JP2013182267A - 位置制御装置、手振れ補正装置、撮像装置 - Google Patents

位置制御装置、手振れ補正装置、撮像装置 Download PDF

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Abstract

【課題】被駆動体と位置センサの軸干渉を補正する。
【解決手段】レンズ位置制御装置20は、x軸とy軸により定まるxy座標平面上でレンズ10の実在座標P(X,Y)を変位させるアクチュエータ21と、x’軸とy’軸により定まるx’y’座標平面上でレンズ10の検出座標P’(X’,Y’)を取得する位置センサ22と、検出座標P”と目標座標Ptとを一致させるようにアクチュエータ21を制御するサーボ演算部23と、サーボ演算部23よりも前段において少なくとも実在座標Pと検出座標P”との間で互いの座標値の比が一致するように検出座標P’を調整(P’(X’,Y’)→P”(X”,Y”))する検出座標調整部24と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、被駆動体の位置を制御する位置制御装置、並びに、これを用いた手振れ補正装置及び撮像装置に関するものである。
従来より、光学式レンズシフト方式(OIS[optical image stabilizer]方式など)の手振れ補正装置が提案されている。本方式の手振れ補正装置は、位置センサで得られるレンズ位置検出信号とジャイロセンサの検出結果に基づいて生成される目標レンズ位置設定信号との差分演算を行い、撮像時の手振れを打ち消す方向にレンズを駆動することにより、入射光の光軸ばらつきを軽減する。
なお、上記に関連する従来技術の一例としては、特許文献1を挙げることができる。
特開2010−124101号公報 特開2007−208832号公報
しかしながら、レンズと位置センサとの取付精度向上には限界があり、レンズの駆動軸と位置センサの検出軸とを完全に一致させることは困難である。そのため、従来の手振れ補正装置では、軸干渉(レンズの実在位置と検出位置とのずれ)の発生により、手振れ補正効果を十全に発揮することができない、という問題があった。
本発明は、本願の発明者により見出された上記の問題点に鑑み、被駆動体と位置センサの軸干渉を補正することが可能な位置制御装置、並びに、これを用いた手振れ補正装置及び撮像装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本明細書中に開示された位置制御装置は、第1軸と第2軸により定まる第1座標平面上で被駆動体の実在座標を変位させるアクチュエータと、第1傾斜軸と第2傾斜軸により定まる第2座標平面上で前記被駆動体の検出座標を取得する位置センサと、前記検出座標と目標座標とを一致させるように前記アクチュエータを駆動するサーボ演算部と、前記サーボ演算部よりも前段において少なくとも前記実在座標と前記検出座標との間で互いの座標値の比が一致するように前記検出座標を調整する検出座標調整部と、を有する構成(第1の構成)とされている。
なお、上記第1の構成から成る位置制御装置において、前記検出座標調整部は、前記検出座標の第1座標値を第1利得で増幅する第1アンプと、前記検出座標の第2座標値を第2利得で増幅する第2アンプと、前記第1座標値から前記第2アンプの出力値を減算する減算器と、前記第2座標値に前記第1アンプの出力値を加算する加算器とを含む構成(第2の構成)にするとよい。
また、上記第2の構成から成る位置制御装置は、前記第1利得及び前記第2利得を設定する利得設定部をさらに有する構成(第3の構成)にするとよい。
また、上記第3の構成から成る位置制御装置において、前記利得設定部は、前記第1利得及び前記第2利得を算出する演算処理部と、前記アクチュエータを前記サーボ演算部と前記演算処理部のいずれか一方に接続する出力側セレクタと、前記演算処理部で算出された前記第1利得及び前記第2利得を格納する記憶部とを含む構成(第4の構成)にするとよい。
また、上記第4の構成から成る位置制御装置において、前記利得設定部は、前記位置センサを前記検出座標調整部と前記演算処理部のいずれか一方に接続する入力側セレクタをさらに含む構成(第5の構成)にするとよい。
また、上記第5の構成から成る位置制御装置において、前記演算処理部は、前記被駆動体を前記第1軸方向にのみ変位させたときに取得される前記検出座標から前記第1利得を算出し、前記被駆動体を前記第2軸方向にのみ変位させたときに取得される前記検出座標から前記第2利得を算出する構成(第6の構成)にするとよい。
また、上記第6の構成から成る位置制御装置において、前記記憶部は、不揮発性である構成(第7の構成)にするとよい。
また、上記第1の構成から成る位置制御装置において、前記検出座標調整部は、前記検出座標の第1座標値を第1利得で増幅する第1アンプと、前記第1座標値を第2利得で増幅する第2アンプと、前記検出座標の第2座標値を第3利得で増幅する第3アンプと、前記第2座標値を第4利得で増幅する第4アンプと、前記第1アンプの出力値から前記第3アンプの出力値を減算する減算器と、前記第2アンプの出力値に前記第4アンプの出力値を加算する加算器と、を含む構成(第8の構成)にするとよい。
また、上記第8の構成から成る位置制御装置において、前記検出座標調整部は、前記第1軸と前記第1傾斜軸との成す角度θ1、及び、前記第2軸と前記第2傾斜軸との成す角度θ2に基づいて、前記第1利得、前記第2利得、前記第3利得、及び、前記第4利得をそれぞれ、cosθ1、sinθ1、sinθ2、及び、cosθ2に設定する構成(第9の構成)にするとよい。
また、上記第1〜第9いずれかの構成から成る位置制御装置において、前記サーボ演算部は、前記検出座標調整部の出力信号を増幅する増幅回路と、前記増幅回路の出力信号をデジタル変換するアナログ/デジタル変換回路と、前記目標座標を定めるための目標位置設定信号を生成する目標座標設定回路と、前記アナログ/デジタル変換回路の出力信号と目標位置設定信号との差分演算を行う減算回路と、前記減算回路の出力信号にフィルタ処理を施すフィルタ回路と、前記フィルタ回路の出力信号に基づいて前記アクチュエータを駆動する駆動回路と、を含む構成(第10の構成)にするとよい。
また、本明細書中に開示された手振れ補正装置は、被駆動体であるレンズと、前記レンズの位置を制御する請求項10に記載の位置制御装置と、角速度を検出するジャイロセンサとを有し、前記目標座標設定回路は、前記ジャイロセンサの検出結果に基づいて手振れを打ち消すように前記目標位置設定信号を生成する構成(第11の構成)とされている。
また、本明細書中に開示された撮像装置は、上記第11の構成から成る手振れ補正装置を有する構成(第12の構成)とされている。
本発明によれば、被駆動体と位置センサの軸干渉を補正することが可能となる。
手振れ補正装置の一構成例を示すブロック図 サーボ演算部23の一構成例を示すブロック図 検出座標調整部24の第1構成例を示すブロック図 第1の検出座標調整動作を説明するための図 検出座標調整部24の第2構成例を示すブロック図 第2の検出座標調整動作を説明するための図 利得設定部25の一構成例を示すブロック図 利得算出動作を説明するための図 スマートフォンの外観図 デジタルスチルカメラの外観図 デジタルビデオカメラの外観図
<手振れ補正装置>
[全体構成]
図1は、撮像装置(携帯端末用カメラモジュール、デジタルスチルカメラ、及び、デジタルビデオカメラなど)に搭載される手振れ補正装置の一構成例を示すブロック図である。本構成例の手振れ補正装置は、レンズ10と、レンズ位置制御装置20と、ジャイロセンサ30と、を有する。
レンズ10は、撮像装置のレンズユニットに組み込まれた手振れ補正用レンズであり、レンズユニットの固定部分に弾性支持されている。
レンズ位置制御装置20は、ジャイロセンサ30の検出結果に基づいて撮像時の手振れを打ち消すようにレンズ10の位置を制御する。このようなレンズ位置制御を行うことにより、撮像時の手振れに起因する入射光の光軸ばらつきを軽減することができるので、被写体の光学像を撮像素子(CCD[charge coupled device]やCMOS[complementary metal oxide semiconductor]など)の受光面に滲みなく結像させることが可能となる。
ジャイロセンサ30は、撮像装置の角速度(手振れ量に相当)を検出し、その検出結果をレンズ位置制御装置20に伝達する。
[レンズ位置制御装置]
本構成例のレンズ位置制御装置20は、アクチュエータ21と、位置センサ22と、サーボ演算部23と、検出座標調整部24と、を含む。
アクチュエータ21は、レンズ10をx軸(第1軸に相当)方向にリニア駆動する第1アクチュエータ21Xと、レンズ10をy軸(第2軸に相当)方向にリニア駆動する第2アクチュエータ21Yと、を含み、x軸とy軸により定まるxy座標平面上でレンズ10の実在座標P(X,Y)を変位させる。第1アクチュエータ21X、及び、第2アクチュエータ21Yとしては、ボイスコイルモータ等を用いればよい。
位置センサ22は、x’軸(第1傾斜軸に相当)方向のレンズ位置検出信号X’(x’軸上の座標値X’に相当)を生成する第1位置センサ22Xと、y’軸(第2傾斜軸に相当)方向のレンズ位置検出信号Y’(y’軸上の座標値Y’に相当)を検出する第2位置センサ22Yとを含み、x’軸とy’軸により定まるx’y’座標平面上でレンズ10の検出座標P’(X’,Y’)を取得する。なお、レンズ10と位置センサ22との取付精度向上には限界があり、レンズ10の駆動軸(x軸及びy軸)と位置センサ22の検出軸(x’軸及びy’軸)とを完全に一致させることは困難である。そのため、位置センサ23の検出座標P’(X’,Y’)は、軸干渉の発生によりレンズ10の実在座標P(X,Y)からずれた状態となっている(図4の上段を参照)。第1位置センサ22X、及び、第2位置センサ22Yとしては、ホールセンサやフォトリフレクタ等を用いればよい。
サーボ演算部23は、第1アクチュエータ21Xの駆動信号SXを生成する第1サーボ演算部23Xと、第2アクチュエータ21Yの駆動信号SYを生成する第2サーボ演算部23Yを含み、調整済みの検出座標P”(X”,Y”)と目標座標Pt(Xt,Yt)とを一致させるようにアクチュエータ21を駆動して、レンズ10の実在座標P(X,Y)を変位させる。上記の目標座標Pt(Xt,Yt)は、ジャイロセンサ30の検出結果に基づいて、撮像時の手振れを打ち消すように設定される。サーボ演算部23の構成及び動作については、後ほど詳細に説明する。
検出座標調整部24は、サーボ演算部23よりも前段に設けられており、少なくとも実在座標P(X,Y)と調整済みの検出座標P”(X”,Y”)との間で互いの座標値の比が一致するように、すなわち、「X:Y=X”:Y”」という関係が満たされるように、レンズ位置検出信号X’及びY’(検出座標P’(X’,Y’)に相当)から、調整済みのレンズ位置検出信号X”及びY”(調整済みの検出座標P”(X”,Y”)に相当)を生成する。検出座標調整部24の構成及び動作については、後ほど詳細に説明する。
[サーボ演算部]
図2は、サーボ演算部23の一構成例を示すブロック図である。本構成例のサーボ演算部23において、第1サーボ演算部23Xは、増幅回路231Xと、アナログ/デジタル変換回路232Xと、目標座標設定回路233Xと、減算回路234Xと、フィルタ回路235Xと、駆動回路236Xと、を含む。
増幅回路231Xは、検出座標調整部24から出力されるレンズ位置検出信号X”(アナログ電圧信号)を増幅する。
アナログ/デジタル変換回路232Xは、増幅回路231Xから出力されるアナログ電圧信号をデジタル信号に変換する。
目標座標設定回路233Xは、ジャイロセンサ30の検出結果に基づいて目標位置設定信号Xtを生成する。目標位置設定信号Xtは、目標座標PtのX座標値に相当するデジタル信号である。
減算回路234Xは、デジタル変換されたレンズ位置検出信号X”と目標位置設定信号Xtとの差分演算を行う。減算回路234Xの出力信号は、目標座標Ptと検出座標P”との乖離度を表す。
フィルタ回路235Xは、減算回路234Xの出力信号にデジタルフィルタ処理(例えば、PID[proportinal/integral/differential]処理とLPF[low pass filter]処理を含む)を施す。
駆動回路236Xは、フィルタ回路235Xの出力信号に基づいて駆動信号SXを生成する。
上記構成から成る第1サーボ演算部23Xでは、目標座標Ptと検出座標P”との乖離度が小さくなるように、駆動信号SXのフィードバック制御が行われる。
なお、第2サーボ演算部23Yは、第1サーボ演算部23Xと同一の構成であり、上記説明中の符号「X」を符号「Y」に読み替えれば足りるので、重複した説明は割愛する。
[検出座標調整部]
(第1構成例)
図3は、検出座標調整部24の第1構成例を示すブロック図である。第1構成例の検出座標調整部24は、アンプ240〜243と、減算器244と、加算器245とを含む。なお、以下の説明では、x軸とx’軸との成す傾斜角をθ1とし、y軸とy’軸との成す傾斜角をθ2とする(図4の上段を参照)。
アンプ240は、レンズ位置検出信号X’を利得cosθ1で増幅する。
アンプ241は、レンズ位置検出信号X’を利得sinθ1で増幅する。
アンプ242は、レンズ位置検出信号Y’を利得sinθ2で増幅する。
アンプ243は、レンズ位置検出信号Y’を利得cosθ2で増幅する。
減算器244は、アンプ240の出力信号からアンプ242の出力信号を減算して調整済みのレンズ位置検出信号X”を生成する。
加算器245は、アンプ241の出力信号にアンプ243の出力信号を加算して調整済みのレンズ位置検出信号Y”を生成する。
従って、第1構成例の検出座標調整部24で生成される調整済みのレンズ位置検出信号X”及びY”は、それぞれ、下記の(1X)式及び(1Y)式で表される。
Figure 2013182267
図4は、第1構成例の検出座標調整部24で実施される検出座標調整動作を説明するための図である。上記の(1X)式及び(1Y)式に従えば、検出角θ1及びθ2に依存せず、常に調整済みの検出座標P”(X”,Y”)を実在座標P(X,Y)と一致させることができるので、軸干渉を解消して手振れ補正効果を十全に発揮することが可能となる。
なお、第1構成例の検出座標調整部24を実現するためには、レーザ干渉計などを用いて傾斜角θ1及びθ2を予め測定しておき、その測定値を不揮発的に格納しておく必要がある。このような工程は決して不可能ではないものの、生産効率や製造コストの面で不利となるおそれがある。
(第2構成例)
図5は、検出座標調整部24の第2構成例を示すブロック図である。第2構成例の検出座標調整部24は、アンプ246及び247と、減算器248と、加算器249を含む。
アンプ246は、レンズ位置検出信号X’を利得aで増幅する。
アンプ247は、レンズ位置検出信号Y’を利得bで増幅する。
減算器248は、レンズ位置検出信号X’からアンプ247の出力信号を減算して調整済みのレンズ位置検出信号X”を生成する。
加算器249は、レンズ位置検出信号Y’にアンプ246の出力信号を加算して調整済みのレンズ位置検出信号Y”を生成する。
従って、第2構成例の検出座標調整部24で生成される調整済みのレンズ位置検出信号X”及びY”は、それぞれ、下記の(2X)式及び(2Y)式で表される。
Figure 2013182267
なお、上記の(2X)式及び(2Y)式は、傾斜角θ1及びθ2がいずれもほぼ0であるときに成立する近似式である。
図6は、第2構成例の検出座標調整部24で実施される検出座標調整動作を説明するための図である。上記の(2X)式及び(2Y)式に従えば、適切な利得a及びbを設定することにより、実在座標P(X,Y)と調整済みの検出座標P”(X”,Y”)との間で互いの座標値の比が一致するように、すなわち、「X:Y=X”:Y”」という関係が満たされるように、調整済みのレンズ位置検出信号X”及びY”を生成することができる。
従って、レンズ10の移動方向については、検出角θ1及びθ2に依存せず、常に正しい検出結果が得られるので、レンズ10を意図しない方向に移動させてしまうことなく、適切な手振れ補正を実施することが可能となる。
なお、利得a及びbの理想値を求めようとすると、a=sinθ2/cosθ1、b=sinθ1/cosθ2という演算を行わねばならないので、第1構成例と同じく、傾斜角θ1及びθ2の絶対値が必要となる。しかし、傾斜角θ1及びθ2がほぼ同値であると仮定すれば、より簡易な手法で利得a及びbを算出することができる。以下では、利得a及びbを算出して設定するための利得設定部について説明する。
[利得設定部]
図7は、利得設定部25の一構成例を示すブロック図である。本構成例の利得設定部25は、第2構成例の検出座標調整部24における利得a及びbを設定する目的でレンズ位置制御装置20に組み込まれる回路ブロックであり、演算処理部251と、入力側セレクタ252と、出力側セレクタ253と、不揮発性記憶部254と、を含む。
演算処理部251は、利得設定部25の動作を統括的に制御する。演算処理部251としては、マイクロコンピュータなどを用いればよい。演算処理部251の動作については後ほど詳細に説明する。
入力側セレクタ252は、デマルチプレクサ252X及び252Yを含み、演算処理部251からの制御信号SELに基づいて位置センサ22を検出座標調整部24と演算処理部251のいずれか一方に接続する。より具体的に述べると、入力側セレクタ252は、切替信号SELがローレベル(通常動作時の論理レベル)であるときに位置センサ22を検出座標調整部24に接続し、切替信号SELがハイレベル(利得算出動作時の論理レベル)であるときには位置センサ22を演算処理部251に接続する。ただし、入力側セレクタ252は必須の構成要素ではなく、入力側セレクタ252を省略して出力側セレクタ253のみを設けることも可能である。
出力側セレクタ253は、マルチプレクサ253X及び253Yを含み、演算処理部251からの制御信号SELに基づいてアクチュエータ21をサーボ演算部23と演算処理部251のいずれか一方に接続する。より具体的に述べると、出力側セレクタ253は、切替信号SELがローレベル(通常動作時の論理レベル)であるときにアクチュエータ21をサーボ演算部23に接続し、切替信号SELがハイレベル(利得算出動作時の論理レベル)であるときにはアクチュエータ21を演算処理部251に接続する。
不揮発性記憶部254は、演算処理部251で算出された利得a及びbを不揮発的に格納する。不揮発性記憶部254としては、EEPROM[electrically erasable and programmable read only memory]やフラッシュメモリ等を用いればよい。不揮発性記憶部254を有する構成であれば、利得a及びbの算出処理を電源投入毎に行う必要がなくなる。ただし、不揮発性記憶部254に代えて揮発性記憶部を用いることも可能である。
図8は、演算処理部251による利得算出動作を説明するための図である。まず、演算処理部251は、レンズ10を原点Oからx軸方向にのみ変位させたときに取得される検出座標P1(X1,Y1)から利得a(=Y1/X1=sinθ1/cosθ1)を算出し、その値を不揮発性記憶部254に格納する。このようにして算出される利得aは、先出の(2X)式において、レンズ位置検出信号Y’に乗じるべき係数(sinθ2/cosθ1)を近似した値となる。
次に、演算処理部251は、レンズ10を原点Oからy軸方向にのみ変位させたときに取得される検出座標P2(X2,Y2)から利得b(=X2/Y2=sinθ2/cosθ2)を算出し、その値を不揮発性記憶部254に格納する。このようにして算出される利得bは、先出の(2Y)式において、レンズ位置検出信号X’に乗じるべき係数(sinθ1/cosθ2)を近似した値となる。
このように、第2構成例の検出座標調整部24と共に、上記構成から成る利得設定部25を有するレンズ位置制御装置20であれば、利得a及びbの算出に際して傾斜角θ1及びθ2を予め測定しておく必要がなくなるので、生産効率の低下や製造コストの上昇を招くことなく軸干渉を低減し、手振れ補正装置1の機能を向上することが可能となる。
<撮像装置>
先に説明した手振れ補正装置1は、種々の撮像装置(携帯端末用カメラモジュール、デジタルスチルカメラ、及び、デジタルビデオカメラなど)に搭載することができる。
図9は、カメラモジュールを搭載した携帯電話(スマートフォン)の外観図である。本構成例の携帯電話Aは、本体の前面や背面に搭載される撮像部A1と、ユーザ操作を受け付ける操作部A2(各種ボタンやタッチパネルなど)と、文字や映像(撮影画像を含む)を表示する表示部3と、を有する。カメラモジュールが搭載される携帯端末は、携帯電話に限定されるものではなく、ノート型PCやタブレット型PC、或いは、携帯ゲーム機なども対象に含まれる。
図10は、デジタルスチルカメラの外観図である。本構成例のデジタルスチルカメラBは、被写体の光学像を撮影する撮像部A1と、ユーザ操作を受け付ける操作部A2(レリーズボタンやズームレバーなど)と、撮影画像やメニュー画面を表示する表示部3と、を有する。
図10は、デジタルスチルカメラの外観図である。本構成例のデジタルスチルカメラBは、被写体の光学像を撮影する撮像部A1と、ユーザ操作を受け付ける操作部A2(撮影開始/停止ボタンやズームレバーなど)と、撮影画像やメニュー画面を表示する表示部3と、を有する。
上記いずれの撮像装置A〜Cについても、先に説明した手振れ補正装置1を搭載することにより、軸干渉の影響を受けにくい高精度の手振れ補正処理を実現することができるので、従来よりも滲みの少ない静止画や揺れの少ない動画を撮影することが可能となる。
<その他の変形例>
なお、上記の実施形態では、手振れ補正装置1及びこれを備えた撮像装置X〜Zを例に挙げて説明を行ったが、本発明の適用対象はこれに限定されるものではなく、本発明は他の用途(光ピックアップや3軸ステージなど)に供される位置制御装置にも広く適用することが可能である。
本明細書中に開示されている種々の技術的特徴は、上記実施形態のほか、その技術的創作の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることが可能である。すなわち、上記実施形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきであり、本発明の技術的範囲は、上記実施形態の説明ではなく、特許請求の範囲によって示されるものであり、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内に属する全ての変更が含まれると理解されるべきである。
本発明は、例えば、携帯端末用カメラモジュール、デジタルスチルカメラ、ないしは、デジタルビデオカメラの手振れ補正機能を向上するための技術として、好適に利用することが可能である。
1 手振れ補正装置
10 レンズ
20 レンズ位置制御装置
21、21X、21Y アクチュエータ
22、22X、22Y 位置センサ
23、23X、23Y サーボ演算部
231X、213Y 増幅回路
232X、232Y アナログ/デジタル変換回路
233X、233Y 目標座標設定回路
234X、234Y 減算回路
235X、235Y フィルタ回路
236X、236Y 駆動回路
24 検出座標調整部
240〜243、246、247 アンプ
244、248 減算器
245、249 加算器
25 利得設定部
251 演算処理部
252 入力側セレクタ
252X、252Y デマルチプレクサ
253 出力側セレクタ
253X、253Y マルチプレクサ
254 不揮発性記憶部
30 ジャイロセンサ
A 携帯電話(スマートフォン)
B デジタルスチルカメラ
C デジタルビデオカメラ
A1、B1、C1 撮像部
A2、B2、C2 操作部
A3、B3、C3 表示部

Claims (12)

  1. 第1軸と第2軸により定まる第1座標平面上で被駆動体の実在座標を変位させるアクチュエータと、
    第1傾斜軸と第2傾斜軸により定まる第2座標平面上で前記被駆動体の検出座標を取得する位置センサと、
    前記検出座標と目標座標とを一致させるように前記アクチュエータを駆動するサーボ演算部と、
    前記サーボ演算部よりも前段において少なくとも前記実在座標と前記検出座標との間で互いの座標値の比が一致するように前記検出座標を調整する検出座標調整部と、
    を有することを特徴とする位置制御装置。
  2. 前記検出座標調整部は、
    前記検出座標の第1座標値を第1利得で増幅する第1アンプと、
    前記検出座標の第2座標値を第2利得で増幅する第2アンプと、
    前記第1座標値から前記第2アンプの出力値を減算する減算器と、
    前記第2座標値に前記第1アンプの出力値を加算する加算器と、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の位置制御装置。
  3. 前記第1利得及び前記第2利得を設定する利得設定部をさらに有することを特徴とする請求項2に記載の位置制御装置。
  4. 前記利得設定部は、
    前記第1利得及び前記第2利得を算出する演算処理部と、
    前記アクチュエータを前記サーボ演算部と前記演算処理部のいずれか一方に接続する出力側セレクタと、
    前記演算処理部で算出された前記第1利得及び前記第2利得を格納する記憶部と、
    を含むことを特徴とする請求項3に記載の位置制御装置。
  5. 前記利得設定部は、前記位置センサを前記検出座標調整部と前記演算処理部のいずれか一方に接続する入力側セレクタをさらに含むことを特徴とする請求項4に記載の位置制御装置。
  6. 前記演算処理部は、前記被駆動体を前記第1軸方向にのみ変位させたときに取得される前記検出座標から前記第1利得を算出し、前記被駆動体を前記第2軸方向にのみ変位させたときに取得される前記検出座標から前記第2利得を算出することを特徴とする請求項5に記載の位置制御装置。
  7. 前記記憶部は、不揮発性であることを特徴とする請求項6に記載の位置制御装置。
  8. 前記検出座標調整部は、
    前記検出座標の第1座標値を第1利得で増幅する第1アンプと、
    前記第1座標値を第2利得で増幅する第2アンプと、
    前記検出座標の第2座標値を第3利得で増幅する第3アンプと、
    前記第2座標値を第4利得で増幅する第4アンプと、
    前記第1アンプの出力値から前記第3アンプの出力値を減算する減算器と、
    前記第2アンプの出力値に前記第4アンプの出力値を加算する加算器と、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の位置制御装置。
  9. 前記検出座標調整部は、前記第1軸と前記第1傾斜軸との成す角度θ1、及び、前記第2軸と前記第2傾斜軸との成す角度θ2に基づいて、前記第1利得、前記第2利得、前記第3利得、及び、前記第4利得を、それぞれ、cosθ1、sinθ1、sinθ2、及び、cosθ2に設定することを特徴とする請求項8に記載の位置制御装置。
  10. 前記サーボ演算部は、
    前記検出座標調整部の出力信号を増幅する増幅回路と、
    前記増幅回路の出力信号をデジタル変換するアナログ/デジタル変換回路と、
    前記目標座標を定めるための目標位置設定信号を生成する目標座標設定回路と、
    前記アナログ/デジタル変換回路の出力信号と目標位置設定信号との差分演算を行う減算回路と、
    前記減算回路の出力信号にフィルタ処理を施すフィルタ回路と、
    前記フィルタ回路の出力信号に基づいて前記アクチュエータを駆動する駆動回路と、
    を含むことを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれか一項に記載の位置制御装置。
  11. 被駆動体であるレンズと、
    前記レンズの位置を制御する請求項10に記載の位置制御装置と、
    角速度を検出するジャイロセンサと、
    を有し、
    前記目標座標設定回路は、前記ジャイロセンサの検出結果に基づいて手振れを打ち消すように前記目標位置設定信号を生成することを特徴とする手振れ補正装置。
  12. 請求項11に記載の手振れ補正装置を有することを特徴とする撮像装置。
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