JP2013184944A - 油中水型乳化組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】使用感に優れた10000mPa・s(25℃)以下の粘度を有し、且つ乳化安定性の高い油中水型乳化組成物を提供する。
【解決手段】
(a)有機変性合成フッ素マイカ0.2〜5質量%と、(b)非イオン性界面活性剤と、(c)油相成分と、(d)水相成分と、を含み、
25℃における粘度が10000mPa・s以下であることを特徴とする油中水型乳化組成物。
また、前記組成物において、水相成分に水溶性の塩を含むことが好適である。
【選択図】 なし

Description

本発明は、油中水型乳化組成物に関し、特にその使用感及び乳化安定性の改善に関する。
2:1型層状構造をもつ水膨潤性の粘土鉱物であるNa型モンモリロナイトは、第四級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤で処理すると、その層間にてナトリウムイオンと第四級アンモニウムイオンのイオン交換を生じ、親油性の有機変性モンモリロナイトとなることが知られている。また、この有機変性モンモリロナイトをさらに非イオン性界面活性剤で処理すると、層間の極性基との相互作用により該界面活性剤を包接し、複合体を形成することが見出されている(非特許文献1)。前記有機変性モンモリロナイトは、油中において、油分を層間に包含して膨潤する性質をもつ。油分による膨潤で押し広げられた各層は、その端面と層面、あるいは端面と端面が会合構造(カードハウス構造)を形成し、粘稠な油性ゲルをもたらす。この油性ゲルは、層間に抱接された非イオン性界面活性剤の存在により多量の水を内包することが可能であり、水を加えて極めて安定な油中水型乳化組成物が得られることも報告されている(非特許文献2)。このような油中水型乳化組成物の乳化安定性は、前記カードハウス構造による連続相の増粘に加え、油分による膨潤で押し広げられたシート状の有機変性モンモリロナイト層が水/油界面上に吸着することによって図られると考えられている。
このような乳化安定化能の高さから、非イオン性界面活性剤と複合化した有機変性モンモリロナイト(特にそれを主成分とする有機変性ベントナイト)は、油中水型乳化組成物をベースとする化粧品の製造に従来用いられてきた。
特開昭61−129033号公報
油化学 39(2)、p.100〜104(1990) 油化学 40(6)、p.491〜496(1991)
上記のように、カードハウス構造を形成する有機変性モンモリロナイトを含む油中水型乳化組成物は、該構造により油相が極めて増粘された状態となる。
一方、市場では、近年、粘度が10000mPa・s以下の低粘度の油中水型乳化組成物が好まれる傾向にある。したがって、前述の有機変性モンモリロナイトは、カードハウス構造に基づく油相の増粘及び乳化粒子の界面保護によって、油中水型乳化組成物を安定化せしめるものではあるものの、製品として低粘度領域の乳化組成物が求められる場合は、その増粘作用及び界面保護効果が十分に発揮されない程度に配合量を制限する必要があった。しかし、有機変性モンモリロナイトの配合量を乳化組成物が増粘しないレベルに低減した場合、同時に該成分の有する乳化安定化能も十分に発揮されなくなるというジレンマが生じていた。
また、油中水型乳化組成物には、塗布時の伸びを滑らかにしたり、組成物を肌上へ均一に残存させたりする目的で、しばしば揮発性油分が配合される。しかし、前記構成による油中水型乳化組成物の場合、揮発性油分を配合すると、肌に塗布した際に肌上で徐々に揮発成分が蒸発し、有機変性モンモリロナイトが濃縮されるという現象が認められていた。濃縮された有機変性モンモリロナイトは構造を形成して乳化組成物を一気に増粘するため、特に塗布後半で乳化組成物の伸びが急激に重くなるという使用感における問題点が生じていた。
本発明は、上記問題に鑑みなされたものであり、使用感に優れた10000mPa・s(25℃)以下の粘度を有し、且つ乳化安定性の高い油中水型乳化組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を行った結果、非イオン性界面活性剤存在下で有機変性合成フッ素マイカを用いて乳化を行うことにより、有機変性モンモリロナイト配合の場合よりも低粘度化が可能となるばかりか、揮発性油分を配合しても塗布中の急激な増粘を起こさない油中水型乳化組成物が得られ、また、水溶性の塩の配合により該組成物の経時安定性が維持されることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明に係る油中水型乳化組成物は、
(a)有機変性合成フッ素マイカ0.2〜5質量%と、(b)非イオン性界面活性剤と、(c)油相成分と、(d)水相成分と、を含み、25℃における粘度が10000mPa・s以下であることを特徴とする。
また、前記油中水型乳化組成物において、水相成分が水溶性の塩を含むことが好適である。
さらに、前記油中水型乳化組成物において、水溶性の塩がエデト酸塩であることが好適である。
また、前記油中水型乳化組成物において、油相成分が揮発性油分を含むことが好適である。
また、前記油中水型乳化組成物において、非イオン性界面活性剤が、ポリオキシアルキレン変性シリコーン及び/又はポリオキシアルキレン・アルキル共変性シリコーンであることが好適である。
また、前記油中水型乳化組成物において、有機変性合成フッ素マイカが、合成フッ素マイカの陽イオンを第四級アンモニウムイオンとイオン交換して得られたものであることが好適である。
さらに、前記油中水型乳化組成物において、合成フッ素マイカが、Naフッ素四ケイ素雲母、Liフッ素四ケイ素雲母、Na合成フッ素金雲母、Li合成フッ素金雲母、Naテニオライト、Liテニオライトからなる群より選択されるものであることが好適である。
また、本発明に係る化粧料は、前記油中水型乳化組成物を含むことを特徴とする。
本発明によれば、組成物を増粘させずに高い乳化安定性を維持した油中水型乳化組成物を得ることができる。そのため、乳化安定化能を低下させずに低粘度の製品という市場要求を満たした化粧料を提供することが可能となる。また、本発明の油中水型乳化組成物によれば、塗布時に増粘によるべたつきを感じることなく、一定の滑らかな使用感を得ることができる。
本発明に係る油中水型乳化組成物は、
(a)有機変性合成フッ素マイカと、
(b)非イオン性界面活性剤と、
(c)油相成分と、
(d)水相成分と、
を含む。まず、(a)〜(e)の各成分について説明する。
(a)有機変性合成フッ素マイカ
本発明における合成フッ素マイカは、モンモリロナイト等の交換性陽イオンを層間に有する水膨潤性粘土鉱物と同様、疎水基を有する有機陽イオンをその層間に取り込み、親油性の複合体を形成することのできる2:1型層状ケイ酸塩であって、モンモリロナイトなどの水膨潤性粘土鉱物の構造中の水酸基の一部もしくは全てが、合成によりフッ素に置換されたフッ素型のものを示す。
2:1型層状ケイ酸塩とは、ケイ素と酸素からなる四面体構造が連なった四面体シート2層の間に、リチウム、マグネシウム、アルミニウムなどの陽イオンを含む八面体シートが挟まれた3層を単位(タブレット)とした積層構造をもつ物質である。前記タブレットの層面は負に帯電しており、通常、これを補うためにタブレットの層間に交換性の無機陽イオンが吸着された形態となっている。特に、前記無機陽イオンがナトリウムイオンないしリチウムイオンである場合に、高い水膨潤性と分散性が付与される。
構造の一部がフッ素に置換された上記フッ素型の2:1型層状ケイ酸塩、すなわち合成フッ素マイカは、タルクをアルカリケイフッ化物と合わせて熱処理(約900〜1000℃)することにより変性させてなる固相反応合成、又は、ケイ砂、酸化マグネシウム、酸化アルミニウム、ケイフッ化カリウム、ケイフッ化ソーダ等を高温(約1500℃)で融解し、冷却してなる溶融合成といった公知の合成法により製造することができる。このような熱処理によって得られるフッ素型の層状ケイ酸塩の使用は、均一な合成が容易である他、温度安定性に優れている点で本発明において好適である。
上記特徴を有する合成フッ素マイカは、例えば下記一般式(I)又は(II)で表すことができる。
(化1)
(Na,Li)0.3〜1.2(Mg、Li)1.8〜3.3[(Al,Si,Mg)0.01〜4.50.5〜10.5]F1.5〜2.5 (I)

(化2)
(Na,Li)2xMg3−xSi10 (FαOH1−α) (II)
(上記式中、xは0.15≦x≦0.5、αは0.8≦α≦1.0の数を示す。)
このような合成フッ素マイカとして好ましいものは、Na四フッ素ケイ素雲母(NaMg2.5(Si10)F)、Liフッ素四ケイ素雲母、Na合成フッ素金雲母、Naテニオライト(NaMgLi(Si10)F)、Liテニオライト(LiMgLi(Si10)F)であり、本発明においては特にNa四フッ素ケイ素雲母の使用が好ましい。
上記式で表される合成フッ素マイカにおいては、層間に吸着する交換性の無機陽イオン(ナトリウムイオン及び/又はリチウムイオン)は他の陽イオンと容易にイオン交換が可能となっている。本発明の(a)成分である有機変性合成フッ素マイカは、前記合成フッ素マイカの層間陽イオンの一部又は全部が、有機陽イオンに交換された状態のものを指す。
合成フッ素マイカの無機陽イオンとイオン交換する有機陽イオンとしては、親油性に優れた有機変性合成フッ素マイカが得られることから、有機アンモニウムイオン、中でも長鎖アルキル(炭素数10〜22)を有する四級アンモニウムイオンが好適である。
有機アンモニウムイオンを層間にもつ有機変性合成フッ素マイカは、例えば、合成フッ素マイカを下記一般式(II)で表される第四級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤で処理することによって製造することができる。
Figure 2013184944
上記式中、Rは炭素数10〜22のアルキル基又はベンジル基、Rはメチル基又は炭素数10〜22のアルキル基、R及びRは炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基、Xはハロゲン原子又はメチルサルフェート残基を表す。
このような第四級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤としては、例えば、ドデシルトリメチルアンモニウムクロリド、ミリスチルトリメチルアンモニウムクロリド、セチルトリメチルアンモニウムクロリド、ステアリルトリメチルアンモニウムクロリド、アラキルトリメチルアンモニウムクロリド、ベヘニルトリメチルアンモニウムクロリド、ミリスチルジメチルエチルアンモニウムクロリド、セチルジメチルエチルアンモニウムクロリド、ステアリルジメチルエチルアンモニウムクロリド、アラキルジメチルエチルアンモニウムクロリド、ベヘニルジメチルエチルアンモニウムクロリド、ミリスチルジエチルメチルアンモニウムクロリド、セチルジエチルメチルアンモニウムクロリド、ステアリルジエチルメチルアンモニウムクロリド、アラキルジエチルメチルアンモニウムクロリド、ベヘニルジエチルメチルアンモニウムクロリド、ベンジルジメチルミリスチルアンモニウムクロリド、ベンジルジメチルセチルアンモニウムクロリド、ベンジルジメチルステアリルアンモニウムクロリド、ベンジルメチルエチルセチルアンモニウムクロリド、ベンジルメチルエチルステアリルアンモニウムクロリド、ジベヘニルジヒドロキシエチルアンモニウムクロリド、ステアリルジメチルヒドロキシプロピルアンモニウムクロリド、ベンジルベヘニルジヒドロキシエチルクロリド、ジステアリルジメチルアンモニウムクロリド、及び相当するブロマイド塩等、またジパルミチルプロピルエチルアンモニウムメチルサルフェート等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を使用することができる。また、上記界面活性剤のアルキル基は植物由来であることが好ましい。
また、上記処理は、第四級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤の他、第三級アミン型カチオン性界面活性剤を用いて行うこともできる。この場合、第三級アミン型カチオン性界面活性剤としては、第三級アミンと酸とを別々に用いても、第三級アミンの酸付加塩を用いてもよい。第三級アミンとしては、例えば、ジメチルステアリルアミン、ジメチルミリスチルアミン、ジメチルラウリルアミン、ジステアリルメチルアミン、ジミリスチルメチルアミン、ジラウリルメチルアミン、ベンジルジステアリルアミン、トリミリスチルアミン、トリラウリルアミン等が挙げられる。また、上記界面活性剤のアルキル基は植物由来であることが好ましい。
本発明における有機変性合成フッ素マイカ中の有機アンモニウムイオン量は、本発明の効果を発揮する範囲であれば特に制限されず、通常、合成フッ素マイカのカチオン交換容量(CEC)の80%〜120%程度であることが望ましい。合成フッ素マイカに吸着する有機アンモニウムイオンが少なすぎると、後述の得られた有機変性合成フッ素マイカの油中での膨潤・シート化が十分に起こらない場合がある。
本発明において、(a)有機変性合成フッ素マイカは、上記のように合成フッ素マイカをカチオン性界面活性剤で処理して得たものを使用しても、上記を満たす市販の有機変性フッ素マイカを使用してもよい。市販のものとしては、例えば、ソマシフMAE(コープケミカル株式会社製)などが好適に使用できる。
また、(a)有機変性合成フッ素マイカとしての配合量は、油中水型乳化組成物に対し、0.2〜5質量%、好ましくは0.2〜3質量%、より好ましくは0.5〜3質量%である。 配合量が0.2質量%に満たないと、組成物の乳化安定化が不十分となる場合があり、5質量%を超えて配合すると、組成物が過剰に増粘されたり、共存する界面活性剤を過度に吸着してしまい、使用感や安定性に影響する場合がある。
(b)非イオン性界面活性剤
上記(a)有機変性合成フッ素マイカは高い親油性をもち、(c)油相成分を層間に取り込んで油膨潤する。(b)非イオン性界面活性剤は、前記(a)成分に保持された(c)油相成分と、(d)水相成分とを乳化せしめて油中水型乳化組成物とするために配合するものである。また、配合する油の種類によっては、非イオン性界面活性剤を配合することで、前記有機変性合成フッ素マイカの油膨潤及びシート化が可能となる。
本発明における(b)非イオン性界面活性剤は限定されないが、油中水型の乳化組成物を形成する観点から、好ましくはHLB7以下の親油性界面活性剤が用いられる。なお、前記非イオン性界面活性剤は、1種のみを用いても、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
このような非イオン性界面活性剤としては、例えば、ポリグリセリン脂肪酸エステル(例えば、モノ綿実油脂肪酸グリセリン、モノエルカ酸グリセリン、セスキオレイン酸グリセリン、セスキイソステアリン酸ソルビタン、モノステアリン酸グリセリン、α,α’−オレイン酸ピログルタミン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリンリンゴ酸等)、ソルビタン脂肪酸エステル(例えば、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンセスキオレエート、ソルビタントリオレエート、ペンタ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン、テトラ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン等)、グリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ジグリセリン脂肪酸エステル、エチレングリコール脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル(例えば、モノステアリン酸プロピレングリコール等)、硬化ヒマシ油誘導体、ポリグリセリンアルキルエーテル等が挙げられる。
また、本発明においては特に、シリコーン系非イオン性界面活性剤であるポリオキシアルキレン変性シリコーン、ポリオキシアルキレン・アルキル共変性シリコーン、ポリグリセリン変性シリコーン、及び/又はポリグリセリン・アルキル共変性シリコーンの使用が好ましく、なかでも、ポリオキシアルキレン変性シリコーン、ポリオキシアルキレン・アルキル変性シリコーンがより好ましい。
本発明において用いられるポリオキシアルキレン変性シリコーンは、直鎖又は分岐鎖のオルガノポリシロキサンを主骨格として、側鎖にポリオキシアルキレン基を有するものであり、例えば、下記一般式(III)で示されるものが挙げられる。
Figure 2013184944
一般式(III)において、Rは炭素数1〜3のアルキル基又はフェニル基(好ましくはメチル基)、R’は水素又は炭素数1〜12のアルキル基(好ましくは水素又はメチル基)、qは1〜50(好ましくは3)、mは1〜100、n、xはそれぞれ1〜50、yは0〜50である。
一般式(III)のポリオキシアルキレン変性シリコーンの好適な例の一つとして、KF−6017(PEG−10ジメチコン、信越化学工業社製)が挙げられる。
また、上記式(III)において、オルガノポリシロキサン主骨格は、別のオルガノポリシロキサン鎖を側鎖に有していてもよい。このようなポリオキシアルキレン変性シリコーンの好適な例の一つとして、KF−6028(PEG−9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン、信越化学工業社製)が挙げられる。
本発明において用いられるポリオキシアルキレン・アルキル変性シリコーンは、直鎖又は分岐鎖のオルガノポリシロキサンを主骨格として、側鎖にポリオキシアルキレン基と炭素数4以上のアルキル基とを有するものであり、例えば、下記一般式(IV)で示されるものが挙げられる。
Figure 2013184944
一般式(IV)において、Rは炭素数1〜3のアルキル基又はフェニル基(好ましくはメチル基)、R’は水素又は炭素数1〜12のアルキル基(好ましくは水素)、pは6〜30(好ましくは10〜18、特に好ましくは12〜16)、qは1〜50(好ましくは3)、mは1〜100、n,w,xはそれぞれ1〜50、yは0〜50である。
一般式(IV)のポリオキシアルキレン・アルキル共変性シリコーンの好適な例の一つとして、ABIL EM90(独Goldschmidt社製)が挙げられる。
また、上記一般式(IV)において、オルガノポリシロキサン主骨格は、別のオルガノポリシロキサン鎖を側鎖に有していてもよい。このようなポリオキシアルキレン・アルキル変性シリコーンの好適な例の一つとして、KF−6038(ラウリルPEG−9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン、信越化学工業社製)が挙げられる。
ポリグリセリン変性シリコーンは、直鎖又は分岐鎖のオルガノポリシロキサンを主骨格として、側鎖にポリグリセリン基を有するものであり、KF−6104(ポリグリセリル−3ポリジメチルシロキシエチルジメチコン、信越化学工業社製)が挙げられる。
ポリグリセリン・アルキル共変性シリコーンは、直鎖又は分岐鎖のオルガノポリシロキサンを主骨格として、側鎖にポリグリセリン基と炭素数4以上のアルキル基とを有するものであり、KF−6105(ラウリルポリグリセリル−3ポリジメチルシロキシエチルジメチコン、信越化学工業社製)が挙げられる。
本発明において、(b)非イオン性界面活性剤の配合量は、油中水型乳化組成物に対し好ましくは0.1〜10質量%、より好ましくは0.5〜5質量%、さらに好ましくは1〜5質量%である。配合量が0.1質量%に満たないと乳化が不十分な場合があり、一方、過剰に配合してもそれに見合った効果の向上は得られない。
(c)油相成分
本発明に係る油中水型乳化組成物の油相成分は特に制限されないが、本発明における使用感、特に肌に塗布し始めた時の使用感に優れる点から、油相成分に揮発性油分を含むことが好ましい。
本発明に用いられる揮発性成分としては、低沸点(常圧における沸点260℃以下)のイソパラフィン系炭化水素油やシリコーン油が挙げられ、1種又は2種以上を用いることができる。
低沸点イソパラフィン系炭化水素油としては、例えばイソドデカン、イソヘキサデカンなどが挙げられる。
低沸点シリコーン油としては、ケイ素数4〜6の環状ジメチルポリシロキサン、ケイ素数2〜5の鎖状ジメチルポリシロキサンが挙げられる。
また、揮発性油分以外の油分としては、化粧品や医薬部外品に通常使用される油分、例えば炭化水素、エステル油、植物性油脂、動物性油脂、高級アルコール、高級脂肪酸、シリコーン油などを配合することができる。なお、前記(b)成分としてポリエーテル変性シリコーン及び/又はポリエーテル・アルキル共変性シリコーンを使用する場合、油分にシリコーン油(上記揮発性シリコーンを含む)を含むことが好ましい。
炭化水素としては、流動パラフィン、パラフィン、スクワラン、スクワレン、オゾケライト、プリスタン、セレシン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等が挙げられる。
エステル油としては、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、12−ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ジ2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N−アルキルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、トリオクタン酸グリセリン、トリイソパルミチン酸グリセリン、セチル2−エチルヘキサノエート、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリン、2−エチルヘキシルパルミテート、トリミリスチン酸グリセリン、トリ2−へプチルウンデカン酸グリセライド、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、オレイン酸オレイル、アセトグリセライド、パルミチン酸2−へプチルウンデシル、アジピン酸ジイソブチル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−2−オクチルドデシルエステル、アジピン酸ジ−2−へプチルウンデシル、エチルラウレート、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、アジピン酸ジ2−ヘキシルデシル、セバシン酸ジイソプロピル、クエン酸トリエチル、コハク酸ジエチルヘキシル等が挙げられる。
植物性油脂としては、アボガド油、ツバキ油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、オリーブ油、ナタネ油、ゴマ油、ヒマシ油、落花生油、アーモンド油、大豆油、茶実油、ホホバ油、胚芽油等が挙げられる。
動物性油脂としては、タートル油、卵黄油、ミンク油等が挙げられる。
高級アルコールとしては、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール、オクチルドデカノール、デシルテトラデカノール、ホホバアルコール、セチルアルコールミリスチルアルコール等が、高級脂肪酸としては、オレイン酸、イソステアリン酸、リノール酸、リノレイン酸、エイコサペンタエン酸、パルミチン酸、ステアリン酸等が挙げられる。
シリコーン油としては、例えば鎖状ポリシロキサン(例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン等)、3次元網目状構造を形成しているシリコーン樹脂、シリコーンゴム、アクリルシリコーン類等が挙げられる。
また、その他油分として、多量の水を吸収(抱水)することのできる所謂「抱水性油分」を配合することもできる。抱水性油分とは、水を保持する性質を有する油分であり、特に抱水力100%以上、すなわち自重以上の水を保持できるものが好ましい。
抱水性油分としては、ヘキサオキシステアリン酸ジペンタエリトリット、テトラ(ベヘン酸/安息香酸/エチルヘキサン酸)ペンタエリスリット、マカデミアナッツ油脂肪酸フェトステリル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フェトステリル、2−オクチルドデシル)、トリイソステアリン酸グリセリン、マカデミアナッツ油ポリグリセリル−6エステルズベヘネート等が挙げられる。
また、ポリオキシエチレン(以下、POE)・ポリオキシプロピレン(以下、POP)共重合体ジアルキルエーテルを配合することもできる。POE・POP共重合体ジアルキルエーテルのアルキル基は同一でも異なっていてもよい炭素数1〜4のアルキル基であり、好ましくはメチル基、エチル基であり、特に好ましくはメチル基である。POE基はPOE基とPOP基の合計に対して20〜80重量%であることが好ましい。POE・POPはランダム型、ブロック型の何れでもよいが、好ましくはランダム型である。このようなPOE・POP共重合体ジアルキルエーテルについては、例えば、特開2004−83541号公報、特開2006−265135号公報などに記載されている。
このような化合物としては、例えば、POE(9)POP(2)ジメチルエーテル、POE(7)POP(12)ジメチルエーテル、POE(14)POP(7)ジメチルエーテル、POE(17)POP(4)ジメチルエーテル、POE(10)POP(10)ジメチルエーテル、POE(6)POP(14)ジメチルエーテル、POE(15)POP(5)ジメチルエーテル、POE(25)POP(25)ジメチルエーテル、POE(27)POP(14)ジメチルエーテル、POE(55)POP(28)ジメチルエーテル、POE(36)POP(41)ジメチルエーテル、POE(9)POB(2)ジメチルエーテル、POE(14)POB(7)ジメチルエーテル、POE(10)POP(10)ジエチルエーテル、POE(10)POP(10)ジプロピルエーテル、POE(10)POP(10)ジブチルエーテル等が挙げられる。
また、適宜紫外線吸収剤を配合してもよい。
このような化合物としては、例えば、安息香酸系紫外線吸収剤(例えば、パラアミノ安息香酸(以下、PABA)、PABAモノグリセリンエステル、N,N−ジプロポキシPABAエチルエステル、N,N−ジエトキシPABAエチルエステル、N,N−ジメチルPABAエチルエステル、N,N−ジメチルPABAブチルエステル等);アントラニル酸系紫外線吸収剤(例えば、ホモメンチル−N−アセチルアントラニレート等);サリチル酸系紫外線吸収剤(例えば、アミルサリシレート、メンチルサリシレート、ホモメンチルサリシレート、オクチルサリシレート、フェニルサリシレート、ベンジルサリシレート、p−イソプロパノールフェニルサリシレート等);ケイ皮酸系紫外線吸収剤(例えば、オクチルメトキシシンナメート、エチル−4−イソプロピルシンナメート、メチル−2,5−ジイソプロピルシンナメート、エチル−2,4−ジイソプロピルシンナメート、メチル−2,4−ジイソプロピルシンナメート、プロピル−p−メトキシシンナメート、イソプロピル−p−メトキシシンナメート、イソアミル−p−メトキシシンナメート、オクチル−p−メトキシシンナメート(2−エチルヘキシル−p−メトキシシンナメート)、2−エトキシエチル−p−メトキシシンナメート、シクロヘキシル−p−メトキシシンナメート、エチル−α−シアノ−β−フェニルシンナメート、2−エチルヘキシル−α−シアノ−β−フェニルシンナメート、グリセリルモノ−2−エチルヘキサノイル-ジパラメトキシシンナメート等);ベンゾフェノン系紫外線吸収剤(例えば、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2'−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2'−ジヒドロキシ−4,4'−ジメトキシベンゾフェノン、2,2',4,4'−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−4'−メチルベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸塩、4−フェニルベンゾフェノン、2−エチルヘキシル−4'−フェニル−ベンゾフェノン−2−カルボキシレート、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノン、4−ヒドロキシ−3−カルボキシベンゾフェノン等);3−(4'−メチルベンジリデン)−d,l−カンファー、3−ベンジリデン−d,l−カンファー;2−フェニル−5−メチルベンゾキサゾール;2,2'−ヒドロキシ−5−メチルフェニルベンゾトリアゾール;2−(2'−ヒドロキシ−5'−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール;2−(2'−ヒドロキシ−5'−メチルフェニルベンゾトリアゾール;ジベンザラジン;ジアニソイルメタン;4−メトキシ−4'−t−ブチルジベンゾイルメタン;5−(3,3−ジメチル−2−ノルボルニリデン)−3−ペンタン−2−オン、ジモルホリノピリダジノ;2−エチルヘキシル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート;2,4−ビス−{[4−(2−エチルヘキシルオキシ)−2−ヒドロキシ]−フェニル}−6−(4−メトキシフェニル)−(1,3,5)−トリアジン等が挙げられる。
上記油分の配合量は、油中水型乳化組成物に対し、好ましくは10〜50質量%、より好ましくは、20〜40質量%である。また、揮発性油分を配合する場合、その配合量は、油相成分全量に対し好ましくは10〜100質量%、より好ましくは10〜85質量%である。揮発性油分の配合が少なすぎるとその効果が十分に発揮されないことがあり、過剰に配合しても増量に見合った効果が得られず、かえって安定性に影響を及ぼすことがある。
また、本発明に係る油中水型乳化組成物は、油相中における粉体の分散安定性に優れることから、油相成分として、さらに疎水化処理粉体を配合することが好ましい。
本発明に用い得る疎水化処理粉体としては、例えば、粉体の表面を、メチルハイドロジェンポリシロキサン、ジメチルポリシロキサン等のシリコーン類、デキストリン脂肪酸エステル、高級脂肪酸、高級アルコール、脂肪酸エステル、金属石鹸、アルキルリン酸エーテル、フッ素化合物、またはスクワラン、パラフィン等の炭化水素類等を用いて、溶媒を使用する湿式法、気相法、メカノケミカル法等により疎水化処理したもの、あるいは粉体をシリカで被覆した後、アルキル変性したシランカップリング剤等によって疎水化処理を施したものなどが挙げられる。
前記疎水化処理を行う粉体としては、例えば、タルク、カオリン、セリサイト、白雲母、酸化チタン、酸化鉄などの無機白色顔料、酸化鉄(ベンガラ)、チタン酸鉄などの無機赤色形顔料、黄酸化鉄、黄土などの無機黄色系顔料、マンゴバイオレット、コバルトバイオレットなどの無機紫色系顔料、酸化クロム、水酸化クロム、コバルトチタン酸などの無機緑色系顔料、群青、紺青などの無機青色系顔料、酸化チタンコーテッド雲母、酸化チタンコーテッドオキシ酸化ビスマス、オキシ塩化ビスマス、酸化チタンコーテッドタルク、魚鱗箔、着色酸化チタンコーテッド雲母などのパール顔料、アルミニウムパウダー、カッパーパウダーなどの金属粉末顔料、合成雲母、金雲母、紅雲母、黒雲母、リチア雲母、バーミキュライト、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、珪藻土、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、α−酸化鉄、水和酸化鉄、シリカ、ヒドロキシアパタイトなどの無機粉末、ナイロンパウダー、ポリエチレンパウダー、ベンゾグアナミンパウダー、微結晶性セルロース、シリコーンパウダーなどの有機粉末等が挙げられる。また、微粒子酸化チタンや微粒子酸化亜鉛などの紫外線防御粉末や、有機粉末に無機粉末を被覆した複合粉末なども挙げられる。
前記疎水化処理粉体の粒子径は、特に制限されないが、前記疎水化処理粉体を紫外線散乱剤として使用する場合には、粉体の平均粒子径(レーザー回折式粒度分布装置によるd50)が100nm以下のものが好ましい。
また、前記疎水化処理粉体の配合量は、油中水型乳化組成物に対し1〜50質量%、好ましくは10〜40質量%である。疎水化処理粉体を50質量%を超えて配合すると、乳化物の使用感が悪化するばかりか、色ジマなど安定性上の問題が発生することがある。
(d)水相成分
本発明に係る油中水型乳化組成物においては、経時の粘度低下を防ぐために水相成分に水溶性の塩を含むことが好ましい。
本発明に用いられる水溶性の塩としては、有機酸塩、アミノ酸塩、無機酸塩が挙げられる。
有機酸塩としては、クエン酸、乳酸、シュウ酸、コハク酸、エデト酸等のアルカリ金属塩、アンモニウム塩、アルカノールアミン塩、などが例示される。アミノ酸塩としては、グリシン、アラニン、プロリン、リジン、アスパラギン酸、グルタミン酸等の塩酸塩、金属塩、アンモニウム塩、アルカノールアミン塩などが例示される。無機塩としては、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム等の金属の炭酸塩、リン酸塩、硝酸塩、ホウ酸、硫酸、亜硫酸、ハロゲン化合物、水酸化物が挙げられる。本発明においては、特にエデト酸塩、すなわちエデト酸ナトリウム、エデト酸カリウム、エデト酸トリエタノールアミン等のエデト酸(EDTA)のアルカリ金属塩の使用が好ましい。
水溶性の塩の配合量は、油中水型乳化組成物に対し、0.05〜5質量%が好ましく、より好ましくは0.05〜3質量%である。前記成分の配合量が0.05質量%に満たないと、経時の粘度低下の防止効果を十分得ることができず、また、5質量%を超えると使用感が低下する傾向がある。
また、上記以外の水相成分としては、水などの水系溶媒のほか、通常化粧品や医薬品等に使用される水相成分を本発明の効果を損なわない範囲で配合することができる。
このような水相成分としては、例えば、保湿剤として、1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ヘキシレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、キシリトール、マルチトール、マルトース、D−マンニット等が挙げられる。
また、水溶性高分子として、アラビアゴム、カラギーナン、ペクチン、カンテン、クインスシード(マルメロ)、デンプン、アルゲコロイド(褐藻エキス)等の植物系高分子、デキストラン、プルラン等の微生物系高分子、コラーゲン、カゼイン、ゼラチン等の動物系高分子、カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン等のデンプン高分子、アルギン酸ナトリウム等のアルギン酸系高分子、カルボキシビニルポリマー(CARBOPOLなど)等のビニル系高分子、ポリオキシエチレン系高分子、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体系高分子、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリアクリルアミド等のアクリル系高分子、ベントナイト、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ラポナイト等の水膨潤性粘土鉱物等が挙げられる。
本発明に係る油中水型乳化化粧料は、例えば、(a)有機変性合成フッ素マイカと、(c)油相成分と、(b)非イオン性界面活性剤とを混合して(a)成分を膨潤状態とした後、必要に応じて疎水化粉体を添加・混合し、さらに(d)水相成分を添加、撹拌して油相と水相を乳化させることによって製造することができる。
前記油中水型乳化組成物の製造において、(a)有機変性合成フッ素マイカは、積層したタブレット(フッ素マイカの単位層)の層間に有機アンモニウムイオン由来の長鎖アルキルを有しているため、該成分を含む複合体は高い親油性を備えている。そのため、(a)成分は(c)油相成分を前記タブレットの層間へ取り込み膨潤する。なお、油分の種類によって、これだけでは(a)成分に膨潤が生じないものもある。しかし、そのような場合でも、(b)非イオン性界面活性剤を混合し、共存させることによって、(a)成分の膨潤が起こる。
このような(a)成分の膨潤により、前記タブレットの層間は次第に押し広げられ、ついには油相成分中に各タブレットが分散した形態となる。
有機変性モンモリロナイトもまた、前記(a)成分に類似する挙動、すなわち油もしくは非イオン性界面活性剤と油の共存下で膨潤することが知られている。このとき、有機変性モンモリロナイトのタブレットは、層間が離れて油中分散した状態となるが、各タブレット端面にある水酸基が水素結合を介して相互作用するため、タブレット同士がカードハウス構造と呼ばれる立体構造を形成する。そのため、一定濃度以上の有機変性モンモリロナイトを油膨潤させた場合、粘度の高い油性ゲルが得られ、該油性ゲルを用いて製造した油中水型乳化組成物の粘度も、10000mPa・s(25℃)を超えたものとなる。
一方、(a)有機変性合成フッ素マイカの場合、各タブレット端面の水酸基はフッ素基に置換されているために、前述の有機変性モンモリロナイトの場合にあった水素結合を介したカードハウス構造をとることができない。したがって、(a)成分は油膨潤時に前記カードハウス構造を構成しない、あるいは構成していたとしても構造化の程度は非常に低い。そのため、(a)成分を用いた場合、有機変性モンモリロナイトであれば高粘度の油性ゲルを形成するような量で配合しても、得られる油中水型乳化組成物の粘度は有機変性モンモリロナイトの場合に比べて大幅に低くなる。特に、本発明においては、油中水型乳化組成物の単一円筒型回転粘度計による粘度が、25℃において10000mPa・s以下であることが好ましく、より好ましくは2,000〜10000mPa・s、さらに好ましくは2000〜8000mPa・sある。
上記のように、本発明の油中水型乳化組成物は、有機変性粘土鉱物を配合しても油相を低粘度に維持することが可能である。しかし一方で、増粘剤が乳化安定剤として用いられるように、一般的には系の粘度が高い方が安定性は向上する。
有機変性モンモリロナイトを用いた油中水型乳化組成物の場合、油相中でタブレットがカードハウス構造を形成していることも乳化安定性の高さに関与していると考えられるが、それに加えて、膨潤により分散したタブレットが層面の極性に応じて油相−水相界面に配列して形成された薄い界面膜が乳化安定化に大きく寄与していると考えられている(例えば、上記非特許文献2)。
膨潤性粘土鉱物として(a)成分を用いる本発明では、カードハウス構造は形成されないものの、膨潤によるタブレットの分散は有機変性モンモリロナイトの場合と同様に起こり得る。そして、ここで分散されたタブレットは、やはり層面の極性に応じて界面に配列した状態となり、乳化組成物を安定化させることとなる。したがって、本発明の油中水型乳化組成物は、組成物として低粘度でありながら、高い乳化安定性を有する。
また、上記に関連して、本発明の油中水型乳化組成物には、特に、揮発性油分を配合することで、該成分による高い使用感を備えながら、該成分の揮発に伴う組成物の濃縮、及びタブレットの構造化による、塗布時の急激な増粘が生じないという利点がある。なお、本発明の油中水型乳化組成物は、約50℃において長期保存した場合に、経時的な粘度低下が認められることがあるが、これは上記した水溶性の塩(特にエデト酸塩)を組成物に配合することによって防ぐことができる。
また、上記した本発明に係る油中水型乳化組成物には、本発明の効果を損なわない範囲で化粧品に通常用いられるその他の成分を適宜配合し、化粧料を製造することができる。
その他の成分としては、例えば、界面活性剤、アルコール類、保湿剤、紫外線吸収剤、増粘剤、金属イオン封鎖剤、各種水溶性高分子、pH調整剤、酸化防止剤、防腐剤、香料などの他、消炎剤、ビタミン類、アミノ酸類、動植物抽出物、皮膚栄養・賦活剤等の薬剤などが挙げられる。
本発明に係る化粧料の製品形態は特に制限されず、例えば、ファンデーション、化粧下地、頬紅、アイライナー、アイブロウなどのメークアップ化粧料や、日焼け止め化粧料、乳液などが挙げられる。
また、使用感などの点から、2000〜10000Pa・s(25℃)、さらには2000〜8000mPa・s(25℃)の比較的低粘度のリキッドタイプの化粧料として特に好適に用いることができる。
以下、具体例を挙げて本発明をさらに説明するが、これらは本発明を限定するものではない。各成分の配合量は、特に記載のない限り全て質量%を示す。
各有機変性粘土鉱物について、油中水型乳化組成物とした際の粘度、乳化安定性、使用感を評価した。下記表1及び表2に示す各試験例の処方による油中水型乳化組成物を製造し、評価は次の方法で行った。結果を表1及び表2に示す。
評価(1):粘度(mPa・s)
調製直後の各試料の粘度を、25℃で芝浦システム株式会社製、単一円筒型回転粘度計により測定した。
評価(2):乳化安定性
各試料を20℃で4週間静置した後の外観を肉眼観察し、下記の基準で評価した。
A:乳化粒子の分離や凝集などの外観変化が認められない。
B:乳化粒子の分離や凝集などの外観変化が僅かに認められる。
C:乳化粒子の分離や凝集などの外観変化が認められる。
評価(3):使用感
20名のパネルにより、調製直後の試料を肌に塗布したときの使用感について「優れている」と評価したパネルの数により、下記の基準で評価した。
A:14名以上
B:8〜13名
C:7名以下
Figure 2013184944
Figure 2013184944
(製造方法)
(ii)の非イオン性界面活性剤と(iii)の油分を混合後、(i)の有機変性粘土鉱物を加え、ホモジナイザーにて9000rpmで1分間混合した。そこへ(iv)の疎水化処理粉体を含む粉末部を加え、ホモジナイザーにて9000rpmで1分間混合し、(v)の水相部を添加して、さらにホモジナイザーにて9000rpmで2分間混合・乳化を行い、サンプルを得た。
表1及び表2に示すように、有機変性モンモリロナイトを配合した油中水型乳化組成物(表1)の場合、配合量が0.8質量%以上では乳化安定性は良いが、粘度が10000mPa・sを超えてしまい、塗布時に揮発性油分の揮発に伴う急激な増粘が生じて使用感が悪かった(試験例1−1、1−2)。この場合、配合量を低減すると粘度を下げることができたが、それに応じて乳化安定性が著しく低下した(試験例1−3、1−4)。
一方、有機変性合成フッ素マイカを用いた場合(表2)は、何れの配合量においても粘度10000mPa・s以下となり、しかも使用感に優れた油中水型乳化組成物が得られた。また、乳化安定性も配合量によらず良好であった。
以上の結果から、本発明に係る組成物においては、有機変性合成フッ素マイカを0.2〜5質量%、好ましくは0.2〜3質量%、より好ましくは0.5〜3質量%で配合することが好適である。
また、下記表3に示す処方の油中水型乳化組成物について、粉体の分散安定性や組成物の粘度安定性について次の評価を行った。結果を表3に示す。
評価(4):粉体の分散安定性
50mlのスクリュー管(直径3cm)に試料を約30ml入れて閉栓し、20℃で45rpmの回転速度で3時間回転させてローリング試験を行い、肉眼観察により下記基準で粉体の分散性を評価した。
A:色じま(黄色スジや赤色ムラ)が認められない。
B:色じま(黄色スジや赤色ムラ)がわずかに認められる。
C:色じま(黄色スジや赤色ムラ)が認められる。
評価(5):粘度低下率(%)
試料の粘度を調製直後、ならびに50℃で4週間静置保存後に測定し、調製直後の粘度(V)に対する静置保存後の粘度(V)の低下率を次式により算出し、下記の基準で粘度安定性を評価した。粘度は25℃で、芝浦システム株式会社製、単一円筒型回転粘度計により測定した。(粘度低下率45%未満を許容範囲とする。)
粘度低下率(%)=[(V−V)/V]×100
Figure 2013184944
(製造方法)
(ii)の非イオン性界面活性剤と(iii)の油分を混合後、(i)の有機変性粘土鉱物を加え、ホモジナイザーにて9000rpmで1分間混合した。そこへ(iv)の疎水化処理粉体を含む粉末部を加え、ホモジナイザーにて9000rpmで1分間混合し、(v)の水相部を添加して、さらにホモジナイザーにて9000rpmで2分間混合・乳化を行い、サンプルを得た。
表3に示すように、有機変性粘土鉱物を配合しなかった試験例2−1は粉体による色じまが生じ、50℃における粘度の低下率も高かった。有機変性合成フッ素マイカを配合した場合、試験例2−3〜2−5の比較から明らかなように、エデト酸塩を配合することによって粘度低下率の改善が認められ、有機変性モンモリロナイトにL−グルタミン酸ナトリウムを配合した時(試験例2−2)の低下率と同程度とすることができた。なお、水溶性の塩を配合しなかった場合、有機変性モンモリロナイトを用いても有機変性合成フッ素マイカを用いても、粘度低下が大きいが、有機変性フッ素マイカの場合のほうがその低下率は大きかった。(試験例2−6,2−7)。
一般に、粘度低下率が45%未満であれば、通常製品としての使用に耐え得ることを考慮すれば、本発明においては、水溶性の塩を配合して粘度低下を抑えることが好ましく、特にエデト酸塩の使用が好ましいといえる。
以下に本発明に係る化粧料の処方例を示すが、これらは単なる一例であり本発明を限定するものではない。下記処方例は、いずれも組成物の粘度が10000mPa・s以下であり、優れた乳化安定性を示した。
処方例1:液状ファンデーション
(成分) (質量%)
(1)デカメチルシクロペンタシロキサン 15.0
(2)ジメチコン(2cs) 10.0
(3)ドデカメチルシクロヘキサシロキサン 10.0
(4)エチルヘキサン酸セチル 2.0
(5)水添ポリイソブテン 1.0
(6)ジメチコンコポリオール 3.0
(7)イソステアリン酸ソルビタン 1.0
(8)PEG−9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン 5.0
(信越化学工業社製 KF−6028)
(9)香料 0.1
(10)有機変性合成フッ素マイカ 1.0
(コープケミカル社製 ソマシフMAE)
(11)シリコーン処理酸化チタン 7.0
(12)シリコーン処理酸化鉄 2.0
(13)シリコーン処理タルク 4.0
(14)シリコーン処理雲母チタン 1.0
(15)オルガノポリシロキサンエラストマー球状粉末 3.0
(16)精製水 残 余
(17)ブチレングリコール 5.0
(18)グリセリン 4.0
(19)L−グルタミン酸ナトリウム 1.0
(20)防腐剤 4.0
(製造方法)
(1)〜(9)を混合しておき、そこに(10)を添加して分散、予め粉砕しておいた(11)〜(15)を添加・分散した後、溶解混合しておいた(16)〜(20)を徐添しながら乳化し、液状ファンデーションを得た。
処方例2:サンスクリーン
(成分) (質量%)
(1)デカメチルシクロペンタシロキサン 10.0
(2)ジメチコン(1cs) 15.0
(3)トリメチルシロキシケイ酸 3.0
(4)メトキシケイ皮酸オクチル 5.0
(5)ジメチコンポリオール 2.5
(6)イソステアリン酸ジグリセリル 1.0
(7)ラウリルPEG−9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン 2.0
(信越化学工業社製 KF−6038)
(8)香料 0.1
(9)有機変性合成フッ素マイカ 1.0
(コープケミカル社製 ソマシフMAE)
(10)表面処理(メチルハイドロジェンポリシロキサン+ドデシル処理)酸化チタン(微粒子) 12.0
(11)メチルシロキサン網状重合体粉末 4.0
(12)ポリメタクリル酸メチル 4.0
(13)精製水 残 余
(14)グリセリン 5.0
(15)オクトクリレン 2.0
(16)エタノール 5.0
(17)塩化カリウム 0.2
(18)硫酸マグネシウム 0.2
(19)エデト酸ナトリウム 0.2
(19)フェノキシエタノール 0.5
(20)メチルパラベン 0.2
(21)エチルパラベン 0.1
(製造方法)
(1)〜(8)を混合しておき、そこに(9)を添加して分散、予め混合・粉砕しておいた(10)〜(12)を添加・分散した後、溶解混合しておいた(13)〜(21)を徐添しながら乳化し、サンスクリーンを得た。
処方例3:乳液
(成分) (質量%)
(1)デカメチルシクロペンタシロキサン 20.0
(2)オクタメチルヘキサシロキサン 10.0
(3)イソドデカン 8.0
(4)スクワラン 5.0
(5)流動パラフィン 3.5
(6)トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 2.0
(7)セチルジメチコンポリオール 1.0
(Goldschmidt社製 ABIL EM90)
(8)イソステアリン酸ソルビタン 1.0
(9)ポリグリセリル−3ポリジメチルシロキシエチルジメチコン 2.0
(信越化学工業社製 KF−6104)
(10)トコフェロール 0.05
(11)有機変性合成フッ素マイカ 0.5
(コープケミカル社製 ソマシフMAE)
(12)表面処理(石鹸処理)酸化チタン 5.0
(13)精製水 残 余
(14)グリセリン 10.0
(15)エタノール 10.0
(16)塩化ナトリウム 1.0
(17)エデト酸塩 0.5
(18)クエン酸ナトリウム 1.0
(19)デヒドロ酢酸ナトリウム 0.2
(製造方法)
(1)〜(10)を混合しておき、そこに(11)を添加して分散、(12)を添加・分散した後、溶解混合しておいた(13)〜(19)を徐添しながら乳化し、乳液を得た。

Claims (8)

  1. (a)有機変性合成フッ素マイカ0.2〜5質量%と、
    (b)非イオン性界面活性剤と、
    (c)油相成分と、
    (d)水相成分と、
    を含み、
    25℃における粘度が10000mPa・s以下であることを特徴とする油中水型乳化組成物。
  2. 水相成分が水溶性の塩を含むことを特徴とする請求項1に記載の油中水型乳化組成物。
  3. 水溶性の塩がエデト酸塩であることを特徴とする請求項2に記載の油中水型乳化組成物。
  4. 油相成分が揮発性油分を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の油中水型乳化組成物。
  5. 非イオン性界面活性剤が、ポリオキシアルキレン変性シリコーン及び/又はポリオキシアルキレン・アルキル共変性シリコーンであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の油中水型乳化組成物。
  6. 有機変性合成フッ素マイカが、合成フッ素マイカの陽イオンを第四級アンモニウムイオンとイオン交換して得られたものであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の油中水型乳化組成物。
  7. 合成フッ素マイカが、Naフッ素四ケイ素雲母、Liフッ素四ケイ素雲母、Na合成フッ素金雲母、Li合成フッ素金雲母、Naテニオライト、Liテニオライトからなる群より選択されるものであることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の油中水型乳化組成物。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の油中水型乳化組成物を含む化粧料。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN108685708A (zh) * 2017-04-03 2018-10-23 先进美容科技有限公司 液滴释放化妆品

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