JP2013185692A - 流体ブレーキ装置 - Google Patents

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邦晃 岡
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修平 大江
Jun Yamada
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誠 大坪
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Abstract

【課題】ブレーキ特性の変動を抑制する。
【解決手段】ブレーキ回転体130は、軸方向において筐体内部から筐体外部へ貫通するブレーキ軸131を有する。筐体110に設けられる磁束ガイド174は、流体空間114の一部であるシール空間部114cを内周側のブレーキ軸131との間に形成する。ブレーキ軸131は、流体空間114のうちシール空間部114cよりも軸方向の筐体内部側にあるギャップ状空間部114aに、露出する大径外周面182と、大径外周面182よりも小径に形成され、流体空間114のうちシール空間部114cよりも軸方向の筐体外部側にある容積空間部114eに、露出する小径外周面183と、大径外周面182と小径外周面183とに開口することにより、空間部114a,114e間を連通する連通通路186とを有する。
【選択図】図5

Description

本発明は、流体ブレーキ装置に関し、特にバルブタイミング調整装置に好適な流体ブレーキ装置に関する。
従来、筐体内部の流体空間に封入されてブレーキ回転体と接触する磁気粘性流体に磁束を通過させることにより、磁気粘性流体の粘度を可変制御する流体ブレーキ装置が、知られている。この種の流体ブレーキ装置は、比較的小電力にてブレーキ回転体にブレーキトルクを与え得るので、例えば内燃機関においてバルブタイミングを決めるクランク軸及びカム軸間の相対位相(以下、「機関位相」という)を、当該ブレーキトルクに応じて調整するバルブタイミング調整装置等に、好適である(特許文献1,2参照)。
さて、流体ブレーキ装置の一種として特許文献2に開示のものでは、筐体に設けられる磁束ガイドと、ブレーキ回転体のうち内周側のブレーキ軸との間に、流体空間の一部であるシール空間部が形成されている。ここで、磁束ガイドからシール空間部を通じて磁束がブレーキ軸に案内されることで、当該シール空間部の磁気粘性流体が粘度上昇して膜状に捕捉される。こうして形成されるシール膜によれば、ブレーキ軸が貫通する軸方向の筐体内部側から筐体外部側へと向かう磁気粘性流体の流動を、流体空間において当該流体自身で規制できるので、磁気粘性流体の筐体外部への漏出によりブレーキ特性が変動することを抑制可能となる。
特開2008−51093号公報 特開2010−121614号公報
しかし、特許文献2に開示の装置において磁気粘性流体は、筐体外部へ漏出しないよう、狭小なシール空間部に留められることになるので、当該シール空間部では、発熱等によって局所的に劣化するおそれがある。ここで、シール空間部に留められた磁気粘性流体が劣化すると、シール膜の強度を保てなくなり、結果的に筐体外部への漏出を招いてしまうことから、ブレーキ特性の変動抑制という点でさらなる改善が求められている。
本発明は、以上説明した問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、ブレーキ特性の変動を抑制する流体ブレーキ装置を、提供することにある。
本発明は、流体空間(114)を内部に形成する筐体(110)と、流体空間に封入され、通過する磁束に応じて粘度が変化する磁気粘性流体(140)と、流体空間において磁束を磁気粘性流体に通過させることにより、当該磁気粘性流体の粘度を可変制御する粘度制御手段(150,200)と、軸方向において筐体内部側から筐体外部側へ貫通するブレーキ軸(131)を有し、流体空間において磁気粘性流体と接触することにより、当該磁気粘性流体の粘度に応じたブレーキトルクが入力されるブレーキ回転体(130)と、筐体に設けられ、内周側のブレーキ軸との間に流体空間の一部であるシール空間部(114c,114d)を形成し、当該シール空間部を通じて磁束をブレーキ軸に案内する磁束ガイド(174,175)とを、備える流体ブレーキ装置であって、ブレーキ軸は、流体空間のうちシール空間部よりも軸方向の筐体内部側にある内空間部(114a)に、露出する大径外周面(182)と、大径外周面よりも小径に形成され、流体空間のうちシール空間部よりも軸方向の筐体外部側にある外空間部(114e,114f)に、露出する小径外周面(183)と、大径外周面と小径外周面とに開口することにより、内空間部と外空間部との間を連通する連通通路(186,2186,3186,4186,5186)とを、有することを特徴とする。
このような本発明によると、ブレーキ回転体のブレーキ軸において大径外周面と小径外周面とに開口する連通通路は、流体空間のうち内空間部と外空間部との間を連通するので、当該連通通路には、流体空間に封入された磁気粘性流体が流通する。このとき回転するブレーキ軸のうち、大径外周面における連通通路の開口付近では、ベルヌーイの定理に従って磁気粘性流体の圧力が、小径外周面における連通通路の開口付近よりも小さくなる。
これにより、各外周面の開口付近の間では圧力差が生じるので、連通通路内では、小径外周面の露出する外空間部側から、大径外周面の露出する内空間部側へと磁気粘性流体が流動する。また、流動の結果として、シール空間部よりも筐体内部側の内空間部へ流入した磁気粘性流体は、当該シール空間部を通じて磁束ガイドからブレーキ軸に案内される磁束の作用を受けることで、当該シール空間部に向かって磁気吸引される。さらに磁気吸引の結果として、シール空間部から筐体外部側の外空間部へと押し出される磁気粘性流体は、上述の圧力差に起因して、小径外周面の開口から連通通路に吸入される。こうしたことから、シール空間部に捕捉される磁気粘性流体を、筐体外部には漏出させることなく、循環させることができる。したがって、シール空間部における磁気粘性流体の局所劣化を回避して、ブレーキ特性の変動を抑制することが可能となる。
また、本発明の特徴としては、上記磁束ガイドとしての内磁束ガイド(174)よりも軸方向の筐体外部側において筐体に設けられ、シール空間部(114d)を内周側のブレーキ軸との間に形成する外磁束ガイド(175)を、さらに備える。このような特徴では、上記磁束ガイドとしての内磁束ガイドより筐体外部側に設けられる外磁束ガイドによっても、磁束を案内するシール空間部を、内周側のブレーキ軸との間に形成できる。故に、内磁束ガイド及びブレーキ軸間のシール空間部から押し出された磁気粘性流体の一部が、連通通路へ吸入されずに外空間部に残留したとしても、当該残留流体が外磁束ガイド及びブレーキ軸間のシール空間部にて捕捉され得る。これによれば、磁気粘性流体の筐体外部への漏出を補助的に規制して、ブレーキ特性の変動抑制効果を高めることが可能となる。
第一実施形態による流体ブレーキ装置を備えたバルブタイミング調整装置を示す図であって、図2のI−I線断面図である。 図1のII−II線断面図である。 図1のIII−III線断面図である。 第一実施形態における磁気粘性流体の特性を説明するためのグラフである。 図1のシール構造を拡大して示す断面図である。 図5の磁気シール軸を拡大して示す断面図である。 図6の磁気シール軸の側面図である。 図6のVIII−VIII線断面図である。 図6のIX−IX線断面図である。 図7の変形例による磁気シール軸を示す側面図である。 図8の変形例による磁気シール軸を示す断面図である。 図7の変形例による磁気シール軸を示す側面図である。 図8の変形例による磁気シール軸を示す断面図である。 第二実施形態による磁気シール軸を拡大して示す断面図である。 第三実施形態による磁気シール軸を拡大して示す断面図である。 第四実施形態による磁気シール軸を拡大して示す断面図である。 図16の磁気シール軸の側面図である。 図16のXVIII−XVIII線断面図である。 図16のXIX−XIX線断面図である。 第五実施形態によるシール構造を拡大して示す断面図である。 図5の変形例による流体ブレーキ装置を拡大して示す断面図である。 図5の変形例による流体ブレーキ装置を拡大して示す断面図である。 図5の変形例による流体ブレーキ装置を拡大して示す断面図である。 図5の変形例による流体ブレーキ装置を拡大して示す断面図である。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、各実施形態において対応する構成要素には同一の符号を付すことにより、重複する説明を省略する場合がある。各実施形態において構成の一部分のみを説明している場合、当該構成の他の部分については、先行して説明した他の実施形態の構成を適用することができる。また、各実施形態の説明において明示している構成の組み合わせばかりではなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、明示していなくても複数の実施形態の構成同士を部分的に組み合せることができる。
(第一実施形態)
図1に示すように本発明の第一実施形態は、流体ブレーキ装置100を備えたバルブタイミング調整装置1に関する。車両に搭載されるバルブタイミング調整装置1は、内燃機関のクランク軸(図示しない)からカム軸2へ機関トルクを伝達する伝達系に、設けられている。ここでカム軸2は、内燃機関の「動弁」のうち吸気弁(図示しない)を機関トルクの伝達により開閉するものであり、バルブタイミング調整装置1は、当該吸気弁のバルブタイミングを調整する。
図1〜3に示すようにバルブタイミング調整装置1は、流体ブレーキ装置100に加えて、制御回路200、位相調整機構300等を組み合わせてなり、クランク軸に対するカム軸2の相対位相である機関位相を調整することで、所望のバルブタイミングを実現する。
(流体ブレーキ装置)
図1に示す電動式の流体ブレーキ装置100は、筐体110、ブレーキ回転体130、磁気粘性流体140、コイル150及びシール構造160を備えている。
全体として中空形状の筐体110は、固定部材111及びカバー部材112を有している。磁性材により段付円筒状に形成される固定部材111は、内燃機関のチェーンケース等の固定節(図示しない)に固定される。磁性材により円形皿状に形成されるカバー部材112は、固定部材111を軸方向に挟んで位相調整機構300とは反対側に、配置されている。固定部材111に液密に嵌入固定されるカバー部材112は、固定部材111との間に挟む空間を、筐体110内部の流体空間114として形成している。
ブレーキ回転体130は、ブレーキ軸131及びブレーキロータ132を有している。金属により円柱状に形成されるブレーキ軸131は、筐体110の各構成要素111,112と同軸上に配置されている。ブレーキ軸131は、軸方向において固定部材111を筐体110内部側から筐体110外部側へと貫通することで、当該外部の位相調整機構300と連繋している。ブレーキ軸131の軸方向中間部は、固定部材111に設けられた軸受116により、回転可能に支持されている。こうした構成のブレーキ回転体130は、内燃機関の運転中にクランク軸から出力される機関トルクが位相調整機構300より伝達されることで、一定方向(図2,3の反時計方向)に回転する。
図1に示すように、磁性材により円環板状に形成されるブレーキロータ132は、ブレーキ軸131のうち位相調整機構300とは反対側の軸方向端部から外周側へ突出することにより、筐体110内部の流体空間114に収容されている。かかる収容形態によりブレーキロータ132は、流体空間114の一部を構成する円環形のギャップ状空間部114a,114b(図5も参照)を、それぞれ筐体110の各構成要素111,112との間に形成している。
磁気粘性流体140は、流体空間114に予封入されて筐体110内部を満たしている。機能性流体の一種である磁気粘性流体140は、非磁性のベース液に粉状の磁性粒子を懸濁状に分散させてなる。磁気粘性流体140のベース液としては、オイル等といった液状の非磁性材が用いられ、より好ましくは内燃機関の潤滑オイルと同種のオイルが用いられる。磁気粘性流体140の磁性粒子としては、カルボニル鉄等といった粉状の磁性材が用いられる。こうした成分構成の磁気粘性流体140は、通過する磁束の密度に追従して見かけ上の粘度が図4の如く上昇変化することで、当該粘度に比例して降伏応力が増大する特性を、有している。
図1に示すようにコイル150は、樹脂ボビン151に金属線材を巻回してなり、ブレーキロータ132の外周側に同軸上に配置されている。コイル150は、固定部材111及びカバー部材112に挟まれた状態で、筐体110に保持されている。かかる保持状態のコイル150が通電されると、固定部材111から一方のギャップ状空間部114a、ブレーキロータ132、他方のギャップ状空間部114b及びカバー部材112へと順次通過する磁束が、発生する。したがって、ブレーキ回転体130の回転中には、コイル150の発生磁束が各ギャップ状空間部114a,114bの磁気粘性流体140を通過することで、回転方向と逆方向(図2,3の時計方向)のブレーキトルクが当該流体140の粘度に応じた大きさでブレーキロータ132に入力される。
図1,5に示すようにシール構造160は、流体空間114のうち軸方向のギャップ状空間部114a及び軸受116間となる箇所に、配置されている。シール構造160は、固定部材111とブレーキ軸131との間をシールすることで、磁気粘性流体140が筐体110外部へ漏出するのを規制する。
(制御回路)
図1に示す制御回路200は、マイクロコンピュータを主体に構成され、流体ブレーキ装置100の外部に配置されている。制御回路200は、流体ブレーキ装置100のコイル150と電気接続されている。内燃機関の運転中において制御回路200は、コイル150への通電電流を制御することで、磁気粘性流体140の粘度を可変制御する。かかる可変制御の結果、ブレーキ回転体130へ入力されるブレーキトルクは、コイル150への通電電流に追従して増減することになる。以上、制御回路200及びコイル150が共同して「粘度制御手段」を構成している。
(位相調整機構)
図1〜3に示すように位相調整機構300は、駆動回転体10、従動回転体20、アシスト部材30、遊星キャリア40及び遊星歯車50を備えている。
図1,2に示すように駆動回転体10は、金属により円筒状に形成されている。駆動回転体10の周壁部は、歯底円よりも小径の歯先円を有する駆動側内歯車部14と、外周側へ突出する複数のスプロケット歯16とを、形成している。駆動回転体10は、スプロケット歯16とクランク軸の歯との間にてタイミングチェーン(図示なし)を掛け渡されることで、クランク軸と連繋する。かかる連繋形態により内燃機関の運転中は、クランク軸から出力される機関トルクが伝達されることで、駆動回転体10がクランク軸と連動して一定方向(図2,3の反時計方向)に回転する。
図1,3に示すように従動回転体20は、金属により有底円筒状に形成され、駆動回転体10の内周側に同軸上に配置されている。従動回転体20の周壁部は、歯底円よりも小径の歯先円を有する従動側内歯車部22を、形成している。従動回転体20の底壁部は、カム軸2と同軸上に連繋している。かかる連繋形態により内燃機関運転中の従動回転体20は、カム軸2と連動して一定方向(図2,3の反時計方向)に回転しつつ、駆動回転体10に対して相対回転可能となっている。
図1に示すように、金属製のねじりコイルばねからなるアシスト部材30は、駆動回転体10の内周側に同軸上に配置されている。アシスト部材30は、回転体10,20にそれぞれ係止される両端部31,32の間にてねじれ変形することで、駆動回転体10に対する遅角側へと従動回転体20を付勢する。
図1〜3に示すように遊星キャリア40は、金属により円筒状に形成され、継手43を介してブレーキ軸131と同軸上に連繋している。かかる連繋形態により内燃機関運転中の遊星キャリア40は、ブレーキ回転体130と一体に一定方向(図2,3の反時計方向)へと回転しつつ、駆動回転体10に対して相対回転可能となっている。遊星キャリア40の周壁部は、円筒面状の軸受部46を形成している。回転体10,20及びブレーキ軸131に対して偏心配置される軸受部46は、遊星ベアリング48を介して遊星歯車50の中心孔51に同軸上に嵌入されている。かかる嵌入形態により遊星歯車50は、軸受部46により軸受されることで、遊星運動可能となっている。
遊星歯車50は、金属により段付円筒状に形成されている。遊星歯車50の周壁部は、歯底円よりも大径の歯先円を有する外歯車部52,54を、形成している。駆動側外歯車部52は、駆動側内歯車部14の径方向内周側に配置され、当該内歯車部14と噛合している。従動側外歯車部54は、従動側内歯車部22の径方向内周側に配置され、当該内歯車部22と噛合している。
以上の構成により位相調整機構300は、ブレーキ回転体130へ入力されるブレーキトルクと、当該ブレーキトルクとは逆方向へブレーキ回転体130に作用するアシスト部材30のアシストトルクに応じて、機関位相を調整する。具体的には、ブレーキトルクの保持等によりブレーキ回転体130が駆動回転体10と同速の回転を実現するときには、遊星キャリア40が当該回転体10に対して相対回転しない。その結果、遊星歯車50が遊星運動せずに回転体10,20と連れ回りするので、機関位相が保持される。一方、ブレーキトルクの増大等により、ブレーキ回転体130がアシストトルクに抗して駆動回転体10よりも低速の回転を実現するときには、遊星キャリア40が当該回転体10に対する遅角側へ相対回転する。その結果、遊星歯車50が遊星運動して従動回転体20が駆動回転体10に対する進角側へ相対回転するので、機関位相が進角する。また一方、ブレーキトルクの減少等により、ブレーキ回転体130がアシストトルクを受けて駆動回転体10よりも高速の回転を実現するときには、遊星キャリア40が当該回転体10に対する進角側へ相対回転する。その結果、遊星歯車50が遊星運動して従動回転体20が駆動回転体10に対する遅角側へ相対回転するので、機関位相が遅角するのである。
(シール構造)
以下、図1,5に示すシール構造160の詳細を、説明する。尚、以下の説明では、筐体110の内部を単に「筐体内部」といい、筐体110の外部を単に「筐体外部」という。また、ブレーキ軸131の軸方向、径方向及び回転方向を、それぞれ単に「軸方向」、「径方向」及び「回転方向」という。
図5に示すようにシール構造160は、筐体110に設けられる磁気シールスリーブ170と、ブレーキ軸131に設けられる磁気シール軸180とから、構成されている。
磁気シールスリーブ170は、磁気シールド172、永久磁石173及び一対の磁束ガイド174,175を有している。磁気シールド172は、磁束の通過を規制可能なオーステナイト系ステンレス鋼等の非磁性材により、有底円筒状に形成されている。磁気シールド172は、ブレーキ軸131と同軸上に配置されることで、当該ブレーキ軸131の一部である磁気シール軸180を外周側から回転方向に沿って囲んでいる。磁気シールド172は、開口部と底壁部とをそれぞれ軸方向の筐体外部側と筐体内部側とに向けた状態で、固定部材111に嵌合固定されている。
永久磁石173は、例えばフェライト磁石等により、円筒状に形成されている。永久磁石173は、磁気シールド172に同軸上に嵌合固定されることで、磁気シール軸180の外周側を回転方向に沿って囲んでいる。永久磁石173は、軸方向の両端部にそれぞれ相反極性の磁極N,Sを形成しており、図5に模式的に示すように磁束MFを、それら磁極N,S間に定常的に発生させる。
各磁束ガイド174,175は、炭素鋼等の磁性材により、回転方向に連続する円環板状に形成されている。各磁束ガイド174,175は、磁気シールド172に同軸上に嵌合固定されることで、磁気シール軸180の外周側を回転方向に沿って囲んでいる。一方の磁束ガイド174に対して他方の磁束ガイド175が軸方向の筐体外部側に離れて位置することで、軸方向においては、それら磁束ガイド174,175の間に永久磁石173が挟持されている。本実施形態の各磁束ガイド174,175は、相互間の永久磁石173よりも内周側へ内フランジ状に突出している。以上、本実施形態では、筐体内部側の磁束ガイド174が「内磁束ガイド」に相当し、筐体外部側の磁束ガイド175が「外磁束ガイド」に相当している。
図5,6に示すように磁気シール軸180は、一対の突出ガイド184,185、大径外周面182、小径外周面183及び連通通路186を有している。
各突出ガイド184,185は、ブレーキ軸131を構成する炭素鋼等の磁性材により、回転方向に連続する円環板状に形成されている。各突出ガイド184,185は、それぞれ対応する磁束ガイド174,175の内周側に同軸上に設けられることで、一方の突出ガイド184に対して他方の突出ガイド185は、軸方向の筐体外部側に離間している。各突出ガイド184,185は、それぞれの対応磁束ガイド174,175へ向かって外フランジ状に突出している。かかる突出形態により各突出ガイド184,185は、図5に示すように流体空間114の一部を構成するシール空間部114c,114dを、それぞれの対応磁束ガイド174,175との間に形成している。以上、本実施形態では、筐体内部側の突出ガイド184が「内突出ガイド」に相当し、筐体外部側の突出ガイド185が「外突出ガイド」に相当している。
図5,6に示すように大径外周面182は、ブレーキ軸131の外周面の一部として、回転方向に連続する円筒面状に形成されている。大径外周面182は、ブレーキロータ132に対して軸方向の筐体外部側に隣接し、且つ突出ガイド184に対して軸方向の筐体内部側に離間している。かかる隣接並びに離間形態により大径外周面182は、図5に示す流体空間114のうち、ガイド174,184間のシール空間部114cよりも軸方向の筐体内部側に位置するギャップ状空間部114aに、露出している。以上、本実施形態では、ギャップ状空間部114aが「内空間部」に相当している。
図5,6に示すように小径外周面183は、ブレーキ軸131の外周面の一部分として、大径外周面182よりも小径の円筒面状に、回転方向に連続して形成されている。小径外周面183は、突出ガイド184に対して軸方向の筐体外部側に隣接し、且つ突出ガイド185に対して軸方向の筐体内部側に隣接している。かかる隣接形態により小径外周面183は、図5に示す流体空間114のうち、ガイド174,184間のシール空間部114cよりも軸方向の筐体外部側に位置する容積空間部114eに、露出している。ここで容積空間部114eは、軸方向の両側にて連通するシール空間部114c,114dよりも拡大された容積をもって、永久磁石173の内周側に形成されている。以上、本実施形態では、容積空間部114eが「外空間部」に相当している。
図5,6に示すように連通通路186は、それぞれ二本ずつの通路部187,188間を共通の一本の通路部189により接続してなる。具体的に各大径側通路部187は、図6〜8に示す大径外周面182において回転方向に等間隔をあけた箇所に、開口している。各大径側通路部187は、それぞれ大径外周面182における開口187aからブレーキ軸131の回転中心線Oへと向かって、径方向に延伸している。図5に示すように各大径側通路部187の開口187aは、大径外周面182の露出するギャップ状空間部114aと連通している。
各小径側通路部188は、図6,7,9に示す小径外周面183において回転方向に等間隔をあけた箇所に、開口している。各小径側通路部188は、それぞれ小径外周面183における開口188aから回転中心Oへと向かって、径方向に延伸している。図5に示すように各小径側通路部188の開口188aは、小径外周面183の露出する容積空間部114eと連通している。
図7〜9に示すように本実施形態では、各大径側通路部187と各小径側通路部188の回転方向の位置が軸方向視において重なっているが、図10〜13に変形例を示すように各大径側通路部187と各小径側通路部188とが回転方向においてずれていてもよい。尚、図10,11は、各大径側通路部187が各小径側通路部188に対して約90度ずれた変形例を、示している。また、図12,13は、各大径側通路部187が各小径側通路部188に対して約40度ずれた変形例を、示している。
図6〜9に示すように共通通路部189は、回転中心線O上を軸方向に延伸することで、各通路部187,188のうち開口187a,188aとは反対側の端部187b,188bに、接続されている。したがって、かかる接続形態をもって形成される連通通路186は、図5に示す空間部114a,114eの間を、シール空間部114cを迂回して連通することになる。尚、本実施形態において共通通路部189の通路面積(即ち、延伸方向に直交する断面積)は、各大径側通路部187及び各小径側通路部188の通路面積よりも大きくなるように設定されている。
ここまで説明のシール構造160によると、図5の如く軸方向の大径外周面182及び小径外周面183間に位置する突出ガイド184には、外周側の磁束ガイド174により、永久磁石173の発生磁束MFがシール空間部114cを通じて案内される。また、図5の如く小径外周面183よりも軸方向の筐体外部側に位置する突出ガイド185には、外周側の磁束ガイド175により、永久磁石173の発生磁束MFがシール空間部114dを通じて案内される。
このような案内作用により磁束MFが高密度に通過するシール空間部114c,114dでは、通過磁束MFの作用を受ける磁気粘性流体140中の磁性粒子が、耐圧性の高い膜状に捕捉されることとなる。こうして形成されるシール膜によれば、筐体内部側から筐体外部側へ向かう磁気粘性流体140の流動を、流体空間114のうち筐体110及びブレーキ軸131間のシール空間部114c,114dにて、当該流体140自身により規制できるのである。
さらにシール構造160によると、磁気シール軸180の大径外周面182と小径外周面183とに開口する連通通路186は、流体空間114のうち空間部114a,114e間を連通するので、当該連通通路186には、流体空間114に封入された磁気粘性流体140が流通する。このとき回転するブレーキ軸131の磁気シール軸180のうち、大径外周面182における連通通路186の開口187a付近では、ベルヌーイの定理に従って磁気粘性流体140の圧力が、小径外周面183における連通通路186の開口188a付近よりも小さくなる。
これにより、各外周面182,183の開口187a,188a付近の間では圧力差が生じるので、連通通路186内では、小径外周面183の露出する容積空間部114e側から、大径外周面182の露出するギャップ状空間部114a側へと磁気粘性流体140が流動する。また、流動の結果として、シール空間部114cよりも筐体内部側のギャップ状空間部114aに流入した磁気粘性流体140は、当該シール空間部114cを通じて案内される磁束MFの作用を受けることで、当該シール空間部114cに向かって磁気吸引される。さらに磁気吸引の結果として、磁束ガイド174及び磁気シール軸180間のシール空間部114cから筐体外部側の容積空間部114eへと押し出される磁気粘性流体140は、上述の圧力差に起因して、小径外周面183の開口188aから連通通路186に吸入される。こうしたことから、シール空間部114cに捕捉される磁気粘性流体140を、筐体外部には漏出させることなく、循環させることができる。したがって、シール空間部114cにおける磁気粘性流体140の局所劣化を回避して、ブレーキ特性の変動を抑制することが可能となる。
加えてシール構造160では、磁束ガイド174よりも筐体外部側に設けられる磁束ガイド175によっても、磁束MFを案内するシール空間部114dが磁気シール軸180との間に形成される。故に、シール空間部114cから押し出された磁気粘性流体140の一部が、連通通路186へ吸入されずに容積空間部114eに残留したとしても、当該残留流体140がシール空間部114dにて捕捉され得る。これによれば、磁気粘性流体140の筐体外部への漏出を補助的に規制して、ブレーキ特性の変動抑制効果を高めることが可能となる。
また加えて、各外周面182,183の間から突出ガイド184が突出するシール構造160によると、当該突出ガイド184と突出側の磁束ガイド174とを近付けて、シール空間部114cにおける通過磁束MFの密度を高めることができる。それと共に、小径外周面183よりも筐体外部側から突出ガイド185が突出するシール構造160によると、当該突出ガイド185と突出側の磁束ガイド175とを近付けて、シール空間部114dにおける通過磁束MFの密度を高めることができる。さらにシール構造160では、磁気シール軸180において突出形態の各突出ガイド184,185よりも小径外周面183を小径化して、各外周面182,183の開口187a,188a付近の空間部114a,114e間に、大きな圧力差を生じさせることができる。以上によれば、筐体内部側シール空間部114cに捕捉される磁気粘性流体140を循環させつつも、当該シール空間部114cにおいてだけでなく、補助的な筐体外部側シール空間部114dにおいてもシール膜の強度を確保できる。したがって、ブレーキ特性の変動抑制効果を高めることが可能となる。
さらに加えて、連通通路186のうち、大径外周面182にて回転方向に間隔をあけた複数箇所に開口する大径側通路部187と、小径外周面183にて回転方向に間隔をあけた複数箇所の小径側通路部188との間は、共通通路部189により接続されている。故にブレーキ軸131の回転中は、大径外周面182における複数箇所の開口187a付近と、小径外周面183における複数の開口188a付近との間にて圧力差が生じることで、容積空間部114e側からギャップ状空間部114a側へ向かう磁気粘性流体140の流動量が増大する。これによれば、シール空間部114cに捕捉される磁気粘性流体140の循環効率、ひいてはブレーキ特性の変動抑制効果を高めることが、可能となる。しかも共通通路部189は、複数の大径側通路部187と複数の小径側通路部188とに共通であることから、磁気粘性流体140の循環効率を高めるための構造を簡素化することも、可能となる。
以上説明したように、ブレーキ特性の変動を抑制可能なシール構造160を備える流体ブレーキ装置100によれば、バルブタイミング調整装置1において当該ブレーキ特性が左右する機関位相の調整精度を、高精度に維持可能となる。さらに、流体ブレーキ装置100において磁気粘性流体140により形成されるシール膜によれば、ブレーキ軸131に与える摩擦抵抗が低減され得るので、当該摩擦抵抗に起因して内燃機関の燃費低下を招くトルクロスの回避も、可能となるのである。
(第二実施形態)
図14に示すように、本発明の第二実施形態は第一実施形態の変形例である。第二実施形態の連通通路2186において共通通路部2189は、ブレーキ軸131の回転中心線Oに平行に延伸することで、各通路部187,188の端部187b,188bに接続されている。このような連通通路2186によっても、シール空間部114cを迂回して空間部114a,114eの間を連通させられるので、第一実施形態と同様な作用効果を発揮できるのである。
(第三実施形態)
図15に示すように、本発明の第三実施形態は第一実施形態の変形例である。第三実施形態の連通通路3186において共通通路部3189は、ブレーキ軸131の回転中心線Oに対して例えば約30度傾斜した方向に延伸することで、各通路部187,188の端部187b,188bに接続されている。このような連通通路3186によっても、シール空間部114cを迂回して空間部114a,114eの間を連通させられるので、第一実施形態と同様な作用効果を発揮できるのである。
(第四実施形態)
図16〜19に示すように、本発明の第四実施形態は第一実施形態の変形例である。第四実施形態の連通通路4186は、共通通路部189に代えて、各大径側通路部187と各小径側通路部188との間を個別に接続する二本の個別通路部4189を、有している。各個別通路部4189は、ブレーキ軸131の回転中心線Oに平行に延伸することで、それぞれ対応する通路部187,188の端部187b,188bに接続されている。本実施形態において各個別通路部4189の通路面積(即ち、延伸方向に直交する断面積)は、各大径側通路部187及び各小径側通路部188の通路面積と実質等しくなるように、設定されている。このような連通通路4186によると、シール空間部114cを迂回して空間部114a,114eの間を連通させられるので、共通通路部189を有した構造による以外の作用効果を、第一実施形態と同様に発揮できる。
さらに連通通路4186のうち、大径外周面182にて回転方向に間隔をあけた複数箇所に開口する大径側通路部187と、小径外周面183にて回転方向に間隔をあけた複数箇所の小径側通路部188との間は、それぞれ個別の個別通路部4189により接続されている。故にブレーキ軸131の回転中は、大径外周面182における複数箇所の開口187a付近と、小径外周面183における複数の開口188a付近との間にて圧力差が生じることで、容積空間部114e側からギャップ状空間部114a側へ向かう磁気粘性流体140の流動量が増大する。しかも連通通路4168のうち、容積空間部114e側の一小径側通路部188から一個別通路部4189を経てギャップ状空間部114a側の一大径側通路部187に到る経路では、それら通路部の通路面積が互いに等しいので、流動する磁気粘性流体140に与える圧損が減少する。これら流動量増大並びに圧損現象作用によれば、シール空間部114cに捕捉される磁気粘性流体140の循環効率、ひいてはブレーキ特性の変動抑制効果を高めることが、可能となるのである。
(第五実施形態)
図20に示すように、本発明の第五実施形態は第四実施形態の変形例である。第五実施形態の連通通路5186において通路部187,188と実質等しい通路面積の二本の個別通路部5189は、回転中心線Oに対して例えば約30度傾斜した方向に延伸することで、それぞれ対応する通路部187,188の端部187b,188bに接続されている。このような連通通路5186によっても、シール空間部114cを迂回して空間部114a,114eの間を連通させられるので、第四実施形態と同様な作用効果を発揮できるのである。
(他の実施形態)
以上、本発明の複数の実施形態について説明したが、本発明は、それらの実施形態に限定して解釈されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態及び組み合わせに適用できる。
具体的には、第一〜第五実施形態において通路部187,188,4189,5189の本数については、二本以外の適数に設定しても勿論よい。また、図21に変形例を示すように第一〜第五実施形態では、突出ガイド184,185を設けないで、小径外周面183と磁束ガイド174,175との間にシール空間部114c,114dを形成してもよい。さらに、図22に変形例を示すように第一〜第五実施形態では、筐体外部側のシール空間部114cを形成するガイド175,185を、設けなくてもよい。
またさらに、図23,24に変形例を示すように第一〜第五実施形態では、小径側通路部188の開口する小径外周面183を、突出ガイド184,185間の小径外周面183に代えて(図23)又は加えて(図24)、突出ガイド185よりも筐体外部側に設けることで、流体空間114のうちシール空間部114dよりも筐体外部側の容積空間部114fに露出させてもよい。尚、これら変形例では、容積空間部114fが「外空間部」に相当する。
加えて第一〜第三実施形態では、共通通路部189,2189,3189の通路面積を、通路部187,188の通路面積と実質等しく設定してもよい。また加えて、第四及び第五実施形態では、各個別通路部4189,5189の通路面積を、通路部187,188の通路面積と相異ならせて設定してもよい。
さらに加えて本発明は、「動弁」としての吸気弁のバルブタイミングを調整する装置以外にも、「動弁」としての排気弁のバルブタイミングを調整する装置や、それら吸気弁及び排気弁の双方のバルブタイミングを調整する装置の他、ブレーキトルクを利用する各種の装置に適用することが、可能である。
1 バルブタイミング調整装置、2 カム軸、100 流体ブレーキ装置、110 筐体、114 流体空間、114a ギャップ状空間部、114c,114d シール空間部、114e,114f 容積空間部、130 ブレーキ回転体、131 ブレーキ軸、140 磁気粘性流体、150 コイル、160 シール構造、170 磁気シールスリーブ、174,175 磁束ガイド、180 磁気シール軸、182 大径外周面、183 小径外周面、184,185 突出ガイド、186,2186,3186,4186,5186 連通通路、187 大径側通路部、187a,188a 開口、188 小径側通路部、189,2189,3189 共通通路部、200 制御回路、300 位相調整機構、4189,5189 個別通路部、MF 磁束

Claims (7)

  1. 流体空間(114)を内部に形成する筐体(110)と、
    前記流体空間に封入され、通過する磁束に応じて粘度が変化する磁気粘性流体(140)と、
    前記流体空間において磁束を前記磁気粘性流体に通過させることにより、当該磁気粘性流体の粘度を可変制御する粘度制御手段(150,200)と、
    軸方向において前記筐体内部側から前記筐体外部側へ貫通するブレーキ軸(131)を有し、前記流体空間において前記磁気粘性流体と接触することにより、当該磁気粘性流体の粘度に応じたブレーキトルクが入力されるブレーキ回転体(130)と、
    前記筐体に設けられ、内周側の前記ブレーキ軸との間に前記流体空間の一部であるシール空間部(114c,114d)を形成し、当該シール空間部を通じて磁束を前記ブレーキ軸に案内する磁束ガイド(174,175)とを、備える流体ブレーキ装置であって、
    前記ブレーキ軸は、
    前記流体空間のうち前記シール空間部よりも前記軸方向の前記筐体内部側にある内空間部(114a)に、露出する大径外周面(182)と、
    前記大径外周面よりも小径に形成され、前記流体空間のうち前記シール空間部よりも前記軸方向の前記筐体外部側にある外空間部(114e,114f)に、露出する小径外周面(183)と、
    前記大径外周面と前記小径外周面とに開口することにより、前記内空間部と前記外空間部との間を連通する連通通路(186,2186,3186,4186,5186)とを、有することを特徴とする流体ブレーキ装置。
  2. 前記ブレーキ軸は、
    前記軸方向の前記大径外周面と前記小径外周面との間において前記磁束ガイドへ向かって突出し、当該磁束ガイドとの間の前記シール空間部を通じて前記磁束を案内される突出ガイド(184,185)を、さらに有することを特徴とする請求項1に記載の流体ブレーキ装置。
  3. 前記磁束ガイドとしての内磁束ガイド(174)よりも前記軸方向の前記筐体外部側において前記筐体に設けられ、前記シール空間部(114d)を内周側の前記ブレーキ軸との間に形成する外磁束ガイド(175)を、さらに備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の流体ブレーキ装置。
  4. 前記ブレーキ軸は、
    前記軸方向の前記大径外周面と前記小径外周面との間において前記内磁束ガイドへ向かって突出し、当該内磁束ガイドとの間の前記シール空間部(114c)を通じて前記磁束を案内される内突出ガイド(184)と、
    前記小径外周面よりも前記軸方向の前記筐体外部側において前記外磁束ガイドへ向かって突出し、当該外磁束ガイドとの間の前記シール空間部(114d)を通じて前記磁束を案内される外突出ガイド(185)とを、さらに有することを特徴とする請求項3に記載の流体ブレーキ装置。
  5. 前記連通通路(186,2186,3186)は、
    前記大径外周面において回転方向に間隔をあけた箇所に開口する複数の大径側通路部(187)と、
    前記小径外周面において回転方向に間隔をあけた箇所に開口する複数の小径側通路部(188)と、
    各前記大径側通路部と各前記小径側通路部との間を共通に接続する共通通路部(189,2189,3189)とにより、形成されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の流体ブレーキ装置。
  6. 前記連通通路(4186,5186)は、
    前記大径外周面において回転方向に間隔をあけた箇所に開口する複数の大径側通路部(187)と、
    前記小径外周面において回転方向に間隔をあけた箇所に開口する複数の小径側通路部(188)と、
    各前記大径側通路部と各前記小径側通路部との間を個別に接続する複数の個別通路部(4189,5189)とにより、形成され、
    各前記大径側通路部と各前記小径側通路部と各前記個別通路部とは、互いに等しい通路面積を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の流体ブレーキ装置。
  7. 内燃機関においてクランク軸からのトルク伝達によりカム軸(2)が開閉する動弁のバルブタイミングを調整するバルブタイミング調整装置であって、
    請求項1〜6のいずれか一項に記載の流体ブレーキ装置(100)と、
    前記流体ブレーキ装置の前記筐体外部において前記ブレーキ軸と連繋し、当該流体ブレーキ装置の前記ブレーキ回転体へ入力される前記ブレーキトルクに応じて前記クランク軸と前記カム軸との間の相対位相を調整する位相調整機構(300)と、
    を備えることを特徴とするバルブタイミング調整装置。
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