JP2013179452A - 無線通信装置、無線通信方法、及び、無線通信プログラム - Google Patents

無線通信装置、無線通信方法、及び、無線通信プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】消費する電力の量を低減しながら、通信先装置と確実に無線通信を実行可能な無線通信装置を提供すること。
【解決手段】無線通信装置1000は、通信先装置と第1の通信方式に従った無線通信を実行可能な状態である起動状態と、到来した無線信号を受信するために必要とされる電力が第1の通信方式よりも小さい第2の通信方式に従った起動指示信号を受信可能であるスリープ状態と、のいずれかに無線通信装置の状態を設定するように構成される。無線通信装置は、無線信号の到来の有無を検出する信号有無検出部1001と、検出された無線信号の到来の有無の、時間に対する変化を表す信号有無情報を取得する信号有無情報取得部1002と、取得された信号有無情報に基づいて、無線通信装置の状態をスリープ状態から起動状態へ変更する状態制御部1003と、を備える。
【選択図】図14

Description

本発明は、少なくとも1つの通信先装置と無線通信を実行可能に構成された無線通信装置に関する。
少なくとも1つの通信先装置と無線通信を実行可能に構成された無線通信装置が知られている。この種の無線通信装置の一つとして、特許文献1に記載の無線通信装置は、通信先装置と、予め定められた第1の通信方式に従った無線通信を実行可能な状態である起動状態に状態が設定される。通信先装置は、第1の通信方式に従った無線通信を無線通信装置と行う。
特開2009−124461号公報
ところで、上記無線通信装置は、通信先装置が無線通信可能な領域内に存在しない場合であっても、状態が起動状態に設定され続ける。従って、無線通信装置が消費する電力の量が無駄に過大となるという問題があった。
そこで、予め定められたスリープ条件が成立したとき、上記無線通信装置の状態をスリープ状態に設定するように無線通信装置を構成することが好適であると考えられる。ここで、スリープ状態は、到来した無線信号を受信するために必要とされる電力が第1の通信方式よりも小さい第2の通信方式に従った起動指示信号を受信可能であり、且つ、通信先装置と第1の通信方式に従った無線通信を実行不能な状態である。
ところで、一般に、伝送レートが小さい通信方式ほど、その通信方式に従った無線信号を受信するために必要とされる電力も小さい。ここで、伝送レートは、単位時間あたりに伝送されるデータの量である。従って、第2の通信方式は、第1の通信方式よりも伝送レートが小さい通信方式である。
無線通信装置の状態がスリープ状態に設定されている場合、通信先装置は、起動指示信号を無線通信装置へ送信する。無線通信装置は、起動指示信号を受信すると、無線通信装置の状態を起動状態に変更する。その後、通信先装置は、無線通信装置と通信する。これによれば、無線通信装置が消費する電力の量を低減することができる。
しかしながら、通信先装置が、起動指示信号を送信不能な装置である場合、この通信先装置は、無線通信装置と通信を行うことができない虞がある。即ち、上記のように構成された無線通信装置によれば、無線通信装置が消費する電力の量を低減し、且つ、通信先装置と無線通信を確実に実行できない虞があった。
このため、本発明の目的は、上述した課題である「無線通信装置が消費する電力の量を低減し、且つ、通信先装置と無線通信を確実に実行できない場合が生じること」を解決することが可能な無線通信装置を提供することにある。
かかる目的を達成するため本発明の一形態である無線通信装置は、少なくとも1つの通信先装置と無線通信を実行可能に構成された装置である。
更に、この無線通信装置は、
上記通信先装置と、予め定められた第1の通信方式に従った無線通信を実行可能な状態である起動状態と、到来した無線信号を受信するために必要とされる電力が上記第1の通信方式よりも小さい第2の通信方式に従った起動指示信号を受信可能であり且つ上記通信先装置と当該第1の通信方式に従った無線通信を実行不能な状態であるスリープ状態と、のいずれかに当該無線通信装置の状態を設定するように構成され、
無線信号の到来の有無を検出する信号有無検出手段と、
上記検出された無線信号の到来の有無の、時間に対する変化を表す信号有無情報を取得する信号有無情報取得手段と、
上記取得された信号有無情報に基づいて、上記無線通信装置の状態を上記スリープ状態から上記起動状態へ変更する状態制御手段と、
を備える。
また、本発明の他の形態である無線通信方法は、少なくとも1つの通信先装置と無線通信を実行可能に構成された無線通信装置に適用される方法である。
更に、上記無線通信装置は、
上記通信先装置と、予め定められた第1の通信方式に従った無線通信を実行可能な状態である起動状態と、到来した無線信号を受信するために必要とされる電力が上記第1の通信方式よりも小さい第2の通信方式に従った起動指示信号を受信可能であり且つ上記通信先装置と当該第1の通信方式に従った無線通信を実行不能な状態であるスリープ状態と、のいずれかに当該無線通信装置の状態を設定するように構成され、
上記無線通信方法は、
無線信号の到来の有無を検出し、
上記検出された無線信号の到来の有無の、時間に対する変化を表す信号有無情報を取得し、
上記取得された信号有無情報に基づいて、上記無線通信装置の状態を上記スリープ状態から上記起動状態へ変更する方法である。
また、本発明の他の形態である無線通信プログラムは、少なくとも1つの通信先装置と無線通信を実行可能に構成された無線通信装置に実行させるためのプログラムである。
更に、上記無線通信装置は、
上記通信先装置と、予め定められた第1の通信方式に従った無線通信を実行可能な状態である起動状態と、到来した無線信号を受信するために必要とされる電力が上記第1の通信方式よりも小さい第2の通信方式に従った起動指示信号を受信可能であり且つ上記通信先装置と当該第1の通信方式に従った無線通信を実行不能な状態であるスリープ状態と、のいずれかに当該無線通信装置の状態を設定するように構成され、
上記無線通信プログラムは、上記無線通信装置に、
無線信号の到来の有無を検出し、
上記検出された無線信号の到来の有無の、時間に対する変化を表す信号有無情報を取得し、
上記取得された信号有無情報に基づいて、上記無線通信装置の状態を上記スリープ状態から上記起動状態へ変更する、処理を実行させるためのプログラムである。
本発明は、以上のように構成されることにより、消費する電力の量を低減しながら、通信先装置と確実に無線通信を実行することができる。
本発明の第1実施形態に係る無線通信システムの概略構成を表す図である。 本発明の第1実施形態に係る無線基地局の構成を表すブロック図である。 帰属要求信号、及び、帰属要求応答信号に基づく無線信号の到来の有無の、時間に対する変化を概念的に示した説明図である。 無線基地局の状態がスリープ状態に維持されることを仮定した場合における無線通信システムの作動を示したシーケンス図である。 データ信号、完了信号、及び、再送データ信号に基づく無線信号の到来の有無の、時間に対する変化を概念的に示した説明図である。 本発明の第1実施形態に係る無線通信システムの、状態がスリープ状態に設定されている無線基地局に、非ROD無線端末が新規に帰属することを要求する場合における作動を示したシーケンス図である。 本発明の第1実施形態に係る無線通信システムの、状態が起動状態に設定されている無線基地局に、非ROD無線端末が新規に帰属することを要求する場合における作動を示したシーケンス図である。 本発明の第1実施形態に係る無線通信システムの、無線基地局が第2の起動条件を決定する場合における作動を示したシーケンス図である。 本発明の第1実施形態に係る無線通信システムの、無線基地局が帰属確認信号に基づいて状態を起動状態に変更する場合における作動を示したシーケンス図である。 本発明の第1実施形態に係る無線通信システムの、無線基地局が帰属要求信号に基づいて状態を起動状態に変更する場合における作動を示したシーケンス図である。 本発明の第1実施形態に係る無線通信システムの、無線基地局が再送データ信号に基づいて状態を起動状態に変更する場合における作動を示したシーケンス図である。 本発明の第2実施形態に係る無線基地局の構成を表すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る無線通信システムの、無線基地局が帰属確認開始時間に基づいて状態を起動状態に変更する場合における作動を示したシーケンス図である。 本発明の第3実施形態に係る無線通信装置の構成を表すブロック図である。
以下、本発明に係る、無線通信装置、無線通信方法、及び、無線通信プログラム、の各実施形態について図1〜図14を参照しながら説明する。
<第1実施形態>
(構成)
図1に示したように、第1実施形態に係る無線通信システム1は、複数の無線基地局10A,10B,…と、ROD(Radio on Demand)無線端末20と、非ROD無線端末30と、通信端末40と、を備える。
本例では、無線基地局10A,10B,…、ROD無線端末20、及び、非ROD無線端末30は、無線LAN(Local Area Network)(例えば、IEEE802.11a、IEEE802.11b、IEEE802.11g、IEEE802.11j、又は、IEEE802.11n等)を構成する。
なお、無線基地局10A,10B,…、ROD無線端末20、及び、非ROD無線端末30は、移動体通信網、近距離無線通信網(例えば、Bluetooth(登録商標)、及び、ZigBee(登録商標)等)、WiMAX、IEEE802.11ahにより定められる通信網、IEEE1900.6により定められる通信網等を構成していてもよい。
また、各無線基地局10A,10B,…は、基地局、Access Point、Base Station、又は、Node Bとも呼ばれる。また、ROD無線端末20、及び、非ROD無線端末30のそれぞれは、無線端末、又は、Stationとも呼ばれる。
例えば、無線端末20,30は、パーソナル・コンピュータ、携帯電話端末、PHS(Personal Handyphone System)、PDA(Personal Data Assistance、Personal Digital Assistant)、スマートフォン、カーナビゲーション端末、又は、ゲーム端末等である。
各無線基地局10A,10B,…と通信端末40とは、通信網(本例では、基幹通信網)NWを介して互いに通信可能に接続されている。
ROD無線端末20、及び、非ROD無線端末30のそれぞれは、無線基地局10A,10B,…と無線通信を行うことにより、無線基地局10A,10B,…を介して通信端末40と通信を行う(例えば、通信パケットを送受信する)。
本例では、ROD無線端末20は、第1のユーザにより携帯されている。従って、ROD無線端末20は、第1のユーザの移動に伴って移動する。同様に、非ROD無線端末30は、第2のユーザにより携帯されている。従って、非ROD無線端末30は、第2のユーザの移動に伴って移動する。
なお、無線通信システム1は、複数のROD無線端末20を備えていてもよい。また、無線通信システム1は、複数の非ROD無線端末30を備えていてもよい。
各無線基地局10A,10B,…は、ROD無線端末20、及び、非ROD無線端末30のそれぞれと無線通信を実行可能に構成される。具体的には、各無線基地局10A,10B,…は、当該無線基地局10A,10B,…との間の距離が所定の閾値距離よりも短い無線端末20,30と無線通信を実行可能に構成される。
ROD無線端末20は、予め定められた起動指示(ウェイクアップ)信号を送信可能に構成される。非ROD無線端末30は、起動指示信号を送信不能に構成される。
なお、各無線基地局10A,10B,…は、無線通信装置を構成している。また、ROD無線端末20、及び、非ROD無線端末30のそれぞれは、通信先装置を構成している。
より具体的に述べると、図2に示したように、無線基地局10Aは、第1の通信制御部11と、第2の通信制御部12と、起動指示信号受信部(信号有無検出手段)13と、パケット転送部14と、状態制御部(状態制御手段)15と、電力供給部16と、を備える。なお、無線基地局10A以外の無線基地局10B,…も、無線基地局10Aと同様の構成を有する。
第1の通信制御部11は、第1の通信方式に従った無線通信を実行するように構成される。本例では、第1の通信方式は、無線端末を収容し、通信を行うための通信方式である。本例では、第1の通信方式は、無線LAN規格に準拠した通信方式であり、IEEE 802.11b、IEEE 802.11g、IEEE 802.11a、又は、IEEE 802.11n等である。
なお、第1の通信方式は、UWB(Ultra Wide Band)、又は、ZigBee(登録商標)等の他の通信方式であってもよい。
第1の通信制御部11は、無線端末20,30のそれぞれと無線通信を実行する。
更に、第1の通信制御部11は、予め設定された送信周期が経過する毎に、無線基地局10Aと無線通信可能であることを通知するためのビーコン信号(Beaconフレーム)を送信する。本例では、ビーコン信号は、無線基地局10Aを識別するための識別子(例えば、ESSID(Extended Service Set Identifier)、又は、BSSID(Basic Service Set Identifier)等)を含む。
第2の通信制御部12は、有線通信(通信ケーブルを介した通信)を実行するように構成される。第2の通信制御部12は、通信網NWを介して通信端末40と通信を実行する。
なお、無線基地局10Aは、2つの通信制御部(第1の通信制御部11、及び、第2の通信制御部12)を備えるが、3つ以上の通信制御部を備えていてもよい。
パケット転送部14は、第1の通信制御部11を介して受信されたパケットを第2の通信制御部12を介して送信するように構成される。更に、パケット転送部14は、第2の通信制御部12を介して受信されたパケットを第1の通信制御部11を介して送信するように構成される。
起動指示信号受信部13は、第2の通信方式に従った起動指示信号を受信するように構成される。第2の通信方式は、到来した無線信号を受信するために必要とされる電力が第1の通信方式よりも小さい通信方式である。
本例では、第2の通信方式は、通信を行うために必要とされる電力が第1の通信方式よりも極めて小さい通信方式である。本例では、第2の通信方式は、例えば、特許文献2に記載されているような、フレームの有無の時間的な変化を情報として通信する方式、又は、フレーム長を情報として通信する方式等の、消費される電力の量が比較的大きい復調回路を使用せずに通信可能な通信方式である。なお、第2の通信方式は、第1の通信方式よりも消費される電力の量が小さい方式であれば、他の通信方式であってもよい。
特開2009−077375号公報
電力供給部16は、第1の通信制御部11、第2の通信制御部12、起動指示信号受信部13、パケット転送部14、及び、状態制御部15のそれぞれへ、電力供給線を介して電力を供給可能に構成される。
電力供給部16は、無線基地局10Aの状態が起動状態に設定されている場合、第1の通信制御部11、第2の通信制御部12、起動指示信号受信部13、パケット転送部14、及び、状態制御部15のそれぞれへ電力を供給する。また、電力供給部16は、無線基地局10Aの状態がスリープ状態に設定されている場合、第1の通信制御部11、第2の通信制御部12、パケット転送部14、及び、状態制御部15のそれぞれへの電力の供給を中止し、且つ、起動指示信号受信部13へ電力を供給する。
状態制御部15は、起動状態とスリープ状態とのいずれかに無線基地局10Aの状態を設定する。
更に、状態制御部15は、無線基地局10Aの状態が起動状態に設定されている場合において、予め定められたスリープ条件が成立したとき、無線基地局10Aの状態をスリープ状態へ変更する。例えば、スリープ条件は、現時点よりも、予め設定された第1の閾値時間だけ前の時点から、現時点までの間に、通信が行われていない、という条件である。
加えて、状態制御部15は、無線基地局10Aの状態がスリープ状態に設定されている場合において、起動指示信号受信部13により起動指示信号が受信されたとき、無線基地局10Aの状態を起動状態へ変更する。
本例では、無線基地局10Aは、第1の通信制御部11、及び、起動指示信号受信部13のそれぞれと接続された、図示しないアンテナを1つ備える。第1の通信制御部11は、無線基地局10Aの状態が起動状態に設定されている場合、アンテナを介して無線信号を送受信する。また、起動指示信号受信部13は、無線基地局10Aの状態がスリープ状態に設定されている場合、アンテナを介して起動指示信号を受信する。
なお、無線基地局10Aは、第1の通信制御部11と接続された第1のアンテナと、起動指示信号受信部13と接続された第2のアンテナと、を備えていてもよい。
更に、起動指示信号受信部13は、アンテナを介して、起動指示信号以外の無線信号(本例では、第1の通信方式に従った無線信号)の到来の有無を検出する。
加えて、状態制御部15は、信号有無情報取得部(信号有無情報取得手段)151と、起動条件決定部(起動条件決定手段)152と、起動条件記憶部153と、を備える。
信号有無情報取得部151は、起動指示信号受信部13により検出された、無線信号の到来の有無の、時間に対する変化を表す信号有無情報を取得する。
起動条件決定部152は、信号有無情報取得部151により取得された信号有無情報に基づいて、起動条件を決定する。本例では、起動条件決定部152は、帰属要求信号に基づく起動条件(第1の起動条件)と、帰属確認信号に基づく起動条件(第2の起動条件)と、を決定する。
先ず、第1の起動条件について説明する。
ところで、非ROD無線端末30が無線基地局10Aへの帰属を要求する場合、非ROD無線端末30は、無線基地局10Aへ、帰属の要求を表す帰属要求信号(Probe Request信号)を繰り返し送信する。無線基地局10Aは、無線基地局10Aに帰属している無線端末20,30との通信を許可する。一方、無線基地局10Aは、無線基地局10Aに帰属していない無線端末との、帰属の要求に係る通信以外の通信を禁止する。
帰属要求信号は、ベンダ個別フィールド等の、ベンダ(製造者)がフィールド長(フィールドのサイズ)を定めることが可能なフィールドを含む。しかしながら、帰属要求信号は、予め定められた一定の通信速度(単位時間あたりに伝送されるデータ量)にて送信される。従って、帰属要求信号が送信されている時間の長さ(帰属要求信号送信時間長)は、所定の範囲内の長さとなる。
図3の(A)に示したように、無線基地局10Aの状態が起動状態に設定されている場合、無線基地局10Aは、帰属要求信号を受信すると、直後に、帰属要求応答信号(Probe Response)信号を送信する。一方、図3の(B)に示したように、無線基地局10Aの状態がスリープ状態に設定されている場合、無線基地局10Aは、帰属要求信号が到来しても、帰属要求応答信号を送信しない。更に、帰属要求信号が送信される直前の期間においては、電界の強度が略同一である無線信号が少ないことが多い。
従って、起動条件決定部152は、予め設定された取得期間において、信号有無情報に基づいて、帰属要求信号送信時間長を取得する。そして、起動条件決定部152は、取得された帰属要求信号送信時間長の、最小値、及び、最大値を取得する。
そして、起動条件決定部152は、第1の起動条件として、無線信号が到来しない状態が予め設定された第1の無信号時間(例えば、10ms)以上に亘って継続し、その後、無線信号が到来している状態が、上記取得された最小値(例えば、900μs)から上記取得された最大値(例えば、1000μs)までの間の時間に亘って継続し、その後、無線信号が到来しない状態が予め設定された第2の無信号時間(例えば、20μs)以上に亘って継続する、という条件を決定する。
なお、起動条件決定部152は、予め定められた無線端末により送信された帰属要求信号のみに基づいて、起動条件を決定するように構成されていてもよい。これによれば、起動条件を決定する基となる無線信号を送信する無線端末を、特定の無線端末に限定することができる。
また、起動条件決定部152は、予め定められた電界の強度を有する帰属要求信号のみに基づいて、起動条件を決定するように構成されていてもよい。
また、起動条件決定部152は、取得された帰属要求信号送信時間長のそれぞれを、無線信号が到来している状態が継続する時間として用いる、複数の起動条件を決定するように構成されていてもよい。
例えば、帰属要求信号送信時間長として、900μs、1000μs、及び、1100μsのそれぞれが取得された場合、起動条件決定部152は、無線信号が到来している状態が継続する時間として900μsを用いる起動条件と、無線信号が到来している状態が継続する時間として1000μsを用いる起動条件と、無線信号が到来している状態が継続する時間として1100μsを用いる起動条件と、を決定するように構成されていてもよい。
なお、第1の起動条件は、無線信号が到来している状態が継続する期間を1つだけ含む条件であったが、当該期間を複数含む条件であってもよい。
次に、第2の起動条件について説明する。
ところで、図4に示したように、無線基地局10Aは、状態が起動状態に設定されている場合、ビーコン信号を送信する(ステップS101)。その後、無線基地局10Aの状態がスリープ状態に設定されると、無線基地局10Aは、ビーコン信号の送信を停止する。
そして、無線基地局10Aに帰属している非ROD無線端末30は、予め設定された待機時間に亘ってビーコン信号を受信しなかった場合、帰属を確認するための帰属確認信号を送信する(ステップS102A)。その後、無線基地局10Aから無線信号を受信しなかった場合、非ROD無線端末30は、無線基地局10Aへの帰属を解除する(ステップS102B)。
ところで、帰属確認信号を送信してから、帰属を解除するまでの処理(帰属確認処理、ステップS102)、及び、待機時間、は、無線端末毎に異なる場合が多い。
そこで、起動条件決定部152は、無線基地局10Aの状態が起動状態に設定されている期間において、ビーコン信号(予め設定された無線信号)の送信を停止する。これにより、信号有無情報取得部151は、無線基地局10Aの状態がスリープ状態に設定されている場合に取得される予定の信号有無情報を取得する。
起動条件決定部152は、信号有無情報取得部151により取得された、無線基地局10Aの状態がスリープ状態に設定されている場合に取得される予定の信号有無情報に基づいて、第2の起動条件を決定する。
即ち、起動条件決定部152は、無線基地局10Aの状態が起動状態に設定されている期間において、予め設定された無線信号(本例では、ビーコン信号)の送信を停止することにより、無線基地局10Aの状態がスリープ状態に設定されている場合に取得される予定の信号有無情報に基づいて、第2の起動条件を決定している、と言うことができる。
なお、起動条件決定部152は、予め定められた無線端末により送信された無線信号のみに基づいて、第2の起動条件を決定するように構成されていてもよい。これによれば、第2の起動条件を決定する基となる無線信号を送信する無線端末を、特定の無線端末に限定することができる。
例えば、起動条件決定部152は、第2の起動条件として、無線信号が到来している状態が予め設定された第1の有信号時間(例えば、512μs)に亘って継続し、その後、無線信号が到来している状態が予め設定された第2の有信号時間(例えば、1024μs)に亘って継続し、その後、無線信号が到来している状態が予め設定された第3の有信号時間(例えば、512μs)に亘って継続する、という条件を決定する。
本例では、第2の起動条件は、無線信号が到来している状態が継続する2つの期間の間の、無線信号が到来しない状態が継続する期間の長さが、任意の長さである、という条件である。なお、第2の起動条件は、無線信号が到来している状態が継続する2つの期間の間の、無線信号が到来しない状態が継続する期間の長さが予め設定された無信号時間である、という条件であってもよい。
また、第2の起動条件は、無線信号が到来している状態が継続する期間を3つだけ含む条件であったが、当該期間を4つ以上含む条件であってもよいし、1つ、又は、2つだけ含む条件であってもよい。
また、第2の起動条件は、帰属確認処理において無線端末20,30により送信される無線信号の、すべてに対する条件であってもよいし、一部に対する条件であってもよい。
この場合、後述するように、帰属が解除される直前まで、無線基地局10Aの状態をスリープ状態に維持することができる。また、無線基地局10Aの状態がスリープ状態に設定されている場合において、無線端末が通信可能な領域外へ移動した場合であっても、無線基地局10Aの状態が無駄に起動状態に設定されることを回避することができる。この結果、無線基地局10Aが消費する電力の量を低減することができる。
また、無線基地局10Aは、帰属確認信号に基づく起動条件(第2の起動条件)を用いないように構成されていてもよい。この場合、無線端末20,30は、一旦、無線基地局10Aへの帰属を解除し、その後、帰属要求信号を送信する。
この場合、帰属要求信号が送信されるまで、無線基地局10Aの状態をスリープ状態に維持することができる。また、無線基地局10Aの状態がスリープ状態に設定されている場合において、無線端末が通信可能な領域外へ移動した場合であっても、無線基地局10Aの状態が無駄に起動状態に設定されることを回避することができる。この結果、無線基地局10Aが消費する電力の量を低減することができる。
起動条件記憶部153は、起動条件決定部152により決定された起動条件と、予め定められた起動条件(第3の起動条件)と、を記憶する。
ところで、図5の(A)に示したように、無線基地局10Aの状態が起動状態に設定されている場合、無線基地局10Aは、データ信号(データフレーム)を受信すると、直後に、完了信号(ACK信号)を送信する。
一方、図5の(B)に示したように、無線基地局10Aの状態がスリープ状態に設定されている場合、無線基地局10Aは、データ信号が到来しても、完了信号を送信しない。非ROD無線端末30は、データ信号を送信した後に、完了信号を受信しない場合、予め設定された再送時間内に、再送データ信号を送信する。
再送データ信号は、上記データ信号と同一のデータを表し、且つ、上記データ信号よりも低い通信速度にて送信される信号である。なお、再送データ信号は、上記データ信号と同一の通信速度にて送信される信号であってもよい。
即ち、非ROD無線端末30は、データ信号を送信した後に、完了信号を受信しない場合、予め定められた再送方式に従って、後続する再送データ信号が送信される際の通信速度を決定する。例えば、再送方式は、先行するデータ信号が送信される際の通信速度(先行通信速度)が24Mbpsである場合、後続する再送データ信号が送信される際の通信速度(後続通信速度)を18Mbpsとして決定する方式である。
従って、データ信号が送信された後、再送時間内に、再送方式に基づいて決定される後続通信速度に対応する無線信号が送信された場合、当該無線信号が再送データ信号である可能性が比較的高い。
そこで、本例では、第3の起動条件は、無線信号が到来している状態が予め設定された第1の有信号時間に亘って継続し、その後、無線信号が到来していない状態が予め設定された無信号時間(例えば、10ms)以下の時間に亘って継続し、その後、無線信号が到来している状態が、第1の有信号時間と再送方式とに基づいて決定される第2の有信号時間に亘って継続する、という条件である。
例えば、再送方式が、先行するデータ信号が送信される際の通信速度(先行通信速度)が24Mbpsである場合、後続する再送データ信号が送信される際の通信速度(後続通信速度)を18Mbpsとして決定する方式である場合を想定する。
この場合、第3の起動条件は、無線信号が到来している状態が予め設定された第1の有信号時間(例えば、220μs)に亘って継続し、その後、無線信号が到来していない状態が予め設定された無信号時間(例えば、10ms)以下の時間に亘って継続し、その後、無線信号が到来している状態が、第1の有信号時間に、3分の4を乗じた値である第2の有信号時間(例えば、294μs)に亘って継続する、という条件である。
なお、第3の起動条件は、無線信号が到来している状態が継続する期間を2つだけ含む条件であったが、当該期間を3つ以上含む条件であってもよい。
なお、本例では、無線基地局10Aは、帰属要求信号に基づく起動条件(第1の起動条件)が信号有無情報取得部151により決定されるように構成されていたが、起動条件記憶部153に予め記憶されていてもよい。この場合、例えば、無線信号が到来している状態が継続する時間として944μsが用いられる。また、無線基地局10Aは、第2の起動条件が起動条件記憶部153に予め記憶されていてもよい。
また、無線基地局10Aは、第3の起動条件において用いられる再送方式を、起動条件決定部152が信号有無情報に基づいて推定することにより、起動条件決定部152が第3の起動条件を決定するように構成されていてもよい。
この場合、起動条件決定部152は、無線基地局10Aの状態が起動状態に設定されている期間において、予め設定された無線信号(ここでは、完了信号)の送信を停止することにより、無線基地局10Aの状態がスリープ状態に設定されている場合に取得される予定の信号有無情報に基づいて、第3の起動条件を決定する。
状態制御部15は、無線基地局10Aの状態がスリープ状態に設定されている場合において、信号有無情報取得部151により取得された信号有無情報が、起動条件記憶部153に記憶されている起動条件の少なくとも1つを満足するとき、無線基地局10Aの状態を起動状態へ変更する。
なお、信号有無情報取得部151は、予め定められた電界の強度を有する無線信号のみに基づいて信号有無情報を取得するように構成されていてもよい。これによれば、例えば、無線基地局10Aと無線端末20,30との間の距離が比較的短い状況においてのみ無線通信システム1が用いられる可能性が比較的高い場合において、無線基地局10Aの状態が無駄に起動状態に設定されることを抑制することができる。
(作動)
次に、上述した無線通信システム1の作動について説明する。
先ず、状態がスリープ状態に設定されている無線基地局10Aに、非ROD無線端末30が新規に帰属することを要求する場合から説明する。
いま、無線基地局10Aの状態がスリープ状態に設定され、且つ、無線基地局10Bの状態が起動状態に設定されている場合を想定する。
この場合、図6に示したように、非ROD無線端末30は、帰属要求信号を送信する(ステップS201)。この帰属要求信号は、帰属先となる無線基地局を識別するための帰属先識別情報(本例では、無線基地局10Aを識別するための情報)を含む。本例では、帰属先識別情報は、ESSID(Extended Service Set Identifier)である。
帰属要求信号は、無線基地局10A及び無線基地局10Bに到来する。無線基地局10Bは、到来した帰属要求信号を受信し、受信した帰属要求信号に含まれる帰属先識別情報により識別される無線基地局が自局であるか否かを判定する。無線基地局10Bは、帰属先識別情報により識別される無線基地局が自局でないと判定し、その結果、帰属要求応答信号を送信しない。
一方、無線基地局10Aは、到来した帰属要求信号に基づいて、信号有無情報を取得する。そして、無線基地局10Aは、取得された信号有無情報が第1の起動条件を満足するか否かを判定する。
次いで、無線基地局10Aは、取得された信号有無情報が第1の起動条件を満足すると判定し、その結果、無線基地局10Aの状態を起動状態へ変更する(ステップS202)。
その後、非ROD無線端末30は、帰属要求応答信号を受信していないため、再び、帰属要求信号を送信する(ステップS203)。そして、無線基地局10Aは、到来した帰属要求信号を受信する。
次いで、無線基地局10Aは、受信した帰属要求信号に含まれる帰属先識別情報により識別される無線基地局が自局であるか否かを判定する。無線基地局10Aは、帰属先識別情報により識別される無線基地局が自局であると判定し、その結果、帰属要求応答信号を送信する(ステップS204)。
その後、無線基地局10Aと非ROD無線端末30とは、非ROD無線端末30を無線基地局10Aに帰属させるための予め定められた帰属処理を実行する(ステップS205)。これにより、非ROD無線端末30が新規に無線基地局10Aに帰属される。
次に、状態が起動状態に設定されている無線基地局10Bに、非ROD無線端末30が新規に帰属することを要求する場合について説明する。
いま、無線基地局10Aの状態がスリープ状態に設定され、且つ、無線基地局10Bの状態が起動状態に設定されている場合を想定する。
この場合、図7に示したように、非ROD無線端末30は、帰属要求信号を送信する(ステップS301)。この帰属要求信号は、帰属先となる無線基地局を識別するための帰属先識別情報(本例では、無線基地局10Bを識別するための情報)を含む。
帰属要求信号は、無線基地局10A及び無線基地局10Bに到来する。無線基地局10Bは、到来した帰属要求信号を受信し、受信した帰属要求信号に含まれる帰属先識別情報により識別される無線基地局が自局であるか否かを判定する。
無線基地局10Bは、帰属先識別情報により識別される無線基地局が自局であると判定し、その結果、帰属要求応答信号を送信する(ステップS302)。帰属要求応答信号は、無線基地局10A及び非ROD無線端末30に到来する。
一方、無線基地局10Aは、到来した、帰属要求信号、及び、帰属要求応答信号に基づいて、信号有無情報を取得する。そして、無線基地局10Aは、取得された信号有無情報が第1の起動条件を満足するか否かを判定する。
次いで、無線基地局10Aは、取得された信号有無情報が第1の起動条件を満足しないと判定し、その結果、無線基地局10Aの状態をスリープ状態に維持する。
その後、無線基地局10Bと非ROD無線端末30とは、非ROD無線端末30を無線基地局10Bに帰属させるための予め定められた帰属処理を実行する(ステップS303)。これにより、非ROD無線端末30が新規に無線基地局10Bに帰属される。このとき、無線基地局10Aの状態をスリープ状態に維持することができる。
次に、非ROD無線端末30が帰属している無線基地局10Aの状態が、起動状態からスリープ状態へ変更される場合について説明する。
先ず、無線基地局10Aは、状態が起動状態に設定されている。そして、図8に示したように、無線基地局10Aは、状態が起動状態に設定されている期間において、定期的にビーコン信号を送信する(ステップS401)。
その後、無線基地局10Aは、ビーコン信号の送信を停止する(ステップS402)。そして、予め設定された待機時間に亘ってビーコン信号を受信しなかった場合、非ROD無線端末30は、帰属確認信号を送信する(ステップS403A)。その後、無線基地局10Aから無線信号を受信しなかった場合、非ROD無線端末30は、無線基地局10Aへの帰属を解除する(ステップS403B)。
このようにして、無線基地局10Aは、状態が起動状態に設定されている期間において、ビーコン信号の送信を停止することにより、状態がスリープ状態に設定されている場合に取得される予定の信号有無情報を取得する。そして、無線基地局10Aは、取得された信号有無情報に基づいて起動条件(第2の起動条件)を決定する(ステップS404)。次いで、無線基地局10Aは、決定された起動条件を記憶する。
その後、非ROD無線端末30は、帰属要求信号を送信する(ステップS405)。この帰属要求信号は、帰属先となる無線基地局を識別するための帰属先識別情報(本例では、無線基地局10Aを識別するための情報)を含む。
そして、無線基地局10Aは、到来した帰属要求信号を受信し、受信した帰属要求信号に含まれる帰属先識別情報により識別される無線基地局が自局であると判定し、その結果、帰属要求応答信号を送信する(ステップS406)。
その後、無線基地局10Aと非ROD無線端末30とは、非ROD無線端末30を無線基地局10Aに再び帰属させるための帰属処理を実行する(ステップS407)。これにより、非ROD無線端末30が新規に無線基地局10Aに帰属される。
その後、図9に示したように、無線基地局10Aは、状態をスリープ状態に変更する(ステップS501)。これにより、無線基地局10Aは、ビーコン信号の送信を停止する。
そして、予め設定された待機時間に亘ってビーコン信号を受信しなかった場合、非ROD無線端末30は、帰属確認信号を送信する(ステップS502A)。
一方、無線基地局10Aは、到来した帰属確認信号に基づいて、信号有無情報を取得する。そして、無線基地局10Aは、取得された信号有無情報が第2の起動条件を満足するか否かを判定する。
次いで、無線基地局10Aは、取得された信号有無情報が第2の起動条件を満足すると判定し、その結果、無線基地局10Aの状態を起動状態へ変更する(ステップS503)。
その後、非ROD無線端末30は、帰属確認応答信号を受信していないため、再び、帰属確認信号を送信する(ステップS502B)。そして、無線基地局10Aは、到来した帰属確認信号を受信する。
次いで、無線基地局10Aは、受信した帰属確認信号に応答するための帰属確認応答信号を送信する(ステップS504)。これにより、非ROD無線端末30の無線基地局10Aへの帰属を維持することができる。
これによれば、帰属が解除される直前まで、無線基地局10Aの状態をスリープ状態に維持することができる。また、無線基地局10Aの状態がスリープ状態に設定されている場合において、無線端末が通信可能な領域外へ移動した場合であっても、無線基地局10Aの状態が無駄に起動状態に設定されることを回避することができる。この結果、無線基地局10Aが消費する電力の量を低減することができる。更に、帰属が解除されないので、帰属させるための処理を実行するために無駄に電力が消費されることも回避することができる。
なお、上述したように、無線基地局10Aは、第2の起動条件を用いないように構成されていてもよい。この場合、図10に示したように、無線基地局10Aは、状態をスリープ状態に変更する(ステップS601)。これにより、無線基地局10Aは、ビーコン信号の送信を停止する。
そして、予め設定された待機時間に亘ってビーコン信号を受信しなかった場合、非ROD無線端末30は、帰属確認信号を送信する(ステップS602A)。その後、無線基地局10Aから無線信号を受信しなかった場合、非ROD無線端末30は、無線基地局10Aへの帰属を解除する(ステップS602B)。
次いで、非ROD無線端末30は、帰属要求信号を送信する(ステップS603)。
一方、無線基地局10Aは、到来した帰属要求信号に基づいて、信号有無情報を取得する。そして、無線基地局10Aは、取得された信号有無情報が第1の起動条件を満足すると判定し、その結果、無線基地局10Aの状態を起動状態へ変更する(ステップS604)。
その後、非ROD無線端末30は、帰属要求応答信号を受信していないため、再び、帰属要求信号を送信する(ステップS605)。そして、無線基地局10Aは、到来した帰属要求信号を受信する。
次いで、無線基地局10Aは、受信した帰属要求信号に含まれる帰属先識別情報により識別される無線基地局が自局であると判定し、その結果、帰属要求応答信号を送信する(ステップS606)。
その後、無線基地局10Aと非ROD無線端末30とは、非ROD無線端末30を無線基地局10Aに帰属させるための帰属処理を実行する(ステップS607)。これにより、非ROD無線端末30が再び無線基地局10Aに帰属される。
これによれば、第2の起動条件を用いる場合よりも長く、無線基地局10Aの状態をスリープ状態に維持することができる。また、無線基地局10Aの状態がスリープ状態に設定されている場合において、無線端末が通信可能な領域外へ移動した場合であっても、無線基地局10Aの状態が無駄に起動状態に設定されることを回避することができる。この結果、無線基地局10Aが消費する電力の量を低減することができる。
なお、無線基地局10Aは、第2の起動条件を用いる第1の方式と、第2の起動条件を用いない第2の方式と、後述する第2実施形態に係る、帰属確認開始時間に基づく第3の方式と、のいずれかを、ユーザにより入力された優先度等に基づいて選択するように構成されていてもよい。
次に、状態がスリープ状態に設定されている無線基地局10Aに帰属する非ROD無線端末30がデータ信号を送信する場合について説明する。
この場合、図11に示したように、無線基地局10Aは、状態をスリープ状態に変更する(ステップS701)。その後、非ROD無線端末30は、データ信号を送信する(ステップS702)。そして、無線基地局10Aから完了信号を受信しなかった場合、非ROD無線端末30は、再送データ信号を送信する(ステップS703)。
一方、無線基地局10Aは、到来した、データ信号、及び、再送データ信号に基づいて、信号有無情報を取得する。そして、無線基地局10Aは、取得された信号有無情報が第3の起動条件を満足するか否かを判定する。
次いで、無線基地局10Aは、取得された信号有無情報が第3の起動条件を満足すると判定し、その結果、無線基地局10Aの状態を起動状態へ変更する(ステップS704)。
その後、非ROD無線端末30は、完了信号を受信していないため、再び、再送データ信号を送信する(ステップS705)。そして、無線基地局10Aは、到来した再送データ信号を受信する。
次いで、無線基地局10Aは、受信した再送データ信号に応答するための完了信号を送信する(ステップS706)。これにより、非ROD無線端末30から無線基地局10Aへのデータ信号の送信が完了する。
以上、説明したように、第1実施形態に係る無線基地局10A,10B,…(無線通信装置)によれば、無線基地局10A,10B,…の状態がスリープ状態に設定されている場合において、起動指示信号を送信不能な非ROD無線端末30(通信先装置)が第1の通信方式に従った無線信号を送信したとき、無線基地局10A,10B,…は、その無線信号に基づいて信号有無情報を取得する。
そして、無線基地局10A,10B,…は、取得された信号有無情報に基づいて無線基地局10A,10B,…の状態を起動状態へ変更する。これにより、非ROD無線端末30は、無線基地局10A,10B,…と無線通信を行うことができる。
即ち、無線基地局10A,10B,…によれば、起動指示信号を送信可能なROD無線端末20と、起動指示信号を送信不能な非ROD無線端末30と、が混在している場合においても、無線基地局10A,10B,…が消費する電力の量を低減しながら、無線端末20,30と確実に無線通信を実行することができる。
更に、第1実施形態に係る無線基地局10A,10B,…(無線通信装置)は、無線基地局10A,10B,…の状態がスリープ状態に設定されている場合において、取得された信号有無情報が、所定の起動条件を満足するとき、無線基地局10A,10B,…の状態を起動状態へ変更する。
これによれば、無線端末20,30が特定の無線信号を送信している場合に、無線基地局10A,10B,…の状態を起動状態へ変更することができる。この結果、無線基地局10A,10B,…の状態が起動状態に無駄に設定されることを回避することができる。この結果、無線基地局10A,10B,…が消費する電力の量を低減することができる。
なお、本明細書における「帰属」の語は、「接続」の語に置き換えられてもよい。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態に係る無線通信システムについて説明する。第2実施形態に係る無線通信システムは、上記第1実施形態に係る無線通信システムに対して、無線基地局が、状態がスリープ状態に変更されてから所定の時間が経過した場合、状態を起動状態に変更するように構成されている点において相違している。従って、以下、かかる相違点を中心として説明する。
(構成)
第2実施形態に係る状態制御部15は、図12に示したように、第1実施形態に係る状態制御部15が備える構成に加えて、帰属確認開始時間取得部(帰属確認開始時間取得手段)154を備える。
帰属確認開始時間取得部154は、無線基地局10Aの状態が起動状態に設定されている期間において、ビーコン信号(予め設定された無線信号)の送信を停止する。これにより、信号有無情報取得部151は、無線基地局10Aの状態がスリープ状態に設定されている場合に取得される予定の信号有無情報を取得する。
帰属確認開始時間取得部154は、信号有無情報取得部151により取得された、無線基地局10Aの状態がスリープ状態に設定されている場合に取得される予定の信号有無情報に基づいて、帰属確認開始時間を取得する。
ここで、帰属確認開始時間は、ビーコン信号の送信が停止してから、無線端末20,30の無線基地局10Aへの帰属を確認するための処理(帰属確認処理)が開始するまでに要する時間である。
即ち、帰属確認開始時間取得部154は、無線基地局10Aの状態が起動状態に設定されている期間において、予め設定された無線信号(本例では、ビーコン信号)の送信を停止することにより、無線基地局10Aの状態がスリープ状態に設定されている場合に取得される予定の信号有無情報に基づいて、帰属確認開始時間を取得している、と言うことができる。
なお、帰属確認開始時間取得部154は、予め定められた無線端末により送信された無線信号のみに基づいて、帰属確認開始時間を取得するように構成されていてもよい。これによれば、帰属確認開始時間を取得する基となる無線信号を送信する無線端末を、特定の無線端末に限定することができる。
また、状態制御部15は、無線基地局10Aの状態がスリープ状態に変更されてから、帰属確認開始時間取得部154により取得された帰属確認開始時間が経過する前(本例では、直前)の時点にて、無線基地局10Aの状態を起動状態に変更する。なお、本例では、無線基地局10Aは、第2の起動条件を用いないように構成される。
(作動)
次に、上述した無線通信システム1の作動について説明する。
先ず、無線通信システム1は、第1実施形態に係る無線通信システム1と同様に、図8に示したように作動する。
これにより、無線基地局10Aは、無線基地局10Aの状態がスリープ状態に設定されている場合に取得される予定の信号有無情報を取得し、取得された信号有無情報に基づいて、帰属確認開始時間を取得する。
そして、図13に示したように、無線基地局10Aは、状態が起動状態に設定されている期間において、定期的にビーコン信号を送信する(ステップS801)。
その後、無線基地局10Aは、状態をスリープ状態に変更する(ステップS802)。これにより、無線基地局10Aは、ビーコン信号の送信を停止する。
そして、無線基地局10Aは、無線基地局10Aの状態がスリープ状態に変更されてから、取得された帰属確認開始時間が経過する前(本例では、直前)の時点にて、無線基地局10Aの状態を起動状態に変更する(ステップS803)。
従って、その後、無線基地局10Aは、再び、定期的に、ビーコン信号を送信する(ステップS804)。この結果、非ROD無線端末30の無線基地局10Aへの帰属が維持される。
即ち、非ROD無線端末30の無線基地局10Aへの帰属が解除される前に、無線基地局10Aの状態を起動状態に変更することができる。従って、非ROD無線端末30の無線基地局10Aへの帰属が解除されることを回避することができる。更に、非ROD無線端末30が帰属確認処理を実行する場合と比較して、非ROD無線端末30が消費する電力の量を低減することができる。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態に係る無線通信装置について図14を参照しながら説明する。
第3実施形態に係る無線通信装置1000は、少なくとも1つの通信先装置と無線通信を実行可能に構成された装置である。
更に、この無線通信装置1000は、
上記通信先装置と、予め定められた第1の通信方式に従った無線通信を実行可能な状態である起動状態と、到来した無線信号を受信するために必要とされる電力が上記第1の通信方式よりも小さい第2の通信方式に従った起動指示信号を受信可能であり且つ上記通信先装置と当該第1の通信方式に従った無線通信を実行不能な状態であるスリープ状態と、のいずれかに当該無線通信装置の状態を設定するように構成される。
加えて、無線通信装置1000は、
無線信号の到来の有無を検出する信号有無検出部(信号有無検出手段)1001と、
上記検出された無線信号の到来の有無の、時間に対する変化を表す信号有無情報を取得する信号有無情報取得部(信号有無情報取得手段)1002と、
上記取得された信号有無情報に基づいて、上記無線通信装置の状態を上記スリープ状態から上記起動状態へ変更する状態制御部(状態制御手段)1003と、
を備える。
これによれば、無線通信装置1000の状態がスリープ状態に設定されている場合において、起動指示信号を送信不能な通信先装置が第1の通信方式に従った無線信号を送信したとき、無線通信装置1000は、その無線信号に基づいて信号有無情報を取得する。そして、無線通信装置1000は、取得された信号有無情報に基づいて無線通信装置1000の状態を起動状態へ変更する。これにより、通信先装置は、無線通信装置1000と無線通信を行うことができる。
即ち、上記無線通信装置1000によれば、起動指示信号を送信可能な通信先装置と、起動指示信号を送信不能な通信先装置と、が混在している場合においても、無線通信装置1000が消費する電力の量を低減しながら、通信先装置と確実に無線通信を実行することができる。
以上、上記実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成及び詳細に、本願発明の範囲内において当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
なお、上記各実施形態において無線通信装置の各機能は、回路等のハードウェアにより実現されていた。ところで、無線通信装置は、処理装置と、プログラム(ソフトウェア)を記憶する記憶装置と、を備えるとともに、処理装置がそのプログラムを実行することにより、各機能を実現するように構成されていてもよい。この場合、プログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体に記憶されていてもよい。例えば、記録媒体は、フレキシブルディスク、光ディスク、光磁気ディスク、及び、半導体メモリ等の可搬性を有する媒体である。
また、上記実施形態の他の変形例として、上述した実施形態及び変形例の任意の組み合わせが採用されてもよい。
<付記>
上記実施形態の一部又は全部は、以下の付記のように記載され得るが、以下には限られない。
(付記1)
少なくとも1つの通信先装置と無線通信を実行可能に構成された無線通信装置であって、
前記通信先装置と、予め定められた第1の通信方式に従った無線通信を実行可能な状態である起動状態と、到来した無線信号を受信するために必要とされる電力が前記第1の通信方式よりも小さい第2の通信方式に従った起動指示信号を受信可能であり且つ前記通信先装置と当該第1の通信方式に従った無線通信を実行不能な状態であるスリープ状態と、のいずれかに当該無線通信装置の状態を設定するように構成され、
無線信号の到来の有無を検出する信号有無検出手段と、
前記検出された無線信号の到来の有無の、時間に対する変化を表す信号有無情報を取得する信号有無情報取得手段と、
前記取得された信号有無情報に基づいて、前記無線通信装置の状態を前記スリープ状態から前記起動状態へ変更する状態制御手段と、
を備える無線通信装置。
これによれば、無線通信装置の状態がスリープ状態に設定されている場合において、起動指示信号を送信不能な通信先装置が第1の通信方式に従った無線信号を送信したとき、無線通信装置は、その無線信号に基づいて信号有無情報を取得する。そして、無線通信装置は、取得された信号有無情報に基づいて無線通信装置の状態を起動状態へ変更する。これにより、通信先装置は、無線通信装置と無線通信を行うことができる。
即ち、上記無線通信装置によれば、起動指示信号を送信可能な通信先装置と、起動指示信号を送信不能な通信先装置と、が混在している場合においても、無線通信装置が消費する電力の量を低減しながら、通信先装置と確実に無線通信を実行することができる。
(付記2)
付記1に記載の無線通信装置であって、
前記状態制御手段は、前記無線通信装置の状態が前記スリープ状態に設定されている場合において、前記取得された信号有無情報が、所定の起動条件を満足するとき、当該無線通信装置の状態を前記起動状態へ変更するように構成された無線通信装置。
これによれば、通信先装置が特定の無線信号を送信している場合に、無線通信装置の状態を起動状態へ変更することができる。この結果、無線通信装置の状態が起動状態に無駄に設定されることを回避することができる。この結果、無線通信装置が消費する電力の量を低減することができる。
(付記3)
付記1又は付記2に記載の無線通信装置であって、
前記無線通信装置の状態が前記起動状態に設定されている期間において、予め設定された無線信号の送信を停止することにより、当該無線通信装置の状態が前記スリープ状態に設定されている場合に取得される予定の前記信号有無情報に基づいて、前記起動条件を決定する起動条件決定手段を備える無線通信装置。
これによれば、実際に通信先装置により送信された無線信号に基づいて、起動条件を適切に決定することができる。
(付記4)
付記3に記載の無線通信装置であって、
前記起動条件決定手段は、予め定められた通信先装置により送信された無線信号のみに基づいて、前記起動条件を決定するように構成された無線通信装置。
これによれば、起動条件を決定する基となる無線信号を送信する通信先装置を、特定の通信先装置に限定することができる。
(付記5)
付記1乃至付記4のいずれかに記載の無線通信装置であって、
前記無線通信装置の状態が前記起動状態に設定されている期間において、予め設定された無線信号の送信を停止することにより、当該無線通信装置の状態が前記スリープ状態に設定されている場合に取得される予定の前記信号有無情報に基づいて、前記通信先装置の当該無線通信装置への帰属を確認するための処理が開始するまでに要する時間である帰属確認開始時間を取得する帰属確認開始時間取得手段と、
前記状態制御手段は、前記無線通信装置の状態が前記スリープ状態に変更されてから、前記取得された帰属確認開始時間が経過する前の時点にて、当該無線通信装置の状態を前記起動状態に変更するように構成された無線通信装置。
これによれば、通信先装置の無線通信装置への帰属が解除される前に、無線通信装置の状態を起動状態に変更することができる。従って、通信先装置の無線通信装置への帰属が解除されることを回避することができる。
(付記6)
付記5に記載の無線通信装置であって、
前記帰属確認開始時間取得手段は、予め定められた通信先装置により送信された無線信号のみに基づいて、前記帰属確認開始時間を取得するように構成された無線通信装置。
これによれば、帰属確認開始時間を取得する基となる無線信号を送信する通信先装置を、特定の通信先装置に限定することができる。
(付記7)
付記1乃至付記6のいずれかに記載の無線通信装置であって、
前記無線通信装置の状態が前記起動状態に設定されている場合において、予め定められたスリープ条件が成立したとき、当該無線通信装置の状態を前記スリープ状態に変更するように構成され、且つ、当該無線通信装置の状態が当該スリープ状態である場合において、前記起動指示信号を受信したとき、当該無線通信装置の状態を当該起動状態に変更するように構成された無線通信装置。
(付記8)
少なくとも1つの通信先装置と無線通信を実行可能に構成された無線通信装置に適用される無線通信方法であって、
前記無線通信装置は、
前記通信先装置と、予め定められた第1の通信方式に従った無線通信を実行可能な状態である起動状態と、到来した無線信号を受信するために必要とされる電力が前記第1の通信方式よりも小さい第2の通信方式に従った起動指示信号を受信可能であり且つ前記通信先装置と当該第1の通信方式に従った無線通信を実行不能な状態であるスリープ状態と、のいずれかに当該無線通信装置の状態を設定するように構成され、
前記無線通信方法は、
無線信号の到来の有無を検出し、
前記検出された無線信号の到来の有無の、時間に対する変化を表す信号有無情報を取得し、
前記取得された信号有無情報に基づいて、前記無線通信装置の状態を前記スリープ状態から前記起動状態へ変更する、無線通信方法。
(付記9)
付記8に記載の無線通信方法であって、
前記無線通信装置の状態が前記スリープ状態に設定されている場合において、前記取得された信号有無情報が、所定の起動条件を満足するとき、当該無線通信装置の状態を前記起動状態へ変更する、無線通信方法。
(付記10)
付記8又は付記9に記載の無線通信方法であって、
前記無線通信装置が、当該無線通信装置の状態が前記起動状態に設定されている期間において、予め設定された無線信号の送信を停止することにより、当該無線通信装置の状態が前記スリープ状態に設定されている場合に取得される予定の前記信号有無情報に基づいて、前記起動条件を決定する、無線通信方法。
(付記11)
付記8乃至付記10のいずれかに記載の無線通信方法であって、
前記無線通信装置が、当該無線通信装置の状態が前記起動状態に設定されている期間において、予め設定された無線信号の送信を停止することにより、当該無線通信装置の状態が前記スリープ状態に設定されている場合に取得される予定の前記信号有無情報に基づいて、前記通信先装置の当該無線通信装置への帰属を確認するための処理が開始するまでに要する時間である帰属確認開始時間を取得し、
前記無線通信装置の状態が前記スリープ状態に変更されてから、前記取得された帰属確認開始時間が経過する前の時点にて、当該無線通信装置の状態を前記起動状態に変更する、無線通信方法。
(付記12)
少なくとも1つの通信先装置と無線通信を実行可能に構成された無線通信装置に実行させるための無線通信プログラムであって、
前記無線通信装置は、
前記通信先装置と、予め定められた第1の通信方式に従った無線通信を実行可能な状態である起動状態と、到来した無線信号を受信するために必要とされる電力が前記第1の通信方式よりも小さい第2の通信方式に従った起動指示信号を受信可能であり且つ前記通信先装置と当該第1の通信方式に従った無線通信を実行不能な状態であるスリープ状態と、のいずれかに当該無線通信装置の状態を設定するように構成され、
前記無線通信プログラムは、前記無線通信装置に、
無線信号の到来の有無を検出し、
前記検出された無線信号の到来の有無の、時間に対する変化を表す信号有無情報を取得し、
前記取得された信号有無情報に基づいて、前記無線通信装置の状態を前記スリープ状態から前記起動状態へ変更する、処理を実行させるための無線通信プログラム。
(付記13)
付記12に記載の無線通信プログラムであって、
前記処理は、
前記無線通信装置の状態が前記スリープ状態に設定されている場合において、前記取得された信号有無情報が、所定の起動条件を満足するとき、当該無線通信装置の状態を前記起動状態へ変更するように構成された無線通信プログラム。
(付記14)
付記12又は付記13に記載の無線通信プログラムであって、
前記処理は、
前記無線通信装置が、当該無線通信装置の状態が前記起動状態に設定されている期間において、予め設定された無線信号の送信を停止することにより、当該無線通信装置の状態が前記スリープ状態に設定されている場合に取得される予定の前記信号有無情報に基づいて、前記起動条件を決定するように構成された無線通信プログラム。
(付記15)
付記12乃至付記14のいずれかに記載の無線通信プログラムであって、
前記処理は、
前記無線通信装置が、当該無線通信装置の状態が前記起動状態に設定されている期間において、予め設定された無線信号の送信を停止することにより、当該無線通信装置の状態が前記スリープ状態に設定されている場合に取得される予定の前記信号有無情報に基づいて、前記通信先装置の当該無線通信装置への帰属を確認するための処理が開始するまでに要する時間である帰属確認開始時間を取得し、
前記無線通信装置の状態が前記スリープ状態に変更されてから、前記取得された帰属確認開始時間が経過する前の時点にて、当該無線通信装置の状態を前記起動状態に変更するように構成された無線通信プログラム。
本発明は、少なくとも1つの通信先装置と無線通信を実行可能に構成された無線通信装置等に適用可能である。
1 無線通信システム
10A,10B,… 無線基地局
11 第1の通信制御部
12 第2の通信制御部
13 起動指示信号受信部
14 パケット転送部
15 状態制御部
151 信号有無情報取得部
152 起動条件決定部
153 起動条件記憶部
154 帰属確認開始時間取得部
16 電力供給部
20 ROD無線端末
30 非ROD無線端末
40 通信端末
NW 通信網
1000 無線通信装置
1001 信号有無検出部
1002 信号有無情報取得部
1003 状態制御部

Claims (10)

  1. 少なくとも1つの通信先装置と無線通信を実行可能に構成された無線通信装置であって、
    前記通信先装置と、予め定められた第1の通信方式に従った無線通信を実行可能な状態である起動状態と、到来した無線信号を受信するために必要とされる電力が前記第1の通信方式よりも小さい第2の通信方式に従った起動指示信号を受信可能であり且つ前記通信先装置と当該第1の通信方式に従った無線通信を実行不能な状態であるスリープ状態と、のいずれかに当該無線通信装置の状態を設定するように構成され、
    無線信号の到来の有無を検出する信号有無検出手段と、
    前記検出された無線信号の到来の有無の、時間に対する変化を表す信号有無情報を取得する信号有無情報取得手段と、
    前記取得された信号有無情報に基づいて、前記無線通信装置の状態を前記スリープ状態から前記起動状態へ変更する状態制御手段と、
    を備える無線通信装置。
  2. 請求項1に記載の無線通信装置であって、
    前記状態制御手段は、前記無線通信装置の状態が前記スリープ状態に設定されている場合において、前記取得された信号有無情報が、所定の起動条件を満足するとき、当該無線通信装置の状態を前記起動状態へ変更するように構成された無線通信装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の無線通信装置であって、
    前記無線通信装置の状態が前記起動状態に設定されている期間において、予め設定された無線信号の送信を停止することにより、当該無線通信装置の状態が前記スリープ状態に設定されている場合に取得される予定の前記信号有無情報に基づいて、前記起動条件を決定する起動条件決定手段を備える無線通信装置。
  4. 請求項3に記載の無線通信装置であって、
    前記起動条件決定手段は、予め定められた通信先装置により送信された無線信号のみに基づいて、前記起動条件を決定するように構成された無線通信装置。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の無線通信装置であって、
    前記無線通信装置の状態が前記起動状態に設定されている期間において、予め設定された無線信号の送信を停止することにより、当該無線通信装置の状態が前記スリープ状態に設定されている場合に取得される予定の前記信号有無情報に基づいて、前記通信先装置の当該無線通信装置への帰属を確認するための処理が開始するまでに要する時間である帰属確認開始時間を取得する帰属確認開始時間取得手段と、
    前記状態制御手段は、前記無線通信装置の状態が前記スリープ状態に変更されてから、前記取得された帰属確認開始時間が経過する前の時点にて、当該無線通信装置の状態を前記起動状態に変更するように構成された無線通信装置。
  6. 請求項5に記載の無線通信装置であって、
    前記帰属確認開始時間取得手段は、予め定められた通信先装置により送信された無線信号のみに基づいて、前記帰属確認開始時間を取得するように構成された無線通信装置。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の無線通信装置であって、
    前記無線通信装置の状態が前記起動状態に設定されている場合において、予め定められたスリープ条件が成立したとき、当該無線通信装置の状態を前記スリープ状態に変更するように構成され、且つ、当該無線通信装置の状態が当該スリープ状態である場合において、前記起動指示信号を受信したとき、当該無線通信装置の状態を当該起動状態に変更するように構成された無線通信装置。
  8. 少なくとも1つの通信先装置と無線通信を実行可能に構成された無線通信装置に適用される無線通信方法であって、
    前記無線通信装置は、
    前記通信先装置と、予め定められた第1の通信方式に従った無線通信を実行可能な状態である起動状態と、到来した無線信号を受信するために必要とされる電力が前記第1の通信方式よりも小さい第2の通信方式に従った起動指示信号を受信可能であり且つ前記通信先装置と当該第1の通信方式に従った無線通信を実行不能な状態であるスリープ状態と、のいずれかに当該無線通信装置の状態を設定するように構成され、
    前記無線通信方法は、
    無線信号の到来の有無を検出し、
    前記検出された無線信号の到来の有無の、時間に対する変化を表す信号有無情報を取得し、
    前記取得された信号有無情報に基づいて、前記無線通信装置の状態を前記スリープ状態から前記起動状態へ変更する、無線通信方法。
  9. 請求項8に記載の無線通信方法であって、
    前記無線通信装置の状態が前記スリープ状態に設定されている場合において、前記取得された信号有無情報が、所定の起動条件を満足するとき、当該無線通信装置の状態を前記起動状態へ変更する、無線通信方法。
  10. 少なくとも1つの通信先装置と無線通信を実行可能に構成された無線通信装置に実行させるための無線通信プログラムであって、
    前記無線通信装置は、
    前記通信先装置と、予め定められた第1の通信方式に従った無線通信を実行可能な状態である起動状態と、到来した無線信号を受信するために必要とされる電力が前記第1の通信方式よりも小さい第2の通信方式に従った起動指示信号を受信可能であり且つ前記通信先装置と当該第1の通信方式に従った無線通信を実行不能な状態であるスリープ状態と、のいずれかに当該無線通信装置の状態を設定するように構成され、
    前記無線通信プログラムは、前記無線通信装置に、
    無線信号の到来の有無を検出し、
    前記検出された無線信号の到来の有無の、時間に対する変化を表す信号有無情報を取得し、
    前記取得された信号有無情報に基づいて、前記無線通信装置の状態を前記スリープ状態から前記起動状態へ変更する、処理を実行させるための無線通信プログラム。
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