JP2013183604A - ボイスコイルモータ - Google Patents

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Motoya Kamahara
本也 鎌原
Toyoji Nishiwaki
豊治 西脇
Fumiaki Arikawa
文明 有川
Masahiro Shigenaga
真宏 重永
Atsushi Honda
篤史 本田
Kenryo Suzuki
健了 鈴木
Katsuhiro Ichihashi
克弘 市橋
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Abstract

【課題】ボイスコイルモータのコイルの大径化を回避しつつ、駆動力を増加させる
【解決手段】ボイスコイル14をボイスコイル移動方向に沿って複数個配置することにより、複数のボイスコイル全体を通過する磁束量を増加させる。また、隣接するボイスコイル14を、比透磁率が60以上の材料よりな結合部材15にて連結することにより、結合部材15を通過する磁束の減少を抑える。
【選択図】図1

Description

本発明は、磁石の磁界中に置かれたボイスコイルに電流を流すことによりボイスコイルが移動するボイスコイルモータに関するものである。
従来、燃料を内燃機関に噴射するための燃料噴射弁として、ボイスコイルモータによりピストンを駆動してニードルに作用する圧力を制御することにより、ニードルによる噴孔の開閉作動を制御するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
このボイスコイルモータは、ボビンにコイルが巻かれたボイスコイルを備え、磁石から発生した磁気が中央スペーサを経由してコイルを貫通することでローレンツ力による駆動力が発生し、ボイスコイルがコイル軸方向に駆動される。
米国特許第7267533号明細書
しかしながら、従来のボイスコイルモータは、中央スペーサを通過した磁束の一部がコイルを通過せずにハウジングに到達してしまい、駆動力に十分に反映しきれていないという問題があった。また、駆動力を増加させる場合、コイルの外径が大きくなってしまうという問題が発生する。
本発明は上記点に鑑みて、コイルの大径化を回避しつつ、駆動力を増加させることを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、ボビン(140)にコイル(141)が巻かれ且つボイスコイル移動方向に沿って複数個配置された筒状のボイスコイル(14)と、各ボイスコイルの内側で且つボイスコイル移動方向に沿って配置された一対の内側磁石(17、18)と、比透磁率が60以上の材料よりなり、隣接するボイスコイルを連結する筒状の結合部材(15)と、各ボイスコイルの内側で且つ一対の内側磁石間に配置された磁性体製の中央スペーサ(16)と、結合部材の内側で且つ隣接するボイスコイル内の内側磁石間に配置された磁性体製の共通スペーサ(19)とを備えることを特徴とする。
これによると、複数のボイスコイルを備えているため、複数のボイスコイル全体を通過する磁束量が増加し、また、結合部材を比透磁率が60以上の材料にて形成しているため、結合部材を通過する磁束の減少を抑えることができ、その結果、コイルを通過する磁束量が増える。したがって、コイルの外径を大きくすることなくボイスコイルモータの駆動力を増加させることができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の第1実施形態に係るボイスコイルモータを用いた燃料噴射弁の構成を示す断面図である。 結合部材の材料の比透磁率とボイスコイルモータの駆動力増加率との関係を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るボイスコイルモータの構成を示す断面図である。 図3のボイスコイルモータの作動状態を示す断面図である。 本発明の第3実施形態に係るボイスコイルモータの要部を示す分解斜視図である。 面積比(=Smg/Ssp)とボイスコイルモータの駆動力との関係を示す図である。 本発明の第4実施形態に係るボイスコイルモータの構成を示す断面図である。 図7のボイスコイルモータの異なる作動状態を示す断面図である。 外側磁石の高さとボイスコイルモータの駆動力との関係を示す図である。 本発明の第5実施形態に係るボイスコイルモータの構成を示す断面図である。 本発明の第6実施形態に係るボイスコイルモータの構成を示す断面図である。 本発明の第7実施形態に係るボイスコイルモータを用いた調量弁の構成を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について説明する。図1に示すように、燃料噴射弁は、透磁率の低い材料で形成された円筒状のボデー10を備えている。
ボデー10の内部に、円板状の第1プレート11、円板状の第2プレート12、および円筒状のアウタープレート13が配置されている。第1プレート11および第2プレート12は、アウタープレート13の両端に配置されている。第1プレート11、第2プレート12、および円筒状のアウタープレート13は、何れも透滋率が高い磁性体材料で形成されている。
第1プレート11、第2プレート12、および円筒状のアウタープレート13によって形成された空間には、透磁率の低い材料で形成されたボビン140にコイル141を巻いた円筒状のボイスコイル14が、ボイスコイル14の軸方向(すなわち、図1の紙面上下方向。以下、ボイスコイル軸方向という)に沿って複数個(本実施形態では2個)配置されている。
2個のボイスコイル14は、比透磁率が60以上の磁性体材料にて円筒状に形成された結合部材15にて連結されており、2個のボイスコイル14と結合部材15は一体的に移動するようになっている。なお、結合部材15の材料としては、例えば比透磁率が約60である鋳鉄を用いることができる。
各ボイスコイル14の内周側空間には、透磁率が高い磁性体材料で形成された円柱状の中央スペーサ16が配置されている。また、各ボイスコイル14の内周側空間には、永久磁石である円柱状の第1内側磁石17、および永久磁石である円柱状の第2内側磁石18が、中央スペーサ16の両側に配置されている。
結合部材15の内周側空間内に、透磁率が高い磁性体材料にて円柱状に形成された共通スペーサ19が配置されている。共通スペーサ19は、図中下方のボイスコイル14内に配置された第1内側磁石17と、図中上方のボイスコイル14内に配置された第2内側磁石18との間に、配置されている。
ボイスコイル14とアウタープレート13との間に、永久磁石である円筒状の外側磁石20が配置されている。
外側磁石20とボイスコイル14との間には、隙間が形成されている。また、中央スペーサ16、第1内側磁石17、および第2内側磁石18と、ボイスコイル14との間にも、隙間が形成されている。さらに、結合部材15と共通スペーサ19との間にも、隙間が形成されている。
さらにまた、第1プレート11と図中上方のボイスコイル14との間、および第2プレート12と図中下方のボイスコイル14との間にも隙間が形成されており、ボイスコイル14はボイスコイル軸方向に移動可能になっている。
第1内側磁石17および第2内側磁石18は、中央スペーサ16に接する側が同磁極になるように配置されている。また、外側磁石20は、内周側と外周側に磁極が形成されており、外側磁石20における外周側の磁極が、第1内側磁石17および第2内側磁石18における中央スペーサ16側の磁極と同じである。
第1プレート11、第2プレート12、アウタープレート13、ボイスコイル14、結合部材15、中央スペーサ16、第1内側磁石17、第2内側磁石18、共通スペーサ19、および外側磁石20によって、ボイスコイルモータが構成されており、磁界中に置かれたボイスコイル14に電流を流すことにより、ボイスコイル14がコイル軸方向に移動するようになっている。
より詳細には、ボイスコイルモータは、ボイスコイル14に電流を流すと、電磁誘導によりローレンツ力が発生し、ボイスコイル14がコイル軸方向に駆動される。そして、ボイスコイル14に流す電流の向きを反転させることにより、ボイスコイル14の作動方向が反転する。
第1プレート11は、抜け防止のために、透滋率の低い材料で形成された円筒状のストッパ21により押さえられている。また、ストッパ21は、板状のキャップ22、燃料入口パイプ23を介して、板状の蓋24により押さえつけられている。蓋24は、ボルト25によりボデー10に固定されている。なお、蓋24とボデー10は、圧入や溶接にて接合してもよい。
燃料入口パイプ23には燃料通路が設けられており、図示しない加圧ポンプから供給される燃料が、燃料入口パイプ23を介してボデー10内に導入される。供給された燃料が燃料入口パイプ23とボデー10との間から洩れないように、Oリング26が燃料入口パイプ23の外周に設置されている。燃料入口パイプ23とボデー10との間からの燃料洩れの防ぎ方として、燃料入口パイプ23とボデー10を、全周溶接や接着剤にて接合する方法を用いてもよい。
コイル141には、インジェクタ電極27、リード線28、およびコイル電極29を介して電力が供給されるようになっている。なお、複数のコイル141は電気的に接続されており、一方のコイル141に電流を流すと他方のコイル141にも電流が流れるようになっている。
インジェクタ電極27と燃料入口パイプ23との間の電気的絶縁性を保つために、インジェクタ電極27と燃料入口パイプ23との間にコイル電極シール30を設置している。このコイル電極シール30は、テフロンやゴムなどの電気的絶縁性を持ち、ヤング率が低い材料を用いることで、キャップ22と燃料入口パイプ23の間でつぶされて、インジェクタ電極27の電気的絶縁を保つと共に、燃料が洩れることを防いでいる。燃料入口パイプ23をセラミック、ガラス、樹脂などの電気的絶縁性を持つ材料で形成すれば、コイル電極シール30を用いなくても良い。
また、部品相互間に回転方向の自由度があると、配線などに必要以上に応力が加わり、破断などの可能性があるため、第1〜第4位置決めピン31〜34を用いてこれを防いでいる。具体的には、ストッパ21、キャップ22、および燃料入口パイプ23を第1位置決めピン31にて結合し、ストッパ21とボデー10を第2位置決めピン32にて結合し、第1プレート11とアウタープレート13を第3位置決めピン33にて結合し、第2プレート12とアウタープレート13を第4位置決めピン34にて結合している。なお、位置決めピンの代わりに、キーや溶接などを用いてそれらを結合してもよい。
図中下方のボイスコイル14のボビン140には、結合部材15とは反対側に、円柱状の複数の脚部142が一体に設けられている。この脚部142は、第2プレート12の穴を通って第2プレート12よりも図中下方に突出している。
脚部142における図中下方の端部には、ナット35によりニードルリフタ36が結合されている。なお、脚部142とニードルリフタ36は、ナット35を用いず、圧入やスナップフィットにて結合してもよいし、溶接にて結合してもよい。
ボデー10における図中下方の端部には、噴孔およびボデーシート部が形成された有底円筒状のノズルボデー37が配置されている。ノズルボデー37の内部には、略円柱状のニードル38が摺動自在に挿入されている。ニードル38には、ボデーシート部に接離して噴孔を開閉するニードルシート部が形成されている。
ニードル38は、ニードルリフタ36と結合されており、ボイスコイルモータにて駆動されるようになっている。そして、コイル141に対して所定の向きに電流を流すと、ボイスコイル14が第1プレート11側に向かって移動する。これにより、ニードル38はニードルシート部がボデーシート部から離れる向きに駆動され、噴孔が開かれる。また、コイル141に流れる電流の向きを反転させることにより、ボイスコイル14が第2プレート12側に向かって移動する。これにより、ニードル38はニードルシート部がボデーシート部に当接する向きに駆動され、噴孔が閉じられる。
第2プレート12とニードルリフタ36との間には、ニードルリフタ36を介してニードル38を閉弁向きに付勢するスプリング39が配置されている。そして、コイル141に電流が流れていないときは、ニードル38はスプリング39に付勢されてニードルシート部がボデーシート部に当接している。なお、スプリング39の設置位置は、図中上方のボイスコイル14と第1プレート11との間でもよいし、ニードル38を閉弁向きに付勢する力が得られるその他の場所でも良い。
第1プレート11には、ニードル38のリフト量を調整するための止めネジ40が螺合されている。この止めネジ40の先端は、図中上方のボイスコイル14におけるボイスコイル軸方向端面に対向している。なお、ボビン140の上下にスペーサを設置するなどの方法によっても、ニードル38のリフト量は調整可能である。
上記構成によると、複数のボイスコイル14を備えているため、複数のボイスコイル14全体を通過する磁束量が増加し、また、結合部材15を比透磁率が60以上の材料にて形成しているため、結合部材15を通過する磁束の減少を抑えることができ、その結果、コイル141を通過する磁束量が増える。したがって、コイル141の外径を大きくすることなくボイスコイルモータの駆動力を増加させることができる。
ここで、図2は、比透磁率が1である銅にて結合部材15を形成したボイスコイルモータの駆動力を基準にして、比透磁率が異なる材料にて結合部材15を形成したボイスコイルモータの駆動力の増加率を示している。この図2に示すように、比透磁率が60以上の材料にて結合部材15を形成することにより、比透磁率が1の材料にて結合部材15を形成したボイスコイルモータに比べて、約2倍の駆動力を得ることができる。
また、ボイスコイル14の内側および外側に磁石17、18、20を配置することにより、第1内側磁石17および第2内側磁石18で発生した磁束は、ボイスコイル14内をその径方向に通過した後、外側磁石20を通過する。したがって、第1内側磁石17および第2内側磁石18で発生した磁束の漏れ(すなわち、ボイスコイル14から、第1プレート11、第2プレート12、或いは結合部材15に直接向かう磁束)を抑制し、ボイスコイル14内をその径方向に通過する磁束を確実に確保して、ボイスコイルモータの駆動力を確実に得ることができる。
ここで、コイル141は、非磁性材で比透磁率が1である銅製の線を用いることができる。また、コイル141は、比透磁率が60以上の磁性体材料よりなる線を用いることができる。具体的には、比透磁率が60以上の磁性体材料よりなる線として、比透磁率が約2000である鉄線または鉄合金線、比透磁率が約250であるコバルト線またはコバルト合金線、比透磁率が約600であるニッケル線またはニッケル合金線を用いることがで
このように、コイル141に比透磁率が大きな磁性体材料を用いることで、見かけ透磁率を大きくでき、ボイスコイルモータの駆動を増加させることができる。因みに、同一体格のコイルにおいてコイル材質を銅から鉄にすることで、駆動力が約1.7倍に増加する。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について説明する。以下、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図4において、紙面左側はニードル38(図1参照)のリフト量が0のときのボイスコイルモータの作動状態を示し、紙面右側はニードル38のリフト量が最大のときのボイスコイルモータの作動状態を示している。したがって、図4の紙面左側のボイスコイル14と図4の紙面右側のボイスコイル14の、ボイスコイル移動方向(コイル軸方向と一致)の位置ズレ量が、ボイスコイル14の最大移動量Lmaxとなる。
図3、図4に示すように、結合部材15のボイスコイル移動方向寸法をhとし、共通スペーサ19のボイスコイル移動方向寸法をh’としたとき、h≧h’+Lmaxに設定されている。また、ボイスコイル14の移動範囲全域において共通スペーサ19全体が結合部材15の内側空間内に位置するように、換言すると、共通スペーサ19全体が結合部材15と径方向に常に重なるように、結合部材15と共通スペーサ19の位置が設定されている。
これによると、結合部材15と共通スペーサ19はそれらの径方向に重なっているため、ボイスコイル14および結合部材15が移動した際にも、結合部材15と共通スペーサ19を通る磁気回路が確実に形成され、結合部材15および共通スペーサ19を通過する磁束の減少を抑えることができ、その結果、コイル141を通過する磁束の減少を防ぐことができる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態について説明する。以下、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図5に示すように、第1内側磁石17における中央スペーサ16と対向する磁極面(斜線部)の面積をSmg1とし、第2内側磁石18における中央スペーサ16と対向する磁極面(斜線部)の面積をSmg2とし、それらの面積Smg1、Smg2の和をSmgとし、中央スペーサ16の側壁(斜線部)の面積をSspとしたとき、1.4≦Smg/Ssp≦7.5に設定されている。
ここで、中央スペーサ16の側壁は磁気絞り部となり、コイル141(図1参照)を貫通する磁束量は、面積Smgと面積Sspの比によって変化する。そして、面積比(=Smg/Ssp)によってコイル部駆動力も変化する。
図6は、面積比(=Smg/Ssp)とボイスコイルモータの駆動力F(ローレンツ力)との関係を、磁場解析シミュレーションにより求めた結果を示している。この図6に示すように、Smg/Ssp≒3.1で駆動力Fは最大値(Fmax)をとる。また、1.4≦Smg/Ssp≦7.5の範囲では、F≧0.99*Fmaxであり、最大値(Fmax)とほぼ同等の駆動力を得ることができる。
さらに、Smg一定で比較した場合、Smg/Sspを上記範囲内で上限値の7.5付近で設計することで、Sspを小さくできるため、磁気回路の高出力化と小型化の両立が可能である。
なお、本実施形態は、上記第1、第2実施形態と組み合わせが可能である。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態について説明する。以下、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図7はニードル38(図1参照)のリフト量が0のときのボイスコイルモータの作動状態を示し、図8はニードル38のリフト量が最大のときのボイスコイルモータの作動状態を示している。
図7、図8に示すように、外側磁石20は、図中上方のボイスコイル14の外周側に配置された外側磁石20と、図中下方のボイスコイル14の外周側に配置された外側磁石20とに分割されている。
ところで、外側磁石20の役割は、コイル141を通過する磁束量を増やすことである。そこで、ボイスコイル14の最大移動量をLmax(図4参照)とし、コイル141のボイスコイル移動方向寸法をhcとし、外側磁石20のボイスコイル移動方向寸法をhmgとしたとき、hmg≧hc+Lmaxに設定されている。また、ボイスコイル14の移動範囲全域においてコイル141全体が外側磁石20の内側空間内に位置するように、換言すると、コイル141全体が外側磁石20と径方向に常に重なるように、コイル141と外側磁石20の位置が設定されている。
図9に示すように、hmg<hc+Lmaxの領域aでは、hmg≧hc+Lmaxの領域bと比較して、ボイスコイルモータの駆動力Fが小さく、また駆動力Fへの感度が高くなってしまう。これより、hmg≒hc+Lmaxとすることにより、外側磁石20のボイスコイル移動方向寸法hmgを短くしつつ、大きな駆動力Fを確保することができる。
なお、本実施形態は、上記第1〜第3実施形態と組み合わせが可能である。
(第5実施形態)
本発明の第5実施形態について説明する。以下、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図10は、ボイスコイル軸方向に対して直交する断面の構成を示すものであり、外側磁石20は、ボイスコイル軸方向に対して直交する断面の形状を扇形にした磁石片200を、周方向に沿って複数(本例では5個)配置して構成されている。
このように、複数の磁石片200にて外側磁石20を構成することにより、円筒状の外側磁石20を形成する場合よりも、外側磁石20を容易に製造することができる。
なお、本実施形態は、上記第1〜第4実施形態と組み合わせが可能である。
(第6実施形態)
本発明の第6実施形態について説明する。以下、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図11は、ボイスコイル軸方向に対して直交する断面の構成を示すものであり、外側磁石20は、ボイスコイル軸方向に対して直交する断面の形状を矩形にした磁石片200を、周方向に沿って複数配置して構成されている。
このように、複数の磁石片200にて外側磁石20を構成することにより、円筒状の外側磁石20を形成する場合よりも、外側磁石20を容易に製造することができる。
なお、本実施形態は、上記第1〜第4実施形態と組み合わせが可能である。
(第7実施形態)
本発明の第7実施形態について説明する。本実施形態は、内燃機関用燃料噴射装置における調量弁に、ボイスコイルモータを用いたものである。なお、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、異なる部分についてのみ説明する。
内燃機関用燃料噴射装置は、燃料タンクから低圧ポンプにて燃料を汲み上げ、その燃料を高圧ポンプにて加圧してコモンレールへ圧送するようになっている。調量弁は、低圧ポンプから高圧ポンプへ供給される燃料流量を調整するものである。
図12に示すように、調量弁は、ボイスコイルモータと調量部とを備えている。調量部は、スプリング41、ブッシュ42、弁ボディ43、スプール弁44、駆動ピストン45、および連結部46により構成されている。
円筒状の弁ボディ43は、ボイスコイルモータにかしめにより接合されている。弁ボディ43における軸方向中間部には、径方向に貫通する吐出孔43aが形成されている。この吐出孔43aは、図示しない高圧ポンプに接続されている。
弁ボディ43におけるボイスコイルモータとは反対側の端部に、円筒状のブッシュ42が圧入されている。ブッシュ42の径方向中心部に形成されている貫通穴42aは、図示しない低圧ポンプに接続されている。
スプール弁44は概略円筒形状に形成され、弁ボディ43の内部に軸方向へ往復移動可能に収容されている。スプール弁44は連結部46により駆動ピストン45と接続されている。駆動ピストン45は、ボイスコイル14に当接している。
スプール弁44とブッシュ42との間にスプリング41が設置されている。このスプリング41は、スプール弁44をボイスコイル14に向かって付勢している。
スプール弁44には、その軸方向に延びる燃料通路44b、および径方向に貫通する連通孔44aが形成されている。燃料通路44bと連通孔44aは常時連通し、燃料通路44bと貫通穴42aは常時連通し、連通孔44aと吐出孔43aはボイスコイル14に通電している際に連通するようになっている。
上記構成において、ボイスコイル14に通電していないときには、スプール弁44はスプリング41に付勢されてボイスコイル14側に移動しており、連通孔44aと吐出孔43aは連通していない。
ボイスコイル14に通電すると、スプール弁44はボイスコイルモータの駆動力によりスプリング41に抗してブッシュ42側に向かって駆動され、連通孔44aと吐出孔43aが連通する。これにより、低圧ポンプにて汲み上げられた燃料は、貫通穴42a、燃料通路44b、連通孔44a、さらには吐出孔43aを介して、高圧ポンプに供給される。
なお、本実施形態は、上記第1〜第6実施形態と組み合わせが可能である。
(他の実施形態)
上記実施形態では、本発明のボイスコイルモータを燃料噴射弁や調量弁に適用したが、本発明のボイスコイルモータは、内燃機関における吸排気バルブの開閉タイミングを制御する油圧機構であるOCV(Oil Control Valve)等に適用することができる。
14 ボイスコイル
15 結合部材
16 中央スペーサ
17 内側磁石
18 内側磁石
19 共通スペーサ
140 ボビン
141 コイル

Claims (10)

  1. ボビン(140)にコイル(141)が巻かれ且つボイスコイル移動方向に沿って複数個配置された筒状のボイスコイル(14)と、
    前記各ボイスコイルの内側で且つボイスコイル移動方向に沿って配置された一対の内側磁石(17、18)と、
    比透磁率が60以上の材料よりなり、隣接する前記ボイスコイルを連結する筒状の結合部材(15)と、
    前記各ボイスコイルの内側で且つ前記一対の内側磁石間に配置された磁性体製の中央スペーサ(16)と、
    前記結合部材の内側で且つ隣接する前記ボイスコイル内の前記内側磁石間に配置された磁性体製の共通スペーサ(19)とを備えることを特徴とするボイスコイルモータ。
  2. 前記結合部材のボイスコイル移動方向寸法をhとし、
    前記共通スペーサのボイスコイル移動方向寸法をh’とし、
    前記ボイスコイルの最大移動量をLmaxとしたとき、
    h≧h’+Lmaxであり、
    前記ボイスコイルの移動範囲全域において、前記共通スペーサが前記結合部材の内側空間内に位置するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のボイスコイルモータ。
  3. 前記一対の内側磁石のうち一方の内側磁石における前記中央スペーサと対向する磁極面の面積と他方の内側磁石における前記中央スペーサと対向する磁極面の面積との和をSmgとし、
    前記中央スペーサの側壁面積をSspとしたとき、
    1.4≦Smg/Ssp≦7.5であることを特徴とする請求項1または2に記載のボイスコイルモータ。
  4. 磁性体材料にて筒状に形成され、内部に前記ボイスコイルが配置されるアウタープレート(13)と、
    前記ボイスコイルと前記アウタープレートとの間に配置された筒状の外側磁石(20)とを備えることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載のボイスコイルモータ。
  5. 前記コイルのボイスコイル移動方向寸法をhcとし、
    前記外側磁石のボイスコイル移動方向寸法をhmgとし、
    前記ボイスコイルの最大移動量をLmaxとしたとき、
    hmg≧hc+Lmaxであり、
    前記ボイスコイルの移動範囲全域において、前記コイルが前記外側磁石の内側空間内に位置するように構成されていることを特徴とする請求項4に記載のボイスコイルモータ。
  6. 前記外側磁石は、複数の磁石片(200)で構成されていることを特徴とする請求項4または5に記載のボイスコイルモータ。
  7. 前記コイルは、比透磁率が60以上の材料よりなることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載のボイスコイルモータ。
  8. 前記コイルは、鉄線または鉄合金線よりなることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1つに記載のボイスコイルモータ。
  9. 前記コイルは、コバルト線またはコバルト合金線よりなることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1つに記載のボイスコイルモータ。
  10. 前記コイルは、ニッケル線またはニッケル合金線よりなることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1つに記載のボイスコイルモータ。
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