車両等に取り付けられた入力装置に対して、本願を適用した場合の実施例である。
次に、上述した実施形態に対応する具体的な実施例について、図2および図3を用いて説明する。なお以下に説明する実施例は、移動体の一例である車両等に取り付けられた入力装置に対して、本願を適用した場合の実施例である。
図2に示すように、実施形態に係る入力装置10の一例としての入力装置10は、ユーザからの入力を受け付ける入力部11と、操作対象20を操作するための操作信号を出力する操作信号出力部12と、入力装置10を制御するためのプログラム等を記憶する記憶部13と、入力装置10の外部との送受信を行う通信部14と、入力装置10を制御するシステム制御部15と、入出力インターフェース部16と、を備えている。そして、システム制御部15と入出力インターフェース部16とは、システムバス17を介して接続されている。
入力装置10は、操作信号出力部12を介して、空調装置、オーディオ装置、カーナビゲーション装置、電話等の操作対象20に接続されている。また、入力装置10は、ユーザからの入力に関する情報を処理するコンピュータとして機能する。入力装置10は、入力部11で受け付けた操作入力に基づき、操作信号を操作対象20に出力する。
入力部11は、例えば、表示機能と位置入力機能を有するタッチパネルである。表示機能の部分は、例えば、液晶表示素子またはEL(Electro Luminescence)素子等によって構成される。位置入力機能の部分は、例えば、静電容量方式、抵抗膜方式等を実現する素子により構成される。そして、入力部11は、位置入力機能により、ユーザの指等が接触または近接した入力部11の面の位置情報を、所定の分解能の画素単位で取得する。なお、入力部11は、入力部11におけるユーザの指等が接触または近接した位置情報を取得するためタッチパッドでもよい。
操作信号出力部12は、各操作対象20とのインターフェースの機能を有する。操作信号出力部12は、各操作対象20と接続され、各操作対象20に操作信号を出力する。
記憶部13は、例えば、シリコンディスクドライブ等からなる。記憶部13は、入力部11の設定状態を記憶したり、入力装置10を制御するための各種プログラム等を記憶したりする。各種プログラムは、オペレーティングシステム、入力部11から取得した位置情報を処理するプログラム等が挙げられる。なお、各種プログラムは、例えば、無線通信網等のネットワークを介して取得されるようにしてもよいし、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)等の記録媒体に記録されてドライブ装置を介して読み込まれるようにしてもよい。
通信部14は、操作対象20や、車両の速度、車両の走行位置、車両のギアの状態等の走行に関連する走行関連情報を測定する機器等と通信を制御する。なお、入力装置10は、通信部14を介して、操作対象を含む機器に接続している。
システム制御部15は、例えば、CPU(Central Processing Unit)15aと、ROM(Read Only Memory)15bと、RAM(Random Access Memory)15cとを有する。システム制御部15は、CPU15aが、ROM15bや、RAM15cや、記憶部13に記憶された各種プログラムを読み出して実行する。例えば、システム制御部15は、入力部11で受け付けた入力を判定するプログラムを実行する。
入出力インターフェース部16は、入力部11等の各部とシステム制御部15とのインターフェースである。
また、入力装置10は、入力部11に指が触れた時間を測定するために内部時計(図示せず)を有する。
次に、図3に示すように、入力装置10の入力部11R(11)、11L(11)は、移動体の一例である車両のステアリング30の表側に取り付けられている。
ステアリング30は、ステアリングシャフト(図示せず)と接続されたステアリング本体部31と、車両を運転するユーザが握る部分であり、リング形状を有するステアリングホイール部32と、を有する。
入力部11は、ステアリング本体部31の表側において、中心部からステアリングホイール部32側に取り付けられている。すなわち、ユーザがステアリングホイール部32を握る際、ユーザの親指が入力部11R、11Lに触れることができる位置に入力部11R、11Lが設置されている。ステアリングホイール部32の回転位置が、車両の直進状態の位置の場合、ユーザが車両の運転席に座った際の、ステアリング本体部31のユーザの左手側に、入力部11Lが取り付けられ、ステアリング本体部31のユーザの右手側に、入力部11Rが取り付けられる。
次に、図3に示すように、車両には、操作対象20の一例として、空調装置21と、カーナビゲーション装置22、オーディオ装置23等が設置されている。また、操作対象20の一例として、ユーザの携帯型無線電話機と近距離無線通信規格で接続し、ユーザが携帯型無線電話機を受けられるようにするための通信機器(図示せず)も設定されている。これらの操作対象20は、入力装置10の操作信号出力部12および通信部14と接続している。
空調装置21は、コンプレッサー(図示せず)、車両内に空調された空気を送風する送風部(図示せず)を有し、車両の内部の温度、湿度を制御する。空調装置21の吹き出し口21aが、車両内に設置されている。
カーナビゲーション装置22は、タッチパネル等を含む表示部22aと、加速度センサやジャイロセンサやGPS(Global Positioning System)センサ等の各種のセンサと、CPU、RAMおよびROM等を含む処理部、情報を記憶する記憶部と、入力装置10等の他の機器との通信を行う通信部と、カーナビゲーション装置22を操作するための操作部と、を有する。なお、カーナビゲーション装置22は、インターネットに接続でき、表示部22aにおいて、インターネットの閲覧ができる構成を有していてもよい。
オーディオ装置23は、CD、DVD等の再生、ラジオやテレビの電波を受信して、音をスピーカに出力し、映像をカーナビゲーション装置22の表示部22aに出力する。
[2.入力装置の動作]
次に、実施例に係る入力装置の動作について図4から図7を用い説明する。
図4は、実施例に係る入力装置におけるホールド解除動作の一例を示すフローチャートである。図5および図6は、ユーザの指による入力部への接触の一例を示す模式図である。図7は、ホールド解除後の入力装置における表示の一例を示す模式図である。
次に、実施例に係る入力装置の動作について図4から図7を用い説明する。
図4は、実施例に係る入力装置におけるホールド解除動作の一例を示すフローチャートである。図5および図6は、ユーザの指による入力部への接触の一例を示す模式図である。図7は、ホールド解除後の入力装置における表示の一例を示す模式図である。
入力装置10のシステム制御部15は、通信部14を介して、走行関連情報を取得し、車両が走行状態になったと判定すると、操作対象20へのユーザが意図しない操作等を防ぐため、入力部11R、11Lの状態を、操作対象20への操作入力を受け付けないホールド状態に設定する。なお、カーナビゲーション装置22が直接の操作入力を受け付けないホールド状態になるようにしてもよい。ここで、走行状態の例として、車両の速度が所定の速度以上になった場合、ギアがドライブ状態になった場合等が挙げられる。
このように、入力装置10のシステム制御部15は、入力部11を、操作入力を受け付け無いホールド状態に設定するホールド状態設定手段の一例として機能する。また、入力装置10のシステム制御部15は、操作入力を受け付けると判定された場合に、第1および第2入力部の少なくとも一方の状態を、操作入力を受け付ける状態に設定する入力部状態設定手段の一例として機能する。
次に、図4に示すように、入力装置10は、入力部11に接触したか否かを判定する(ステップS1)。具体的には、入力装置10のシステム制御部15は、入力部11Rまたは入力部11Lに入力があったか否かを判定する。
入力部11に接触が無い場合(ステップS1;NO)、ステップS1の処理に戻る。
入力部11に接触があった場合(ステップS1;YES)、入力装置10は、各入力部における接触時間情報を取得する(ステップS2)。具体的には、入力装置10のシステム制御部15は、内部時計によって、入力部11Rにユーザの指が接触している時間(例えば、接触した時刻、接触が離れた時刻)と、入力部11Lにユーザの指が接触している時間(例えば、接触した時刻、接触が離れた時刻)とを取得する。
このように、入力装置10のシステム制御部15は、ステアリング本体部31の異なる位置に取り付けられた入力部11R、11Lのように、移動体の一例の車両の異なる位置に取り付けられ、入力を受け付ける第1入力部および第2入力部に対する接触時間を、第1入力部および第2入力部から取得する接触時間取得手段の一例として機能する。
次に、入力装置10は、接触時間が同時か否かを判定する(ステップS3)。具体的には、入力装置10のシステム制御部15は、第1入力部の一例の入力部11Rに対する接触時間と、第2入力部の一例の入力部11Lに対する接触時間との時間差が所定時間内の場合、接触時間が同時であると判定する。例えば、システム制御部15は、入力部11Rに対する接触時刻と、第2入力部の一例の入力部11Lに対する接触時刻との時間差が所定時間内の場合、接触時間が同時であると判定する。なお、接触時間は、接触時刻の代わりに接触が離れた時刻でもよい。また、入力部11Rが、第2入力部の一例で、入力部11Lが、第1入力部の一例でもよい。
または、システム制御部15は、第1入力部の一例の入力部11Rに対する接触時間と第2入力部の一例の入力部11Lに対する接触時間とが重なる場合に、接触時間が同時であると判定し、操作対象を操作するための操作入力を受け付けると判定する。例えば、システム制御部15は、入力部11Rに対する接触時刻から、接触が離れた時刻の間に、第2入力部の一例の入力部11Lに対する接触時刻がある場合、接触時間が同時であると判定する。
このように、入力装置10のシステム制御部15は、第1入力部に対する接触時間と第2入力部に対する接触時間との時間差が所定時間内の場合、操作対象20を操作するための操作入力を受け付けると判定する操作入力判定手段の一例として機能する。また、入力装置10のシステム制御部15は、第1入力部に対する接触時間と第2入力部に対する接触時間とが重なる場合に、操作対象20を操作するための操作入力を受け付けると判定する操作入力判定手段の一例として機能する。
図5に示すように、接触時間が同時でない場合(ステップS3;NO)、入力装置10は、ステップS1の処理に戻る。
図6に示すように、接触時間が同時である場合(ステップS3;YES)、入力装置10は、ホールド状態を解除する(ステップS4)。具体的には、入力装置10のシステム制御部15は、入力部11R、11Lのホールド状態を解除し、操作入力が受け付けられる状態にする。例えば、図7に示すように、システム制御部15は、入力部11Rの画面に操作入力を受け付けるための表示をする。なお、このとき、カーナビゲーション装置22のホールド状態を解除するように、入力装置10が通信部14を介して、カーナビゲーション装置22のホールド状態を解除する信号を送信してもよい。また、カーナビゲーション装置22の表示部22aに図7に示すような表示ができるように、入力装置10が通信部14を介して、信号を送ってもよい。
なお、ユーザの指が、入力部11Rにおける接触の位置が分離可能の場合、システム制御部15は、入力部11Rのホールド状態を解除せず、入力部11Lのみホールド状態を解除してもよい。
このように、入力装置10のシステム制御部15は、操作入力を受け付けると判定された場合に、第1および第2入力部の少なくとも一方のホールド状態を解除して、操作入力を受け付ける状態に入力部11(11R、11L)を設定する入力部状態設定手段の一例として機能する。
次に、入力装置10は、操作入力を受け付ける(ステップS5)。具体的には、入力装置10のシステム制御部15は、入力部11R、11Lから、操作対象20への操作入力を受け付ける。例えば、図5に示すように、入力部11Rにおいて、接触した位置に基づき、空調の温度を上げる、または、温度を下げるための操作入力を受け付ける。
以上説明したように、実施例に係る動作によれば、ユーザからの入力を受け付け、操作対象20を操作するための入力装置10において、移動体の異なる位置に取り付けられ、入力を受け付ける第1入力部11Rおよび第2入力部11Lに対する接触時間を、第1入力部11および第2入力部11Lから取得し、第1入力部11Rに対する接触時間と第2入力部11Rに対する接触時間との時間差が所定時間内の場合、操作対象20を操作するための操作入力を受け付けると判定し、操作入力を受け付けると判定された場合に、第1および第2入力部11R、11Lの少なくとも一方の状態を、操作入力を受け付ける状態に設定することにより、走行中、ユーザがステアリングを保持している間、ユーザが第1入力部11Rまたは第2入力部11Lを触れる場合に対して、第1入力部11Rと第2入力部11Lとをほぼ同時に触れる場合は少ないので、移動体の走行中に、ユーザが意図しない操作の発生を防止できる。
また、ユーザからの入力を受け付け、操作対象20を操作するための入力装置10において、移動体の異なる位置に配置され、入力を受け付ける第1入力部11Rおよび第2入力部11Lに対する接触時間を、第1入力部11Rおよび第2入力部11Lから取得し、第1入力部11Rに対する接触時間と第2入力部11Lに対する接触時間とが重なる場合に、操作対象20を操作するための操作入力を受け付けると判定し、操作入力を受け付けると判定された場合に、第1および第2入力部11R、11Lの少なくとも一方の状態を、操作入力を受け付ける状態に設定することにより、走行中、ユーザがステアリングを保持している間、ユーザが第1入力部11Rまたは第2入力部11Lを触れる場合に対して、第1入力部11Rと第2入力部11Lとをほぼ同時に触れる場合は少ないので、移動体の走行中に、ユーザが意図しない操作の発生を防止できる。
第1および第2入力部11R、11Lを、操作入力を受け付け無いホールド状態に設定し、操作入力を受け付けると判定された場合に、第1および第2入力部の少なくとも一方のホールド状態を解除して、操作入力を受け付ける状態に前記入力部を設定する場合、ホールド状態を解除の操作というワンクッションの操作が必要になるため、ユーザが意図しない操作の発生をより防止できる。
また、入力装置10が、第1入力部11Rに対する接触時間と第2入力部11Lに対する接触時間との時間の先後を判定し、の判定結果に基づき、第1および第2入力部11R、11Lに対して、操作入力による異なる操作を割り当ててもよい。例えば、操作対象20が複数あって、第1入力部11Rが先に触れられた場合、空調装置21を操作できるようして、第2入力部11Lが先に触れられた場合、カーナビゲーション装置22を操作できるように設定する。または、第1入力部11Rが先に触れられた場合、空調装置21の温度上昇の操作をできるようして、第2入力部11Lが先に触れられた場合、空調装置21の温度降下の操作をできるように設定する。このように、接触時間との時間の先後により操作対象20を選択でき、操作の多様性が増加する。
また、ステップS5のホールドの解除の処理を経ないで、ステップS5の操作入力を受け付けてもよい。例えば、操作対象20の一例の電話を受ける場合、電話が鳴り、入力部11Rと入力部11Lとに同時に触れられた場合、ステップS4のホールドの解除の処理を経ないで、ステップS5の操作入力の受付の処理として、電話回線に接続できるようにしてもよい。また、走行中、渋滞情報等の確認画面がカーナビゲーション装置22の表示部22aに出た場合、ステップS4のホールドの解除の処理を経ないで、ステップS5の操作入力の受付の処理として、確認画面が消えるようにしてもよい。また、入力部11Rと入力部11Lとに同時に触れられた場合、ホールド解除の処理を経ないで、空調装置等の設定温度が上がる、または、下がるようにしてもよい。
[3. 入力装置の取り付けに関する変形例]
次に、入力装置の取り付けに関する変形例について、図8および図9を用いて説明する。
図8は、実施例に係る入力装置の取り付けの第1変形例を示す模式図である。図9は、実施例に係る入力装置の取り付けの第2変形例を示す模式図である。
次に、入力装置の取り付けに関する変形例について、図8および図9を用いて説明する。
図8は、実施例に係る入力装置の取り付けの第1変形例を示す模式図である。図9は、実施例に係る入力装置の取り付けの第2変形例を示す模式図である。
図8に示すように、入力装置10の入力部11U(第1入力部または第2入力部の一例)が、ステアリング本体部31の中央から図中下の部分のステアリング本体部31に取り付けられてもよい。入力部11Uの構成は、入力部11R、入力部11Lと同様である。
これら入力部11R、入力部11Lおよび入力部11Uのいずれか2つ以上に対して、同時に指5が触れた場合に、システム制御部15は、ホールド状態を解除する。
また、図9に示すように、入力装置10が、カーナビゲーション装置22の表示部22aを、ホールド状態を解除する入力部に設定してもよい。この場合、カーナビゲーション装置22の表示部22aが、ユーザからの入力を受け付ける入力部の一例となる。
これら入力部11R、入力部11Lおよび表示部22aのいずれか2つ以上に対して、同時に指5が触れた場合に、システム制御部15は、ホールド状態を解除する。
第1入力部および第2入力部のうち少なくとも1つを、移動体のステアリング以外に取り付ける場合、ユーザの手がステアリングホイール部32から離れて、操作対象を操作するようにするため、移動体の走行中に、ユーザが意図しない操作の発生をより防止できる。
10:入力装置
10a:接触時間取得手段
10b:操作入力判定手段
10c:入力部状態設定手段
11、11R、11L、11U:入力部(第1入力部、第2入力部)
12:操作信号出力部
13:記憶部
14:通信部
15:システム制御部(位置情報取得手段、部分設定手段、入力部状態設定手段、ホールド状態設定手段、位置変更手段)
20:操作対象
21:空調装置(操作対象)
22:カーナビゲーション(操作対象)
22a:表示部(第1入力部、第2入力部)
23:オーディオ装置(操作対象)
30:ステアリング
31:ステアリング本体部
32:ステアリングホイール部
10a:接触時間取得手段
10b:操作入力判定手段
10c:入力部状態設定手段
11、11R、11L、11U:入力部(第1入力部、第2入力部)
12:操作信号出力部
13:記憶部
14:通信部
15:システム制御部(位置情報取得手段、部分設定手段、入力部状態設定手段、ホールド状態設定手段、位置変更手段)
20:操作対象
21:空調装置(操作対象)
22:カーナビゲーション(操作対象)
22a:表示部(第1入力部、第2入力部)
23:オーディオ装置(操作対象)
30:ステアリング
31:ステアリング本体部
32:ステアリングホイール部
Claims (8)
- ユーザからの入力を受け付け、操作対象を操作するための入力装置において、
移動体の異なる位置に取り付けられ、前記入力を受け付ける第1入力部および第2入力部に対する接触時間を、前記第1入力部および第2入力部から取得する接触時間取得手段と、
前記第1入力部に対する接触時間と前記第2入力部に対する接触時間との時間差が所定時間内の場合、前記操作対象を操作するための操作入力を受け付けると判定する操作入力判定手段と、
前記操作入力を受け付けると判定された場合に、前記第1および第2入力部の少なくとも一方の状態を、前記操作入力を受け付ける状態に設定する入力部状態設定手段と、
を備えたことを特徴とする入力装置。 - ユーザからの入力を受け付け、操作対象を操作するための入力装置において、
移動体の異なる位置に配置され、前記入力を受け付ける第1入力部および第2入力部に対する接触時間を、前記第1入力部および第2入力部から取得する接触時間取得手段と、
前記第1入力部に対する接触時間と前記第2入力部に対する接触時間とが重なる場合に、前記操作対象を操作するための操作入力を受け付けると判定する操作入力判定手段と、
前記操作入力を受け付けると判定された場合に、前記第1および第2入力部の少なくとも一方の状態を、前記操作入力を受け付ける状態に設定する入力部状態設定手段と、
を備えたことを特徴とする入力装置。 - 請求項1または請求項2に記載の入力装置において、
前記第1入力部に対する接触時間と前記第2入力部に対する接触時間との時間の先後を判定する先後判定手段と、
前記先後判定手段の判定結果に基づき、前記第1および第2入力部に対して、前記操作入力による異なる操作を割り当てる操作割当設定手段と、
を更に備えたことを特徴とする入力装置。 - 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の入力装置において、
前記第1および第2入力部を、前記操作入力を受け付け無いホールド状態に設定するホールド状態設定手段を更に備え、
前記入力部状態設定手段が、前記操作入力を受け付けると判定された場合に、前記第1および第2入力部の少なくとも一方の前記ホールド状態を解除して、前記操作入力を受け付ける状態に設定することを特徴とする入力装置。 - 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の入力装置において、
前記第1入力部および第2入力部のうち少なくとも1つを、前記移動体のステアリング以外に取り付けることを特徴とする入力装置。 - ユーザからの入力を受け付け、操作対象を操作するための入力装置の設定方法において、
移動体の異なる位置に取り付けられ、前記入力を受け付ける第1入力部および第2入力部に対する接触時間を、前記第1入力部および第2入力部から取得する接触時間取得ステップと、
前記第1入力部に対する接触時間と前記第2入力部に対する接触時間との時間差が所定時間内の場合、前記操作対象を操作するための操作入力を受け付けると判定する操作入力判定ステップと、
前記操作入力を受け付けると判定された場合に、前記第1および第2入力部の少なくとも一方の状態を、前記操作入力を受け付ける状態に設定する入力部状態設定ステップと、
を含むことを特徴とする入力装置の設定方法。 - コンピュータを、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の入力装置として機能させることを特徴とする入力装置用プログラム。
- 請求項7に記載の入力装置用プログラムが前記コンピュータにより読取可能に記録されていることを特徴とする記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012054057A JP2013187874A (ja) | 2012-03-12 | 2012-03-12 | 入力装置、入力装置の設定方法、入力装置用プログラム、および、記録媒体 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012054057A JP2013187874A (ja) | 2012-03-12 | 2012-03-12 | 入力装置、入力装置の設定方法、入力装置用プログラム、および、記録媒体 |
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ID=49388918
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JP2012054057A Pending JP2013187874A (ja) | 2012-03-12 | 2012-03-12 | 入力装置、入力装置の設定方法、入力装置用プログラム、および、記録媒体 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2013187874A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019088092A1 (ja) * | 2017-11-01 | 2019-05-09 | 株式会社オカムラ | 天板付什器 |
JP2020013295A (ja) * | 2018-07-18 | 2020-01-23 | 株式会社Jvcケンウッド | 電子機器およびプログラム |
-
2012
- 2012-03-12 JP JP2012054057A patent/JP2013187874A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPWO2019088092A1 (ja) * | 2017-11-01 | 2020-10-22 | 株式会社オカムラ | 天板付什器 |
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