JP2013174592A - 構造体内に軸応力を与えるための試験装置 - Google Patents

構造体内に軸応力を与えるための試験装置 Download PDF

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Abstract

【課題】構造体内に軸応力を与えるための試験装置を提供する。
【解決手段】第1の複数の箇所において構造体310の第1の表面312に当接する第1の一組の形成部と、第2の複数の箇所において構造体310の第2の表面311に当接する第2の一組の形成部と、力アクチュエーターとを備え、各一組の形成部は、少なくとも3つの形成部を含み、各一組の形成部における少なくとも2つの形成部324a、324c、334a、334cは、構造体310に沿った仮想並び線と整列しており、各一組の形成部における少なくとも1つの形成部324b、324d、334b、334dは、仮想並び線と構造体310に沿って整列しておらず、そのため、力アクチュエーターが力を印加すると、負荷が様々な箇所において印加され、構造体は二軸において曲がり、それによって、構造体内に二軸応力が与えられる。
【選択図】図3

Description

本発明は、構造体内に軸応力を与えるための試験装置に関する。限定するものではないが、より詳細には、本発明は、一方の側に第1の表面を有し反対側に第2の表面を有する構造体内に軸応力を与えるための試験装置に関する。また、本発明は、構造体内に軸応力を与える方法に関する。
既存の試験設備が図1に示されている。この試験設備1は、サンドイッチ構造体10を試験している。サンドイッチ構造体10は、上面11及び底面12を有する。構造体10は、上部外板(top skin)13、底部外板(bottom skin)14及びコア(core:心材)15から構成されている。この試験装置は、基部構造体20、上部構造体30及び負荷ブロック40を備える。
基部構造体20は、基部プラットフォーム21を備え、この基部プラットフォーム21からは、2つの上方延在形成部22、23が延在している。これらの形成部22、23は、負荷が印加される長手方向距離が最小になるようにそれらの先端が曲線を描いている。形成部22、23は、構造体10の幅に沿って延在している。構造体10の大きな下方への反りが予想される場合には、回転を助けるために各形成部22、23の上部には、グリース26が塗布されている。形成部22、23の上部には、グリース26に続いてV字形ブロック25が配置され、それに続いてゴムパッド26が配置されている。V字形ブロック25及びゴムパッド26は、形成部22、23において構造体10に作用する厚さ貫通応力(through thickness stress)を低減する。サンドイッチ構造体10は、2つのゴムブロック24の上に配置されている。
上部構造体30は、上部プラットフォーム31を備え、この上部プラットフォーム31からは、2つの下方延在形成部32、33が延在している。これらの形成部32、33は、負荷が印加される長手方向距離が最小になるようにそれらの先端が曲線を描いている。形成部32、33は、構造体10の幅に沿って延在している。構造体10の大きな下方への反りが予想される場合には、回転を助けるために各上部形成部32、33の端部には、グリース36が塗布されている。形成部32、33の端部には、グリース36に続いてV字形ブロック35が配置され、それに続いてゴムパッド36が配置されている。V字形ブロック35及びゴムパッド36は、形成部32、33において構造体10に作用する厚さ貫通応力を低減する。上部構造体30は、ゴムパッド34が構造体10の上面11に着座するようにサンドイッチ構造体10の上に配置されている。
使用の際、サンドイッチ構造体10は、上方延在形成部22、23と下方延在形成部32、33との間に配置され、負荷ブロック40が、上部プラットフォーム31の上に配置されている。これによって、構造体10は、2つの上方延在形成部22、23間の全ての箇所において下方に曲がる。下方への最大の曲がりは、2つの下方延在形成部32、33間で生じる。相対的な上方への曲がりは、構造体10の外側部分(2つの上方延在形成部22、23の両側)で生じる。これによって、構造体のうちの、2つの下方延在形成部32、33間の部分に(単一の軸に沿った)一軸応力が生み出され、この部分を試験することが可能になる。下方の最大の反りは、2つの下方延在形成部32、33間の中点で測定することができる。
この試験装置は、通常、薄い外板を有するサンドイッチパネル構造体に用いられる。この理由は、これらの構造体において、この試験が上面11にはほぼ一様な一軸圧縮応力を生み出し、底面12にはほぼ一様な一軸引張応力を生み出すからである。曲げモーメント及び外板応力は、2つの下方延在形成部32、33の中間において最大でありかつ一定である。厚さ貫通せん断力(through thickness shear forces)が下方延在形成部32、33の両側にのみ生み出される。試験装置は、通常、軽量(例えばハニカム)コア及び薄い複合材(例えば、繊維強化プラスチック又はカーボンプリプレグ)外板を有するサンドイッチ構造体に用いられる。特に、この試験は、コアの深さが外板の厚さの6倍を超える場合に最もよく機能する。
この試験は、サンドイッチ外板の強度を調べるのに用いられる。したがって、理想的には、用いられる負荷及び形成部の位置は、(コアせん断破壊の前に)外板破壊を確実にするように設計される。
この試験リグは単純であり、単一の下方負荷40のみを用いることによって使用することができる。
しかしながら、多くの場合、二軸負荷を印加することによって構造体を試験することが望まれている。現在のところ、これは、十字形構造体の4つの異なる脚部のそれぞれにアクチュエーターを取り付けるとともに、各アクチュエーターに引張力又は押圧力を印加することによって行うことができる。しかしながら、これらの二軸リグは、アクチュエーターにおいて印加される力と比較して、構造体内の二軸負荷を確認するのに複雑な較正を必要とする。この理由は、1つの脚部にあるアクチュエーターが、力がその脚部に印加されていなくても、その脚部を制約し、ポアソン変形が妨げられることに起因して構造体内の応力に影響を与えるからである。これによって、二軸試験は複雑で、多くの費用及び時間を要することになる。
本発明は、上述した問題を緩和しようとするものである。代替的に又は付加的に、本発明は、構造体内に二軸応力を与えるための改善された試験装置及び二軸応力を与える改善された方法を提供しようとするものである。
本発明は、第1の態様によれば、構造体内に軸応力を与えるための試験装置であって、前記構造体は、一方の側に第1の表面を有し、反対側に第2の表面を有し、該試験装置は、前記構造体上の第1の複数の箇所において前記構造体の前記第1の表面に当接する第1の一組の形成部と、前記構造体上の第2の複数の箇所において前記構造体の前記第2の表面に当接する第2の一組の形成部であって、前記第1の複数の箇所及び前記第2の複数の箇所は、異なる配置占有箇所を画定する、第2の一組の形成部と、前記第1の一組の形成部及び前記第2の一組の形成部のうちの少なくとも一方を他方の一組に向けて付勢する力を印加する力アクチュエーターと、を備え、各一組の形成部は少なくとも3つの形成部を含み、各一組の形成部における少なくとも2つの形成部は、前記構造体に沿った仮想並び線と整列しており、各一組の形成部における少なくとも1つの形成部は、前記構造体に沿った前記仮想並び線と整列しておらず、そのため、前記力アクチュエーターが、前記第1の一組の形成部及び前記第2の一組の形成部のうちの少なくとも一方を他方の一組に向けて付勢する前記力を印加すると、負荷が各仮想並び線にわたる様々な箇所及び各仮想並び線と整列していない更なる箇所において印加され、前記構造体は二軸において曲がり、それによって、前記構造体内に二軸応力が与えられる、構造体内に軸応力を与えるための試験装置を提供する。
整列していない形成部を有することによって、単一の力アクチュエーターによって負荷を印加するだけで、その間、二軸曲げを生み出すことが可能になる。したがって、本発明の実施形態は、図1に示す試験リグの同じ単純な負荷相互作用を有するという利点を有する一方、依然として、構造体内に二軸応力を与える。これによって、二軸応力破壊包絡線のより良い理解、二軸応力解析の精緻化を可能にすることができ、例えば複合構造体の重量最適化を改善することができる。これは、サンドイッチパネル構造体又はモノリシックIビーム構造体が検討されているときに特に有利である。本試験装置は、1つのアクチュエーターしかなく、ボルト締めが必要でないので、二軸応力を与えるための他の装置よりもメンテナンス及び設定が容易である。このことは、貫通孔のある構造体及び衝撃損傷を受けた構造体を二軸応力を用いて試験することができることも意味する。これによって、二軸負荷のもとでの許容可能な損傷を計算するための方法の精緻化を改善することができ、例えば複合構造体のメンテナンスの改善をもたらすことができる。
前記第1の一組の形成部及び前記第2の一組の形成部の前記配置占有箇所(footprints)は、完全に異なることが好ましい。換言すれば、前記第1の複数の箇所のいずれも、前記第2の複数の箇所のいずれにも対応しないことが好ましい。
前記力アクチュエーターは、前記第1の一組の形成部及び前記第2の一組の形成部のうちの少なくとも一方における全ての形成部を他方の一組の全ての形成部に向けて付勢する力を印加するためのものであることが好ましい。
各一組の形成部は4つの形成部を含み、該4つの形成部は、第1の仮想並び線に沿って整列した第1の一対の形成部と、第2の仮想並び線に沿って整列した第2の一対の形成部とを含み、前記第1の並び線及び前記第2の並び線は、互いに対して或る角度をなしていることが好ましい。これによって、より安定な構成が与えられる。
前記第1の一組の形成部のうちの前記第1の一対の形成部は、前記第2の一組の形成部のうちの前記第1の一対の形成部と同じ前記第1の仮想並び線に沿って整列しており、前記第1の一組の形成部のうちの前記第2の一対の形成部は、前記第2の一組の形成部のうちの前記第2の一対の形成部と同じ前記第2の仮想並び線に沿って整列していることがより好ましい。これによって、2つの規定軸に沿った二軸曲げがもたらされる。
前記第1の一対の形成部のうちの前記第1の形成部は、前記第2の並び線の一方の側よりに位置し、前記第1の一対の形成部のうちの前記第2の形成部は、前記第2の並び線の他方の側よりに位置し、前記第2の一対の形成部のうちの前記第1の形成部は、前記第1の並び線の一方の側よりに位置し、前記第2の一対の形成部のうちの前記第2の形成部は、前記第1の並び線の他方の側よりに位置することが好ましい。これによって、十字形状/十字形内に二軸負荷が与えられる。
前記第1の並び線は、横断方向、好ましくは前記第2の並び線に対してほぼ垂直であることが好ましい。これによって、それぞれが互いに対して90度の4つのアームを有する十字形内に二軸負荷が与えられる。
各形成部は剛体であることが好ましい。換言すれば、各形成部は、負荷を受けても実質的に凹まないことが好ましい。
各形成部は細長く、該形成部の長手方向に沿って接触線を提供するように配置されることが好ましい。各形成部は、前記構造体との接触線を提供するように配置され、各形成部の該接触線は、該形成部の仮想並び線に対してほぼ垂直であることが好ましい。これによって、より安定な構成が与えられる。
任意選択では、第1の一組の形成部について、前記第1の一対の形成部及び前記第2の一対の形成部の前記形成部の前記配置占有箇所は、第1の地点の付近に位置するように配置されているのに対して、前記第2の一組の形成部では、前記第1の一対の形成部及び前記第2の一対の形成部の前記形成部の前記配置占有箇所は、その地点からより遠く離れて位置するように配置されている。これによって、構造体の第1の表面が圧縮を受け、構造体の第2の表面が引張を受けた状態にある等符号の二軸曲げがもたらされる。
代替的には、第1の一組の形成部について、前記第1の一対の形成部の前記形成部の前記配置占有箇所は、第1の地点の付近に位置するように配置され、前記第2の一対の形成部の前記形成部の前記配置占有箇所は、その地点からより遠く離れて位置するように配置されているのに対して、前記第2の一組の形成部では、前記第1の一対の形成部の前記形成部の前記配置占有箇所は、その地点からより遠く離れて位置するように配置され、前記第2の一対の形成部の前記形成部の前記配置占有箇所は、前記第1の地点の付近に位置するように配置されている。これによって、逆符号の二軸曲げがもたらされる。前記第1の一組の形成部のうちの前記第1の一対の形成部は、前記第2の一組の形成部のうちの前記第2の一対の形成部と同じ前記仮想並び線に沿って整列しており、前記第1の一組の形成部のうちの前記第2の一対の形成部は、前記第2の一組の形成部のうちの前記第1の一対の形成部と同じ前記仮想並び線に沿って整列していることが好ましい。
本発明の第1の態様によれば、上記の試験装置とともに用いられる試験リグであって、基部と、前記基部に取り付けられた一組の少なくとも3つの形成部であって、該一組の形成部における少なくとも1つの形成部は、他の形成部から前記基部に沿って整列していない、一組の少なくとも3つの形成部と、を備える試験装置とともに用いられる試験リグも提供される。
前記形成部は、前記基部に沿った前記形成部の前記箇所が調整可能であるように前記基部上に移動可能に設置されることが好ましい。これによって、各方向における負荷の大きさを、必要とされる試験に適応させることが可能になる。
本発明の第1の態様によれば、上記の試験装置又は上記の試験リグを用いて試験をするための構造体であって、該構造体は、中央試験部分と、該中央試験部分から離れる方向に延在する少なくとも3つの脚部とを備える、上記の試験装置又は上記の試験リグを用いて試験をするための構造体も提供される。
前記構造体は十字形の形状を有することが好ましい。
前記構造体は、サンドイッチパネル構造体又はIビーム構造体であることが好ましい。
本発明の第2の態様によれば、構造体内に軸応力を与える方法であって、前記構造体は、一方の側に第1の表面を有し、反対側に第2の表面を有し、該方法は、次のステップ、すなわち、前記構造体上の第1の複数の箇所において前記構造体の前記第1の表面に当接する第1の一組の少なくとも3つの形成部を準備するステップであって、前記第1の一組の形成部における少なくとも2つの形成部は、前記構造体に沿った第1の仮想並び線と整列しており、前記第1の一組の形成部における少なくとも1つの形成部は、前記第1の仮想並び線と前記構造体に沿って整列していない、準備するステップと、前記構造体上の第2の複数の箇所において前記構造体の前記第2の表面に当接する第2の一組の少なくとも3つの形成部を準備するステップであって、前記第1の複数の箇所及び前記第2の複数の箇所は、異なる配置占有箇所を画定し、前記第2の一組の形成部における少なくとも2つの形成部は、前記構造体に沿った第2の仮想並び線と整列しており、前記第2の一組の形成部における少なくとも1つの形成部は、前記構造体に沿った前記第2の仮想並び線と整列していない、準備するステップと、試験される前記構造体を前記二組の形成部の間に配置するステップと、前記第1の一組の形成部及び前記第2の一組の形成部のうちの少なくとも一方を他方の一組に向けて付勢する力を印加するステップであって、負荷が各仮想並び線にわたる様々な箇所及び各仮想並び線と整列していない更なる箇所において印加され、前記構造体は二軸において曲がり、それによって、前記構造体内に二軸応力が与えられる、印加するステップと、を含む、構造体内に軸応力を与える方法も提供される。
当然ながら、本発明の1つの態様に関して説明した特徴は、本発明の他の態様に組み込むことができることが理解されよう。例えば、本発明の方法は、本発明の装置に関して説明した特徴の任意のものを組み込むことができ、逆もまた同様である。
次に、添付の概略図面を参照して単に例として本発明の実施形態を説明することにする。
従来技術の試験設備の側断面図である。 本発明の第1の実施形態による試験設備の斜視図である。 本発明の第2の実施形態による試験設備の部分分解斜視図である。
図2は、本発明の第1の実施形態による試験設備2の斜視図を示している。試験設備2は、サンドイッチ構造体210を試験している。サンドイッチ構造体210は、上面211及び底面212を有する。構造体210は、中央部分213及び互いに対して90度の4つの脚部214、215、216、217を有する細長い対称的な十字形状の形態を有する。
この試験装置は、基部構造体220、上部構造体230及び負荷ブロック(図示せず)を備える。
基部構造体220は、細長い対称的な十字形状の形態の基部プラットフォーム221を備える。基部プラットフォーム221は、中央部分222及び互いに対して90度の4つの脚部223a、223b、223c、223dを有する。各脚部223の遠端の近くには、各脚部223の幅にわたって上方延在形成部224a、224b、224c、224dがある。サンドイッチ構造体210は、各脚部が上方延在形成部のうちの1つに載置されるように4つの上方延在形成部224の上に配置されている。構造体210の脚部214、215、216、217の幅は、上方延在形成部224の長さよりも狭い。
上部構造体230は、屈んだ状態の(squat)対称的な十字形状の形態の上部プラットフォーム231を備える。基部プラットフォーム231は、中央部分232及び互いに対して90度の4つの短い脚部233a、233b、233c、233dを有する。各脚部233の遠端の近くには、各脚部233の幅にわたって下方延在形成部234a、234b、234c、234dがある。上部構造体230は、下方延在形成部234が構造体210の上面211に着座するようにサンドイッチ構造体210の上に配置されている。下方延在形成部234は、中央部分213の近くにおいて構造体210に載置されているのに対して、上方延在形成部224は、脚部214、215、216、217の遠端の近くにおいて構造体210に載置されている。構造体210の脚部214、215、216、217の幅は、下方延在形成部234の長さよりも狭い。
使用の際、サンドイッチ構造体210は、上方延在形成部224と下方延在形成部234との間に配置され、負荷ブロック(図示せず)が上部プラットフォーム231の上に配置される。これによって、構造体210は、上方延在形成部224間では両方向において下方に曲がり、その外側部分では(上方延在形成部224の外側で両方向において)上方に曲がる。最大の下方の曲がりは、中央部分213において(下方延在形成部234間で両方向において)生じる。これによって、構造体の中央部分213において(x軸及びy軸の双方に沿った)二軸応力が生み出される。詳細には、中央部分213において、構造体210の上側外板は、等符号(equal sign)の二軸圧縮(すなわちx軸及びy軸の双方における圧縮)にさらされ、構造体210の下側外板は、等符号の二軸引張(すなわちx軸及びy軸の双方における引張)にさらされる。
図3は、本発明の第2の実施形態による試験設備3の部分分解斜視図を示している。試験設備3は、サンドイッチ構造体310を試験している。サンドイッチ構造体310は、上面311及び底面312を有する。構造体310は、中央部分313及び互いに対して90度の4つの脚部314、315、316、317を有する細長い対称的な十字形状の形態を有する。
上記試験装置は、基部構造体320、上部構造体330及び負荷ブロック(図示せず)を備える。
基部構造体320は、(y軸の方向に)その長手方向に沿った2つの長い側面323b、323dと、(x軸の方向に)その幅に沿った2つの短い側面323a、323cとを有する長方形の形態の基部プラットフォーム321を備える。各長い側面323b、323dには、上方延在細長形成部324b、324dが長い側面323b、323dの中央部分に沿って延在している。各短い側面323a、323cの近くには、上方延在細長形成部324a、324cが基部プラットフォーム321の幅にわたって延在している。サンドイッチ構造体310は、各脚部が上方延在形成部のうちの1つに載置され、対向する脚部314及び316がそれらの脚部の端部の近くで上方延在形成部324a、324cによって支持され、対向する脚部315及び317が中央部分313の近くで上方延在形成部324b、324dによって支持されるように、4つの上方延在形成部324の上に配置されている。構造体310の脚部314、315、316、317の幅は、上方延在形成部324の長さよりも狭い。
上部構造体330は、その長手方向に沿った2つの長い側面333a、333cと、その幅に沿った2つの短い側面333b、333dとを有する長方形の形態の上部プラットフォーム331を備える。各長い側面333a、333cには、下方延在細長形成部334a、334cが長い側面333a、333cの中央部分に沿って延在している。各短い側面333b、333dの近くには、下方延在細長形成部334b、334dが、上部プラットフォーム331の幅にわたって延在している。
上部構造体330は、上部プラットフォーム331の長さが基部プラットフォーム321の長さに対して垂直になる(すなわち、上部プラットフォーム331の長さがx軸の方向になる)とともに、各下方延在形成部334が構造体310の脚部314、315、316、317のうちの1つに載置されるように、サンドイッチ構造体310及び基部構造体320の上に配置されている。下方延在形成部334a、334cは、脚部314及び316の中央部分313の近くにおいて構造体310に載置されているのに対して、下方延在形成部334b、334dは、脚部315及び317の遠端の近くにおいて構造体310に載置されている。上方延在形成部324b、324dは、脚部315及び317の中央部分313の近くにおいて構造体310を支持しているのに対して、上方延在形成部324a、324cは、脚部314及び316の遠端の近くにおいて構造体310を支持している。構造体310の脚部314、315、316、317の幅は、下方延在形成部334の長さよりも狭い。
使用の際、サンドイッチ構造体310は、上方延在形成部324と下方延在形成部334との間に配置され、負荷ブロック(図示せず)が、上部プラットフォーム331の上に配置される。これによって、構造体310は、この構造体の中央部分313において(x軸及びy軸の双方に沿った)二軸応力を受ける。詳細には、中央部分313において、構造体310の上側外板は、逆符号の二軸圧縮(すなわち、x軸における引張及びy軸における圧縮)にさらされ、構造体310の下側外板は、逆符号の二軸引張(すなわち、y軸における引張及びx軸における圧縮)にさらされる。
図3に示す実施形態の不利な点は、試験設備が「上部が重い」ということであり、上部構造体320を安定させる方法を必要とする場合があるということである。
双方の実施形態において、十字形サンドイッチ構造体210、310を、大きな正方形サンドイッチパネルを形成し、その大きな正方形の各コーナーから正方形を切り取って十字形状を形成することにより作製することができる。切り抜かれた正方形は、幾つかの異なる用途に用いることができ、例えば、プロセス制御試験、トラベラーとしての用途、又は破壊試験品質検査における用途において用いることができる。
特定の実施形態について本発明を説明及び例示してきたが、当業者であれば、本発明は、本明細書に具体的に例示していない多くの異なる変形形態が可能であることが理解されよう。単に例として、或る特定の可能な変形形態を以下に説明することにする。
上記試験装置は、細いウェブ付きモノリシックIビーム(thin webbed monolithic I-beams)等の他のタイプの構造体を試験するのに用いることができる。これによって、モノリシックラミネート(monolithic laminate)に対する二軸応力試験が可能になる。これは、箱形ビーム構造体又は同様の振る舞いを有する他の任意の構造体にも用いることができる。
基部構造体220、230及び上部構造体230、330は、形成部234、334の移動を可能にするように変更することができる。これによって、依然として単一の試験装置を用いながら、一方の方向(x軸)における二軸外板応力の、他方の方向(y軸)と比較した相対的な大きさを変化させる可能性が見込まれる。
上記説明において、既知の均等物、自明な均等物又は予見可能な均等物を有する完全体(integer)又は要素が触れられている場合、そのような均等物は、本明細書において、個別に明記されているかのように組み込まれる。本発明の真の範囲を定めるために特許請求の範囲が参照されるべきである。特許請求の範囲は、そのようないずれの均等物も包含するように解釈されるべきである。好ましい、有利な、便利な等として説明されている本発明の完全体又は特徴は、任意選択であり、独立請求項の範囲を限定するものではないことも読み手には理解されよう。その上、そのような任意選択的な完全体又は特徴は、本発明の幾つかの実施形態では利点になり得るが、他の実施形態では望ましくない場合があり、したがって、存在しない場合があることを理解されたい。

Claims (14)

  1. 構造体内に軸応力を与えるための試験装置であって、前記構造体は、一方の側に第1の表面を有し、反対側に第2の表面を有し、該試験装置は、
    前記構造体上の第1の複数の箇所において前記構造体の前記第1の表面に当接する第1の一組の形成部と、
    前記構造体上の第2の複数の箇所において前記構造体の前記第2の表面に当接する第2の一組の形成部であって、前記第1の複数の箇所及び前記第2の複数の箇所は、異なる配置占有箇所を画定する、第2の一組の形成部と、
    前記第1の一組の形成部及び前記第2の一組の形成部のうちの少なくとも一方を他方の一組に向けて付勢する力を印加する力アクチュエーターと、
    を備え、
    各一組の形成部は少なくとも3つの形成部を含み、各一組の形成部における少なくとも2つの形成部は、前記構造体に沿った仮想並び線と整列しており、各一組の形成部における少なくとも1つの形成部は、前記構造体に沿った前記仮想並び線と整列しておらず、
    そのため、前記力アクチュエーターが、前記第1の一組の形成部及び前記第2の一組の形成部のうちの少なくとも一方を他方の一組に向けて付勢する前記力を印加すると、負荷が各仮想並び線にわたる様々な箇所及び各仮想並び線と整列していない更なる箇所において印加され、前記構造体は二軸において曲がり、それによって、前記構造体内に二軸応力が与えられる、構造体内に軸応力を与えるための試験装置。
  2. 各一組の形成部は4つの形成部を含み、該4つの形成部は、第1の仮想並び線に沿って整列した第1の一対の形成部と、第2の仮想並び線に沿って整列した第2の一対の形成部とを含み、前記第1の並び線及び前記第2の並び線は、互いに対して或る角度をなしている、請求項1に記載の試験装置。
  3. 前記第1の一組の形成部のうちの前記第1の一対の形成部は、前記第2の一組の形成部のうちの前記第1の一対の形成部と同じ前記第1の仮想並び線に沿って整列しており、前記第1の一組の形成部のうちの前記第2の一対の形成部は、前記第2の一組の形成部のうちの前記第2の一対の形成部と同じ前記第2の仮想並び線に沿って整列している、請求項2に記載の試験装置。
  4. 前記第1の一対の形成部のうちの前記第1の形成部は、前記第2の並び線の一方の側よりに位置し、前記第1の一対の形成部のうちの前記第2の形成部は、前記第2の並び線の他方の側よりに位置し、前記第2の一対の形成部のうちの前記第1の形成部は、前記第1の並び線の一方の側よりに位置し、前記第2の一対の形成部のうちの前記第2の形成部は、前記第1の並び線の他方の側よりに位置する、請求項2又は3に記載の試験装置。
  5. 前記第1の並び線は、前記第2の並び線に対してほぼ垂直である、請求項2〜4のいずれか1項に記載の試験装置。
  6. 各形成部は、前記構造体との接触線を提供するように配置され、各形成部の該接触線は、該形成部の仮想並び線に対してほぼ垂直である、請求項2〜5のいずれか1項に記載の試験装置。
  7. 第1の一組の形成部について、前記第1の一対の形成部及び前記第2の一対の形成部の前記形成部の前記配置占有箇所は、第1の地点の付近に位置するように配置されているのに対して、前記第2の一組の形成部では、前記第1の一対の形成部及び前記第2の一対の形成部の前記形成部の前記配置占有箇所は、その地点からより遠く離れて位置するように配置されている、請求項2〜6のいずれか1項に記載の試験装置。
  8. 第1の一組の形成部について、前記第1の一対の形成部の前記形成部の前記配置占有箇所は、第1の地点の付近に位置するように配置され、前記第2の一対の形成部の前記形成部の前記配置占有箇所は、その地点からより遠く離れて位置するように配置されているのに対して、前記第2の一組の形成部では、前記第1の一対の形成部の前記形成部の前記配置占有箇所は、その地点からより遠く離れて位置するように配置され、前記第2の一対の形成部の前記形成部の前記配置占有箇所は、前記第1の地点の付近に位置するように配置されている、請求項2〜6のいずれか1項に記載の試験装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の試験装置とともに用いられる試験リグであって、
    基部と、
    前記基部に取り付けられた一組の少なくとも3つの形成部であって、該一組の形成部における少なくとも1つの形成部は、他の形成部から前記基部に沿って整列していない、一組の少なくとも3つの形成部と、
    を備える、請求項1〜8のいずれか1項に記載の試験装置とともに用いられる試験リグ。
  10. 前記形成部は、前記基部に沿った前記形成部の前記箇所が調整可能であるように前記基部上に移動可能に設置される、請求項9に記載の試験リグ。
  11. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の試験装置又は請求項9若しくは10に記載の試験リグを用いて試験をするための構造体であって、該構造体は、中央試験部分と、該中央試験部分から離れる方向に延在する少なくとも3つの脚部とを備える、請求項1〜8のいずれか1項に記載の試験装置又は請求項9若しくは10に記載の試験リグを用いて試験をするための構造体。
  12. 前記構造体は十字形の形状を有する、請求項11に記載の構造体。
  13. 前記構造体は、サンドイッチパネル構造体又はIビーム構造体である、請求項11又は12に記載の構造体。
  14. 構造体内に軸応力を与える方法であって、前記構造体は、一方の側に第1の表面を有し、反対側に第2の表面を有し、該方法は、次のステップ、すなわち、
    前記構造体上の第1の複数の箇所において前記構造体の前記第1の表面に当接する第1の一組の少なくとも3つの形成部を準備するステップであって、前記第1の一組の形成部における少なくとも2つの形成部は、前記構造体に沿った第1の仮想並び線と整列しており、前記第1の一組の形成部における少なくとも1つの形成部は、前記第1の仮想並び線と前記構造体に沿って整列していない、準備するステップと、
    前記構造体上の第2の複数の箇所において前記構造体の前記第2の表面に当接する第2の一組の少なくとも3つの形成部を準備するステップであって、前記第1の複数の箇所及び前記第2の複数の箇所は、異なる配置占有箇所を画定し、前記第2の一組の形成部における少なくとも2つの形成部は、前記構造体に沿った第2の仮想並び線と整列しており、前記第2の一組の形成部における少なくとも1つの形成部は、前記構造体に沿った前記第2の仮想並び線と整列していない、準備するステップと、
    試験される前記構造体を前記二組の形成部の間に配置するステップと、
    前記第1の一組の形成部及び前記第2の一組の形成部のうちの少なくとも一方を他方の一組に向けて付勢する力を印加するステップであって、負荷が各仮想並び線にわたる様々な箇所及び各仮想並び線と整列していない更なる箇所において印加され、前記構造体は二軸において曲がり、それによって、前記構造体内に二軸応力が与えられる、印加するステップと、
    を含む、構造体内に軸応力を与える方法。
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