JP2013181646A - ブレーキ装置 - Google Patents

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直隆 西田
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裕太 辛島
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Abstract

【課題】長期間の安定した防錆を達成することが可能なブレーキ装置を提供すること。
【解決手段】本発明によるブレーキ装置1は、車両のブレーキ装置であって、相互に異なる材質の金属材料が対向する対向部分と、当該対向部分に流電する流電手段を含み、当該流電手段は、当該ブレーキ装置を構成する所定の構成要素を流電経路とし、当該所定の構成要素のうちいずれかに内蔵された電池を電源として含むことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、乗用車、トラック、バス等の車両に適用されて好適なブレーキ装置に関する。
従来から、車両のブレーキ装置としては、特許文献1に記載されているようなものが提案されている。このブレーキ装置においては、ディスクプレートと摩擦パッドとの対向部分を、摩擦パッドを挟むキャリパが位置する部分を除いて覆うダストカバーを設けて、このダストカバーを防錆カバーとして用いることが提案されている。
実開昭60−84838号公報
ところが、上述したブレーキ装置において用いられるダストカバーは、車両の製造から納車までの運搬時における防錆を目的として、クリップによりブレーキ装置に固定されるものである。つまり、運搬時という比較的短期間における防錆は達せられるが、納車後の長期間における防錆を実現することができない。つまり従来技術においては、ブレーキ装置において長期間の安定した防錆技術を提供することができていないという問題が発生する。
本発明は、上記問題に鑑み、長期間の安定した防錆を達成することが可能なブレーキ装置を提供することを目的とする。
上記の問題を解決するため、本発明によるブレーキ装置は、
車両のブレーキ装置であって、相互に異なる材質の金属材料が対向する対向部分と、当該対向部分に流電する流電手段を含み、当該流電手段は、当該ブレーキ装置を構成する所定の構成要素を流電経路とし、当該所定の構成要素のうちいずれかに内蔵された電池を電源として含むことを特徴とする。
ここで、前記電池が内蔵される前記構成要素はパッドを構成するパッド裏板であることとし、前記パッドはパッド本体とロータ側端子と前記パッド裏板と反ロータ側シム板とを含むこととしてもよい。
本発明によれば、対向部分に流電を行って流電防食(電気防食)を実現することができ、長期間の安定した防錆を達成することができる。
本発明に係る実施例1のブレーキ装置1の一実施形態を示す模式図である。 実施例1のブレーキ装置1のパッド3の具体的形態を示す模式図である。 実施例1のブレーキ装置1のパッド3の構成要素それぞれの具体的形態を示す模式図である。 実施例1のブレーキ装置1の流電経路を示す模式図である。 本発明に係る実施例2のブレーキ装置11のパッド13の具体的形態を示す模式図である。 実施例2のブレーキ装置11のパッド13の構成要素それぞれの具体的形態を示す模式図である。 実施例2のブレーキ装置11の流電経路の具体的形態を示す模式図である。 実施例2のブレーキ装置11の流電経路をなす構成要素を示す模式図である。 本発明に係る実施例3のブレーキ装置21のパッド23の具体的形態を示す模式図である。 実施例3のブレーキ装置21のパッド23の構成要素それぞれの具体的形態を示す模式図である。 実施例3のブレーキ装置21の流電経路の具体的形態を示す模式図である。 実施例3のブレーキ装置21の流電経路をなす構成要素を示す模式図である。
以下、本発明を実施するための形態について、添付図面を参照しながら説明する。
図1に示すように、実施例1のブレーキ装置1は、ロータ2と、インナ側とアウタ側の一対のパッド3と、マウンティング4と、マウンティング4を摺動自在に保持するピンスライド部を備えて構成される。ロータ2は円盤状に形成されており、図示しない車両の車輪に駆動結合され、車輪の回転に伴い回転するものである。
パッド3は、図2に示すように、周方向に長い板状に形成されて、ロータ2の軸方向両側に配置されており、その周方向端には周方向に突出する突部が形成されている。図示しない車体にピンスライド部を介して連結されたマウンティング4の、突部に対応する溝部にここでは図示しないパッドサポートクリップを介して、遊びをもって嵌合されて、パッド3は、ロータ2に対して接近又は離隔方向に摺動可能に構成されている。
ピンスライド部の基部には図示しないボルト穴が穿設されており、図示しないボルトを挿入して、そのボルトの雄ねじを車体側に形成された雌ねじに螺合することにより、車体側に固定され、マウンティング4をロータ2に対して接近又は離隔方向に摺動可能に保持している。
実施例1のブレーキ装置1は、フローティングキャリパであり、マウンティング4は、ロータ2の軸方向両側に位置するパッド3を挟むようにコの字型に形成された筐体と、この筐体内部に設けられた図示しないシリンダとピストンとを備えて構成されるものである。
ブレーキ装置1は、ブレーキ指令に基づきシリンダに油圧が送り込まれて、図示しないピストンがシリンダから押し出されると、一対のパッド3のうちシリンダ側の一方のみを押圧する。一方のパッド3がロータ2に接近変位され、ピンスライド部の摺動に伴うマウンティング4自体の移動により他方のパッド3も背面側からマウンティング4自体により押圧されてロータ2に接近変位される。このようにして、ブレーキ装置1は、ロータ2の両側に位置するパッド3をロータ2に押しつけて、制動力又は停止維持力を発生させる。
図3に示すように、インナ側のパッド3は、パッド本体31と正極端子32(ロータ側端子)とパッド裏板34とボタン型電池33(電池)とシム負極板35(反ロータ側シム板)とを含んで構成される。ボタン型電池33は例えば起電力3V、自然放電電流30mA程度の能力を有している。
なお、図3において、上述した複数の構成要素は摺動面側つまりロータ側からパッド裏面側に向けて、上から下に並列して図示し、最下段に組立後のパッド3を示している。図3中左側図は、各構成要素のパッド裏面側から視た平面視を示し、右側はロータ側端子32及びボタン型電池33を含む断面における断面視(パッド本体31のみ)又は周方向視を示している。
アウタ側のパッド3は、インナ側のパッド3とボタン型電池33の正負極を逆とし、図示は省略するがロータ側端子として正極端子32に換えて負極端子32を含み、反ロータ側シム板としてシム負極板35に換えてシム正極板35を含む。
ロータ側端子32はロータ2に接触するシャフト状のロータ接触部32aとボタン型電池33の一方極(インナ側では正極、アウタ側では負極)に接触するロータ接触部32aよりも大径の円板状の一方極接触部32bを含み、パッド本体31はロータ接触部32aを挿通する挿通穴31hを含む。
反ロータ側シム板35はブレーキ装置1が含むマウンティング4側のトルク受け面と接触する周方向外側に突出する一対の外側接触部35aと、ボタン型電池33の他方極(インナ側では負極、アウタ側では正極)に向けて突出して接触する他方極接触部35bを含み、反ロータ側面は絶縁コート35cが塗装される。他方極接触部35bはプレス加工とうにより適宜形成される。
本実施例1のブレーキ装置1では、相互に異なる材質の金属材料が対向する対向部分はロータ2とパッド3の接触部である。上述したようにブレーキ装置1は、この対向部分に流電する流電手段を含み、流電手段は、ブレーキ装置1を構成する所定の構成要素を流電経路とし、所定の構成要素のうちパッド3のパッド裏板34のモールド穴34hに内蔵された電池33を電源として含む。
このアウタとインナの一対のパッド3とロータ2が構成する流電手段及び流電経路、これらを構成する所定の構成要素の詳細について、図4を用いて説明する。本実施例1のブレーキ装置1では、図1中で視たとき、インナとアウタのパッド3内部のボタン型電池33は、インナ側が負極でアウタ側が正極を構成する。
ここで図4においては、説明の便宜上、インナ側のパッド3内のボタン型電池33をインナパッド電池、アウタ側のパッド3内のボタン型電池33をアウタパッド電池と呼称する。また、シム負極板35をインナパッドシム負極、シム正極板35をアウタパッドシム正極、ロータ2をロータ、正極端子32をインナパッドシム正極、負極端子32をアウタパッドシム負極と呼称する。
すなわち図4の上側から順に、インナパッドシム負極→インナパッド電池→インナパッド正極→ロータ→アウタパッド負極→アウタパッド電池→アウタパッドシム正極→の順に電流が流れる。さらに、このパッド3のアウタパッドシム正極つまりアウタ側のパッド3のシム正極板35から、図1の破線に示すように、両側のマウンティング4のの内部に電流が流れ、インナ側のシム負極板35に電流が流れて、循環的な流電経路で、ブレーキ装置1が制動中又は静止維持中にパッド3とロータ2が接触している条件で流電手段が構成される。
一般に非塗装の異種金属が接触する界面では、イオン化傾向の差が生じて錆が発生しやすい。本実施例1のブレーキ装置1のロータ2とパッド3との接触面において、特には車両が駐車中においてブレーキ装置1がパーキングブレーキとして使用される場合には水分が入り込みやすいため、その傾向が強くなる。
ところが、本実施例1では、ロータ2とパッド3の接触面には上述した流電手段により流電が行われ、イオン化しやすい箇所に電子が供給されイオン化が防止されて、流電防食、電気防錆がなされる。このため、錆の発生を極力防止し、発生後の進行も抑制することができる。またロータ2とパッド3との接触面は機能上塗装が不可であるが、この塗装がない条件においても防錆を可能とすることができる。
またボタン型電池33を上述した電圧電流特性とすることにより、電子供給によるイオン化防止に基づく電気防錆の効果をより確実なものとすることができる。さらに上述したようにパッド裏板34にパッド本体31を取り付けるために、元来具備されるモールド穴34h内にボタン型電池33を収納することにより、パッド3を構成する構成要素の変更点を少なくすることができる。
また、ボタン型電池33の電池容量が尽きても、パッド3を取り外して分解して新品のボタン型電池33と交換することにより、又はパッド3自体の交換により、防錆能力を確保することができる。つまり、より長期間かつ持続的な安定した防錆を実現することができる。
上述した実施例1においては、対向部分をロータ2とパッド3の接触面とする場合を示したが、マウンティング4を摺動可能に保持するピンスライド部とすることもできる。以下それについての実施例2について述べる。
本実施例2のブレーキ装置11においても基本的な構成要素と機能は実施例1に示したものと同様であるので、共通する構成要素には同一の符号を付して、以下の記述においては相違点を主に説明する。
図5に示すように、アウタ側のパッド13は、パッド本体131と正極板132(ロータ側端子)とパッド裏板134とボタン型電池133(電池)とシム負極板135(反ロータ側シム板)とを含んで構成される。ボタン型電池133はここでも例えば起電力3V、自然放電電流30mA程度の能力を有している。なお本実施例2においてはインナ側のパッドは電池及び導通のための端子を含まない通常タイプのパッドである。
図6は図5に示した構成要素を分解して示す。図6においては、上述した複数の構成要素は摺動面側つまりロータ側からパッド裏面側に向けて、上から下に並列して図示し、最下段に組立後のパッド13を示している。図6中左側図は、各構成要素のパッド裏面側から視た平面視を示し、中央図はロータ側端子132及びボタン型電池133を含む断面における周方向視を示し、右側図は、正極板132を摺動面側から視た平面視を示している。
正極板132はロータ2に接触するマウンティング4側のトルク受け部の一対のパッドサポートクリップの双方に接触する一対のクリップ接触部132aとボタン型電池133の一方極である正極に接触する一方極接触部132bを含む。132aと132b以外の部分は絶縁コート132cにより塗装される。
反ロータ側シム板であるシム負極板135はその反ロータ側面がマウンティング4側のロータ側面と接触するよう無塗装とされ、ボタン型電池133の他方極である負極に接触する他方極接触部135bを含み、ロータ側面の他方極接触部135b以外の部分は絶縁コート135cにより塗装される。
本実施例2のブレーキ装置11では、相互に異なる材質の金属材料が対向する対向部分は図7で示すピンスライド部5である。上述したようにブレーキ装置11は、この対向部分に流電する流電手段を含み、流電手段は、ブレーキ装置11を構成する所定の構成要素を流電経路とし、所定の構成要素のうちパッド13のパッド裏板134のモールド穴134hに内蔵されたボタン型電池133を電源として含む。
このアウタ側のパッド13とロータ2とインナ側の通常のパッドが構成する流電手段及び流電経路、これらを構成する所定の構成要素の詳細について、図8を用いて説明する。本実施例2のブレーキ装置11では、図7中で視たとき、アウタのパッド13内部のボタン型電池133は、アウタ側が負極でインナ側が正極を構成する。
ここで図8においては、説明の便宜上、アウタ側のパッド13内のボタン型電池133をアウタパッド電池、シム負極板135をアウタシム負極、正極板132をアウタパッド正極、マウンティング4のロータ2の上側に跨る部分をシリンダ背肉と、シリンダとロータ2を介して反対側に位置してシリンダ背肉から下方に突出する部分をシリンダ爪、ピンスライド部5のピン自体をスライドピン部と呼称する。
すなわち図8の下側から順に、アウタパッド正極→(図7のマウンティング4の両側部)→スライドピン部→基部→シリンダ背肉→シリンダ爪→アウタシム負極→アウタパッド電池→の順に電流が流れる。この循環的な流電経路は図7中では破線で表される。この流電経路によって、ブレーキ装置1が制動中にパッド13とロータ2が接触しており、ピンスライド部5に揺動が作用してピンスライド部5を構成するスライドピン本体と外包するマウンティング4が接触している条件で流電手段が構成される。
本実施例2のブレーキ装置11のピンスライド部5のマウンティング4側のスライドピン部5との間の接触面においても、特に車両が走行中にこじり方向の力が働いて接触しやすく、相互に異種金属であるため、接触面におけるイオン化傾向が強くなる。
本実施例2でも、ピンスライド部5の接触面には上述した流電手段により流電が行われ、イオン化しやすい箇所に電子が供給されイオン化が防止されて、流電防食、電気防錆がなされる。このため、錆の発生を極力防止し、発生後の進行も抑制することができる。またピンスライド部5においても、接触面は機能上塗装が不可であるが、この無塗装条件においても防錆を可能とすることができる。つまり、より長期間かつ持続的な安定した防錆を実現することができる。
上述した実施例2においては、対向部分をピンスライド部5の接触面とする場合を示したが、パッドの周方向位置を規制するパッド受け面とすることもできる。以下それについての実施例3について述べる。
本実施例3のブレーキ装置21においても基本的な構成要素と機能は実施例1に示したものと同様であるので、共通する構成要素には同一の符号を付して、以下の記述においては相違点を主に説明する。
図9に示すように、アウタ側とインナ側のパッド23は、パッド本体231と正極板232(ロータ側端子)とパッド裏板234とボタン型電池233(電池)とシム負極板235(反ロータ側シム板)とを含んで構成される。ボタン型電池233はここでも例えば起電力3V、自然放電電流30mA程度の能力を有している。
図10は図9の上述した複数の構成要素は摺動面側つまりロータ側からパッド裏面側に向けて、上から下に並列して図示し、最下段に組立後のパッド23を示している。図10中左側図は、各構成要素のパッド裏面側から視た平面視を示し、中央図はロータ側端子232及びボタン型電池233を含む断面における周方向視を示し、右側図は、正極板232を摺動面側から視た平面視を示している。
正極板232はマウンティング4側のトルク受け部の一対のパッドサポートクリップの一方に接触する一方クリップ接触部232aとボタン型電池233の一方極である正極に接触する一方極接触部232bを含む。232aと232b以外の部分は絶縁コート232cにより塗装される。
反ロータ側シム板であるシム負極板235はマウンティング4のトルク受け部の一対のパッドサポートクリップの他方に接触する他方クリップ接触部235aを含み、ボタン型電池233の他方極である負極に接触する他方極接触部135bを含む。さらに、シム負極板235は、その反ロータ側面が絶縁コート235cにより塗装される。
本実施例3のブレーキ装置21では、相互に異なる材質の金属材料が対向する対向部分はトルク受け面である。上述したようにブレーキ装置21は、この対向部分に流電する流電手段を含み、流電手段は、ブレーキ装置21を構成する所定の構成要素を流電経路とし、所定の構成要素のうちパッド23のパッド裏板234のモールド穴234hに内蔵されたボタン型電池233を電源として含む。
このアウタ側及びインナ側のパッド23のそれぞれとマウンティング4が構成する流電手段及び流電経路、これらを構成する所定の構成要素の詳細について、図12を用いて説明する。本実施例3のブレーキ装置21では、図11中(図10最下段図)で視たとき、右側が正極で左側が負極を構成する。
ここで図12においては、説明の便宜上、アウタ側のパッド23による流電経路を示している。アウタ側のパッド23内のボタン型電池233をパッド内部電池、シム負極板235をアウタシム負極、正極板132を正極板、マウンティング4をマウンティング、と呼称する。
すなわち図12の下側から順に、正極板→マウンティング→(パッド)サポートクリップ→アウタシム負極→パッド内部電池→の順に電流が流れる。この循環的な流電経路は図11中では破線で表される。なお、パッドサポートクリップは図11中では符号6で示される。この流電経路によって、ブレーキ装置21が制動中又は静止維持中にパッド23とロータ2が接触している条件で流電手段が構成される。
本実施例3のブレーキ装置21のトルク受け面の接触面においても、相互に異種金属であるため、接触面におけるイオン化傾向が強くなる。本実施例3でも、トルク受け面の接触面には上述した流電手段により流電が行われ、イオン化しやすい箇所に電子が供給されイオン化が防止されて、流電防食、電気防錆がなされる。このため、錆の発生を極力防止し、発生後の進行も抑制することができる。またトルク受け面においても、接触面は機能上塗装が不可であるが、この無塗装条件においても防錆を可能とすることができる。つまり、より長期間かつ持続的な安定した防錆を実現することができる。
以上本発明の好ましい実施例について詳細に説明したが、本発明は上述した実施例に制限されることなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施例に種々の変形および置換を加えることができる。
例えばブレーキ装置をパーキングブレーキとして使用するにあたり、油圧式以外にもケーブルワイヤとレバーを組み合わせた方式の機械式を適宜採用することもできる。また、電池の正負方向は適宜逆方向とすることが可能である。
本発明は、車両のブレーキ装置に関するものであり、既存の構成要素が含む空間に電源を配置し、その他の構成要素の部分的変更で流電経路を適宜構成した上で、防錆電流を防錆対象となる対向部分に適宜通電させることができ、電源の交換も可能とすることができる。つまり、持続可能な防錆技術を提供することができるので乗用車、トラック、バス等の様々な車両に適用して有益なものである。
1 ブレーキ装置
2 ロータ
3 パッド
31 パッド本体
31h 挿通穴
32 正極端子(ロータ側端子:アウタ側は負極端子)
32a ロータ接触部
32b 一方極接触部
33 ボタン型電池(電池)
34 パッド裏板
34h モールド穴
35 シム負極板(反ロータ側シム板:アウタ側はシム正極板)
35a 外側接触部
35b 他方極接触部
35c 絶縁コート
4 マウンティング
11 ブレーキ装置
131 パッド本体
132 正極板(ロータ側端子:アウタのみ)
132a クリップ接触部
132b 正極接触部(一方極接触部)
132c 絶縁コート
133 ボタン型電池(電池)
134 パッド裏板
134h モールド穴
135 シム負極板(反ロータ側シム板:アウタ側のみ)
135b 正極接触部(他方極接触部)
135c 絶縁コート
5 ピンスライド部
21 ブレーキ装置
23 パッド
231 パッド本体
232 正極板(ロータ側端子)
232a 一方クリップ接触部
232b 一方極接触部
233 ボタン型電池(電池)
234 パッド裏板
234h モールド穴
235 シム負極板(反ロータ側シム板)
235a 他方クリップ接触部
235b 他方極接触部
235c 絶縁コート
6 パッドサポートクリップ

Claims (9)

  1. 車両のブレーキ装置であって、相互に異なる材質の金属材料が対向する対向部分と、当該対向部分に流電する流電手段を含み、当該流電手段は、当該ブレーキ装置を構成する所定の構成要素を流電経路とし、当該所定の構成要素のうちいずれかに内蔵された電池を電源として含むことを特徴とするブレーキ装置。
  2. 前記電池が内蔵される前記構成要素はパッドを構成するパッド裏板であることを特徴とする請求項1に記載のブレーキ装置。
  3. 前記パッドはパッド本体とロータ側端子と前記パッド裏板と反ロータ側シム板とを含むことを特徴とする請求項2に記載のブレーキ装置。
  4. 前記対向部分はロータと前記パッドの接触部であることを特徴とする請求項3に記載のブレーキ装置。
  5. 前記ロータ側端子は前記ロータに接触するロータ接触部と前記電池の一方極に接触する一方極接触部を含み、前記パッド本体は前記ロータ接触部を挿通する挿通穴を含み、前記反ロータ側シム板は前記ブレーキ装置が含むマウンティング側と接触する外側接触部と、前記電池の他方極に接触する他方極接触部を含むことを特徴とする請求項4に記載のブレーキ装置。
  6. 前記対向部分は前記パッドを支持するマウンティングを摺動自在に保持するピンスライド部であることを特徴とする請求項3に記載のブレーキ装置。
  7. 前記ロータ側端子は前記マウンティング側の一対のパッドサポートクリップの双方に接触するクリップ接触部と前記電池の一方極に接触する一方極接触部を含み、前記反ロータ側シム板は前記電池の他方極に接触する他方極接触部を含むことを特徴とする請求項6に記載のブレーキ装置。
  8. 前記対向部分は前記パッドの周方向の変位を規制するパッド摺動部であることを特徴とする請求項3に記載のブレーキ装置。
  9. 前記ロータ側端子は前記マウンティング側の一対のパッドサポートクリップの一方に接触する一方クリップ接触部と前記電池の一方極に接触する一方極接触部を含み、前記反ロータ側シム板は前記パッドサポートクリップの他方と接触する他方クリップ接触部と、前記電池の他方極に接触する他方極接触部を含むことを特徴とする請求項8に記載のブレーキ装置。
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