JP2013180028A - ドラム式洗濯機 - Google Patents
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Abstract
【課題】無負荷から定格容量の広範囲で布量検知を精度よく検知すること。
【解決手段】モータ7に所定の加速トルクを発生させることでドラムの回転を加速し、所定の回転数N1からN2まで回転数が上昇する間の加速時角加速度α1を計測する第一の検知工程と、モータ7に所定の減速トルクを発生させることで前記ドラムの回転を減速し、所定の回転数N3からN4まで回転数が低下する間の減速時角加速度α2を計測する第二の検知工程と、モータ7に前記所定の加速トルクとは異なる所定値に再設定した加速トルクで加速時角加速度α3を計測する第三の検知工程と、モータ7に前記所定の減速トルクとは異なる所定値に再設定した減速トルクで減速時角加速度α4を計測する第四の検知工程とを有し、制御部31は、加速時角加速度α1と減速時角加速度α2に基づき布量を検知し、検知した布量が所定値以上の場合に第三の検知工程または第四の検知工程を行なう。
【選択図】図4
【解決手段】モータ7に所定の加速トルクを発生させることでドラムの回転を加速し、所定の回転数N1からN2まで回転数が上昇する間の加速時角加速度α1を計測する第一の検知工程と、モータ7に所定の減速トルクを発生させることで前記ドラムの回転を減速し、所定の回転数N3からN4まで回転数が低下する間の減速時角加速度α2を計測する第二の検知工程と、モータ7に前記所定の加速トルクとは異なる所定値に再設定した加速トルクで加速時角加速度α3を計測する第三の検知工程と、モータ7に前記所定の減速トルクとは異なる所定値に再設定した減速トルクで減速時角加速度α4を計測する第四の検知工程とを有し、制御部31は、加速時角加速度α1と減速時角加速度α2に基づき布量を検知し、検知した布量が所定値以上の場合に第三の検知工程または第四の検知工程を行なう。
【選択図】図4
Description
本発明は、ドラム内の布量を検知して行程を制御するドラム式洗濯機に関するものである。
従来、この種のドラム式洗濯機では、洗濯物が投入されたドラムを一定の回転数で回転させた後、モータの通電を停止した時の、ドラムの惰性回転時間を検知して布量を検知する構成が提案されてきた(例えば、特許文献1参照)。
図6は、特許文献1に記載されたドラム式洗濯機の縦断面図、図7は、同ドラム式洗濯機の布量検知の動作を示す図である。
図6において、洗濯機本体1内には、図示しないサスペンション構造によって水槽2が宙吊り状態に支持されている。水槽2内には、有底円筒形に形成されたドラム3が、その軸心方向を正面側から背面側に向けて下向きに傾斜させて支持されている。水槽2の正面側にはドラム3の開口端に通じる衣類出入口4が形成され、洗濯機本体1の正面側の上向き傾斜面に設けられた開口部を開閉可能に閉じる扉5を開くことにより、衣類出入口4を通じてドラム3内に対して洗濯物を出し入れすることができる。
ドラム3には、その周面に水槽2内に通じる多数の透孔6が形成され、内周面の複数位置に攪拌突起(図示せず)が設けられている。このドラム3は、水槽2の背面側に取り付けられたモータ7によって、正転及び逆転方向に回転駆動される。また、水槽2には、注水管路8及び排水管路9が配管接続され、図示しない注水弁及び排水弁の制御によって水槽2内への注水及び排水がなされる。
扉5を開き、ドラム3内に洗濯物及び洗剤を投入して、洗濯機本体1の、例えば前面上部に設けられた操作パネル10での操作により運転を開始させると、水槽2内には注水管路8から所定量の注水がなされ、モータ7によりドラム3が回転駆動されて、洗濯工程が開始される。ドラム3の回転により、ドラム3内に収容された洗濯物はドラム3の内周壁に設けられた攪拌突起によって回転方向に持ち上げられ、持ち上げられた適当な高さ位置から落下する攪拌動作が繰り返されるので、洗濯物には叩き洗いの作用が及んで洗濯がなされる。
所要の洗濯時間の後、汚れた洗濯液は排水管路9から排出され、ドラム3を高速回転させる脱水動作により洗濯物に含まれた洗濯液を脱水し、その後、水槽2内に注水管路8から注水して、すすぎ工程が実施される。このすすぎ工程においてもドラム3内に収容された洗濯物は、ドラム3の回転により攪拌突起により持ち上げられて落下する攪拌動作が繰り返されて、すすぎ洗いが実施される。
また、このドラム式洗濯機には、ドラム3内に収容した洗濯物を乾燥する機能が設けられ、循環送風経路11により、水槽2内の空気を排気して除湿し、加熱して乾燥させた空気を再び水槽2内に送風する。この循環送風経路11の途中には、蒸発器などの除湿手段、凝縮器などの加熱手段及び送風手段である送風ファン12が設けられている。この循環送風経路11を利用した乾燥工程では、循環送風経路11を循環される空気中に、主として衣類などの洗濯物から発生する糸くずなどの異物が混じって循環し、蒸発器や凝縮器の目詰まり、送風ファン12の回転部への噛み込み、送風ファン12の内面への堆積といった乾燥工程を実施するのに支障を来し易いので、循環送風経路11の途中に、循環空気中
の異物を除去するフィルタ13が設けられている。
の異物を除去するフィルタ13が設けられている。
また、モータ7の背面には、モータ7の回転を検知するための回転検知部14が設けられており、モータ7の回転数検知を行なうことにより、布量検知制御やドラム3の回転数制御を行なっている。また、洗濯機本体1の前部内面には、ドラム式洗濯機の動作を制御する制御部(図示せず)を有する制御装置15が設けられている。
図7において、横軸は布量検知開始からの経過時間、縦軸はドラム3の回転数であるが、布量検知を開始すると、制御装置15は、モータ7を駆動して所定の回転数N1から、所定の加速トルクT1によりドラム3の回転数を上昇させて、回転数がΔN1だけ上昇した所定の回転数N2に到達させるように制御する。ドラム3がN2に達した時点で、回転数がΔN1上昇するのに要した所要時間t1を算出する。これが、第一の検知工程である。
次に、所定の回転数Nmaxに到達した後、モータ7の回転数の降下を開始させる。モータ7によって、減速トルクT2を発生させ、ドラム3が所定の回転数N3からΔN2だけ回転数が降下した所定の回転数N4に到達した時点で、回転数がΔN2だけ降下するのに要した所要時間t2を算出する。これが、第二の検知工程である。
この、ΔN1、t1、ΔN2、t2から、第一の検知工程の角加速度α1および第二の検知工程の角加速度α2を算出し、予め測定しておいた測定値と布量の関係から、布量を求める。なお、この布量検知方式においては、モータ7の加速トルクT1と減速トルクT2はそれぞれ一定となるように制御されている。
しかしながら、前記従来の構成では、モータ7の加速トルクT1と減速トルクT2が一定であるために、布量が少ないほどN1からN2までに必要な時間は短く、ドラムの加速時の角加速度は大きくなる。逆に布量が多くなればN1からN2までの時間が長く、加速時の角加速度は小さくなる。このために、ある範囲、例えば定格布量の半分程度までは、的確に布量検知ができるが、無負荷から定格容量までの広範囲において的確に布量検知を行なう時の検知精度に課題があった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、無負荷から定格容量までの広範囲の布量を精度良く検知することができるドラム式洗濯機を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明のドラム式洗濯機は、有底円筒状に形成されたドラムと、前記ドラムを回転自在に内包し洗濯機本体内に弾性的に支持された水槽と、前記ドラムを回転駆動するモータと、前記モータの回転数を検知する回転検知部と、前記モータ等を制御して、洗い、すすぎ、脱水等の各行程を制御する制御部とを備え、前記モータに所定の加速トルクを発生させることで前記ドラムの回転を加速し、所定の回転数N1からN2まで回転数が上昇する間の加速時角加速度α1を計測する第一の検知工程と、第一の検知工程の後、前記モータに所定の減速トルクを発生させることで前記ドラムの回転を減速し、所定の回転数N3からN4まで回転数が低下する間の減速時角加速度α2を計測する第二の検知工程と、第二の検知工程の後、前記モータに前記所定の加速トルクと
は異なる所定値に再設定した加速トルクを発生させることで前記ドラムの回転を加速し、所定の回転数N1からN2まで回転数が上昇する間の加速時角加速度α3を計測する第三の検知工程と、第三の検知工程の後、前記モータに前記所定の減速トルクとは異なる所定値に再設定した減速トルクを発生させることで前記ドラムの回転を減速し、所定の回転数N3からN4まで回転数が低下する間の減速時角加速度α4を計測する第四の検知工程とを有し、前記制御部は、前記加速時角加速度α1と前記減速時角加速度α2に基づき布量を検知し、検知した布量が所定値以上の場合に第三の検知工程または第四の検知工程を行なうものである。これによって、無負荷から定格容量までの広範囲の布量を精度良く検知することができる。
は異なる所定値に再設定した加速トルクを発生させることで前記ドラムの回転を加速し、所定の回転数N1からN2まで回転数が上昇する間の加速時角加速度α3を計測する第三の検知工程と、第三の検知工程の後、前記モータに前記所定の減速トルクとは異なる所定値に再設定した減速トルクを発生させることで前記ドラムの回転を減速し、所定の回転数N3からN4まで回転数が低下する間の減速時角加速度α4を計測する第四の検知工程とを有し、前記制御部は、前記加速時角加速度α1と前記減速時角加速度α2に基づき布量を検知し、検知した布量が所定値以上の場合に第三の検知工程または第四の検知工程を行なうものである。これによって、無負荷から定格容量までの広範囲の布量を精度良く検知することができる。
本発明のドラム式洗濯機は、布量検知方式により、無負荷から定格容量までの精度の高い布量検知を実現することができる。
第1の発明は、有底円筒状に形成されたドラムと、前記ドラムを回転自在に内包し洗濯機本体内に弾性的に支持された水槽と、前記ドラムを回転駆動するモータと、前記モータの回転数を検知する回転検知部と、前記モータ等を制御して、洗い、すすぎ、脱水等の各行程を制御する制御部とを備え、前記モータに所定の加速トルクを発生させることで前記ドラムの回転を加速し、所定の回転数N1からN2まで回転数が上昇する間の加速時角加速度α1を計測する第一の検知工程と、第一の検知工程の後、前記モータに所定の減速トルクを発生させることで前記ドラムの回転を減速し、所定の回転数N3からN4まで回転数が低下する間の減速時角加速度α2を計測する第二の検知工程と、第二の検知工程の後、前記モータに前記所定の加速トルクとは異なる所定値に再設定した加速トルクを発生させることで前記ドラムの回転を加速し、所定の回転数N1からN2まで回転数が上昇する間の加速時角加速度α3を計測する第三の検知工程と、第三の検知工程の後、前記モータに前記所定の減速トルクとは異なる所定値に再設定した減速トルクを発生させることで前記ドラムの回転を減速し、所定の回転数N3からN4まで回転数が低下する間の減速時角加速度α4を計測する第四の検知工程とを有し、前記制御部は、前記加速時角加速度α1と前記減速時角加速度α2に基づき布量を検知し、検知した布量が所定値以上の場合に第三の検知工程または第四の検知工程を行なうことにより、加速時角加速度α1と減速時角加速度α2だけからでは精度良く布量を検知できない場合に、異なる設定トルクで加速時角加速度α3と減速時角加速度α4を検知するようにしたので、無負荷から定格負荷までの広範囲の布量を精度良く検知することができる。
第2の発明は、特に、第1の発明の制御部は、前記加速時角加速度α3と前記減速時角加速度α2に基づき布量を検知する構成としたことにより、検知行程を最小限増やすことで、無負荷から定格負荷までの広範囲の布量を短時間で精度良く検知することができる。
第3の発明は、特に第1の発明の制御部は、前記加速時角加速度α1と前記減速時角加速度α4に基づき布量を検知する構成としたことにより、1つの加速時角加速度に対して
2つの減速時角加速度を適用して布量検知を行うことになるので、無負荷から定格負荷までの広範囲の布量を精度良く検知することができる。
2つの減速時角加速度を適用して布量検知を行うことになるので、無負荷から定格負荷までの広範囲の布量を精度良く検知することができる。
第4の発明は、特に第1の発明の制御部は、前記加速時角加速度α1と前記減速時角加速度α2に基づき布量を検知し、検知した布量が所定値以上の場合に第三の検知工程および第四の検知工程を行なうとともに、前記加速時角加速度α3と前記減速時角加速度α4に基づき布量を検知する構成としたことにより、加速時角加速度と減速時角加速度を異なるトルクで2回検知することにより、無負荷から定格負荷までの広範囲の布量を精度良く検知することができる。
以下、発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、従来例と同じ構成のものは同一符号を付して説明を省略する。また、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態におけるドラム式洗濯機の縦断面図、図2は、同ドラム式洗濯機のブロック回路図である。
図1は、本発明の実施の形態におけるドラム式洗濯機の縦断面図、図2は、同ドラム式洗濯機のブロック回路図である。
図1において、洗濯機本体61の前面内部には、一連の行程の動作を制御する制御部31(図2参照)を有する制御装置65が設けられている。
図2において、商用電源20の交流電力を整流器21より整流し、チョークコイル22及び平滑コンデンサ23からなる平滑回路により平滑化された直流電力を駆動電力として、インバータ回路24によりモータ7を回転駆動する。また、入力設定部25から入力される運転指示、及び各検知手段(図示せず)により検知される運転状態の監視情報に基づいてモータ7の回転を制御し、負荷駆動部26により、給水弁27、排水弁28、送風ファン12、ヒータ29の動作を制御する。
モータ7は、3相巻線7a、7b、7cを有するステータと、2極の永久磁石を有するロータとを備え、3つの位置検出素子30a、30b、30cを設けた直流ブラシレスモータとして構成され、スイッチング素子24a〜24fにより構成されたPWM制御によるインバータ回路24により回転制御される。位置検出素子30a、30b、30cが検出するロータ位置検出信号は、マイコンにより構成された制御部31に入力される。このロータ位置検出信号に基づいて、駆動回路32によりスイッチング素子24a〜24fのオン/オフ状態をPWM制御することにより、ステータの3相巻線7a、7b、7cに対する通電を制御してロータを所要回転数で回転させる。
制御部31は、モータ7のロータ位置を3つの位置検出素子30a、30b、30cで検出し、回転検知部33は、3つの位置検出素子30a、30b、30cのいずれかの信号の状態が変わるたびにその周期を検出し、その周期よりロータの回転数からドラム3の回転数を演算する。
布量検知部38は、モータ7を駆動制御し、ドラム3の回転の加速時の加速トルクを所定の加速トルクに設定する加速トルク設定部39と、減速時の減速トルクを設定する減速トルク設定部34と、布量検知時(布量検知については後述)のドラム3回転の加速時の加速度と減速時の減速加速度を演算する加速時角加速度演算・減速時角加速度演算部35と、加速時角加速度演算・減速時角加速度演算部35の演算結果から布量判定する布量演算部36と、布量検知工程で最初に布量判定した判定値が所定の値以上かどうかを判断する布量比較判定部37から構成されている。
図3は、本発明の実施の形態におけるドラム式洗濯機の布量検知工程のフローチャートを示し、図4は、布量検知工程の動作を示すグラフで、横軸は布量検知開始からの経過時間、縦軸はドラム3の回転数である。
図3、図4において、布量検知工程がスタートすると、布量検知部38の加速トルク設定部39と減速トルク設定部34にて、加速トルクT1、減速トルクT2を設定する(ステップS30)。制御装置65の制御部31は、モータ7を駆動して(ステップS31)、布がドラム3の内側に張り付く所定の回転数N1まで上昇させ(ステップS32)、設定した加速トルクT1によりドラム3の回転数を上昇させて(ステップS33)、回転数がΔN1だけ上昇した所定の回転数N2に到達させるように制御する(ステップS34)。ドラム3が回転数N2に到達した時点で、回転数がΔN1上昇するのに要した所要時間t1を算出する(ステップS35)。これが、第一の検知工程である。
そして、回転数N2(ステップS36)で、ts秒間速度制御する(ステップS37)。
次に、惰性回転を行い、モータ7の回転数の降下を開始させる(ステップS38)。惰性回転開始後、ドラム3が所定の回転数N3(ステップS39)に達した時点から、設定した減速トルクT2で減速を開始する(ステップS40)。
ドラム3が、所定の回転数N3からΔN2だけ回転数が降下した所定の回転数N4に到達した時点で(ステップS41)、回転数がΔN2だけ降下するのに要した所要時間t2を算出する(ステップS42)。これが、第二の検知工程である。
そして、ΔN1、t1、ΔN2、t2から、後述する式(5)および式(7)に基づいて算出された加速時の角加速度α1と減速時の角加速度α2から、判定値(α1−α2)を演算し、予め測定しておいた判定値Sと布量の関係から、布量の判定をする(ステップS43)。 布量判定値が所定値以下かどうか、本実施の形態では定格容量の約1/2以下であるかどうかをステップS44で判定し、布量判定の結果が定格容量の約1/2以下の場合は、布量判定値を確定させる(ステップS45)。なお、布量を判定する判定値の算出方法詳細については、後述する。
ステップS44にて、布量判定の結果が所定値以上、つまり、定格の約1/2以上の場合は、布量をさらに精度良く検知し判定するために、ステップS46以降へと移行する。
まず、制御装置65の制御部31は、布量検知部38の加速トルク設定部39と減速トルク設定部34にて、加速トルクT3、減速トルクT4を設定する(ステップS46)。そして、制御部31は、モータ7を駆動して(ステップS47)、布がドラム3の内側に張り付く所定の回転数N1まで上昇させ(ステップS48)、設定した加速トルクT3によりドラム3の回転数を上昇させて(ステップS49)、回転数がΔN1だけ上昇した所定の回転数N2に到達させるように制御する(ステップS50)。ドラム3が回転数N2に到達した時点で、回転数がΔN1上昇するのに要した所要時間t3を算出する(ステップS51)。これが、第三の検知工程である。
そして、回転数N2(ステップS52)で、ts秒間速度制御する(ステップS53)。
次に、惰性回転を行い、モータ7の回転数の降下を開始させる(ステップS54)。惰性回転開始後、ドラム3が所定の回転数N3(ステップS55)に達した時点から、設定した減速トルクT4で減速を開始する(ステップS56)。
ドラム3が、所定の回転数N3からΔN2だけ回転数が降下した所定の回転数N4に到達した時点で(ステップS57)、回転数がΔN2だけ降下するのに要した所要時間t4を算出する(ステップS58)。これが、第四の検知工程である。
そして、ΔN1、t3、ΔN2、t4から、後述する式(5)および式(7)に基づいて算出された加速時の角加速度α3と減速時の角加速度α4から、判定値(α3−α4)を演算し、予め測定しておいた判定値Sと布量の関係から、布量の判定をし(ステップS59)、ステップS60で判定を確定する。
図5は、布量判定した時の、判定値(α1−α2)、または(α3−α4)と布量の関係を表すグラフである。
図5において、縦軸が判定値(α1−α2)、または(α3−α4)で、横軸が布量であるが、勾配のあるグラフとなっており、精度ある布量検知ができている。
なお、上記では、布量判定の結果が定格容量の約1/2以上の場合に、加速トルク、減速トルクとも再設定して行なう布量検知制御を述べたが、加速トルクのみ再設定、あるいは、減速トルクのみ再設定して布量検知を行なって、得られた加速時の角加速度と減速時の角加速度、つまり、加速トルクのみ再設定した時の加速時角加速度α3とα2(加速トルクのみ再設定時の減速時角加速度)、減速トルクのみ再設定した時の減速時角加速度α4とα1(減速トルクのみ再設定時の加速時角加速度)に基づいて布量を判定しても、精度の高い布量検知を行なうことができる。
ここで、第一の検知工程の動作状態について数式面から説明する。
ここで布の重量をm、ドラム3の内周に分布する布の平均半径をr、ドラム3やモータ7の慣性モーメントをJdとすると、布の慣性モーメントJは式(1)で求められる。
ここで布の重量をm、ドラム3の内周に分布する布の平均半径をr、ドラム3やモータ7の慣性モーメントをJdとすると、布の慣性モーメントJは式(1)で求められる。
J=Jd+mr2 (1)
また、モータ7の発生トルクをT、ドラム回転軸などが有する摩擦トルクをTb、ドラム3の角加速度をαとおくと、これらの関係は式(2)で表される。
また、モータ7の発生トルクをT、ドラム回転軸などが有する摩擦トルクをTb、ドラム3の角加速度をαとおくと、これらの関係は式(2)で表される。
T=Jα+Tb (2)
角加速度αは角速度ωと時間tの関数として式(3)で表されるから、式(4)のように、布の平均半径rが一定であれば、布の重量mに応じて、回転数すなわち角速度ωが変化する。
角加速度αは角速度ωと時間tの関数として式(3)で表されるから、式(4)のように、布の平均半径rが一定であれば、布の重量mに応じて、回転数すなわち角速度ωが変化する。
α=dω/dt (3)
dω/dt=(T−Tb)/(Jd+mr2) (4)
式(3)から、第一の検知工程における角加速度α1は式(5)で表される。
dω/dt=(T−Tb)/(Jd+mr2) (4)
式(3)から、第一の検知工程における角加速度α1は式(5)で表される。
α1=ΔN1/t1 (5)
また、式(3)より、式(6)が成立する。
また、式(3)より、式(6)が成立する。
T1=α1(Jd+mr2)+Tb (6)
同様に、第二の検知工程について考察すると、第二の検知工程における角加速度をα2と置いた場合に、式(7)、式(8)となる。
同様に、第二の検知工程について考察すると、第二の検知工程における角加速度をα2と置いた場合に、式(7)、式(8)となる。
α2=ΔN2/t2 (7)
T2=α2(Jd+mr2)+Tb (8)
式(6)および式(8)から、摩擦トルクTbの成分を消去すると、式(9)となる。
T2=α2(Jd+mr2)+Tb (8)
式(6)および式(8)から、摩擦トルクTbの成分を消去すると、式(9)となる。
α1−α2=(T1−T2)/(Jd+mr2) (9)
式(9)は、布のドラム内周における平均半径r、加速トルクT1、減速トルクT2がある一定の値である場合に、図4に示すように、布の重量mに応じて(α1−α2)が変化することを示している。
式(9)は、布のドラム内周における平均半径r、加速トルクT1、減速トルクT2がある一定の値である場合に、図4に示すように、布の重量mに応じて(α1−α2)が変化することを示している。
ここで、α1とα2は、式(5)および式(7)に示すとおり、ドラム3の回転数と時間の関係を測ることによって容易に得ることが可能である。したがって、理論的には布の重量mと角加速度の変化(α1−α2)の関係のみ把握し、摩擦トルクTbの変化に関係無く、容易に精度良く、布量を検知することができる。
以上のように、布量検知工程の第一の検知工程、第二の検知工程において、検知した布量が所定値以上の場合に、再度、加速トルクと減速トルクを予め規定した値に再設定して、第三の検知工程、第四の検知工程を行なって、布量検知を行なうことにより、無負荷から定格負荷までの広範囲の布量を精度良く検知することができる。
以上のように、本発明にかかる洗濯機は、ドラムに投入された布量を、簡単な構成で精度よく検知して、工程制御を行うことが可能となるので、縦型洗濯機や乾燥機能付きの洗濯機、他の業務用の洗濯機の用途に適用できる。
2 水槽
3 ドラム
7 モータ
31 制御部
33 回転検知部
61 洗濯機本体
3 ドラム
7 モータ
31 制御部
33 回転検知部
61 洗濯機本体
Claims (4)
- 有底円筒状に形成されたドラムと、前記ドラムを回転自在に内包し洗濯機本体内に弾性的に支持された水槽と、前記ドラムを回転駆動するモータと、前記モータの回転数を検知する回転検知部と、前記モータ等を制御して、洗い、すすぎ、脱水等の各行程を制御する制御部とを備え、前記モータに所定の加速トルクを発生させることで前記ドラムの回転を加速し、所定の回転数N1からN2まで回転数が上昇する間の加速時角加速度α1を計測する第一の検知工程と、第一の検知工程の後、前記モータに所定の減速トルクを発生させることで前記ドラムの回転を減速し、所定の回転数N3からN4まで回転数が低下する間の減速時角加速度α2を計測する第二の検知工程と、第二の検知工程の後、前記モータに前記所定の加速トルクとは異なる所定値に再設定した加速トルクを発生させることで前記ドラムの回転を加速し、所定の回転数N1からN2まで回転数が上昇する間の加速時角加速度α3を計測する第三の検知工程と、第三の検知工程の後、前記モータに前記所定の減速トルクとは異なる所定値に再設定した減速トルクを発生させることで前記ドラムの回転を減速し、所定の回転数N3からN4まで回転数が低下する間の減速時角加速度α4を計測する第四の検知工程とを有し、前記制御部は、前記加速時角加速度α1と前記減速時角加速度α2に基づき布量を検知し、検知した布量が所定値以上の場合に第三の検知工程または第四の検知工程を行なうことを特徴とするドラム式洗濯機。
- 前記制御部は、前記加速時角加速度α3と前記減速時角加速度α2に基づき布量を検知する請求項1に記載のドラム式洗濯機。
- 前記制御部は、前記加速時角加速度α1と前記減速時角加速度α4に基づき布量を検知する請求項1に記載のドラム式洗濯機。
- 前記制御部は、前記加速時角加速度α1と前記減速時角加速度α2に基づき布量を検知し、検知した布量が所定値以上の場合に第三の検知工程および第四の検知工程を行なうとともに、前記加速時角加速度α3と前記減速時角加速度α4に基づき布量を検知する請求項1に記載のドラム式洗濯機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012044962A JP2013180028A (ja) | 2012-03-01 | 2012-03-01 | ドラム式洗濯機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012044962A JP2013180028A (ja) | 2012-03-01 | 2012-03-01 | ドラム式洗濯機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013180028A true JP2013180028A (ja) | 2013-09-12 |
Family
ID=49271115
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012044962A Pending JP2013180028A (ja) | 2012-03-01 | 2012-03-01 | ドラム式洗濯機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2013180028A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105256507A (zh) * | 2015-10-30 | 2016-01-20 | 无锡飞翎电子有限公司 | 滚筒洗衣机及其负载称重方法 |
-
2012
- 2012-03-01 JP JP2012044962A patent/JP2013180028A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN105256507A (zh) * | 2015-10-30 | 2016-01-20 | 无锡飞翎电子有限公司 | 滚筒洗衣机及其负载称重方法 |
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