JP2013175846A - 電波受信機器および電波時計 - Google Patents

電波受信機器および電波時計 Download PDF

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Abstract

【課題】 絶縁部材を別部品として用いずに、アンテナの受信感度を向上させることができる電波受信機器および電波時計を提供する。
【解決手段】 腕時計ケース1の上部開口を時計ガラス11で閉塞し、この腕時計ケース1の下部開口を金属製の裏蓋12で閉塞し、且つこの腕時計ケース1内にアンテナ15を配置された腕時計において、腕時計ケース1が、金属製の外ケース8と、この外ケース8の内側に配置された合成樹脂製の内ケース9とを有し、この内ケース9で外ケース8と裏蓋12とを電気的に絶縁した。従って、別部品としての絶縁部材を用いずに、合成樹脂製の内ケース8によって、外ケース8と裏蓋9とを確実に絶縁でき、且つ合成樹脂製の内ケース9によってアンテナ15を金属製の外ケース8から十分に離してアンテナ15の受信感度を向上させることができる。
【選択図】 図3

Description

この発明は、電波腕時計、携帯電話機、携帯情報端末機などのアンテナを備えた電波受信機器および電波時計に関する。
例えば、電波腕時計においては、特許文献1に記載されているように、金属製の腕時計ケースの上部開口に時計ガラスを装着し、この腕時計ケースの下部開口に金属製の裏蓋を取り付け、この腕時計ケース内にアンテナを備えた時計モジュールを配置した構成のものが知られている。
特開2004−343625号公報
しかしながら、このような電波腕時計では、アンテナの側面及び下面が厚い金属で覆われるため、アンテナの受信感度が大きく低下する。特に、女持腕時計のように小型腕時計においては、アンテナと金属製の腕時計ケース内面とが近接するため、十分な受信感度が得られないという問題がある。また、金属製の腕時計ケースと金属製の裏蓋とが接触して導通していると、アンテナの磁芯の両端から発生する磁束によって、腕時計ケースと裏蓋とに渦電流が発生するため、この渦電流の発生を防ぐために腕時計ケースと裏蓋との間に絶縁部材を設けなけなければ、アンテナの受信性能を確保することができないという問題がある。
この発明が解決しようとする課題は、金属製の腕時計ケース及び金属製の裏蓋を使用しても十分な受信感度が得られ、しかも、金属製の腕時計ケースと金属製の裏蓋との絶縁も簡単に行なえる電波受信機器および電波時計を提供することである。
この発明は、筒状のケースと、このケースの一端開口を閉塞する電波透過部材と、前記ケースの他端開口を閉塞する金属製の蓋部材と、前記ケース内に配置されたアンテナとを備えた電波受信機器において、前記ケースは、金属製の外ケースと、この外ケースの内側に配置された合成樹脂製の内ケースとを有し、前記内ケースで前記外ケースと前記蓋部材とを電気的に絶縁したことを特徴とする電波受信機器である。
この発明によれば、金属製の外ケースの内側に配置された合成樹脂製の内ケースによってアンテナを金属製の外ケースから十分に離すことができるので、アンテナの受信感度を向上させることができる。また、合成樹脂製の内ケースによって、金属製の外ケースと金属製の蓋部材とが互いに接触するのを防ぐことができ、別部品としての絶縁部材を用いずに、外ケースと蓋部材とを電気的に絶縁することができる。
この発明を腕時計に適用した一実施形態を示した拡大正面図である。 図1に示された腕時計において、裏蓋を取り外した状態を示した拡大裏面図である。 図1に示された腕時計のA−A矢視における要部の拡大断面図である。 図1に示された腕時計のB−B矢視における要部の拡大断面図である。 図4に示された腕時計において腕時計ケースと裏蓋との接合部分を更に拡大して示した要部の断面図である。 図5に示された腕時計ケースと裏蓋との接合部分における突出部の各変形例を示し、(a)はその突出部の第1変形例を示した要部の拡大断面図、(b)はその突出部の第2変形例を示した要部の拡大断面図である。
以下、図1〜図5を参照して、この発明を腕時計に適用した一実施形態について説明する。
この腕時計は、図1に示すように、腕時計ケース1を備えている。この腕時計ケース1の3時側には、リュウズ2が設けられており、この腕時計ケース1の2時側、4時側、9時側には、それぞれ押釦スイッチ3が設けられている。また、この腕時計ケース1の12時側と6時側とには、バンド取付部4がそれぞれ設けられている。
この場合、腕時計ケース1は、図1〜図3に示すように、ケース本体5と、このケース本体5の上部に設けられた金属製のベゼル6と、このベゼル6の内側上部に設けられた合成樹脂製の上部見切り部材7aと、ベゼル6の内側下部に設けられた合成樹脂製の下部見切り部材7bとを備えている。ケース本体5は、図3に示すように、金属製の外ケース8と、この外ケース8の内側に配置された合成樹脂製の内ケース9と備えている。
この場合、外ケース8は、図3および図4に示すように、その上部が内ケース9の上部を覆うように内側に向けて突出して形成されている。金属製のベゼル6は、その下面に金属製の外ケース8の上部に位置する内周部に嵌着するリング状の嵌合部6aが下側に突出して形成されている。また、このベゼル6における嵌合部6aの上部には、ガラス装着部6bが設けられている。
これにより、ベゼル6は、図3および図4に示すように、その下面の嵌合部6aが外ケース8の上部の内周部に上方から嵌め込まれることにより、外ケース8の上部にパッキン10を介して取り付けられるように構成されている。また、上部見切り部材7aは、ベゼル6のガラス装着部6b内に接着剤や接着テープ(いずれも図示せず)によって接着されており、下部見切り部材7bは、ベゼル6の内周側に位置する下面に接着剤や接着テープ(いずれも図示せず)によって接着されている。
また、この腕時計ケース1の上部開口には、図1および図3に示すように、電波を透過する時計ガラス11がパッキン11aを介して取り付けられており、この腕時計ケース1の下部には、金属製の裏蓋12が防水パッキン12aを介して取り付けられている。さらに、この腕時計ケース1の内部には、図2および図3に示すように、時計モジュール13が配置されている。
この場合、時計ガラス11は、図3に示すように、腕時計ケース1のベゼル6のガラス装着部6bにパッキン11aを介して嵌め込まれることにより、上部見切り部材7をベゼル6のガラス装着部6b内に押し付けて固定させた状態で、腕時計ケース1に取り付けられている。時計モジュール13は、ハウジング14を備えている。このハウジング14には、図2および図3に示すように、アンテナ15、回路基板16、および電池17などの時計機能に必要な各種の部品が搭載されている。
アンテナ15は、図3に示すように、コア15aにコイル15bを巻き付けたバーアンテナである。このアンテナ15は、腕時計ケース1内の12時側に位置する回路基板16上に配置され、時刻データを含む標準電波を受信するように構成されている。この場合、アンテナ15は、ケース本体5の合成樹脂製の内ケース9に接近していても、金属製の外ケース8までの距離(K)が十分に長くなるように配置されている。
また、この金属製の裏蓋12の上面には、図3に示すように、アンテナ15の受信感度を向上させるための磁性部材19がアンテナ15に対応して設けられている。この裏蓋12は、図4に示すように、ねじ部材18によって腕時計ケース1の下面に取り付けられている。すなわち、腕時計ケース1のケース本体5における外ケース8の下面には、図2および図4に示すように、ねじ穴20が設けられており、裏蓋12には、ねじ挿入孔21がねじ穴20に対応した状態で上下に貫通して設けられている。
ねじ部材18は、図4に示すように、頭部18aとねじ部18bとを有している。このねじ部材18は、ねじ部18bが裏蓋12の下側からねじ挿入孔21を通して外ケース8のねじ穴20に螺入して締め付けられることにより、頭部18aが裏蓋12を外ケース8に向けて押し付けた状態で取り付けるように構成されている。
ところで、腕時計ケース1のケース本体5は、図3〜図5に示すように、金属製の外ケース8に合成樹脂製の内ケース9をナノメートル技術によって接合した構成なっている。すなわち、外ケース8の内壁面には、ナノメートルサイズの多数の凹凸部22が形成されている。内ケース9は、インサート成形によって外ケース8の内壁面に一体に形成されている。ここで、ナノメートルサイズとは、10〜300ナノメートル(以下、nmと称する。)のサイズをいう。
この実施形態の場合、多数の凹凸部22の超微細な穴の直径は、10〜100nmのサイズの穴径であり、例えば20〜300nm、20〜30nmのサイズの穴径である。また、多数の凹凸部22の超微細な穴の深さは、20nm程度である。さらに内ケース9の射出成形用の合成樹脂は、外ケース8の内壁面に形成されたナノメートルサイズの多数の凹凸部22に食い込んで成形される。
また、内ケース9の下面には、図5に示すように、防水パッキン12aが装着する装着溝23が環状に形成されている。この装着溝23は、防水パッキン12aの下部側の一部が装着溝23内から下側に突出した状態で配置され、この下側に突出した一部が裏蓋12の上面に圧接するように構成されている。
また、この内ケース9の下面には、図5に示すように、外ケース8の下面よりも下側に突出する突出部24が環状に形成されている。この場合、突起部24は、内ケース9の下面における装着溝23よりも外周側(図5では左側)に位置する箇所に設けられている。また、この突起部24は、外ケース8に裏蓋12が取り付けられた際に、外ケース8の下面と裏蓋12の上面との間に僅かな隙間(S)、例えば0.1mm程度の隙間(S)を確保すように形成されている。
すなわち、このケース本体5は、図4に示すように、外ケース8の下面に裏蓋12がねじ部材18によって締め付けられて取り付けられた際に、図5に示すように、防水パッキン12aが内ケース9と裏蓋12との間に圧縮されて配置されると共に、内ケース9の突起部24が裏蓋12の上面に圧接して外ケース8の下面と裏蓋12の上面との間に僅かな隙間(S)を形成することにより、外ケース8と裏蓋12とを電気的に絶縁するように構成されている。
また、合成樹脂製の内ケース8の内面には、図2に示すように、時計モジュール13の回転位置を規制するための位置規制突起25が形成されている。この位置規制突起25は、内ケース8の内面における12時と6時とに対応する箇所に形成されている。この位置規制突起25は、時計モジュール13のハウジング14の外周面に設けられた位置規制凹部14aに係合することにより、腕時計ケース1内における時計モジュール13の回転方向の位置を規制するように構成されている。
次に、このような腕時計ケース1のケース本体5を製作する場合について説明する。
この場合、腕時計ケース1のケース本体5は、金属製の外ケース8と合成樹脂製の内ケース9とを備えている。このため、ここでは、まず、ケース本体5の金属製の外ケース8と合成樹脂製の内ケース9との各材料について説明する。
金属製の外ケース8は、ステンレス、チタン、黄銅、アルミニウム、マグネシウム、あるいはこれらの金属元素のうちの少なくとも1つを含有する合金などの金属で形成されている。合成樹脂製の内ケース9は、ポリフェニレンスルファイド(PPS)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリアミド(PA)、ポリフタルアミド(PPA)、ポリエーテルケトン(PEEK)などの合成樹脂で形成されている。
このような金属製の外ケース8と合成樹脂製の内ケース9とを接合する場合には、まず、金属製の外ケース8の内周面をアルカリ液に浸漬させて脱脂処理を行い、この後、酸液に浸漬させて中和を図って洗浄する。次いで、金属製の外ケース8を侵食性水溶液または侵食性懸濁液に浸漬させて、外ケース8の内壁面にナノメートルサイズの多数の凹凸部22を形成する。
このときには、外ケース8の外表面を冶具やマスクなどで覆って、外ケース8の内周面のみを露呈させて浸漬させることにより、外ケース8の内壁面のみにナノメートルサイズの多数の凹凸部22を形成する。また、このナノメートルサイズの多数の凹凸部22を形成するための侵食性水溶液または侵食性懸濁液としては、ヒドラジン、アンモニア、水溶性アミン類、またはアルカリ土類金属水酸化物などが用いられるが、これに限定されない。
そして、外ケース8を水洗して乾燥させた後、インサート成形によって外ケース8の内周面に合成樹脂製の内ケース9を形成する。このときには、外ケース8を射出成形用の金型内に配置し、この状態で射出成形用の合成樹脂を金型内に射出する。このときに、金型内に射出された射出成形用の合成樹脂が、外ケース8の内壁面に形成されたナノメートルサイズの多数の凹凸部22に食い込んだ状態で、外ケース8の内周面に一体に形成される。
これにより、合成樹脂製の内ケース9が金型によって所定の形状で形成された状態で、金属製の外ケース8の内周面に接合される。この後、金型を離型して金型内から成形品を取り出すことにより、金属製の外ケース8の内周面に合成樹脂製の内ケース9が接合されて一体に形成されたケース本体5が得られる。
このように、この腕時計によれば、筒状の腕時計ケース1と、この腕時計ケース1の上部開口を閉塞して電波を透過する時計ガラス11と、腕時計ケース1の下部開口を閉塞する金属製の裏蓋12と、腕時計ケース1内に配置されたアンテナ15とを備え、腕時計ケース1が、金属製の外ケース8と、この外ケース8の内側に配置された合成樹脂製の内ケース9とを有し、この内ケース9には、外ケース8の下部開口側に位置する下端面よりも下側に突出する突出部24が形成され、この突出部24で外ケース8と裏蓋12とを電気的に絶縁した構成であるから、別部品としての絶縁部材を用いずに、アンテナ15の受信感度を向上させることができる。
すなわち、この腕時計では、金属製の外ケース8の内側に配置された合成樹脂製の内ケース9に形成された突出部24によって、金属製の外ケース8と金属製の裏蓋12とが互いに接触するのを防ぐことができる。このため、別部品としての絶縁部材を用いずに、外ケース8と裏蓋9とを電気的に絶縁することができる。また、合成樹脂製の内ケース8における径方向の厚みによって、アンテナ15を金属製の外ケース8から十分な距離(K)をもって離すことができるので、金属製の外ケース8に渦電流が発生するのを抑制することができ、これによりアンテナ15の受信感度を向上させることができる。
また、この腕時計では、腕時計ケース1のケース本体5が金属製の外ケース8の内面に合成樹脂製の内ケース9を配置した構成であることにより、ケース本体5の金属部分の体積を内ケース9によって大幅に削減することができる。これにより、腕時計ケース1の重量を軽くすることができるので、腕時計ケース1全体の軽量化を図ることができると共に、軽量化を図っても、金属製の外ケース8によって金属性の外観を保つことができるので、デザイン的に高級化のあるものを得ることができる。
この場合、内ケース9の突起部24は、外ケース8の下面よりも下側に突出した状態で、内ケース9の下面に環状に形成されているので、外ケース8に裏蓋12が取り付けられた際に、外ケース8の下面と裏蓋12の上面との間に僅かな隙間(S)、例えば0.1mm程度の隙間(S)を確保することができ、これにより外ケース8と裏蓋9とを確実に且つ良好に絶縁することができる。この場合、突起部24は、内ケース9の下面における装着溝23よりも外周側に位置する箇所に設けられていることにより、この突出部24によって腕時計ケース1と裏蓋12との間の防水性を図ることができる。
また、合成樹脂製の内ケース9は、金属製の外ケース8の内壁面に形成されたナノメートルサイズの多数の凹凸部22を介して接合されていることにより、金属製の外ケース8の内壁面に合成樹脂製の内ケース9を確実に且つ強固に一体に形成することができる。すなわち、ナノメートルサイズの多数の凹凸部22とは、10〜100nmのサイズであり、金属製の外ケース8を侵食性水溶液または侵食性懸濁液に浸漬させることにより、容易にナノメートルサイズの多数の凹凸部22を金属製の外ケース8の内壁面に形成することができる。
また、この金属製の外ケース8に合成樹脂製の内ケース9を接合する際には、外ケース8を射出成形用の金型内に配置し、この状態で射出成形用の合成樹脂を金型内に射出させ、この金型内に射出された射出成形用の合成樹脂を、外ケース8の内壁面に形成されたナノメートルサイズの多数の凹凸部22に食い込ませた状態で、外ケース8の内壁面に内ケース9を確実に且つ強固に接合させて一体に形成することができる。このため、金属製の外ケース8と合成樹脂製の内ケース9との接合部分におけるバリア性を高めることができ、耐防水性を高めることができる。
また、この腕時計では、内ケース9と裏蓋12との間に防水パッキン12aが配置されていることにより、腕時計ケース1と裏蓋12との間の防水性を確保することができる。すなわち、防水パッキン12aは、内ケース9の下面に環状に形成された装着溝23内に配置された際に、防水パッキン12aの下部側の一部が装着溝23内から下側に突出して配置され、この下側に突出した一部が裏蓋12の上面に圧接することにより、腕時計ケース1と裏蓋12との間を確実に防水することができる。
この場合、防水パッキン12aは、内ケース9の装着溝23内に配置された際に、防水パッキン12aの下部側の一部が内ケース9の突出部24よりも装着溝23内から下側に突出していることにより、腕時計ケース1のケース本体5の下面に裏蓋12を取り付けるときに、防水パッキン12aの下部側の一部が裏蓋12に接触した後に、内ケース9の突出部24が裏蓋12に押し当てられるので、防水パッキン12aを確実に裏蓋12に圧接させることができる。
また、この腕時計では、裏蓋12を外ケース8に固定する締結部材であるねじ部材18を備えていることにより、裏蓋12を外ケース8にねじ部材18によって確実に固定することができる。すなわち、ねじ部材18は、頭部18aとねじ部18bとを有し、ねじ部18bが裏蓋12のねじ挿入孔21を通して外ケース8のねじ穴20に螺入して締め付けられることにより、頭部18aが裏蓋12を外ケース8に向けて押し付けて取り付けることができるので、外ケース8に裏蓋12を確実に固定することができる。
この場合、外ケース8の下面に裏蓋12がねじ部材18によって締め付けられて取り付けられた際には、防水パッキン12aを内ケース9と裏蓋12との間に圧縮させた状態で確実に且つ良好に圧接させて配置することができると共に、内ケース9の突起部24を裏蓋12の上面に当接させて外ケース8の下面と裏蓋12の上面との間に僅かな隙間(S)を形成させることができ、これにより外ケース8と裏蓋12とを確実に且つ良好に電気的に絶縁することができる。
さらに、この腕時計によれば、腕時計ケース1が金属製の外ケース8の内面に合成樹脂製の内ケース9を配置した構成であることにより、合成樹脂製の内ケース9を射出成形する際に、これと同時に内ケース9の内面に時計モジュール13の位置を規制するための位置規制突起25を簡単に且つ容易に形成することができる。このため、合成樹脂製の中枠を用いなくても、腕時計ケース1内に時計モジュール13を正確に位置決めすることができる。
すなわち、内ケース9に形成された位置規制突起25を時計モジュール13のハウジング14の外周面に設けられた位置規制凹部14aに係合させれば良いので、腕時計ケース1と時計モジュール13との間に位置規制突起25を形成するための合成樹脂製の中枠を設ける必要がなく、内ケース9の位置規制突起25によって時計モジュール13を腕時計ケース1内に正確に且つ容易に位置規制することができる。
なお、上述した実施形態では、内ケース9の突出部24が内ケース9の下面における防水パッキン12aよりも外周側に位置する箇所に設けた場合について述べたが、これに限らず、例えば図6(a)に示す第1変形例、または図6(b)に示す第2変形例のように形成しても良い。
すなわち、図6(a)に示す第1変形例の突出部26は、内ケース9の下面における防水パッキン12aよりも内周側(図6(a)では右側)に位置する箇所に設けた構成であっても良い。このように突出部26を形成しても、上述した実施形態と同様、外ケース8と裏蓋12との間に隙間(S)を形成して外ケース8と裏蓋12とを確実に絶縁することができるほか、腕時計ケース1の外部から浸入した水が防水パッキン12aから漏れても、この漏れた水が内ケース9内に浸入するのを突出部26によって防ぐことができる。
また、図6(b)に示す第2変形例の突出部27は、内ケース9の下面における防水パッキン12aの外側と内側との両方に位置する箇所にそれぞれ設けた構成であっても良い。このように構成すれば、内ケース9の下面に形成された一対の突出部27によって外ケース8と裏蓋12との間に確実に隙間(S)を形成することができるので、上述した実施形態よりも確実且つ良好に外ケース8と裏蓋12とを電気的に絶縁することができる。
この場合、第2変形例における一対の突出部27によれば、腕時計ケース1の外部から浸入する水を外側に位置する突出部27で防水することができると共に、防水パッキン12aから更に内側に水が漏れても、この漏れた水を内側に位置する突出部27で防水することができるので、上述した実施形態よりも、より一層、防水性を確保することができる。
さらに、上述した実施形態では、金属製の外ケース8の内壁面にナノメートルサイズの多数の凹凸部22を形成し、このナノメートルサイズの多数の凹凸部22によって金属製の外ケース8の内壁面に合成樹脂製の内ケース9を接合した場合について述べたが、これに限らず、例えば金属製の外ケース8の内壁面に合成樹脂製の内ケース9を接着剤によって接着した構成であっても良く、また外ケース8の内壁面にナノメートルサイズの多数の凹凸部22を形成せずに、金属製の外ケース8の内壁面に合成樹脂製の内ケース9をインサート成形によって一体に形成した構成であっても良い。
また、上述した実施形態では、金属製の裏蓋12をねじ部材18によってケース本体5の金属製の外ケース8に取り付けた場合について述べたが、これに限らず、例えば金属製の裏蓋12の上面にねじ部を環状に形成し、金属製の外ケース8の下面に裏蓋12のねじ部が螺着するねじ穴を環状に形成した構成の締結部材であっても良い。
さらに、上述した実施形態およびその各変形例では、腕時計に適用した場合について述べたが、必ずしも腕時計である必要はなく、例えばトラベルウオッチ、目覚まし時計、置き時計、掛け時計などの各種の時計に適用することができるほか、必ずしも時計である必要はなく、携帯電話機、携帯情報端末機などのアンテナを備えた電波受信機器にも広く適用することができる。
以上、この発明の一実施形態について説明したが、この発明は、これに限られるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲を含むものである。
以下に、本願の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
(付記)
請求項1に記載の発明は、筒状のケースと、このケースの一端開口を閉塞する電波透過部材と、前記ケースの他端開口を閉塞する金属製の蓋部材と、前記ケース内に配置されたアンテナとを備えた電波受信機器において、
前記ケースは、金属製の外ケースと、この外ケースの内側に配置された合成樹脂製の内ケースとを有し、前記内ケースで前記外ケースと前記蓋部材とを電気的に絶縁したことを特徴とする電波受信機器である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電波受信機器において、前記内ケースには、前記外ケースの前記他端開口側に位置する端面よりも突出する突出部が形成され、この突出部で前記外ケースと前記蓋部材とを電気的に絶縁したことを特徴とする電波受信機器である。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の電波受信機器において、前記内ケースは、前記外ケースの内壁面に形成されたナノメートルサイズの多数の凹凸部を介して接合されていることを特徴とする電波受信機器である。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の電波受信機器において、前記内ケースと前記蓋部材との間にパッキンが配置されていることを特徴とする電波受信機器である。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の電波受信機器において、前記蓋部材を前記外ケースに固定する締結部材を備えていることを特徴とする電波受信機器である。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求項5のいずれかに記載の電波受信機器において、前記合成樹脂製の内ケースの内面には、前記アンテナを搭載したモジュールを位置規制するための位置規制部が形成されていることを特徴とする電波受信機器である。
請求項7に記載の発明は、筒状の時計ケースと、この時計ケースの上部開口を閉塞して電波を透過する時計ガラスと、前記時計ケースの下部開口を閉塞する金属製の蓋部材と、前記時計ケース内に配置されたアンテナとを備えた電波時計において、
前記時計ケースは、金属製の外ケースと、この外ケースの内側に配置された合成樹脂製の内ケースとを有し、前記内ケースで前記外ケースと前記蓋部材とを電気的に絶縁したことを特徴とする電波時計である。
1 腕時計ケース
5 ケース本体
8 金属製の外ケース
9 合成樹脂製の内ケース
11 時計ガラス
12 金属製の裏蓋
12a 防水パッキン
13 時計モジュール
15 アンテナ
18 ねじ部材
22 ナノメートルサイズの多数の凹凸部
24、26、27 突出部
25 位置規制突起

Claims (7)

  1. 筒状のケースと、
    このケースの一端開口を閉塞する電波透過部材と、
    前記ケースの他端開口を閉塞する金属製の蓋部材と、
    前記ケース内に配置されたアンテナと
    を備えた電波受信機器において、
    前記ケースは、金属製の外ケースと、この外ケースの内側に配置された合成樹脂製の内ケースとを有し、
    前記内ケースで前記外ケースと前記蓋部材とを電気的に絶縁したことを特徴とする電波受信機器。
  2. 請求項1に記載の電波受信機器において、前記内ケースには、前記外ケースの前記他端開口側に位置する端面よりも突出する突出部が形成され、この突出部で前記外ケースと前記蓋部材とを電気的に絶縁したことを特徴とする電波受信機器。
  3. 請求項1または請求項2に記載の電波受信機器において、前記内ケースは、前記外ケースの内壁面に形成されたナノメートルサイズの多数の凹凸部を介して接合されていることを特徴とする電波受信機器。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の電波受信機器において、前記内ケースと前記蓋部材との間にパッキンが配置されていることを特徴とする電波受信機器。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の電波受信機器において、前記蓋部材を前記外ケースに固定する締結部材を備えていることを特徴とする電波受信機器。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれかに記載の電波受信機器において、前記合成樹脂製の内ケースの内面には、前記アンテナを搭載したモジュールを位置規制するための位置規制部が形成されていることを特徴とする電波受信機器。
  7. 筒状の時計ケースと、
    この時計ケースの上部開口を閉塞して電波を透過する時計ガラスと、
    前記時計ケースの下部開口を閉塞する金属製の蓋部材と、
    前記時計ケース内に配置されたアンテナと
    を備えた電波時計において、
    前記時計ケースは、金属製の外ケースと、この外ケースの内側に配置された合成樹脂製の内ケースとを有し、
    前記内ケースで前記外ケースと前記蓋部材とを電気的に絶縁したことを特徴とする電波時計。
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