JP2013181570A - 緩衝器用チューブの嵌着構造 - Google Patents

緩衝器用チューブの嵌着構造 Download PDF

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Abstract

【課題】 パイプに嵌合部材が接着剤を介して嵌着されてなる緩衝器用チューブの嵌着構造において、パイプと嵌合部材の嵌着部のシール性を簡易に向上すること。
【解決手段】 一方のパイプ11の外周又は内周に他方の嵌合部材20の孔又は軸が接着剤Aを介して嵌着されてなる緩衝器用チューブ10の嵌着構造において、一方のパイプ11の外周又は内周の径が軸方向で変化してなるパイプ段差面11Cと、他方の嵌合部材20の孔又は軸の径が軸方向で変化してなる嵌合段差面20Cとが、それらのパイプ11と嵌合部材20の全嵌着範囲Kの中間部で接着剤Aを隙間なく挟んで嵌着してなるもの。
【選択図】 図3

Description

本発明は緩衝器用チューブの嵌着構造に関する。
緩衝器用チューブとして、特許文献1に記載の如く、フロントフォーク用アウタチューブになる繊維強化プラスチック(以下、FRPという)パイプの補強のために、FRPパイプの上端部に上車体取付ブラケットが結合される金属製上カラーが嵌着され、FRPパイプの中間部に下車体取付ブラケットが結合される金属製下カラーが嵌着され、FRPパイプの下端部にインナチューブを挿入支持する金属製シールケースが嵌着されてなるものがある。
特開2009-180293
特許文献1に記載の如くの従来技術では、図5に示す如く、一方のFRPパイプ等のパイプ1の外周(又は内周)に、他方の上カラー、下カラー又はシールケース等の嵌合部材2の孔(又は軸)が接着剤Aを介して嵌着され、一体化されている。
即ち、一方のパイプ1の真直状外周面と他方の嵌合部材2の真直状孔面に接着剤Aを塗布し(図5(A))、パイプ1の外周に嵌合部材2の孔を嵌着し、パイプ1の端面1Aに嵌合部材2の突き当て部2Aを突き当てて嵌着完了状態の位置決めを図る。
しかしながら、従来技術では、パイプ1と嵌合部材2の嵌着過程で、パイプ1の先端面と嵌合部材2の先端面とが接着剤Aを嵌着範囲外に掻き出す(図5(B))。最終的にパイプ1と嵌合部材2の全嵌着範囲に残る接着剤Aの量は少なくなり、全嵌着範囲における接着剤の充填密度が粗になる。
従って、パイプ1と嵌合部材2の全嵌着範囲の接着力が弱くなるだけでなく、パイプ1と嵌合部材2の嵌着部のシール性が悪くなる。これにより、パイプ1と嵌合部材2により構成されるフロントフォーク等の緩衝器の液密性が悪くなってオイル漏れを生じたり、気密性が悪くなって空気圧漏れを生じて空気ばね特性を損なう。
尚、パイプ1と嵌合部材2の嵌着部にOリング等を設けてシール性を確保することも考えられるが、部品点数増、溝加工増等によりコスト高になる。
本発明の課題は、パイプに嵌合部材が接着剤を介して嵌着されてなる緩衝器用チューブの嵌着構造において、パイプと嵌合部材の嵌着部のシール性を簡易に向上することにある。
請求項1に係る発明は、一方のパイプの外周又は内周に他方の嵌合部材の孔又は軸が接着剤を介して嵌着されてなる緩衝器用チューブの嵌着構造において、一方のパイプの外周又は内周の径が軸方向で変化してなるパイプ段差面と、他方の嵌合部材の孔又は軸の径が軸方向で変化してなる嵌合段差面とが、それらのパイプと嵌合部材の全嵌着範囲の中間部で接着剤を隙間なく挟んで嵌着してなるようにしたものである。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において更に、前記一方のパイプがパイプ段差面の軸方向の両側に大径パイプ面と小径パイプ面を備え、前記他方の嵌合部材が嵌合段差面の軸方向の両側に大径嵌合面と小径嵌合面を備え、一方のパイプの大径パイプ面とパイプ段差面と小径パイプ面のそれぞれが、他方の嵌合部材の大径嵌合面と嵌合段差面と小径嵌合面のそれぞれに接着剤を隙間なく挟んで嵌着してなるようにしたものである。
請求項3に係る発明は、請求項2に係る発明において更に、前記一方のパイプの大径パイプ面と他方の嵌合部材の大径嵌合面とが概ね同一大径の真直面をなし、前記一方のパイプの小径パイプ面と他方の嵌合部材の小径嵌合面とが概ね同一小径の真直面をなすようにしたものである。
請求項4に係る発明は、請求項1〜3のいずれかに係る発明において更に、前記一方のパイプと他方の嵌合部材の嵌着完了段階で、それらのパイプと嵌合部材が接着剤を実質的に挟むことなく軸方向で衝合する突き当て部を有してなるようにしたものである。
請求項5に係る発明は、請求項1〜4のいずれかに係る発明において更に、前記一方のパイプがプラスチックパイプからなり、他方の嵌合部材が金属からなるようにしたものである。
請求項6に係る発明は、請求項5に係る発明において更に、前記プラスチックパイプがFRPパイプであるようにしたものである。
(請求項1)
(a)パイプと嵌合部材の嵌着過程で、それらの嵌着範囲の中間部に、パイプのもつパイプ段差面と嵌合部材のもつ嵌合段差面とに挟まれる空間が生じる。
従って、パイプと嵌合部材の嵌着前半段階では、パイプの先端面と嵌合部材の先端面とが嵌着範囲外に掻き出す接着剤の量が減り、パイプ段差面と嵌合段差面の間にできた空間に接着剤が掻き込まれる。
そして、パイプと嵌合部材の嵌着後半段階では、パイプ段差面と嵌合段差面の間の空間に掻き込まれた接着剤が、徐々に狭まる当該空間に充満し、ひいてはパイプと嵌合部材の嵌着範囲における当該空間の両側に押し込まれる。
最終的に、パイプのパイプ段差面と嵌合部材の嵌合段差面が接着剤だけを隙間なく挟んで空間を挟むことなく嵌着する嵌着完了段階では、パイプと嵌合部材の全嵌着範囲に十分な量の接着剤が残り、全嵌着範囲における接着剤の充填密度が密になる。これにより、パイプと嵌合部材の嵌着部のシール性が向上し、パイプと嵌着部材により構成されるフロントフォーク(又はリヤクッション)等の緩衝器の液密性が良くなってオイル漏れを防止できる。また、気密性が良くなって空気圧漏れを防止し、空気ばね特性を損なうおそれがない。
(b)パイプと嵌合部材の全嵌着範囲に十分な量の接着剤が残り、かつパイプと嵌合部材の接着長(接着面積)も増え、パイプと嵌合部材の接着強度も増す。
(請求項2)
(c)パイプの大径パイプ面とパイプ段差面と小径パイプ面のそれぞれが、嵌合部材の大径嵌合面と嵌合段差面と小径嵌合面のそれぞれに接着剤を隙間なく挟んで嵌着される。これにより、パイプと嵌合部材の嵌着過程で、それらの嵌着範囲の中間部に、パイプのもつパイプ段差面と嵌合部材のもつ嵌合段差面とに挟まれる空間を確実に形成できる。
(請求項3)
(d)パイプの大径パイプ面と嵌合部材の大径嵌合面とが概ね同一大径の真直面をなし、パイプの小径パイプ面と嵌合部材の小径嵌合面とが概ね同一小径の真直面をなす。これにより、パイプと嵌合部材の嵌着過程で、それらのパイプ段差面と嵌合段差面とに挟まれる空間を、パイプの真直状大径パイプ面と嵌合部材の真直状大径嵌合面との嵌合、及びパイプの真直状小径パイプ面と嵌合部材の真直状小径嵌合面との嵌合により、殆ど完全に閉じる。これにより、前述(a)において、パイプと嵌合部材の嵌着前半段階での当該空間への接着剤の掻き込み、嵌着後半段階での当該空間への接着剤の充満の確実を図ることができる。
(請求項4)
(e)パイプと嵌合部材の嵌着完了段階で、それらのパイプと嵌合部材が接着剤を実質的に挟むことなく軸方向で衝合する突き当て部を有する。これにより、パイプのパイプ段差面と嵌合部材の嵌合段差面の間に、上述(a)の接着剤だけを隙間なく挟む所望の間隔を確実に形成し、上述(b)による嵌着品質を確保できる。このとき、パイプのパイプ段差面と嵌合部材の嵌合段差面の間隔に、最適な接着剤層厚み(例えば0.1mm)を形成するものになる。
(請求項5)
(f)前記プラスチックパイプからなるパイプと金属からなる嵌合部材の嵌着部のシール性、接着強度を簡易に向上できる。
(請求項6)
(g)プラスチックパイプをCFRP(炭素繊維強化プラスチック)等のFRPとすることにより、緩衝器のチューブを軽量化しながら高強度化できる。
図1はフロントフォーク用アウタチューブを示す断面図である。 図2はパイプと嵌合部材の嵌着構造を示す断面図である。 図3は本発明によるパイプと嵌合部材の嵌着原理を示す模式図である。 図4はパイプと嵌合部材の嵌着構造の変形例を示す断面図である。 図5は従来例によるパイプと嵌合部材の嵌着原理を示す模式図である。
図1は緩衝器用チューブの一例である、自動二輪車のためのフロントフォーク用アウタチューブ10を示す。アウタチューブ10はインナチューブが摺動自在に挿入され、懸架ばね機構及び/又は減衰力発生機構が内蔵される。
アウタチューブ10は、CFRP等からなる円筒状のFRPパイプ11を本体とし、FRPパイプ11の上端部に上車体取付ブラケットが結合される上カラー21が嵌着され、FRPパイプ11の中間部に下車体取付ブラケットが結合される下カラー22が嵌着され、FRPパイプ11の下端部にインナチューブを挿入支持するシールケース23が嵌着される。FRPパイプ11の内周部には、FRPパイプ11の真円度を確保し、インナチューブの摺動性を向上するためのアルミ合金、鉄等の金属薄肉管12が嵌合されている。本発明において金属薄肉管12を備えることは必須でない。上カラー21、下カラー22、シールケース23は例えばアルミ合金等の金属にて構成される。
しかるに、アウタチューブ10にあっては、FRPパイプ11の外周に上カラー21、下カラー22、シールケース23の孔が接着剤Aを介して嵌着され、一体化される。以下、上カラー21、下カラー22、シールケース23を嵌合部材20と称することとし、FRPパイプ11と嵌合部材20の嵌着構造について説明する。
図2に示す如く、FRPパイプ11は外周の径が軸方向でテーパ状に変化してなるパイプ段差面11Cを備える。嵌合部材20は孔の径が軸方向でテーパ状に変化してなる嵌合段差面20Cを備える。そして、アウタチューブ10におけるFRPパイプ11と嵌合部材20の嵌着完了状態では、FRPパイプ11のパイプ段差面11Cと嵌合部材20の嵌合段差面20Cとが、それらのFRPパイプ11と嵌合部材20の全嵌着範囲K(図3(C))の中間部で接着剤Aを隙間なく挟んで嵌着する。
更に、FRPパイプ11はパイプ段差面11Cの軸方向の左右両側に、パイプ段差面11Cの大径端に連なる大径パイプ面11Lと、パイプ段差面11Cの小径端に連なる小径パイプ面11Rを備える。嵌合部材20は嵌合段差面20Cの軸方向の左右両側に、嵌合段差面20Cの大径端に連なる大径嵌合面20Lと、嵌合段差面20Cの小径端に連なる小径嵌合面20Rを備える。そして、アウタチューブ10におけるFRPパイプ11と嵌合部材20の嵌着完了状態では、FRPパイプ11の大径パイプ面11Lとパイプ段差面11Cと小径パイプ面11Rのそれぞれが、嵌合部材20の大径嵌合面20Lと嵌合段差面20Cと小径嵌合面20Rのそれぞれに接着剤Aを隙間なく挟んで嵌着する。
また、FRPパイプ11の大径パイプ面11Lと嵌合部材20の大径嵌合面20Lとが概ね同一大径の真直面(ストレート状円筒面)をなす。FRPパイプ11の小径パイプ面11Rと嵌合部材20の小径嵌合面20Rとが概ね同一小径の真直面(ストレート状円筒面)をなす。
また、パイプ11と嵌合部材20の嵌着完了段階で、それらのパイプ11と嵌合部材20が接着剤Aを実質的に挟むことなく軸方向で衝合する突き当て部30を有するものとする。本実施例では、図3(C)に示す如く、パイプ11の先端面11Fと、嵌合部材20の基端面20Fがそれらの嵌着完了段階で相互に衝合する上述の突き当て部30を構成する。
従って、本実施例によれば、以下の作用効果を奏する(図2、図3)。
(a)パイプ11と嵌合部材20の嵌着過程で(図2(A)〜(D)、図3(A)〜(C))、それらの嵌着範囲の中間部に、パイプ11のもつパイプ段差面11Cと嵌合部材20のもつ嵌合段差面20Cとに挟まれる空間Bが生じる。
従って、パイプ11の嵌合部材20の嵌着前半段階(図2(B)、図3(A))では、パイプ11の先端面と嵌合部材20の先端面とが嵌着範囲外に掻き出す接着剤Aの量が減り、パイプ段差面11Cと嵌合段差面20Cの間にできた空間Bに接着剤Aが掻き込まれる。
そして、パイプ11と嵌合部材20の嵌着後半段階(図2(C)、図3(B))では、パイプ段差面11Cと嵌合段差面20Cの間の空間Bに掻き込まれた接着剤Aが、徐々に狭まる当該空間Bに充満し、ひいてはパイプ11と嵌合部材20の嵌着範囲における当該空間Bの両側に押し込まれる。
最終的に、パイプ11のパイプ段差面11Cと嵌合部材20の嵌合段差面20Cが接着剤Aだけを隙間なく挟んで空間を挟むことなく嵌着する嵌着完了段階(図2(D)、図3(C))では、パイプ11と嵌合部材20の全嵌着範囲Kに十分な量の接着剤Aが残り、全嵌着範囲Kにおける接着剤Aの充填密度が密になる。これにより、パイプ11と嵌合部材20の嵌着部のシール性が向上し、パイプ11と嵌着部材により構成されるフロントフォーク(又はリヤクッション)等の緩衝器の液密性が良くなってオイル漏れを防止できる。また、気密性が良くなって空気圧漏れを防止し、空気ばね特性を損なうおそれがない。
(b)パイプ11と嵌合部材20の全嵌着範囲Kに十分な量の接着剤Aが残り、かつパイプ11と嵌合部材20の接着長(接着面積)も増え、パイプ11と嵌合部材20の接着強度も増す。
(c)パイプ11の大径パイプ面11Lとパイプ段差面11Cと小径パイプ面11Rのそれぞれが、嵌合部材20の大径嵌合面20Lと嵌合段差面20Cと小径嵌合面20Rのそれぞれに接着剤Aを隙間なく挟んで嵌着される。これにより、パイプ11と嵌合部材20の嵌着過程で、それらの嵌着範囲の中間部に、パイプ11のもつパイプ段差面11Cと嵌合部材20のもつ嵌合段差面20Cとに挟まれる空間Bを確実に形成できる。
(d)パイプ11の大径パイプ面11Lと嵌合部材20の大径嵌合面20Lとが概ね同一大径の真直面をなし、パイプ11の小径パイプ面11Rと嵌合部材20の小径嵌合面20Rとが概ね同一小径の真直面をなす。これにより、パイプ11と嵌合部材20の嵌着過程で、それらのパイプ段差面11Cと嵌合段差面20Cとに挟まれる空間Bを、パイプ11の真直状大径パイプ面11Lと嵌合部材20の真直状大径嵌合面20Lとの嵌合、及びパイプ11の真直状小径パイプ面11Rと嵌合部材20の真直状小径嵌合面20Rとの嵌合により、殆ど完全に閉じる。これにより、前述(a)において、パイプ11と嵌合部材20の嵌着前半段階での当該空間Bへの接着剤Aの掻き込み、嵌着後半段階での当該空間Bへの接着剤Aの充満の確実を図ることができる。
(e)パイプ11と嵌合部材20の嵌着完了段階で、それらのパイプ11と嵌合部材20が接着剤Aを実質的に挟むことなく軸方向で衝合する突き当て部30を有する。これにより、パイプ11のパイプ段差面11Cと嵌合部材20の嵌合段差面20Cの間に、上述(a)の接着剤Aだけを隙間なく挟む所望の間隔を確実に形成し、上述(b)による嵌着品質を確保できる。このとき、パイプ11のパイプ段差面11Cと嵌合部材20の嵌合段差面20Cの間隔に、最適な接着剤層厚み(例えば0.1mm)を形成するものになる。
(f)前記プラスチックパイプからなるパイプ11と金属からなる嵌合部材20の嵌着部のシール性、接着強度を簡易に向上できる。
(g)プラスチックパイプ11をCFRP(炭素繊維強化プラスチック)等のFRPとすることにより、緩衝器のアウタチューブ10を軽量化しながら高強度化できる。
図4は、FRPパイプ11と嵌合部材20の嵌着構造の変形例である。この変形例が図2、図3に示した前記実施例と異なる点は、以下の通りである。即ち、FRPパイプ11の大径パイプ面11Lと小径パイプ面11Rの間に設けたパイプ段差面11Cが該パイプ11の外周の径を軸方向で不連続に変化させた軸直角面とされたこと、嵌合部材20の大径嵌合面20Lと小径嵌合面20Rの間に設けた嵌合段差面20Cが該嵌合部材20の孔の径を軸方向で不連続に変化させた軸直角面とされたことにある。
本変形例にあっては、前記実施例におけると実質的に同一の作用効果を奏する。
以上、本発明の実施例を図面により詳述したが、本発明の具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。例えば、本発明の緩衝器用チューブにおいて、フロントフォーク用アウタチューブに限らず、フロントフォーク用インナチューブ、リヤクッション用アウタチューブ、リヤクッション用インナチューブであっても良い。
また、本発明の緩衝器用チューブにおいて、パイプに嵌着される嵌合部材は、車軸取付ブラケット等であっても良い。
また、本発明の緩衝器用チューブにあっては、パイプの内周に嵌合部材の軸が接着剤Aを介して嵌着されるものでも良い。このとき、パイプは内周の径が軸方向で変化してなるパイプ段差面を備え、嵌合部材は軸の径が軸方向で変化してなる嵌合段差面を備える。
本発明は、一方のパイプの外周又は内周に他方の嵌合部材の孔又は軸が接着剤を介して嵌着されてなる緩衝器用チューブの嵌着構造において、一方のパイプの外周又は内周の径が軸方向で変化してなるパイプ段差面と、他方の嵌合部材の孔又は軸の径が軸方向で変化してなる嵌合段差面とが、それらのパイプと嵌合部材の全嵌着範囲の中間部で接着剤を挟んで隙間なく嵌着される。これにより、パイプに嵌合部材が接着剤を介して嵌着されてなる緩衝器用チューブの嵌着構造において、パイプと嵌合部材の嵌着部のシール性を簡易に向上することができる。
10 アウタチューブ(緩衝器用チューブ)
11 パイプ
11C パイプ段差面
11L 大径パイプ面
11R 小径パイプ面
20 嵌合部材
20C 嵌合段差面
20L 大径嵌合面
20R 小径嵌合面
30 突き当て部
A 接着剤
B 空間

Claims (6)

  1. 一方のパイプの外周又は内周に他方の嵌合部材の孔又は軸が接着剤を介して嵌着されてなる緩衝器用チューブの嵌着構造において、
    一方のパイプの外周又は内周の径が軸方向で変化してなるパイプ段差面と、他方の嵌合部材の孔又は軸の径が軸方向で変化してなる嵌合段差面とが、それらのパイプと嵌合部材の全嵌着範囲の中間部で接着剤を隙間なく挟んで嵌着してなることを特徴とする緩衝器用チューブの嵌着構造。
  2. 前記一方のパイプがパイプ段差面の軸方向の両側に大径パイプ面と小径パイプ面を備え、前記他方の嵌合部材が嵌合段差面の軸方向の両側に大径嵌合面と小径嵌合面を備え、
    一方のパイプの大径パイプ面とパイプ段差面と小径パイプ面のそれぞれが、他方の嵌合部材の大径嵌合面と嵌合段差面と小径嵌合面のそれぞれに接着剤を隙間なく挟んで嵌着してなる請求項1に記載の緩衝器用チューブの嵌着構造。
  3. 前記一方のパイプの大径パイプ面と他方の嵌合部材の大径嵌合面とが概ね同一大径の真直面をなし、
    前記一方のパイプの小径パイプ面と他方の嵌合部材の小径嵌合面とが概ね同一小径の真直面をなす請求項2に記載の緩衝器用チューブの嵌着構造。
  4. 前記一方のパイプと他方の嵌合部材の嵌着完了段階で、それらのパイプと嵌合部材が接着剤を実質的に挟むことなく軸方向で衝合する突き当て部を有してなる請求項1〜3のいずれかに記載の緩衝器用チューブの嵌着構造。
  5. 前記一方のパイプがプラスチックパイプからなり、他方の嵌合部材が金属からなる請求項1〜4のいずれかに記載の緩衝器用チューブの嵌着構造。
  6. 前記プラスチックパイプがFRPパイプである請求項5に記載の緩衝器用チューブの嵌着構造。
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