JP2013172843A - 内視鏡 - Google Patents

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JP2013172843A JP2012039053A JP2012039053A JP2013172843A JP 2013172843 A JP2013172843 A JP 2013172843A JP 2012039053 A JP2012039053 A JP 2012039053A JP 2012039053 A JP2012039053 A JP 2012039053A JP 2013172843 A JP2013172843 A JP 2013172843A
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Hiroko Abe
裕子 阿部
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Abstract

【課題】使い捨てとする部分が廉価で、症例後、一度使用した内視鏡を洗浄消毒することなく繰り返し使用して内視鏡検査を行える構成が簡便で安価な内視鏡を提供する。
【解決手段】細長な挿入部の先端を構成する先端構成部に観察光学系9を構成する光学レンズ9a、及び照明光学系8を構成する照明部8aを備える内視鏡本体2と、内視鏡本体の先端構成部に着脱自在で、先端構成部に設けられた光学レンズの前面に配置されて観察光学系を構成する単一の観察用レンズ9c、及び照明部の前面に配置されて照明光学系を構成する単一の照明用レンズ8cを有する、筒状に形成された先端アダプター3と、弾性を有する部材で構成され、内視鏡本体の先端構成部と先端アダプターとの間に配置される第1被覆部、及び第1被覆部よりも基端側を構成して挿入部外周面の基端側までを被覆する第2被覆部を有する挿入部被覆部材4と、を具備する。
【選択図】図4

Description

本発明は、挿入部の先端部に先端アダプターを装着して構成される内視鏡に関する。
従来より、症例に一度使用した内視鏡を再び使用する場合、この内視鏡による感染症などを防止するため、洗浄消毒、滅菌処理が行われている。医療機器の滅菌消毒において、煩雑な作業を伴わず、滅菌後にすぐに使用が可能で、しかもランニングコストの安いオートクレーブ滅菌(高圧蒸気滅菌)が行われている。
しかし、内視鏡の滅菌消毒をオートクレーブ滅菌で行う場合、内視鏡に高温高圧水蒸気耐性を持たせる必要があり、例えば特許文献1には、対物光学系を含む撮像ユニットを気体不透過性のある部材で被覆した内視鏡が示されている。
また、特許文献2には硬性鏡による院内感染を防止するため、挿入部と接眼部又はテレビ撮影装置とを着脱可能にし、使い捨てとすることによるコストの増大を極めて少なくした硬性内視鏡が示されている。
また、特許文献3には内視鏡自体をカバーで覆い、この状態で検査などを行い、症例後にカバーだけを廃棄することによって、内視鏡自体を清潔に保つカバー方式内視鏡として可撓性の長い鞘が提案されている。該鞘においては、のぞき窓を取り付けた円筒形端キャップが内視鏡コアの遠位端におかれ、U字系チャンネルの中に管系を受け入れた状態で、エラストマ材料を広げることによって内視鏡コアを患者から絶縁するようになっている。
特開2000−051142号公報 特開平07−248454号公報 特公平02−054734号公報
しかしながら、特許文献1の内視鏡においては高温高圧水蒸気耐性を持たせる構造にすることにより内視鏡が高価になる。また、特許文献2の硬性内視鏡においては使い捨て部分の部品点数が多く使い捨てとして使用するのには高価であった。また、特許文献3においては、内視鏡コア及び円筒形端キャップにU字カット部を設け、該U字カット部に管系を配置する構成であるため構造が複雑であった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、使い捨てとする部分が廉価で、症例後、一度使用した内視鏡を洗浄消毒することなく繰り返し使用して内視鏡検査を行える構成が簡便で安価な内視鏡を提供することを目的としている。
本発明の一態様における内視鏡は、細長な挿入部の先端を構成する先端構成部に観察光学系を構成する光学レンズ、及び照明光学系を構成する照明部を備える内視鏡本体と、前記内視鏡本体の先端構成部に着脱自在で該先端構成部に装着された状態において、該先端構成部に設けられた前記光学レンズの前面に配置されて観察光学系を構成する単一の観察用レンズ、及び前記照明部の前面に配置されて照明光学系を構成する単一の照明用レンズを有する、筒状に形成された先端アダプターと、弾性を有する部材で構成され、前記内視鏡本体の先端構成部と前記先端アダプターとの間に配置される第1被覆部及び該第1被覆部よりも基端側を構成して挿入部外周面の基端側までを被覆する第2被覆部を有する挿入部被覆部材と、を具備している。
本発明によれば、使い捨てとする部分が廉価で、症例後、一度使用した内視鏡を洗浄消毒することなく繰り返し使用して内視鏡検査を行える構成が簡便で安価な内視鏡を実現できる。
内視鏡本体と、先端アダプターと、挿入部被覆部材とを組み合わせて構成される内視鏡を説明する図 先端アダプターと内視鏡本体の先端構成部との関係を説明する図であって、図2Bの2A’−2A’’線方向断面図 先端アダプターが内視鏡本体の先端構成部に取り付けられている状態説明する正面図 挿入部被覆部材を説明する斜視図 挿入部被覆部材を説明する断面図 内視鏡本体と、先端アダプターと、挿入部被覆部材とが組み合わされた内視鏡を説明する図 先端アダプターに設けられるレンズの構成例を説明する図 内フランジを設けた挿入部被覆部材を説明する斜視図 挿入部被覆部材の内フランジを説明する断面図 アダプター前部の内面と先端構成部の先端面との接触を防止する構成例を説明する図 内視鏡本体と、先端アダプター一体挿入部被覆部材とを組み合わせて構成される内視鏡を説明する図 先端アダプター一体挿入部被覆部材の構成を説明する図 滅菌袋に収容された梱包状態の先端アダプター一体挿入部被覆部材を示す図 先端アダプター一体挿入部被覆部材の被覆部を挿入部に装着する手順を説明する図 先端アダプターの他の構成例を説明する図であって、アダプター側凹部及構成部側突起を長手軸方向に複数配列して構成される第1係止部を備える先端アダプターを説明する図 一体に構成した先端アダプター一体挿入部被覆部材を説明する図
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1−図7を参照して本発明の第1実施形態を説明する。
図1に示すように本実施形態の内視鏡1は、内視鏡本体2と、先端アダプター3と、挿入部被覆部材4とを組み合わせて構成されている。
内視鏡本体2は、挿入部5、操作部6、及びユニバーサルケーブル7を備えて構成されている。挿入部5は、生体内等へ挿入される長尺部材であり、先端側から順に先端構成部5a、湾曲部5b、可撓管部5cを連設して構成されている。
先端構成部5aは、例えばステンレス等の金属製、或いは生体適合性を有する硬質な樹脂部材である。図2Aに示すように先端構成部5aには照明光学系8を構成する照明部8a及び観察光学系9を構成する光学レンズ9a及び撮像装置9bが配設されている。
本実施形態において、照明部8aは、ライトガイドファイバ束である。複数の光学レンズ9aは、図示しないレンズ枠に取り付けられ、撮像装置9bは図示しない撮像枠に取り付けられている。
なお、照明部8aは、ライトガイドファイバ束に限定されるものではなく、LED等の発光素子であってもよい。また、ライトガイドファイバ束の先端側に照明用レンズを設ける、LEDの先端側に照明用レンズを設けるようにしてもよい。
図1に示す湾曲部5bは、例えば上下左右の四方向に湾曲自在に構成されている。可撓管部5cは、長尺で可撓性を有する管状部材である。
操作部6は、把持部6aを備え、把持部6aは挿入部5の基端部に連設している。操作部6には湾曲操作部6b、各種スイッチなどが設けられている。湾曲操作部6bは、湾曲部5bの湾曲操作を行う。各種スイッチは、例えば、レリーズスイッチ、フリーズスイッチ、及び観察モード切替スイッチ等である。
ユニバーサルケーブル7は、操作部6の側面より延出されている。ユニバーサルケーブル7の端部には図示しない内視鏡コネクタが設けられている。
図2Aに示すように本実施形態において、先端アダプター3は、生体適合性を有する硬質な樹脂部材で筒状に構成され、アダプター前部3aとアダプター側部3bとを備えている。アダプター側部3bの内面は、先端構成部5aの外周面5eに沿って配置される。一方、アダプター前部3aの内面は、先端構成部5aの先端面5dに対向して配置される。
アダプター前部3aには、図2Bに示すように例えば、3つの軸方向貫通孔3c、3d、3eが形成されている。第1貫通孔3c及び第2貫通孔3dには照明光学系8を構成する単一の照明レンズ8cがそれぞれ水密に固設されている。そして、第3貫通孔3eには観察光学系9を構成する単一の観察レンズ9cが水密に固設されている。
図2Aに示すように照明レンズ8cは、それぞれ先端構成部5aの先端面5dに配置されている照明部8aに対向するように配置されている。一方、観察レンズ9cは、先端構成部5aの先端面5dに配置されている光学レンズ9aに対向するように配置されている。
そして、矢印2Yに示すように先端アダプター3を先端構成部5aに装着することによって、照明レンズ8cが照明部8aの前面の予め定めた位置に配置されて内視鏡1の照明光学系8が構成され、観察レンズ9cが光学レンズ9aの前面の予め定めた位置に配置されて内視鏡1の観察光学系9が構成されるようになっている。
一方、アダプター側部3bの内周面の予め定めた位置には、符号3fに示すアダプター側凹部と、符号3gに示すアダプター側突起とがそれぞれ周方向に3つずつ形成されている。
アダプター側凹部3fは、アダプター側部3bの内周面の開口端と底面との間に予め定めた形状の凹みとして形成されている。アダプター側凹部3fには先端構成部5aの外周面5eの予め定めた位置に予め定めた突起形状で構成された構成部側突起5fが係入する構成になっている。
アダプター側突起3gは、アダプター側部3bの開口端面側に予め定めた突起形状の凸部として構成されている。アダプター側突起3gは、先端構成部5aの予め定めた位置に予め定めた形状に形成された構成部側凹部5gに係入する。
図2Bに示すようにアダプター側凹部3f及構成部側突起5fで構成される第1係止部11と、アダプター側突起3g及び構成部側凹部5gで構成される第2係止部12とは内視鏡長手軸に対して平行に設けられている。そして、係止部11、12は、誤組立を防止するため、周方向に対して非対称な位置関係に設定されている。係止部11、12は、先端アダプター3と先端構成部5aとを位置決めする位置決め部と、係止状態の先端アダプター3が先端構成部5aから脱落することを防止する脱落防止部とを兼用している。
なお、係止部11、12は、脱落防止部を兼用するので、大きな負荷が掛かることを想定して予め定めた剛性を備える、軸方向貫通孔3c、3d、3eから予め定めた距離離間した肉厚部に設けている。
図2Aの矢印2Yに示すように先端アダプター3を挿入部5の先端構成部5aに装着することによって、第1係止部11のアダプター側凹部3fと構成部側突起5fとが係合状態になると共に、第2係止部12のアダプター側突起3gと構成部側凹部5gとが係合状態になる。
なお、本実施形態において、先端アダプター3は、挿入部被覆部材4が被覆された先端構成部5aに装着される構成であるため、この係合状態において、アダプタ前部3aの内面と先端面5dとの間、及びアダプター側部3bの内面と外周面5eとの間には隙間が形成される。
挿入部被覆部材4は、ポリウレタン、ポリエステル、シリコン等の合成樹脂で予め定めた弾発性を有して構成される。挿入部被覆部材4は、内視鏡本体2の挿入部5を被覆する部材であり、図3Aに示すように第1被覆部4aと第2被覆部4bとを有している。第1被覆部4aは、主に挿入部5の先端構成部5aを被覆する。第2被覆部4bは、先端構成部5aよりも基端側、湾曲部5b及び可撓管部5cを被覆する第2被覆部4bとを有している。
なお、本実施形態においては、図3Bに示すように第1被覆部4aと第2被覆部4bとは同一な厚み寸法の管状部材として構成されている。また、第1被覆部4aが湾曲部5bの一部を被覆する、或いは第2被覆部4bの一部が先端構成部5aを被覆するようにしてもよい。
ここで、上述のように構成された内視鏡1の作用を説明する。
内視鏡検査を行うにあたって医療関係者(以下、作業者と記載する)は、内視鏡本体2、先端アダプター3及び挿入部被覆部材4を準備する。内視鏡本体2は、消毒済みであり、先端アダプター3及び挿入部被覆部材4は梱包状態である。
作業者は、内視鏡1の組付け作業を行うため、挿入部被覆部材4を取り出し、内視鏡本体2の挿入部5に予め定めた状態に被覆する。次に、作業者は、先端アダプター3を取り出し、該アダプター3を挿入部被覆部材4が被覆されている挿入部5の先端構成部5aに取り付ける。
この際、作業者は、先端アダプター3のレンズ8c、9cの位置と、先端面5dに配設されている照明部8a及び光学レンズ9aの位置とを確認して装着を開始し、図4に示すように第2係止部12が係入状態になったことを確認して装着作業を完了する。このとき、第1係止部11も係入状態になる。
挿入部被覆部材4は、係止部11、12が係入状態になることにより弾性変形されて先端構成部5aの外周面及びアダプター側部3bの内周面に密着して水密を保持する。また、係止部11、12が係入状態になることにより、先端アダプター3の挿入部5を構成する先端構成部5aからの脱落が防止される。
先端アダプター3が装着されて、上述したように照明光学系8が構成され、且つ、観察光学系9が構成されることによって内視鏡1が構成される。この結果、先端構成部5aの先端面5dを含む挿入部5が先端アダプター3及び挿入部被覆部材4によって被覆されて外部環境から隔離される。
ここで、術者は、先端アダプター3及び挿入部被覆部材4が被覆されている挿入部5を体内に挿入して内視鏡検査を行う。観察終了後、術者は、挿入部5を抜去して内視鏡検査を終了する。
引き続き内視鏡検査を行う場合、作業者は、使用済みの内視鏡1から挿入部被覆部材4及び先端アダプター3を取り外し廃棄する。そして、作業者は、内視鏡本体2の挿入部5に予め準備しておいた梱包状態の挿入部被覆部材4を取り付け、その後、梱包状態の先端アダプター3を挿入部被覆部材4が被覆されている挿入部5に取り付ける。この結果、一度、症例で使用した内視鏡本体2の挿入部5に挿入部被覆部材4及び先端アダプター3が装着されて再び内視鏡1が構成される。術者は、この内視鏡1によって次の内視鏡検査を行う。
このように、内視鏡1は、内視鏡本体2の挿入部5に先端アダプター3及び挿入部被覆部材4を装着することによって構成される。したがって、新品の挿入部被覆部材4及び先端アダプター3を症例毎に内視鏡本体2の挿入部5に装着することによって、挿入部5の洗浄消毒を行うことなく内視鏡検査を効率的に行うことができる。
また、先端アダプター3を先端構成部5aに装着することによって照明光学系8及び観察光学系9が構成される構造としている。この結果、内視鏡本体2の先端構成部5aに設ける光学レンズ、及び使い捨てされる先端アダプター3に設ける照明レンズ8c及び観察レンズ9cを、耐滅菌材質以外の材質で構成することが可能になり、光学設計の幅を広げることができる。
また、先端構成部5aの先端面と先端アダプター3のアダプタ前部3aとの位置合わせを行った後、先端アダプター3を先端構成部5aに挿入して係止部11、12を係止状態にすることによって装着作業が完了するので、内視鏡1の組み付けを容易に行うことができる。
さらに、使い捨て部材である先端アダプター3の部品点数及び挿入部被覆部材4の部品点数が少なく、且つ上述したように耐滅菌材質以外の材質で構成することにより廉価な使い捨て部材を実現できる。
なお、上述した実施形態においては、先端アダプター3に設ける照明レンズ8c及び観察レンズ9cをアダプター内面側に凹部を有するレンズとしている。しかし、照明レンズ8c及び観察レンズ9cは、アダプター内面側に凹部を有するレンズに限定されるものではなく、例えば、図5中の(A)、(B)に示すレンズであってもよい。以下の説明において、上述した先端アダプター3と同様の部材には同符号を付して説明を省略している。
図5中の(A)に示す先端アダプター3Aは、アダプター内面側に凸部を有する照明レンズ8c1を備えて。先端アダプター3Aによれば、照明範囲を広範にすることができる。一方、図5中の(B)に示す先端アダプター3Bは、アダプター内面側に凹部を有するとともにアダプター先端面より外側に凸部を有する観察レンズ9c1を備えている。先端アダプター3Bによれば、観察範囲を広範にすることができる。なお、先端アダプターが備えるレンズの組合せは上述した実施形態に限定されるものではなく、他の構成のレンズを適宜組み合わせた先端アダプターを構成するようにしてもよい。
このように、パワーの異なるレンズを備えた複数の先端アダプターを予め構成して用意しておくことにより、術者は、内視鏡検査の際、観察目的に対応する先端アダプターを選択的に取り付けて術者の所望する内視鏡検査を行うことができる。
また、上述した実施形態においては、挿入部被覆部材4を管状部材としている。しかし、図6A、図6Bに示すように挿入部被覆部材4の一端部側に中心方向に向かって予め定めた量突出した内フランジ4cを設けるようにしてもよい。
この構成によれば、挿入部被覆部材4を挿入部5に装着する際、内フランジ4cの内面が先端構成部5aの先端面5dに当接することによって挿入部5への装着を確認することができる。また、先端構成部5aの先端縁部を内フランジ4cで覆って保護することができる。さらに、挿入部被覆部材4が内フランジ4cを備えることによって、先端アダプター3を先端構成部5aに装着する際、アダプター前部3aの内面と先端構成部5aの先端面5dとの接触を防止することができる。即ち、内フランジ4cは、スペーサー部である。
なお、挿入部被覆部材4に内フランジ4cを設ける代わりに、図7中の(A)、(B)に示す構成であってもよい。以下の説明において、上述した先端アダプター3と同様の部材には同符号を付して説明を省略している。
図7中の(A)に示すように先端アダプター3のアダプター内面にスペーサー20を配置する、或いは図7中の(B)に示すように先端アダプター3Cの予め定めた位置に凸部3hを一体に設けるようにしてもよい。これらの構成によれば、上述と同様に先端アダプター3、3Cを先端構成部5aに装着する際、アダプター前部3aの内面と先端構成部5aの先端面5dとの接触を防止することができる。
なお、スペーサー20は、使い捨てであり、例えば樹脂製で、厚み寸法が予め定めた寸法に設定される。一方、凸部3hは、例えばアダプタ内面から予め定めた高さ寸法であり、アダプター側部3bの内面から予め定めた量突出している。
図8−図11を参照して本発明の第2実施形態を説明する。
図8に示すように本実施形態の内視鏡1Aは、内視鏡本体2と、先端アダプター一体挿入部被覆部材(以下、一体被覆部材と略記する)40とを組み合わせて構成されている。
一体被覆部材40は、第1実施形態の先端アダプター3と挿入部被覆部材4とを一体にして構成される。具体的には、図9に示すように先端アダプター3のアダプター側部3bの内面に、挿入部被覆部材4の第1被覆部4aを一体に設けて構成される。このように構成された一体被覆部材40は、先端アダプター部41と、被覆部42とを備えて構成される。
なお、本実施形態において、第1被覆部4aは、アダプター側部3bの内面に例えば接着固定、熱溶着等によって固定される。
また、本実施形態において、第2被覆部4bの肉厚は、第1被覆部4aの肉厚より薄肉である。そして、一体被覆部材40は、図10に示すように被覆部42は、巻回された状態で先端アダプター部41に配置されて、梱包されている。符号45は、滅菌袋である。
その他の構成は、前記第1実施形態と同様であり、同部材には同符号付して説明を省略する。
ここで、上述のように構成された内視鏡1Aの作用を説明する。
内視鏡検査を行うにあたって作業者は、内視鏡本体2と一体被覆部材40を準備する。内視鏡本体2は、消毒済みであり、一体被覆部材40は梱包状態である。
作業者は、内視鏡1Aの組み付け作業を行うため、一体被覆部材40を取り出し、被覆部42が巻回配置されている状態の先端アダプター部41を挿入部5の先端構成部5aに取り付ける。
この際、作業者は、先端アダプター部41のレンズ8c、9cの位置と、先端面5dに配設されている照明部8a及び光学レンズ9aの位置とを確認して装着を開始し、第2係止部12が係入状態になったことを確認して先端アダプター部41の挿入部5への取り付けを完了する。このとき、第1係止部11も係入状態である。また、上述したように照明光学系8及び観察光学系9が構成される。この取付状態において、先端アダプター部41内の被覆部材は、係止部11、12が係入状態になることにより弾性変形されて先端構成部5aの外周面及びアダプター側部3bの内周面に密着して水密を保持する。
次に、作業者は、図11中の(A)に示すように巻回状態の被覆部42の巻き戻し作業に移行する。そして、作業者は、図11中の(A)、(B)に示すように巻回状態の被覆部42を徐々に巻き戻しつつ、被覆部42を湾曲部5b、可撓管部5cの順に被覆していく。そして、挿入部5の所望する部位まで被覆部42を被覆したなら装着作業を完了する。
この装着状態において、先端構成部5aの先端面5dを含む挿入部5が一体被覆部材40によって外部環境から隔離される。
ここで、術者は、一体被覆部材40が被覆されている挿入部5を体内に挿入して内視鏡検査を行う。観察終了後、術者は、挿入部5を抜去して内視鏡検査を終了する。
引き続き内視鏡検査を行う場合、作業者は、使用済みの内視鏡1から一体被覆部材40を取り外し廃棄する。そして、作業者は、内視鏡本体2の挿入部5に予め準備しておいた梱包状態の一体被覆部材40を取り付ける。この結果、上述した実施形態と同様に、一度、症例で使用した内視鏡本体2の挿入部5に一体被覆部材40が装着されて再び内視鏡1Aが構成される。術者は、この内視鏡1Aによって次の内視鏡検査を行う。
このように、内視鏡1Aは、先端アダプター3及び挿入部被覆部材4を一体にした構成の一体被覆部材40を挿入部5に装着することによって構成される。したがって、新品の一体被覆部材40を症例毎に内視鏡本体2の挿入部5に装着することによって、挿入部5の洗浄消毒を行うことなく内視鏡検査を効率的に行うことができる。
また、一体被覆部材40の被覆部42が先端アダプター部41に一体に固定されていることによって、先端アダプター部41を先端構成部5aに取り付ける作業及び被覆部42を挿入部5に取り付ける作業をスムーズに行うことができる。
その他の作用及び効果は前記第1実施形態と同様である。
なお、上述した実施形態において、第1係止部11の構成部側突起5fの形状及び第2係止部12のアダプター側突起3gの形状を鋭角の頂角を有する三角形形状としているが頂角の稜線にはR加工を施して丸められている。このことにより、構成部側突起5f及びアダプター側突起3gが弾性体である第1被覆部4a或いは被覆部42に食い込むことが防止される。
また、アダプター側突起3gの高さ寸法、幅寸法及び長さ寸法、構成部側突起5fの高さ寸法、幅寸法及び長さ寸法を、それぞれ適宜設定して取付作業性、取付固定性、密着性及び取り外し作業性を適宜調整できるようになっている。
また、上述した実施形態においては、第1係止部11であるアダプター側凹部3f及び構成部側突起5fをアダプター側部3bの内周面の開口端と底面との間に1つ設ける構成としている。しかし、図12に示す先端アダプター3Dのようにアダプター側凹部3f及び構成部側突起5fを長手軸方向に複数配列して第1係止部11Aを構成するようにしてもよい。この構成によれば、密着領域を増加させて水密機能の向上を図ることができる。
また、一体被覆部材においては、図13に示すように一体成形で先端アダプター部46と被覆部47とが一体な一体被覆部材40Aを構成するようにしてもよい。この構成においては、先端アダプター部46の内周面にOリング48を設ける。
この結果、先端アダプター部46を先端構成部5aに装着した状態において、Oリング48が弾性変形されて先端構成部5aの外周面及び先端アダプター部46の内周面に密着して水密が保持される。
なお、本発明は、以上述べた実施形態のみに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能である。
1、1A…内視鏡 2…内視鏡本体 3、3A、3B、3C、3D…先端アダプター
3a…アダプター前部 3b…アダプター側部 3c…第1貫通孔 3d…第2貫通孔
3e…第3貫通孔 3f…アダプター側凹部 3g…アダプター側突起 3h…凸部
4…挿入部被覆部材 4a…第1被覆部 4b…第2被覆部 4c…内フランジ
5…挿入部 5a…先端構成部 5b…湾曲部 5c…可撓管部 5d…先端面
5e…外周面 5f…構成部側突起 5g…構成部側凹部 6…操作部 6a…把持部
6b…湾曲操作部 7…ユニバーサルケーブル 8…照明光学系 8a…照明部
8c…照明レンズ 8c、8c1…照明レンズ 9…観察光学系 9a…光学レンズ
9b…撮像装置 9c、9c1…観察レンズ 11、11A…第1係止部 12…係止部
20…スペーサー 40、40A…一体被覆部材 41…先端アダプター部
42…被覆部 45…滅菌袋 46…先端アダプター部 47…被覆部 48…Oリング

Claims (8)

  1. 細長な挿入部の先端を構成する先端構成部に観察光学系を構成する光学レンズ、及び照明光学系を構成する照明部を備える内視鏡本体と、
    前記内視鏡本体の先端構成部に着脱自在で該先端構成部に装着された状態において、該先端構成部に設けられた前記光学レンズの前面に配置されて観察光学系を構成する単一の観察用レンズ、及び前記照明部の前面に配置されて照明光学系を構成する単一の照明用レンズを有する、筒状に形成された先端アダプターと、
    弾性を有する部材で構成され、前記内視鏡本体の先端構成部と前記先端アダプターとの間に配置される第1被覆部、及び該第1被覆部よりも基端側を構成して挿入部外周面の基端側までを被覆する第2被覆部を有する挿入部被覆部材と、
    を具備することを特徴とする内視鏡。
  2. 前記先端アダプターと前記挿入部被覆部材とは別体であって、該挿入部被覆部材は、パイプ形状で前記挿入部の外周面に配置されることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
  3. 前記挿入部被覆部材は、前記先端部構成部の先端面に配置されて前記光学レンズと前記観察用レンズとの間、及び前記照明部と前記照明用レンズとの間に予め定めた距離の隙間を形成するスペーサー部を備えることを特徴とする請求項2に記載の内視鏡。
  4. 前記挿入部被覆部材の第1被覆部と前記先端アダプターとが一体であることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
  5. 前記先端アダプターの内周面及び前記先端構成部の外周面に、該先端アダプターの該先端構成部からの脱落を防止する脱落防止部と、当該先端アダプターに設けられた観察用レンズ、及び照明用レンズ及び処置具用開口を当該先端構成部に設けられた光学レンズに位置決めする位置決め部と、を兼用する係止部を設けたことを特徴とする請求項2−4の何れか1項に記載の内視鏡。
  6. 前記係止部を、前記先端構成部の軸方向貫通孔から予め定めた距離離間した肉厚部に設けたことを特徴とする請求項5に記載の内視鏡。
  7. 前記挿入部被覆部材の第1被覆部は、装着状態において、前記先端アダプター及び前記挿入部の先端構成部に密着して配置されることを特徴とする請求項2−6の何れか1項に記載の内視鏡。
  8. 前記先端アダプターと前記挿入部被覆部材とは一症例毎に廃棄されることを特徴とする請求項1−7の何れか1項に記載の内視鏡。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016029961A (ja) * 2014-07-25 2016-03-07 一般社団法人メディカル・イメージング・コンソーシアム 内視鏡装置
WO2017006706A1 (ja) * 2015-07-06 2017-01-12 オリンパス株式会社 内視鏡の先端カバー
WO2017085979A1 (ja) * 2015-11-19 2017-05-26 オリンパス株式会社 内視鏡先端アダプタ

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