JP2013178130A - 緩衝装置とそれを用いた組込用計量装置 - Google Patents

緩衝装置とそれを用いた組込用計量装置 Download PDF

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Abstract

【課題】被計量物がロボットハンドなどで計量皿に載置される際の衝撃を緩和する緩衝装置を提供する。
【解決手段】緩衝装置1は、組込用計量装置の荷重受け部を固定するための荷重受け部取付部3が設けられた上部板部材4と、組込用計量装置の可動部を固定するための可動部取付部6が設けられた下部板部材7と、上部板部材4と下部板部材7との間に挟まれた板状の弾性部分を有し、この弾性部分が上部板部材4と下部板部材7との間に複数箇所に分かれて配置された複数の緩衝部材8と、緩衝部材8を貫通し上部板部材4と下部板部材7とを結合する取付ボルト9及びナットとを備える。取付ボルト9及びナットは、緩衝部材8を介して下部板部材7と接触し、上部板部材4及び下部板部材7を結合する。計量装置の計量皿に瞬間的な衝撃が加わるときのゼロ点やスパンの変動を防止できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、生産ラインを流れる製品などを計量するために生産ラインに組み込まれる組込用計量装置と、被計量物がロボットハンドなどで組込用計量装置の計量皿に載置される際の衝撃を緩和する緩衝装置に関する。
出願人は、生産ラインに組み込んで使用する組込用計量装置を開発し、下記特許文献1に開示している。
この組込用計量装置100は、図15に示す外観を有し、筐体が、ステンレス製のカバー20と、ステンレス製のベース21とで構成され、カバー20の上面から荷重受け部30だけが露出している。この荷重受け部30の上に計量皿(不図示)が載り、計量皿の上に被計量物(不図示)が置かれる。また、カバー20の後端には、計測データ出力用のコネクタが取り付けられた裏蓋22が固定されている。
この筐体内には、図16に示すように、荷重受け部30を支持し、被測定荷重に応じて下方に変位する可動部41と、可動部41に一端が連結された二本の平行するロバーバル機構42と、可動部41に一端が連結された連結部43と、連結部43の他端に連結されたレバー機構44と、レバー機構44の支点45を保持し、且つ、ロバーバル機構42の他端が連結された固定部46とが設けられており、さらに、レバー機構44と一体に結合されたテコ部材47や、テコ部材47に固定されたコイル51、コイル51に作用する磁界を生成する磁気回路50などが配置されている。
また、荷重受け部30の軸部分が挿通されるカバー20の開口から埃や水分が浸入せず、且つ、荷重受け部30が被測定荷重に応じて自由に変位できるように、荷重受け部30の軸部分にダイヤフラム82の内周が固定され、このダイヤフラム82の外周がダイヤフラム固定板83を介してカバー20に固定されている。
図17には、荷重受け部30を支持する可動部41を拡大して示している。
この組込用計量装置100は、例えば、図18に示すように、搬入コンベア120と搬出コンベア121との間に設置される。搬入コンベア120で搬入された被測定物130は、ロボットハンド(チャックハンドルなど)122で把持されて組込用計量装置100の計量皿に載せられて計量され、計量が終了した被測定物130は、再びロボットハンド122で把持されて搬出コンベア121に移され、搬出される。
組込用計量装置100では、ロボットハンドの動きにより計量皿に過負荷が加わる場合を想定して、下記特許文献2に記載されているような、バネ部材を内蔵した緩衝装置を荷重受け部30の内部に設けている。そのため、ロボットハンドの誤動作などで計量皿に過負荷が加わる場合でも、バネ部材を内蔵する緩衝装置により過負荷が吸収される。
特開2012−13465号公報 特開2009−244129号公報
組込用計量装置の計量皿に被測定物を載置するロボットハンドの動作を観察すると、ロボットハンドは、把持した被測定物を計量皿の数mm上で開放しており、開放された被測定物が数mm落下して計量皿上に載る。
このとき、被測定物が硬い金属の場合、落下した被測定物と金属の計量皿との衝突により強い衝撃が瞬間的に発生する場合がある。
この衝撃により、精密な計量装置のゼロ点やスパン(測定幅、秤の公称測定範囲の両限界値の差の絶対値)に変動が生じる場合があることを、本発明者等は確認している。
しかし、こうした瞬間的に発生する衝撃は、従来のバネ部材を内蔵した緩衝装置では吸収することができない。
本発明は、こうした事情を考慮して創案したものであり、被計量物がロボットハンドなどで計量皿に載置される際の衝撃を緩和する緩衝装置、及び、それを備えた組込用計量装置を提供することを目的としている。
本発明は、被測定荷重を受ける荷重受け部と、被測定荷重に応じて下方に変位する可動部とを備える組込用計量装置の荷重受け部及び可動部の間に配置される緩衝装置であって、荷重受け部を固定するための荷重受け部取付部が上側表面に設けられた上部板部材と、可動部を固定するための可動部取付部が側方に設けられ、可動部取付部を除く板状面積が上部板部材と略等しい下部板部材と、上部板部材と下部板部材とを離間した複数の位置で結合する複数の取付ボルトと、上部板部材と下部板部材との間、及び、上部板部材または下部板部材と取付ボルトとの間に介在する緩衝部材と、を備え、取付ボルトが、上部板部材または下部板部材の一方に対し、緩衝部材を介してのみ接触して、上部板部材と下部板部材とを結合することを特徴とする。
この緩衝装置は、計量装置の計量皿に瞬間的な衝撃が加わることに起因するゼロ点やスパンの変動を防止することができる。
また、本発明の緩衝装置では、上部板部材または下部板部材の一方に取付ボルトの直径よりも大きい径の複数の貫通孔を設け、緩衝部材は、環状の板状部分と板状部分に接続する円筒部分とを有するブッシュ形状のものとし、緩衝部材の板状部分が上部板部材及び下部板部材の間に挟まれ、緩衝部材の円筒部分が貫通孔に嵌合するように配置する。そして、緩衝部材の円筒部分に取付ボルトを挿通し、取付ボルトの先端にナットを螺合することにより上部板部材と下部板部材とを結合することができる。
このように、ブッシュ形状の緩衝部材を用いると、貫通孔を具備する上部板部材または下部板部材への装着が容易になる。
また、本発明の緩衝装置では、このナットが緩衝部材の円筒部分に埋め込まれていても良い。
また、本発明の緩衝装置では、ブッシュ形状の緩衝部材の円筒部分が嵌合された貫通孔に、反対の側から別のブッシュ状緩衝部材の円筒部分を嵌合し、二つの緩衝部材の円筒部分に取付ボルトを挿通し、別の緩衝部材の板状部分から突出する取付ボルトの先端にナットを螺合して上部板部材と下部板部材とを結合するようにしても良い。
また、本発明の緩衝装置では、上部板部材または下部板部材の一方に、取付ボルトの直径よりも大きい径の複数の貫通孔を設け、緩衝部材は、この貫通孔よりも大きい外径の環状部材とし、この緩衝部材を貫通孔の位置で上部板部材及び下部板部材の間に挟まれるように配置する。取付ボルトは、この緩衝部材と、貫通孔の反対側の位置に配置した別の緩衝部材とに挿通し、別の緩衝部材から突出する取付ボルトの先端にナットを螺合して上部板部材と下部板部材とを結合することが可能である。
また、本発明の緩衝装置では、荷重受け部取付部を上部板部材の中央に設け、緩衝部材を上部板部材の四隅に配置し、この四隅で、取付ボルトにより上部板部材と下部板部材とを結合することが望ましい。
こうすることで、上部板部材に対して下部板部材が正しく位置決めされ、上部板部材と下部板部材との結合が安定化するため、偏荷重に対しても計量皿が傾きにくくなる。
また、本発明の緩衝装置では、上部板部材または下部板部材の一方に、取付ボルトの直径よりも大きい径の複数の貫通孔を設け、緩衝部材は、複数の貫通孔よりも外側の位置で上部板部材及び下部板部材の間に挟まれる輪状紐部材と、貫通孔よりも大きい外径の環状部材とで構成し、取付ボルトを、貫通孔の位置で環状部材に挿通した後、貫通孔に遊嵌し、取付ボルトの先端を、上部板部材または下部板部材の他方に形成された螺孔に螺合して上部板部材と下部板部材とを結合するようにしても良い。
また、本発明の緩衝装置では、緩衝部材をゴムで成形することが望ましい。
ゴムから成る緩衝部材は、上部板部材に継続的に加わる被測定荷重を下部板部材に忠実に伝え、上部板部材に瞬間的に加わる衝撃を吸収する。
また、本発明は、前記緩衝装置を荷重受け部と可動部との間に配置した組込用計量装置であって、緩衝装置及び可動部を筐体内に配置することを特徴とする。
緩衝装置を筐体に内蔵させることで、緩衝装置への異物の混入が防止できる。
また、本発明の組込用計量装置では、緩衝装置が、荷重受け部を固定するための荷重受け部取付部が上側表面に設けられた上部板部材と、可動部を固定するための可動部取付部が側方に設けられた下部板部材とを備えており、荷重受け部取付部の周囲に形成された段差と荷重受け部との間でダイヤフラムの内周が固定され、ダイヤフラムの外周が、筐体に固定される。
この組込用計量装置では、衝撃を緩衝装置が吸収し、ゼロ点やスパンの変動が生じない。
本発明により、組込用計量装置の計量皿にロボットハンドで被計量物を載置する際のゼロ点やスパンの変動を防ぐことができる。そのため、生産ラインや物流ラインに組み込んだ組込用計量装置の校正作業の負担が軽減され、高い計量精度を保証することができる。
本発明の第1の実施形態に係る緩衝装置の斜視図 図1の緩衝装置の平面図 図1の緩衝装置の短辺側側面図 図1の緩衝装置の長辺側側面図 図4のA−A位置での断面図 図1の緩衝装置を組込用計量装置の可動部に取付けた状態を示す図 図1の緩衝装置を組込用計量装置の可動部と荷重受け部との間に取付けた状態を示す図 本発明の第1の実施形態に係る緩衝装置の変形図 本発明の第2の実施形態に係る緩衝装置を示す図 本発明の第3の実施形態に係る緩衝装置の斜視図 図10の緩衝装置の平面図 図10の緩衝装置の側面図 図4のA−A位置及びB−B位置での断面図 「ゼロ点ずれ」及び「スパンずれ」の測定結果を表すグラフ 従来の組込用計量装置の外観を示す図 図15の組込用計量装置の内部構造を示す図 図15の組込用計量装置の可動部と荷重受け部との結合状態を示す図 図15の装置が生産ラインに組み込まれた状態を示す図
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態では、ブッシュ形状の緩衝部材を用いる緩衝装置について説明する。
図1は、この緩衝装置の斜視図であり、図2は平面図、図3は短辺側の側面図、図4は長辺側の側面図、また、図5は、図4のA−A位置での断面図である。
この緩衝装置1は、荷重受け部固定用の取付穴2が設けられた荷重受け部取付部3を中央に有する上部板部材4と、可動部固定用の貫通孔5が設けられた可動部取付部6を側方に有し、可動部取付部6を除く板状面積が上部板部材4の面積に等しい下部板部材7と、防振ゴムから成るブッシュ形状の緩衝部材8と、上部板部材4、緩衝部材8及び下部板部材7を貫通する取付ボルト9と、取付ボルト9の下端に螺合されるナット10(図5)とを有している。
上部板部材4の荷重受け部取付部3は、荷重受け部との間でダイヤフラムの内周を固定するための段差を備えている。
また、上部板部材4の四隅には、取付ボルト挿通用の孔が設けられており、この孔に取付ボルト9が挿通される。
図5に示すように、下部板部材7は、取付ボルト9が挿通される箇所に、取付ボルト9の軸部の直径よりも大きい径の貫通孔11を有している。
緩衝部材8は、上部板部材4と下部板部材7との間に挟まれる円環形状で板状の弾性部分と、下部板部材7の貫通孔11に挿入される円筒部分とが一体化されたブッシュ形状を有しており、円筒部分の先端にはナット10が埋め込まれている。
この緩衝装置を組み立てる場合は、ブッシュ形状の緩衝部材8の円筒部分を下部板部材7の貫通孔11に挿入し、円環状の弾性部分が下部板部材7の表面から突出するように緩衝部材8を下部板部材7に装着する。
次いで、緩衝部材8の円環状の弾性部分を下部板部材7と上部板部材4とで挟むように下部板部材7上に上部板部材4を載置し、上部板部材4の取付ボルト挿通用の孔及び緩衝部材8の円筒部分の孔に取付ボルト9を挿入し、取付ボルト9の先端を緩衝部材8の円筒部分に埋め込まれたナット10に螺合する。
このナット10から取付ボルト9の先端が所定量突出するまで取付ボルト9を螺合すると、上部板部材4、緩衝部材8及び下部板部材7は、取付ボルト9及びナット10により結合される。
この結合状態において、上部板部材4と下部板部材7とは、緩衝部材8を介して接触している。また、上部板部材4と直接接触する取付ボルト9、及び、取付ボルト9が螺合されるナット10は、緩衝部材8を介して下部板部材7に接触しており、下部板部材7と、取付ボルト9及びナット10とが直接接触している箇所は存在しない。
図6は、緩衝装置1の可動部取付部6を組込用計量装置の可動部41に取り付けた状態を示している。
また、図7は、緩衝装置1の可動部取付部6を組込用計量装置の可動部41に取り付けると共に、緩衝装置1の荷重受け部取付部3を荷重受け部30に取り付けて、組込用計量装置の荷重受け部30と可動部41との間に緩衝装置1を装着した状態を示している。
このように、この緩衝装置1は、組込用計量装置の可動部41と共にケース20の内部に配置される。
また、ダイヤフラム82の内周は、荷重受け部取付部3の周囲に形成された段差と、荷重受け部取付部3に取り付けられた荷重受け部30との間に固定され、ダイヤフラム82の外周はダイヤフラム固定板83を介してカバー20に固定される。
ケース20から露出した荷重受け部30に加わる被測定荷重は、緩衝装置1の上部板部材4、緩衝部材8及び下部板部材7を通じて可動部41に伝えられる。
一方、荷重受け部30が瞬間的な衝撃を受けたときは、その衝撃が緩衝装置1の上部板部材4や取付ボルト9、ナット10には伝わるが、下部板部材7は、それらと緩衝部材8を介してのみ接触しているため、瞬間的な衝撃は緩衝部材8で吸収されて、下部板部材7、及び、それに固定された可動部41には達しない。また、瞬間的な衝撃を緩衝部材8が吸収するため、瞬間的な衝撃による組込用計量装置のゼロ点やスパンの変動が回避できる。
この緩衝装置1では、緩衝部材8の弾性部分が、上部板部材4及び下部板部材7の間で4箇所に分かれて配置されているため、緩衝部材8間での応力の伝播が無い。そのため、分散配置された緩衝部材8は、例えば、上部板部材4と面積が等しい一枚のゴム板で緩衝部材を形成する場合に比べて、高い緩衝効果が得られる。
また、この緩衝装置1では、荷重受け部取付部3を上部板部材4の中央に設け、上部板部材4の四隅に緩衝部材8を配置して、取付ボルト9及びナット10により上部板部材4、緩衝部材8及び下部板部材7を結合しているため、上部板部材4に対して下部板部材7が正しく位置決めされ、上部板部材4と下部板部材7とが安定的に結合される。そのため、偏荷重に対しても計量皿が傾き難い。
また、ブッシュ型の緩衝部材8は、下部板部材7に対して安定的、且つ、容易に装着できる、と言う利点がある
また、この緩衝装置1は、組込用計量装置のケース20内に配置されるため、緩衝装置1内への異物の混入が防止できる。
なお、ここでは、取付ボルト9及びナット10による上部板部材4、緩衝部材8及び下部板部材7の結合を4箇所で行っているが、結合箇所は3箇所でも良い。
図8には、ブッシュ形状の緩衝部材を用いる緩衝装置の変形例を示している。図8(a)は側面図、図8(b)は、図8(a)のA−A位置での断面図である。
この装置では、下部板部材7の貫通孔11の両側からブッシュ形状の緩衝部材12の円筒部分を挿入し、上部板部材4の孔及び緩衝部材12、12の円筒部分の孔に取付ボルト9を挿入し、下側の緩衝部材12から突出した取付ボルト9の先端にナット10を螺合している。
この装置では、上部板部材4が緩衝部材12を介して下部板部材7に接触している。また、上部板部材4と直接接触する取付ボルト9は、下部板部材7に対しては緩衝部材12を介して接触しており、下部板部材7と取付ボルト9とが直接接触している箇所は存在しない。
そのため、上部板部材4に伝達した衝撃は、取付ボルト9には伝わるが、緩衝部材12で吸収されて下部板部材7には伝わらない。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態では、平板状で円環状の緩衝部材を用いる緩衝装置について説明する。
図9(a)は、この装置の側面図、図9(b)は、図9(a)のB−B位置での断面図である。
この装置では、下部板部材7に、取付ボルトの軸部の直径よりも大きい径の複数の貫通孔11を設け、この貫通孔11よりも大きい外径の平板状の環状部材(ゴムワッシャ)を緩衝部材13として用いている。
そして、下部板部材7の貫通孔11の両側(上下)にゴムワッシャ13を配置し、上部板部材4の孔、上側のゴムワッシャ13の孔、下部板部材7の貫通孔11、及び、下側のゴムワッシャ13の孔に取付ボルト9を挿入し、下側のゴムワッシャ13から突出した取付ボルト9の先端にナット10を螺合している。
この装置では、上部板部材4がゴムワッシャ13を介して下部板部材7に接触している。また、上部板部材4と直接接触する取付ボルト9は、下部板部材7に対してはゴムワッシャ13を介して接触しており、下部板部材7と取付ボルト9とが直接接触している箇所は存在しない。
そのため、上部板部材4に伝達した衝撃は、取付ボルト9には伝わるが、ゴムワッシャ13で吸収されて下部板部材7には伝わらない。
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態では、紐状の輪状部材と平板状の環状部材とを緩衝部材に用いる緩衝装置について説明する。
図10は、この緩衝装置の斜視図である。図11(a)(b)は平面図であり、図11(b)では下部板部材の状態を点線で表している。図12(a)は長辺側の側面図、図12(b)は短辺側の側面図、図13(a)は、図11(a)のA−A位置での断面図、図13(b)は、図11(a)のB−B位置での断面図である。
この緩衝装置は、上部板部材64と、下部板部材67と、上部板部材64及び下部板部材67の間に挟まれる輪状紐部材(ゴム紐)70と、二本の取付ボルト68と、取付ボルト68の頭部と下部板部材67の裏面との間に挟まれる平板状の環状部材(ゴムワッシャ)69とを有している。
下部板部材67は、取付ボルト68の軸部の直径よりも大きい径の二つの貫通孔72を有し、この貫通孔72内には、貫通孔72に接触しないようにカラー73が配置されている。上部板部材64及び下部板部材67の対向する面には、ゴム紐70の位置決め用の溝71(図11(b))が設けられており、この溝71は、二つの貫通孔72よりも外側の位置に上部板部材64及び下部板部材67の外周に沿って形成されている。
また、上部板部材64は、二つの貫通孔72と対向する位置に、取付ボルト68の先端が螺合される螺孔を有している。
この装置を組み立てるときは、下部板部材67の位置決め用溝71にゴム紐70を配置し、下部板部材67と上部板部材64との間でゴム紐70を挟むように上部板部材64を重ね、ゴムワッシャ69を嵌めた取付ボルト68を、下部板部材67の裏面側から、貫通孔72内に配置されたカラー73に挿入する。
そして、挿入した取付ボルト68の先端を上部板部材64の螺孔に螺合して上部板部材64と下部板部材67とを結合する。このとき、取付ボルト68の上部板部材64への進入量がカラー73により規制され、ゴムワッシャ69の“つぶし代”が一定になる。
この装置では、上部板部材64がゴム紐70を介して下部板部材67に接触している。また、上部板部材64と直接接触する取付ボルト68は、下部板部材67に対してはゴムワッシャ69を介して接触しており、下部板部材67と取付ボルト68とが直接接触している箇所は存在しない。
そのため、上部板部材64に伝達した衝撃は、取付ボルト68には伝わるが、緩衝部材70,69で吸収されて下部板部材67には伝わらない。
また、ゴム紐は、細くて弾性を有しているため、ゴム紐の各部分間での応力の伝播は無視できる。
次に、本発明の緩衝装置を取り付けた組込用計量装置の特性について説明する。
ここでは、緩衝装置として、図8に示すブッシュ型の緩衝部材12を用いた緩衝装置(第1の実施形態)と、図9に示す平板状のゴムワッシャ13を用いた緩衝装置(第2の実施形態)と、図10〜図13に示すゴム紐70及びゴムワッシャ69を用いた緩衝装置(第3の実施形態)とを用いて組込用計量装置の特性を測定している。
また、比較のため、緩衝部材を持たない図15の組込用計量装置の特性(比較例)についても測定した。
測定は、次の手順で実施した。
組込用計量装置の校正(キャリブレーション)を実施した後、
(1)組込用計量装置の計量皿に、任意の錘を一定の高さから落下させる。
(2)無負荷時の重量値を“ゼロ点”として記録する。
(3)所定秤量の分銅を載せたときの重量値を“秤量負荷時”として記録する。
(4)スパン((3)「秤量負荷時」−(2)「ゼロ点」)を計算する。
(5)(1)〜(4)を一定回数繰り返す。
(6)ゼロ点の前回データとの差を“ゼロ点ずれ”として算出し、スパンの前回データとの差を“スパンずれ”として算出する。
図14は、第1〜第3の実施形態の緩衝装置を用いた場合、及び、緩衝装置を用いない場合(比較例)の「ゼロ点ずれ」及び「スパンずれ」の値(ずれの最大値を1として正規化した値)を、横軸に「ゼロ点ずれ」、縦軸に「スパンずれ」を目盛ったグラフに表している。
ここでは、第1の実施形態(ゴムブッシュ使用)の特性を四角、第1の実施形態(ゴムワッシャ使用)の特性を三角、第3の実施形態(ゴム紐使用)の特性を×で表し、緩衝装置を用いない比較例の特性を丸で表しているが、第1〜第3の実施形態の緩衝装置を用いたときの特性は、全て(0,0)付近に集中している。
これらの測定結果は、組込用計量装置の計量皿にロボットハンドで被計量物を載置する際に生じるゼロ点やスパンの変動が、本発明の緩衝装置を用いて効果的に防止できることを示している。
この緩衝装置は、高さが低くコンパクトであるため、これを組込用計量装置に装着しても組込用計量装置は、それ程大きくならない。そのため、組込用計量装置の設計が容易であり、各種の計量装置にこの緩衝装置を用いることができる。
なお、ここで示した構成は、本発明の一例であり、本発明は、それだけに限定されるものではない。例えば、ここでは、取付ボルトが上部板部材に直接接触し、下部板部材には緩衝部材を介して接触する場合について説明したが、これを逆にして、取付ボルトが下部板部材に直接接触し、上部板部材には緩衝部材を介して接触するように構成することも可能である。
また、シート状の緩衝部材は、第1、第2、第3の実施形態の緩衝部材に比べて、緩衝部材の各部分間に伝播する応力が増えるため、緩衝効果は低くなるが、実用上支障が出ない程度に衝撃を吸収できるため、本発明は、シート状の緩衝部材の使用を排除するものではない。
本発明の緩衝装置は、各種の組込用計量装置に用いることができ、生産ラインを持つ製造工場や搬送ラインを持つ物流施設、あるいは、研究施設や医療施設など、幅広い分野で利用することができる。
1 緩衝装置
2 荷重受け部固定用取付穴
3 荷重受け部取付部
4 上部板部材
5 可動部固定用貫通孔
6 可動部取付部
7 下部板部材
8 緩衝部材
9 取付ボルト
10 ナット
11 貫通孔
12 ブッシュ型緩衝部材
13 平板状緩衝部材
20 カバー
21 ベース
22 裏蓋
30 荷重受け部
41 可動部
42 ロバーバル機構
43 連結部
44 レバー機構
45 支点
46 固定部
47 テコ部材
50 磁気回路
51 コイル
64 上部板部材
67 下部板部材
68 取付ボルト
69 ゴムワッシャ
70 ゴム紐
71 位置決め用溝
72 貫通孔
73 カラー
82 ダイヤフラム
83 ダイヤフラム固定板
100 組込用計量装置
120 搬入コンベア
121 搬出コンベア
122 ロボットハンド
130 被測定物

Claims (10)

  1. 被測定荷重を受ける荷重受け部と、被測定荷重に応じて下方に変位する可動部とを備える組込用計量装置の前記荷重受け部及び可動部の間に配置される緩衝装置であって、
    前記荷重受け部を固定するための荷重受け部取付部が上側表面に設けられた上部板部材と、
    前記可動部を固定するための可動部取付部が側方に設けられ、前記可動部取付部を除く板状面積が前記上部板部材と略等しい下部板部材と、
    前記上部板部材と前記下部板部材とを離間した複数の位置で結合する複数の取付ボルトと、
    前記上部板部材と前記下部板部材との間、及び、前記上部板部材または下部板部材と前記取付ボルトとの間に介在する緩衝部材と、
    を備え、
    前記取付ボルトが、前記上部板部材または下部板部材の一方に対し、前記緩衝部材を介してのみ接触して、前記上部板部材と前記下部板部材とを結合することを特徴とする緩衝装置。
  2. 請求項1に記載の緩衝装置であって、前記上部板部材または下部板部材の一方が、前記取付ボルトの直径よりも大きい径の複数の貫通孔を具備し、前記緩衝部材が、環状の板状部分と該板状部分に接続する円筒部分とを有し、前記板状部分が前記上部板部材及び下部板部材の間に挟まれ、前記円筒部分が前記貫通孔に嵌合するように配置され、前記取付ボルトが、前記緩衝部材の前記円筒部分に挿通され、前記取付ボルトの先端にナットが螺合されて前記上部板部材と前記下部板部材とが結合されることを特徴とする緩衝装置。
  3. 請求項2に記載の緩衝装置であって、前記ナットが前記緩衝部材の前記円筒部分に埋め込まれていることを特徴とする緩衝装置。
  4. 請求項2に記載の緩衝装置であって、前記緩衝部材の前記円筒部分が嵌合された前記貫通孔に、反対の側から別の前記緩衝部材の前記円筒部分が嵌合され、前記取付ボルトが二つの前記緩衝部材の前記円筒部分に挿通され、前記別の緩衝部材の前記板状部分から突出する前記取付ボルトの先端にナットが螺合されて前記上部板部材と前記下部板部材とが結合されることを特徴とする緩衝装置。
  5. 請求項1に記載の緩衝装置であって、前記上部板部材または下部板部材の一方が、前記取付ボルトの直径よりも大きい径の複数の貫通孔を具備し、前記緩衝部材が、前記貫通孔よりも大きい外径の環状部材から成り、前記貫通孔に遊嵌される前記取付ボルトが、前記貫通孔の位置で前記上部板部材及び下部板部材の間に挟まれるように配置された前記緩衝部材と、前記貫通孔の反対側の位置に配置された別の前記緩衝部材とに挿通され、前記別の緩衝部材から突出する前記取付ボルトの先端にナットが螺合されて前記上部板部材と前記下部板部材とが結合されることを特徴とする緩衝装置。
  6. 請求項1から5に記載の緩衝装置であって、前記荷重受け部取付部が、前記上部板部材の中央に設けられ、前記緩衝部材が前記上部板部材の四隅に分かれて配置され、前記取付ボルトが前記四隅で前記上部板部材と前記下部板部材とを結合することを特徴とする緩衝装置。
  7. 請求項1に記載の緩衝装置であって、前記上部板部材または下部板部材の一方が、前記取付ボルトの直径よりも大きい径の複数の貫通孔を具備し、前記緩衝部材が、前記複数の貫通孔よりも外側の位置で前記上部板部材及び下部板部材の間に挟まれる輪状紐部材と、前記貫通孔よりも大きい外径の環状部材とから成り、前記取付ボルトが、前記貫通孔の位置で前記環状部材に挿通された後、前記貫通孔に遊嵌され、前記取付ボルトの先端が、前記上部板部材または下部板部材の他方に形成された螺孔に螺合されて前記上部板部材と前記下部板部材とが結合されることを特徴とする緩衝装置。
  8. 請求項1から7のいずれかに記載の緩衝装置であって、前記緩衝部材が、ゴムから成ることを特徴とする緩衝装置。
  9. 請求項1から8のいずれかに記載の緩衝装置が前記荷重受け部と前記可動部との間に配置された組込用計量装置であって、前記緩衝装置及び可動部が筐体内に内蔵されていることを特徴とする組込用計量装置。
  10. 請求項9に記載の組込用計量装置であって、前記緩衝装置が、前記荷重受け部を固定するための荷重受け部取付部が上側表面に設けられた上部板部材と、前記可動部を固定するための可動部取付部が側方に設けられた下部板部材とを備え、前記荷重受け部取付部の周囲に形成された段差と前記荷重受け部との間でダイヤフラムの内周が固定され、前記ダイヤフラムの外周が、前記筐体に固定されることを特徴とする組込用計量装置。
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