JP2013173909A - 塗工液、段ボール、及び段ボールの処理方法 - Google Patents

塗工液、段ボール、及び段ボールの処理方法 Download PDF

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万敬 中野
Shigeto Akita
重人 秋田
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基資 山中
Keijiro Yoshimura
圭二郎 吉村
Hiroshi Kamimura
寛 上村
Masao Mizuno
正夫 水野
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Abstract

【課題】段ボールにステアリン酸を含浸させた場合の課題を解決すること。
【解決手段】(a)ステアリン酸、パルミチン酸、及びミリスチン酸から成る群から選ばれる1種以上と、(b)シリカと、を含むことを特徴とする塗工液。(a)ステアリン酸、パルミチン酸、及びミリスチン酸から成る群から選ばれる1種以上と、(b)シリカと、が含浸された段ボール。(1)ステアリン酸、パルミチン酸、及びミリスチン酸から成る群から選ばれる1種以上と、(2)ポリエチレングリコールと、を含むことを特徴とする塗工液。
【選択図】図1

Description

本発明は、塗工液、段ボール、及び段ボールの処理方法を要旨とする。
従来、段ボールに所定の特性を付与するために、段ボールにステアリン酸を含浸させることが行われてきた(特許文献1参照)。
特開平11−117188号公報
しかしながら、ステアリン酸を含浸させた段ボールは、表面が滑りやすくなってしまったり、耐折強さが低下してしまうという問題が生じる。
本発明は以上の点に鑑みなされたものであり、上述した課題のいずれかを解決できる塗工液、段ボール、及び段ボールの処理方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の塗工液は、(a)ステアリン酸、パルミチン酸、及びミリスチン酸から成る群から選ばれる1種以上と、(b)シリカと、を含むことを特徴とする。
本発明の第1の塗工液を段ボールに塗布すると、前記(a)成分による効果を有するとともに、段ボールの表面が滑りにくいものになる。
本発明の第1の段ボールは、(a)ステアリン酸、パルミチン酸、及びミリスチン酸から成る群から選ばれる1種以上と、(b)シリカと、が含浸された段ボールである。この段ボールは、前記(a)成分による効果を有するとともに、その表面が滑りにくい。
本発明の第2の塗工液は、(1)ステアリン酸、パルミチン酸、及びミリスチン酸から成る群から選ばれる1種以上と、(2)ポリエチレングリコール(PEG)と、を含むことを特徴とする。
本発明の第2の塗工液を段ボールに塗布すると、前記(1)成分の効果を有するとともに、耐折強さが向上する。
本発明の第2の段ボールは、(1)ステアリン酸、パルミチン酸、及びミリスチン酸から成る群から選ばれる1種以上と、(2)ポリエチレングリコールと、が含浸された段ボールである。この段ボールは、前記(1)成分による効果を有するとともに、耐折強さが高い。
本発明の段ボールの処理方法は、ステアリン酸、パルミチン酸、及びミリスチン酸から成る群から選ばれる1種以上を含む塗工液を段ボールに塗布する工程と、ポリエチレングリコールを含む塗工液を前記段ボールに塗布する工程と、を有することを特徴とする。本発明の段ボールの処理方法を実施した段ボールは、前記(1)成分による効果を有するとともに、耐折強さが高い。
本発明における塗布とは、段ボールの表面に塗工液を付着させる工程であってもよいし、塗工液に段ボールを浸漬する工程であってもよい。塗布方法としては、例えば、ロールコート、カーテンコート、スプレーコート等が挙げられる。
静摩擦係数測定試験を表す写真である。 試験における紙の方向を表す説明図である。
<実施例1>
1.塗工液の製造
まず、200g工業用ステアリン酸を、300gの酢酸エチルに溶解し、濃度が40重量%である工業用ステアリン酸の酢酸エチル溶液を調製した。ここで用いた工業用ステアリン酸は、以下の組成を有する。すなわち、工業用ステアリン酸は、ステアリン酸、パルミチン酸、及びミリスチン酸の混合物である。工業用ステアリン酸の溶解は、液温が45℃の状態で行い、30分間攪拌した。
ステアリン酸(C−18):55重量%
パルミチン酸(C−16):44重量%
ミリスチン酸(C−14):1重量%
上記の工業用ステアリン酸の酢酸エチル溶液を、塗工液Rとする。また、塗工液Rに、シリカ(非晶質ニ酸化珪素、疎水性シリカ、炭素量5.5%)を加え、分散攪拌した。シリカの添加量は、塗工液全体に対するシリカの濃度が1重量%となる量である。上記のように、塗工液Rにシリカを加えた液を、塗工液Aとする。
2.段ボールの処理
秤量280g/m2のライナ(段ボール)を塗工液Aに60秒間浸漬してから引き上げ、液をよく落とし、自然乾燥させた。次に、乾燥機を用い、設定温度100℃で15分間の熱処理を行った。この熱処理のとき、ステアリン酸は溶融した。この処理後の段ボールを、段ボールAとする。
また、秤量280g/m2のライナ(段ボール)を塗工液Rに60秒間浸漬してから引き上げ、液をよく落とし、自然乾燥させた。次に、乾燥機を用い、設定温度100℃で15分間の熱処理を行った。この熱処理のとき、ステアリン酸は溶融した。この処理後の段ボールを、段ボールRとする。
3.段ボールの評価
段ボールAから、2種類の試験片を切り出した。すなわち、寸法が120mm×220mmの下側試験片と、寸法が60mm×180mmの上側試験片を用意した。これらの試験片を、試験の前処理として、23℃、湿度50%の恒温恒湿室にて24時間調湿した。
その後、日本T.M.C.(株)製の傾斜式静摩擦係数測定機(図1参照)を使用して、静摩擦係数測定試験を実施した。具体的には、傾斜式静摩擦係数測定機の台の下側に下側試験片をセットし、その上側に上側試験片を置いた。傾斜式静摩擦係数測定機の試験速度が1.5°/毎秒になるよう調整し、「JIS P 8147:1994 紙及び板紙の摩擦試験方法」に準拠して試験を行った。そして、試験片が滑り始めるときの傾斜角度を測定し、その測定値から、静摩擦係数を求めた。試験は、n数=10で行った。
また、段ボールRについても、同様に試験を行い、傾斜角度及び静摩擦係数を求めた。また、塗工液に浸漬していない段ボール(未処理段ボール)、撥水加工処理を行った段ボール(撥水加工段ボール)、及び市販のケミコンテ(スチレン樹脂含浸強化段ボール)についても同様に試験を行った。測定結果を表1に示す。
表1から明らかなように、段ボールAは、段ボールRに比べて、静摩擦係数が顕著に大きかった。また、段ボールAは、未浸漬段ボール、撥水加工段ボール、及びケミコンテのいずれと比べても、同等以上に静摩擦係数が大きかった。
<実施例2>
1.PEG塗工液の製造
試薬用のポリエチレングリコール(PEG)10gに水10グラムを加えて2倍に希釈した液をPEG塗工液B1とする。また、試薬用のポリエチレングリコール(PEG)10gに水40グラムを加えて5倍に希釈した液をPEG塗工液B2とする。また、試薬用のポリエチレングリコール(PEG)10gに水90グラムを加えて10倍に希釈した液をPEG塗工液B3とする。なお、使用したポリエチレングリコールは、PEG200と表記されるものであり、平均分子量は180〜220である。
2.段ボールの処理
前記実施例1で製造した段ボールRの表面に、PEG塗工液B1を均一に塗工し、その後、自然乾燥させた。この処理後の段ボールを、段ボールC1とする。
また、前記実施例1で製造した段ボールRの表面に、PEG塗工液B2を均一に塗工し、その後、自然乾燥させた。この処理後の段ボールを、段ボールC2とする。
また、前記実施例1で製造した段ボールRの表面に、PEG塗工液B3を均一に塗工し、その後、自然乾燥させた。この処理後の段ボールを、段ボールC3とする。
3.段ボールの評価
段ボールC1から、リングクラッシュ用サンプルカッターを用いて、12.7mm×152.4mmの試験片を採取した。なお、図2に示すように、試験片の長手方向は、段ボールC1の横目方向とした。ここで、横目方向とは、板紙の抄造時における紙の進行方向に直角な方向である。この試験片を、試験の前処理として、23℃、湿度50%の恒温恒湿室にて24時間調湿した。
その後、日本T.M.C.(株)製の耐折度試験機を使用し、耐折強さ試験を実施した。具体的には、「JIS P 8115:2001 紙及び板紙−耐折強さ試験方法 MIT試験機法」に準拠し、荷重0.5Kg、180回/分の条件で、耐折回数を測定した。測定は、n数=10にて行った。
また、段ボールC2、段ボールC3、段ボールR(塗工液Rには浸漬したがPEG塗工液を塗布していないもの)、及び未処理段ボールについても、同様に試験を行った。さらに、塗工液Rに浸漬することなくPEG塗工液B1を塗工した段ボール(段ボールX1)、塗工液Rに浸漬することなくPEG塗工液B2を塗工した段ボール(段ボールX2)、塗工液Rに浸漬することなくPEG塗工液B3を塗工した段ボール(段ボールX3)についても、同様に試験を行った。その結果を表2に示す。
表2に示すように、段ボールC1は、段ボールRと比べて、耐折回数が顕著に増加した。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
例えば、塗工液A、塗工液Rは、それぞれ、ステアリン酸のみを含む液であってもよいし、パルミチン酸のみを含む液であってもよいし、ミリスチン酸のみを含む液であってもよいし、ステアリン酸とパルミチン酸を含む液であってもよいし、パルミチン酸とミリスチン酸を含む液であってもよいし、ステアリン酸とミリスチン酸を含む液であってもよい。
また、塗工液A、塗工液Rにおける工業用ステアリン酸の濃度は、1〜80重量%(好ましくは10〜70重量%、さらに好ましくは20〜60重量%)の範囲内で適宜設定できる。
また、塗工液A、塗工液Rにおいて、ステアリン酸、パルミチン酸、及びミリスチン酸の合計含有量を100重量部としたとき、ステアリン酸の含有量は、25〜85重量部(好ましくは35〜75重量部、さらに好ましくは45〜65重量部)の範囲内で適宜設定でき、パルミチン酸の含有量は、15〜75重量部(好ましくは25〜65重量部、さらに好ましくは35〜55重量部)の範囲内で適宜設定でき、ミリスチン酸の含有量は、0〜40重量部(好ましくは0〜30重量部、さらに好ましくは0〜20重量部)の範囲内で適宜設定できる。
また、塗工液Aにおけるシリカの配合量は、塗工液の全量を100重量部としたとき、0.001〜30重量部(好ましくは、0.01〜20重量部、さらに好ましくは0.1〜10重量部)の範囲内で適宜設定できる。
また、PEG塗工液の濃度は、20〜90重量%(好ましくは30〜80重量%、さらに好ましくは40〜70重量%)の範囲内で適宜設定できる。
また、前記実施例1では、段ボールを塗工液Aに浸漬する代わりに、ロールコート、カーテンコート、スプレーコート等の方法を用いて、段ボールの表面に塗工液Aを付着させてもよい。この場合でも略同様の効果を奏することができる。
また、前記実施例2では、塗工液Rに、さらにPEGを加えた塗工液を製造し、この塗工液に段ボールを含浸するか、この塗工液を段ボールに塗布してもよい。
また、塗工液A、Rにおける溶媒は酢酸エチルには限定されず、他の溶媒を適宜選択して用いることができる。

Claims (5)

  1. (a)ステアリン酸、パルミチン酸、及びミリスチン酸から成る群から選ばれる1種以上と、(b)シリカと、
    を含むことを特徴とする塗工液。
  2. (a)ステアリン酸、パルミチン酸、及びミリスチン酸から成る群から選ばれる1種以上と、(b)シリカと、が含浸された段ボール。
  3. (1)ステアリン酸、パルミチン酸、及びミリスチン酸から成る群から選ばれる1種以上と、(2)ポリエチレングリコールと、
    を含むことを特徴とする塗工液。
  4. (1)ステアリン酸、パルミチン酸、及びミリスチン酸から成る群から選ばれる1種以上と、(2)ポリエチレングリコールと、が含浸された段ボール。
  5. ステアリン酸、パルミチン酸、及びミリスチン酸から成る群から選ばれる1種以上を含む塗工液を段ボールに塗布する工程と、
    ポリエチレングリコールを含む塗工液を前記段ボールに塗布する工程と、
    を有することを特徴とする段ボールの処理方法。
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