JP2013182931A - 電磁ノイズ抑制部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】広帯域にわたり電磁ノイズに対して抑制効果(特に磁場抑制効果)を発揮することが可能であり、かつ表面抵抗が大きく、電子部品の回路に直接貼り付けてもショートしない電磁ノイズ抑制部材を提供する。
【解決手段】電磁ノイズ抑制部材は磁性材料と炭素材料を樹脂中に含有された複合シートの両面に、磁性材料を樹脂中に含有された1MΩ/□以上の表面抵抗を有する磁性シートが前記複合シートの厚みに対して20〜80%になるように積層される。これにより、磁性シートによる低周波帯での磁場抑制効果と、複合シートによる高周波数帯での磁場抑制効果により、広帯域にわたり電磁ノイズ抑制効果を発現できる。また、電磁ノイズ抑制部材の表面抵抗が大きいために回路に対して直接貼り付けが可能となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、電磁ノイズ対策に用いられる電磁ノイズ抑制部材に関する。
従来、電子機器において伝送される信号の電磁ノイズを抑制するために、回路の近傍や伝送線路の周囲等に、電磁ノイズ対策部材(電磁ノイズ抑制シート、複合磁性シート等)を配置する手法が広く用いられている。例えば、電磁ノイズ抑制シートを携帯電話の内部等に用いた場合、電磁場閉じ込め効果により、機器内の信号ラインや集積回路(IC)から発生する高周波磁界成分による対向ライン等への誘導結合が抑制される(デカップリング効果)。また、IC等から延出する信号線に電磁ノイズ抑制シートを適用することにより、信号線へのインピーダンス付加効果による高周波成分が抑制される(フィルタ効果)。さらに、高速回路を接続するフレキシブルケーブル等に電磁ノイズ抑制シートを用いることにより、ケーブルに重畳するコモンモード電流成分が抑制される。
このような電磁ノイズ抑制シートの性能の制御は主として透磁率に基づいて行われる。例えば、数百MHz程度の周波数を有する電磁ノイズに対しては、透磁率の実数部μ’が大きいほど磁束収束効果が高められて磁場抑制効果は大きくなり、透磁率の虚数部μ”が大きいほど磁気損失効果は高くなる。なお、透磁率の虚数部μ”は、電磁ノイズ抑制シートに含まれる磁性薄膜や磁性粒子が層状化された磁性層の材質及び形状に応じて、極大値を示す周波数(共鳴周波数)が異なる。そのため、従来の電磁ノイズ対策では、対象となる伝送線路や電子部品等に適合する周波数帯域用の電磁ノイズ抑制シートが選択して用いられてきた。ところで、電子回路設計は、近年、ますます多様化してきており、電子部品や伝送信号の複合化に応じて抑制すべき電磁ノイズの周波数も多様化且つ広帯域(例えば、場合によっては、kHz〜GHzオーダーまで非常に幅広い周波数範囲)化している。上述したとおり、従来の電磁ノイズ抑制シートは、対象となる電磁ノイズを、主として磁性粒子等の透磁率によって抑制吸収するというメカニズムを有しており、特に、磁束収束による磁場抑制効果は、透磁率の実数部μ’に依存する傾向にあるが、電磁ノイズの周波数が1GHz程度を超えるGHz帯域においては、透磁率は、急激に減少し、その値は実質的に1(すなわち、真空の透磁率)に近づいてしまい高周波帯域の電磁ノイズに対する磁場抑制効果は、従来の電磁ノイズ抑制シートでは、不十分である。
これに対応するべく、電磁ノイズ抑制シート等に用い得る電磁波吸収材料の一例として、磁性材料と誘電材や導電材の組み合わせたものが提案されている。特許文献1には、誘電体及び/又は磁性体と共に、誘電率調整剤として黒鉛を含有したもの、特許文献2には強磁性体を含む複合層と線状導電体を含む変換層よりなる電磁ノイズ対策シートが提案されている。
特開2009−278137号公報 特開2005−327853号公報
ここで、上記特許文献1に記載された電磁波吸収材料は、所望の周波数帯域で高い電磁波吸収性能を実現することを企図したものであり、特に、材料設計において無反射条件を達成するための調節パラメータとして、材料組成物中に含有する誘電体材料の複素誘電率(ε)に着目したもの、すなわち、電磁波吸収特性における誘電損失を重視したものと推察される。しかし、本発明者らが、この従来の電磁波吸収材料について、その電磁ノイズ抑制効果の周波数特性を評価したところ、特にGHz領域の高周波帯域を有する電磁ノイズに対する抑制効果(特に、ノイズ発生源から波長程度以内の近傍界用としての抑制効果)が未だ不十分であることが判明した。特許文献2は強磁性体を含有する層と線状導電体を有する層を2層以上積層したノイズ抑制シートが提案されているが、低周波数帯におけるノイズ抑制効果が不十分であり、抑制効果を得るためにはシートを厚くしなければならずコストの面で問題があった。
また、誘電材、導電材料を利用してノイズ抑制効果を高めた場合、高周波数帯域での磁場抑制効果は誘電損失のために大きくなるものの、低周波数帯域の磁場抑制効果は小さい。さらに、材料自身の抵抗が低いためにシートの表面抵抗が低く、電子部品の回路基板に直接貼りつける場合には回路がショートする可能性があり、絶縁性の接着テープをシートの外側に貼り付ける必要があった。
そこで、本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、磁性材料と炭素材料を樹脂中に含有されてなる複合シートを用いることにより、GHz帯域といった高周波ノイズに対して優れた抑制効果を奏することができ、さらに、電子部品の回路基板に直接貼り付ける場合のショート対策として、前記複合シートの表面に、表面抵抗が高い磁性シートを用いることにより、回路基板に直接貼り付けることが可能となる。また、磁性シートの低周波ノイズに対する抑制効果とあわせ、広帯域にわたり磁場抑制効果が大きい電磁ノイズ抑制部材を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明による電磁ノイズ抑制部材は、磁性材料および炭素材料が樹脂中に含有されてなる複合シートの片面もしくは両面に、磁性材料が樹脂中に含有される磁性シートを積層してなる電磁ノイズ抑制部材である。
すなわち、本発明に係る電磁ノイズ抑制部材は、磁性材料と炭素材料が樹脂中に含有されてなる複合シートの片面もしくは両面に、磁性材料が樹脂中に含有される磁性シートを積層することにより、表面抵抗が1MΩ/□以上の積層シートとなる電磁ノイズ抑制部材である。
本発明の電磁ノイズ抑制部材を構成する複合シートは、磁性材料及び炭素材料が樹脂中に含有されてなるものであって、磁性材料及び炭素材料の合計含有割合が50〜80vol%であり、磁性材料の含有割合が20〜60vol%であり、且つ、炭素材料の含有割合が20〜60vol% であり、さらに、複素誘電率εの虚数部ε”の値が、1GHzにおいて200〜1500である。
ここで、本明細書における「炭素材料」とは、炭素を主原料とする(炭素質の)粉体又は粉末を意味し、特に、導電性を有するものが好適に用いられる。その具体例としては、グラファイトやグラフェン等が挙げられる。導電性炭素繊維(アクリル繊維(PAN系)又はピッチ(石油、石炭、コールタール等の副生成物:PITCH系)を高温で炭化(酸素を遮断した状態で加熱)することにより形成される炭素繊維、フラーレン及びカーボンナノチューブ等の微細な黒鉛結晶構造を有するものを粉砕して得られる粉体又は粉末を用いてもよい。
また、本明細書における「vol%」とは、体積百分率であって、バインダ(結合剤)となる樹脂中に、磁性材料及び炭素材料が混合されて成形(例えば、プレス成形)された電磁ノイズ抑制部材のその成形後の実測体積Vと、同量の磁性材料及び/又は炭素材料の質量m及び理論密度ρとから、下記式(1);
vol%=m/ρ/V×100 … (1)、
を用いて算出される値を示す。なお、上記理論密度ρは、磁性材料及び炭素材料のいずれか単独物については、その真密度を示し、磁性材料及び炭素材料の混合物については、具体的には、[磁性材料の真密度]×[混合物の合計体積に対する磁性材料の体積]+[炭素材料の真密度]×[混合物の合計体積に対する炭素材料の体積]によって算出することができる。
ところで、材料の磁気的及び電気的な物性としては、複素透磁率μの実数部μ’及び虚数部μ”、並びに、複素誘電率εの実数部 ε’及び虚数部ε”が、一般に用いられる。それらのうち、前述したように複素透磁率の実数部μ’は磁場の閉じ込め効果を表し、複素誘電率の実数部ε’は電場の閉じ込め効果を表す。μ’又はε’の値が大きいほど閉じ込め効果が高い(すなわち、電磁ノイズ抑制効果が高い)傾向にある。一方、複素透磁率の虚数部μ”は磁気損失効果を表し、複素誘電率の虚数部ε”は誘電損失効果を表す。なお、μ”又はε”の値が大きいほどエネルギ損失が大きい(すなわち、電磁ノイズ抑制効果が 高い)傾向にある。さらに、本発明者らの知見によれば、GHz帯においては、因子μ’による磁場閉じ込め効果や、因子μ”による磁気エネルギ損失効果よりも、因子ε’による電場閉じ込め効果、及び因子ε”による誘電エネルギ損失効果の方が、電磁ノイズ抑制に、より有効に寄与することが判明している。
本発明の電磁ノイズ抑制部材を構成を有する複合シートにおいては、磁性材料及び炭素材料の合計含有割合が50vol%以上であるので、GHz帯域の周波数を有する高周波電磁ノイズに対する抑制効果を十分に得ることが可能な程度に、複素誘電率εの虚数部ε”の値が高められる。また、磁性材料及び炭素材料の合計含有割合が80vol%以下であるので、電磁ノイズの抑制の観点から不都合な電磁反射が生起されない程度に、複素誘電率εの虚数部ε”の値が制限される。その際、複合シートにおける磁性材料の含有割合が20vol%以上であるので、GHz帯域における損失に対し、磁性材料による磁気損失効果が有意に寄与し得る。また、複合シートにおける炭素材料の含有割合が20vol%以上であるので、GHz帯域における損失に対し、炭素材料による誘電損失効果も有意に寄与し得る。
また、上述した構成を有する複合シートは、複合シートの複素誘電率εの虚数部ε”の値が、1GHzにおいて200〜1500であるので、電磁ノイズに対して損失(特に、誘電損失)を増大させ、且つ、不都合な電磁反射の発生を抑止することにより、GHz帯域において優れた電磁ノイズ抑制効果が高められる。特に、複合シート材の複素誘電率εの虚数部ε”の値を上述の範囲に調整することにより、ノイズ発生源から波長程度以内の近傍界用としての抑制効果が格段に高められる。
上記複合シートは磁場抑制効果を高めるために導電性材料を使用している。そのためにシートの表面抵抗が低くなってしまう。本発明の電磁ノイズ抑制部材は複合シートの片面もしくは両面に、高表面抵抗の磁性シートを配置している。本発明の電磁ノイズ抑制部材に配置される磁性シートは、樹脂中に磁性材料を20〜50vol%含有し、さらに、1MΩ/□以上の表面抵抗を有する。磁性シートは従来の磁性材料を利用したノイズ抑制シートのように透磁率を利用したもので、特に、低周波数域での磁場抑制効果を大きくすることができる。磁性材料の充填量を多くすれば、磁場抑制効果が大きくなるが、磁性シート自身の表面抵抗が小さくなる。従って、磁性材料の充填量は20〜50vol%含有することにより、磁場抑制効果が大きく、表面抵抗の値が1MΩ/□以上の磁性シートとなる。
複合シートと磁性シートで構成される電磁ノイズ抑制部材において、複合シートと磁性シートの厚みの比によって磁場抑制効果および表面抵抗が変化する。本発明である広帯域にわたり、磁場抑制効果を発現させ、かつ表面抵抗が1MΩ/□以上の電磁ノイズ抑制部材を得るためには、電磁ノイズ抑制部材全体の厚みに対する磁性シートの厚みの比率を20%〜80%とする。磁性シートの厚みの比率が20%より小さいと、複合シートのみの場合より表面抵抗は大きくなるものの、電磁ノイズ抑制部材の表面抵抗は1MΩ/□より小さくなる。磁性シートの厚みの比率が80%を越えると、電磁ノイズ抑制体部材の表面抵抗は1MΩ/□より大きくなるものの高周波帯域での磁場抑制効果が小さくなる。
本発明の電磁ノイズ抑制部材は複合シートの片面もしくは、両面に磁性シートを配置した構造であることを特徴とする。なお、二層、三層にかかわらず標記の形態を有するならば多層構造を有してもよい。表裏面のシートが、それぞれ複合シート及び磁性シートである場合は、ノイズ発生源側が磁性シート面となるように配置する方が、磁場抑制効果が大きく得られやすい。また、狭い場所等で使用する場合、複合シートが直接、回路基板に接触しない両面に磁性シートが配置された構造の電磁ノイズ抑制部材を用いることが好ましい。
本発明によれば、磁性材料と炭素材料を樹脂中に含有されてなる複合シートを用いることにより、GHz帯域といった高周波ノイズに対して優れた抑制効果を奏することができる。また複合シートの表面に、表面抵抗が高い磁性シートを配置することにより、回路基板に直接貼り付けることが可能となり、広帯域にわたり磁場抑制効果が大きい電磁ノイズ抑制部材を提供することができる。
ΔHを算出するための磁場強度の測定を概略的に示す斜視図である。
本発明の電磁ノイズ抑制部材の一形態は、磁性材料と炭素材料を含有する複合シートをはさんで両面に磁性材料を含有する表面抵抗が1MΩ/□以上の磁性シートが配されている。複合シートが高周波数帯域の磁場抑制効果、磁性シートが低周波数帯域の磁場抑制効果を担う。この複合シートと磁性シートとが積層されてなることにより表面抵抗が大きくかつ広帯域にわたりノイズ抑制効果が発現する電磁ノイズ抑制部材が可能となる。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<複合シート>
本実施形態による複合シートは、バインダ(結合剤)として機能する樹脂中に、所定量の磁性材料及び炭素材料を含む樹脂組成物を、適宜の所望の形状(例えば、シート状、フィルム状等)に成形することにより得られる。
磁性材料は、一般の電磁ノイズ抑制シート等に用いられるものであって、粉体又は粉末として得られるものを適宜選択して用いることができ、特に限定されない。その具体例としては、例えば、Fe、Fe−Si合金、Fe−Si−Al合金(センダスト)、Fe−Si−Al−Ni合金、Fe−Si−Cr合金、Fe−Si−Cr−Ni合金、及びFe−Ni合金などのFe基結晶粉末や、アモルファス粉末、並びに、Mn−Znフェライト、Cu−Znフェライト、Mg−Znフェライト等の各種フェライト等が挙げられる。これらのなかでも、高透磁率とする観点からFe−Si−Al合金が好ましく、所謂センダスト組成のものがより好ましい。センダスト組成のFe−Si−Al合金粉としては、例えば、特開2009−266960号公報に記載されているものが例示される。なお、磁性材料の寸法形状は、特に制限されないが、透磁率を高める観点から、扁平形状であることが好ましい。
また、炭素材料は、前述した黒鉛粉やその他の炭素質粉を適宜選択して用いることができ、特に限定されない。これらの中でも、材料コストを低減して経済性を向上させることができる観点から、黒鉛粉が有用であり、さらに工業用途で用いられている導電性に優れる黒鉛粉が特に有用である。また、樹脂中での炭素材料の分散性を高める観点から、その平均粒子径が1μm〜200μmのものが好適である。さらに、扁平形状の磁性材料を使用する場合には樹脂中での炭素材料の分散を高める観点からは、その形状が燐片状の形状のものが好適である。
さらに、複合シートを形成するバインダとして用いる樹脂(バインダ樹脂)は、一般の電磁ノイズ抑制シート等に用いられるもの、例えば、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、各種合成ゴム等を適宜選択して用いることが可能であり、特に限定されない。その具体例としては、例えば、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、塩素化ポリエチレン系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリアミド系樹脂、及びポリオレフィン系樹脂等の熱可塑性樹脂や、フェノール系樹脂、エポキシ系樹脂、シリコーン系樹脂、及びメラミン系樹脂等の熱硬化性樹脂等の各種樹脂、天然ゴム、クロロプレン系ゴム、ブタジエン系ゴム、スチレンブタジエン系ゴム、イソプレン系ゴム、シリコーン系ゴム、エチレンプロピレン系ゴム、クロルスルホン化ゴム、ニトリル系ゴム、アクリロニトリルブタジエンゴム、(メタ)アクリル系ゴム、及びポリウレタン系ゴム等を含む各種ゴム、オレフィン系エラストマー、スチレン系エラストマー、スチレンブタジエン系エラストマー、ポリアミド系エラストマー、及びポリエステル系エラストマー等の熱可塑性エラストマー等が挙げられる。
また、複合シートの成形方法は、当業界で公知の手法を適宜採用でき、特に限定されない。例えば、磁性材料、炭素材料、及びバインダ樹脂を混合および/または混練して得た樹脂組成物(混合物又は混練物)を、プレス成形・押出成形等することによってシート状に成形する方法や、磁性材料、炭素材料、及びバインダ樹脂を適宜の有機溶媒中に分散させて得た樹脂組成物(分散液)を、ドクターブレード法等の周知の方法によって所定の厚さに製膜した後、有機溶媒を揮散させて乾燥してから、プレス、熱間プレス、カレンダーロール等,公知の方法を用いてシート状に成形する手法等が知られている。なお、電磁ノイズ抑制部材をこのようにシート状に成形する場合、そのシートの厚さは、特に制限されず、適宜設定可能である。
本実施形態の複合シートにおいては、磁性材料及び炭素材料の合計含有割合が、50〜80vol%(50vol%以上80vol%以下)であることが必要とされる。また、同時に、磁性材料の含有割合が20〜60vol%(20vol%以上60vol%以下)、且つ、炭素材料の含有割合が20〜60vol%(20vol%以上60vol%以下)であることが必要とされる。さらに、複素誘電率εの虚数部ε”の値が、1GHzにおいて200〜1500である。磁性材料及び炭素材料の合計含有割合が50vol%未満であると、複素誘電率εの虚数部ε”の値が、190以下となり、GHz帯域の周波数を有する高周波電磁ノイズに対する抑制効果が不十分となるため、不適である。また、磁性材料及び炭素材料の合計含有割合が80vol%を超えると、複素誘電率εの虚数部ε”の値が、1600以上となり、電磁ノイズの抑制の観点から不都合な電磁反射が生起されるため、不適である。磁性材料及び炭素材料の含有割合が各々20vol%以上とすることにより、複素誘電率εの虚数部ε”の値が200以上となり、GHz帯域におけるノイズに対する損失に対し、磁性材料による磁気損失効果と炭素材料による誘電損失効果とが両立される。上記の配合組成を採用することにより、電磁ノイズ抑制部材の複素誘電率εの虚数部ε”の値を、1GHzにおいて200〜1500(200以上1500以下)の範囲内の値に調節することができ、その結果、後述する実験評価等から、電磁ノイズのエネルギ損失を効果的に増大させ、且つ、不都合な電磁反射の発生を有効に防止してGHz帯域における優れた電磁ノイズ抑制効果を実現し得ることが確認された。
本発明による電磁ノイズ抑制部材は、磁性材料および炭素材料が樹脂中に含有されてなる複合シートの片面もしくは両面に、磁性材料が樹脂中に含有される磁性シートを積層してなる電磁ノイズ抑制部材である。
<磁性シート>
磁性シートの表面抵抗は電磁ノイズ抑制体の表面抵抗を1MΩ/□以上にするために少なくても1MΩ/□以上であることが必要となる。磁性材料としては複合シートに用いた磁性材料と同じ磁性材料があげられるが、この磁性シートは表面抵抗を1MΩ/□以上にするために、電気伝導性を有する高透磁率金属(合金)であるFe、Fe−Si合金、Fe−Si−Al合金(センダスト)、Fe−Si−Al−Ni合金、Fe−Si−Cr合金、Fe−Si−Cr−Ni合金、及びFe−Ni合金等を用いる場合には金属粉に表面処理を行う。表面処理材としてはリン酸系表面処理材などがあげられる。金属粉にリン酸処理を行うことで、金属粉の表面にリン酸鉄の不動態膜が形成され、表面抵抗が向上する。本磁性シートに含まれる樹脂中の磁性材料の充填量は20〜50vol%であり、20vol%より少なくなると磁場抑制効果が低下する。一方、50vol%以上だと樹脂中への均一な分散が困難となりシート表面が粗くなり、表面抵抗も小さくなる。充填量としては30〜50vol%が好ましい。
さらに、磁性シートを形成するバインダとして用いる樹脂(バインダ樹脂)は、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、塩素化ポリエチレン系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリアミド系樹脂、及びポリオレフィン系樹脂等の熱可塑性樹脂や、フェノール系樹脂、エポキシ系樹脂、シリコーン系樹脂、及びメラミン系樹脂等の熱硬化性樹脂等の各種樹脂、天然ゴム、クロロプレン系ゴム、ブタジエン系ゴム、スチレンブタジエン系ゴム、イソプレン系ゴム、シリコーン系ゴム、エチレンプロピレン系ゴム、クロルスルホン化ゴム、ニトリル系ゴム、アクリロニトリルブタジエンゴム、(メタ)アクリル系ゴム、及びポリウレタン系ゴム等を含む各種ゴム、オレフィン系エラストマー、スチレン系エラストマー、スチレンブタジエン系エラストマー、ポリアミド系エラストマー、及びポリエステル系エラストマー等の熱可塑性エラストマー等が挙げられる。
また、磁性シートの成形方法は、当業界で公知の手法を適宜採用でき、特に限定されない。例えば、磁性材料、バインダ樹脂を混合および/または混練して得た樹脂組成物(混合物又は混練物)を、プレス成形・押出成形等することによってシート状に成形する方法や、磁性材料、及びバインダ樹脂を適宜の有機溶媒中に分散させて得た樹脂組成物(分散液)を、ドクターブレード法等の周知の方法によって所定の厚さに製膜した後、有機溶媒を揮散させて乾燥してから、プレス、熱間プレス、カレンダーロール等、公知の方法を用いてシート状に成形する手法等が知られている。なお、磁性シートをこのようにシート状に成形する場合、そのシートの厚さは、特に制限されず、適宜設定可能である。
<電磁ノイズ抑制部材>
前記複合シートの両面に、前記磁性シートを積層してなる。
電磁ノイズ抑制部材の表面抵抗は1MΩ/□以上であることが好ましい。表面抵抗が1MΩ/□以上であれば、高抵抗のため、回路基板に直接貼り付けしてもショートする心配がない。
積層の方法としては、特に、限定されず、従来公知の方法を用いることができる。例えば、上記の方法で得られた、複合シートと磁性シートとを複合シートを挟んで磁性シートを上下に配置し、プレス、熱間プレス等を行う。
電磁ノイズ抑制部材全体の厚みに対して磁性シートの厚み比率は磁場抑制効果および表面抵抗の値に関係する。磁性シートの厚み比率が全体の厚みに対して20%未満では、複合シート単独に比べて表面抵抗は大きくなるものの、積層シート(電磁ノイズ抑制部材)全体では1MΩ/□より小さくなり、磁性シートの厚み比率が全体の厚みに対して80%を越えると、表面抵抗は大きくなるものの高周波帯域での磁場抑制効果が小さくなる。よって、磁性シートの厚み比率は20〜80%とする。電磁ノイズ抑制部材の厚みは、電磁ノイズ抑制部材に要求される電磁ノイズの遮断性や適用する機器等における空間的な制約等に依存するものの、通常、数十μm〜数cmに設定される。
以下に、実施例によって本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
[表面抵抗測定]
表面抵抗は、1MΩ/□未満では低抵抗率計(三菱化学アナリテック社製 ロレスタ−GP、MCP−T610)を用い、1MΩ/□以上では高抵抗率計(三菱化学アナリテック社製 ハイレスタ−UP、MCP−HT450)を用いて測定した。
[磁場強度ΔHの測定]
磁場抑制効果の指標の一つである磁場強度ΔH(単位は[dB])の測定を概略的に図1に示す。同図において、ベースシートB上には、マイクロストリップライン(MSL;例えば、特性インピーダンス50Ω;幅30mm×長さ140mm)が形成されており、その一方端Tは50Ωで終端されており、他方端Sには、ネットワークアナライザNに接続された入力信号ラインLsが接続されている。また、マイクロストリップライン(MSL)の延在方向の中央部は、本発明による電磁ノイズ対策部材である電磁ノイズ抑制シート部材1(幅50mm×長さ25mm)が載置され、その電磁ノイズ抑制部材1の1mm上方に、磁界プローブMFPが設置されている。
この磁界プローブMFPは、測定信号ラインLmを介してネットワークアナライザNに接続されている。ネットワークアナライザNは、例えば、シグナルジェネレータとスペクトルアナライザを兼ねており、図に示す構成において、ネットワークアナライザNから入力信号がマイクロストリップライン(MSL)の他方端Sへ入力され、そのときの磁界プローブMFPの出力電圧VsをネットワークアナライザNで測定する。次に、電磁ノイズ抑制部材1を用いない、つまり、マイクロストリップラインMSLを電磁ノイズ抑制部材1で覆わないこと以外は、上記と同様にして、磁界プローブMFPの出力電圧V0をネットワークアナライザNで測定する。
磁場強度の測定方法では、マイクロストリップラインMSL上の磁場が、電磁ノイズ抑制部材1を用いることにより、どの程度の抑制が可能かを磁界プローブMFPで評価する。磁場強度ΔHが小さいほど、磁場抑制効果が高いことを示す。
磁場強度ΔHは、下記式(2)より算出される。
ΔH=20×log(HNSS/H) …(2)
式中、HNSSは、磁場強度の測定方法において、電磁ノイズ抑制部材を載置した場合の磁場強度を示し、Hは、同測定方法において、電磁ノイズ抑制部材を載置しない場合の磁場強度を示す。前述 の測定される出力電圧と磁場強度との関係は以下のようになる。
上記式(2)は、下記式(3)で表されるように展開することができ、磁界プローブMFPのアンテナ係数AFが未知であっても、磁界プローブMFPの出力電圧Vs,V0から、ΔHを算出することができる。
ΔH=20×log(HNSS/H)=20×log{(AF・Vs)/(AF・V0)} …(3)
(実施例1)
<複合シート>
磁性材料として透磁率が大きいFe−Si−Al合金(センダスト)の扁平粉(平均粒径70μm)を、炭素材料として黒鉛粉(平均粒径40μm、鱗片状)を、バインダ樹脂としてアクリルゴムを各々、30vol%、20vol%、50vol%になるように調整し、溶媒であるMEK中に分散させ、ドクターブレード法によりシートを作製した。
<磁性シート>
前記複合シートで用いたセンダストの扁平粉にリン酸処理を行った。リン酸処理量は磁性材料に対して0.25vol%とした。その後、処理粉40vol%、アクリルゴム60vol%の比率で配合し、ドクターブレード法により磁性シートを作製した。
<電磁ノイズ抑制部材>
前記複合シートと磁性シートとを、複合シートを真ん中にし、その上下を磁性シートで挟んで熱間プレスで積層シート(電磁ノイズ抑制部材)を作製した。この時、複合シートの厚みを210μm、上下の磁性シートの厚みをそれぞれ45μm、電磁ノイズ抑制部材全体の厚みを300μmに調整した。
この電磁ノイズ抑制部材の表面抵抗は2.4MΩ/□であった。
以下の実施例、比較例において、電磁ノイズ抑制部材の厚みは300μmに、複合シートの両面の磁性シートはそれぞれ同じ厚みとなるように調整している。
(実施例2)
複合シートと磁性シートは実施例1と同様のものを用いた。
<電磁ノイズ抑制部材>
三層構成で、電磁ノイズ抑制部材中の複合シートの厚みを180μm、上下の磁性シートの厚みをそれぞれ60μmにした。
表面抵抗は39MΩ/□であった。
(実施例3)
複合シートと磁性シートは実施例1と同様のものを用いた。
<電磁ノイズ抑制部材>
三層構成で電磁ノイズ抑制部材中の複合シートの厚みを120μm、上下の磁性シートの厚みをそれぞれ90μmに調整した。
表面抵抗は2.8GΩ/□であった。
(実施例4)
複合シートは実施例1と同じ。磁性シートは実施例1の磁性材料の充填量を30vol%に、アクリルゴムの充填量を70vol%の比率に変えて作製した。
<電磁ノイズ抑制部材>
三層構成で電磁ノイズ抑制部材中の複合シートの厚みを120μm、上下の磁性シートの厚みをそれぞれ90μmに調整した。
表面抵抗は12GΩ/□であった。
(実施例5)
複合シートは実施例1と同じ。磁性シートは実施例1の磁性材料の充填量を50vol%に、アクリルゴムの充填量を50vol%の比率に変えて作製した。
<電磁ノイズ抑制部材>
三層構成で電磁ノイズ抑制部材中の複合シートの厚みを120μm、上下の磁性シートの厚みをそれぞれ90μmに調整した。
表面抵抗は1.1MΩ/□であった。
(実施例6)
複合シートは実施例1の磁性材料の充填量を30vol%、黒鉛の充填量を30vol%、アクリルゴムの充填量を40vol%の比率に変えて作製した。磁性シートは実施例1と同じものを使用した。
<電磁ノイズ抑制部材>
三層構成で電磁ノイズ抑制部材中の複合シートの厚みを120μm、上下の磁性シートの厚みをそれぞれ90μmに調整した。
表面抵抗は12MΩ/□であった。
(実施例7)
複合シートは実施例1の磁性材料の充填量を20vol%、黒鉛の充填量を40vol%、アクリルゴムの充填量を40vol%の比率に変えて作製した。磁性シートは実施例1と同じものを使用した。
<電磁ノイズ抑制部材>
三層構成で電磁ノイズ抑制部材中の複合シートの厚みを120μm、上下の磁性シートの厚みをそれぞれ90μmに調整した。
表面抵抗は8.5MΩ/□であった。
(実施例8)
複合シートは実施例1の磁性材料の充填量を35vol%、黒鉛の充填量を45vol%、アクリルゴムの充填量を20vol%の比率に変えて作製した。磁性シートは実施例1と同じものを使用した。
<電磁ノイズ抑制部材>
三層構成で電磁ノイズ抑制部材中の複合シートの厚みを120μm、上下の磁性シートの厚みをそれぞれ90μmに調整した。
表面抵抗は5.2MΩ/□であった。
(実施例9)
複合シート、磁性シートは実施例5と同様のものを使用した。
<電磁ノイズ抑制部材>
二層構成で電磁ノイズ抑制部材中の複合シートの厚みを150μm、磁性シートの厚みを150μmに調整した。
表面抵抗は複合シート側で34Ω/□、磁性シート側で3.2MΩ/□であった。ただし、まとめの表1には磁性シート側の表面抵抗を記している。
磁場強度の測定は磁性シート面を図1のMSL側に配置している。
(実施例10)
複合シートと磁性シートは実施例1と同様のものを使用した。
<電磁ノイズ抑制部材>
三層構成で電磁ノイズ抑制部材シート中の複合シートの厚みを60μm、上下の磁性シートの厚みをそれぞれ120μmに調整した。
表面抵抗は200MΩ/□であった。
(実施例11)
複合シートは実施例1と同じものを使用した。磁性シートは実施例1の磁性材料の充填量を20vol%に、アクリルゴムの充填量を80vol%の比率に変えて作製した。
<電磁ノイズ抑制部材>
三層構成で電磁ノイズ抑制部材シート中の複合シートの厚みを180μm、上下の磁性シートの厚みをそれぞれ60μmに調整した。
表面抵抗は1.9GΩ/□であった。
(実施例12)
複合シートは実施例1の磁性材料の充填量を30vol%に、黒鉛の充填量を10vol%に、アクリルゴムの充填量を60vol%の比率に変えて作製した。磁性シートは実施例1と同様のものを使用した。
<電磁ノイズ抑制部材>
三層構成で電磁ノイズ抑制部材シート中の複合シートの厚みを180μm、上下の磁性シートの厚みをそれぞれ60μmに調整した。
表面抵抗は42000Ω/□であった。
(比較例1)
複合シートは実施例1と同じものを使用した。磁性シートは実施例1の磁性材料の充填量を60vol%に、アクリルゴムの充填量を40vol%の比率に変えて作製した。
<電磁ノイズ抑制部材>
三層構成で電磁ノイズ抑制部材中の複合シートの厚みを180μm、上下の磁性シートの厚みをそれぞれ60μmに調整した。
表面抵抗は520Ω/□であった。
(比較例2)
磁性材料の充填量が60vol%にである磁性シートのみから構成される。すなわち、実施例1の磁性シートで使用した磁性材料の充填量を60vol%、アクリルゴムの充填量を40vol%の比率で配合し、ドクターブレード法で成形後、熱間プレスで厚み300μmのシートを得た。
表面抵抗は6300Ω/□であった。
(比較例3)
黒鉛の充填量が30vol%である黒鉛シートのみから構成される。すなわち、実施例1で使用した黒鉛の充填量を30vol%、アクリルゴムの充填量を70vol%の比率で配合し、ドクターブレード法で成形後、熱間プレスで厚み300μmのシートを得た。
表面抵抗は420Ω/□であった。
以上の結果を表1にまとめる。表1には複合シート、磁性シートの特性値を記載しているがこれらの値は、各々シートを単独で300μmに調整したシートの値である。表1より本発明の電磁ノイズ抑制部材は、低周波数から高周波数帯域にわたり磁場抑制に効果があり、表面抵抗が大きいことがわかる。
Figure 2013182931
なお、上述したとおり、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を変更しない限度において様々な変形が可能である。例えば、電磁ノイズ抑制部材として、磁性材料、炭素材料、及びバインダ樹脂に加えて、適宜の添加剤、例えば、必要に応じて難燃剤等の各種添加剤を含んでいてもよい。さらに、電磁ノイズ抑制シート1が適用される対象は、半導体装置等の電子部品に制限されず、伝送線路や他の電子部品に対して使用可能なこと(特に近傍界用として有用である)は言うまでもない。
以上説明したとおり、本発明の電磁ノイズ抑制部材によれば、電磁ノイズ対策における広帯域化が可能であり、種々の電子部品を搭載する機器、装置、モジュール、システム、デバイス等、及びそれらの製造や放射電磁ノイズ(EMI)除去等の電磁ノイズ対策に広く且つ有効に利用することができる。
1 電磁ノイズ抑制部材
B ベースシート
Lm 測定信号ライン
Ls 入力信号ライン
MFP 磁界プローブ
MSL マイクロストリップライン
N ネットワークアナライザ
S 他方端
T 一方端

Claims (5)

  1. 磁性材料および炭素材料を樹脂中に含有されてなる複合シートの片面もしくは両面に、磁性材料を樹脂中に含有されてなる磁性シートを積層してなることを特徴とする電磁ノイズ抑制部材。
  2. 前記磁性材料および炭素材料を樹脂中に含有されてなる複合シートの、
    前記磁性材料及び前記炭素材料の合計含有割合が50〜80vol%であり、前記磁性材料の含有割合が20〜60vol%であり、前記炭素材料の含有割合が20〜60vol%であり、且つ、複素誘電率εの虚数部ε”の値が、1GHzにおいて200〜1500である、請求項1記載の電磁ノイズ抑制部材。
  3. 前記磁性材料を樹脂中に含有されてなる磁性シート中に含まれる磁性材料の割合が20vol〜50vol%である、請求項1又は請求項2記載の電磁ノイズ抑制部材。
  4. 前記電磁ノイズ抑制部材における前記磁性シート面の表面抵抗が1MΩ/□以上である、請求項1乃至請求項3に記載の電磁ノイズ抑制部材。
  5. 前記磁性材料を樹脂中に含有する磁性シートの厚みの、前記電磁ノイズ抑制部材の全体の厚みに対する比率が、20%〜80%である請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の電磁ノイズ抑制部材。
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