JP2013185865A - ガスセンサ - Google Patents

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Abstract

【課題】ガスセンサ素子の先端部の耐熱衝撃性の維持およびガスセンサ素子の後端部に配置される電極パッド間の絶縁性、および、電極パッドと接続端子との接触性の確保。
【解決手段】ガスセンサ素子120は面取り部200を有する。面取り部200は、ガスセンサ素子120の先端側に形成されている先端面取り部210と、ガスセンサ素子120の後端側に形成されている後端面取り部220と、先端面取り部210と後端面取り部220とを連結する中間面取り部230とを有する。後端面取り部220の面取り角度r2は、先端面取り部210の面取り角度r1より大きくなるように形成されている。こうすることにより、複数の電極パッド間の絶縁性の確保、電極パッドと接続端子との接触性の確保、および、排気ガスに晒されるガスセンサ素子の先端部の耐熱衝撃性の維持を図ることができる。
【選択図】図5

Description

本発明は、板状のガスセンサ素子を備えるガスセンサに関する。
従来から、内燃機関等における排ガスに含まれる特定ガス成分の濃度の検出、測定を行うガスセンサとして、複数の基板が積層された板型のガスセンサ素子を備えるものが知られている。このガスセンサ素子には先端部に検知部が設けられており、検知部を排ガス中に晒すことで、特定ガス成分の濃度の検出、測定を行っている。また、このようなガスセンサにおいては、検知部からの検出信号を外部回路へ出力するための電極パッドがガスセンサ素子の後端部の表面上に配置されている。さらに、電極パッドが設けられたガスセンサ素子の表面とこの表面に交差する側面の間の稜辺を面取りして研磨することで、素子製造時に稜辺に形成されるバリなどの表面欠陥を除去し、ガスセンサ素子の外部からの衝撃に対する割れや欠け等の損傷を抑制する技術が知られている。例えば、特許文献1では、ガスセンサ素子の長手方向に設けられた稜辺を、均一に、面取り角度45°で面取りすることで面取り部が設けられている。
面取り部は、排気ガスに晒されるガスセンサ素子の先端部の耐熱衝撃性という観点から面取り角度、面取り量が規定されており、ガスセンサ素子の後端部も含めてガスセンサ素子の長手方向に均一な面取り部が設けられている。
特開2004−251654号公報 特開平3−272448号公報 特開2008−139270号公報
しかしながら、表面上に複数の電極パッドが配置されているガスセンサ素子において、このような面取り部を設けると、電極パッドが配置される後端部の表面の面積(又は表面の幅)が縮小され、電極パッド同士の距離をより短くすることが必要となる。そのため、電極パッド同士の絶縁性能の低下を招くおそれがある。他方、電極パッド同士の絶縁性能を確保するために、電極パッドの面積を縮小して電極パッド同士の距離を確保すると、電極パッドと接続端子との接触性が低下するおそれがある。
本発明は上述の課題に鑑みてなされたものであり、ガスセンサ素子の稜辺の損傷を抑制しつつガスセンサ素子の先端部の耐熱衝撃性を維持すると共に、ガスセンサ素子の後端部に配置される電極パッド同士の絶縁性を向上すること、および、電極パッドと接続端子との接触性を確保することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
長手方向に延びる板状の検出素子と、前記検出素子の前記長手方向の先端部に設置されて、被測定ガス中の特定ガスを検出する検知部と、前記検出素子の前記長手方向の後端部外表面上に設置されて、少なくとも1つが前記検知部からの検出信号を外部回路へ出力するための複数の電極パッドと、を備えるガスセンサ素子と、ガスセンサ素子の周囲を取り囲むハウジングと、を備えるガスセンサであって、前記ガスセンサ素子は、前記長手方向に延伸し、前記電極パッドが設置されている前記検出素子の第1の外表面と、前記長手方向に延伸し、前記第1の外表面に交差する方向に形成されている第2の外表面と、を連結する面取りされた面取り部を少なくとも一つ有し、前記面取り部の前記第1の外表面に対する面取り角度は、前記後端部に設けられた後端面取り部の前記面取り角度が、前記先端部に設けられた先端面取り部の前記面取り角度より大きくなるように形成され、前記電極パッドは、前記面取り部に隣接するように設けられている、ガスセンサ。
適用例1のガスセンサによれば、ガスセンサ素子は、第1の外表面と第2の外表面との間に、長手方向全体に亘り面取りされた面取り部が形成されている。従って、ガスセンサ素子の欠けや割れなどの損傷を抑制できる。また、ガスセンサ素子の面取り部は、電極パッドが設置されている後端部に形成されている後端面取り部の面取り角度が、検出部が設けられている先端部に形成されている先端面取り部の面取り角度よりも大きい。従って、ガスセンサ素子の後端部における第1の外表面の面積(第1の外表面の幅)を先端部における第1の外表面の面積(第1の外表面の幅)に比して広くすることができ、電極パッド同士の距離を短くする必要がない。よって、複数の電極パッド間の絶縁性を確保できる。また、電極パッドの面積を縮小して電極パッド同士の距離を確保する必要がなく、電極パッドと接続端子との接触性を確保できる。さらに、先端面取り部の面取り角度を後端面取り部の面取り角度よりも小さくしているため、先端面取り部の大きさを十分に確保でき、排気ガスに晒されるガスセンサ素子の先端部の耐熱衝撃性を十分に維持できる。
また、電極パッドは、面取り部に隣接するように設けられている。隣接とは、面取り部と電極パッドとの間に空間や他の部材が存在しないことを意味する。こうすることにより、センサ素子と接続端子との相対位置にずれが生じた場合においても、電極パッドと接続端子との接触性を高い精度で確保できる。また、電極パッド同士の距離を短くすることなく、電極パッドの面積をできる限り大きくすることができる。よって、複数の電極パッド間の絶縁性を確保しつつ、電極パッドと接続端子との接触性を確保できる。
[適用例2]
適用例1記載のガスセンサであって、前記面取り部の面取り角度は、30度以上であることを特徴とする、ガスセンサ。
適用例2のガスセンサによれば、面取り部は30度以上の面取り角度で面取りされている。従って、センサ素子の耐熱衝撃性を十分に確保できる。
[適用例3]
適用例1または適用例2記載のガスセンサであって、前記後端面取り部と前記先端面取り部との間に、前記後端面取り部の前記面取り角度以下、かつ、前記先端面取り部の前記面取り角度以上で面取りされている中間面取り部、を有する、ガスセンサ。
適用例3のガスセンサによれば、後端面取り部と先端面取り部との間に、後端面取り部の面取り角度以下、かつ、先端面取り部の面取り角度以上で面取りされている中間面取り部が形成されている。従って、後端面取り部と先端面取り部の境界部分での段差を生じさせることなく、中間面取り部によって後端面取り部と先端面取り部との面取り角度の差分を小さくできる。よって、境界部分の外部からの衝撃による損傷を抑制できる。
[適用例4]
適用例3記載のガスセンサであって、更に、前記ガスセンサ素子の後端部を覆うように設置され、前記電極パッドに接続する出力端子を自身の内部に配置するセパレータを備え、前記中間面取り部は、前記セパレータの先端位置よりも前記長手方向後端側に位置するように形成されている、ガスセンサ。
適用例4のガスセンサによれば、中間面取り部は、セパレータの先端位置よりも長手方向の後端側に位置するように形成されている。従って、セパレータによって覆われず露出しているセンサ素子の露出部分は、中間面取り部、後端面取り部に比して大きな面取り角度の先端面取り部が形成されているため、センサ素子の露出部分の損傷を抑制できる。
[適用例5]
適用例3ないし適用例4記載のガスセンサであって、更に、前記ガスセンサ素子の前記長手方向に沿って設置され、少なくとも前記先端部に配置された発熱抵抗体を有するヒータ素子が前記検出素子に積層されており、前記中間面取り部は、前記発熱抵抗体の後端位置よりも前記長手方向後端側に位置するように形成されている、ガスセンサ。
適用例5のガスセンサによれば、中間面取り部は、発熱抵抗体の後端位置よりも長手方向の後端側に位置するように形成されている。従って、発熱抵抗体が設けられる先端部に、中間面取り部、後端面取り部に比して大きな面取り角度の先端面取り部が形成されているため、発熱抵抗体からの熱による影響を受けても、センサ素子の先端部の耐熱衝撃性を十分に維持できる。
[適用例6]
適用例3ないし適用例5いずれかに記載のガスセンサであって、前記中間面取り部は、前記長手方向の先端側から後端側に向けて、前記面取り角度が大きくなるように形成されている、ガスセンサ。
適用例6のガスセンサによれば、中間面取り部は、長手方向の先端側から後端側に向けて、面取り角度が大きくなるように形成されている。従って、後端面取り部と先端面取り部とを滑らかに連結して、後端面取り部と先端面取り部の間に稜部が形成されることを抑制でき、後端面取り部と先端面取り部との境界部分の損傷を抑制できる。
[適用例7]
適用例1ないし適用例6いずれかに記載のガスセンサであって、前記面取り部の面取り長さは、0.1mm以上であることを特徴とする、ガスセンサ。
適用例7のガスセンサによれば、面取り部の面取り長さは、0.1mm以上であることを特徴とする。従って、センサ素子の耐熱衝撃性を十分に確保できる。
[適用例8]
長手方向に延びる板状の検出素子と、前記検出素子の前記長手方向の先端部に設置されて、被測定ガス中の特定ガスを検出する検知部と、前記検出素子の前記長手方向の後端部外表面上に設置されて、少なくとも1つが前記検知部からの検出信号を外部回路へ出力するための複数の電極パッドと、を備えるガスセンサ素子と、ガスセンサ素子の周囲を取り囲むハウジングと、を備えるガスセンサであって、前記ガスセンサ素子は、前記長手方向に延伸し、前記電極パッドが設置されている前記検出素子の第1の外表面と、前記長手方向に延伸し、前記第1の外表面に交差する方向に形成されている第2の外表面と、を連結する面取りされた面取り部を少なくとも一つ有し、前記面取り部の前記第1の外表面と平行な方向における面取り長さは、前記後端部に設けられた後端面取り部の前記面取り長さが、前記先端部に設けられた先端面取り部の前記面取り長さより短くなるように形成され、
前記電極パッドは、前記面取り部に隣接するように形成されている、ガスセンサ。
適用例8のガスセンサによれば、ガスセンサ素子は、第1の外表面と第2の外表面との間に、長手方向全体に亘り面取りされた面取り部が形成されている。従って、ガスセンサ素子の欠けや割れなどの損傷を抑制できる。また、ガスセンサ素子の面取り部は、電極パッドが設置されている後端部に形成されている後端面取り部の面取り長さが、検出部が設けられた先端部に形成されている先端面取り部の面取り長さよりも短い。従って、ガスセンサ素子の後端部における第1の外表面の面積(第1の外表面の幅)を先端部における第1の外表面の面積(第1の外表面の幅)に比して広くすることができ、電極パッド同士の距離を短くする必要がなく、複数の電極パッド間の絶縁性を確保できる。また、電極パッドの面積を縮小して電極パッド同士の距離を確保する必要がなく、電極パッドと接続端子との接触性を確保できる。さらに、先端面取り部の面取り長さを後端面取り部の面取り長さよりも大きくしているため、先端面取り部の大きさを十分に確保でき、排気ガスに晒されるガスセンサ素子の先端部の耐熱衝撃性を十分に維持できる。
また、電極パッドは、面取り部に隣接するように設けられている。こうすることにより、センサ素子と接続端子との相対位置にずれが生じた場合においても、電極パッドと接続端子との接触性を高い精度で確保できる。また、電極パッド同士の距離を短くすることなく、電極パッドの面積をできる限り大きくすることができ、複数の電極パッド間の絶縁性を確保しつつ、電極パッドと接続端子との接触性を確保できる。
[適用例9]
適用例8記載のガスセンサであって、前記面取り長さは、0.1mm以上であることを特徴とする、ガスセンサ。
適用例9のガスセンサによれば、面取り部の面取り長さは、0.1mm以上であることを特徴とする。従って、センサ素子の耐熱衝撃性を十分に確保できる。
[適用例10]
適用例8または適用例9記載のガスセンサであって、前記面取り部の面取り角度は、30度以上であることを特徴とする、ガスセンサ。
適用例10のガスセンサによれば、面取り部は30度以上の面取り角度で面取りされている。従って、センサ素子の耐熱衝撃性を十分に確保できる。
本発明において、上述した種々の態様は、適宜、組み合わせたり、一部を省略したりして適用することができる。
第1実施例におけるガスセンサ100の外観図。 第1実施例におけるガスセンサ100の断面図。 保護層124が形成される前のガスセンサ素子120を示す説明図。 ガスセンサ素子120を分解して示す説明図。 第1実施例における面取り部200を説明する説明図。 第1実施例におけるガスセンサ素子120の断面図。 第1実施例におけるガスセンサ100の製造工程について説明する説明図。 ステップS14における面取りの方法について説明する説明図。 図8における面取り方法の部分拡大図。 第2実施例におけるガスセンサ素子320を説明する説明図。 第2実施例におけるガスセンサ素子320の断面図。
A.第1実施例:
A1.ガスセンサの構成:
図1は、本発明の一実施形態としてのガスセンサ100の外観図である。図2は、ガスセンサ100の断面図である。図1および図2において、図中下方が軸線AX方向の先端側を、図中上方が軸線AX方向の後端側を示す。このガスセンサ100は、内燃機関の排気管に装着され、排気ガス中の酸素の濃度をリニアに検出する全領域空燃比センサとして用いられる。車両に搭載された電子制御ユニット(図示せず)は、このガスセンサ100によって検出された酸素濃度に基づいて、内燃機関に供給される混合気の空燃比のフィードバック制御を行う。
図1および図2に示すように、ガスセンサ100は、軸線AX方向に延びる筒状の主体金具110(特許請求の範囲における「ハウジング」に相当)と、この主体金具110の内側に配置されたガスセンサ素子120と、ガスセンサ素子120を内挿してガスセンサ素子120を支持する筒状のセラミックスリーブ170と、ガスセンサ素子120の後端側に取り付けられたセパレータ181とを有する。
図2に示すように、主体金具110の内側には、径方向内側に突出する棚部111が形成されている。そして、主体金具110内には、アルミナからなる筒状のセラミックホルダ113、滑石粉末からなる第1粉末充填層114、同じく滑石粉末からなる第2粉末充填層115、及び、アルミナからなる筒状のセラミックスリーブ170が、この順に先端側から後端側に向けて配設されている。また、主体金具110内には、セラミックホルダ113及び第1粉末充填層114と共にガスセンサ素子120と一体化された筒状の金属カップ116が配設されている。更に、セラミックスリーブ170と主体金具110の後端部110kとの間には、加締リング117が配置されている。
セラミックホルダ113は、金属カップ116内に配置され、その先端側で金属カップ116を介して主体金具110の棚部111に係合している。セラミックホルダ113は、ガスセンサ素子120を内挿している。また、第1粉末充填層114の全体が、金属カップ116内に配置されている。さらに、主体金具110とガスセンサ素子120との間の気密性は、第2粉末充填層115の存在によって確保されている。
セラミックスリーブ170は、軸線AXに沿った、矩形状の軸孔170cを有する筒状体である。このセラミックスリーブ170は、その矩形状の軸孔170cに板状のガスセンサ素子120を軸線AX方向に沿って内挿して、ガスセンサ素子120を支持している。セラミックスリーブ170は、主体金具110内に装着された後、主体金具110の後端部110kを径方向内側に屈曲させ、加締リング117を介して、セラミックスリーブ170の後端面に向けて加締めることにより、主体金具110内に固定されている。
主体金具110の内部に固定されて配置されたガスセンサ素子120の先端側には、排気ガス中の酸素濃度を検出可能に構成された検知部121が設けられている。さらに、ガスセンサ素子120の先端側には、検知部121を覆うように、多孔質保護層124が形成されている。多孔質保護層124は、後述するヒータ素子160によって加熱されて高温となった検出素子130に対する排気ガス中の水滴や油滴の付着を抑制でき、ガスセンサ素子120にクラックが発生することを抑制することができる。
また、ガスセンサ素子120の先端側は、主体金具110から突出している。そこで、主体金具110の先端側には、主体金具110から突出するガスセンサ素子120の先端側を覆うように、二重の有底筒状のプロテクタ101をレーザ溶接により固設する。このプロテクタ101には、ガスセンサ100を排気管に設置した際、排ガスを内部に導入できるように、複数の導入孔101cが所定位置に形成されている。
ガスセンサ素子120の後端側は、主体金具110からセパレータ181側に突出している。このガスセンサ素子120の後端側には、第1板面122a側に、検知部121と電気的に導通する3つのセンサ用電極パッド(ポンプセル用電極パッド(Ip電極パッド)125、COM電極パッド126、起電力セル用電極パッド(Vs電極パッド)127)が設けられ、また、第2板面122c側に、後述する発熱抵抗体163と電気的に導通する2つのヒータ用電極パッド128、129が設けられている。なお、第1板面122a、第2板面122cは、特許請求の範囲における「第1の外表面」に当たる。
ガスセンサ素子120の各電極パッド125、126、127、128、129は、セパレータ181内に挿通された各接続端子182、183、184、185、186にそれぞれ接続されている。以下、この点について説明する。図2に示したように、主体金具110の後端側には、筒状の金属外筒103がレーザ溶接により固設されており、金属外筒103の内側には、セパレータ181が配設されている。このセパレータ181内には、3つのセンサ用接続端子182、183、184と、2つのヒータ用接続端子185、186とが配置され、センサ用接続端子182、183、184及びヒータ用接続端子185、186が互いに接触しないように、これらを隔離した状態でセパレータ181内に収容されている。
セラミックスリーブ170の後端側から突出するガスセンサ素子120は、その後端側が、セパレータ181の開口181c内に挿入されている。そして、センサ用接続端子182、183、184が、ガスセンサ素子120のセンサ用電極パッド125、126、127と弾性的に接触して電気的に接続している。また、ヒータ用接続端子185、186が、ガスセンサ素子120のヒータ用電極パッド128、129と弾性的に接触して電気的に接続している。図2の左側に示した拡大図は、これらの接続端子182、183、184、185、186と、ガスセンサ素子120に設けられた電極パッド125、126、127、128、129との接触状態を理解し易いように示している。セパレータ181は、その周囲に配置された略筒状をなす付勢金具190によって、後述するグロメット191に付勢された状態で、金属外筒103内に保持されている。
金属外筒103の後端側内側には、3本のセンサ用リード線193、194、195と2本のヒータ用リード線196、197とを内挿するフッ素ゴム製のグロメット191が配設されている。センサ用リード線193、194、195は、その先端側がセパレータ181内に挿入されて、センサ用接続端子182、183、184に加締められ、これらと電気的に接続している。また、ヒータ用リード線196、197も、その先端側がセパレータ181内に挿入され、ヒータ用接続端子185、186に加締められ、これらと電気的に接続している。センサ用リード線193は、センサ用接続端子182を介して、ガスセンサ素子120のIp電極パッド125に接続され、センサ用リード線194は、センサ用接続端子183を介して、ガスセンサ素子120のCOM電極パッド126に接続される。また、センサ用リード線195は、センサ用接続端子184を介して、ガスセンサ素子120のVs電極パッド127に接続される。
A2.ガスセンサ素子の概略構成:
図3は、ガスセンサ素子120を示す説明図である。図4は、ガスセンサ素子120を分解して示す説明図である。なお、図3及び図4では、ガスセンサ素子120の説明を考慮し、保護層124を省略している。ガスセンサ素子120は、軸線方向(図3では左右方向)に延びる板状の検出素子130と、同じく軸線方向に延びる板状のヒータ素子160とが積層されて焼成一体化されることによって構成されている。なお、図3においては、図中左側が図1及び図2における先端側、図中右側が後端側に対応する。以下で説明する図4においても同様である。
検出素子130は、それぞれ板状をなす保護層131、第1固体電解質層137、スペーサ145、第2固体電解質層150が、この順番で第1板面122a側から第2板面122c側に向かって積層されている。
保護層131は、アルミナを主体に形成されている。この保護層131の先端側には、多孔質体132が形成されている。ガスセンサ素子120の第1板面122aをなす保護層131の第1面131aには、その後端側近傍に、3つのセンサ用電極として、Ip電極パッド125、COM電極パッド126、Vs電極パッド127が軸線方向と直交する方向(つまり幅方向)に所定間隔に並んで形成されている。Ip電極パッド125、COM電極パッド126、Vs電極パッド127は、保護層131の後端側近傍に貫通形成された3つのスルーホール導体133、134、135と、それぞれ図中に破線で示すように電気的に接続されている。
第1固体電解質層137は、ジルコニアを主体に形成されており、後端側近傍には、2つのスルーホール導体142、143が貫通形成されている。これらのスルーホール導体142、143は、上記保護層131に貫通形成されたスルーホール導体134、135と電気的に接続されている。
第1固体電解質層137の第1面137a(図4中上方)には、Ptを主体とし多孔質で長方形状をなす第1電極部138が形成されている。この第1電極部138は、上記保護層131に貫通形成されたスルーホール導体133と、第1リード部139を介して電気的に接続されている。そのため、第1電極部138は、スルーホール導体133を通じて、Ip電極パッド125と導通している。第1電極部138は、保護層131に設けられた多孔質体132を通じて、排気ガスに晒される。
第1固体電解質層137の第2面137b(図4中下方)にも、Ptを主体とし多孔質で長方形状をなす第2電極部140が形成されている。この第2電極部140は、第1固体電解質層137に貫通形成されたスルーホール導体142と、第2リード部141を介して電気的に接続されている。そのため、第2電極部140は、スルーホール導体142およびスルーホール導体134を通じて、COM電極126パッドに導通している。そして、この第1固体電解質層137と一対の第1電極部138、第2電極部140にてポンプセル136を形成している。
スペーサ145は、アルミナを主体に形成され、先端側に長方形状の開口を有する。この開口は、スペーサ145が第1固体電解質層137と第2固体電解質層150との間に挟まれて積層されることによってガス検出室145cを構成する。このガス検出室145cには、第2電極部140と後述する第3電極部151とが露出している。さらに、ガス検出室145cの両側壁の一部には、外部からガス検出室145c内への通気を制御する拡散律速層146が形成されている。この拡散律速層146は、多孔質のアルミナから形成されている。スペーサ145の後端側近傍には、2つのスルーホール導体147、148が貫通形成されている。スルーホール導体147は、第1固体電解質層137に形成されたスルーホール導体142と電気的に接続されている。また、スルーホール導体148は、上記第1固体電解質層137に貫通形成されたスルーホール導体143と電気的に接続されている。
第2固体電解質層150は、ジルコニアを主体に形成されており、後端側近傍には、スルーホール導体155が貫通形成されている。このスルーホール導体155は、上記スペーサ145に貫通形成されたスルーホール導体148と電気的に接続されている。
第2固体電解質層150の第1面150a(図4中上方)には、Ptを主体とし多孔質で長方形状をなす第3電極部151が形成されている。この第3電極部151は、上記スペーサ145に貫通形成されたスルーホール導体147と、第3リード部152を介して電気的に接続されている。そのため、第3電極部151は、スルーホール導体147、スルーホール導体142、スルーホール導体134を通じて、COM電極パッド126に導通している。つまり、COM電極パッド126に共通して接続された第3電極部151と第2電極部140とは、電気的に同電位となる。
第2固体電解質層150の第2面150b(図4中下方)にも、Ptを主体とし多孔質で長方形状をなす第4電極部153が形成されている。この第4電極部153は、上記第2固体電解質層150に貫通形成されたスルーホール導体155と、第4リード部154を介して電気的に接続されている。そのため、第4電極部153は、スルーホール導体155、スルーホール導体148、スルーホール導体143、スルーホール導体135を通じて、Vs電極パッド127に導通している。そして、この第2固体電解質層150と一対の第3電極部151、第4電極部153にて起電力セル149を形成している。また、ポンプセル136、起電力セル149、及びガス検出室145cにより検知部121を構成している。
ヒータ素子160は、それぞれ板状をなす第1絶縁層161と第2絶縁層162とが、この順番で第1板面122a側から第2板面122c側に向かって積層されることで構成されている。第1絶縁層161及び第2絶縁層162は、アルミナによって形成されている。第1絶縁層161と第2絶縁層162との層間には、Ptを主体とし蛇行形状をなす発熱抵抗体163が先端側に配置され、また、この発熱抵抗体163の両端にそれぞれ繋がるヒータリード部164、165が後端側に延びている。
第2絶縁層162の後端側近傍には、2つのスルーホール導体166、167が貫通形成されている。更に、ガスセンサ素子120の第2板面122cをなす第2絶縁層162の第2面162bには、その後端側近傍に、前述の2つのヒータ用電極パッド128、129が軸線方向と直交する方向(つまり、ガスセンサ素子120の幅方向)に並んで形成されている。このうちヒータ用電極パッド128は、スルーホール導体166を介して、ヒータリード部164と電気的に接続されている。また、ヒータ用電極パッド129は、スルーホール導体167を介して、ヒータリード部165と電気的に接続されている。
以上のように構成されたガスセンサ100は、内燃機関の排気管に配置されて、次のように動作する。まず、ヒータ素子160をヒータ制御回路(図示せず)によって数百℃(例えば、700〜800℃)に加熱してポンプセル136と起電力セル149とを活性化させる。更に、Vs電極パッド127を通じて起電力セル149に微少電流Icp(概ね15μA)を流して、第4電極部153を酸素基準室として機能させる。この状態において、ガス検出室145c内の雰囲気が、理論空燃比に保たれるとき、酸素濃度がほぼ一定に保たれている酸素基準室と起電力セル149との間には、所定の電圧(例えば、450mV)が発生する。そこで、公知の構成である所定の電気回路を用いて、起電力セル149の電圧Vsが450mVになるようにポンプセル136に流す電流Ipを適時調整して、ガス検出室145c内の雰囲気を理論空燃比に保つ制御を行う。このように、ガスセンサ100を動作させれば、ガス検出室145c内を理論空燃比に保つための電流Ipの値に基づいて、排気ガス中の酸素の濃度を測定することが可能になる。
図3に戻り、ガスセンサ素子120は、長手方向に延伸し、電極パッド125、126、127が設置されているガスセンサ素子120の第1板面122aと、第1板面122aに交差する方向に形成されている側面122bとを連結する面取りされた面取り部200、を有する。ガスセンサ素子120は、各層が積層され、焼成された後、第1板面122aと側面122bとの間に形成される長手方向の稜角の面取りがなされる。ガスセンサ素子120の稜角とは、第1実施例では、第1板面122aと側面122bとの間に形成される角部、および、第2板面122cと側面122bとの間に形成される角部を意味する。面取り部200については、後に詳述する。なお、第1実施例において、側面122bは、特許請求の範囲における「第2の外表面」に当たる。
A3.面取り部:
図5は、第1実施例におけるガスセンサ素子120の面取り部200を説明する説明図である。図5(a)は、ガスセンサ素子120の電極パッド125、126、127が設置されている第1板面122a側から見た平面図であり、図5(b)は、ガスセンサ素子120の側面図である。各図に、面取り部200の部分拡大図を合わせて示す。図5(a)および図5(b)において、図面下側(検知部121側)がガスセンサ素子120の先端側、図面上側(電極パッド125、126、127側)がガスセンサ素子120の後端側を示す。
図5(a)および図5(b)に示すように、面取り部200は、ガスセンサ素子120の先端部に形成されている先端面取り部210と、ガスセンサ素子120の後端部に形成されている後端面取り部220と、先端面取り部210と後端面取り部220との間に、先端面取り部210と後端面取り部220とを連結するように形成されている中間面取り部230とを有する。また、ガスセンサ素子120の第2板面122cと側面122bとの間にガスセンサ素子120の長手方向全体に亘り、同一の面取り角度、面取り量で面取りされた下部面取り部250が形成されている。なお、本明細書において、先端部とは、ガスセンサ素子120の先端近傍のみでなく、検知部121を少なくとも含む部位のことを意味する。同様に、後端部とは、ガスセンサ素子120の後端近傍のみでなく、電極パッド125、126、127を少なくとも含む部位のことを意味する。中間面取り部230は、ガスセンサ素子120の中央付近を指すものでなく、先端面取り部210と後端面取り部220との間を意味する。
中間面取り部230は、ヒータ素子160の発熱抵抗体163の後端位置HPよりも長手方向後端側に位置するように形成されている。また、中間面取り部230は、セパレータ181の先端位置SPよりも長手方向後端側に位置するように形成されている。
電極パッド125、127は、後端面取り部220に隣接して配置されている。なお、本明細書において、隣接して配置されている、とは、後端面取り部220と電極パッド125、127の間に他の部材や空間が存在しない状態、換言すれば、電極パッド125、127の端部が、後端面取り部220と第1板面122aとの間の境界部分に位置することを意味する。
図6は、第1実施例におけるガスセンサ素子120の断面図である。なお、図6(a)〜図6(c)では、説明を簡略とするため、各断面図における第1固体電解質層137、スペーサ145、第2固体電解質層150などのガスセンサ素子120の内部構成の記載を省略する。
図6(a)は、図5(a)のA−A断面における先端面取り部210の断面図である。図6(a)に示すように、先端面取り部210は、第1板面122aに対して面取り角度r1、面取り長さd1で面取りされている。第1実施例では、面取り角度r1は、45°であり、面取り長さd1は、0.3mmである。先端面取り部210は、第1板面122aと側面122bとの間に2カ所形成されている。
図6(b)は、図5(a)のB−B断面における後端面取り部220の断面図である。第1板面122aに対する後端面取り部220の面取り角度r2は、第1板面122aに対する先端面取り部210の面取り角度r1より大きくなるように形成されている。第1実施例では、面取り角度r2は、75°である。なお、面取り角度r2は、好ましくは75°以下であって、面取り角度r1より大きければよい。面取り角度r2が先端面取り部210の面取り角度r1よりも大きいことに伴い、後端面取り部220の面取り量d2はd1よりも小さくなる。
このように構成することにより、ガスセンサ素子120の後端部における第1の外表面122aの面積(第1の外表面122aの幅D1)を先端部における第1の外表面122aの面積(第1の外表面122aの幅D2)に比して広くすることができ、電極パッド125、126、127同士の距離を短くする必要がなく、絶縁性確保のために十分な間隔を、電極パッド125、126、127間に形成できる。また、電極パッド125、126、127の面積を縮小して電極パッド125、126、127同士の距離を確保する必要がなく、電極パッド125、126、127と接続端子182、183、184との接触性を確保できる。さらに、先端面取り部210の面取り角度r1を後端面取り部220の面取り角度r2よりも小さくしているため、先端面取り部210の大きさ(面取り量d1)を十分に確保でき、排気ガスに晒されるガスセンサ素子120の先端部の耐熱衝撃性を十分に維持できる。
また、電極パッド125、127は後端面取り部220に隣接するように配置されているので、例えば、図6(b)に破線で示すように、接続端子184の位置ずれや傾きが発生した場合でも、電気的導通を確保できる。例えば、一例として、図6(b)に一点鎖線で示すように、電極パッド127が後端面取り部220に隣接するように配置されていない場合、接続端子184の位置ずれや傾きが発生すると、電極パッド127と接続端子184の電気的導通が確保されなくなる。また、電極パッド125、126、127の面積を縮小して電極パッド125、126、127同士の距離を確保する必要がなく、電極パッド125、126、127と接続端子182、183、184との接触性を確保できる。さらに、先端面取り部210の面取り角度r1を後端面取り部220の面取り角度r2よりも小さくしているため、先端面取り部210の大きさ(面取り量d1)を十分に確保でき、排気ガスに晒されるガスセンサ素子120の先端部の耐熱衝撃性を十分に維持できる。
図6(c)は、図5(a)のC−C断面における中間面取り部230の断面図である。中間面取り部230は、第1板面122aに対して、先端面取り部210の面取り角度r1(45°)以上、かつ、後端面取り部220の面取り角度r2(75°)以下の面取り角度r3で面取りされている。なお、中間面取り部230は、先端側から後端側へ向けて、面取り角度r3が徐々に大きくなるように形成されている。こうすることにより、先端面取り部210と後端面取り部220との間は、中間面取り部230により、なめらかな平面で連結される。
図6(a)〜図6(c)に示すように、第2板面122cと側面122bとの間に、下部面取り部250が2カ所形成されている。下部面取り部250の面取り角度および面取り長さは、先端面取り部210と同一の45°、0.3mmである。
A4.製造工程:
ガスセンサ100の製造工程について、図7〜図9を参照して説明する。図7は、第1実施例におけるガスセンサ100の製造工程について説明する説明図である。
まず、公知の方法により、ガスセンサ素子120を構成する検出素子130、ヒータ素子160を、図4に示す順に積層、圧着し(ステップS10)、積層した積層体を焼成する(ステップS12)。焼成温度は、例えば、1500℃である。
次に、焼成されたガスセンサ素子120の稜角を面取りする(ステップS14)。第1実施例では、ガスセンサ素子120の稜角は、回転砥石により切削される。
図8は、ステップS14における面取りの方法について説明する説明図である。図9は、図8における円Zの部分拡大図である。図9(a)は、ガスセンサ素子120の先端面取り部210を形成する工程を示す説明図である。図9(b)は、先端面取り部210の形成後から、中間面取り部230、後端面取り部220を形成する過程を示す説明図である。図8、図9に示すように、面取り工程では、矢印X方向に回転することにより、切削対象物の接触部分を切削する回転砥石500を利用する。
先端面取り部210の形成について説明する。図8および図9(a)に示すように、ガスセンサ素子120の長手方向が回転砥石500の回転軸O方向と平行になるように、ガスセンサ素子120を回転砥石500に近づける。このとき、ガスセンサ素子120の第1板面122aを、回転砥石500の切削面510に対して面取り角度r1(45°)だけ傾けた状態で、ガスセンサ素子120の稜角P2を回転砥石500に当接させる。そして、ガスセンサ素子120を回転砥石500に当接させたまま、ガスセンサ素子120を回転砥石500の回転軸O方向に沿って水平移動させることにより、ガスセンサ素子120の稜角P2が長手方向に面取りされる。こうすることにより、面取り角度r1(45°)で面取りされた先端面取り部210が形成される。なお、切削時、ガスセンサ素子120は、保持治具により保持されていてもよいし、作業者によって保持されていてもよい。また、ガスセンサ素子120を保持している保持治具を、長手方向および後述するY方向に移動可能な切削装置により、切削工程が行われてもよい。
先端面取り部210の形成が終了すると、連続的に、中間面取り部230、後端面取り部220の形成が行われる。
図9(b)において、破線で示すガスセンサ素子120は、図9(a)におけるガスセンサ素子120である。先端面取り部210が終了すると、図9(b)に示すように、ガスセンサ素子120の稜角P2を回転砥石500に当接させた状態で、ガスセンサ素子120を回転砥石500の回転軸O方向に沿って水平移動させつつ、稜角P2を軸にガスセンサ素子120をY方向へ回転させ、第1板面122aの角度(面取り角度)を、面取り角度r1(45°)から、徐々に、後端面取り部220の面取り角度r2(75°)まで徐々に変化させる。面取り角度を変化させる際、先端面取り部210の後端側端部から、後端面取り部220の先端側端部となる位置まで、面取り角度の増加率がほぼ均一となるように、回転砥石500の回転速度やガスセンサ素子120と500との間の抗力、ガスセンサ素子120を回転砥石500に当接させる時間を調整する。こうすることにより、面取り角度r1以上、r2以下であって、先端側から後端側に向かうにつれて徐々に面取り角度が大きくなるように形成された中間面取り部230が形成される。
後端面取り部220は、面取り角度が異なること以外、先端面取り部210と同様に形成される。すなわち、中間面取り部230の形成後、図9(b)に示すように、回転砥石500の切削面510に対する第1板面122aの角度が、面取り角度r2(75°)の状態で、ガスセンサ素子120を回転砥石500に当接させたまま、ガスセンサ素子120を回転砥石500の回転軸O方向に沿って水平移動させる。こうすることにより、ガスセンサ素子120の後端付近の稜角P2が長手方向に面取りされ、面取り角度r2(75°)で面取りされた後端面取り部220が形成される。
なお、ガスセンサ素子120の面取り部200の面取り量は、回転砥石500の回転速度やガスセンサ素子120と回転砥石500との間の抗力、ガスセンサ素子120を回転砥石500に当接させる時間に応じて調整可能であり、所望の面取り量となるように、適宜調整される。
図7に戻り説明を続ける。面取り部200が形成されたガスセンサ素子120の先端部に、検知部121を覆うように保護層124を形成する(ステップS16)。以上説明したように、ガスセンサ素子120が製造される。製造されたガスセンサ素子120が、主体金具110やセパレータ181、金属外筒103と組み付けられて、ガスセンサ100が製造される。
なお、第1実施例では、酸素ガスの濃度を測定するためのガスセンサ100に適用されるガスセンサ素子120について例示しているが、面取り部200の構成は、酸素ガスに限らず、種々のガス濃度を測定するためのガスセンサ素子に適用できることは言うまでもない。
A5.実験結果:
上述したガスセンサ素子120に対して耐電圧試験を行った結果を示す。耐電圧試験は、次の工程に従って行われる。なお、当該実験において、面取り部の面取り量は、0.2mmであり、ガスセンサ素子120の長手方向に対して均一に設けている。
(1)ヒータ素子160に対する所定電圧の印加と印加の停止を1サイクルとして、10サイクル繰り返し行い、ガスセンサ素子120にクラック(欠けや割れ)が発生していないかを確認する。
(2)ガスセンサ素子120にクラックが発生していなければ、クラックが発生するまで、電圧値を上げて(1)の工程を繰り返す。
表1における実験結果は次の通りである。
OK:クラックが発生していない
NG:クラックが発生した
Figure 2013185865
表1に示すように、30°≦面取り角度の範囲の場合、18V程度までクラックが発生せず、ガスセンサ素子120の耐熱衝撃性を十分に維持できる。一方、面取り角度が20°以下の場合、15Vの低電圧のときにガスセンサ素子120にクラックが発生し、耐熱衝撃性が十分に維持できないことがある。また、面取り角度が80°以上の場合、17Vの電圧のときにガスセンサ素子120の先端部にクラックが発生した。これは、ガスセンサ素子120の先端部に設けた発熱抵抗体163と外側面としての面取り部との距離が相対的に短くなり、クラックが発生したものである。よって、先端側面取り部210においては、面取り角度r1を30〜70°とすることがより好ましい。
以上説明した第1実施例のガスセンサ素子120は、第1板面122aと側面122bとの間に、長手方向全体に亘り面取りされた面取り部200が形成されている。従って、ガスセンサ素子120の欠けや割れなどの損傷を抑制できる。また、ガスセンサ素子120の面取り部200は、電極パッド125が設置されている後端部に形成されている後端面取り部220の面取り角度r2が、検知部121が設けられた先端部に形成されている先端面取り部210の面取り角度r1よりも大きい。従って、ガスセンサ素子120の後端部における第1板面122aの面積を先端部における第1板面122aの面積に比して広くすることができ、電極パッド125、126、127同士の距離を短くする必要がなく、複数の電極パッド125、126、127間の絶縁性を確保できる。また、電極パッド125、126、127の面積を縮小して電極パッド125、126、127同士の距離を確保する必要がなく、電極パッド125、126、127と接続端子182、183、184との接触性を確保できる。さらに、先端面取り部210の面取り角度r1を後端面取り部220の面取り角度r2よりも小さくしているため、先端面取り部210の大きさ(面取り量d1)を十分に確保でき、排気ガスに晒されるガスセンサ素子120の先端部の耐熱衝撃性を十分に維持できる。
また、電極パッド125、126、127は、面取り部200に隣接するように設けられている。こうすることにより、ガスセンサ素子120と接続端子182、183、184との相対位置にずれが生じた場合においても、電極パッド125、126、127と接続端子182、183、184との接触性を高い精度で確保できる。また、電極パッド125、126、127の面積を縮小して電極パッド125、126、127同士の距離を確保する必要がなく、電極パッド125、126、127と接続端子182、183、184との接触性を確保できる。さらに、先端面取り部210の面取り角度r1を後端面取り部220の面取り角度r2よりも小さくしているため、先端面取り部210の大きさ(面取り量d1)を十分に確保でき、排気ガスに晒されるガスセンサ素子120の先端部の耐熱衝撃性を十分に維持できる。
また、第1実施例のガスセンサ素子120によれば、面取り部200は30°以上の面取り角度で面取りされている。従って、面取りによるガスセンサ素子120の耐熱衝撃性を十分に維持できる。
また、第1実施例のガスセンサ100によれば、ガスセンサ素子120の後端面取り部220と先端面取り部210との間に、先端面取り部210の面取り角度r1以上、かつ、後端面取り部220の面取り角度r3以下で面取りされている中間面取り部230が形成されている。従って、後端面取り部220と先端面取り部210との境界部分での段差をできる限り生じさせることなく、中間面取り部230によって後端面取り部220と先端面取り部210との面取り角度の差分を低減でき、境界部分の外部からの衝撃による損傷を抑制できる。
第1実施例のガスセンサ100によれば、ガスセンサ素子120の中間面取り部230は、セパレータ181の先端位置よりも長手方向の後端側に位置するように形成されている。従って、セパレータ181によって覆われず露出しているガスセンサ素子120の露出部分は、中間面取り部230、後端面取り部220に比して大きな面取り角度の先端面取り部210が形成されているため、ガスセンサ素子120の露出部分の損傷を抑制できる。
第1実施例のガスセンサ100によれば、ガスセンサ素子120の中間面取り部230は、発熱抵抗体163の後端位置よりも長手方向の後端側に位置するように形成されている。従って、発熱抵抗体163が設けられる先端部に、中間面取り部230、後端面取り部220に比して大きな面取り角度の先端面取り部210が形成されているため、発熱抵抗体163からの熱による影響を受けても、ガスセンサ素子120の先端部の耐熱衝撃性を十分に維持できる。
第1実施例のガスセンサ100によれば、ガスセンサ素子120の中間面取り部230は、長手方向の先端側から後端側に向けて、面取り角度r2が大きくなるように形成されている。従って、後端面取り部220と先端面取り部210との間に稜部が形成されることを抑制でき、後端面取り部220と先端面取り部210との境界部分の損傷を抑制できる。
第1実施例のガスセンサ100によれば、面取り部200の面取り長さは、0.1mm以上であることを特徴とする。従って、ガスセンサ素子120の耐熱衝撃性を十分に確保できる。
B.第2実施例:
第2実施例では、面取り量を調整して、ガスセンサ素子の先端面取り部、中間面取り部、後端面取り部を形成する。第2実施例において、第1実施例と同一の構成を備える構成については、同様の符号を伏して示す。
B1.ガスセンサ素子の構成:
図10(a)は、第2実施例におけるガスセンサ素子320の電極パッド125、126、127が設置されている第1板面322a側から見た平面図であり、図10(b)は、ガスセンサ素子320の側面図である。各図に、面取り部400の部分拡大図を合わせて示す。
図10に示すように、ガスセンサ素子320の面取り部400は、第1実施例のガスセンサ素子120と同様に、ガスセンサ素子320の先端部に形成されている先端面取り部410と、ガスセンサ素子320の後端部に形成されている後端面取り部420と、先端面取り部410と後端面取り部420との間に、先端面取り部410と後端面取り部420とを連結するように形成されている中間面取り部430とを有する。また、ガスセンサ素子120の第2板面322cと側面322bとの間にガスセンサ素子320の長手方向全体に亘り、同一の面取り角度、面取り量で面取りされた下部面取り部250が形成されている。電極パッド125、127は、後端面取り部420に隣接して配置されている。
中間面取り部430は、後端面取り部420の面取り量以上、かつ、先端面取り部210の面取り量以下で、面取り量が後端側に向かって徐々に小さくなるように面取りされている。すなわち、先端面取り部210と後端面取り部220との間は、中間面取り部230により、なめらかな平面で連結されている。
図11は、第2実施例におけるガスセンサ素子320の断面図である。なお、図11(a)〜図11(b)では、説明を簡略とするため、各断面図における第1固体電解質層137、スペーサ145、第2固体電解質層150などのガスセンサ素子120の内部構成の記載を省略する。
図11(a)は、図10(a)のD−D断面における先端面取り部410の断面図である。図11(a)に示すように、先端面取り部410は、第1板面322aに対して面取り量d41、面取り角度r41で面取りされている。第2実施例では、面取り量d41は、0.3mm、面取り角度r41は、45°である。先端面取り部410は、第1板面322aと側面322bとの間に2カ所形成されている。
図11(b)は、図10(a)のE−E断面における後端面取り部420の断面図である。図11(b)に示すように、後端面取り部420は、第1板面322aに対して、先端面取り部410の面取り量d41よりも小さい面取り量d42、面取り角度r41で面取りされている。第2実施例では、面取り量d42は、0.1mm、面取り角度r41は、45°である。なお、面取り量d42は、好ましくは0.1mm以上であって、面取り量d41より小さければよい。後端面取り部420は、第1板面322aと側面322bとの間に2カ所形成されている。
図示を省略するが、中間面取り部430は、第1板面322aに対して、先端面取り部410の面取り量d41よりも小さく、後端面取り部420の面取り量d42よりも大きい面取り量で面取りされている。なお、中間面取り部430は、先端側から後端側へ向けて、面取り量が徐々に大きくなるように形成されている。中間面取り部430の面取り角度は、先端面取り部410と同様にr1(45°)である。
また、図11(a)〜図11(b)に示すように、第2板面322cと側面322bとの間に、下部面取り部450が2カ所形成されている。下部面取り部450の面取り角度および面取り長さは、先端面取り部410と同一の45°、0.3mmである。
B2.試験結果:
上述した第2実施例のガスセンサ素子320に対して耐電圧試験を行った結果を示す。耐電圧試験は、第1実施例における試験と同様の工程に従って行われる。
表2における実験結果は次の通りである。
OK:クラックが発生していない
NG:クラックが発生した
Figure 2013185865
表2に示すように、0.1≦面取り量の範囲の場合、18V程度の高電圧の状態までクラックが発生せず、ガスセンサ素子320の耐熱衝撃性を十分に維持できる。一方、面取り量が0.03mm以下の場合、14Vの低電圧のときにガスセンサ素子320にクラックが発生し、耐熱衝撃性が十分に維持できないことがある。また、面取り量が0.4mm以上の場合、17Vの電圧のときにガスセンサ素子120の先端部にクラックが発生した。これは、ガスセンサ素子120の先端部に設けた発熱抵抗体163と外側面としての面取り部との距離が相対的に短くなり、クラックが発生したものである。よって、先端側面取り部210においては、面取り角度r1を30〜70°とすることがより好ましい。
以上説明した第2実施例のガスセンサ素子320によれば、第1板面322aと側面322bとの間に、長手方向全体に亘り面取りされた面取り部400が形成されている。従って、ガスセンサ素子320の欠けや割れなどの損傷を抑制できる。また、ガスセンサ素子320の面取り部400は、電極パッド125、126、127が設置されている後端部に形成されている後端面取り部420の面取り長さd42が、検知部121が設けられた先端側に形成されている先端面取り部410の面取り長さd41よりも短い。従って、ガスセンサ素子320の後端部における第1板面322aの面積を先端部における第1板面322aの面積に比して広くすることができ、電極パッド125、126、127同士の距離を短くする必要がなく、複数の電極パッド125、126、127間の絶縁性を確保できる。また、電極パッド125、126、127の面積を縮小して電極パッド125、126、127同士の距離を確保する必要がなく、電極パッド125、126、127と接続端子182、183、184との接触性を確保できる。さらに、先端面取り部410の面取り長さd41を後端面取り部420の面取り長さd42よりも大きくしているため、先端面取り部410の大きさを十分に確保でき、排気ガスに晒されるガスセンサ素子320の先端部の耐熱衝撃性を十分に維持できる。
また、電極パッド125、126、127は、面取り部400に隣接するように設けられている。こうすることにより、センサ素子320と接続端子182、183、184との相対位置にずれが生じた場合においても、電極パッド125、126、127と接続端子182、183、184との接触性を高い精度で確保できる。また、電極パッド125、126、127同士の距離を短くすることなく、電極パッド125、126、127の面積をできる限り大きくすることができ、複数の電極パッド125、126、127間の絶縁性を確保しつつ、電極パッド125、126、127と接続端子182、183、184との接触性を確保できる。
第2実施例のガスセンサ素子320によれば、面取り部400の面取り長さは、0.1mm以上である。従って、ガスセンサ素子120の耐熱衝撃性を十分に維持できる。
第2実施例のガスセンサ素子320によれば、面取り部は30度以上の面取り角度で面取りされている。従って、ガスセンサ素子320の耐熱衝撃性を十分に維持できる。
C.変形例:
C1.変形例1:
面取り部200、400は、ガスセンサ素子120、320の長手方向全体に亘り形成されているが、例えば、ガスセンサ素子120の先端部に先端面取り部210、410が形成され、ガスセンサ素子120の後端部に、先端面取り部210、410の面取り角度よりも大きい角度、又は先端面取り部210、410の面取り量よりも小さい面取り量で面取りされた後端面取り部220、420が形成され、先端面取り部210、410と後端面取り部220、420との間は、面取りされない構成、換言すれば、中間面取り部230、430が形成されない構成でもよい。ガスセンサ素子120の中央部分は主体金具110の内部に配置されるため、欠けや割れによる破損の可能性が低いためである。
C2.変形例2:
また、中間面取り部230、430は、セパレータ181の先端位置SPよりも後端側に配置されているが、例えば、発熱抵抗体163の後端位置HPよりも後端側であって先端位置SPよりも先端側の位置に設けられていても良いし、発熱抵抗体181の後端位置HPよりも先端側の位置に設けられていても良い。本発明では、少なくとも検知部121が設けられる先端部に先端面取り部210、410が設けられ、電極パッド125、126、127が設けられる後端部に後端面取り部220、420が設けられていればよい。よって、先端面取り部210、410と後端面取り部220、420との間にかけて(つまり、後端位置HPよりも先端側から後端位置HPよりも後端側にかけて)、中間面取り部230、430が設けられていても良い。
C3.変形例3:
下部面取り部250、450は、ガスセンサ素子120、320の長手方向全体に亘り、同一の面取り角度、面取り量で面取りされているが、例えば、面取り部200、400と同様に、下部先端面取り部、下部後端面取り部、下部中間面取り部を形成しても良い。また、この場合、面取り部200、400の先端面取り部210、410、後端面取り部220、420、中間面取り部230、430と下側面取り部の下部先端面取り部、下部後端面取り部、下部中間面取り部との大きさ(長手方向の位置)がそれぞれ同じであっても良いし、異なっていても良い。
以上、本発明の種々の実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の構成をとることができる。
100…ガスセンサ
101…プロテクタ
101c…導入孔
103…金属外筒
110…主体金具
110k…後端部
111…棚部
113…セラミックホルダ
114…第1粉末充填層
115…第2粉末充填層
116…金属カップ
117…加締リング
120…ガスセンサ素子
121…検知部
122a…第1板面
122b…側面
122c…第2板面
124…保護層
125…センサ用電極パッド
126…センサ用電極パッド
127…センサ用電極パッド
128…ヒータ用電極パッド
129…ヒータ用電極パッド
130…検出素子
131…保護層
131a…第1面
132…多孔質体
133…スルーホール導体
134…スルーホール導体
135…スルーホール導体
136…ポンプセル
137…第1固体電解質層
137a…第1面
137b…第2面
138…第1電極部
139…第1リード部
140…第2電極部
141…第2リード部
142…スルーホール導体
143…スルーホール導体
145…スペーサ
145c…ガス検出室
146…拡散律速層
147…スルーホール導体
148…スルーホール導体
149…起電力セル
150…第2固体電解質層
150a…第1面
150b…第2面
151…第3電極部
152…第3リード部
153…第4電極部
154…第4リード部
155…スルーホール導体
160…ヒータ素子
161…第1絶縁層
162…第2絶縁層
162b…第2面
163…発熱抵抗体
164…ヒータリード部
165…ヒータリード部
166…スルーホール導体
167…スルーホール導体
170…セラミックスリーブ
170c…軸孔
181…セパレータ
181c…開口
182…センサ用接続端子
183…センサ用接続端子
184…センサ用接続端子
185…ヒータ用接続端子
190…付勢金具
191…グロメット
193…センサ用リード線
194…センサ用リード線
195…センサ用リード線
196…ヒータ用リード線
200…面取り部
210…先端面取り部
220…後端面取り部
230…中間面取り部
320…ガスセンサ素子
322a…第1板面
322b…側面
322c…第2板面
400…面取り部
410…先端面取り部
420…後端面取り部
430…中間面取り部
500…回転砥石

Claims (10)

  1. 長手方向に延びる板状の検出素子と、前記検出素子の前記長手方向の先端部に設置されて、被測定ガス中の特定ガスを検出する検知部と、前記検出素子の前記長手方向の後端部外表面上に設置されて、少なくとも1つが前記検知部からの検出信号を外部回路へ出力するための複数の電極パッドと、を備えるガスセンサ素子と、
    ガスセンサ素子の周囲を取り囲むハウジングと、を備えるガスセンサであって、
    前記ガスセンサ素子は、前記長手方向に延伸し、前記電極パッドが設置されている前記検出素子の第1の外表面と、前記長手方向に延伸し、前記第1の外表面に交差する方向に形成されている第2の外表面とを連結する面取りされた面取り部を少なくとも一つ有し、
    前記面取り部の前記第1の外表面に対する面取り角度は、前記後端部に設けられた後端面取り部の前記面取り角度が、前記先端部に設けられた先端面取り部の前記面取り角度より大きくなるように形成され、
    前記電極パッドは、前記面取り部に隣接するように設けられている、
    ガスセンサ。
  2. 請求項1記載のガスセンサであって、
    前記面取り部の面取り角度は、30度以上であることを特徴とする、
    ガスセンサ。
  3. 請求項1または請求項2記載のガスセンサであって、
    前記後端面取り部と前記先端面取り部との間に、前記後端面取り部の前記面取り角度以下、かつ、前記先端面取り部の前記面取り角度以上で面取りされている中間面取り部を有する、
    ガスセンサ。
  4. 請求項3記載のガスセンサであって、更に、
    前記ガスセンサ素子の後端部を覆うように設置され、前記電極パッドに接続する出力端子を自身の内部に配置するセパレータを備え、
    前記中間面取り部は、前記セパレータの先端位置よりも前記長手方向後端側に位置するように形成されている、
    ガスセンサ。
  5. 請求項3または請求項4記載のガスセンサであって、更に、
    前記ガスセンサ素子の前記長手方向に沿って設置され、少なくとも前記先端部に配置された発熱抵抗体を有するヒータ素子が前記検出素子に積層されており、
    前記中間面取り部は、前記発熱抵抗体の後端位置よりも前記長手方向後端側に位置するように形成されている、
    ガスセンサ。
  6. 請求項3ないし請求項5いずれかに記載のガスセンサであって、
    前記中間面取り部は、前記長手方向の先端側から後端側に向けて、前記面取り角度が大きくなるように形成されている、
    ガスセンサ。
  7. 請求項1ないし請求項6いずれかに記載のガスセンサであって、
    前記先端面取り部の面取り長さは、0.1mm以上であることを特徴とする、
    ガスセンサ。
  8. 長手方向に延びる板状の検出素子と、前記検出素子の前記長手方向の先端部に設置されて、被測定ガス中の特定ガスを検出する検知部と、前記検出素子の前記長手方向の後端部外表面上に設置されて、少なくとも1つが前記検知部からの検出信号を外部回路へ出力するための複数の電極パッドと、を備えるガスセンサ素子と、
    ガスセンサ素子の周囲を取り囲むハウジングと、を備えるガスセンサであって、
    前記ガスセンサ素子は、前記長手方向に延伸し、前記電極パッドが設置されている前記検出素子の第1の外表面と、前記長手方向に延伸し、前記第1の外表面に交差する方向に形成されている第2の外表面とを連結する面取りされた面取り部を少なくとも一つ有し、
    前記面取り部の前記第1の外表面と平行な方向における面取り長さは、前記後端部に設けられた後端面取り部の前記面取り長さが、前記先端部に設けられた先端面取り部の前記面取り長さより短くなるように形成され、
    前記電極パッドは、前記面取り部に隣接するように形成されている、
    ガスセンサ。
  9. 請求項8記載のガスセンサであって、
    前記先端面取り部の面取り長さは、0.1mm以上であることを特徴とする、
    ガスセンサ。
  10. 請求項8または請求項9記載のガスセンサであって、
    前記面取り部の面取り角度は、30度以上であることを特徴とする、
    ガスセンサ。
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