JP2013178214A - タイヤの試験方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】この試験方法は、この試験の最中に、必要に応じて、供試タイヤTの内部への空気の供給、及び、供試タイヤ内からの空気の排出、のうちの少なくとも空気の供給を行うことにより、タイヤ内空気の特性を制御する工程を含んでおり、供試タイヤの内部に供給する空気に、タイヤの劣化を促進させる特性を付与するものであり、供試タイヤTが装着される試験用のリム2と、供試タイヤTを回転駆動する駆動ドラム3と、供試タイヤTへの空気供給配管4と、供試タイヤTからの排気管と、供試タイヤTの内部に供給される空気にタイヤの劣化を促進させる特性を付与する劣化特性付与装置7、8とを備えた試験装置1を用いるのが好ましい。
【選択図】図1
Description
負荷を加えた状態で供試タイヤを回転させて行うタイヤの試験方法であって、
この試験の最中に、必要に応じて、供試タイヤの内部への空気の供給、及び、供試タイヤ内からの空気の排出、のうちの少なくとも空気の供給を行うことにより、タイヤ内部の空気の特性を制御する工程を含んでおり、
供試タイヤの内部に供給する空気に、タイヤの劣化を促進させる特性を付与する。
供試タイヤが装着される試験用のリムと、
供試タイヤを回転駆動する駆動ドラムと、
供試タイヤへの空気供給配管と、
供試タイヤからの空気排出配管と、
供試タイヤの内部に供給される空気にタイヤの劣化を促進させる特性を付与する劣化特性付与装置とを備えている。
供試タイヤTは、所定の回転数で回転する駆動ドラム3に対して、所定の荷重によって押圧される。その結果、供試タイヤTは所定の回転数で回転する。
実施例1として、以上説明された試験要領に従って行われたタイヤの空気漏れ試験の一例が示される。供試タイヤ及び試験条件は、FMVSS(米国自動車安全基準)のNo.139における、低内圧耐久性能試験条件を基に設定された。表1に示される如く、以下のとおりである。
・供試タイヤのサイズ:175/65R14 82T SP10
・供試タイヤが装着される試験用リムの幅:5J
・供試タイヤへの負荷荷重:4.66kN
・供試タイヤの走行速度:120km/h
・供試タイヤの走行時間:144h
・供試タイヤの内部圧力:140kPa(試験中、この圧力に維持される)
・供試タイヤの内部温度:100°C(試験中、この温度に維持される)
・供試タイヤの内部空気へのオゾン注入:なし
上記負荷荷重、内圧、走行速度は、米国自動車安全基準の「低内圧耐久試験条件」に基づいて決定された。
実施例2として、以上説明された試験要領に従って行われたタイヤの空気漏れ試験の他の例が示される。供試タイヤ及び試験条件は、表1に示される如く、下記の項目以外は、実施例1と同一である。
・供試タイヤの内部温度:80°C(試験中、この温度に維持される)
・供試タイヤの内部空気のオゾン濃度:50pphp(試験中、この濃度に維持される)
比較例1として、以上説明された試験要領に従って行われたタイヤの空気漏れ試験のさらに他の例が示される。供試タイヤ及び試験条件は、表1に示される如く、下記の項目以外は、実施例1と同一である。
・供試タイヤの走行時間:192h
・供試タイヤの内部圧力:試験開始前に140kPaに設定した後は、試験中においても 圧力調整を行わずに放置される
・供試タイヤの内部温度:特定温度に設定せず、維持せずに放置される
実施例3として、以上説明された試験要領に従って行われたタイヤの空気漏れ試験のさらに他の例が示される。供試タイヤ及び試験条件は、表1に示される如く、下記の項目以外は、実施例1と同一である。
・供試タイヤのサイズ:195/55R15 84V ZE502
・供試タイヤが装着される試験用リムの幅:6J
・供試タイヤへの負荷荷重:4.91kN
実施例4として、以上説明された試験要領に従って行われたタイヤの空気漏れ試験のさらに他の例が示される。供試タイヤ及び試験条件は、表1に示される如く、下記の項目以外は、実施例1と同一である。
・供試タイヤのサイズ:195/55R15 84V ZE502
・供試タイヤが装着される試験用リムの幅:6J
・供試タイヤへの負荷荷重:4.91kN
・供試タイヤの内部温度を80°C(試験中、この温度に維持される)
・供試タイヤの内部空気のオゾン濃度:50pphp(試験中、この濃度に維持される)
比較例2として、以上説明された試験要領に従って行われたタイヤの空気漏れ試験のさらに他の例が示される。供試タイヤ及び試験条件は、表1に示される如く、下記の項目以外は、実施例1と同一である。
・供試タイヤのサイズ:195/55R15 84V ZE502
・供試タイヤが装着される試験用リムの幅:6J
・供試タイヤへの負荷荷重:4.91kN
・供試タイヤの走行時間:168h
・供試タイヤの内部圧力:試験開始前に140kPaに設定した後は、試験中においても 圧力調整を行わずに放置される
・供試タイヤの内部温度:特定温度に設定せず、維持せずに放置される
実施例5として、以上説明された試験要領に従って行われたタイヤの空気漏れ試験のさらに他の例が示される。供試タイヤ及び試験条件は、表2に示される如く、下記の項目以外は、実施例1と同一である。
・供試タイヤのサイズ:215/35R16 81V ZE912
・供試タイヤが装着される試験用リムの幅:7.5J
・供試タイヤへの負荷荷重:4.54kN
実施例6として、以上説明された試験要領に従って行われたタイヤの空気漏れ試験のさらに他の例が示される。供試タイヤ及び試験条件は、表2に示される如く、下記の項目以外は、実施例1と同一である。
・供試タイヤのサイズ:215/35R16 81V ZE912
・供試タイヤが装着される試験用リムの幅:7.5J
・供試タイヤへの負荷荷重:4.54kN
・供試タイヤの内部温度:80°C(試験中、この温度に維持される)
・供試タイヤの内部空気のオゾン濃度:50pphp(試験中、この濃度に維持される)
比較例3として、以上説明された試験要領に従って行われたタイヤの空気漏れ試験のさらに他の例が示される。供試タイヤ及び試験条件は、表2に示される如く、下記の項目以外は、実施例1と同一である。
・供試タイヤのサイズ:215/35R16 81V ZE912
・供試タイヤが装着される試験用リムの幅:7.5J
・供試タイヤへの負荷荷重:4.54kN
・供試タイヤの走行時間:168h
・供試タイヤの内部圧力:試験開始前に140kPaに設定した後は、試験中においても 圧力調整を行わずに放置される
・供試タイヤの内部温度:特定温度に設定せず、維持せずに放置される
実施例1から6及び比較例1から3の各タイヤについて、24時間ごとに試験架台1aからリム2を外し、損傷の発生部分を目視にて確認し、損傷発生までの経過時間を24時間ピッチで確認した。この確認結果が表1及び表2に示されている。実施例1から6のタイヤTについては、そのインナーに劣化損傷が認められ、短時間(144時間)で市場での内部劣化が再現できた。一方、比較例1から3のタイヤTについては、ブレーカー部に損傷が認められた。すなわち、比較例1から3のタイヤTについては、長時間(192時間、168時間)経過後においても市場での内部劣化は再現し得なかった。各例の評価について、内部劣化が再現し得なかった比較例1から3に対しては×印で示し、内部劣化を十分に再現し得た実施例2、4、6に対しては◎で示し、内部劣化は再現し得たがその評価に長時間を要した実施例1、3、5に対しては○で示した。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
2・・・リム
3・・・駆動ドラム
4・・・空気供給配管
5・・・コンプレッサ
6・・・接続管
7・・・劣化成分添加装置
8・・・加熱装置
9・・・タンク
10・・・電熱ヒータ
11・・・圧力センサ
12・・・温度センサ
13・・・オゾンセンサ
14・・・調整弁
15・・・アクチエータ
16・・・制御配線
17・・・排気口
18・・・排気管
19・・・安全弁
T・・・供試タイヤ
Claims (8)
- 負荷を加えた状態で供試タイヤを回転させて行うタイヤの試験方法であって、
この試験の最中に、必要に応じて、供試タイヤの内部への空気の供給、及び、供試タイヤ内からの空気の排出、のうちの少なくとも空気の供給を行うことにより、タイヤ内部の空気の特性を制御する工程を含んでおり、
供試タイヤの内部に供給する空気に、タイヤの劣化を促進させる特性を付与する、タイヤの試験方法。 - 上記空気に対するタイヤの劣化を促進させる特性の付与が、供試タイヤに供給する空気にタイヤの劣化を促進する成分を添加すること、及び、供試タイヤに供給する空気をタイヤの劣化を促進する温度まで加熱すること、のうちの少なくとも一方により実行される、請求項1に記載のタイヤの試験方法。
- 上記タイヤの劣化を促進する成分が、酸素、オゾン及び水分のうちの、少なくとも一つである、請求項2に記載のタイヤの試験方法。
- 上記タイヤの劣化を促進する空気の温度が、50°C以上150°C以下である、請求項2又は3に記載のタイヤの試験方法。
- 供試タイヤが装着される試験用のリムと、
供試タイヤを回転駆動する駆動ドラムと、
供試タイヤへの空気供給配管と、
供試タイヤからの空気排出配管と、
供試タイヤの内部に供給される空気にタイヤの劣化を促進させる特性を付与する劣化特性付与装置とを備えているタイヤの試験装置。 - 上記劣化特性付与装置が、上記空気供給配管に設置された、空気にタイヤの劣化を促進する成分を添加する劣化成分添加装置、及び、空気をタイヤの劣化を促進する温度まで加熱する加熱装置、のうちの少なくとも一方である、請求項5に記載のタイヤの試験装置。
- 上記劣化成分添加装置が、空気に、酸素、オゾン及び水分のうちの少なくとも一つを添加する、請求項6に記載のタイヤの試験装置。
- 上記タイヤの劣化を促進する空気の温度が、50°C以上150°C以下である、請求項6に記載のタイヤの試験装置。
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JP2015090329A (ja) * | 2013-11-07 | 2015-05-11 | 住友ゴム工業株式会社 | 空気入りタイヤの試験方法 |
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