JP2013174171A - Egr通路構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 EGR通路構造において、設計自由度を高める。
【解決手段】 排気側側壁8から吸気側側壁7に貫通するヘッド内EGR通路40と、排気管27とヘッド内EGR通路とを連通する排気側EGR通路32、35と、吸気管27とヘッド内EGR通路とを連通する吸気側EGR通路45とを有するEGR通路構造であって、ヘッド内EGR通路は、排気側側壁から直線状に延びる排気側部分41と、排気側部分の内端から屈折して吸気側側壁に直線状に延びる吸気側部分42とを有し、排気側部分が、排気側部分と吸気側部分との境界に形成された屈折部43から排気側側壁へと進むにつれてシリンダの軸線方向における上方へと進むように傾斜し、シリンダヘッド4に形成された冷却水通路50は、吸気側部分の下方に、吸気側部分に沿うように配置される一方、排気側部分から離間して配置されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、自動車用内燃機関のEGR通路構造に係り、より詳細には、EGR通路の一部がシリンダヘッドに形成されたものに関する。
従来、自動車用内燃機関において、排気管から排気ガスの一部を取り出し、吸気管に再導入する排気再循環(EGR)技術がある。EGRによれば、吸気ガス中の酸素濃度が低下するため、排気ガス中の窒素酸化物濃度の低減や、スロットル損失(ポンピングロス)の低減による燃費の向上が図れる。このような、EGRを行う内燃機関において、排気管から吸気管へと排気ガスを戻すEGR通路の一部をシリンダヘッドに形成したものがある(例えば、特許文献1)。このような内燃機関では、ヘッド内EGR通路がシリンダヘッドの排気側側壁から吸気側側壁へと貫通して形成されている。また、ヘッド内EGR通路は、シリンダヘッドに形成された冷却水通路やオイル通路に沿うように配置され、内部を通過するEGRガスの冷却を図っている。ヘッド内EGR通路は、排気側EGR管を介して排気管に連結され、吸気側EGR管を介して吸気管に連結される。排気側EGR管には、EGRガスの流量を制御するためのEGRバルブが設けられる。
特開2008−45498号公報
以上のようなEGR通路構造では、EGRバルブのサイズが比較的大きいため、他の部材との干渉を避けるべく、排気側EGR管がシリンダヘッドの側部上方に設けられることがある。また、吸気管は、シリンダヘッドの側部から上部にかけて設けられることがあり、EGRガスの吸気管への導入口及び吸気側EGR管がシリンダヘッドの側部上方に設けられることがある。一方、ヘッド内EGR通路は、冷却水通路等に近接して配置されるため、シリンダヘッドの比較的下方に配置される。この場合には、排気側EGR管及び吸気側EGR管は、上下方向に延在し、ヘッド内EGR通路との接合部において略直角に屈曲部を形成することがある。略直角の屈曲部が形成されると、EGRガスの流路抵抗が大きくなる。一方、屈曲部を形成しないようにヘッド内EGR通路をシリンダヘッド内において上方に配置すると、冷却水通路等からの距離が離れ、冷却効果が低下する。このように、従来のEGR通路構造は、設計自由度が低く、流路抵抗の低減と冷却効果の増大とを両立させることが難しい。
本発明は、以上の背景を鑑みてなされたものであって、EGR通路構造において、設計自由度を高めることを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は、所定のシリンダ列方向に列設された複数のシリンダ(2)を有するシリンダブロック(3)の上端に結合され、内部に冷却水通路(50)を有するシリンダヘッド(4)と、前記シリンダヘッドの前記シリンダブロック側を向く下面に前記シリンダに対応して列設された複数の燃焼室凹部(5)と、前記シリンダヘッドの前記シリンダ列方向に沿う一側に配置された吸気側側壁(7)と、前記シリンダヘッドの前記吸気側側壁と相反する側に設けられた排気側側壁(8)と、前記吸気側側壁に結合され、前記シリンダヘッドに形成された吸気ポート(12)を介して前記燃焼室凹部に連通する吸気管(19)と、前記排気側側壁に結合され、前記シリンダヘッドに形成された排気ポート(15)を介して前記燃焼室凹部に連通する排気管(27)と、前記排気側側壁から前記吸気側側壁に貫通するヘッド内EGR通路(40)と、前記排気管と前記ヘッド内EGR通路の前記排気側側壁側の開口端とを連通する排気側EGR通路(32、35)と、前記吸気管と前記ヘッド内EGR通路の前記吸気側側壁側の開口端とを連通する吸気側EGR通路(45)とを有するEGR通路構造であって、前記ヘッド内EGR通路は、前記排気側側壁から直線状に延びる排気側部分(41)と、前記排気側部分の内端から屈折して前記吸気側側壁に直線状に延びる吸気側部分(42)とを有し、前記排気側部分が、前記排気側部分と前記吸気側部分との境界に形成された屈折部(43)から前記排気側側壁へと進むにつれて上方へと進むように傾斜し、前記冷却水通路は、前記シリンダの軸線方向から見て前記吸気側部分と重なるように、前記吸気側部分の下方に、前記吸気側部分に沿うように配置される一方、前記シリンダの軸線方向から見て前記排気側部分と重ならないように、前記排気側部分から離間して配置され、前記屈折部は、前記シリンダの軸線方向から見て前記冷却水通路の縁部に対応する部分に配置されていることを特徴とする。ここでの上下方向は、シリンダの軸線方向に沿った方向をいい、シリンダブロックに対するシリンダヘッド側を上方とする。
この構成によれば、ヘッド内EGR通路をシリンダヘッド内において下方に配置しつつ、排気側側壁への開口端をシリンダヘッド内において比較的上方に配置することができる。これにより、排気側EGR通路がシリンダヘッドに対して上方に配置される場合に、排気側EGR通路とヘッド内EGR通路との接合部のなす角度を比較的鈍角にして(曲がりを緩やかにして)内部を流れる排気ガスの流路抵抗を小さくすることができる。また、排気ガスの流路抵抗が小さくなることから、排気側EGR通路の配置箇所の自由度が大きくなる。また、吸気側部分が冷却水通路に近接して配置されているため、吸気側部分においてEGRガスから凝結水が発生する場合があるが、排気側通路が上方へと傾斜して配置されているため、凝結水が排気管へと流れることを防止することができる。
本発明の他の側面は、前記吸気側側壁は、前記吸気側EGR通路が結合するための吸気側EGR通路結合面(13)を有し、前記吸気側EGR通路結合面が、上方を向くように前記吸気側側面に対して傾斜していることを特徴とする。
この構成によれば、吸気側EGR通路が大きな屈曲部を有することなく、上方へと延在することができる。これにより、吸気側EGR通路の流路抵抗を低減することができる。
本発明の他の側面は、前記吸気側側壁は、前記吸気管が結合するための吸気管結合面(13)を有し、前記吸気管結合面と前記吸気側EGR通路結合面とは、1つの仮想平面上に配置されていることを特徴とする。
この構成によれば、吸気管結合面及び吸気側EGR通路結合面の加工を同時に行うことができ、加工作業が容易になる。また、吸気管及び吸気側EGR通路のシリンダヘッドへの取り付け作業性が向上する。
本発明の他の側面は、前記排気側側壁は、前記排気側EGR通路が結合するための排気側EGR通路結合面(16)を有し、前記排気側EGR通路結合面が、上方を向くように前記排気側側壁に対して傾斜していることを特徴とする。
この構成によれば、排気側EGR通路が大きな屈曲部を有することなく、上方へと延在することができる。これにより、排気側EGR通路の流路抵抗を低減することができる。
本発明の他の側面は、前記冷却水通路は、前記燃焼室凹部の周囲に形成された通路主部と、前記通路主部から前記吸気側側壁へと延びる排出通路とを有し、前記吸気側部分は、前記排出通路に沿って配置されていることを特徴とする。
この構成によれば、ヘッド内EGR通路が冷却水通路に沿う範囲を大きくして排気ガスの冷却効果を高めることができる。
本発明の他の側面は、前記排気側EGR通路は、前記排気側側壁から上方へと、前記排気側通路となす角度が鈍角となるように延在し、前記吸気側EGR通路は、前記吸気側側壁から上方へと、前記吸気側通路となす角度が鈍角となるように延在していることを特徴とする。
この構成によれば、排気側EGR通路、ヘッド内EGR通路及び吸気側EGR通路からなる通路の屈曲が緩やかになり、流路抵抗が低減する。
以上の構成によれば、EGR通路構造において、EGRガスの流路抵抗を低減しつつ、冷却効果を増大させることができる。
内燃機関を一部破断して示す側面図 シリンダヘッドの冷却水通路及びヘッド内EGR通路の壁面を示す平面図 シリンダヘッドの冷却水通路及びヘッド内EGR通路の壁面を示す側面図
以下、図面を参照して、本発明を自動車のエンジンに適用した実施形態について詳細に説明する。本実施形態に係るエンジン1は、直列4気筒4バルブDOHC型のエンジンである。
図1に示すように、エンジン1は、シリンダ2が配置されたシリンダブロック3を有している。シリンダ2は、シリンダブロック3に所定の方向に沿って複数個が配列されている。シリンダ2が配列された方向をシリンダ列方向といい、各シリンダ2の軸線Bの延在方向をシリンダ軸線方向という。本実施形態のエンジン1は、シリンダ軸線Bが鉛直線Aに対して傾斜した状態で自動車の車体に取り付けられている。各シリンダ2は、シリンダブロック3の上端面に開口している。
シリンダブロック3の上端面には、シリンダヘッド4が結合されている。シリンダヘッド4の、シリンダブロック3の上端面と当接する下端面には、各シリンダ2に対応して上方へと半球状に窪んだ燃焼室凹部5が形成されている。シリンダヘッド4は、シリンダ列方向及びシリンダ軸線方向と直交する方向の一側(図1中の左側)に吸気側側壁7を有し、他側に排気側側壁8を有している。吸気側側壁7及び排気側側壁8は、それぞれシリンダ列方向に延在している。シリンダヘッド4の上端には、ヘッドカバー9が締結され、シリンダヘッド4とヘッドカバー9との間に動弁室が画成される。動弁室には、公知のカムシャフトやロッカーシャフト、ロッカーアーム、吸排気バルブ等からなる動弁装置が設けられる。
吸気側側壁7の外面には、側方(左側)へと突出した吸気側締結座11がシリンダ列方向に延設されている。吸気側締結座11の突出端は、平面状の締結面(結合面)13となっている。吸気側締結座11の締結面13は、吸気側側壁7の外面に対して、上方(ヘッドカバー9側)を向くように傾斜している。吸気側締結座11の締結面13には、各燃焼室凹部5から延びる複数の吸気ポート12がそれぞれ開口している。また、吸気側締結座11の締結面13に、インジェクタ(図示しない)を吸気ポート12へと挿通するためのインジェクタ孔(図示しない)を形成してもよい。
排気側側壁8の外面には、側方(右側)へと突出した排気側締結座14がシリンダ列方向に延設されている。排気側締結座14の突出端は、平面状の締結面(結合面)16となっている。排気側締結座14の締結面16は、排気側側壁8の外面に対して、上方を向くように傾斜している。排気側締結座14の締結面16には、各燃焼室凹部5から延びる複数の排気ポート15がそれぞれ開口している。
吸気側締結座11の締結面13には、吸気管19が締結されている。吸気管19は、吸気インレット(図示しない)にエアフィルタやレゾネータ等を介して連続する吸気集合管21と、吸気集合管21の下流側に連続する吸気ヘッダ22と、吸気ヘッダ22から延びる複数の吸気分岐管23と、複数の吸気分岐管23の下流端に設けられた1つの吸気側フランジ24とを有している。各吸気分岐管23は、吸気ヘッダ22から互いに並列となるように延び、それぞれ半円状に湾曲している。吸気側フランジ24は、複数の吸気分岐管23の下流端を一体に連結している。吸気側フランジ24は、吸気側締結座11に締結され、各吸気分岐管23内の通路が対応する吸気ポート12に連通している。
排気側締結座14の締結面16には、排気管27が締結されている。排気管27は、1つの排気集合管28と、排気集合管28の上流端から分岐した複数の排気分岐管29と、排気分岐管29の上流端に設けられた1つの排気側フランジ30とを有する。排気側フランジ30が排気側締結座14に締結され、各排気分岐管29が対応する排気ポート15に連通している。排気集合管28の下流端には、公知の触媒コンバータ31が連結されている。
排気集合管28の中間部の上部には、排気集合管28の内部と連通する第1排気側EGR管32が上方へと突設されている。第1排気側EGR管32の上端(下流端)にはEGRバルブ33が連結されている。EGRバルブ33は、いずれも図示しない、ハウジングの内部に排気ガスが流通するガス通路と、通路を開閉する弁体と、弁体を駆動するアクチュエータとを有している。EGRバルブ33の内部に形成されたガス通路は、一端がEGRバルブ33の下端面に開口して第1排気側EGR管32に連通する一方、他端がシリンダ列方向における一側の側壁に開口している。EGRバルブ33は、図示しないECU(電子制御ユニット)によって供給される電流が制御され、弁体の開度を変化させ、ガス通路を流通する排気ガス量を変化させる。EGRバルブ33は、第1排気側EGR管32から上方へと突出するように配置され、シリンダヘッド4の排気側上方、換言するとヘッドカバー9の排気側に配置されている。本実施形態に係るEGRバルブ33は、上下方向に延在した外形を有する。
EGRバルブ33の側壁には、第2排気側EGR管35の一端が連結され、第2排気側EGR管35はEGRバルブ33のガス通路に連通している。第2排気側EGR管35の他端は、排気側締結座14の締結面16に締結されている。すなわち、第2排気側EGR管35と排気管27とは同一平面である締結面16に締結されている。これにより、第2排気側EGR管35は、EGRバルブ33側から排気側締結座14へと下方かつ左方(吸気側)に傾斜して延在している。
シリンダヘッド4には、一端が排気側締結座14の締結面16に開口すると共に、他端が吸気側締結座11の締結面13に開口したヘッド内EGR通路40が形成されている。ヘッド内EGR通路40は、排気側締結座14の締結面16に開口すると共に、所定の軸線Cに沿って吸気側に直線状に延びる断面円形状の排気側通路41と、排気側通路41の内端から、所定の軸線Dに沿って直線状に延び、吸気側締結座11の締結面13に開口する断面円形状の吸気側通路42とから構成されている。軸線Cと軸線Dとは所定の角度を有して交差しており、排気側通路41と吸気側通路42との境界には屈折部43が形成されている。軸線C及び軸線Dは、それぞれシリンダ列方向と直交する1つの仮想平面(図1に示す断面)上に配置されている。
排気側通路41の排気側締結座14への開口の中心を排気側開口中心E、吸気側通路42の吸気側締結座11への開口の中心を吸気側開口中心F、軸線Cと軸線Dとの交点を交点Gとすると、排気側開口中心E及び吸気側開口中心Fは、シリンダ軸線方向において、交点Gよりも上方(ヘッドカバー9側)にオフセットして配置されている。また、排気側開口中心E及び吸気側開口中心Fは、交点Gを通過する水平面よりも鉛直上方にオフセットして配置されている。すなわち、排気側通路41及び吸気側通路42は、交点Gから水平面に対して仰角を有して延在している。
吸気側締結座11の締結面13には、吸気側通路42の開口端に連通するように、吸気側EGR管45の一端が締結されている。すなわち、吸気側EGR管45と吸気管19とは、同一平面である締結面13に締結されている。吸気側EGR管45は、湾曲しつつヘッドカバー9側に延び、その他端が吸気集合管21に形成されたEGR導入孔47内に突入している。吸気側EGR管45の他端から所定の距離をおいた部分の外周部には円形のフランジ48が形成されており、吸気集合管21のEGR導入孔47の周囲には締結座49が形成されている。フランジ48が締結座49に締結されることによって、吸気側EGR管45が吸気集合管21に連結されると共に、EGR導入孔47が外部に対して封止されている。
以上のようして、第1排気側EGR管32、EGRバルブ33、第2排気側EGR管35、ヘッド内EGR通路40及び吸気側EGR管45は、一連の排気ガスの流路となるEGR通路構造を構成し、排気管27から吸気管19に排気ガスを供給する。
図2は、シリンダヘッド4内に形成されたヘッド内EGR通路40及び冷却水通路50の壁面をシリンダ軸線方向に沿って上方から見た平面図であり、図3はシリンダ列方向に沿って見た側面図である。冷却水通路50は、各燃焼室凹部5の周囲に設けられた通路主部51と、通路主部51から排気ポート15を包むように排気側に延出した通路排気側部52と、通路主部51のシリンダ列方向における一端から吸気側側壁7に延びて開口した排出通路53とを有している。通路主部51と通路排気側部52とは、互いに連続してシリンダ列方向に延在している。通路排気側部52は、シリンダヘッド4のシリンダ列方向における中央部が最も排気側に延出するように、シリンダ軸線方向における上方から見た際の側縁55が傾斜して形成されている。これにより、シリンダヘッド4のシリンダ列方向における端部には、通路排気側部52が配置されていない部分が存在する。排出通路53は、通路主部51のシリンダ列方向における一端部から、排気側側壁8へと直線状に延びている。すなわち、排出通路53は、シリンダヘッド4のシリンダ列方向における一端部に配置されている。
通路主部51は、シリンダヘッド4の下面に開口し、シリンダブロック3に形成されたウォータージャケット(図示しない)と連通している。冷却水は、ウォータージャケットから通路主部51に供給され、通路排気側部52を経由し、排出通路53からシリンダヘッド4の外部に排出される。
図2及び図3に示すように、ヘッド内EGR通路40の吸気側通路42の一部は、排出通路53に近接し、その上部に沿うように配置されている。すなわち、吸気側通路42の一部は、シリンダ軸線Bに沿って上方から見て、排出通路53に重なっている。また、吸気側通路42の一部は、通路主部51と通路排気側部52の上方に配置され、交点Gが通路排気側部52の側縁55の上方近傍に配置されている。一方、図2に示すように、シリンダ軸線Bに沿って上方から見て、排気側通路41と冷却水通路50とはオーバーラップしておらず、冷却水通路と排気側通路41とは互いに離間して配置されている。
また、図1に示すように、シリンダヘッド4には、吸気側通路42の上方に、吸気側通路42と沿うように、オイル通路61が形成されている。オイル通路61は、公知の可変動弁機構に油圧を供給するものや、動弁室内のカムシャフトやロッカーシャフト等の摺動部に潤滑油を供給するものであってよい。
以上のように構成したEGR通路構造では、ヘッド内EGR通路40が屈折しているため、その下方に配置された冷却水通路50の排出通路53と近接しつつ、排気側及び吸気側の開口端をヘッドカバー9側(シリンダ軸線方向において上方)に配置することができる。ヘッド内EGR通路40の排気側及び吸気側の開口端をヘッドカバー9側に配置したことによって、両開口端がシリンダヘッド4の側部上方に配置されたEGRバルブ33や吸気集合管21との距離が近くなり、第2排気側EGR管35及び吸気側EGR管45の経路長を短くすることができる。また、ヘッド内EGR通路40と第2排気側EGR管35との接合部における両者がなす角度、及びヘッド内EGR通路40と吸気側EGR管45との接合部における両者がなす角度を鈍角にすることができる。これにより、各EGR通路の流路抵抗が低減される。
また、ヘッド内EGR通路40の吸気側側壁7への開口端が水平面に対して屈折部43よりも上方に位置しているため、仮にヘッド内EGR通路40内において排気ガスから液体が凝結したとしても、吸気側へと流れることが抑制される。凝結した水分は、その後に流通する排気によって昇温され、蒸発して吸気管19へと移動する。
排気側−吸気側方向へと延在するヘッド内EGR通路40の吸気側通路42を、排気側−吸気側方向へと延在する排出通路53に沿わせるようにしたため、ヘッド内EGR通路40と冷却水通路50との近接した範囲を広くとることができ、ヘッド内EGR通路40内の排気ガスの冷却効果を高めることができる。
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されることなく幅広く変形実施することができる。実施形態では、排気側開口中心E及び吸気側開口中心Fの両方が、シリンダ軸線方向において交点Gよりも上方となるようにヘッド内EGR通路40を構成したが、他の実施形態では、排気側開口中心E及び吸気側開口中心Fの一方がシリンダ軸線方向において交点Gよりも上方となるようにヘッド内EGR通路40を構成してもよい。
1…エンジン、4…シリンダヘッド、7…吸気側側壁、8…排気側側壁、9…ヘッドカバー、11…吸気側締結座、13…締結面、14…排気側締結座、16…締結面、19…吸気管、21…吸気集合管、27…排気管、31…触媒コンバータ、32…第1排気側EGR管、33…EGRバルブ、35…第2排気側EGR管、40…ヘッド内EGR通路、41…排気側通路、41…ヘッド内EGR通路、42…吸気側通路、43…屈折部、45…吸気側EGR管、47…EGR導入孔、50…冷却水通路、51…通路主部、52…通路排気側部、53…排出通路、55…側縁、61…オイル通路

Claims (6)

  1. 所定のシリンダ列方向に列設された複数のシリンダを有するシリンダブロックの上端に結合され、内部に冷却水通路を有するシリンダヘッドと、前記シリンダヘッドの前記シリンダブロック側を向く下面に前記シリンダに対応して列設された複数の燃焼室凹部と、前記シリンダヘッドの前記シリンダ列方向に沿う一側に配置された吸気側側壁と、前記シリンダヘッドの前記吸気側側壁と相反する側に設けられた排気側側壁と、前記吸気側側壁に結合され、前記シリンダヘッドに形成された吸気ポートを介して前記燃焼室凹部に連通する吸気管と、前記排気側側壁に結合され、前記シリンダヘッドに形成された排気ポートを介して前記燃焼室凹部に連通する排気管と、前記排気側側壁から前記吸気側側壁に貫通するヘッド内EGR通路と、前記排気管と前記ヘッド内EGR通路の前記排気側側壁側の開口端とを連通する排気側EGR通路と、前記吸気管と前記ヘッド内EGR通路の前記吸気側側壁側の開口端とを連通する吸気側EGR通路とを有するEGR通路構造であって、
    前記ヘッド内EGR通路は、前記排気側側壁から直線状に延びる排気側部分と、前記排気側部分の内端から屈折して前記吸気側側壁に直線状に延びる吸気側部分とを有し、前記排気側部分が、前記排気側部分と前記吸気側部分との境界に形成された屈折部から前記排気側側壁へと進むにつれて上方へと進むように傾斜し、
    前記冷却水通路は、前記シリンダの軸線方向から見て前記吸気側部分と重なるように、前記吸気側部分の下方に、前記吸気側部分に沿うように配置される一方、前記シリンダの軸線方向から見て前記排気側部分と重ならないように、前記排気側部分から離間して配置され、
    前記屈折部は、前記シリンダの軸線方向から見て前記冷却水通路の縁部に対応する部分に配置されていることを特徴とするEGR通路構造。
  2. 前記吸気側側壁は、前記吸気側EGR通路が結合するための吸気側EGR通路結合面を有し、
    前記吸気側EGR通路結合面が、上方を向くように前記吸気側側壁に対して傾斜していることを特徴とする請求項1に記載のEGR通路構造。
  3. 前記吸気側側壁は、前記吸気管が結合するための吸気管結合面を有し、
    前記吸気管結合面と前記吸気側EGR通路結合面とは、1つの仮想平面上に配置されていることを特徴とする請求項2に記載のEGR通路構造。
  4. 前記排気側側壁は、前記排気側EGR通路が結合するための排気側EGR通路結合面を有し、
    前記排気側EGR通路結合面が、上方を向くように前記排気側側壁に対して傾斜していることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1つの項に記載のEGR通路構造。
  5. 前記冷却水通路は、前記燃焼室凹部の周囲に形成された通路主部と、前記通路主部から前記吸気側側壁へと延びる排出通路とを有し、
    前記吸気側部分は、前記排出通路に沿って配置されていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1つの項に記載のEGR通路構造。
  6. 前記排気側EGR通路は、前記排気側側壁から上方へと、前記排気側通路となす角度が鈍角となるように延在し、
    前記吸気側EGR通路は、前記吸気側側壁から上方へと、前記吸気側通路となす角度が鈍角となるように延在していることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1つの項に記載のEGR通路構造。
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