JP2013186768A - プロジェクト進捗管理システム及びプログラムを格納した記憶媒体 - Google Patents

プロジェクト進捗管理システム及びプログラムを格納した記憶媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】プロジェクトの進捗やリスクを、作業工数などの日々の登録情報によって測るシステムを提案する。
【解決手段】プロジェクトに付随する日々の登録情報と、プロジェクト開始時に設定した予算値(計画値)やプロジェクトのタイプに典型的な進捗推移とを比較してプロジェクトの進捗率を計算する進捗率計算処理部と、進捗率計算処理部にて計算されたプロジェクトの進捗結果を表やグラフ形式で表示し、表形式の表示ではリスクのあるプロジェクトを強調表示することを実施する進捗率表示処理部から構成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、ソフトウェア開発などのプロジェクトにおいて、プロジェクトの進捗やリスクを、作業工数や残業時間などのプロジェクトの進行に伴って登録される情報によって測るシステムに関する。
ソフトウェア開発を行う企業では、多数のプロジェクトが社内で進行している。開発規模は益々大きく、複雑化している。プロジェクトが計画通りに行かず遅延が発生している場合は、赤字を生むだけでなく、顧客の信頼も失ってしまい、膨大な損害に直結する。こうした事態を避けるため、経営者や社内のプロジェクト監視部門では、プロジェクトのリスクを早い段階で検出し、損害が大きくなる前に対策を打ちたいと考える。そこで、プロジェクト開始時に、プロジェクトマネージャに対して、プロジェクト終了までの計画(作業工程や工程ごとの人員リソースの配分など)を「プロジェクト管理システム」に登録させ、さらにプロジェクト進行中はその進捗の度合いを「プロジェクト管理システム」に登録させる。これによって、経営者やプロジェクト監視部門は多数のプロジェクトの状況を把握しようとする。
ところが実際には、プロジェクトマネージャの中には、プロジェクト進行中の進捗の度合いを「プロジェクト管理システム」に登録しない人もいる。これは、進捗を測ること自体が作業負荷になることが多いためであり、多忙なプロジェクトでは特に登録しない傾向にある。また計画通りにプロジェクトが進んでいない場合、プロジェクトのマネージャが正直にその遅延の度合いを「プロジェクト管理システム」に登録すると、遅延回復のための対策会議や報告書作成に多くの時間が費やされることとなり更に遅延が増大すると想像し、登録したくないという心理が働く。従って「プロジェクト管理システム」を導入しても、本来の「プロジェクトのリスクを早期に検出する」という目的が達成できなくなってしまう。
プロジェクト進捗管理方法としては、例えば以下の特許文献1〜4が知られている。
特許文献1には、過去のプロジェクトの稼働日数ごとの遅れ工数累計の情報を収集し、そこから回帰直線を求め、回帰直線と実績値のずれからプロジェクトの進捗管理を的確に把握する手法が開示されている。
特許文献2には、開発プロジェクトごとに定期的に行われる開発状況の報告の内容から工程遅れの原因となる問題の兆候を検出して対策を提示するシステムが開示されている。
特許文献3には、開発フェーズごとの計画工数と、担当者による進捗情報入力に基づく実績との差異を求めて開発プロセスを評価し、その差異が大きい場合に自動的に関係者に通知する開発プロセス評価管理システムについて開示されている。
特許文献4には、電子ファイルを構築している作業において、電子ファイルの更新状況を監視し、更新状況の一般的なパターンと比較することで進捗状況を判定する方法が開示されている。監視する電子ファイルの情報としては、電子ファイルのボリュームの絶対量及び変更量、電子ファイルの更新間隔や閲覧時間などを利用している。
特開2011−53905号公報 特開2007−183729号公報 特開2010−176255号公報 特開2011−81513号公報
しかしながら、特許文献1〜3で示した方法やシステムでは、プロジェクトマネージャまたはメンバーが、プロジェクトの進捗の度合いを計測してシステムに入力しなければならないという作業負荷の問題がある。
特許文献1では、遅れ工数を担当者が計測して入力せねばならず、それ自体が手間となってしまい、現実的な運用は困難である。
特許文献2では、進捗の度合いとなるデータ(どの開発フェーズにあるのか、作業はどこまで完了しているのか、使用した予算、投入要員、不具合の内容や対策等の管理項目)をプロジェクトのチームリーダが入力することを想定しており、特許文献1の理由と同様に、現実的に運用が困難である。
特許文献3についても、進捗情報入力を人手で行うという点で、運用上困難である。
特許文献4は、特許文献1〜3のような進捗の計測や手入力は伴っていないが、電子ファイルのサイズや閲覧時間が実際の作業の進捗と関連しないような作業については不向きである。例えば、プログラム開発の要件定義フェーズにおいては、顧客の要望を聞いてそれを整理するような非定形な作業であるため、例えそれが電子ファイルを作成する作業であっても、その進捗の度合いは電子ファイルの更新状況と関連しにくい。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、プロジェクトのメンバーが日々記録している情報(作業工数や残業時間など)や、プロジェクトの成果物を管理するシステムのデータ(ソースコードのステップ数、タスクを実装した件数、バグの指摘/修正件数など)といったプロジェクトに付随する情報を用いて、プロジェクトの進捗を、マネージャや担当者が計測するのではなく自動的に計測することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、以下の構成を提供する。
本発明の態様は、プロジェクトに関連する対象項目についてのプロジェクト期間全体における予定された計画値と前記プロジェクト期間を複数に分割した各単位期間における予定された推移である各予定推移値とを予め登録した第1のデータベースと、
前記対象項目についての日々の実績値を登録した第2のデータベースと、
前記プロジェクトの進捗管理のために前記対象項目についての進捗率の計算処理を行う中央処理装置と、を備えたプロジェクト進捗管理システムであって、
前記中央処理装置が、
プロジェクト開始から進捗率を計算する時点までに経過した1または複数の前記各単位期間について、前記第1のデータベースから前記対象項目についての前記各予定推移値を取得して前記各予定推移値の和を計算する手段と、
プロジェクト開始から進捗率を計算する時点までに経過した1または複数の前記各単位期間について、前記第2のデータベースから前記対象項目についての日々の実績値を取得して前記日々の実績値の和を計算する手段と、
計算された前記各予定推移値の和と前記第1のデータベースから取得した前記プロジェクト期間全体における予定された計画値に対する比である進捗率計画値を計算する手段と、
計算された前記実測値の和と前記第1のデータベースから取得した前記プロジェクト期間全体における予定された計画値に対する比である進捗率実績値を計算する手段と、
前記進捗率計画値と前記進捗率実績値とを比較する手段と、を備えたことを特徴とする。
上記システムにおいて、プロジェクトに関連する対象項目についての、前記プロジェクトの種別に応じた典型的な進捗パターンに基づいた、前記プロジェクト期間を複数に分割した各単位期間における典型的な推移である各テンプレート推移値を予め登録した第3のデータベースをさらに備え、前記中央処理装置がさらに、
プロジェクト開始から進捗率を計算する時点までに経過した1または複数の前記各単位期間について、前記第3のデータベースから前記対象項目についての前記各テンプレート推移値を取得して前記各テンプレート推移値の和を計算する手段と、
計算された前記各テンプレート推移値の和と前記第1のデータベースから取得した前記プロジェクト期間全体における予定された計画値に対する比である進捗率テンプレ利用計画値を計算する手段と、
前記進捗率テンプレ利用計画値と前記進捗率実績値とを比較する手段と、を備えたことが好適である。
上記システムにおいて、前記中央処理装置がさらに、前記進捗率計画値と前記進捗率実績値とを比較することにより、双方の値の差が所定の第1の閾値より大きい場合は、表示装置においてその旨を示す強調表示を行う手段を備えたことが好適である。
上記システムにおいて、前記中央処理装置がさらに、前記進捗率計画値と前記進捗率実績値の差を前回の単位期間における双方の値の差と比較することにより、双方の差同士の乖離が所定の第2の閾値より大きい場合は、表示装置においてその旨を示す強調表示を行う手段を備えたことが好適である。
上記システムにおいて、前記対象項目が、プロジェクトに従事した作業者の作業時間と作業者の単位から算出される原価、プロジェクトの成果物であるプログラムのステップ数、または、プロジェクトの成果物であるプログラムのバグ修正件数のうちの1又は複数であることを特徴とするプロジェクト進捗管理システム。
本発明の別の態様は、上記のプロジェクト進捗管理システムにおける前記中央処理装置に対し、プロジェクト開始から進捗率を計算する時点までに経過した1または複数の前記各単位期間について、前記第1のデータベースから前記対象項目についての前記各予定推移値を取得して前記各予定推移値の和を計算する機能と、
プロジェクト開始から進捗率を計算する時点までに経過した1または複数の前記各単位期間について、前記第2のデータベースから前記対象項目についての日々の実績値を取得して前記日々の実績値の和を計算する機能と、
計算された前記各予定推移値の和と前記第1のデータベースから取得した前記プロジェクト期間全体における予定された計画値に対する比である進捗率計画値を計算する機能と、
計算された前記実測値の和と前記第1のデータベースから取得した前記プロジェクト期間全体における予定された計画値に対する比である進捗率実績値を計算する機能と、
前記進捗率計画値と前記進捗率実績値とを比較する機能と、を実現させることを特徴とするプロジェクト進捗管理プログラムである。
本発明によれば、プロジェクト進捗管理システムにおいて、マネージャや担当者によるプロジェクトの進捗の計測及び入力の手間をかけることなく、進捗の度合いを表す進捗率が自動的に計算される。その結果、経営者やプロジェクト監視部門はプロジェクトのリスクを早期に判断することができる。
さらに本発明によれば、プロジェクトの進捗率の計算は、プロジェクト当初の計画値やプロジェクトの典型的な進捗パターンを表す進捗テンプレートと比較することで行われる。具体的には、プロジェクトの進捗率の計算において、日々の実績値と、(1)プロジェクト開始時に定めた計画値及び(2)プロジェクトのタイプに典型的な進捗テンプレートの双方とを比較する。双方との比較を行うことによって、(1)のプロジェクト開始時に定めた計画値が不適切に登録されていたとしても、(2)の典型的な進捗テンプレートの情報を用いることで、リスクの検出を漏れなく行うことができる。
図1は、本発明の実施形態によるプロジェクト進捗管理システムの一例の概略的構成を示す図である。 図2は、プロジェクト情報テーブルの一例を示す図である。 図3は、社員テーブルの一例を示す図である。 図4は、作業時間テーブルの一例を示す図である。 図5は、ソースコード管理テーブルの一例を示す図である。 図6は、原価利用推移テンプレートテーブルの一例を示す図である。 図7は、ステップ数推移テンプレートテーブルの一例を示す図である。 図8は、バグ数推移テンプレートテーブルの一例を示す図である。 図9は、進捗結果テーブルの一例を示す図である。 図10は、原価ベースの進捗率計算を説明するためのフローチャートである。 図11は、表示処理を説明するためのフローチャートである。 図12は、プロジェクト一覧表示画面の例を示す図である。 図13は、プロジェクト進捗のグラフ表示画面の例を示す図である。
本発明は、プロジェクトに関連する日々の登録情報からプロジェクトの進捗を自動的に計算し、プロジェクトの進捗とそれにより生じ得るリスクを表示するための技術に関する。本発明の対象とするプロジェクトは、ソフトウェア開発プロジェクトである。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態に係わるプロジェクト進捗管理システムについて説明する。
以下の説明では、プロジェクトの日々の実績値に関する登録情報として特に「作業時間」、「ステップ数」及び「バグ数」を対象項目としている。しかし、これらの対象項目は例示であり、その他の対象項目についての日々の実績値に関する登録情報もまた、同様のロジックを使うことで進捗管理のための対象項目とすることができる。このような対象項目の実績値は、本来は進捗管理のために登録されたものではなく、プロジェクト自体の必然性からプロジェクトの進行に伴って日々記録される登録情報である。本発明では、このようなプロジェクト進行に伴う実績値の登録情報を利用してプロジェクトの進捗管理を行うものである。また「日々の」とは、必ずしも毎日という意味ではなく、プロジェクトについての作業が行われた作業日毎にという意味である。
本実施形態は本発明を実現するための一例にすぎず、本発明の技術的範囲を限定するものではないことに注意すべきである。また、各図において共通の構成には同一の参照番号が付されている。
<プロジェクト進捗管理システムの構成>
図1は、本発明の実施形態によるプロジェクト管理システムの一例の概略的構成を示す図である。本システムは、基本的に適宜のコンピュータの形態にて実施可能であり、中央処理装置110はCPUに相当し、複数のデータベース(DB)は記憶装置に保存されており、表示装置107、キーボード108、マウス109は周辺装置に相当する。本システムの各機能は、中央処理装置110であるCPUが所定のプログラムをメモリに読み込み実行することにより実現される。
複数のデータベース(DB)の各々の概要は、次の通りである。
プロジェクト情報DB101は、企業内のプロジェクトに関する属性情報を格納したものである。
社員DB102は、企業内の社員に関する情報を格納したものである。
作業時間DB103は、社員の作業日、作業内容、作業従事時間等を格納したものである。
ソースコード管理DB104は、プロジェクトのソースコードの情報としてステップ数やバグ数を格納したものである。
進捗テンプレートDB105は、プロジェクトのタイプごとに工程ごとの典型的な原価のかかり具合、ステップ数の増加具合、バグ数の増加具合を格納したものである。
進捗結果DB106は、原価、ステップ数、バグ数などからプロジェクトの進捗度合いを表す進捗率を計算し、それを格納したものである。
さらに本システムは、プロジェクト情報の一覧やプロジェクトの進捗推移のグラフの表示等を行う表示装置107と、データの入力や編集、メニューの選択などの操作を行うためのキーボード108及びマウス109などの入力装置と、必要な演算処理、制御処理等を行う中央処理装置110と、を備えている。中央処理装置110は、上述した各DB、表示装置107及び入力装置と接続されている。
ここで、プロジェクト情報DB101、社員DB102、作業時間DB103及びソースコード管理DB104は、本システム専有のDBの形態でなくともよく、企業内の既存システムのDBと連動する形態としてもよい。例えば、プロジェクト情報DB101は、プロジェクトの情報を管理するシステムのDBであり、社員DB102は人事部門や調達部門などが保有する社員に関するDBであり、作業時間DB103は社員の勤務実績管理や残業管理を行うシステムのDBであり、ソースコード管理DB104は、プロジェクトにおいてソースコードのバージョン管理や懸案管理、バグ管理をするシステムのDBである。作業時間DB及びソースコード管理DBは、本システムとの連動に関わらず、日々登録されるという性質を持っている。
中央処理装置110は、所定のプログラムを実行することにより以下の各処理部の機能を実現する。
進捗率計算処理部111は、プロジェクトに付随する日々の登録情報と、プロジェクト開始時に設定した予算値及び進捗テンプレートDB内のデータとを比較することにより、プロジェクトの進捗率を計算する。
進捗率計算処理部には、プロジェクトに付随する日々の登録情報の種類によって、複数の種類がある。図示の例では3つの計算処理部がある。
第1の計算処理部は、原価ベース進捗率計算処理部112であり、これは日々の作業時間に基づいて進捗率を計算する。
第2の計算処理部は、ステップ数ベース進捗率計算処理部113であり、これはプログラムのステップ数にもとづいて進捗率を計算する。
第3の計算処理部は、バグ数ベース進捗率計算処理部114であり、これはバグ数にもとづいて進捗率を計算する。
さらに、中央処理装置110には、進捗率計算処理部111にて計算されたプロジェクトの進捗結果を表やグラフ形式で表示し、表形式の表示ではリスクのあるプロジェクトを強調表示するように、表示装置107を制御する進捗率表示処理部115を有する。
以上に述べた中央処理装置110の各処理部の機能を実現するプログラムは、CD−ROM、DVD−ROM、MO、フレキシブルディスク、USBメモリ等の記録媒体に格納して提供することもできる。
<プロジェクト情報テーブル>
図2は、プロジェクト情報DB101内のプロジェクト情報テーブルの一例を示す図である。プロジェクト情報テーブルに登録されるデータは、プロジェクトに関するものであり、予算や計画値を含む。例えば、プロジェクトマネージャがプロジェクト開始時に、(必要とあれば何らかのシステムを通じて)このデータを登録するものとする。また、プロジェクトの進行中(経過中)にこのデータを更新し、更新した結果に基づいて、以降に示す処理を実行する利用形態もある。
図2では、プロジェクト情報データは表形式で管理され、1つのプロジェクトが1行に対応している。当該表は、プロジェクトを一意に示すプロジェクトID201と、プロジェクト名202、プロジェクトのタイプ203、プロジェクトで費やす予定の総原価204、プロジェクトの成果物であるプログラムの予定ステップ数205、プログラムの予定バグ数206、プロジェクト開始月207、プロジェクト終了月208、プロジェクトの月ごとの原価のかかり具合を示す原価利用予定推移209、成果物であるプログラムの月ごとのステップ数増加の推移を表すステップ数予定推移210、成果物であるプログラムの月ごとのバグ修正件数の推移を表すバグ修正予定推移211から構成される。
プロジェクトのタイプ203とは、プロジェクトの種類や属性やカテゴリに関するものであり、後で説明するように、同一の種類や属性やカテゴリのプロジェクトに典型的な"進捗の推移"と比較するために用いる情報である。
また原価利用予定推移209、ステップ数予定推移210、バグ修正予定推移211は、0〜1の値をカンマ「,」で区切ったものとして表現されている。カンマで区切られた値の個数は、プロジェクト開始月207からプロジェクト終了月208までの「月数」に対応している。カンマで区切られた値が、プロジェクト開始月207から順にそれぞれの月に対応している。そしてこのカンマで区切られた0〜1の値は、該当月での進み具合を、全体を1としたときの割合で表現したものである(従って、総和は1となる)。例えば表中のセル212は、プロジェクトIDが「100」の原価利用予定推移のデータを表しているが、先頭の「0.1」は、このプロジェクトが2012年1月に費やす原価として、総原価の10%を使う計画であることを意味する。次の「0.3」は、このプロジェクトが2012年2月に費やす原価として、総原価の30%を使う計画であることを意味する。以下、同様である。またステップ数予定推移210におけるカンマで区切られた値は、該当月の増加ステップ数の割合を示しており、バグ修正予定推移211におけるカンマで区切られた値は、該当月の修正バグ件数の割合を示している。
なお、図2のテーブルの総原価204、予定ステップ数205及び予定バグ数206の値は、一般的には、対象項目(ここではそれぞれ原価、ステップ数、バグ数)についてのプロジェクト期間全体における予定された計画値である。また、原価利用予定推移209、ステップ数予定推移210及びバグ修正予定推移211に含まれる値は、一般的には、対象項目についての各単位期間(ここでは1ヶ月)における予定された推移である各予定推移値である。
<社員テーブル>
図3は、社員DB102内の社員テーブルの一例を示す図である。図3では、社員データは表形式で管理され、1人分の社員情報が1行に対応している。当該表は、社員ID301、社員名302、そして、当該社員が1時間作業に従事したときの時間単価303からなる。
<作業時間テーブル>
図4は、作業時間DB103内の作業時間テーブルの一例を示す図である。図4では、それぞれの作業は表形式で管理され、一回の同じ業務での連続した作業が1行に対応している。当該表は、作業日401、作業開始時刻402、作業終了時刻403、その作業を誰が担当したかを示すための社員ID404、どのプロジェクトの作業をしたかを示す従事プロジェクトID405から構成される。ここで社員ID404と従事プロジェクトID405は外部キーであり、それぞれ図3の社員テーブルの社員ID301と図2のプロジェクト情報テーブルのプロジェクトID201を参照している。
<ソースコード管理テーブル>
図5は、ソースコード管理DB104内のソースコード管理テーブルの一例を示す図である。このDBは、ソースコードのバージョン管理システム等で利用されるDBを想定している。通常、ソースコード一式(プログラム一式)の単位でまとめられて管理されている。
図5では、ソースコードの管理データが表形式で管理され、月ごとのソースコード一式に関する情報が1行に対応している。当該表は、ソースコード一式に対するソースID501、プログラムを開発した月を示す開発月502、開発月においてプログラムの総ステップ数を格納するステップ数503、開発月において修正したバグの累計件数を示すバグ修正件数504、開発したプログラムがどのプロジェクトに対応したものかを示す関連プロジェクトID505から構成される。ここで関連プロジェクトID505は外部キーであり、図2のプロジェクト情報テーブルのプロジェクトID201を参照している。
<原価利用推移テンプレートテーブル>
図6は、進捗テンプレートDB105内の原価利用推移テンプレートテーブルの一例を示す図である。原価利用推移テンプレートテーブルのデータとは、プロジェクトのタイプごとに、典型的な原価のかかり具合を記録したものである。予め同類のタイプのプロジェクトの情報を収集し、平均的な原価のかかり具合を計測し、進捗テンプレートDBに登録しておくという利用形態もある。
図6では、原価利用推移テンプレートテーブルでは、1つのタイプのテンプレート情報が1行に対応している。当該表は、原価利用推移テンプレートのIDであるテンプレートID601、タイプ602、原価の平均的な利用推移を表す原価利用推移データ603から構成される。タイプ602は、プロジェクトの種類や属性やカテゴリに関するものである。原価利用推移データ603は、カンマ「,」で区切られた100個の0〜1の値で構成されるデータである。これら100個の値は、プロジェクトの開始から終了までの期間を100等分し、区分けされた各期間における原価のかかり具合を0〜1の値で表現したものである。ここで、原価のかかり具合を示す0〜1の値は総原価を1としたときの割合(比)である。
<ステップ数推移テンプレートテーブル>
図7は、進捗テンプレートDB105内のステップ数推移テンプレートテーブルの一例を示す図である。ステップ数推移テンプレートテーブルのデータとは、プロジェクトのタイプごとに、典型的なステップ数の増加の割合を記録したものである。予め同類のタイプのプロジェクトを収集し、平均的なステップ数の増加度合いを計測し、進捗テンプレートDBに登録しておくという利用形態もある。
図7では、ステップ数推移テンプレートテーブルでは、1つのタイプのテンプレート情報が1行に対応している。当該表は、ステップ数推移テンプレートのIDであるテンプレートID701、タイプ702、ステップ数の平均的な増加推移を表すステップ数推移データ703から構成される。タイプ702は、プロジェクトの種類や属性やカテゴリに関するものである。ステップ数用推移データ703は、カンマ「,」で区切られた100個の0〜1の値で構成されるデータである。これら100個の値は、プロジェクトの開始から終了までの期間を100等分し、区分けされた各期間において開発したプログラムのステップ数の割合を0〜1の値で表現したものである。ここで、ステップ数の割合を示す0〜1の値は総ステップ数を1としたときの割合(比)である。
<バグ数推移テンプレートテーブル>
図8は、進捗テンプレートDB105内のバグ数推移テンプレートテーブルの一例を示す図である。バグ数推移テンプレートテーブルのデータとは、プロジェクトのタイプごとに、典型的なバグの修正件数の増加の割合を記録したものである。予め同類のタイプのプロジェクトを収集し、平均的なバグの修正件数の増加度合いを測定し、進捗テンプレートDBに登録しておくという利用形態もある。
図8では、バグ数推移テンプレートテーブルでは、1つのタイプのテンプレート情報が1行に対応している。当該表は、バグ数推移テンプレートのIDであるテンプレートID801、タイプ802、バグの修正件数の平均的な推移を表すバグ数推移データ803から構成される。タイプ802は、プロジェクトの種類や属性やカテゴリに関するものである。バグ数用推移データ803は、カンマ「,」で区切られた100個の0〜1の値で構成されるデータである。これら100個の値は、プロジェクトの開始から終了までの期間を100等分し、区分けされた各期間におけるバグの修正件数の割合を0〜1の値で表現したものである。ここで、バグの修正件数の割合を示す0〜1の値はバグの全体数を1としたときの割合(比)である。
なお、図6、7、8の各テーブルの各推移データ603、703、803の値は、一般的には、対象項目(ここではそれぞれ原価、ステップ数、バグ数)についての各単位期間(ここでは1ヶ月)における、プロジェクト種別に基づく典型的な推移である各テンプレート推移値である。
<進捗結果テーブル>
図9は、進捗結果DB106内の進捗結果テーブルの一例を示す図である。進捗結果テーブルには、進捗率計算処理部111で計算されたプロジェクトの進捗結果が格納される。
図9では、1つのプロジェクトに対する進捗結果が1行に対応している。当該表は、進捗結果を算出した年月を示す統計月901、進捗結果の対象とするプロジェクトを示すプロジェクトID902、図2の総原価204と現在の統計月901から求めた原価ベースでの進捗率を示す原価ベース進捗率計画値903、図2の総原価204と現在の統計月901及び図6の原価利用推移データ603から求めた原価ベースでの進捗率を示す原価ベース進捗率テンプレ利用計画値904、図2の総原価204と実際の作業工数から求めた原価ベースでの進捗率を示す原価ベース進捗率実績値905、図2の予定ステップ数205と現在の統計月901から求めたステップ数ベースでの進捗率を示すステップ数ベース進捗率計画値906、図2の予定ステップ数205と現在の統計月901及び図7のステップ数推移データ703から求めたステップ数ベースでの進捗率を示すステップ数ベース進捗率テンプレ利用計画値907、図2の予定ステップ数205と実際のコーディング量から求めたステップ数ベースでの進捗率を示すステップ数ベース進捗率実績値908、図2の予定バグ数206と現在の統計月901から求めたバグ数ベースでの進捗率を示すバグ数ベース進捗率計画値909、図2の予定バグ数206と現在の統計月901及び図8のバグ数推移データ803から求めたバグ数ベースでの進捗率を示すバグ数ベース進捗率テンプレ利用計画値910、図2の予定バグ数206と実際のバグ修正件数から求めたバグ数ベースでの進捗率を示すバグ数ベース進捗率実績値911、から構成される。ここでプロジェクトID902は外部キーであり、図2のプロジェクト情報テーブルのプロジェクトID201を参照しているものとする。
<原価ベースの進捗率計算フロー>
図10は、原価ベースの進捗率を計算する処理の概要について説明するためのフローチャートである。これによって最終的に、図9の進捗結果テーブルの原価ベース進捗率計画値903、原価ベース進捗率テンプレ利用計画値904、原価ベース進捗率実績値905を、全ての進行中のプロジェクトに対して算出することを目的とする。
まず、プロジェクト情報テーブルから1レコード読み込み、総原価ACに総原価204を代入し、変数a_1,a_2,・・・,a_nの各々に原価利用予定推移209にあるカンマで区切られた各値をそれぞれ代入する。ここでnはプロジェクト開始月207からプロジェクト終了月208までの月数である。以降の説明のため、ここで読み込んだプロジェクトを「プロジェクトX」と呼ぶ(ステップ1001)。
次に、月数Mにプロジェクト開始月207から当月までの月数を代入する(ステップ1002)。
これをもとに、当月までに使用する予定の原価である予定原価PCを、(a_1+a_2+・・・+a_M)×ACとして計算する(ステップ1003)。この式から分かる通り、予定原価PCは、プロジェクト開始時に計画した当月までの使用原価の計画値になっている。
次に、原価利用推移テンプレートテーブルから、タイプ602がプロジェクトXのタイプ203と同じものを持つレコードを探し、そのレコードの原価利用推移データ603のカンマで区切られた各値を、b_1,b_2,・・・,b_100にそれぞれ代入する(ステップ1004)。
そしてテンプレートを用いた予定原価TCを、(b_1+b_2+・・・+b_[100×M/n])×ACとして計算する。ここで[100×M/n]は100×M/nを超えない最大の整数である(ステップ1005)。この式から分かる通り、テンプレートを用いた予定原価TCは、当月までに使用される原価の典型的な値に対応している。
次に、作業時間テーブルから、プロジェクトXに関わった社員の社員ID404を抽出し、それを社員e_1,e_2,・・・,e_k(kはプロジェクトXに関わった社員の社員数)とおく。すなわち作業時間テーブルにおいて、プロジェクトID405がプロジェクトXのプロジェクトID201と同じレコードを持つものを、重複を除いて取り出し、その社員ID404を列挙したものがe_1,e_2,・・・,e_kである。
また社員e_1,e_2,・・・,e_kが、プロジェクトXに従事した作業時間の累計をそれぞれ作業時間累計t_1,t_2,・・・,t_kとする。すなわち、作業時間テーブルにおいて、社員IDがe_1,e_2,・・・,e_kであって、プロジェクトID405がプロジェクトXのプロジェクトID201と同じものをもつレコードについて、作業開始時間402から作業終了時間403までの時間数を(場合によっては昼食時間や休憩時間を除いて)求め、和をとったものが作業時間累計t_1,t_2,・・・,t_kである(ステップ1006)。
さらに、社員テーブルから社員ID301が社員e_1,e_2,・・・,e_kの時間単価303を探し、それをそれぞれ時間単価u_1,u_2,・・・,u_kとする(ステップ1007)。
すると、プロジェクトXについて、当月までに使用した原価UCは、
t_1×u_1+t_2×u_2+・・・,t_k×u_kとして求められる(ステップ1008)。
最後に進捗率を、図9の進捗結果テーブルに登録する。進捗結果テーブルの統計月901に当月を登録し、プロジェクトID902にプロジェクトXのプロジェクトID201を登録する。
また原価ベース進捗率計画値903にPC/ACの値を登録し、原価ベース進捗率テンプレ利用計画値904にTC/ACの値を登録し、原価ベース進捗率実績値905にUC/ACを登録する(ステップ1009)。
プロジェクト情報テーブルの全てのレコードについてステップ1001〜ステップ1009の処理を実行したのであれば処理を終了する。まだ残っているならばステップ1001に戻って、次のレコードについてステップ1001〜ステップ1009の処理を実行する(ステップ1010)。
図10では原価ベースの進捗率の計算処理フローを説明したが、ステップ数ベースの進捗率またはバグ数ベースの進捗率についても同様の処理であるため、それらの進捗率の導出過程の詳細は省略する。図10で示したフローチャートと異なるのは、ステップ1001において総原価204の替わりに予定ステップ数205または予定バグ数206にすること、原価予定利用推移209の替わりにステップ数予定推移210またはバグ数予定推移211にすること、ステップ1004において原価利用予定推移テンプレートテーブルの原価利用推移データ603の替わりにステップ数推移テンプレートテーブルのステップ数推移データ703またはバグ数推移テンプレートテーブルのバグ数推移データ803にすること、ステップ1008においてUCの替わりにソースコード管理テーブルのステップ数503またはバグ修正件数504にすること、ステップ1009においてステップ数ベース進捗率計画値906またはバグ数ベース進捗率計画値909にPC/ACと登録し、ステップ数ベース進捗率テンプレ利用計画値907またはバグ数ベース進捗率テンプレ利用計画値910にTC/ACを登録し、ステップ数ベース進捗率実績値908またはバグ数ベース進捗率実績値911にUC/ACを登録すること、である。
<表示処理フロー>
図11は、原価ベースの進捗率の進捗結果を画面に表示するときの処理の概要について説明するためのフローチャートである。
まず、図9の進捗結果テーブルから1レコード読み込み、原価ベース進捗率計画値903、原価ベース進捗率テンプレ利用計画値904、原価ベース進捗率実績値905を抽出して表示する。また同レコードのプロジェクトID902と同じプロジェクトID201をもつレコードをプロジェクト情報テーブルから選択し、そのレコードのプロジェクト名202、プロジェクト開始月207、プロジェクト終了月208の情報を抽出して表示する(ステップ1101)。
次に、表示したプロジェクトについて、原価ベース進捗率計画値903と原価ベース進捗率実績値905の値が閾値α以上離れている場合、そのプロジェクトの行を強調表示する。同様に原価ベース進捗率テンプレ利用計画値904と原価ベース進捗率実績値905の値がα以上離れている場合も、そのプロジェクトの行を強調表示する(ステップ1102)。これらは共に、計画値に対して実績値が離れていたときに、警告を促すための強調表示である。これによって、リスクが発生しているプロジェクトを見つけやすくすることができる。
次に、進捗結果テーブルにおいて、当該プロジェクトの前月のレコードが存在する場合、進捗結果テーブルの[原価ベース進捗率計画値903−原価ベース進捗率実績値905]の値を前月分と当月分で算出し、前月分と当月分の値の差が閾値β以上離れている場合(当月分の差が前月分の差よりもβ以上広がっている場合)、そのプロジェクトの行を強調表示する。同様に[原価ベース進捗率テンプレ利用計画値904−原価ベース進捗率実績値905]の値を前月分と当月分で算出し、前月分と当月分の値の差が閾値β以上離れている場合(当月分の差が前月分の差よりもβ以上広がっている場合)も、そのプロジェクトの行を強調表示する(ステップ1103)。これらは共に、前月の計画値と実績値との乖離幅より今月の乖離幅の方が大きくなったときに、警告を促すための強調表示であり、これによって、当月で特にリスクの高くなったプロジェクトを見つけやすくすることができる。
以上のステップ1101〜1103を、進捗結果テーブルの全てのレコードについて行う。まだ表示していないレコードがあればステップ1101に戻って処理を続け、全てのレコードについて処理を行ったら次のステップに進む(ステップ1104)。
画面上でグラフ表示のボタンが押下されたかを確認する。もし押下されたら、進捗結果テーブルの当該プロジェクトのレコードを全て読みだして、統計月の順に従って各進捗率、すなわち原価ベース進捗率計画値、原価ベース進捗率テンプレ利用計画値及び原価ベース進捗率実績値、ステップ数ベース進捗率計画値、ステップ数ベース進捗率テンプレ利用計画値及びステップ数ベース進捗率実績値、並びに、バグ数ベース進捗率計画値、バグ数ベース進捗率テンプレ利用計画値及びバグ数ベース進捗率実績値の値をグラフ表示する(ステップ1105,1106)。以上で表示処理は終了する。
図11で説明した処理は原価ベースの進捗率に関する表示であるが、ステップ数ベースの進捗率の表示やバグ数ベースの進捗率の表示についても同様であるため省略する。
<プロジェクト一覧表示画面>
図12は、本システムにおけるプロジェクト一覧表示画面の例を示す図である。この表示は図11で説明した表示処理によって実現されるものであり、プロジェクトの一覧を表形式によって表示している。
表は左からプロジェクト名1201、期間1202、原価ベース進捗1203、ステップ数ベース進捗1204、バグ数ベース進捗1205の項目から構成されている。原価ベース進捗1203の計画(入力)、計画(典型)、実績とはそれぞれ、原価ベース進捗率計画値903、原価ベース進捗率テンプレ利用計画値904、原価ベース進捗率実績値905に対応する。ステップ数ベース進捗1204の計画(入力)、計画(典型)、実績とはそれぞれ、ステップ数ベース進捗率計画値906、ステップ数ベース進捗率テンプレ利用計画値907、ステップ数ベース進捗率実績値908に対応する。バグ数ベース進捗1205の計画(入力)、計画(典型)、実績とはそれぞれ、バグ数ベース進捗率計画値909、バグ数ベース進捗率テンプレ利用計画値910、バグ数ベース進捗率実績値911に対応する。
それぞれのプロジェクトの行にはグラフ表示ボタン1206がある。これを押下すると、後に説明する図13のグラフを表示する(図11のステップ1105,1106に対応している)。また、図12の表では、プロジェクトの行1207に示すように、リスクの可能性のあるプロジェクトを強調表示している。このような表示形態によって、大量のプロジェクトの一覧から注目すべきプロジェクトを見つけやすくすることができる。
<グラフ表示画面>
図13は、本システムにおけるグラフ表示画面の例を示す図である。この表示は図12のグラフ表示ボタン1206を押下後に表示されるものであり、図11で説明した表示処理によって実現されるものである。グラフ表示画面では、あるプロジェクトについて、原価ベース進捗のグラフ1301と、ステップ数ベース進捗のグラフ1302と、バグ数ベース進捗のグラフ1303を同時に表示する。これによって、プロジェクトの進捗の度合いや潜在的なリスクを横断的に確認することができる。
例えば図13のグラフでは、ステップ数ベースやバグ数ベースの進捗を見ると実績値がほぼ計画通りになっているが、原価ベースの進捗では最後の統計月において実績値と計画値で乖離が大きい。これは最後の統計月で開発の進捗が大きく進んだのではなく、最後の統計月で大幅な(計画以上の)人的リソースを投入したということが、これらのグラフを見ることで理解することができる。
<まとめ>
本発明では、プロジェクトのメンバーが日々記録している情報や、プロジェクトの成果物を管理するシステムのデータなどのプロジェクトに付随する情報を用いて、プロジェクトの進捗を、マネージャや担当者が計測することなく自動的に測ることができる。
以上の説明では、日々のプロジェクトに関する登録情報として特に、作業時間、ステップ数及びバグ数を対象としたが、本方式と同様のロジックを使うことで残業時間またはタスク消化件数なども進捗管理の対象とすることができる。
また以上の説明では、月単位でプロジェクト進捗の経過をみることを前提としたが、日単位や年単位など期間のスパンを変えることも可能である。
また本発明では、プロジェクトの進捗率の計算において、日々の実績値と“プロジェクトのタイプに典型的な進捗推移」とも比較しているので、プロジェクト開始時に定めた計画値が不適切に登録されていたとしてもリスクの検出を漏れなく行うことができる。
なお、本発明は、実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードによっても実現できる。この場合、プログラムコードを記録した記憶媒体をシステムまたは装置に提供し、そのシステムまたは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出す。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード自体、及びそれを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。このようなプログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、CD−ROM、DVD−ROM、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどが用いられる。
また、プログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現されるようにしてもよい。さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータ上のメモリに書きこまれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータのCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現されるようにしてもよい。
また、実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを、ネットワークを介して配信することにより、それをシステム又は装置のハードディスクやメモリ等の記憶手段又はCD-RW、CD-R等の記憶媒体に格納し、使用時にそのシステム又は装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が当該記憶手段や当該記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行するようにしてもよい。
101…プロジェクト情報DB
102…社員DB
103…作業時間DB
104…ソースコードDB
105…進捗テンプレートDB
106…進捗結果DB
107…表示装置
108…キーボード
109…マウス
110…中央処理装置
111…進捗率計算処理部
112…原価ベース進捗率計算処理部
113…ステップ数ベース進捗率計算処理部
114…バグ数ベース進捗率計算処理部
115…進捗率表示処理部
201…プロジェクトID
202…プロジェクト名
203…タイプ
204…総原価
205…予定ステップ数
206…予定バグ数
207…プロジェクト開始日
208…プロジェクト終了日
209…原価利用予定推移
210…ステップ数予定推移
211…バグ修正予定推移
212…原価利用予定推移のデータの1つ
301…社員ID
302…社員名
303…時間単価
401…作業日
402…作業開始時刻
403…作業終了時刻
404…社員ID
405…従事プロジェクトID
501…ソースID
502…開発日
503…ステップ数
504…バグ修正件数
505…関連プロジェクトID
601…テンプレートID
602…タイプ
603…原価利用推移データ
701…テンプレートID
702…タイプ
703…ステップ数推移データ
801…テンプレートID
802…タイプ
803…バグ数推移データ
901…統計月
902…プロジェクトID
903…原価ベース進捗率計画値
904…原価ベース進捗率テンプレ利用計画値
905…原価ベース進捗率実績値
906…ステップ数ベース進捗率計画値
907…ステップ数ベース進捗率テンプレ利用計画値
908…ステップ数ベース進捗率実績値
909…バグ数ベース進捗率計画値
910…バグ数ベース進捗率テンプレ利用計画値
911…バグ数ベース進捗率実績値
1201…プロジェクト名
1202…期間
1203…原価ベース進捗
1204…ステップ数ベース進捗
1205…バグ数ベース進捗
1206…グラフ表示ボタン
1207…プロジェクト一覧表示においてレコードを強調表示した行
1301…原価ベース進捗グラフ
1302…ステップ数ベース進捗グラフ
1303…バグ数ベース進捗グラフ

Claims (6)

  1. プロジェクトに関連する対象項目についてのプロジェクト期間全体における予定された計画値と前記プロジェクト期間を複数に分割した各単位期間における予定された推移である各予定推移値とを予め登録した第1のデータベースと、
    前記対象項目についての日々の実績値を登録した第2のデータベースと、
    前記プロジェクトの進捗管理のために前記対象項目についての進捗率の計算処理を行う中央処理装置と、を備えたプロジェクト進捗管理システムであって、
    前記中央処理装置が、
    プロジェクト開始から進捗率を計算する時点までに経過した1または複数の前記各単位期間について、前記第1のデータベースから前記対象項目についての前記各予定推移値を取得して前記各予定推移値の和を計算する手段と、
    プロジェクト開始から進捗率を計算する時点までに経過した1または複数の前記各単位期間について、前記第2のデータベースから前記対象項目についての日々の実績値を取得して前記日々の実績値の和を計算する手段と、
    計算された前記各予定推移値の和と前記第1のデータベースから取得した前記プロジェクト期間全体における予定された計画値に対する比である進捗率計画値を計算する手段と、
    計算された前記実測値の和と前記第1のデータベースから取得した前記プロジェクト期間全体における予定された計画値に対する比である進捗率実績値を計算する手段と、
    前記進捗率計画値と前記進捗率実績値とを比較する手段と、を備えたことを特徴とするプロジェクト進捗管理システム。
  2. 請求項1に記載のプロジェクト進捗管理システムにおいて、
    プロジェクトに関連する対象項目についての、前記プロジェクトの種別に応じた典型的な進捗パターンに基づいた、前記プロジェクト期間を複数に分割した各単位期間における典型的な推移である各テンプレート推移値を予め登録した第3のデータベースをさらに備え、前記中央処理装置がさらに、
    プロジェクト開始から進捗率を計算する時点までに経過した1または複数の前記各単位期間について、前記第3のデータベースから前記対象項目についての前記各テンプレート推移値を取得して前記各テンプレート推移値の和を計算する手段と、
    計算された前記各テンプレート推移値の和と前記第1のデータベースから取得した前記プロジェクト期間全体における予定された計画値に対する比である進捗率テンプレ利用計画値を計算する手段と、
    前記進捗率テンプレ利用計画値と前記進捗率実績値とを比較する手段と、を備えたことを特徴とするプロジェクト進捗管理システム。
  3. 請求項1または請求項2に記載のプロジェクト進捗管理システムにおいて、前記中央処理装置がさらに、
    前記進捗率計画値と前記進捗率実績値とを比較することにより、双方の値の差が所定の第1の閾値より大きい場合は、表示装置においてその旨を示す強調表示を行う手段を備えたことを特徴とするプロジェクト進捗管理システム。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載のプロジェクト進捗管理システムにおいて、前記中央処理装置がさらに、
    前記進捗率計画値と前記進捗率実績値の差を前回の単位期間における双方の値の差と比較することにより、双方の差同士の乖離が所定の第2の閾値より大きい場合は、表示装置においてその旨を示す強調表示を行う手段を備えたことを特徴とするプロジェクト進捗管理システム。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれかに記載のプロジェクト進捗管理システムにおいて、
    前記対象項目が、プロジェクトに従事した作業者の作業時間と作業者の単位から算出される原価、プロジェクトの成果物であるプログラムのステップ数、または、プロジェクトの成果物であるプログラムのバグ修正件数のうちの1又は複数であることを特徴とするプロジェクト進捗管理システム。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載のプロジェクト進捗管理システムにおける前記中央処理装置に対し、
    プロジェクト開始から進捗率を計算する時点までに経過した1または複数の前記各単位期間について、前記第1のデータベースから前記対象項目についての前記各予定推移値を取得して前記各予定推移値の和を計算する機能と、
    プロジェクト開始から進捗率を計算する時点までに経過した1または複数の前記各単位期間について、前記第2のデータベースから前記対象項目についての日々の実績値を取得して前記日々の実績値の和を計算する機能と、
    計算された前記各予定推移値の和と前記第1のデータベースから取得した前記プロジェクト期間全体における予定された計画値に対する比である進捗率計画値を計算する機能と、
    計算された前記実測値の和と前記第1のデータベースから取得した前記プロジェクト期間全体における予定された計画値に対する比である進捗率実績値を計算する機能と、
    前記進捗率計画値と前記進捗率実績値とを比較する機能と、を実現させるプロジェクト進捗管理プログラムを格納した記憶媒体。
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