JP2013181053A - ポリアミック酸、ポリイミド及び新規ジアミン - Google Patents
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Abstract
Description
このようなポリマーに機能性を持たせるために、側鎖にメタクリロイル基のような重合性官能基を導入する方法が知られている。このようなポリマーを液晶配向膜として用いると、ポリマー被膜をレーヨンなどを素材とする布によって圧力をかけて擦る、いわゆるラビング処理の際に問題となる、被膜の一部の剥離や、傷の発生を抑制できることが知られている(特許文献1)。また、光学フィルムを形成するための重合性液晶を配向させる配向膜として用いると、光学フィルムの重要な特性のひとつである光学的異方層と配向層との間の密着性を向上できることが知られている(特許文献2,3)。さらに、このようなポリマーと光重合性化合物、及び、光重合開始剤からなる組成物において、厚膜で解像度良く現像可能な感光性樹脂となることが知られている(特許文献4)。
1.ジアミン成分とテトラカルボン酸二無水物とを反応させて得られるポリアミック酸、または、該ポリアミック酸を脱水閉環させて得られるポリイミドであり、上記ジアミン成分が下記式(1)で表されるジアミンを含有することを特徴とするポリアミック酸、又は、ポリイミド。
2.式(1)において、R1が−COO−である上記1に記載のポリアミック酸、又は、ポリイミド。
3.式(1)において、R3がエチル基である上記1、又は、上記2に記載のポリアミック酸、又は、ポリイミド。
4.式(1)において、R2がエチレン基である上記1から上記3のいずれかに記載のポリアミック酸、又は、ポリイミド。
5.前記テトラカルボン酸二無水物が、1,2,3,4−シクロブタンテトラカルボン酸二無水物およびビシクロ[3,3,0]オクタン−2,4,6,8−テトラカルボン酸二無水物から選ばれる1種または2種である上記1から上記4のいずれかに記載のポリアミック酸、又は、ポリイミド
6.式(1)で表されるジアミン化合物がジアミン成分中の5〜80モル%である上記1から上記5に記載のポリアミック酸、又は、ポリイミド。
7.式(1)で表されるジアミン化合物。
8.式(1)において、R1が−COO−である上記7に記載のジアミン化合物。
9.式(1)において、R3がエチル基である上記7または上記8に記載のジアミン化合物。
10.式(1)において、R2がエチレン基である上記7から上記9のいずれかに記載のジアミン化合物。
11.式(2)、又は、式(3)で表されるジニトロ化合物。
12.式(2)、又は、式(3)において、R1が−COO−である上記11に記載のジニトロ化合物。
13.式(2)、又は、式(3)において、R3がエチル基である上記11または上記12に記載のジニトロ化合物。
14.式(2)、又は、式(3)において、R2がエチレン基である上記11から上記13のいずれかに記載のジニトロ化合物。
本発明のポリイミド前駆体ならびにポリイミドは、ジアミン成分とテトラカルボン酸二無水物とを反応させて得られるポリアミック酸、または、該ポリアミック酸を脱水閉環させて得られるポリイミドであり、上記ジアミン成分が下記式(1)で表されるジアミンを含有することを特徴とするポリアミック酸、又は、ポリイミドである。
炭素環、複素環としては、具体的には以下のような構造が挙げられるが、これに限定されるものではない。
下記式(4)のジアミン化合物は、上記式(1)で表されるジアミン化合物の中でも、最も多く用いられている下記式(5)のメタクリロイル基を持つジアミンと同等の構造を、加熱により生成することから特に好ましい化合物である。
前記式(1)で表されるジアミン化合物を合成する方法は特に限定されないが、例えば下記式(2)で表されるジニトロ化合物を合成し、さらにニトロ基を還元してアミノ基に変換することで得ることができる。
ニトロ基を還元する方法には、特に制限はないが、例えば、パラジウム−炭素、酸化白金、ラネーニッケル、白金黒、ロジウム−アルミナ、硫化白金炭素、還元鉄、塩化鉄、スズ、塩化スズ、亜鉛などを触媒として用い、酢酸エチル、トルエン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、アルコール系溶剤、水などの溶媒中、水素ガス、ヒドラジン、塩化水素、塩化アンモニウムなどによって行う方法がある。
式(2)のジニトロ化合物を合成する方法は特に限定されないが、例えば下記式(3)で表されるジニトロ化合物と対応するクロロギ酸アルキル、または、二炭酸ジアルキルを反応させる方法がある。
上記式(3)で表されるジニトロ化合物とクロロギ酸アルキル、又は、二炭酸ジアルキルを反応させる方法は特に限定されないが、例えば、トリエチルアミン、ジエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジンなどの有機アミン、又は、リチウムジイソプロピルアミド、リチウムヘキサメチルジシラジド、カリウムヘキサメチルジシラジドなどの金属アミド、又は、メチルリチウム、n−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウム、tert-ブチルリチウムなどのアルキルリチウム、又は、水素化ナトリウム、又は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウムなどの無機塩等から選ばれる塩基の存在下、酢酸エチル、トルエン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ジクロロメタン、ジクロロエタン、クロロホルム、アセトニトリル、水などを単独、若しくは、2種以上組み合わせた溶媒中で行う方法がある。
上記式(3)で表されるジニトロ化合物は、下記式(6)で表されるアルコール化合物と、2−ヒドロキシイソ酪酸とを縮合させることにより得られる。
上記通常の有機合成的手法としては、例えば、ジニトロ安息香酸クロリド化合物とアミノ化合物とをアルカリ存在下で反応させる方法、アミノ基を有するジニトロベンゼンと酸クロリド等とをアルカリ存在下で反応させる方法、ジニトロ安息香酸クロリド化合物とアルコール化合物とをアルカリ存在下で反応させる方法、ヒドロキシ基を有するジニトロベンゼンと酸クロリドとをアルカリ存在下で反応させる方法、ハロゲン基を有するジニトロベンゼンとアルコール化合物とをアルカリ存在下で反応させる方法、ハロゲン基を有するジニトロベンゼンとアミノ化合物とをアルカリ存在下で反応させる方法、ジニトロフェニルアルキルハライドをアルコールやアミンと反応させる方法、ハロゲン基を有するジニトロベンゼンと、末端がエチレンまたはエチニレンである化合物とのヘック反応や薗頭クロスカップリング反応を利用する方法などが挙げられる。
本発明においては、特定ジアミン化合物以外の下記式(7)で表されるその他のジアミン化合物を、ジアミン成分として併用することができる。
テトラカルボン酸二無水物は下記式(8)の一般式で表される。
本発明のポリアミック酸は、テトラカルボン酸二無水物とジアミン化合物から合成することができる。
ポリイミド前駆体の分子量は、ワニスの粘度や、ポリイミド膜の物理的な強度に影響を与える。ワニスの良好な塗布作業性や塗膜の良好な均一性を得るという観点からは重量平均分子量で500,000以下が好ましく、十分な強度のポリイミド膜を得るという観点からは2,000以上が好ましい。同様の観点で、より好ましくは2,000〜300,000であり、さらに好ましくは、5,000〜100,000である。ポリイミド前駆体の分子量は、前記重合反応に用いるジアミン成分とテトラカルボン酸誘導体の比率を調整することで制御できる。この比率としてはモル比で1:0.7〜1.2を例示することができる。このモル比が1:1に近いほど得られるポリイミド前駆体の分子量は大きくなる。
本発明のポリイミドは、前記ポリアミック酸をイミド化することにより合成することができる。ポリアミック酸からポリイミドを合成する方法として簡便なものは、ジアミン成分とテトラカルボン酸二無水物との反応で得られた前記ポリアミック酸の溶液に触媒を添加する化学的イミド化であり、比較的低温でイミド化反応が進行し、イミド化の過程で重合体の分子量低下が起こりにくいので好ましい。
以下本発明の実施例によりさらに具体的に説明するが、これらに限定して解釈されるものではない。
以下に本実施例で行った分子量の各測定方法を示す。
[1H NMR]
装置:フーリエ変換型超伝導核磁気共鳴装置(FT−NMR)INOVA−400(Varian製)400MHz
溶媒:重水素化ジメチルスルホキシド(DMSO−d6)、又は、重水素化クロロホルム(CDCl3)
標準物質:テトラメチルシラン(TMS)
積算回数:8、又は、32
ポリマーの分子量はGPC(常温ゲル浸透クロマトグラフィー)装置によって測定し、ポリエチレングリコール、ポリエチレンオキシド換算値として数平均分子量を算出した。
GPC装置:昭和電工社製(GPC−101)
カラム:昭和電工社製(KD803、KD805の直列)
カラム温度:50℃
溶離液:N,N−ジメチルホルムアミド(添加剤として、臭化リチウム−水和物(LiBr・H2O)が30mmol/L、リン酸・無水結晶(o−リン酸)が30mmol/L、テトラヒドロフランが10mL/L)
流速:1.0mL/分
検量線作成用標準サンプル:東ソー社製 TSK 標準ポリエチレンオキサイド(重量平均分子量(Mw) 約900,000、150,000、100,000、30,000)、及び、ポリマーラボラトリー社製 ポリエチレングリコール(ピークトップ分子量(Mp) 約12,000、4,000、1,000)。測定は、ピークが重なるのを避けるため、900,000、100,000、12,000、1,000の4種類を混合したサンプル、および150,000、30,000、4,000の3種類を混合したサンプルの2サンプルを別々に測定。
ポリイミド粉末20mgを重水素化ジメチルスルホキシド(DMSO−d6、0.05%TMS(テトラメチルシラン)混合品)1gに溶解し、1HNMRを測定した。イミド化率は、イミド化前後で変化しない構造に由来するピークを基準とし、9.5−10.0ppm付近に現れるアミド酸のNH基に由来するピークの積算値を用い、以下の式によって求めた。
イミド化率(%)=(1−α・x/y)×100
上記式において、xはアミド酸のNH基に由来するピークの積算値、yは基準とするピークの積算値、αはポリアミド酸(イミド化率が0%)の場合におけるアミド酸のNH基に由来するピークの積算値に対する基準とするピークの積算値の割合である。
DMF:N,N−ジメチルホルムアミド
THF:テトラヒドロフラン
NMP:N−メチル−2−ピロリドン
BCS:エチレングリコールモノブチルエーテル
LiHMDS:リチウムヘキサメチルジシラジド
CBDA:1,2,3,4−シクロブタンテトラカルボン酸二無水物
BODA:ビシクロ[3,3,0]オクタン−2,4,6,8−テトラカルボン酸二無水物
DDM:ビス(4−アミノフェニル)メタン
BEM−S:3,5−ジアミノ安息香酸 2−メタクリロイルオキシエチル
<実施例1> ジアミン化合物(4):3,5−ジアミノ安息香酸 2−(2−エトキシカルボニルオキシ−2−メチルプロパノイルオキシ)エチルの合成
1H NMR (DMSO−d6):δ 9.06 (d, J = 2.4 Hz, 1H, C6H3(NO2)2), 8.99 (d, J = 2.4 Hz, 2H, C6H3(NO2)2), 5.11 (t, J = 6.0 Hz, 1H, OH), 4.42−4.40 (m, 2H, CO2CH2), 3.78−3.74 (m, 2H, CH2OH).
1H NMR (CDCl3):δ 9.26−9,25 (m, 1H, C6H3(NO2)2), 9.16−9.15 (m, 2H, C6H3(NO2)2), 4.72−4.70 (m,2H, CH2), 4.60−4.58 (m, 2H, CH2), 1.46 (s, 6H, 2CH3).
1H NMR (CDCl3):δ 9,24 (5, J = 2.0 Hz, 1H, C6H3(NO2)2), 9.19 (m, J = 2.0 Hz, 2H, C6H3(NO2)2), 4.66−4.64 (m,2H, CH2), 4.61−4.59 (m, 2H, CH2), 4.10 (q, J = 7.2 Hz, 2H, CH2CH3), 1.27 (t, J = 7.2 Hz, 3H, CH2 CH 3 ).
1H NMR (CDCl3):δ 6.78 (t, J = 1.2 Hz, 2H, C6 H 3 (NH2)2), 6.19 (t, J = 2.2 Hz, 1H, C6 H 3 (NH2)2), 4.50−4.45 (m, 4H, OCH2CH2O), 4.11 (q, J = 5.3 Hz, OCH 2 CH3), 3.70 (br, 4H, 2NH2), 1.61 (s, 6H, C(CH3)2), 1.25 (t, J = 5.3 Hz, OCH2 CH 3 ). 13C{1H} NMR (CDCl3):δ 172.1, 166.5, 153.5, 147.5, 131.6, 106.9, 105.7, 80.0, 64.2, 63.0, 62.3, 24.5, 14.1 (each s).
<実施例2>ポリアミック酸PAA−A[CBDA(50)BODA(50)/ジアミン(4)(50)、DDM(50)]の合成
ジアミン化合物(4)(2.2g、6.1mmol)、DDM(1.2g、6.1mol)をNMP(11.4g)に溶解し、BODA(1.5g、6.1mmol)とNMP(1.60g)を加え、80℃に加熱して5時間撹拌し、その後、25℃で16時間撹拌後、CBDA(1.2g、6.0mmol)とNMP(8.01g)の懸濁液と洗浄用にNMP(1.83g)を加え、40℃で3時間
撹拌し、ポリアミック酸Aを合成した。ポリマーの数平均分子量は17,020であった。
BEM−S(1.5g、5.0mmol)、DDM(0.99g、5.0mmol)をNMP(4.39g)に溶解し、BODA(1.3g、5.0mmol)とNMP(1.23g)を加え、80℃に加熱して5時間撹拌し、その後、25℃で16時間撹拌後、CBDA(0.97g、4.9mmol)とNMP(6.14g)の懸濁液と洗浄用にNMP(1.40g)を加え、40℃で3時間撹拌し、ポリアミック酸Bを合成した。ポリマーの数平均分子量は7、353であった。
[ポリイミドPIの合成]
実施例2のポリアミック酸溶液(5.0g)に固形分濃度6重量%になるようにNMPを加え、無水酢酸(0.54g)、ピリジン(0.42g)を加え、室温で30分間撹拌した後、80℃で3時間撹拌した。この溶液を66gのメタノールに注いで、ポリマーを析出させ、吸引ろ過によりポリマーをろ取し、再度メタノール(28g×2回)で洗浄し、100℃で減圧乾燥することで、ポリイミド粉末PI−A1を得た。得られたポリイミドの数平均分子量は20、712であった。また、1HNMRから算出したイミド化率は67%であった。
実施例2のポリアミック酸溶液(5.0g)に固形分濃度6重量%になるようにNMPを加え、無水酢酸(1.1g)、ピリジン(0.42g)を加え、室温で30分間撹拌した後、100℃で3時間撹拌した。この溶液を67gのメタノールに注いで、ポリマーを析出させ、吸引ろ過によりポリマーをろ取し、再度メタノール(67g×2回)で洗浄し、100℃で減圧乾燥することで、ポリイミド粉末PI−A2を得た。得られたポリイミドの数平均分子量は18、031であった。また、1HNMRから算出したイミド化率は78%であった。
比較例1のポリアミック酸溶液(5.0g)に固形分濃度6重量%になるようにNMPを加え、無水酢酸(0.66g)、ピリジン(0.52g)を加え、室温で30分間撹拌した後、80℃で3時間撹拌した。この溶液を75gのメタノールに注いで、ポリマーを析出させ、吸引ろ過によりポリマーをろ取し、再度メタノール(32g×2回)で洗浄し、100℃で減圧乾燥することで、ポリイミド粉末PI−B1を得た。得られたポリイミドの数平均分子量は7、600であった。また、1HNMRから算出したイミド化率は66%であった。
比較例1のポリアミック酸溶液(5.0g)に固形分濃度6重量%になるようにNMPを加え、無水酢酸(1.3g)、ピリジン(0.52g)を加え、室温で30分間撹拌した後、100℃で撹拌した。撹拌開始後、2時間で反応液がゲル化し撹拌不能となった。
実施例2〜4、比較例1〜3の結果を下の表1にまとめた。
<実施例5>モデル化合物:ジアセチルジアミンの合成
1H NMR (CDCl3):δ 8.16 (br, 2H, C6 H 3 (NHAc)2), 7.99(s、2H、2NHAc), 7.81 (d, J=2.0Hz, 2H, C6 H 3 (NHAc)2), 4.50(s, 4H, OCH2CH2O), 4.16 (q, J = 7.2 Hz, OCH 2 CH3), 2.18 (s, 6H, C(CH3)2), 1.25 (t, J = 7.2 Hz, OCH2 CH 3 ).
実施例5の3,5−ジアセトアミド安息香酸2−(2−エトキシカルボニルオキシ−2−メチルプロパノイルオキシ)エチルのTG−DTA測定を行った。その結果、200℃付近から重量減少が確認された。その後、250℃で60分停滞させ、残渣を取り出して1H NMRを測定した結果、エトキシカルボニルオキシ基のピークは消失し、メタクリロイル基の二重結合に帰属されるピークが確認できた。このことから、エトキシカルボニルオキシ基が脱離してメタクリロイル基が生成したことが示された。図1にTG−DTAの測定結果を示した。
Claims (14)
- ジアミン成分とテトラカルボン酸二無水物とを反応させて得られるポリアミック酸、または、該ポリアミック酸を脱水閉環させて得られるポリイミドであり、上記ジアミン成分が下記式(1)で表されるジアミンを含有することを特徴とするポリアミック酸、又は、ポリイミド。
(式(1)中、R1は単結合、−O−、−COO−、−OCO−、−NHCO−、−CONH−、−NH−、−N(CH3)−、−CON(CH3)−、又は、−N(CH3)CO−であり、R2は炭素数1から炭素数20のアルキレンを表し、ここでアルキレンの任意の−CH2−は−CF2−、1,2−エテニレン、エチニレン、炭素環、又は、複素環で置き換えられていてもよく、次に挙げるいずれかの基が互いに隣り合わず、且つ、−R1R2O−中のR1、及び、O原子と隣り合わない場合において、これらの基に置き換えられてもよい;−O−、−COO−、−OCO−、−NHCO−、−CONH−、−NH−、−N(CH3)−、−CON(CH3)−、−N(CH3)CO−。R3は炭素数1から炭素数20のアルキル基を表し、ここでアルキル基中の任意の−CH2−は1,2−エテニレン、エチニレン、又は、炭素環で置き換えられていてもよく、R3の任意の水素原子はフッ素原子、塩素原子、又は、ニトロ基に置き換えられてもよい。) - 式(1)において、R1が−COO−である請求項1に記載のポリアミック酸、又は、ポリイミド。
- 式(1)において、R3がエチル基である請求項1、又は、請求項2に記載のポリアミック酸、又は、ポリイミド。
- 式(1)において、R2がエチレン基である請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のポリアミック酸、又は、ポリイミド。
- 前記テトラカルボン酸二無水物が、1,2,3,4−シクロブタンテトラカルボン酸二無水物およびビシクロ[3,3,0]オクタン−2,4,6,8−テトラカルボン酸二無水物から選ばれる1種または2種である請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のポリアミック酸、又は、ポリイミド。
- 式(1)で表されるジアミン化合物がジアミン成分中の5〜80モル%である請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のポリアミック酸、又は、ポリイミド。
- 式(1)で表されるジアミン化合物。
(式(1)中、R1は単結合、−O−、−COO−、−OCO−、−NHCO−、−CONH−、−NH−、−N(CH3)−、−CON(CH3)−、又は、−N(CH3)CO−であり、R2は炭素数1から炭素数20のアルキレンを表し、ここでアルキレンの任意の−CH2−は−CF2−、1,2−エテニレン、エチニレン、炭素環、又は、複素環で置き換えられていてもよく、次に挙げるいずれかの基が互いに隣り合わず、且つ、−R1R2O−中のR1、及び、O原子と隣り合わない場合において、これらの基に置き換えられてもよい;−O−、−COO−、−OCO−、−NHCO−、−CONH−、−NH−、−N(CH3)−、−CON(CH3)−、−N(CH3)CO−。R3は炭素数1から炭素数20のアルキル基を表し、ここでアルキル基中の任意の−CH2−は1,2−エテニレン、エチニレン、又は、炭素環で置き換えられていてもよく、R3の任意の水素原子はフッ素原子、塩素原子、又は、ニトロ基に置き換えられてもよい。) - 式(1)において、R1が−COO−である請求項7に記載のジアミン化合物。
- 式(1)において、R3がエチル基である請求項7または8に記載のジアミン化合物。
- 式(1)において、R2がエチレン基である請求項7から9のいずれか一項に記載のジアミン化合物。
- 式(2)、又は、式(3)で表されるジニトロ化合物。
(式(2),又は、式(3)中、R1は単結合、−O−、−COO−、−OCO−、−NHCO−、−CONH−、−NH−、−N(CH3)−、−CON(CH3)−、又は、−N(CH3)CO−であり、R2は炭素数1から炭素数20のアルキレンを表し、ここでアルキレンの任意の−CH2−は−CF2−、1,2−エテニレン、エチニレン、炭素環、又は、複素環で置き換えられていてもよく、次に挙げるいずれかの基が互いに隣り合わず、且つ、−R1R2O−中のR1、及び、O原子と隣り合わない場合において、これらの基に置き換えられてもよい;−O−、−COO−、−OCO−、−NHCO−、−CONH−、−NH−、−N(CH3)−、−CON(CH3)−、−N(CH3)CO−。R3は炭素数1から炭素数20のアルキル基を表し、ここでアルキル基中の任意の−CH2−は1,2−エテニレン、エチニレン、又は、炭素環で置き換えられていてもよく、R3の任意の水素原子はフッ素原子、塩素原子、又は、ニトロ基に置き換えられてもよい。) - 式(2)、又は、式(3)において、R1が−COO−である請求項11に記載のジニトロ化合物。
- 式(2)、又は、式(3)において、R3がエチル基である請求項11または12に記載のジニトロ化合物。
- 式(2)、又は、式(3)において、R2がエチレン基である請求項11から13のいずれか一項に記載のジニトロ化合物。
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