JP2013178240A - ジッタ測定用トリガ発生器及びこれを用いたジッタ測定装置、ジッタ測定用トリガ発生方法及びジッタ測定方法 - Google Patents

ジッタ測定用トリガ発生器及びこれを用いたジッタ測定装置、ジッタ測定用トリガ発生方法及びジッタ測定方法 Download PDF

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    • H03B19/00Generation of oscillations by non-regenerative frequency multiplication or division of a signal from a separate source

Abstract

【課題】効率的にジッタデータを取得し、測定するデータのパターン長に依存せず高速なサンプリングを行う。
【解決手段】位相可変器2aは、被測定データ信号に同期したトリガクロックを入力とし、被測定データ信号のサンプルのトリガ周期が被測定データ信号の1ビットにつき1サンプルとなるようにトリガクロックの位相を制御する。可変分周器2bは、被測定データ信号の波形パターンの中でサンプリングされる点であるサンプル位置を固定したタイミングでトリガパルスを発生するように分周比が設定される。インターリーブ処理部4dは、被測定データ信号の測定パターン長と互いに素の関係になる離散値を用い、可変分周器2bからのトリガパルスにより測定パターン長と同じサンプル数分データをサンプラ3から取得する。
【選択図】図2

Description

本発明は、測定対象となる被測定データ信号に含まれる位相の揺らぎ(ジッタ:Jitter)を測定するためのトリガパルスを発生するジッタ測定用トリガ発生器及びこれを用いたジッタ測定装置、ジッタ測定用トリガ発生方法及びジッタ測定方法に関する。
データ伝送システムでは、伝送されるデータ信号の位相の揺らぎ、所謂ジッタが大きくなると、データ信号を正常に伝達できなくなる。このため、データ伝送システムやこのシステムを構築する機器のジッタ特性を予め測定しておく必要がある。特に、近年においては、デジタル通信の高速化に伴い、信号品質評価項目として、ジッタを規定する規格が多くなってきている。
ジッタは、信号遷移タイミングのゆらぎを意味しており、1分間の累積量を示すトータル・ジッタ(TJ)は、ジッタの発生範囲が決まっている有界のデターミニスティック・ジッタ(DJ:Deterministic jitter)と、累積するに連れてジッタ量が増す非有界のランダム・ジッタ(RJ:Random jitter )とに大別される。また、デターミニスティック・ジッタは、更に周期ジッタ(PJ)、データ依存ジッタ(DDJ)、デューティ・サイクル・ジッタ(DCD)に分類される。
ところで、データ伝送システムにおけるデータ信号は、Mark「1」/Space「0」を識別できるだけの電圧であっても、ジッタの発生によって通信エラーが起こしてしまうことがある。そして、このジッタ発生の原因を分析するにあたっては、ジッタを特徴別に分離すること(規格にも盛り込まれている)が分析に大きなメリットがある。例えば、測定対象の二つのDUT(Device Under Test )のジッタをそれぞれある特定時間だけ測定した時、両者のジッタ値が一緒であった場合でも、それぞれのジッタのランダム性の大きさの違いにより、測定時間を長くしたときのジッタ値が両者で異なってくる。このため、Fiber−Channelなどの規格では、ジッタを分類して規定し、その測定を規定化している。
ところで、データ伝送システムにおけるデータ信号のジッタを測定する方法としては、データ信号を波形観測装置に入力してそのアイ(eye)パターンを表示させ、その表示されたアイパターンの立ち上がりと立ち下がりの交差部分の幅からデータ信号のジッタ量を把握する方法がある。例えば、下記特許文献1には、データ信号のアイパターンを観測してジッタを求める方法が開示されている。
しかしながら、上述した波形観測装置に表示されるアイパターンの幅に基づいてジッタを測定する方法では、データ信号のパターンに依存して発生するデータ依存ジッタ(DDJ)を把握することができなかった。
そして、データ信号のジッタを測定するにあたっては、データ信号のタイミングを捉えられるものであれば良く、測定器も様々あるが、ジッタ値が規定化され、より一般的になってきた今日では、サンプリングオシロスコープを用いてジッタ測定を行うことが主流になってきている。そのため、各種測定器メーカは、既存のサンプリングオシロスコープの追加機能としてジッタ測定機能を実現し、ジッタ測定に貢献している。
この種のサンプリングオシロスコープを用いた方法では、波形観測をベースとし取得した波形から予測演算を行うことでジッタ測定を実現している。そのため、より早く効率的にデータを取得することが非常に重要である。
特開平5−145582号公報
ところで、ジッタ測定において、必要なサンプルはデータ信号の遷移時のみのデータである。しかしながら、従来のサンプリングオシロスコープは、広帯域ではあるものの、基本的に波形を観測する機器なので、位相シフト量を1UI(ユニットインターバル)より小さく設定し、複数のサンプル点を取得して波形描画を行い、データ信号の遷移時以外のデータもサンプリングしている。このため、ジッタ測定に不要なデータもサンプルとして取得するので、ジッタデータを効率的に取得することができないという課題があった。
また、前述のように分類されるジッタの一種であって、データの歪みによって発生するデータ依存ジッタ(以下、DDJとも言う)を測定する場合は、波形パターンを認識した上でDDJを測定する必要があり、測定する波形パターンの位置情報を測定するため、データパターン長に同期したトリガ周期になってしまう。このため、測定するデータ信号のパターンのパターン長が長くなればなるほど、ジッタ測定に有効なデータをサンプルとして得るのに時間を要し、サンプリング速度が遅くなるという課題があった。
そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであって、効率的にジッタデータを取得することができ、また、測定するデータのパターン長に依存せず高速なサンプリングを行うことが可能なジッタ測定用トリガ発生器及びこれを用いたジッタ測定装置、ジッタ測定用トリガ発生方法及びジッタ測定方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明の請求項1に記載されたジッタ測定用トリガ発生器は測定対象となる被測定データ信号に含まれるジッタを測定するためのトリガパルスを発生するジッタ測定用トリガ発生器2において、
前記被測定データ信号に同期したトリガクロックを入力とし、前記被測定データ信号のサンプルのトリガ周期が前記被測定データ信号の1ビットにつき1サンプルとなるように前記トリガクロックの位相を制御する位相可変器2aと、
前記被測定データ信号の波形パターンの中でサンプリングされる点であるサンプル位置を固定したタイミングで前記トリガパルスを発生するように分周比が設定可能な可変分周器2bとを備えたことを特徴とする。
請求項2に記載されたジッタ測定用トリガ発生器は、請求項1のジッタ測定用トリガ発生器において、
前記被測定データ信号の測定パターン長と互いに素の関係になる離散値を用いて前記測定パターン長と同じサンプル数分データを取得するインターリーブ処理部4dを備えたことを特徴とする。
請求項3に記載されたジッタ測定装置は、前記請求項1又は2記載のジッタ測定用トリガ発生器2が発生するトリガパルスに応じたタイミングで測定対象となる被測定データ信号をサンプリングするサンプラ3と、
前記サンプラでサンプリングされたデータを処理して遷移サンプルによるジッタ値をジッタ成分毎に分離してジッタ分析を行うデータ処理部4とを備えたことを特徴とする。
請求項4に記載されたジッタ測定用トリガ発生方法は、測定対象となる被測定データ信号に含まれるジッタを測定するためのトリガパルスを発生するジッタ測定用トリガ発生方法において、
前記被測定データ信号に同期したトリガクロックを入力とし、前記被測定データ信号のサンプルのトリガ周期が前記被測定データ信号の1ビットにつき1サンプルとなるように前記トリガクロックの位相を制御するステップと、
前記被測定データ信号の波形パターンの中でサンプリングされる点であるサンプル位置を固定したタイミングで前記トリガパルスを発生するように分周比を設定するステップとを含むことを特徴とする。
請求項5に記載されたジッタ測定用トリガ発生方法は、請求項4のジッタ測定用トリガ発生方法において、
前記被測定データ信号の測定パターン長と互いに素の関係になる離散値を用いて前記測定パターン長と同じサンプル数分データを取得するステップを含むことを特徴とする。
請求項6に記載されたジッタ測定方法は、前記請求項4又は5記載のジッタ測定用トリガ発生方法により発生するトリガパルスに応じたタイミングで測定対象となる被測定データ信号をサンプリングするステップと、
前記サンプリングされたデータを処理して遷移サンプルによるジッタ値をジッタ成分毎に分離してジッタ分析を行うステップとを含むことを特徴とする。
本発明によれば、被測定データ信号においてジッタ測定に不要な非遷移のデータを極力省くことができ、効率的にジッタデータを取得することができる。
被測定データ信号のパターンのパターン長数と同じサンプル数分のデータを取得することにより、1周期のデータを全て取得することができる。そして、データ信号のパターンのパターン長が長い場合であっても、可変分周器の分周比がある程度任意に設定可能となり、サンプリング速度の向上を図ることができる。これにより、測定する被測定データ信号のパターンのパターン長に依存せず、高速なサンプリングが行え、DDJを高速に測定でき、結果としてジッタ測定の高速化を図ることができる。
本発明に係るジッタ測定装置の第1実施の形態の概略構成を示すブロック図である。 本発明に係るジッタ測定装置の第2実施の形態の概略構成を示すブロック図である。 (a)本発明に係るジッタ測定装置によるジッタ測定のためのサンプル取得方法の説明図である。 (b)従来のジッタ測定装置によるジッタ測定のためのサンプル取得方法の説明図である。 (a)本発明に係る第1実施の形態のジッタ測定装置でジッタ解析を行った場合の具体的数値例を示す図である。 (b)本発明に係る第2実施の形態のジッタ測定装置でジッタ解析を行った場合の具体的数値例を示す図である。 (c)従来のジッタ測定装置によるサンプリング手法でジッタ解析を行った場合の具体的数値例を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について、添付した図面を参照しながら詳細に説明する。尚、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではなく、この形態に基づいて当業者などによりなされる実施可能な他の形態、実施例及び運用技術などはすべて本発明の範疇に含まれる。
図1は本発明に係るジッタ測定装置の第1実施の形態の概略構成を示すブロック図、図2は本発明に係るジッタ測定装置の第2実施の形態の概略構成を示すブロック図、図3(a)は本発明に係るジッタ測定装置によるジッタ測定のためのサンプル取得方法の説明図、図3(b)は従来のジッタ測定装置によるジッタ測定のためのサンプル取得方法の説明図、図4(a)は本発明に係る第1実施の形態のジッタ測定装置でジッタ解析を行った場合の具体的数値例を示す図、図4(b)は本発明に係る第2実施の形態のジッタ測定装置でジッタ解析を行った場合の具体的数値例を示す図、図4(c)は従来のジッタ測定装置によるサンプリング手法でジッタ解析を行った場合の具体的数値例を示す図である。
第1実施の形態のジッタ測定装置1(1A)は、図1に示すように、ジッタ測定用トリガ発生器2、サンプラ3、データ処理部4を備えて概略構成される。
ジッタ測定用トリガ発生器2は、ジッタ測定の対象となる被測定データ信号をサンプラ3でサンプリングする際のトリガパルスを発生するものであり、位相可変器2aと可変分周器2bを備えて構成される。
位相可変器2aは、被測定データ信号に同期したトリガクロックの位相を制御し、トリガクロックの出力タイミングの調整が可能な機器で構成される。位相可変器2aでは、被測定データ信号に同期したトリガクロックを入力とし、被測定データ信号のサンプルのトリガ周期(サンプラ3によるサンプリング結果)が1ビットにつき1サンプルとなるようにトリガクロックの位相を制御し、この位相が制御されたトリガパルスを可変分周器2bに入力している。
可変分周器2bは、被測定データ信号の波形パターンの固定タイミングでトリガパルスを発生してサンプラ3に入力するように分周比が設定可能な分周器で構成される。可変分周器2bは、設定された分周比で位相可変器2aからのトリガパルスを分周してサンプラ3に入力している。これにより、被測定データ信号をサンプラ3でトリガパルスに応じたタイミングでサンプリングする際、サンプリングされる点が固定タイミングになる。
このように、ジッタ測定用トリガ発生器2では、可変分周器2bの分周比の設定によりサンプル位置(サンプリングされる点)を固定タイミングとし、位相可変器2aの制御によりサンプル位置を自由に操作することができるようになっている。
なお、図1のジッタ測定用トリガ発生器2は、入力側から位相可変器2a、可変分周器2bの順に直列接続された構成であるが、その順番を入れ替えた構成としても良い。
この場合、次のように考えることができる。例えば、PRBS7(パターン長127ビット)の場合は、可変分周器2bの分周比の設定は127となる。この場合、127ビットに1回だけサンプリングするので、特定のビットのみをサンプルし続けることになる。ここで、位相可変レンジが1UIの位相可変器2aを使用すれば、可変分周器2bで特定のビットに固定し続けているので位相変化量を1UIと設定することで、サンプリングタイミングは1UIずつスイープすることになる。結果として、127回サンプリングした結果は127ビット全てのパターンに対して1サンプル取得することになり、1ビットにつき1サンプルを実現することができる。
サンプラ3は、ジッタ測定の対象となる被測定データ信号が入力されるとともに、ジッタ測定用トリガ発生器2が発生するトリガパルスが入力される。サンプラ3では、被測定データ信号をトリガパルスに応じたタイミングでサンプリングしている。
データ処理部4は、サンプラ3でサンプリングされたデータを処理して遷移サンプルによるジッタ値をジッタ成分毎に分離してジッタ分析を行うもので、エッジ抽出処理部4a、電圧/ジッタ変換処理部4b、ジッタ分析処理部4cを備えて構成される。なお、データ処理部4には、予め測定された被測定データ信号の波形の遷移形状が記憶されている。
エッジ抽出処理部4aは、サンプラ3でサンプリングされたデータ列に関して、ジッタデータとして有効な遷移サンプルと非遷移サンプルとに分離し、遷移サンプルのみを抽出する処理を行っている。
電圧/ジッタ変換処理部4bは、エッジ抽出処理部4aで抽出された遷移サンプルによるサンプリングデータ(電圧値)を周知の計算処理によってジッタ値(時間)に変換している。
ジッタ分析処理部4cは、電圧/ジッタ変換処理部4bで変換されたジッタ値(時間)における有効なジッタ値に基づいて各ジッタ成分に分離演算を行っている。
そして、上記構成による第1実施の形態のジッタ測定装置1Aでは、基本的に波形描画が不要なため、図3(a)に示すように、被測定データ信号のサンプルのトリガ周期が1UI(1ビット)につき1サンプルとなるようにトリガクロックの位相を制御しつつトリガパルスを必ず被測定データ信号のパターンの固定タイミングで発生させている。これにより、被測定データ信号のサンプリング結果も1ビットにつき1サンプルのみとなり、トリガパルスの位相を遷移時間に調整することで非遷移のデータを極力省くことが可能となる。その結果、従来のサンプリングオシロスコープと比較して、効率的にジッタデータを取得することができる。
なお、従来のサンプリングオシロスコープでは、波形描画が必要不可欠のため、例えば図3(b)に示すように、被測定データ信号のサンプルのトリガ周期が1UI(1ビット)につき複数サンプル(図示の例では3サンプル)となるようにトリガクロックの位相を制御しつつトリガパルスを必ず被測定データ信号のパターンの固定タイミングで発生させている。
ところで、第1実施の形態のジッタ測定装置1Aのように、被測定データ信号のサンプルのトリガ周期が1UI(1ビット)につき1サンプルであっても、DDJを測定する場合にはパターン位置を推定する必要がある。このため、トリガパルスを固定位置にする必要があり、可変分周器2bの分周比の設定が従来のサンプリングオシロスコープの波形観測時と同じになってしまい、長周期パターン測定時のサンプリング速度の低下を防ぐことができない。
さらに説明すると、従来のサンプリングオシロスコープによる通常の波形観測時では、集積するビットの位置が1→2→3→・・・といった固定順序になる。そして、ビットの位置が固定順序であれば、上述した第1実施の形態のジッタ測定装置1Aのように、位相可変器2aによってパターン位置を簡単に操作できるので、DDJを容易に測定することが可能である。
しかしながら、第1実施の形態のジッタ測定装置1Aにおいて、ビットの位置を固定順序とするためには、可変分周器2bの分周比の設定でトリガパルスを複数パターンに1度となるように設定する必要がある。このため、被測定データ信号が長周期パターンになると測定に時間を要してしまう。例えば、通信で一般的に用いているPRBS15は1周期32767bitであるが、従来のサンプリングオシロスコープだと1周期の測定に7s程度要してしまう。これは、図4(c)の例に示すように、可変分周器の分周比が32767と大きくなってしまい、サンプリング速度が約4.7kHz付近に制限されてしまうためである。
そこで、以下に説明する本発明に係る第2実施の形態のジッタ測定装置1(1B)では、上記問題をインターリーブによって解消している。
第2実施の形態のジッタ測定装置1Bは、図2に示すように、第1実施の形態のジッタ測定装置1Aの構成(ジッタ測定用トリガ発生器2、サンプラ3、データ処理部4)において、データ処理部4にインターリーブ処理部4dを付加したものである。なお、第1実施の形態のジッタ測定装置1Aと同一の構成要素には同一番号を付し、その説明を省略している。
インターリーブ処理部4dは、サンプラ3とエッジ抽出処理部4aとの間に設けられ、サンプラ3でのサンプリングによって得られた遷移サンプルをインターリーブ合成し、入力されたビットパターンを再生している。
さらに説明すると、インターリーブ処理部4dは、ビットの位置を固定順序としてデータを取得する場合の問題を解決するため、離散的にデータを取得している。
具体的には、図4(b)の例に示すように、1→4932→9864→14796→・・・といったビット順でインターリーブ処理部4bがサンプラ3からデータを取得している。この時、離散値は、被測定データ信号の測定パターン長と互いに素の関係になっている。インターリーブ処理部4dは、測定パターン長と同じサンプル数分データをサンプラ3から取得することによって1周期のデータをすべて取得することができる。そして、被測定データ信号のサンプルのトリガ周期が1UI(1ビット)につき1サンプルなので、その後は離散値よりインターリーブすることでデータが復元可能となる。
このように、第2実施の形態のジッタ測定装置1Bでは、離散値を用いることにより、被測定データ信号の測定パターン長が長い場合でも可変分周器2bの分周比の値をある程度任意に設定することが可能になる。その結果、サンプリング速度が制限されなくなる。そして、第2実施の形態のジッタ測定装置1Bでは、図4(b)に示すように、サンプリング速度が96.869kHzとなり、図4(c)に示す従来のサンプリングオシロスコープや図4(a)に示す第1実施の形態のジッタ測定装置1Aと比較して、約20倍速でジッタ測定が可能となる。
なお、図4(a)〜(c)は、10Gbit/sの被測定データ信号であって、その測定パターン長を32767bit、入力されるトリガクロックの分周比を64としたときの具体的数値例を示している。
また、サンプラ3によってサンプリングしたデータは電圧値として得られるが、予め被測定データ信号の波形の遷移形状がデータ処理部4に記憶されているので、電圧/ジッタ変換処理部4bにおいて電圧をジッタ値に相互変換可能である。そして、この相互変換が占める時間は支配的ではないので、高速化の妨げにはならない。
以上説明したように、本発明に係るジッタ測定装置1(1A,1B)では、可変位相シフト量として1UIを1ビットに設定し、被測定データ信号のデータが1ビットにつき1つのサンプルしか存在しないため、被測定データ信号のパターン長数のデータのサンプルで1周期を表現することができる。すなわち、被測定データ信号のパターン長数と同じサンプル数分のデータを取得することにより、1周期の被測定データ信号のデータを全て取得することができる。これにより、被測定データ信号において測定に不要な非遷移のデータを極力省くことができ、ジッタデータを効率的に取得することができる。
なお、従来のサンプリングオシロスコープを用いたサンプリング方法の場合では、図3(b)や図4(c)に示すように、被測定データ信号のデータが1ビットにつき複数のデータのサンプルが存在する。このため、被測定データ信号の波形パターンのパターン長数のサンプルで1周期を表現することができなかった。
また、特に、本発明に係る第2実施の形態のジッタ測定装置1Bでは、データの取得に離散値を用いているので、被測定データ信号のパターン長が長い場合であっても、可変分周器2bの分周比の値をある程度任意に設定でき、サンプリング速度が制限されなくなり、測定する被測定データ信号のパターン長に依存せず高速なサンプリングが行え、サンプリング速度の向上を図ることができる。これにより、DDJを高速に測定でき、結果としてジッタ測定の高速化を図ることができる。
具体的には、図4(a)〜(c)に示すように、サンプリング速度の上限値を100kHzとし、10Gbit/sの被測定データ信号(測定パターン長:32767bit)をサンプリングする場合、従来のサンプリングオシロスコープや第1実施の形態のジッタ測定装置1Aではサンプリング速度が4.768kHzであるのに対し、第2実施の形態のジッタ測定装置1Bではサンプリング速度が96.869kHzになる。
よって、第2実施の形態のジッタ測定装置1Bでは、従来のサンプリングオシロスコープや第1実施の形態のジッタ測定装置1Aと比較して、約20倍のサンプリング速度でジッタ測定が可能になる。
なお、上述した数値例では、システムのサンプリング速度の上限値を100kHzとして説明したが、第2実施の形態のジッタ測定装置は、システムのサンプリング速度の上限値に応じて可変分周器2bの分周比を設定することが可能なので、システムのサンプリング速度の上限値が増加すれば、それに伴って可変分周器2bの分周比を小さく設定でき、さらにサンプリング速度の向上を図ることができる。
1(1A,1B) ジッタ測定装置
2 ジッタ測定用トリガ発生器
2a 位相可変器
2b 可変分周器
3 サンプラ
4 データ処理部
4a エッジ抽出処理部
4b 電圧/ジッタ変換処理部
4c ジッタ分析処理部
4d インターリーブ処理部

Claims (6)

  1. 測定対象となる被測定データ信号に含まれるジッタを測定するためのトリガパルスを発生するジッタ測定用トリガ発生器(2)において、
    前記被測定データ信号に同期したトリガクロックを入力とし、前記被測定データ信号のサンプルのトリガ周期が前記被測定データ信号の1ビットにつき1サンプルとなるように前記トリガクロックの位相を制御する位相可変器(2a)と、
    前記被測定データ信号の波形パターンの中でサンプリングされる点であるサンプル位置を固定したタイミングで前記トリガパルスを発生するように分周比が設定可能な可変分周器(2b)とを備えたことを特徴とするジッタ測定用トリガ発生器。
  2. 前記被測定データ信号の測定パターン長と互いに素の関係になる離散値を用いて前記測定パターン長と同じサンプル数分データを取得するインターリーブ処理部(4d)を備えたことを特徴とする請求項1記載のジッタ測定用トリガ発生器。
  3. 前記請求項1又は2記載のジッタ測定用トリガ発生器(2)が発生するトリガパルスに応じたタイミングで測定対象となる被測定データ信号をサンプリングするサンプラ(3)と、
    前記サンプラでサンプリングされたデータを処理して遷移サンプルによるジッタ値をジッタ成分毎に分離してジッタ分析を行うデータ処理部(4)とを備えたことを特徴とするジッタ測定装置。
  4. 測定対象となる被測定データ信号に含まれるジッタを測定するためのトリガパルスを発生するジッタ測定用トリガ発生方法において、
    前記被測定データ信号に同期したトリガクロックを入力とし、前記被測定データ信号のサンプルのトリガ周期が前記被測定データ信号の1ビットにつき1サンプルとなるように前記トリガクロックの位相を制御するステップと、
    前記被測定データ信号の波形パターンの中でサンプリングされる点であるサンプル位置を固定したタイミングで前記トリガパルスを発生するように分周比を設定するステップとを含むことを特徴とするジッタ測定用トリガ発生方法。
  5. 前記被測定データ信号の測定パターン長と互いに素の関係になる離散値を用いて前記測定パターン長と同じサンプル数分データを取得するステップを含むことを特徴とする請求項4記載のジッタ測定用トリガ発生方法。
  6. 前記請求項4又は5記載のジッタ測定用トリガ発生方法により発生するトリガパルスに応じたタイミングで測定対象となる被測定データ信号をサンプリングするステップと、
    前記サンプリングされたデータを処理して遷移サンプルによるジッタ値をジッタ成分毎に分離してジッタ分析を行うステップとを含むことを特徴とするジッタ測定方法。
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