JP2013185505A - 塗装システム - Google Patents

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【課題】トロコイドポンプのさらなる改良が施された塗装システムを提供すること。
【解決手段】トロコイドポンプ20は、ケーシング46と、異なる歯数を有して相互に噛合することで、塗料を軸室部48内に吸入すると共に塗料を軸室部48外へ送出するインナロータ50及びアウタロータ52と、インナロータ50に連結される回転軸54と、磁性体収容室62内に配置され、回転軸54に連結されて回転軸54と一体的に回転する一方の円板状磁性体64aとを備え、モータ22の回転駆動軸22aは、ケーシング46の外部で対向配置されて回転駆動軸22aと一体的に回転する他方の円板状磁性体64bを有し、一方の円板状磁性体64aと他方の円板状磁性体64bとの間には、ケーシング46の一部を構成し非磁性材料で形成された隔壁60が設けられる。
【選択図】図2

Description

本発明は、トロコイドポンプを用いた塗装システムに関する。
従来、塗装ラインに配置された塗装ガンから、例えば、自動車ボディ等の被塗装物に向かって塗料を吐出し、順次搬送される自動車ボディを所定色で連続的に塗装することが知られている。
この種の塗装システムに関し、本件出願人は、トロコイドポンプに構造改造を施した改良型トロコイドポンプを塗料送出ポンプとして用いた塗装装置を提案している(特許文献1参照)。
特許第3920269号公報
本発明は、前記提案に関連してなされたものであり、トロコイドポンプのさらなる改良が施された塗装システムを提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、モータの回転駆動力が伝達されることで、塗料供給源から供給された塗料を塗装ガンに向かって定量送給するトロコイドポンプを用いた塗装システムにおいて、前記トロコイドポンプは、ケーシングと、前記ケーシングの軸室部内に偏心して配置され、異なる歯数を有して相互に噛合することで、塗料を前記軸室部内に吸入すると共に塗料を前記軸室部外へ送出するインナロータ及びアウタロータと、前記インナロータに連結される回転軸と、前記ケーシングの室内に配置され、前記回転軸に連結されて該回転軸と一体的に回転する一方の磁性体と、を備え、前記モータの回転駆動軸は、前記ケーシングの外部で前記一方の磁性体と対向配置されて前記回転駆動軸と一体的に回転する他方の磁性体を有し、前記一方の磁性体と前記他方の磁性体との間には、前記ケーシングの一部を構成し非磁性材料で形成された隔壁が設けられることを特徴とする。
本発明によれば、非磁性材料で形成された隔壁を間にして一方の磁性体と他方の磁性体とを対向配置し吸引力(磁力)を介してモータの回転運動をインナロータに伝達することができる。この場合、インナロータを回転させる回転軸と、モータの回転駆動軸とを分離して構成し、回転軸と回転駆動軸との間に隔壁を設けることにより、回転軸をケーシング内で密封構造とすることで、ケーシング外部への塗料のリークを確実に防止することができる。
また、本発明によれば、隔壁を間にして一方の磁性体と他方の磁性体とを対向配置し吸引力(磁力)を介してモータの回転運動を伝達することで、モータの回転駆動軸と回転軸との軸ズレを吸収して回転駆動力を円滑に伝達することができる。この結果、本発明では、前記軸ズレによる噛み込みを防止して回転運動の安定化を達成することができる。
さらに、本発明は、トロコイドポンプと塗装ガンとの間の塗料供給経路中に、吐出口からオーバーフローした塗料によってボールが浮沈動作する脈動防止装置が設けられるとよい。ポンプ吐出圧波形が平均化されることで、塗料の脈動を好適に抑制することができる。
本発明では、トロコイドポンプのさらなる改良が施された塗装システムを得ることができる。
本発明の実施形態に係る塗装システムの概略構成図である。 a)は、トロコイドポンプの縦断面図、図2(b)は、図2(a)のIIB−IIB線に沿った縦断面図である。 (a)〜(d)は、トロコイドポンプの動作を示すものであり、インナロータとアウタロータとが噛合して塗料をキャビティ内に吸引し、さらに、キャビティから塗料を導出する状態を示す説明図である。 (a)は、脈動防止装置の縦断面構造図、(b)は、塗料が吐出口からオーバーフローしてボールを上昇させた状態を示す説明図である。 本発明の他の実施形態に係る塗装システムの概略構成図である。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
図1に示されるように、塗装システム10は、図示しない各色塗料供給源に接続される塗料供給部12と、塗料供給部12から供給された塗料を滴下する滴下部14と、滴下部14から滴下された塗料を貯留する絶縁カップ部16とを含む。なお、塗料としては、有機溶剤型塗料を含む導電性塗料が用いられるが、好適には水溶性塗料が用いられるとよい。
さらに、塗装システム10は、図示しない基台上に旋回可能に配設されロボットアーム部18を有する塗装ロボットRと、ロボットアーム部18に設けられ所定量の塗料を連続して供給するトロコイドポンプ20と、例えば、サーボモータからなりトロコイドポンプ20を駆動するモータ22と、ロボットアーム部18の一端部に設けられ被塗装物に対して塗料を吐出する塗装ガン24とを備える。
塗料供給部12は、図示しない各色塗料供給源(一次側ペイント)に接続され、塗色数と同数の塗料弁26及び洗浄弁28がマニホールドブロック30に対して直列に装着されたカラーチェンジバルブ32(以下、CCV32という)と、CCV32の塗料吐出口に接続され前記CCV32からトロコイドポンプ20側に向かって供給される塗料の流量を計測する流量計34とを備える。
滴下部14は、マニホールドブロック30の長手方向と略直交する水平方向に沿って伸縮自在に設けられたスライダ36と、トラニオン支持金具37を支点として揺動可能に設けられ前記スライダ36を変位させる流体圧シリンダ38と、スライダ36の先端部に設けられ塗料供給部12から供給される塗料を絶縁カップ部16に向かって滴下するノズル40と、CCV32とノズル40とを連通接続する配管41とを有する。
例えば、水性塗料又はメタリック塗料等の導電性塗料を用いて静電塗装を行った場合、塗装ガン24に対して高電圧が印加されると、導電性塗料を介して塗料供給経路にも高電圧が印加され、塗料供給経路を介してアース側に電流がリークされるおそれがある。
そこで、本実施形態では、絶縁カップ部16に対する塗料の充填方法として落下方式を採用し、CCV32から供給された塗料を滴下部14から間欠滴下させ、落下中に間欠落下のインターバルによって空間を介在させることで、電気絶縁状態にして電流のリークを回避している。
滴下部14から所定距離離間する鉛直下方向には、電気的絶縁性材料で形成されノズル40から滴下された塗料を貯留することが可能な絶縁カップ部16が設けられる。絶縁カップ部16は、支持部材17によって支持され、絶縁カップ部16の下方側には、重量バランスを平衡させる図示しないバランサが設けられる。なお、絶縁カップ部16の下端部には配管42が接続され、この配管42は、トロコイドポンプ20の後記するインレットポート44aに接続される。
塗装ロボットRのロボットアーム部18は、図示しない制御装置からの制御信号に基づいて、相互に直交するXYZの3軸に沿って変位可能に設けられる。
トロコイドポンプ20は、図2(a)、(b)に示されるように、樹脂等の非導電性材料で形成されたケーシング46と、円筒形中空状に形成された軸室部48内に相互に偏心して配置されるインナロータ50及びアウタロータ52とを備えて構成されている。
インナロータ50は、図2(b)に示されるように、トロコイド曲線によって山形状の輪郭からなり、半径外方向に向かって放射状に突設された4つの雄トロコイド刃50aを有する。インナロータ50の中心孔には回転軸54が連結され、インナロータ50と回転軸54とが一体的に回転可能に配設される。この場合、インナロータ50の中心O1と回転軸54の中心Oとは、一致するように設定される。
アウタロータ52は、図2(b)に示されるように、トロコイド曲線によって凹部状の輪郭からなり、半径外方向に向かって放射状に窪んで形成された5つの雌トロコイド刃52aを有する。アウタロータ52の回転中心O2は、インナロータ50の回転中心O1からオフセットした位置で偏心して設けられる。アウタロータ52の外周縁とケーシング46の軸室部48との間には、所定のクリアランス56が形成されてアウタロータ52が軸室部48内に遊嵌されている。この場合、回転軸54から伝達される回転力により、アウタロータ52の雌トロコイド刃52aとインナロータ50の雄トロコイド刃50aとが噛合することで、アウタロータ52がインナロータ50に付随して従動する。
相互に噛合する雄トロコイド刃50aと雌トロコイド刃52aとの間(具体的には、雄トロコイド刃50aの刃先と雌トロコイド刃52aの刃底との間)には、絶縁カップ部16に貯留された塗料を吸引収容して押し出すキャビティ58が設けられる。モータ22が付勢されてトロコイドポンプ20を駆動させることにより、インレットポート44aからトロコイドポンプ20内に塗料(図3(a)〜(d)中の網点参照)を吸入してキャビティ58内に移送し、アウトレットポート44bから所定量の塗料が連続して送出される(図3(a)〜(d)参照)。なお、図3(a)〜(d)では、一つのキャビティ58に吸入、送出される塗料を例に挙げて、トロコイドポンプ20の動作を便宜的に説明している。
また、ケーシング46には、アウタロータ52の外周縁とケーシング46の軸室部48との間のクリアランス56に連通する洗浄ポート44cが設けられる(図2(b)参照)。図示しない制御装置からの制御信号によってCCV32の洗浄弁28が開弁することで、例えば、塗料の色替え時等において、洗浄ポート44c及びクリアランス56を通じて供給される洗浄液によりインナロータ50及びアウタロータ52を洗浄することができる。
さらに、ケーシング46には、図2(a)に示されるように、ケーシング46の一部を構成し非磁性体である隔壁60によって封止された磁性体収容室62が設けられる。この隔壁60を間にして相互に対向する一対の円板状磁性体64a、64bが配設される。一方の円板状磁性体(一方の磁性体)64aは、磁性体収容室(室)62内に回転可能に配置され、連結部66aを介して回転軸54に連結される。他方の円板状磁性体(他方の磁性体)64bは、ケーシング46の外部に回転可能に配置され、連結部66bを介してモータ22の回転駆動軸22aに連結される。
この場合、一方の円板状磁性体64aには、N極又はS極が着磁され、他方の円板状磁性体64bには、一方の円板状磁性体64aと異なるS極又はN極が着磁されて、相互に吸着し合うように設けられる。この一対の円板状磁性体64aによる吸着作用により、モータ22の回転駆動力が回転駆動軸22a、一対の円板状磁性体64a、64b、及び、回転軸54を介してインナロータ50に伝達される。
インナロータ50と一方の円板状磁性体64aとの間には、回転軸54を回転自在に支持する軸受部材(例えば、オイルレスベアリング)65が設けられる。この軸受部材65を設けると共に、回転軸54の端部をケーシング46の内壁に形成された支持用凹部で回転自在に支持することにより、一方の円板状磁性体64aの回転運動をインナロータ50に対して円滑に伝達し振動の発生を回避することができる。
なお、回転軸54の外周面を囲繞してシールする図示しないシール部材(例えば、Oリング)を設けられるとよい。この図示しないシール部材によって塗料が吸引される軸室部48の密封性が確保され、一方の円板状磁性体64aが収容された磁性体収容室62内への塗料の進入が阻止される。シール部材は、例えば、回転軸54が挿通する貫通孔67の内壁に形成された環状溝部内に保持されるとよい。
トロコイドポンプ20と塗装ガン24との間には、アウトレットポート44bから導出された塗料を塗装ガン24に対して供給する配管68が接続される。この配管68の途中(塗料供給経路中)には、塗料の脈動を抑制する脈動防止装置70が配設される。
この脈動防止装置70は、図4(a)に示されるように、配管68の軸線と略直交し送給される塗料を略鉛直上方向に向かって吐出させる吐出口72と前記吐出口72からオーバーフローして流下した塗料を回収する回収口74とを有する本体部76と、吐出口72のテーパ面に着座することにより前記吐出口72を閉塞する金属製のボール78と、前記ボール78及び吐出口72を収容する空間部80が形成された有底円筒状からなり下端のフランジ部が本体部76に連結されるポット82とを備える。
配管68に沿って送給される塗料が吐出口72からオーバーフローし、吐出口72から吐出される塗料による押圧作用によってボール78がポット82の空間部80内で浮沈動作を行う(図4(b)参照)。吐出口72からオーバーフローした塗料は、流下し回収口74で回収されて塗装ガン24側へ送給される。このように、ポンプ吐出圧波形が平均化されることで、塗料の脈動が抑制される。
なお、ポット82は、例えば、透明又は半透明な樹脂体で形成されることにより、外部から塗料の吐出状態を視認可能とすることができる。また、本体部76は、静電塗装に対応可能な電気的絶縁性を有する材料、例えば、樹脂材料等で形成されるとよい。
本実施形態に係る塗装システム10は、基本的に以上のように構成されるものであり、次にその作用効果について説明する。
CCV32から吐出された塗料は、配管41を介して滴下部14に送給されノズル40から間欠滴下されて絶縁カップ部16内に所定量貯留される。この絶縁カップ部16内に貯留された塗料は、配管42を介してトロコイドポンプ20のインレットポート44aからキャビティ58内に導入される。
モータ22の回転駆動力が回転駆動軸22aを介して他方の円板状磁性体64bに伝達され、他方の円板状磁性体64bが所定方向に回転する。この他方の円板状磁性体64bの回転力は、非磁性体からなる隔壁60を間にして相互に対向配置された一方の円板状磁性体64aに吸引力(磁力)を介して伝達される。
ケーシング46の磁性体収容室62内に配設された一方の円板状磁性体64aに作用する回転力は、回転軸54を介して、インナロータ50及びアウタロータ52に伝達される。偏心し且つ刃数が異なるように配置されたインナロータ50及びアウタロータ52の噛合作用によって、塗料がキャビティ58内に吸引されると共に、前記吸引された塗料が移送してキャビティ58から押し出される。トロコイドポンプ20から送給された塗料は、塗装ガン24へ供給され、塗装ガン24から被塗装物(例えば、搬送ラインに沿って順次搬送される自動車ボディ)に塗料が吐出される。
本実施形態では、インナロータ50を回転させる回転軸54と、モータ22の回転駆動軸22aとを分離して構成し、回転軸54と回転駆動軸22aとの間に隔壁60を設けることにより、回転軸54をケーシング46内で密封構造とすることで、ケーシング46外部への塗料のリークを確実に防止することができる。
また、本実施形態では、ケーシング46に洗浄ポート44cを設け洗浄弁28を開弁させて洗浄液を軸室部48内に供給することで、ケーシング46の外部への塗料のリークをより一層防止することができる。
なお、色替え洗浄時及び塗装作業の終了時に洗浄ポート44cから洗浄液を供給することで、塗料による回転軸54の固着や塗料の切り替え時における色混ざりを防止することができる。
さらに、本実施形態では、隔壁60を間にして一方の円板状磁性体64aと他方の円板状磁性体64bとを対向配置し吸引力(磁力)を介してモータ22の回転運動を伝達することで、モータ22の回転駆動軸22aと回転軸54との軸ズレを吸収して回転駆動力を円滑に伝達することができる。この結果、本実施形態では、前記軸ズレによる噛み込みを防止して回転運動の安定化を達成することができる。
本実施形態では、モータ22の回転運動を一方の円板状磁性体64aと他方の円板状磁性体64bと間に作用する磁力によって伝達することにより、以下の利点を有する。
第1に、塗料供給経路中に塗料のツマリが発生した場合、トルクリミッタとして機能することで、一方の円板状磁性体64aと他方の円板状磁性体64bの回転同期が自動的に外れるようになる。なお、一方の円板状磁性体64aと他方の円板状磁性体64bとの間における最大伝達トルクは、約98N・mであるが、一方の円板状磁性体64aと他方の円板状磁性体64bとの離間距離を広げることでトルク強度を適宜調整することができる。
第2に、一方の円板状磁性体64aと他方の円板状磁性体64bとの間に樹脂製の隔壁60(例えば、厚さ5mm)を配置することで、塗装ガン24の塗料に印加された高電圧がモータ22側へ印加されることを防止して、電気回路を遮断することができる。この結果、塗装ガン24の塗料に対する高電圧の印加(内部印加方式及び外部印加方式)が容易となり、作業効率を高めることができる。
また、本実施形態では、塗装ガン24に向かって塗料を連続して定量供給する手段としてトロコイドポンプ20を用いることにより、以下の利点を有する。
第1に、塗料として水溶性塗料を用いた場合、水溶性塗料は、一般的に不揮発分が少なく塗膜厚を得る目的から塗料の粘度が高く粘性があり、例えば、ギヤポンプのように歯数が多いと色替え洗浄時に時間がかかり、洗浄液(洗浄シンナー)の使用量が多くなって同時に廃液も増大する。これに対して、トロコイドポンプ20では、インナロータ50及びアウタロータ52の歯数が少なく洗浄性に優れ、廃液量を減少させることができる利点がある。
第2に、水溶性塗料は、ペイントをシェアーすると泡を発生する性質があり、塗料性能でも変質し、凝固や増粘する等の問題がある。泡の発生により塗面に気泡状のピンホールが生じることで塗料仕上がり面の品質が劣化する。また、周知のギヤポンプでは、2枚のギヤが摺動しながら動作する構造であることから、前記ペイントのシェアーによる泡の発生が問題となる。これに対して、トロコイドポンプ20では、インナロータ50の歯数が4つと極端に少なく、塗料を押し出すというよりも塗料を汲み出す方式であるため、機械的なせん断力が少ないと共に、シェアー比率を極端に小さく設定することができる。この結果、塗料仕上げ面を高品質とすることができる。
次に、本発明の他の実施形態に係る塗装システム10aを図5に示す。なお、図1に示す前記実施形態と同一の構成要素には、同一の参照符号を付してその詳細な説明を省略する。
他の実施形態に係る塗装システム10aでは、CCV32の下流側にオン/オフバルブ90を接続すると共に、オン/オフバルブ90の出力側をトロコイドポンプ20のインレットポート44aに接続している点で前記実施形態と異なっている。この場合、図示しない制御装置から出力される制御信号でオン/オフバルブ90をオン/オフ制御している。
その他の作用効果は、前記実施形態と同一であるためその詳細な説明を省略する。
10、10a 塗装システム
20 トロコイドポンプ
22 モータ
22a 回転駆動軸
24 塗装ガン
46 ケーシング
48 軸室部
50 インナロータ
52 アウタロータ
54 回転軸
60 隔壁
62 磁性体収容室(室)
64a 円板状磁性体(一方の磁性体)
64b 円板状磁性体(他方の磁性体)
70 脈動防止装置
72 吐出口
78 ボール

Claims (2)

  1. モータの回転駆動力が伝達されることで、塗料供給源から供給された塗料を塗装ガンに向かって定量送給するトロコイドポンプを用いた塗装システムにおいて、
    前記トロコイドポンプは、
    ケーシングと、
    前記ケーシングの軸室部内に偏心して配置され、異なる歯数を有して相互に噛合することで、塗料を前記軸室部内に吸入すると共に塗料を前記軸室部外へ送出するインナロータ及びアウタロータと、
    前記インナロータに連結される回転軸と、
    前記ケーシングの室内に配置され、前記回転軸に連結されて該回転軸と一体的に回転する一方の磁性体と、
    を備え、
    前記モータの回転駆動軸は、前記ケーシングの外部で前記一方の磁性体と対向配置されて前記回転駆動軸と一体的に回転する他方の磁性体を有し、
    前記一方の磁性体と前記他方の磁性体との間には、前記ケーシングの一部を構成し非磁性材料で形成された隔壁が設けられることを特徴とする塗装システム。
  2. 請求項1記載の塗装システムにおいて、
    前記トロコイドポンプと前記塗装ガンとの間の塗料供給経路中には、吐出口からオーバーフローした塗料によってボールが浮沈動作する脈動防止装置が設けられることを特徴とする塗装システム。
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