JP2013182194A - 偏光制御装置、プロジェクターシステム、偏光制御方法及び画像制御方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明は、プロジェクターから入射される右眼用画像と左眼用画像との各々の投射光を、互いに異なる偏光方向として、スクリーンに対して出射する偏光制御装置であり、投射光の偏光方向を偏光する液晶板と、液晶板を制御し、右眼用画像と左眼用画像との各々の投射光を異なる偏光方向とする制御部とを有し、制御部が、プロジェクターから入力される、当該プロジェクターが右眼用画像及び左眼用画像の鏡面反転を行うことを示す制御信号に従い、液晶板における投射光の偏光方向の鏡面反転の制御を行う。
【選択図】図1
Description
表示画像を3次元画像として立体的に表示する方式としては、偏光方式が知られている。
偏光方式は、3次元画像の表示に対応した液晶プロジェクター(以下、3D(3次元)プロジェクター)等により偏光方向が互いに異なる2つの視差画像を投写し、2つの視差画像を偏光方向の違いにより偏光メガネ等で分離して左眼と右眼とに振り分ける方式である(例えば、特許文献1参照)。偏光方式における表示画像の鑑賞において、3Dプロジェクター→偏光制御装置→スクリーン→偏光メガネの順番に鑑賞者が鑑賞する画像の光が伝搬する。
そして、各々の円偏光の投射光がスクリーンに投射され、その反射光が鑑賞者の装着している左右のガラスの偏光方向の異なる偏光メガネを介して鑑賞者の眼に入射する。そして、鑑賞者は、右眼と左眼とに入射される視差画像により、3次元画像を鑑賞する。
また、いずれの投影の場合においても、部屋の構造の問題などにより、偏光制御装置とスクリーンとの距離が直線でとれない場合、偏光制御装置から射射される投射光を折り返しミラーを用いて1回あるいは複数回反射させ、スクリーンに投射させて鑑賞者が偏光メガネを用いて鑑賞する。
すなわち、偏光制御装置から出射される投射光は、スクリーンによって反射することにより偏光方向が左右反転、例えば右円偏光が左円偏光、左円偏光が右円偏光となる。
このため、偏光メガネにおいて左目側ガラスが右円偏光に、また右眼側ガラスが左円偏光を透過する構成である場合、左眼に右眼用画像の投射光、右眼に左眼用画像の投射光が入射され、鑑賞者が正しい3次元画像を鑑賞することができない。
上述したように、偏光メガネの右眼側ガラスと左眼側ガラスとの各々の偏光特性が固定されているため、投射光の反射回数が偶数回あるいは奇数回のいずれであるかにより、左眼用画像と右眼用画像との偏光方向が偏光メガネの右眼側ガラスと左眼側ガラスとの透過特性に対応できない場合、鑑賞者は正しい3次元画像を鑑賞できなくなる。
本発明の偏光制御方法は、プロジェクターから入射される右眼用画像と左眼用画像との各々の投射光を、互いに異なる偏光方向として、スクリーンに対して出射する偏光制御方法であり、前記投射光の偏光方向を液晶板により偏光する過程と、制御部が前記液晶板を制御し、前記右眼用画像と前記左眼用画像との各々の投射光を異なる偏光方向とする過程とを含み、前記制御部が、前記プロジェクターから入力される、当該プロジェクターが右眼用画像及び左眼用画像の鏡面反転を行うか否かを示す制御信号により、プロジェクターの画像の鏡面反転処理に連動し、前記液晶板における前記投射光の偏光方向を鏡面反転させる制御を行うことを特徴とする。
上述した構成により、本発明によれば、プロジェクターには一般的に搭載されている画像の鏡面反転を鑑賞者が制御する機構を利用し、この画像の左右反転を行うか否かの切換信号を制御信号として、スクリーンに対して投射する偏光方向の鏡面反転の制御を行える。従って、投射光の反射回数により、鑑賞者が投写光の偏光方向を適切にするために偏光制御装置の設定切換えをその都度行う必要が無く、鑑賞者にとって使いやすく、さらに偏光制御装置の構成も簡易となる。
上述した構成により、本発明によれば、偏光制御装置から鑑賞者の装着している偏光メガネまでの反射回数によって、右眼用画像と前記左眼用画像との各々の投射光の偏光方向が制御されるため、右目用画像が右眼に入射され、左眼用画像が左眼に入射されることになり、左眼用画像と右眼用画像が逆転することがない。
上述した構成により、本発明によれば、反射回数が偶数か奇数かにより、偏光方向の反転と同様に、画像も鏡面反転されるか否かが決定されるための、プロジェクターには一般的に搭載されている画像の鏡面反転を鑑賞者が制御する機構を利用し、この画像の左右反転を行うか否かの切換信号を制御信号として、スクリーンに対して投射する偏光方向の鏡面反転の制御を行うため、鑑賞者が投射光の偏光方向の切換を意識することなく、鑑賞者にとって使いやすく、さらにプロジェクターに偏光制御装置を制御するための特別な機構を設ける必要が無く、かつ偏光制御装置の構成も簡易となる。
上述した構成により、本発明によれば、プロジェクターには一般的に搭載されている画像の鏡面反転を鑑賞者が反射回数が偶数回か奇数回かにより設定を行う機能を利用し、この画像の左右反転を行うか否かの切換信号を制御信号として、スクリーンに対して投射する偏光方向の鏡面反転の制御を行える。従って、鑑賞者が投射光の偏光方向の切換を意識することなく、鑑賞者にとって使いやすく、さらにプロジェクターに偏光制御装置を制御するための特別な機構を設ける必要が無く、かつ偏光制御装置の構成も簡易となる。
上述した構成により、本発明によれば、右眼用画像と左眼用画像との各々の投射光を、それぞれ異なる第1プロジェクター及び第2プロジェクターの各々から出射される構成においても、プロジェクターには一般的に搭載されている画像の鏡面反転を鑑賞者が制御する機構を利用し、第1プロジェクター及び第2プロジェクターの各々から出射される画像の左右反転を行うか否かの切換信号を制御信号として、第1プロジェクター及び第2プロジェクターの各々に、それぞれ対応した第1偏光制御装置、第2偏光制御装置の各々がスクリーンに対して投射する偏光方向の鏡面反転の制御を行える。従って、反射回数が偶数回かあるいは奇数回のいずれであるかにより、鑑賞者が投射光の偏光方向の切換を行う必要がないため、鑑賞者にとって使いやすく、さらにプロジェクターシステムの構成も簡易となる。
本発明の画像制御方法は、右目用画像と左目用画像のそれぞれの投写光を第1プロジェクター及び第2プロジェクターのいずれから投写させるかを選択する画像制御方法であり、前記第1及び第2プロジェクターから射出される画像の鏡面反転を行うか否かを示す制御信号により、前記第1及び第2プロジェクターの画像の鏡面反転処理に連動し、前記第1プロジェクターから投写される画像を前記右眼用画像及び前記左眼用画像のうち一方から他方に変更するとともに、前記第2プロジェクターから投写される画像を前記右眼用画像及び前記左眼用画像のうち前記他方から前記一方に変更する制御を行うことを特徴とする。
上述した構成により、本発明によれば、第1プロジェクターからの投写光を第1の偏光方向に偏光する状態に第1偏光制御装置が維持され、第2プロジェクターからの投写光を第2の偏光方向に偏光する状態に第2偏光制御装置が維持される構成においても、プロジェクターには一般的に搭載されている画像の鏡面反転を鑑賞者が制御する機構を利用し、第1プロジェクター及び第2プロジェクターの各々から出射される画像の左右反転を行うか否かの切換信号を制御信号として、第1プロジェクター及び第2プロジェクターの各々から投写される右眼用画像と左眼用画像の設定を交替させる制御を行える。従って、反射回数が偶数回かあるいは奇数回のいずれであるかにより、鑑賞者が第1及び第2プロジェクターのどちらに右眼用画像と左眼用画像のどちらを表示するかの切換を行う必要がないため、鑑賞者にとって使いやすく、さらにプロジェクターシステムの構成も簡易となる。
以下、図面を参照して、本発明の第1の実施形態について説明する。図1は、この発明の第1の実施形態によるプロジェクターシステム100の構成例を示す概略ブロック図である。この図1において、プロジェクターシステム100は、プロジェクター1と、偏光制御装置2と、スクリーン3と、偏光メガネ4とを備えている。
プロジェクター1は、外部装置から順次入力される左眼用画像データ及び右眼用画像データを、それぞれ左眼用画像及び右眼用画像の各々の投射光として、時分割で交互に出射する。プロジェクター1は、本実施形態においては、左眼用画像及び右眼用画像の投射光を直線偏光として出射する。
スクリーン3は、偏光制御装置2から入射される、左眼用画像及び右眼用画像の各々の投射光を、スクリーン面で反射させることで、偏光方向が左右反転(すなわち、鏡面反転)した投射光として出射する。
偏光メガネ4は、左眼側ガラス4Lに右円偏光の光を透過する光学素子、右眼側ガラス4Rに左円偏光の光を透過する光学素子が設けられている。
これにより、本実施形態においては、プロジェクター1から交互に出射された左眼用画像及び右目用画像の各々の投射光を、それぞれ偏光メガネ4を介して左眼及び右眼の各々に入射させて、鑑賞者に3D画像を鑑賞させる。
しかしながら、すでに説明したように、プロジェクターを用いたリア投影や反射回数が偶数回のフロント投影の場合、偏光制御装置2から出射される投射光の偏光方向は、反転されない状態で偏光メガネ4に到達することになる。この場合、すでに説明したように、投射光の偏光方向が偏光メガネ4の左眼側ガラス及び右眼側ガラスの透過特性と逆となり、鑑賞者の左眼に右目用画像、右眼に左眼用画像の投射光が入射することになり、遠近感が逆となる3D画像が鑑賞されることになる。
一方、偏光制御装置2は、反射回数が偶数の場合、入射される投射光の偏光方向を、直線偏光から右眼用画像の投射光を左円偏光として出射し、左眼用画像の投射光を右円偏光に偏光して出射する。これにより、偏光メガネ4の左眼側ガラス4L及び右眼側ガラス4Rの光学素子の偏光方向に対して、投射光の偏光方向が左右反転されていない偏光方向となる。
また、切換制御信号には、左眼用画像及び右目用画像の各々を左右反転(鏡面反転)を指示する左右反転処理を示す情報が含まれている。ここで、投射光の反射回数が偶数の場合、プロジェクター1の出射する画像は左右反転しないが、反射回数が奇数の場合、プロジェクター1の出射する画像は左右反転することになる。このため、鑑賞者は、プロジェクター1から出射される画像の左右反転を、反射回数に対応して制御する設定を、プロジェクター1に対して行う。この鑑賞者の行う左右反転の設定に応じて、プロジェクター1は、反射回数が奇数の場合、画像の左右反転処理を行うことを示す情報を切換制御信号に付加し、一方、反射回数が偶数の場合、画像の左右反転処理を行わないことを示す情報を切換制御信号に付加して偏光制御装置2に対して出力する。
本実施形態の偏光制御装置2は、偏光板21と液晶板22とからなるアクティブ位相差板として構成されている。本実施形態においては、偏光メガネ4の左眼側ガラス4Lの右円偏光、右眼側ガラス4Rの左円偏光に対し、偏光制御装置2が左眼用画像の投射光を左円偏光とし、右眼用画像を右円偏光とする場合を左右反転(鏡面反転)処理として説明する。
液晶板22は、液晶素子が配列されて構成されており、上述した直線偏光の偏光方向に対して遅相軸が45°の角度を有しており、自身の厚さ方向の位相差をλ/4あるいは−λ/4とのいずれかに、後述する制御部23により切り替えられる。
一方、制御部23は、プロジェクター1から供給される切換制御信号により、この切換制御信号が左右反転処理を行わないことを示す指示である場合、画像識別情報に基づいて、左眼用画像の投射光を直線偏光から右円偏光に変換し、右目用画像の投射光を直線偏光から左円偏光に変換するように液晶板22を制御する。
また、偏光制御装置2は、反射回数が奇数回のフロント投影(以下、反射回数が奇数回と示す)の場合、左眼用画像の偏光方向を偏光メガネ4の左眼側ガラス4Lの偏光方向と異なる左円偏光とし、右眼用画像の偏光方向を偏光メガネ4の右眼側ガラス4Rの偏光方向と異なる右円偏光とするように、偏光方向を変換する。
また、プロジェクター1から出射される光の偏光状態が、液晶板22の偏光に必要な偏光方向に揃ったのみが入射される場合、偏光板21を省略することができる。
この偏光制御装置2は、図1に示すように、プロジェクター1と別の装置として構成しても、また、プロジェクター1内に内蔵する構成としても良い。
通常、鑑賞者は、投射光の反射回数が偶数回の場合と、投射光の反射回数が奇数の場合とで、プロジェクター1に対して、鑑賞する画像の左右反転を行うか否かの設定を行う。すなわち、投射光の反射回数が偶数回の場合、プロジェクター1から出射される画像を、鑑賞者は反転していない画像として鑑賞することができる。一方、投射光の反射回数が奇数の場合、プロジェクター1から出射される画像を、鑑賞者は鏡に映るように左右反転した画像として鑑賞することになる。
したがって、本実施形態においては、投射光の反射回数が偶数回か奇数回かにより画像の左右反転を行う設定に対し、投射光の反射回数が偶数回か奇数回かにより偏光方向の左右反転を行う処理とを同期させる構成としている。この結果、鑑賞者がプロジェクター1に対して画像の左右反転処理を設定すると、同時に偏光制御装置2における偏光方向の左右反転処理が行われるように、プロジェクターシステム100を構成する。以下、図3のフローチャートを用いて、偏光制御装置2の偏光制御を行う動作を説明する。
鑑賞者は、プロジェクター1に対して、鑑賞する画像の左右反転を行うか否かの設定を行う。このとき、鑑賞者は、プロジェクター1の有する入力手段、例えば、切換スイッチあるいは投射画像内に表示されたメニュー画面あるいはプロジェクター1の操作用液晶パネル(不図示)に表示されたウインドウの選択ボタンにより、左右反転を行うか否かの設定を行う。
プロジェクター1は、鑑賞者の左右反転の設定が、画像の左右反転しないことを指示する設定か、または画像の左右反転することを指示する設定であるかの判定を行う。
ここで、プロジェクター1は、鑑賞者の左右反転の設定が左右反転を行うことを示す場合、処理をステップS3へ進め、一方、鑑賞者の左右反転の設定が左右反転を行わないことを示す場合、処理をステップ5へ進める。
次に、プロジェクター1は、内部の映像表示素子を制御して、画像の左右が反転するように処理を行い、投射光を出射する。
そして、プロジェクター1は、偏光制御装置2に対し、表示周期毎に、左眼用画像及び右目用画像のいずれか一方から他方への切り替わりのタイミングに同期させ、左眼用画像及び右目用画像の画像識別情報と、画像の左右反転処理を行うことを示す情報とを含む切換制御信号を、偏光制御装置2に対して出力する。
次に、偏光制御装置2において、制御部23は、プロジェクター1から左右反転処理を示す情報を含む切換制御信号が供給されると、画像識別信号に対応して、画像の切り替わりのタイミング、すなわち切換制御信号の供給されるタイミングに同期して、液晶板22の制御の切換を行う。
このとき、偏光制御装置2における制御部23は、左眼用画像の投射光が出射される周期において、液晶板22に対し、直線偏光を左円偏光に偏光するように、液晶板22の位相差を−λ/4とする制御信号を出力する。
また、偏光制御装置2における制御部23は、右眼用画像の投射光が出射される周期において、液晶板22に対し、直線偏光を右円偏光に偏光するように、液晶板22の位相差をλ/4とする制御信号を出力する。
これにより、反射回数が奇数回の場合、画像の左右反転処理を行う情報により、偏光制御装置2は、画像の左右反転と同時に、偏光メガネ4における左眼側ガラス4Lと右眼側ガラス4Rとの各々の光学素子の偏光方向に対し、左眼用画像及び右目用画像の各々の投射光の偏光方向を、左右反転の状態に変換する。
次に、プロジェクター1は、内部の映像表示素子を制御して、画像の左右を反転させずに、画像の投射光を出射する。
そして、プロジェクター1は、左眼用画像及び右目用画像の左右反転を行わない場合、偏光制御装置2に対し、表示周期毎に、左眼用画像及び右目用画像のいずれか一方から他方への切り替わりのタイミングに同期させ、左眼用画像及び右目用画像の画像識別情報を含む、左右反転を行わないことを示す情報を含む切換制御信号を、偏光制御装置2に対して出力する。
次に、偏光制御装置2において、制御部23は、プロジェクター1から左右反転を行わないことを指示する切換制御が供給されると、画像識別信号に対応して、画像の切り替わりのタイミング、すなわち切換制御信号の供給されるタイミングに同期して、液晶板22の制御の切換を行う。
このとき、偏光制御装置2は、左眼用画像の投射光が出射される周期において、液晶板22に対し、直線偏光を右円偏光に偏光するように、液晶板22の位相差をλ/4とする制御信号を出力する。
また、偏光制御装置2は、右眼用画像の投射光が出射される周期において、液晶板22に対し、直線偏光を左円偏光に偏光するように、液晶板22の位相差を−λ/4とする制御信号を出力する。
すなわち、偏光制御装置2がプロジェクター1から入射する左眼用画像の投射光を右円偏光とし、プロジェクター1から入射する右目用画像の投射光を左円偏光とし、それぞれ出射する。
これにより、リア投影あるいは反射が偶数回で、画像の左右反転を行わない場合、偏光制御装置2は、偏光メガネ4における左眼側ガラス4Lと右眼側ガラス4Rとの各々の光学素子の偏光方向に対し、左眼用画像及び右目用画像の各々の投射光の偏光方向を、左右反転していない状態に変換する。
また、本実施形態によれば、画像の左右反転と、投射光の偏光方向の左右反転とを行う設定が同一の入力手段で行われるため、余計な入力手段が増加せず、設定の入力手段の構成を簡易化することができる。
以下、図面を参照して、本発明の第2の実施形態について説明する。図4は、この発明の第2の実施形態によるプロジェクターシステム200の構成例を示す概略ブロック図である。この図4において、プロジェクターシステム200は、プロジェクター1A、プロジェクター1Bと、偏光制御装置2Aと、偏光制御装置2Bと、スクリーン3と、偏光メガネ4とを備えている。
プロジェクター1Aは、外部装置から順次入力される左眼用画像データ及び右眼用画像データから左眼用画像データを、この左眼用画像データに含まれる左眼識別情報によって抽出し、抽出した左眼用画像の投射光を、例えば実施形態において直線偏光として出射する。
プロジェクター1Bは、外部装置から順次入力される左眼用画像データ及び右眼用画像データから右眼用画像データを、この右眼用画像データに含まれる右眼識別情報によって抽出し、抽出した右眼用画像の投射光を、例えば実施形態において直線偏光として出射する。
偏光制御装置2Bは、プロジェクター1Bから入射される、右眼用画像の投射光の偏光方向を、右眼用画像に対応した偏光方向に変換する変換処理を行い、変換後の投射光を出射する。
スクリーン3は、偏光制御装置2A及び2Bの各々から出射される、左眼用画像及び右眼用画像の各々の投射光の偏光方向を、スクリーン面の反射により、左右反転した偏光方向として出射する。
偏光メガネ4は、第1の実施形態と同様の構成である。
一方、偏光制御装置2Aは、反射回数が偶数の場合、入射される左眼用画像の投射光の偏光方向を、偏光メガネ4の左眼側ガラス4L光学素子の透過する偏光方向に一致する偏光方向、すなわち直線偏光を右円偏光として出射する。
一方、偏光制御装置2Bは、反射回数が偶数の場合、入射される右眼用画像の投射光の偏光方向を、偏光メガネ4の右眼側ガラス4R光学素子の透過する偏光方向に一致する偏光方向、すなわち直線偏光を左円偏光として出射する。
プロジェクター1Bは、プロジェクター1Aと同様に、出射する右眼用画像の投射光の切り替わり周期毎に、右眼用画像の左右反転を行うか否かを示す切換制御信号を、偏光制御装置2Bに対して出力する。
偏光制御装置2Aは、反射回数が奇数の場合、入射される左眼用画像の投射光の偏光方向を、偏光メガネ4の左眼側ガラス4Lの光学素子の偏光方向と異なる左円偏光として出射する(鏡面反転を行って出射する)。一方、偏光制御装置2Aは、反射回数が偶数の場合、入射される左眼用画像の投射光の偏光方向を、偏光メガネ4の左眼側ガラス4Lの光学素子の偏光方向と一致する右円偏光として出射する。
通常、鑑賞者は、第1の実施形態と同様に、投射光の反射回数が偶数回の場合と、投射光の反射回数が奇数の場合とで、プロジェクター1A、1Bの各々に対して、鑑賞する画像の左右反転を行うか否かの設定を行う。すなわち、投射光の反射回数が偶数回の場合、プロジェクター1A、1Bの各々から出射される画像を、鑑賞者は反転していない画像として鑑賞することができる。一方、投射光の反射回数が奇数の場合、プロジェクター1A及び1Bの各々から出射される画像を、鑑賞者は鏡に映るように左右反転した画像として鑑賞することになる。
したがって、本実施形態においては、投射光の反射回数が偶数回か奇数回かにより画像の左右反転を行う設定に対し、投射光の反射回数が偶数回か奇数回かにより偏光方向の左右反転を行う処理を同期させる構成としている。この結果、鑑賞者がプロジェクター1に対して画像の左右反転処理を設定すると、プロジェクター1A及び1Bの各々に連動して偏光制御装置2A、2Bの各々における偏光方向の左右反転処理が行われるように、プロジェクターシステム200を構成する。以下、図5のフローチャートを用いて、偏光制御装置2A及び2Bの偏光制御を行う動作を説明する。
鑑賞者は、プロジェクター1A及び1Bの各々に対して、鑑賞する画像の左右反転を行うか否かの設定を行う。このとき、鑑賞者は、プロジェクター1A及び1Bの各々の有する入力手段、例えば、切換スイッチあるいは投射画像内に表示されたメニュー画面あるいはプロジェクター1A及び1Bの操作用液晶パネル(不図示)に表示されたウインドウの選択ボタンにより、左右反転を行うか否かの設定を行う。
プロジェクター1A及び1Bの各々は、鑑賞者の左右反転の設定が、左右反転しないことを指示する設定か、または左右反転することを指示する設定であるかの判定を行う。
ここで、プロジェクター1及び1Bの各々は、鑑賞者の左右反転の設定が左右反転を行うことを示す場合、処理をステップS13へ進め、一方、鑑賞者の左右反転の設定が左右反転を行わないことを示す場合、処理をステップ15へ進める。
次に、プロジェクター1A及び1Bの各々は、内部の映像表示素子を制御して、画像の左右が反転するように処理を行い、投射光を出射する。
そして、プロジェクター1Aは、左眼用画像の切り替わりのタイミングに同期させ、偏光方向の左右反転を行うことを示す情報を含む切換信号を、偏光制御装置2Aに対して出力する。
同様に、プロジェクター1Bは、右眼用画像の切り替わりのタイミングに同期させ、偏光方向の左右反転を行うことを示す情報を含む切換信号を、偏光制御装置2Bに対して出力する。
次に、偏光制御装置2Aにおいて、制御部23は、プロジェクター1Aから左右反転処理を示す情報を含む切換制御信号が供給されると、画像の切り替わりのタイミング、すなわち切換制御信号の供給されるタイミングに同期して、液晶板22の制御の切換を行う。
このとき、偏光制御装置2Aは、左眼用画像の投射光が出射される周期において、液晶板22に対し、直線偏光を左円偏光に偏光するように、液晶板22の位相差を−λ/4とする制御信号を出力する。
同様に、偏光制御装置2Bにおいて、制御部23は、プロジェクター1Bから左右反転処理を示す情報を含む切換制御信号が供給されると、画像の切り替わりのタイミング、すなわち切換制御信号の供給されるタイミングに同期して、液晶板22の制御の切換を行う。
また、偏光制御装置2Bは、右眼用画像の投射光が出射される周期において、液晶板22に対し、直線偏光を右円偏光に偏光するように、液晶板22の位相差をλ/4とする制御信号を出力する。
また、偏光制御装置2Bにおいて、液晶板22は、制御部23から供給される制御信号により、プロジェクター1Bから偏光板21を介して供給される右眼用画像の投射光を、直線偏光から右円偏光に偏光して出射する。
これにより、反射が奇数回で、画像の左右反転を行う場合、画像の左右反転処理を行う情報により、偏光制御装置2Aは、画像の左右反転と同時に、偏光メガネ4における左眼側ガラス4Lの光学素子の偏光方向に対し、左眼用画像の投射光の偏光方向を、左右反転の状態に変換する。
同様に、反射が奇数回で、画像の左右反転を行う場合、画像の左右反転処理を行う情報により、偏光制御装置2Bは、画像の左右反転と同時に、偏光メガネ4における右眼側ガラス4Rの光学素子の偏光方向に対し、右眼用画像の投射光の偏光方向を、左右反転の状態に変換する。
次に、プロジェクター1A及び1Bの各々は、内部の映像表示素子を制御して、画像の左右反転処理を行わずに、画像の投射光を出射する。
そして、プロジェクター1Aは、左眼用画像の左右反転を行わない場合、画像の切り替わりのタイミングに同期させ、左眼用画像の投射光の偏光方向の左右反転を行わないことを示す情報を含む切換制御信号を、偏光制御装置2Aに対して出力する。
同様に、プロジェクター1Bは、右目用画像の左右反転を行わない場合、右目用画像の切り替わりのタイミングに同期させ、右目用画像の左右反転を行わないことを示す情報を含む切換制御信号を、偏光制御装置2Bに対して出力する。
次に、偏光制御装置2Aにおいて、制御部23は、プロジェクター1Aから左右反転を行わないことを示す情報を含む切換制御信号が供給されると、画像識別信号に対応して、画像の切り替わりのタイミング、すなわち切換制御信号の供給されるタイミングに同期して、液晶板22の制御の切換を行う。
このとき、偏光制御装置2Aは、左眼用画像の投射光を出射する際、液晶板22に対し、直線偏光を右円偏光に偏光するように、液晶板22の位相差をλ/4とする制御信号を出力する。
同様に、偏光制御装置2Bにおいて、制御部23は、プロジェクター1Bから左右反転を行わないことを示す情報を含む切換制御信号が供給されると、画像識別信号に対応して、画像の切り替わりのタイミング、すなわち切換制御信号の供給されるタイミングに同期して、液晶板22の制御の切換を行う。
このとき、偏光制御装置2Bは、右眼用画像の投射光を出射する際、液晶板22に対し、直線偏光を左円偏光に偏光するように、液晶板22の位相差を−λ/4とする制御信号を出力する。
一方、偏光制御装置2Bにおいて、液晶板22は、プロジェクター1Bから偏光板21を介して供給される右眼用画像の投射光を、直線偏光から左円偏光に偏光して出射する。
これにより、リア投影あるいは反射回数が偶数回の場合、偏光制御装置2A及び2Bの各々は、偏光メガネ4における左眼側ガラス4Lと右眼側ガラス4Rとの各々の光学素子の偏光方向に対し、左眼用画像及び右目用画像の各々の投射光の偏光方向を、一致した偏光方向に変換する。すなわち、偏光制御装置2Aがプロジェクター1Aから入射する左眼用画像の投射光を右円偏光とし、偏光制御装置2Bがプロジェクター1Bから入射する右目用画像の投射光を左円偏光とし、それぞれ出射する。
このため、本実施形態によれば、反射回数が偶数回であるか奇数回であるかに対応させて、偏光メガネ4の光学素子の偏光方向に対し、偏光制御装置2A及び2Bの偏光方向の設定を変更させる等の処理を、鑑賞者が行う必要がなく、鑑賞者が画像の左右反転のみを設定する処理を行うのみであり、使いやすいという効果がある。
また、本実施形態によれば、画像の左右反転と、投射光の偏光方向の左右反転とを行う設定が同一の入力手段で行われるため、余計な入力手段が増加せず、設定の入力手段の構成を簡易化することができる。
以下、図面を参照して、本発明の第3の実施形態について説明する。本実施形態のプロジェクターシステムは、図4に示した第2の実施形態のプロジェクターシステム200と同様の構成であるが、偏光制御装置2A及び2Bの偏光制御を行う動作が第2の実施形態とは異なる。
すなわち、プロジェクター1A、1Bの画像の投射光が、異なる偏光方向で偏光メガネ4に到達する状態に、偏光制御装置2A、2Bで通過する光に与える位相差値を固定する。従って、奇数回反射する場合とリア投影や反射回数が偶数のフロント投影の場合とを切り替える際は、プロジェクター1Aと1Bから投射される画像を交換することで、偏光制御装置を制御することなく、左眼用画像と右眼用画像の投射光の偏光方向を反転させる。
通常、鑑賞者は、第1の実施形態と同様に、投射光の反射回数が偶数回の場合と、投射光の反射回数が奇数の場合とで、プロジェクターシステム200に対して、鑑賞する画像の左右反転を行うか否かの設定を行う。すなわち、投射光の反射回数が偶数回の場合、プロジェクター1A、1Bの各々から出射される画像を、鑑賞者は反転していない画像として鑑賞することができる。一方、投射光の反射回数が奇数の場合、プロジェクター1A及び1Bの各々から出射される画像を、鑑賞者は鏡に映るように左右反転した画像として鑑賞することになる。
したがって、本実施形態においては、投射光の反射回数が偶数回か奇数回かにより画像の左右反転を行う設定に対し、投射光の反射回数が偶数回か奇数回かにより偏光方向の左右反転を行う処理とを同期させる構成としている。この結果、鑑賞者がプロジェクターシステム200に対して画像の左右反転処理を設定すると、プロジェクター1A及び1Bが出力する画像を交換することで、左目用画像と右目用画像の偏光方向の左右反転処理が行われるように、プロジェクターシステム200を構成する。ただし、本実施形態においては、偏光制御装置2Aは液晶板22の位相差を−λ/4に、偏光制御装置2Bは液晶板22の位相差をλ/4に固定されている。以下、図6のフローチャートを用いて、画像制御装置の行う動作を説明する。
鑑賞者は、プロジェクターシステム200に対して、鑑賞する画像の左右反転を行うか否かの設定を行う。このとき、鑑賞者は、プロジェクターシステム200の有する入力手段、例えば、切換スイッチあるいは投射画像内に表示されたメニュー画面あるいはプロジェクター1A及び1Bの操作用液晶パネル(不図示)に表示されたウインドウの選択ボタンにより、左右反転を行うか否かの設定を行う。
プロジェクターシステム200は、鑑賞者の左右反転の設定が、左右反転しないことを指示する設定か、または左右反転することを指示する設定であるかの判定を行う。
ここで、プロジェクター100は、鑑賞者の左右反転の設定が左右反転を行うことを示す場合、処理をステップS23へ進め、一方、鑑賞者の左右反転の設定が左右反転を行わないことを示す場合、処理をステップ25へ進める。
次に、プロジェクター1A及び1Bの各々は、内部の映像表示素子を制御して、画像の左右が反転するように処理を行い、投射光を出射する。
また、プロジェクター1Aは、外部装置から順次入力される左眼用画像データ及び右眼用画像データから左眼用画像データを、この左眼用画像データに含まれる左眼識別情報によって抽出し、抽出した左眼用画像の投射光を、例えば実施形態において直線偏光として出射するように、画像抽出機能を設定する。プロジェクター1Bは、外部装置から順次入力される左眼用画像データ及び右眼用画像データから右目用画像データを、この右眼用画像データに含まれる右眼識別情報によって抽出し、抽出した右眼用画像の投射光を、例えば実施形態において直線偏光として出射するように、画像抽出機能を設定する。
偏光制御装置2Aにおいて、制御部23は、常に液晶板22の位相差を−λ/4とする制御信号を出力する。偏光制御装置2Bにおいて、制御部23は、常に液晶板22の位相差をλ/4とする制御信号を出力する。
従って、プロジェクター1Aから出射された直線偏光の左眼用画像は、偏光制御装置2Aにより左円偏光に偏光されて出射される。プロジェクター1Bから出射された直線偏光の右眼用画像は、偏光制御装置2Bにより右円偏光に偏光されて出射される。
同様に、反射が奇数回で、画像の左右反転を行う場合、画像の左右反転処理を行う情報により、プロジェクター1Bは、左右反転された右眼用画像を偏光制御措置2Bに向けて射出し、偏光制御装置2Bは、偏光メガネ4における右眼側ガラス4Rの光学素子の偏光方向に対し、右眼用画像の投射光の偏光方向を、左右反転の状態に変換する。
次に、プロジェクター1A及び1Bの各々は、内部の映像表示素子を制御して、画像の左右反転処理を行わずに、画像の投射光を出射する。
また、プロジェクター1Aは、外部装置から順次入力される左眼用画像データ及び右眼用画像データから右眼用画像データを、この右眼用画像データに含まれる右眼識別情報によって抽出し、抽出した右眼用画像の投射光を、例えば実施形態において直線偏光として出射するように、画像抽出機能を設定する。プロジェクター1Bは、外部装置から順次入力される左眼用画像データ及び右眼用画像データから左目用画像データを、この左眼用画像データに含まれる左眼識別情報によって抽出し、抽出した左眼用画像の投射光を、例えば実施形態において直線偏光として出射するように、画像抽出機能を設定する。
偏光制御装置2Aにおいて、制御部23は、常に液晶板22の位相差を−λ/4とする制御信号を出力する。偏光制御装置2Bにおいて、制御部23は、常に液晶板22の位相差をλ/4とする制御信号を出力する。
従って、プロジェクター1Aから出射された直線偏光の右眼用画像は、偏光制御装置2Aにより右円偏光に偏光されて出射される。プロジェクター1Bから出射された直線偏光の左眼用画像は、偏光制御装置2Bにより左円偏光に偏光されて出射される。
同様に、リア投影あるいは反射回数が偶数回で、画像の左右反転を行なわない場合、画像の左右反転処理を行なわない情報により、プロジェクター1Bは、左右反転されていない左眼用画像を偏光制御措置2Bに向けて射出し、偏光制御装置2Bは、偏光メガネ4における左眼側ガラス4Lの光学素子の偏光方向に対し、左眼用画像の投射光の偏光方向を、一致した偏光方向に変換する。
このため、本実施形態によれば、反射回数が偶数回であるか奇数回であるかに対応させて、偏光メガネ4の光学素子の偏光方向に対し、プロジェクター1A及び1Bが外部装置から順次入力される左眼用画像データ及び右眼用画像データから抽出する画像データの設定を変更させる等の処理を、鑑賞者が行う必要がなく、鑑賞者が画像の左右反転のみを設定する処理を行うのみであり、使いやすいという効果がある。
また、本実施形態によれば、画像の左右反転と、投射光の偏光方向の左右反転とを行う設定が同一の入力手段で行われるため、余計な入力手段が増加せず、設定の入力手段の構成を簡易化することができる。
また、プロジェクター1A及び1Bの各々にあるとして説明した左眼用画像と右眼用画像との抽出(分配)機能をいずれか一方に設け、この一方から他方に対して、いずれか他方のプロジェクターに対応する画像を供給するようにしても良い。この場合、一方のプロジェクターは左眼用画像と右眼用画像との識別情報により、左眼用画像と右眼用画像とを識別し、自身が左眼用画像を出射する設定の場合、他方に対して右眼用画像を供給する。そして、他方のプロジェクターは、供給される右眼用画像の投射光を出射する。
また、プロジェクター1A及び1Bの各々にあるとして説明した左眼用画像と右眼用画像との抽出(分配)機能を外部装置として独立して設け、各々のプロジェクターに対応する画像を供給するようにしても良い。この場合、外部装置が左眼用画像と右眼用画像との識別情報により、左眼用画像と右眼用画像とを識別し、一方のプロジェクターに左眼用画像を供給し、他方のプロジェクターに右眼用画像を供給する。
この構成において、第1の実施形態の場合、プロジェクター1から出射される投射光として、左眼用画像及び右目用画像が例えばy軸(鏡面反転における中心線)に対して45°の角度を有する偏光方向の直線偏光で出力される。そして、偏光制御装置2において、偏光板21が45度の透過軸を有し、液晶板22で偏光方向の角度を90°変換して、135°とするか、45°のままとするかを制御する。ここで、偏光制御装置2は、反射回数が偶数回か奇数回かにより、右眼用画像及び左眼用画像の各々の投射光の偏光方向を、すでに説明したように制御する。そして、偏光メガネ4においては、左眼側ガラス4Lが135°の透過軸、また右眼側ガラス4Rが45°の透過軸とされている。
そして、偏光制御装置2Aにおいて、偏光板21が45度の透過軸を有し、液晶板22で偏光方向の角度を90°変換して、135°とするか、45°のままとするかを制御部23が制御する。一方、偏光制御装置2Bにおいて、偏光板21が135度の透過軸を有し、液晶板22で偏光方向の角度を90°変換して、45°とするか、135°のままとするかを制御部23が制御する。ここで、偏光制御装置2A及び2Bの各々は、反射回数が偶数回か奇数回かにより、それぞれ左眼用画像、右眼用画像の投射光の偏光方向を、すでに説明したように制御する。そして、偏光メガネ4においては、左眼側ガラス4Lが135°の透過軸、また右眼側ガラス4Rが45°の透過軸とされている。
そして、反射回数が偶数回か奇数回かにより、それぞれのプロジェクターが抽出する画像(左眼用、右眼用)を、すでに説明したように制御する。そして、偏光メガネ4においては、左眼側ガラス4Lが135°の透過軸、また右眼側ガラス4Rが45°の透過軸とされている。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
2,2A,2B…偏光制御装置
3…スクリーン
4…偏光メガネ
4L…左眼側ガラス
4R…右眼側ガラス
21…偏光板
22…液晶板
23…制御部
Claims (8)
- プロジェクターから入射される右眼用画像と左眼用画像との各々の投射光を、互いに異なる偏光方向として、スクリーンに対して出射する偏光制御装置であり、
前記投射光の偏光方向を変更する液晶板と、
前記液晶板を制御し、前記右眼用画像と前記左眼用画像との各々の投射光を異なる偏光方向とする制御部と
を有し、
前記制御部が、前記プロジェクターから入力される、当該プロジェクターが右眼用画像及び左眼用画像の鏡面反転を行うか否かを示す制御信号により、プロジェクターの画像の鏡面反転処理に連動し、前記液晶板における前記投射光の偏光方向を鏡面反転させる制御を行うことを特徴とする偏光制御装置。 - 前記制御部が前記投射光の反射回数が偶数の場合、前記右眼用画像と前記左眼用画像との各々の投射光の偏光方向を予め設定された偏光方向とし、反射回数が奇数の場合、前記右眼用画像と前記左眼用画像との各々の投射光の偏光方向を予め設定された偏光方向を鏡面反転させた偏光方向に制御することを特徴とする請求項1に記載の偏光制御装置。
- 前記制御信号が、前記プロジェクター内において、前記投射光の反射回数に応じた前記右眼用画像と前記左眼用画像との鏡面反転の処理を行うことを示す信号であり、
前記制御部が、前記制御信号に同期して前記右眼用画像と前記左眼用画像との各々の投射光の偏光方向を鏡面反転させる制御を行うことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の偏光制御装置。 - 右眼用画像と左眼用画像との各々の投射光を出射するプロジェクターと、
前記投射光の偏光方向を偏光する液晶板と、前記液晶板を制御し、前記右眼用画像と前記左眼用画像との各々の投射光を異なる偏光方向とする制御部とを備える偏光制御装置と
を有し、
前記制御部が、前記プロジェクターから入力される、当該プロジェクターが右眼用画像及び左眼用画像の鏡面反転を行うことを示す制御信号に従い、前記液晶板における前記投射光の偏光方向の鏡面反転の制御を行うことを特徴とするプロジェクターシステム。 - 右眼用画像の投射光を出射する第1プロジェクターと、
左眼用画像の投射光を出射する第2プロジェクターと、
前記第1プロジェクターに対応して設けられ、前記右眼用画像の前記投射光の偏光方向を偏光する第1液晶板と、前記液晶板を制御する第1制御部とを備える第1偏光制御装置と
前記第2プロジェクターに対応して設けられ、前記左眼用画像の前記投射光の偏光方向を偏光する第2液晶板と、前記液晶板を制御し、前記右眼用画像と異なる偏光方向に、前記左眼用画像の前記投射光の偏光方向を制御する第2制御部とを備える第2偏光制御装置と
前記第1制御部が、前記第1プロジェクターから入力される、当該第1プロジェクターが右眼用画像の鏡面反転を行うことを示す制御信号に従い、前記第1液晶板における前記投射光の偏光方向を鏡面反転させる制御を行い、前記第2制御部が、前記第2プロジェクターから入力される、当該第2プロジェクターが左眼用画像の鏡面反転を行うことを示す制御信号に従い、前記第2液晶板における前記投射光の偏光方向を鏡面反転させる制御を行うことを特徴とするプロジェクターシステム。 - プロジェクターから入射される右眼用画像と左眼用画像との各々の投射光を、互いに異なる偏光方向として、スクリーンに対して出射する偏光制御方法であり、
前記投射光の偏光方向を液晶板により偏光する過程と、
制御部が前記液晶板を制御し、前記右眼用画像と前記左眼用画像との各々の投射光を異なる偏光方向とする過程と
を含み、
前記制御部が、前記プロジェクターから入力される、当該プロジェクターが右眼用画像及び左眼用画像の鏡面反転を行うか否かを示す制御信号により、プロジェクターの画像の鏡面反転処理に連動し、前記液晶板における前記投射光の偏光方向を鏡面反転させる制御を行うことを特徴とする偏光制御方法。 - 右眼用画像と左眼用画像のうちいずれかの投写光を出射する第1プロジェクターと、
前記右眼用画像と前記左眼用画像のうち前記第1プロジェクターで投射されない画像の投写光を出射する第2プロジェクターと、
前記第1プロジェクターに対応して設けられ、前記第1プロジェクターからの前記投写光の偏光方向を第1の偏光方向に偏光する第1偏光制御装置と、
前記第2プロジェクターに対応して設けられ、前記第2プロジェクターからの前記投写光の偏光方向を前記第1偏光方向とは異なる第2偏光方向に偏光する第2偏光制御装置と、
を備え、
鏡面反転を行うことを示す制御信号に従い、前記第1プロジェクターから投写される画像を前記右眼用画像と前記左眼用画像のうちの一方から他方に変更し、前記第2プロジェクターから投写される画像をは前記右眼用画像と前記左眼用画像のうちの前記他方から前記一方に変更する制御を行うことを特徴とするプロジェクターシステム。 - 右目用画像と左目用画像のそれぞれの投写光を第1プロジェクター及び第2プロジェクターのいずれから投写させるかを選択する画像制御方法であり、
前記第1及び第2プロジェクターから射出される画像の鏡面反転を行うか否かを示す制御信号により、前記第1及び第2プロジェクターの画像の鏡面反転処理に連動し、前記第1プロジェクターから投写される画像を前記右眼用画像及び前記左眼用画像のうち一方から他方に変更するとともに、前記第2プロジェクターから投写される画像を前記右眼用画像及び前記左眼用画像のうち前記他方から前記一方に変更する制御を行うことを特徴とする画像制御方法。
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