JP2013186951A - 車両用照明灯具 - Google Patents

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Abstract

【課題】光束利用率に優れた車両用照明灯具を提供する。
【解決手段】光源22の前方に配置した多段投影レンズ30により、光源像を前方に投影する灯具で、光源22は、所定の面状発光面を有し、投影レンズ30の前面には、光源22上またはその周辺を焦点とし該光源像を前方に投影する投影レンズ面32a,34aを有する正面視リング状のレンズステップ32,34が半径方向に段差状に形成され、該レンズステップ32,34の段差部に沿ってリング状のステップ連結領域33,35を形成し、リフレクター26の回転反射制御面27,28で反射した光が投影レンズ30に入射し連結領域33,35を通過するように構成した。投影レンズ面31a.32a,34aにより灯具前方に形成される第1の配光PA1に、ステップ連結領域33,35により灯具前方に形成される第2の配光PA2が付加される分、光源光を配光として有効に利用でき、光束利用率が高まる。
【選択図】図1

Description

本発明は、投影レンズの略焦点に配置した発光ダイオード等の発光素子の発光を、該投影レンズによって前方に投影して所定の配光を形成する車両用照明灯具に係り、特に、投影レンズとして多段投影レンズを用いた車両用照明灯具に関する。
この種の車両用照明灯具は、下記特許文献1,2に示すように、灯具の光軸上に、投影レンズと、該レンズの略焦点に配置した光源である面状発光素子とを備えた構造で、投影レンズを、その前面に正面視リング状のフレネルステップを同心円状に複数形成したフレネルレンズのような多段投影レンズとして構成することで、投影レンズを薄くできる分、灯具の軽量化や灯具の薄型化が可能となる。
特開2008−243514号公報(図1,2) 特開2010−61848号公報(図1,2,4,5)
しかし、先行特許文献1では、図9に示すように、発光素子2から出射する光のうち、多段投影レンズ4に入射しない光Laは、灯具の配光として利用できない。
また、先行特許文献2では、灯室を覆うホルダで反射した光の一部が投影レンズ4に入射するものの、図9符号Lbに示すように、レンズステップの段差側面4aで反射されるため、灯具の配光として利用できない。
このように従来の車両用照明灯具では、発光素子2から出射する光が灯具の配光形成のために有効に利用されていない(光束利用率が悪い)という問題があった。
本発明は、前記従来技術の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、光源光を配光としてできるだけ有効に利用できる、すなわち光束利用率に優れた車両用照明灯具を提供することにある。
前記課題を解決するために、請求項1に係る車両用照明灯具においては、光源と、前記光源の前方に配置され、光源像を前方に投影して所定の配光を形成する多段投影レンズと、前記光源と前記投影レンズ間に配置され、前記光源から出射した光を前記投影レンズに向けて反射するリフレクターを備えた車両用照明灯具であって、
前記光源は、所定の面状発光面を有し、
前記投影レンズの前面には、前記光源の面状発光面上またはその周辺を焦点とし該面状発光面像を前方に投影する投影レンズ面を有する正面視リング状のレンズステップを、半径方向に段差状に形成し、
該レンズステップの段差部に沿って正面視リング状のステップ連結領域を形成するとともに、
前記リフレクターには、前記ステップ連結領域を通過するように前記光源光を反射する正面視リング状の反射制御面を設けるように構成した。
(作用)光源から多段投影レンズに直接入射する光により、灯具の第1の配光が形成される。即ち、光源像(面状発光面の像)が正面視リング状のレンズステップ(の投影レンズ面)を介して灯具前方に投影されることで、灯具の第1の配光が形成される。
また、光源(面状発光面)から投影レンズ周縁部の外方に向かう光は、リフレクターの反射制御面で反射されて投影レンズの裏面側からレンズ内に入射し、レンズ前面側のステップ連結領域を通過するので、光源像(面状発光面の像)が正面視リング状のステップ連結領域を介して灯具前方に投影されることで、灯具の第2の配光が形成される。そして、第1の配光に第2の配光が付加されることで、灯具の配光となる。
例えば、レンズステップ(の投影レンズ面)によって形成される第1の配光パターンに、リフレクターの反射制御面とステップ連結領域によって形成される拡散された第2の配光パターンが合成されて、灯具の配光パターンとなる。
また、請求項2においては、請求項1に記載の車両用照明灯具において、前記ステップ連結領域を、前記投影レンズ面の内周縁に沿って設けた、投影レンズ裏面と略平行な平面部で構成するとともに、前記リフレクターの反射制御面を、その縦断面が前記光源位置を焦点とする放物線または楕円で形成されて周方向に延在し、前記平面部から出射する光を灯具の光軸と略平行となるように制御する回転反射面で構成した。
(作用)レンズステップ(の投影レンズ面)から出射する光によって形成される第1の配光に、投影レンズ面の内周縁に沿って設けた平面部から出射する光によって形成される第2の配光が付加されて、灯具の配光となる。
また、請求項3においては、請求項2に記載の車両用照明灯具において、前記レンズステップの段差側面を、灯具の光軸に対し略平行に形成するとともに、前記平面部を、前記レンズステップ先端側の投影レンズ面として有効に機能しない領域に設けるように構成した。
(作用)光源の発光のうち、投影レンズ裏面に直接入射して投影レンズ面から前方に出射する光は、投影レンズ面によって灯具の光軸と略平行な光となるように制御される。しかし、図2に示すように、投影レンズ裏面に入射した光の導光路の途中には、レンズステップの段差部があるため、レンズステップ先端側の内周縁近傍領域t1,t2までは、導光されない。このため、このレンズステップ先端側の内周縁近傍領域t1,t2からは制御された光が出射しない。即ち、レンズステップ先端側の内周縁近傍領域t1,t2は、出射光を灯具の光軸と平行に制御する投影レンズ面として有効に機能しない領域である。
然るに、請求項3では、灯具の第1の配光の形成に寄与しない、レンズステップ先端側の内周縁から所定幅の領域に、灯具の第2の配光の形成に寄与するステップ連結領域である平面部を設けることで、第1の配光の形成に寄与する投影レンズ面の面積が最大限に確保されるとともに、第2の配光の形成に寄与する平面部の面積も最大限に確保されている。
また、請求項4においては、請求項1に記載の車両用照明灯具において、前記ステップ連結領域を、前記レンズステップの段差側面に設けた、前記リフレクターの反射制御面によって特定される仮想光源像を焦点とする第2の投影レンズ面で構成するとともに、前記リフレクターの反射制御面を、その縦断面が直線または双曲線で形成されて周方向に延在し、前記第2の投影レンズ面から出射する光を灯具の光軸と略平行となるように制御する回転反射面で構成した。
(作用)レンズステップ(の投影レンズ面)から出射する光によって形成される第1の配光に、レンズステップの段差側面に設けた第2の投影レンズ面から出射する光によって形成される第2の配光が付加されて、灯具の配光となる。
また、請求項5においては、請求項4に記載の車両用照明灯具において、前記第2の投影レンズ面を、光源直射光のレンズ内の導光方向に傾斜する(導光方向と略平行な)前記レンズステップの段差側面に設けるように構成した。
(作用)投影レンズ裏面に直接入射した光源光は、灯具の光軸に対し所定の角度でレンズ内を直進するが、投影レンズ裏面に入射してレンズステップの先端部に向かう光は、レンズステップの傾斜する(導光方向と略平行な)段差側面に沿って直進して、レンズステップの先端部まで導光されるので、光源直射光のほぼ全ての光が投影レンズ面に導かれる。
以上の説明から明らかなように、本発明に係る車両用照明灯具によれば、光源から投影レンズ外方に向かう光も、リフレクターとステップ連結領域を介して灯具前方に確実に配光されるので、例えば灯具の配光が明るくかつ配光パターンを拡大できるなど、光源光を有効に利用した配光を形成できる。即ち、光束利用率に優れた車両用照明灯具を提供できる。
請求項2によれば、レンズステップ(の投影レンズ面)によって形成される第1の配光に、投影レンズ面の内周縁に沿って設けた平面部によって形成される第2の配光が合成されて、灯具の配光となるので、光源光を有効に利用した配光が得られる。
請求項3によれば、第1の配光の形成に寄与する投影レンズ面の面積および第2の配光の形成に寄与する平面部の面積がそれぞれ最大限に確保されるので、光源直射光およびリフレクターの反射制御面での反射光をそれぞれ最大限に有効に利用した配光が得られる。
請求項4によれば、レンズステップ(の投影レンズ面)によって形成される第1の配光に、レンズステップの段差側面に設けた第2の投影レンズ面によって形成される第2の配光が合成されて、灯具の配光となるので、光源光を有効に利用した配光が得られる。
請求項5によれば、光源直射光のほぼ全ての光が投影レンズ面から前方に出射し第1の配光を形成するので、光源直射光を最大限有効に利用した配光が得られる。
本発明の第1の実施例である車両用照明灯具(自動車用前照灯)の縦断面図である。 同灯具の要部である投影レンズ周辺の拡大縦断面図である。 同灯具の要部である投影レンズの正面図である。 同灯具の要部であるリフレクターの正面図である。 同灯具前方25mの位置に配置された仮想鉛直スクリーン上に形成される配光パターンを示す図である。 本発明の第2の実施例である車両用照明灯具(自動車用前照灯)の縦断面図である。 同灯具の要部である投影レンズ周辺の拡大縦断面図である。 同灯具前方25mの位置に配置された仮想鉛直スクリーン上に形成される配光パターンを示す図である。 従来の車両用照明灯具の主要部の構造を示す縦断面図である。
本発明に係る車両用照明灯具を自動車用前照灯に適用した第1の実施例を、図1〜5に基づいて説明する。
自動車用前照灯10は、前方の開口する容器状のランプボディ12と、ランプボディ12の前面開口部に組み付けられた前面カバー14によって画成された灯室S内に、所定の配光を形成する光源ユニット20が収容された構造で、光源ユニット20は、灯室S内下部に配置されたレベリングアクチュエータ42を備えたレベリング機構40によって、前後傾できるように構成されている。
光源ユニット20は、プレート状の金属製支持部材21の前面側に配置された面状発光素子22と、金属製支持部材21の前面側に固定されて面状発光素子22の回りを包囲する略円筒型のリフレクター26と、リフレクター26の前縁部にその周縁部が固定された投影レンズ30で構成されている。
面状発光素子22は、前照灯の光源を構成する白色発光ダイオードであって、図3,4に示すように、水平方向に直列に配置された4つの発光チップ23と、これらを支持する基板24で構成されている。発光チップ23は、それぞれ1mm角の大きさに形成され、図2に示すように、半導体層23aの上に蛍光体層23bが積層一体化されている。また、発光素子22は、光源ユニット20内において、横長の発光面上の上下左右方向中央位置(図2,3,4参照)が投影レンズ30の焦点Fに一致し、かつ光源ユニット20の光軸Ax上となるように配置されている。
また、発光素子22を取り囲むリフレクター26の内周面は、発光チップ23の発光面から出射して投影レンズ30の裏面30aに向かう光を遮光しない所定の段差形状(図2参照)に形成されている。
一方、投影レンズ30の前面側には、発光素子22の面状発光面(発光チップ23の発光面)上の中心を焦点Fとし、発光素子22の面状発光面の像を前方に投影する投影レンズ面32a,34aを有する正面視同芯リング状のレンズステップ32,34が半径方向に段差状に形成されている。符号31は、レンズステップ32の内側に形成されている、正面視円形の断面円弧状のレンズステップで、投影レンズ面32a,34aと同じ曲率の投影レンズ面31aを有し、投影レンズ面32a,34aと同様に、発光素子22の面状発光面の像を前方に投影する。即ち、投影レンズ面31aをもつ正面視円形のレンズステップ31の回りに、投影レンズ面32a,34aをもつ正面視同芯リング状のレンズステップ32,34が半径方向に段差状に形成されている。符号32b,34bは、レンズステップ32,34の内周縁側に形成されている段差側面で、光源ユニット20の光軸Axと略平行な円筒面(金型に対する抜き勾配を考慮した僅かな傾斜をもつ円筒面)で構成されている。
このため、発光素子22(発光チップ23)の発光のうち、投影レンズ30裏面30aに入射した光は、図1の符号L1に示すように、投影レンズ30(のレンズステップ31,32,34)の投影レンズ面31a,32a,34aから略平行な光として出射して前照灯10の主たる第1の配光を形成する。
詳しくは、発光素子22の面状発光面が、投影レンズ30(のレンズステップ31、32,34)の投影レンズ面31a,32a,34aによって灯具前方に投影されることで、灯具前方25mの位置に配置された仮想鉛直スクリーン上には、図5に示すように、発光素子22の面状発光面に対応する横長矩形状の配光パターンPA1が形成される。
また、投影レンズ30の正面視リング状のレンズステップ32,34の先端部には、投影レンズ30の裏面30aと平行なステップ連結領域である平面部33,35が正面視リング状の投影レンズ面32a,34aの内周縁に沿って正面視リング状に形成されている。
一方、リフレクター26の内周面における、投影レンズ30側の平面部33,35に対応する位置には、発光素子22の発光を投影レンズ30の平面部33,35を通過するように反射制御する回転反射面27,28が設けられている。
即ち、回転反射面27,28は、図2,4に示すように、その縦断面が発光素子22配置位置(投影レンズ30の焦点F位置)を焦点とする放物線または楕円で形成されて、周方向に延在する正面視リング状に設けられている。
このため、発光素子22の面状発光面から出射しリフレクター26の回転反射面27,28で反射した光は、図1の符号L2に示すように、投影レンズ裏面30aからレンズ30内に入射し、平面部33,35から光軸Axと平行な光となって前方に出射し、前照灯10の第2の配光を形成する。
詳しくは、発光素子22の面状発光面が、リフレクター26の回転反射面27,28および投影レンズ30の平面部33,35によって灯具前方に投影されることで、灯具前方25mの位置に配置された仮想鉛直スクリーン上には、図5に示すように、発光素子22の面状発光面に対応する横長矩形状の配光パターンPA1よりも一回りほど大きい、左右に拡散された横長楕円形状の配光パターンPA2が形成される。
そして、これらの第1,第2の配光パターンPA1,PA2が合成されることで、前照灯10の配光パターンとなる。
特に、本実施例では、レンズステップ32,34の段差側面32b,34bが灯具の光軸Axに対し略平行に形成されるとともに、レンズステップ32,34先端側の第1の配光の形成に寄与しない領域(投影レンズ面32a,34aとして有効に機能しない領域)t1,t2に、第2の配光の形成に寄与する平面部33,35が設けられて、第1の配光の形成に寄与する投影レンズ面32a,34aの面積を狭めることなく、第2の配光の形成に寄与する平面部33,35の面積が最大限に確保されている。
詳しくは、図1に示すように、投影レンズ30(投影レンズ面31a,32a,34a)の焦点F上の発光素子22の発光面から出射し、投影レンズ裏面30aに直接入射して投影レンズ面31a,32a,34aから前方に出射する光L1は、投影レンズ面31a,32a,34aによって灯具の光軸Axと略平行な光となるように制御される。しかし、図2に示すように、発光素子22から投影レンズ裏面30aに直接入射してレンズステップ32,34先端側に向かう光は、導光路L32,L34の途中にレンズステップ32,34の段差部(段差側面32b,34b)があるため、レンズステップ32,34先端側の内周縁近傍領域t1,t2までは、導光されない。このため、このレンズステップ32,34先端側の内周縁近傍領域t1,t2からは制御された平行光が出射しない。即ち、レンズステップ32,34先端側の内周縁近傍領域t1,t2は、出射光を灯具の光軸Axと平行に制御する投影レンズ面32a,34aとして有効に機能しない領域である。
然るに、本実施例では、灯具の第1の配光の形成に寄与しない、レンズステップ32,34先端側の内周縁から所定幅の領域t1,t2に、灯具の第2の配光の形成に寄与するステップ連結領域である平面部33,35を設けることで、第1の配光の形成に寄与する投影レンズ面32a,34aの面積が最大限に確保されるとともに、第2の配光の形成に寄与する平面部33,35の面積も最大限に確保されている。
この結果、前照灯10では、発光素子22からの直射光およびリフレクター26での反射光をそれぞれ最大限に有効に利用した配光が得られる。
また、面状発光素子22が配置された金属製支持部材21は、アルミニウム等の熱伝導性に優れた金属で構成され、支持部材21の背面側には、複数の放熱フィン52を備えたヒートシンク50が設けられるとともに、ヒートシンク50には放熱ファン54が設けられて、発光素子22で発生した熱のヒートシンク50を介した灯室Sへの放熱が促進されるようになっている。
レベリング機構40は、ランプボディ10の背面壁に支承されて灯室S内前方に延出し、支持部材21に挿着された左右一対のナット部材46にそれぞれ螺合する左右一対のエイミングスクリュー45と、灯室S内下部に配置されて、光源ユニット20を前後方向に揺動動作させるレベリングアクチュエータ42で構成されている。
アクチュエータ42は、前方に延出する回転駆動軸43を備え、駆動軸43の先端側雄ねじ部43aには、支持部材21に挿着されたナット部材44が螺合している。そして、アクチュエータ42が駆動(回転駆動軸43が回転)することで、ナット部材44がねじ部43aに沿って進退動作し、左右一対のナット部材46を通る仮想水平傾動軸周りに光源ユニット20が揺動して、光源ユニット20(前照灯10)の光軸Axが上下方向に傾動する。
また、光源ユニット20(前照灯10)の光軸Axがずれた場合には、左右一対のエイミングスクリュー45を回動操作することで、光軸Axを上下方向に調整できる。
図6,7,8は、本発明の第2の実施例である自動車用前照灯10Aを示す。
前記した第1の実施例では、投影レンズ30のレンズステップ32,34の段差側面32b,34bが光軸Axに対し略平行に形成されるとともに、レンズステップ32,34の先端にステップ連結領域である平面部33,35が設けられているが、この第2の実施例では、投影レンズ30Aのレンズステップ32,34の段差側面32b’,34b’が、光源直射光のレンズ30A内の導光方向に傾斜(光源直射光のレンズ30A内の導光路L32,L34に沿うように光軸Axに対し傾斜)するテーパ状に形成されるとともに、この傾斜段差側面32b’,34b’には、リフレクター26Aの内周面に設けられた回転反射面27A,28Aによって特定される発光素子22の仮想光源像を焦点f1,f2とする、ステップ連結領域である第2の投影レンズ面32c,34cが設けられている。
即ち、リフレクター26Aの内周面における、第2の投影レンズ面32c,34cに対応する位置には、その縦断面が直線または双曲線で形成されて周方向に延在する、正面視リング状に形成された回転反射面27A,28Aが設けられており、投影レンズ30Aの裏面30a以外に向かう発光素子22の出射光は、投影レンズ30Aのステップ連結領域である第2の投影レンズ面32c,34cを通過するように、リフレクター26Aの回転反射面27A,28Aによって反射制御される。
その他は、前記した第1の実施例と同一であり、同一の符号を付すことで、その重複した説明は省略する。
このように、発光素子22の面状発光面から出射した光のうち、投影レンズ30Aの外方に向かう光のほとんどは、図6符号L3に示すように、リフレクター26Aの回転反射面27A,28Aで反射され、投影レンズ裏面30aからレンズ30A内に入射し、レンズステップ32,34の傾斜段差側面32b’,34b’に設けられた第2の投影レンズ面32c,34cから光軸Axと略平行な光として前方に出射することで、前照灯10Aの第2の配光が形成される。
一方、発光素子22(発光チップ23)から出射し、投影レンズ裏面30aに直接入射した光は、第1の実施例と同様、図6の符号L1に示すように、投影レンズ30A(のレンズステップ32,34)の投影レンズ面32a,34aから光軸Axと略平行な光として前方に出射して、前照灯10の主たる第1の配光を形成する。
詳しくは、発光素子22の面状発光面(発光チップ23の発光面)が、投影レンズ30のレンズステップ32,34(の投影レンズ面32a,34a)によって灯具前方に投影されることで、灯具前方25mの位置に配置された仮想鉛直スクリーン上には、図8に示すように、発光素子の面状発光面(発光チップ23の発光面)に対応する横長矩形状の配光パターンPA1が形成される。
さらに、発光素子22の面状発光面(発光チップ23の発光面)が、リフレクター26Aの回転反射面27A,28Aおよび投影レンズ30Aの第2の投影レンズ面32c,34cによって灯具前方に投影されることで、灯具前方25mの位置に配置された仮想鉛直スクリーン上には、図8に示すように、発光素子22の面状発光面に対応する横長矩形状の配光パターンPA1よりも一回りほど大きい横長矩形状の配光パターンPA3が形成される。
そして、第1の配光パターンPA1と第2の配光パターンPA3が合成されることで、前照灯10Aの配光パターンとなる。
特に、本実施例では、レンズステップ32,34の傾斜段差側面32b’,34b’は、光源直射光がレンズステップ32,34に向かうの導光路L32.L34の光軸Axに対する傾斜θa、θb以上の所定の傾斜に形成されて、投影レンズ面32a,34aから出射する第1の配光が増えるように構成されて、第1の配光量が大きくなるように設定されている。
例えば、レンズステップ32,34の傾斜段差側面32b’,34b’が、光源直射光のレンズステップ32,34に向かうの導光路L32.L34の光軸Axに対する傾斜θa、θbに等しい傾斜面に設定されていると、投影レンズ裏面30aに入射してレンズステップ32,34の先端部に向かう光源直射光は、レンズステップ32,34の傾斜する段差側面に沿って直進して、レンズステップ32,34の先端部まで導光されるので、光源直射光のほぼ全ての光が投影レンズ面32a,34aから前方に出射する。
したがって、レンズステップ32,34の先端側までを、第1の配光の形成に寄与する投影レンズ面32a,34aとして有効に利用できる(灯具の第1の配光の形成に寄与する投影レンズ面32a,34aの面積を最大限に確保できる)ので、それだけ第1の配光量が大きくなる。
また、この傾斜段差側面32b’,34b’の傾斜をθa、θbより大きくすれば、仮想光源に対する第2の投影レンズ面32c,34cの有効面積が増える分、第2の配光量が増えるが、光源直射光の一部が傾斜段差側面32b’,34b’に設けた第2の投影レンズ面32c,34cから出射するので、第1の配光量がそれだけ減少する。一方、この傾斜段差側面32b’,34b’の傾斜をθa、θbより小さくすれば、仮想光源に対する第2の投影レンズ面32c,34cの有効面積が減り、第2の配光量が減少し、さらには、光源直射光L1の導光路L32,L34の途中にレンズステップ32,34の段差部(傾斜段差側面32b’,34b’)があるため、レンズステップ32,34の先端部まで光源直射光L1が導かれず、レンズステップ32,34先端側の投影レンズ面32a,34aから光が出射しない分、第1の配光量もそれだけ減少する。
したがって、レンズステップ32,34の傾斜段差側面32b’,34b’の傾斜は、第2の配光量のことも考慮して、光源直射光がレンズステップ32,34に向かうの導光路L32.L34の光軸Axに対する傾斜θa、θb以上の所定角度に構成することが望ましい。
このように、本実施例の前照灯10Aにおいても、発光素子22からの直射光およびリフレクター26Aでの反射光をそれぞれ最大限に有効に利用した配光が得られる。
なお、前記した第1、第2の実施例では、投影レンズ30,30Aと発光素子22は、投影レンズ面31a,32a,34aの焦点Fが発光素子22の発光面上の中心となるように配置されているが、発光素子22の面状発光面上またはその周辺を投影レンズ面31a,32a,34aの焦点となるように、投影レンズ30,30Aと発光素子22を配置してもよい。
また、前記した第1、第2の実施例では、レンズステップ32,34が同心円状に二段設けられ、ステップ連結領域である平面部33,35や第2の投影レンズ面32c,34c、および平面部33,35や第2の投影レンズ面32c,34cに対応するリフレクター26,26A側の回転反射面27,28;27A,28Aもそれぞれ同心円状に2箇所設けられているが、レンズステップが同心円状に三段以上で、レンズステップに設けるステップ連結領域(平面部や第2の投影レンズ面)およびステップ連結領域(平面部や第2の投影レンズ面)に対応するリフレクター側の回転反射面も、レンズステップの段数に対応した数だけ設けた構造にも適用できることは、言うまでもない。
10,10A 自動車用前照灯
12 ランプボディ
14 前面カバー
20,20A 光源ユニット
22 光源である発光素子
23 発光チップ
26,26A リフレクター
27,28、27A,28A リフレクターに形成した回転反射面
30,30A 多段投影レンズ
30a 投影レンズ裏面
31,32,34 レンズステップ
31a,32a,34a 投影レンズ面
F 投影レンズ(投影レンズ面)の焦点
32b,34b レンズステップの段差側面
32b’,34b’ レンズステップの傾斜段差側面
32c,34c ステップ連結領域である第2の投影レンズ面
33,35 ステップ連結領域である平面部
t1、t2 正面視リング状平面部の幅
40 エイミング機構
45 エイミングスクリュー
Ax 光源ユニットの光軸

Claims (5)

  1. 光源と、前記光源の前方に配置され、光源像を前方に投影して所定の配光を形成する多段投影レンズと、前記光源と前記投影レンズ間に配置され、前記光源から出射した光を前記投影レンズに向けて反射するリフレクターを備えた車両用照明灯具であって、
    前記光源は、所定の面状発光面を有し、
    前記投影レンズの前面には、前記光源の面状発光面上またはその周辺を焦点とし該面状発光面像を前方に投影する投影レンズ面を有する正面視リング状のレンズステップが半径方向に段差状に形成され、該レンズステップの段差部に沿って正面視リング状のステップ連結領域が形成されるとともに、
    前記リフレクターには、前記ステップ連結領域を通過するように前記光源光を反射する正面視リング状の反射制御面が設けられたことを特徴とする車両用照明灯具。
  2. 前記ステップ連結領域は、前記投影レンズ面の内周縁に沿って設けられた、投影レンズ裏面と略平行な平面部で構成されるとともに、前記リフレクターの反射制御面は、その縦断面が前記光源位置を焦点とする放物線または楕円で形成されて周方向に延在し、前記平面部から出射する光を灯具の光軸と略平行となるように制御する回転反射面で構成されたことを特徴とする請求項1に記載の車両用照明灯具。
  3. 前記レンズステップの段差側面は、灯具の光軸に対し略平行に形成されるとともに、前記平面部は、前記レンズステップ先端側の投影レンズ面として有効に機能しない領域に設けられたことを特徴とする請求項2に記載の車両用照明灯具。
  4. 前記ステップ連結領域は、前記レンズステップの段差側面に設けられた、前記リフレクターの反射制御面によって特定される仮想光源像を焦点とする第2の投影レンズ面で構成されるとともに、前記リフレクターの反射制御面は、その縦断面が直線または双曲線で形成されて周方向に延在し、前記第2の投影レンズ面から出射する光を灯具の光軸と略平行となるように制御する回転反射面で構成されたことを特徴とする請求項1に記載の車両用照明灯具。
  5. 前記第2の投影レンズ面は、光源直射光のレンズ内の導光方向に傾斜する前記レンズステップの段差側面に設けられたことを特徴とする請求項4に記載の車両用照明灯具。
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