JP2013186005A - 現場見取図作成システムおよびレーザ計測装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】現場見取図作成システムSは、レーザ計測装置10と、PC20と、現場見取図を作成する現場見取図作成装置30とを備え、レーザ計測装置10は、方位情報を検出するジャイロ11、位置情報を検出するGPS12、カメラ13、レーザ距離センサ14、処理部16、および回転台17を備える。PC20は、レーザ計測装置10が設置された計測地点を中心に計測された点群の画像を表示部24に表示する際に、複数の計測地点からの計測データがある場合、同一画像上にそれぞれの位置情報に基づく計測地点と、予め設定されているレーザ距離センサ14の計測範囲とを表示し、複数の計測範囲が重畳しない場合、表示部24に計測漏れが発生している旨を通知する。
【選択図】図1
Description
図1は、本発明に係る実施形態の現場見取図作成システムを示す構成図である。現場見取図作成システムSは、現場状況を撮影するカメラ13(撮像装置)と該カメラで撮影した物体に対してその距離を測定するレーザ距離センサ14とを組み合わせた3D(3次元)のレーザ計測装置10、該レーザ計測装置用の制御端末であるPC(Personal Computer)20(処理端末)と、該レーザ計測装置10で取得した計測データに基づき現場見取図を作成する現場見取図作成装置30とを含んで構成される。
回転により、例えば、水平方向360度、垂直方向270度の広範囲を測定することができる。また、三脚に設置方向を変更する変更器具を装着することにより、全方位の距離計測が可能である。
(1)計測モレがないか:計測忘れ等で計測モレがあっても、事故現場では再度の計測ができない場合があり、事故現場で、全ての計測ができたかを確認できる必要がある。
(2)計測時の安全性が確保できているか:事故現場で計測する際に、一般の通行人等に支障がないか、すなわち、レーザ計測を用いる際には、レーザ安全クラスが1である必要がある。距離精度の高いレーザは、レーザ安全クラスが2等になり、安全性の問題がでるとともに、高価なレーザ装置を必要とする場合が多い。このため、比較的低価格で、安全性を確保できるレーザ装置で実現する必要がある。
前記(1),(2)の課題を解決する方法として、レーザ計測装置10の測定について、設置位置を変更して何度か行う。詳細については後記する。
図3のステップS1の現場計測処理において、レーザ計測装置10が所定の地点(例えば、図7のA地点)に配置され、測定開始指示があると、レーザ距離センサ14による3Dレーザ計測と、カメラ13による写真撮影が実施される。計測した各点は、前記したように(X、Y,Z)の座標と、各点に該当する画素の色(R,G,B)を保持する、図7を参照して現場見取図作成対象の範囲を説明する。
図8は、オルソ補正による真上からの表示を示す説明図である。PC20の処理部21は、ステップS1での計測データの各点を、真上から表示(オルソ補正)すると、図8に示す表示となる。各点(X,Y,Z)のZを0にして2次元として表示している。図8に示す表示の場合、計測時に道路上に存在していた樹木の葉や看板等が、そのまま道路に覆いかぶさって表示される。このため、不要な物体である樹木等を除去するスライス処理が必要となる。
図9は、道路面を抽出後の表示画面を示す説明図である。PC20の処理部21は、スライス処理の指示により、ステップS3の各点の(X,Y,Z)のデータを基に、道路面を判断(図5、図15参照)し、その道路面から、例えば+10cmより上の点データを削除後、真上からの表示(オルソ補正)をすると、図9に示す表示となる。本表示の場合、道路に覆いかぶさっていたものが削除されて表示されるため、道路境界線を判断しやすくなっている。図5および図15を参照して、スライス処理(スライス補正)について説明する。
図10は、現場見取図に現場画像を重畳した場合の表示画面を示す説明図である。計測された計測データは、PC20の通信部25から現場見取図作成装置30の通信部35を介して、記憶部32に格納されている。現場見取図作成者は、現場見取図作成装置30の現場見取図作成用CADソフトウェアを立ち上げて、交通事故の場合、「交通事故現場見取図」の雛形表を表示部34に表示するとともに、ステップS3でスライス処理された、真上からの表示データを画像として、CADの背面レイヤとして挿入する。なお、ステップS2のオルソ補正、ステップS3のスライス処理が、処理部31において、同様に処理される。
図11は、現場見取図における道路輪郭および寸法表示した場合の表示画面を示す説明図である。現場見取図作成用CADでは、道路輪郭抽出処理または背景レイヤの画像をなぞる等の操作で、道路輪郭を作成し、寸法表示処理を行っている。寸法の表示処理は、各画素には(X,Y,Z)の座標を保持しているので、道路幅やスリップ痕の寸法線を記載する場合に、通常は距離の値を数値入力する必要がある。しかしながら、本CADでは、画像の2点を指定するだけで、正確な距離を取得することが可能であり、寸法線を記載すると同時に距離値も表示可能となる。詳細については、図6を参照して説明する。
図12は、現場見取図作成システムが作成した現場見取図の完成画面を示す説明図である。図12に示す図は、現場見取図作成者が、ステップS5で処理した「交通事故現場見取図」のCADデータにおいて、背面レイヤを非表示にし、現場見取図CADファイルとして保存した図である。
11 ジャイロ
12 GPS
13 カメラ(撮像装置)
14 レーザ距離センサ
15 通信部
16 処理部
17 回転台
20 PC
21 処理部
22 記憶部
23 入力部
24 表示部
25,35 通信部
30 現場見取図作成装置
31 処理部(作成装置処理部)
32 記憶部(作成装置記憶部)
33 入力部(作成装置入力部)
34 表示部(作成装置表示部)
Claims (5)
- 物体との距離情報を計測するレーザ距離センサおよび前記物体の色情報を計測する撮像装置を有する計測装置と、該計測装置により計測された計測データを処理する処理端末と、前記計測データにより現場見取図を作成する現場見取図作成装置とを備える現場見取図作成システムであって、
前記計測装置は、
該計測装置の方位情報を検出する方位情報検出装置と、
該計測装置の位置情報を検出する位置情報検出装置と、
該計測装置が設置される計測地点を中心にして該計測装置を回転させる回転台とを備え、
前記処理端末は、
前記計測装置で計測された計測データに基づいて前記計測地点を中心に計測された点群の画像を表示部に表示する際に、該画像上に前記位置情報に基づく計測地点と、予め設定されている前記レーザ距離センサの計測範囲とを表示する処理部を備え、
前記処理部は、
複数の前記計測地点からの計測データがある場合、前記複数の計測地点での前記位置情報および前記方位情報との関係に基づいて、同一画像上にそれぞれの前記位置情報に基づく計測地点と、前記レーザ距離センサの計測範囲とを表示し、前記複数の計測範囲が重畳しない場合、前記表示部に計測漏れが発生している旨を通知する
ことを特徴とする現場見取図作成システム。 - 前記処理部は、前記計測装置で計測された計測データに基づいて前記計測地点を中心に計測された点群の画像を、オルソ補正して地表面を真上から見た画像として前記表示部に表示する際に、
前記表示部の表示画面には、前記地表面から任意の距離である閾値を設定できるスライダを備え、
前記処理部は、前記スライダにより閾値が選択された場合、前記地表面から前記閾値までの点群の画像を残し、それ以外の点群の画像を削除する
ことを特徴とする請求項1に記載の現場見取図作成システム。 - 前記現場見取図作成装置は、作成装置処理部、作成装置記憶部、作成装置表示部、作成装置入力部を備え、
前記作成装置記憶部に前記計測装置で計測された計測データが記憶されており、
前記作成装置処理部は、
前記計測データに基づいて前記計測地点を中心に計測された点群の画像を、オルソ補正して地表面を真上から見た画像として前記作成装置表示部に表示する際に、前記作成装置入力部により該画像中の寸法線を描画したい位置の始点がクリックされ、その後終点がクリックされた場合、前記始点および前記終点を結ぶ前記寸法線を描画するとともに、前記始点および前記終点の座標から前記始点と前記終点との距離を算出し、前記寸法線の中央付近に算出した数値を表示する
ことを特徴とする請求項1に記載の現場見取図作成システム。 - 前記現場見取図作成装置は、作成装置処理部、作成装置記憶部、作成装置表示部、作成装置入力部を備え、
前記作成装置記憶部に前記計測装置で計測された計測データが記憶されているとともに、現場見取図の雛形表が格納されており、
前記作成装置処理部は、
前記計測データに基づいて前記計測地点を中心に計測された点群の画像を、オルソ補正して地表面を真上から見た画像として前記作成装置表示部に表示する際に、前記作成装置入力部により前記画像挿入の指示がなされた場合、前記現場見取図の雛形表を表示されたレイヤに対する背面のレイヤとして挿入する
ことを特徴とする請求項1に記載の現場見取図作成システム。 - 物体との距離情報を計測するレーザ距離センサおよび前記物体の色情報を計測する撮像部とを有する計測部と、前記計測部で計測された計測データを処理する処理部と、記憶部と、表示部と、前記計測部を回転させる回転台とを備えるレーザ計測装置であって、
前記計測部は、
該計測部の方位情報を検出する方位情報検出部と、
該計測部の位置情報を検出する位置情報検出部と、を備え、
前記処理部は、
前記計測部で計測された計測データに基づいて前記計測部が設置される計測地点を中心に計測された点群の画像を前記表示部に表示する際に、該画像上に前記位置情報に基づく計測地点と、予め設定されている前記レーザ距離センサの計測範囲とを表示し、
前記複数の前記計測地点からの計測データがある場合、前記複数の計測地点での前記位置情報および前記方位情報との関係に基づいて、同一画像上にそれぞれの位置情報に基づく計測地点と、前記レーザ距離センサの計測範囲とを表示し、前記複数の計測範囲が重畳しない場合、前記表示部に計測漏れが発生している旨を通知する
ことを特徴とするレーザ計測装置。
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