JP2013175963A - コーディネータ、無線通信システム、及び無線通信方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 マルチホップ環境において、コーディネータと集約ノードとの間の受信電力に対応した各パケット結合数のパケット誤り率に基づいて、推定した送信時間を算出することにより、コーディネータがパケット結合数を決定するので、端末間でパケットの結合、分解を繰り返し実施する必要がなく、また、再送時間を考慮した適切なパケット結合数で結合パケットを送信することができる。
【選択図】 図1
Description
また、パケット結合数をパケット誤り率の閾値のみで増減しているため、パケット結合におけるオーバヘッド削減による時間短縮が再送に掛かる時間を下回る場合には、パケットの伝送時間が長くなる可能性があるという問題点がある。
図1は、この発明における無線通信端末が適用される無線通信システム1の構成を示す概略図である。
パケット結合数は、単一パケット時の推定送信時間と結合数毎のパケット結合時の推定送信時間を算出して比較し、最適な結合数を決定する。
推定送信時間は、単一パケット及びパケット結合時の送信時間に再送確率(再送しなければならない確率)を乗算し求める。
再送確率は、コーディネータ2から集約ノード4の経路上で、最も劣化した経路の値を使用する。
また、逆方向である集約ノード4から通知されたパケットをコーディネータ2に中継する。
本図では、中継ノード3は1端末のみを図示したが、複数端末によるパケットの中継や、中継ノード3を除外したコーディネータ2と集約ノード4の直接通信も許容する。
ノード5〜7から送信されたパケットを収集し、コーディネータ2から通知されたパケット結合数に従ってパケット結合をおこなう。
結合パケットは、中継ノード3を中継してコーディネータ2に送信する。
ここでの配下のノードとは、集約ノード4がコーディネータ2と逆方向に無線通信を行うノードのことである。
混雑したノードより1ホップ以上離れたノードを集約ノード4とすることにより信号が集中する前の段階にてパケットを収集することができる。
詳細については後述する。
ノード5〜7のパケットは、集約ノード4の指示により集約ノード4へ送信する。なお、ここでは、端末が3個であるとして説明するがこれに限られない。
なお、コーディネータ2以外の無線通信端末は、同じ機能を備えてもよく、コーディネータ2の指示により、中継ノード3、集約ノード4、ノード5〜7となりえる。
なお、図2は本実施の形態の特徴的な構成のみを記載し、他の一般的な構成については記載を省略してある。
ここで、集約ノード4の決定が必要な場合とは、例えば、コーディネータ2で受信するパケット数が閾値を超過した場合などがある。詳細については後述する。
ノード間の受信電力は、例えば、経路探索時の応答メッセージ中に格納された受信電力をテーブルに保持しておく。
そして、結合パケット数決定部205から集約ノード4に決定したノード番号が入力され、受信電力の問い合わせがあった場合に、コーディネータ2と集約ノード4との間の受信電力を結合パケット数決定部205に出力する。
最も悪い受信電力とするのは、他経路でも単一パケットの送信時間よりもパケット結合時の送信時間を短縮することができるためである。
このように、平均した受信電力とすることにより、1つ1つの経路毎に受信電力を算出して比較する必要がなくなり計算回数を減らすことができるためである。
コーディネータ2と集約ノード4との間の経路全体の受信電力を結合パケット数決定部205に出力して、パケット結合数を決定してもよい。
PERテーブルは、例えば、予め実機による測定値を元に計算機シミュレータで作成する。
PERテーブルには、パケット結合数毎に、受信電力毎のパケット誤り率(PER)が格納されている。
この受信電力とパケット数をパケット誤り率取得部1005に出力し、パケット誤り率取得部2004からPERを取得する。
このPERに基づいて、パケット結合数を決定する。詳しくは後述する。
図4で示した計算式で、単一パケット時の推定送信時間は、単一パケット当たりの送信時間(ヘッダとデータとACK)にデータ数(パケット結合時と数を合わせる)と個別時の再送確率(再送しなければならない確率であり、パケット誤り率を1から除算した逆数である)を乗算する。
結合パケット時の推定送信時間は、パケットを結合した時の送信時間(ヘッダと送信する複数のデータとACK)にパケットを結合した時の再送確率を乗算して求める。
受信部207は、図1の中継ノード3を介して集約ノード4から送信されたパケットを受信し、パケット分析部208に出力する。
なお、受信部207は、集約ノード4から直接送信されたパケットを受信することもある。
分析した結果、パケットが結合されていた場合には、パケットの分割をおこなうパケット分解部209にパケットを出力する。
パケットが結合されていなかった場合には、転送部210に対してパケットを出力する。
パケットの分解方法としては、ヘッダ中のオフセット情報からメッセージの開始位置を取得して、パケットを分解する。
転送部210で処理するパケットの内容例として、施設における消費電力や、温度情報の管理、または、電力やガス会社におけるモニタリング情報などがある。
本実施の形態における集約ノード4は、受信部41、パケット分析部42、パケット結合部43、送信部44を備えている。
なお、図5は本実施の形態の特徴的な構成のみを記載し、他の一般的な構成については記載を省略してある。
そして、データ収集要求と共にパケット結合数を受信した場合は、データ収集要求と共にパケット結合数を送信部44に出力する。
他ノードからパケットを受信した場合はキュー(図示せず)に保持し、受信したパケットの数が、パケット結合数より少ない場合には配下ノードに対してデータ収集要求を送信部44に出力する。
上記以外の場合には、パケットの内容により、パケット結合部43または送信部44に出力せずに、破棄をおこなう。
パケット結合部43は、パケット分析部42から入力された複数のパケットを結合パケットに結合し、送信部44に出力する。
そして、パケット分析部42から単一パケット、またはパケット結合部43から結合パケットが入力されると中継ノード3に送信する。
本実施の形態では、中継ノード3に送信するとするが、集計ノード4がコーディネータ2の末端方向の直下にあるような場合は、コーディネータ2に送信することもある。
まず、図6のフローチャートを参照して、コーディネータ2の動作について説明する。
コーディネータ2の動作は、無線通信端末のパケットを収集するイベントが上位の装置、またはタイマにより発生した際に開始する。
図7は、集約ノード選択部202が集約ノード4を選択する環境のブロック図である。
また、図8は、集約ノード選択部202が集約ノード4を選択する処理を示すフローチャートである。
(F21)。
受信したパケット数が予め決められた閾値より少ない場合は、無線リンク上での信号は混雑していないとして処理を終了する。
受信したパケット数が予め決められた閾値以上である場合、無線リンク上で信号が混雑していると判断する。
そして、集約ノード選択部202は、各ノードの使用回数が最も多い(中継回数が最も多い)ノードを集約ノードとして選択する。
集約ノード選択部202では、予め配下のノードの経路情報を保持しているとして説明するが、図2の経路情報管理部203の経路情報を参照して他のノードとの経路数を割り出し、経路数が最も多いノードを集計ノードとして選択するとしてもよい。
図1では、この様に混雑したノードより1ホップ以上離れたノード(図7の9)を集約ノード4としている。
以上が、図6のF2で、集約ノード選択部202が収集を指示するノード(集約ノード4)を選択する処理である。
以下に、結合パケット数決定部205が、集約ノード4に通知するパケット結合数を決定する処理について図9を用いて説明する。
図9は、結合パケット数決定部205がパケット結合数を決定する処理を示すフローチャートである。
例えば、コーディネータ2と中継ノード3の経路間が10dBm、中継ノード3と集約ノード4の経路間が15dBmの場合には、コーディネータ2と集計ノード4との間の受信電力として取得するのはコーディネータ2と中継ノード3の経路間の受信電力10dBmである。
また、受信電力の取り方として、コーディネータ2から集約ノード4の経路における受信電力が閾値以上の場合には、受信電力を平均した値を使用することも可能とする。
これにより、極端に結合数が少なくなることを回避することができる。また、平均した受信電力とすることにより、1つ1つの経路毎に受信電力を算出して比較する必要がなくなり計算回数を減らすことができる。
なお、パケット誤り率は結合するパケット数(結合パケットのパケット結合数)により異なるため、結合時の推定送信時間を算出する場合には、パケット数ごとに実施する。
まず、結合パケット数決定部205が受信電力と、最小値1からの連番でパケット結合数と経路情報管理部203から取得した受信電力をパケット誤り率取得部204に出力する。
図3のPERテーブルで示すパケット結合数毎、受信電力毎のPERは、受信電力が同じ場合、パケット結合数が多くなる(大きくなる)とパケット誤り率も大きくなる。
また、パケット結合数が同じ場合、受信電力が大きくなるとパケット誤り率が小さくなる。
単一パケット時の推定送信時間Tsは、単一パケット当たりの送信時間(ヘッダとデータとACKを送信する時間)にデータ数nと1のパケットを送信する再送確率(パケット誤り率を1から除算した逆数)を乗算して求めることができる。
また、結合パケット時の推定送信時間Taは、パケット結合時の送信時間(ヘッダとn個のデータとACKを送信する時間)にデータ数n(パケット結合数)とnのパケットを送信する再送確率(パケット誤り率を1から除算した逆数)を乗算して求めることができる。
例えば、受信電力が同じ場合、パケット結合数が多いほど(大きいほど)パケット誤り率が大きくなり、再送確率も大きくなる。
図10では、パケット結合なしの場合(単一パケットで送信の場合)の推定送信時間より、結合パケットの場合の推定送信時間が短くなるのは、パケット結合数が2〜9の間である。
以上がパケット結合数の範囲を抽出する処理である。
結合パケット数決定部205は、F33で取得した値について、システムの要求品質に応じてパケット結合数を決定する(F34)。
例えば、システムの要求品質が高い場合は、最小値をパケット結合数とし、パケットエラーレートを最小とする。信号の衝突回数を少なくする場合は、最大値をパケット結合数とし、送信回数を少なくする。スループットが要求される場合は、差分が最も大きい値をパケット結合数とし、処理を終了する。
以上が、図6のF3で、結合パケット数決定部205が集約ノード4に通知するパケット結合数を決定する処理である。
以降は、図1の集約ノード4がパケット結合数分、配下のノードからパケットを収集して、パケット結合数分のパケットを結合して(パケット結合数が1であれば単一パケットをそのまま)、送信してくる動作(F5〜F8)になるが、説明は後述する。
この様に、コーディネータ2にてパケット結合数を決定することにより、全ノードの負荷に応じて集約ノード4を変更することを可能としている。
受信部207は、集約ノード4から受信した結合パケットをパケット分析部208に出力する。
次に、パケット分析部208は、受信部207から取得したパケットが結合パケットであるか否かを分析する。
結合パケットでない場合は、転送部210に単一のパケットを出力し、処理を終了する。
以上が、コーディネータ2の動作の説明である。
まず、集約ノード4の受信部41が、中継ノード3を経由してコーディネータ2からデータ収集要求と共にパケット結合数を受信すると(F5)、パケット分析部42にパケット結合数を結合数に出力し、他ノード(図1の配下のノード5〜7)に対してデータを収集するように、パケット分析部42から送信部44にデータ収集要求を出力する(F6)。
また、受信部41から単一パケットがパケット分析部42に入力されると、送信部44に出力する。
入力されたパケットがパケット結合数を満たし、データ収集が完了すると、パケット結合部43に収集したパケットを結合して送信部44に出力する。
送信部44は、パケット分析部42から入力される単一のパケット、またはパケット結合部43から入力されるパケット結合数だけ結合された結合パケットを指定のノード(ここでは中継ノード3)に送信する(F8)。
以上が、無線通信システム1のコーディネータ2と集約ノード4の動作である。
パケット長とすることにより、様々なメッセージを送信するシステムにて適用することができる。
実施の形態1では、コーディネータ2がパケット結合数を決定していたが、本実施の形態では、コーディネータ2指示により各ノードが経路の通信品質からパケット結合数を決定する場合もある。
各ノードでパケット結合数を決定することにより、コーディネータの負荷を下げることができる。
本実施の形態の場合に、集約ノード4は、図2における経路情報管理部203、パケット誤り率取得部204、結合パケット数決定部205の構成を有する。
Claims (7)
- マルチホップ環境においてパケットを収集し結合する集約ノードから結合された結合パケットを受信するコーディネータにおいて、
自己と前記集約ノードとの間の受信電力を取得する受信電力取得手段と、
パケット結合数毎に受信電力に対応したパケット誤り率が予め記憶された記憶手段から前記受信電力取得手段で取得した受信電力に対する各パケット結合数のパケット誤り率を取得するパケット誤り率取得手段と、
該パケット誤り率取得手段で取得したパケット誤り率に基づいて各パケット結合数の送信時間を推定する送信時間推定手段と、
該送信時間推定手段で推定した送信時間に基づいてパケット結合数を決定するパケット結合数決定手段と、
該パケット結合数決定手段で決定したパケット結合数を前記集約ノードに送信する送信手段と、
を備えたことを特徴とするコーディネータ。 - 複数のノードから前記集約ノードを選択する集約ノード選択手段を更に備え、
該集約ノード選択手段は、受信した前記結合パケットに記載の中継経路から中継回数が多く、かつ2以上の他のノードからパケットを収集するノードを集約ノードとして選択することを特徴とする請求項1記載のコーディネータ。 - 複数のノードから前記集約ノードを選択する集約ノード選択手段を更に備え、
該集約ノード選択手段は、受信した前記結合パケットに記載の中継経路から中継回数が多いノードから自己と逆方向に1ホップ離れ、かつ2以上の他のノードからパケットを収集するノードを集約ノードとして選択することを特徴とする請求項1記載のコーディネータ。 - 複数のノードから前記集約ノードを選択する集約ノード選択手段、及び前記各ノード間の経路を記憶する経路情報管理手段を更に備え、
前記集約ノード選択手段は、前記経路情報管理手段に記憶された各ノード間の経路に基づき、他のノードとの経路数が多く、かつ2以上のノードからパケットを収集するノードを集約ノードとして選択することを特徴とする請求項1記載のコーディネータ。 - 前記自己と集約ノードとの間に他のノードを介する場合、前記自己と集約ノードとの間の受信電力は、前記自己と前記集約ノードとの経路上での各ノード間での受信電力が最も小さい受信電力とすることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のコーディネータ。
- マルチホップ環境においてパケットを収集し結合する集約ノードと、該集約ノードで結合された結合パケットを受信するコーディネータを備えた無線通信システムにおいて、
前記コーディネータと前記集約ノードとの間の受信電力を取得する受信電力取得手段、
パケット結合数毎に受信電力に対応したパケット誤り率が予め記憶された記憶手段から前記受信電力取得手段で取得した受信電力に対する各パケット結合数のパケット誤り率を取得するパケット誤り率取得手段、
該パケット誤り率取得手段で取得したパケット誤り率に基づいて各パケット結合数の送信時間を推定する送信時間推定手段、
該送信時間推定手段で推定した送信時間に基づいてパケット結合数を決定するパケット結合数決定手段、
該パケット結合数決定手段で決定したパケット結合数を前記集約ノードに送信する送信手段、
を備えたことを特徴とする無線通信システム。 - マルチホップ環境においてパケットを収集し結合する集約ノードから結合された結合パケットを受信するコーディネータの無線通信方法において、
自己と前記集約ノードとの間の受信電力を取得する受信電力取得ステップと、
パケット結合数毎に受信電力に対応したパケット誤り率が予め記憶された記憶手段から前記受信電力取得ステップで取得した受信電力に対する各パケット結合数のパケット誤り率を取得するパケット誤り率取得ステップと、
該パケット誤り率取得ステップで取得したパケット誤り率に基づいて、各パケット結合毎の送信時間を推定する送信時間推定ステップと、
該送信時間推定ステップで推定した送信時間に基づいてパケット結合数を決定するパケット結合数決定ステップと、
該パケット結合数決定ステップで決定したパケット結合数を前記集約ノードに送信する送信ステップと、
を備えたことを特徴とする無線通信方法。
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JP2017041769A (ja) * | 2015-08-20 | 2017-02-23 | 横河電機株式会社 | 無線中継機器、処理装置、無線通信システム、及び無線通信方法 |
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