JP2013172631A - 電源管理システム、無停電電源装置、無停電電源装置用lanカード、シャットダウン制御装置及びシャットダウン制御方法 - Google Patents

電源管理システム、無停電電源装置、無停電電源装置用lanカード、シャットダウン制御装置及びシャットダウン制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複数のサーバと複数の無停電電源装置を有するコンピュータシステムにおいて、商用電源の停電時におけるサーバのシャットダウンを最適化する。
【解決手段】複数のサーバ100A、100Bと、商用電源が停電したときに複数のサーバの少なくとも1台に電力を供給する複数の無停電電源装置200A、200Bと、を備え、各無停電電源装置200A、200Bは、商用電源の停電を検出する停電検出部と、商用電源の停電が検出された時に自己(たとえば200A)が接続するサーバ(たとえば100A)について他の無停電電源装置(たとえば200B)の給電状態を確認する給電状態確認部と、確認した他の無停電電源装置(たとえば200B)の給電状態からシャットダウンさせるべきサーバ(たとえば100A)の有無を判断し、シャットダウンさせるべきサーバ(たとえば100A)にシャットダウン命令を出力するシャットダウン命令出力部と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電源管理システム、無停電電源装置、無停電電源装置用LANカード、シャットダウン制御装置及びシャットダウン制御方法に関する。
最近のサーバは、入力電源部を複数備える電源冗長化タイプのものが主流になりつつある。複数の入力電源部には無停電電源装置(UPS)が接続される。無停電電源装置は、商用電源が停電(一瞬電圧が低下する瞬停や電圧低下現象を含む)したとしても短時間であればサーバに商用電源と同一電圧の電力を供給できる装置である。
サーバは、コンピュータシステム内において情報授受の重要な役割を担う。このため、近年では、電源冗長化タイプのサーバが増加している。
電源冗長化タイプのサーバとこれに接続されている複数の無停電電源装置は、サーバと無停電電源装置との間で、それぞれの無停電電源装置の給電状態がどのような状態になった時にサーバをシャットダウンさせるのかを決めておく必要がある。
サーバをシャットダウンさせる方法としては、たとえば、1台のサーバに2台の無停電電源装置が接続されている場合、2台の無停電電源装置のどちらかの商用電源が停電したときにサーバをシャットダウンさせる方法(安全性重視の制御)、2台の無停電電源装置の両方の商用電源が停電したときにサーバをシャットダウンさせる方法(業務継続性重視の制御)がある。
下記特許文献1に記載されている発明は、サーバがネットワーク経由で無停電電源装置の商用電源の給電状態を把握し、サーバの自己判断によって自身をシャットダウンさせる方法を採用している。
また、下記特許文献2に記載されている発明は、各無停電電源装置がネットワーク経由で他の無停電電源装置の商用電源の給電状態を把握し、あらかじめ定めた台数以上の無停電電源装置が停電状態となっていれば、その無停電電源装置に接続されているサーバをシャットダウンさせる方法を採用している。
特許第3711559号明細書 特許第4157807号明細書
しかしながら、上記した従来の技術では、次のような問題がある。
特許文献1に記載されている発明の場合、サーバが無停電電源装置の給電状態を把握する方法を採用しているため、無停電電源装置の給電状態を把握し給電状態から自己をシャットダウンさせるための専用ソフトをサーバにインストールする必要がある。
特許文献2に記載されている発明の場合、たとえば、2台の無停電電源装置(UA、UB)に電源冗長化タイプのサーバ(SA)と電源冗長化タイプではない(入力電源部が1個しか備えていない)サーバ(SB)を接続するシステムを構築することはできない。
最近では、複数のサーバと複数の無停電電源装置とを複雑な組み合わせで接続することがある。たとえば、5台のサーバSA、SB、SC、SD、SE(図示せず)と5台の無停電電源装置UA、UB、UC、UD、UE(図示せず)を接続する場合である。サーバSA、SBは3つの電源入力部を持ち、サーバSCは1つの電源入力部を持ち、サーバSD、SEは2つの電源入力部を持つ。この場合、サーバSAには無停電電源装置UA、UB、UCを接続し、サーバSBには無停電電源装置UC、UD、UEを接続し、サーバSCには無停電電源装置UCを接続し、サーバSDには無停電電源装置UA、UEを接続し、サーバSEには無停電電源装置UB、UDを接続するということが行われる。いわゆる非対称な接続である。
サーバと無停電電源装置において非対称な接続をする場合、引用文献1に記載された発明では、それぞれのサーバにそのサーバのみに適用できる専用のソフトをインストールしなければならなくなる。
また、引用文献2に記載された発明では、そもそも、上述のような非対称な接続をするシステムを構築することができず、対称な接続をするシステム(電源冗長化タイプのサーバのみを用いたシステム、または、電源冗長化タイプではないサーバのみを用いたシステム)を構築したとしても次のような問題が生じる。
すなわち、あらかじめ定めた台数以上の無停電電源装置が停電状態となっているときに、サーバをシャットダウンさせるため、あらかじめ定めた台数以下で、一部のサーバをシャットダウンさせたりさせなかったりという制御ができない。
つまり、引用文献1及び2に記載された発明では、各サーバをシャットダウンさせるための制御を最適化することはできない。
本発明は、このような従来の技術の問題を解消するために成されたものであり、複数のコンピュータ(サーバ)と複数の無停電電源装置を有するコンピュータシステムにおいて、商用電源の停電時におけるコンピュータのシャットダウンを最適化できる電源管理システム、無停電電源装置、無停電電源装置用LANカード、シャットダウン制御装置及びシャットダウン制御方法の提供を目的とする。
上記目的を達成するための本発明に係る電源管理システムは、複数のコンピュータと、商用電源が停電したときに前記複数のコンピュータの少なくとも1台に電力を供給する複数の無停電電源装置と、を備える。
各無停電電源装置は、停電検出部、給電状態確認部、シャットダウン命令出力部を有する。停電検出部は商用電源の停電を検出する。給電状態確認部は商用電源の停電が検出された時に自己が接続するコンピュータについて他の無停電電源装置の給電状態を確認する。シャットダウン命令出力部は確認した他の無停電電源装置の給電状態からシャットダウンさせるべきコンピュータの有無を判断し、シャットダウンさせるべきコンピュータにシャットダウン命令を出力する。
上記目的を達成するための本発明に係る無停電電源装置は、複数のコンピュータと、商用電源が停電したときに前記複数のコンピュータの少なくとも1台に電力を供給する複数の無停電電源装置と、で構成するコンピュータシステムで用いられる。
各無停電電源装置は、停電検出部、給電状態確認部、シャットダウン命令出力部を有する。停電検出部は商用電源の停電を検出する。給電状態確認部は商用電源の停電が検出された時に自己が接続するコンピュータについて他の無停電電源装置の給電状態を確認する。シャットダウン命令出力部は確認した他の無停電電源装置の給電状態からシャットダウンさせるべきコンピュータの有無を判断し、シャットダウンさせるべきコンピュータにシャットダウン命令を出力する。
上記目的を達成するための本発明に係る無停電電源装置用LANカードは、複数のコンピュータと、商用電源が停電したときに前記複数のコンピュータの少なくとも1台に電力を供給する複数の無停電電源装置と、で構成するコンピュータシステムの無停電電源装置に用いる(スロットに差し込んで取り付ける)無停電電源装置用LANカードである。
各無停電電源装置用LANカードは、停電検出部、給電状態確認部、シャットダウン命令出力部を有する。停電検出部は商用電源の停電を検出する。給電状態確認部は商用電源の停電が検出された時に自己が接続するコンピュータについて他の無停電電源装置の給電状態を確認する。シャットダウン命令出力部は確認した他の無停電電源装置の給電状態からシャットダウンさせるべきコンピュータの有無を判断し、シャットダウンさせるべきコンピュータにシャットダウン命令を出力する。
上記目的を達成するための本発明に係るシャットダウン制御装置は、複数のコンピュータと、商用電源が停電したときに前記複数のコンピュータの少なくとも1台に電力を供給する複数の無停電電源装置と、で構成するコンピュータシステムのシャットダウン制御装置である。
シャットダウン制御装置は、停電検出部、給電状態確認部、シャットダウン命令出力部を有する。停電検出部は商用電源の停電を検出する。給電状態確認部は商用電源の停電が検出された時に自己が接続するコンピュータについて他の無停電電源装置の給電状態を確認する。シャットダウン命令出力部は確認した他の無停電電源装置の給電状態からシャットダウンさせるべきコンピュータの有無を判断し、シャットダウンさせるべきコンピュータにシャットダウン命令を出力する。
上記目的を達成するための本発明に係るシャットダウン制御方法は、複数のコンピュータと、商用電源が停電したときに前記複数のコンピュータの少なくとも1台に電力を供給する複数の無停電電源装置と、で構成するコンピュータシステムに用いるシャットダウン制御方法である。
シャットダウン制御方法は、商用電源の停電を検出する段階と、商用電源の停電が検出された時に自己が接続するコンピュータについて他の無停電電源装置の給電状態を確認する段階と、確認した他の無停電電源装置の給電状態からシャットダウンさせるべきコンピュータの有無を判断し、シャットダウンさせるべきコンピュータにシャットダウン命令を出力する段階と、を有する。
以上のような構成を有する本発明によれば、複数のコンピュータと複数の無停電電源装置を有するコンピュータシステムにおいて、各コンピュータと各無停電電源装置がどのように組み合わせられたとしても、商用電源の停電時におけるコンピュータのシャットダウンを最適化できる。
本実施形態に係る電源管理システムの一例を示す図である。 本実施形態に係る電源管理システムの詳細なブロック図である。 本実施形態に係る電源管理システムの機能ブロック図である。 図3のグループ情報記憶部が記憶するグループ情報の具体例を示す図である。 図3の負荷装置記憶部が記憶する負荷装置情報の具体例を示す図である。 図3の必要台数記憶部が記憶する情報の具体例を示す図である。 図3の優先順位記憶部が記憶する情報の具体例を示す図である。 本実施形態に係る電源管理システムの動作フローチャート及びシャットダウン制御方法の手順を示すフローチャートである。 本実施形態に係る電源管理システムの動作の一例を示す図である。 本実施形態に係る電源管理システムの動作の一例を示す図である。 本実施形態に係る電源管理システムの動作の一例を示す図である。 本実施形態に係る電源管理システムの動作の一例を示す図である。
本発明に係る電源管理システム、無停電電源装置、無停電電源装置用LANカード、シャットダウン制御装置及びシャットダウン制御方法の代表的な実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
[電源管理システム、無停電電源装置、無停電電源装置用LANカード、シャットダウン制御装置の構成]
図1は、本実施形態に係る電源管理システムの構成の一例を示す図である。
電源管理システム500は、2台のサーバ100A、100Bと、2台の無停電電源装置200A、200Bとを備える。
サーバ100Aは2つの電源入力部(電源冗長化)を備え、一方の電源入力部には無停電電源装置200Aの冗長化電源A1が接続され、他方の電源入力部には無停電電源装置200Bの冗長化電源A2が接続される。
サーバ100Bはその電源入力部(電源冗長化されていない)に無停電電源装置200Bの電源Bが接続される。
したがって、無停電電源装置200Aは、サーバ100Aのみのバックアップ電源となり、無停電電源装置200Bは、サーバ100A及び100Bの2台のサーバのバックアップ電源となる。
無停電電源装置200Aは系統1の商用電源に接続され、無停電電源装置200Bは系統1とは別系統の系統2の商用電源に接続される。無停電電源装置200A、200Bは、商用電源が停電したときにサーバ100A及び100Bの少なくとも1台に電力を供給する。
なお、図1では、本発明の理解を容易にするために、2台のサーバ100A、100Bと、2台の無停電電源装置200A、200Bとを備える電源管理システム500を例示した。
しかし、本発明は、上記の構成は限られず、たとえば、電源が冗長化された3台のサーバと4台の無停電電源装置、電源が冗長化された5台のサーバと5台の無停電電源装置など、種々の組み合わせの構成に対して適用できる。
なお、本実施形態で例示する電源管理システム500の構成は、複数のサーバと、商用電源が停電したときに複数のサーバの少なくとも1台に電力を供給する複数の無停電電源装置と、で構成するコンピュータシステムと同一の構成を有している。
本実施形態では、コンピュータの一例としてサーバを用いるが、本明細書でコンピュータとは、サーバはもちろんのこと、一般的なパーソナルコンピュータ、その他コンピュータの制御で動作する装置を含む概念を示す。
図2は、本実施形態に係る電源管理システムの詳細なブロック図である。
図2は、図1に示した、サーバ100A、100Bと、無停電電源装置200A、200Bの構成をさらに具体化して示している。
サーバ100Aは、電源入力部A1、A2とLANポート110Aを有する。電源入力部A1には無停電電源装置200Aの冗長化電源A1が接続され、電源入力部A2には無停電電源装置200Bの冗長化電源A2が接続される。
サーバ100Bは、電源入力部BとLANポート110Bを有する。電源入力部Bは無停電電源装置200Bの電源Bが接続される。
無停電電源装置200Aは、電源入力部210Aと電源出力部220Aを有する。電源入力部210Aは商用電源(系統1)に接続され、電源出力部220Aはサーバ100Aの電源入力部A1に接続される。無停電電源装置200Aには、LANカード230Aが取り付けられ、LANカード230Aには電源管理プログラムが記憶されている。電源管理プログラムの処理に必要な情報、及び、電源管理プログラムで処理された情報は、無停電電源装置200Aのシリアルポート240A、LANカード230Aのシリアルポート232A間で授受される。
無停電電源装置200Bは、電源入力部210Bと電源出力部222B、224Bを有する。電源入力部210Bは商用電源(系統2)に接続され、電源出力部222Bはサーバ100Aの電源入力部A2に接続され、電源出力部224Bはサーバ100Bの電源入力部Bに接続される。無停電電源装置200Bには、LANカード230Bが取り付けられ、LANカード230Bには電源管理プログラムが記憶されている。電源管理プログラムの処理に必要な情報、及び、電源管理プログラムで処理された情報は、無停電電源装置200Bのシリアルポート240B、LANカード230Bのシリアルポート232B間で授受される。
サーバ100A、100BにはLANポート110A、110Bが設けられ、LANカード230A、230BにはLANポート234A、234Bが設けられる。LANポート110A、110B、LANポート234A、234BはHUBまたはLANスイッチに接続され、それぞれのLANポート間で必要な情報が授受される。
図3は、本実施形態に係る電源管理システムの機能ブロック図である。なお、図3の機能ブロック図は、電源管理システムだけではなく、本発明に係る無停電電源装置、無停電電源装置用LANカード、シャットダウン制御装置の機能ブロック図でもある。
電源管理システムにおいては、各無停電電源装置200A、200Bが、停電検出部300、給電状態確認部320、シャットダウン命令出力部340を有する。
停電検出部300は、たとえば、無停電電源装置200Aの場合、LANカード230の電源管理プログラム及びLANカード230を構成するハードウェアによって形成される。無停電電源装置200Bも無停電電源装置200Aと同一である。停電検出部300は無停電電源装置200Aのシリアルポート240A、LANカード230Aのシリアルポート232A間で通信を行い、電源入力部210Aに接続されている商用電源に停電が生じたかを検出する。つまり、停電検出部300は自己の無停電電源装置の商用電源が停電状態になったことを検出する。
給電状態確認部320は、たとえば、無停電電源装置200Aの場合、LANカード230の電源管理プログラム及びLANカード230を構成するハードウェアによって形成される。無停電電源装置200Bも無停電電源装置200Aと同一である。給電状態確認部320は自己の無停電電源装置の商用電源の停電が検出された時に、後述の送信部322及び受信部326を介して、自己が接続するサーバについて他の無停電電源装置の給電状態を確認する。
また、給電状態確認部320は、送信部322、グループ情報記憶324、受信部326、負荷装置記憶部328を有する。
送信部322は、その無停電電源装置から他の無停電電源装置に給電状態の問い合わせを送信するとともに、他の無停電電源装置からの給電状態の問い合わせに対して自己の給電状態を送信する。
グループ情報記憶324は、自己の無停電電源装置と同一グループの他の無停電電源装置を記憶する。
受信部326は、他の無停電電源装置からの給電状態の応答を受信するとともに、他の無停電電源装置からの給電状態の問い合わせを受信する。
負荷装置記憶部328は、自己が接続するサーバを記憶する。
図4は、図3のグループ情報記憶部324が記憶するグループ情報の具体例を示す図である。図に示すように、UPS1(図1の無停電電源装置200A)のグループ情報記憶部324には、同一グループの無停電電源装置番号としてUPS2(図1の無停電電源装置200B)が記載される。また、UPS2のグループ情報記憶部324には、同一グループの無停電電源装置番号としてUPS1が記載される。
図5は、図3の負荷装置記憶部328が記憶する負荷装置情報の具体例を示す図である。図1と整合するように、UPS1の負荷装置記憶部328には、負荷装置情報としてPC1(図1のサーバ100A)が記載される。また、UPS2の負荷装置記憶部328には、負荷装置情報としてPC1、PC2(図1のサーバ100Aとサーバ100B)が記載される。
グループ情報及び負荷装置番号を記載するのは、無停電電源装置の商用電源が停電した場合に、停電した商用電源に接続されている無停電電源装置が、どの負荷装置に接続されている無停電電源装置に給電状態の問い合わせをするべきかを明らかにするためである。
給電状態確認部320は、停電検出部300によって自己の無停電電源装置の停電が検出されたときには、送信部322から、自己の無停電電源装置が接続するサーバに接続される他の無停電電源装置の内、自己の無停電電源装置と同一グループの他の無停電電源装置に向けて給電状態の問い合わせを送信する。受信部326によってその問い合わせの応答を受信して、自己が接続するサーバについて他の無停電電源装置の給電状態を確認する。
つまり、給電状態確認部320は、自己の無停電電源装置と同一グループの無停電電源装置に対して、自己の無停電電源装置が接続するサーバについて他の無停電電源装置からの給電状態を確認する。
一方、給電状態確認部320は、受信部326が、他の無停電電源装置からその無停電電源装置に接続されたサーバについて、給電状態の問い合わせを受信したときには、送信部322から問い合わせをしてきた無停電電源装置に向けて、問い合わせをされたサーバについて給電状態を送信する。なお、問い合わせを受けた装置が自無停電電源装置の接続装置に存在しない場合は、「給電停止中」と応答する。
各無停電電源装置の給電状態確認部320が以上のように動作することによって、それぞれの無停電電源装置は、自己の無停電電源装置が停電状態になった時に、自己の無停電電源装置が接続するサーバに接続される、同一グループの他の無停電電源装置の給電状態を把握することができる。
給電状態は、具体的には、「正常給電中」、「給電停止中」、正常給電ではないが不正常な状態で給電していることを示す「条件付き給電中」のいずれかである。「正常給電中」は、無停電電源装置の商用電源が正常に給電をしている状態である。「給電停止中」は、無停電電源装置の商用電源が停電しているか、電圧が低下している状態である。「条件付き給電中」は、「正常給電中」、「給電停止中」のいずれにも分類できない状態である。たとえば、無停電電源装置とサーバを接続するLAN回線に通信異常が発生しているが給電は継続されている状態、無停電電源装置とサーバとの間にバイパス回路が引かれ商用電源とサーバが直接接続されているバイパス運転中、無停電電源装置が故障しているが商用電源とサーバは接続された状態になっている重故障中、無停電電源装置は過負荷状態であるが給電は継続されている過負荷状態、バッテリ寿命が過ぎている状態ではあるが給電は継続されている場合などである。
シャットダウン命令出力部340は、たとえば、無停電電源装置200Aの場合、LANカード230Aの電源管理プログラム及びLANカード230Aを構成するハードウェアによって形成される。無停電電源装置200Bも無停電電源装置200Aと同一である。
シャットダウン命令出力部340は、必要台数記憶部342、優先順位記憶部344を有する。
必要台数記憶部342は、自己の無停電電源装置が接続するサーバと、各サーバが運転を継続するために必要な無停電電源装置の最低台数をサーバごとに記憶する。優先順位記憶部344は、複数の無停電電源装置で同時に停電が発生したときに、優先的にシャットダウン命令を出力させるべき無停電電源装置を記憶する。
図6は、図3の必要台数記憶部342が記憶する情報の具体例を示す図である。図に示すように、必要台数記憶部342には、PC1(図1のサーバ100A)は2台の無停電電源装置が活線状態でないと動作が継続できないことが記憶され、PC2(図1のサーバ100B)は1台の無停電電源装置が活線状態でないと動作が継続できないことが記憶されている。
図7は、図3の優先順位記憶部344が記憶する情報の具体例を示す図である。図に示すように、優先順位記憶部344には、複数の無停電電源装置で同時に停電が発生したときに、どの無停電電源装置がシャットダウン命令を出力すべきかを示した、無停電電源装置の優先順位が記憶されている。図7の例では、UPS1(図1の無停電電源装置200A)とUPS2(図1の無停電電源装置200B)が同時に停電状態になった時には、USP1がシャットダウン命令を出力する。
シャットダウン命令出力部340は、給電状態確認部320が確認した、自己が接続するサーバについて他の無停電電源装置の給電状態を見て、シャットダウンさせるべきサーバの有無を判断する。シャットダウンさせるべきサーバがあれば、そのサーバにシャットダウン命令を出力する。具体的には、シャットダウン命令出力部340は、給電状態確認部320によって認識された、同一グループの無停電電源装置の給電状態と、自己の無停電電源装置が接続しているサーバが運転を継続するために必要な無停電電源装置の最低台数を見て、シャットダウンさせるべきサーバの有無を判断する。シャットダウンさせるべきサーバがあれば、シャットダウンさせるべきサーバにシャットダウン命令を出力する。また、自己と他の無停電電源装置が同時に停電状態となったときには、自己の無停電電源装置のシャットダウン命令の優先順位を見て、自己の無停電電源装置の優先順位が最も高ければ、シャットダウンさせるべきサーバにシャットダウン命令を出力する。
以上、電源管理システムの構成について説明したが、無停電電源装置、無停電電源装置用LANカード、シャットダウン制御装置も、上述の電源管理システムと同一の構成を備える。
[電源管理システム、無停電電源装置、無停電電源装置用LANカード、シャットダウン制御装置,シャットダウン制御方法の動作]
図8は、本実施形態に係る電源管理システムの動作フローチャート及びシャットダウン制御方法の手順を示すフローチャートである。
なお、無停電電源装置、無停電電源装置用LANカード、シャットダウン制御装置も、本実施形態に係る電源管理システムの動作と同一の動作をする。
まず、無停電電源装置200Aと200Bは、停電検出部300において、自己の無停電電源装置に停電が発生したか否かを判断する(S1)。停電が発生していなければ(S1:NO)、何もせずに停電の発生が検出されるまで待機する。
一方、無停電電源装置200Aまたは200Bの少なくとも一方の停電検出部300において停電の発生が検出されると(S1:YES)、停電の発生を検出した無停電電源装置が、自己の無停電電源装置が接続するサーバに接続される他の無停電電源装置の内、自己の無停電電源装置と同一グループの他の無停電電源装置の給電状態を確認する。たとえば、無停電電源装置200Aの商用電源(系統1)が停電したときには、無停電電源装置200Aがサーバ100Aを接続しているのであるから、サーバ100Aを接続している、同一グループの他の無停電電源装置200Bの給電状態を確認する。なお、このステップの処理は、図4に示したグループ情報と図5に示した負荷装置情報を用いて行う(S2)。
無停電電源装置200Aは、必要台数記憶部342を見て、自己に接続されているサーバ(PC1)の無停電電源装置必要台数を把握する。無停電電源装置200Aに接続されているサーバはPC1であり、PC1の無停電電源装置の必要台数は2台である。ところが、無停電電源装置200Aの商用電源は停電し、無停電電源装置200Bの商用電源は活線状態である。したがって、PC1の無停電電源装置の必要台数2台は確保できないので、無停電電源装置200Aはシャットダウンさせるべきサーバがあると判断する(S3)。
無停電電源装置200AはPC1に対してシャットダウン命令を出力する。シャットダウン命令を受けたPC1は、無停電電源装置200Aから電源の供給が途絶える前に、自らをシャットダウンさせる(S4)。
以上が、電源管理システム、無停電電源装置、無停電電源装置用LANカード、シャットダウン制御装置,シャットダウン制御方法の概略の動作である。
本実施形態に係る電源管理システム、無停電電源装置、無停電電源装置用LANカード、シャットダウン制御装置,シャットダウン制御方法の動作の理解を深めるために、さらに具体的な態様を「態様1」から「態様4」に分けて説明する。
「態様1」
この態様は、図1に示す構成において、無停電電源装置200Aまたは200Bのどちらかの商用電源が停電した場合に、サーバ100Aをシャットダウンさせるものである(安全性重視の態様)。
図9は、本実施形態に係る電源管理システムの動作の一例を示す図であり、「態様1」における無停電電源装置200A(UPS1)、200B(UPS2)、サーバ100A(PC1)の動作を示す。
無停電電源装置200Aは、負荷装置としてサーバ100Aを接続していることが負荷装置記憶部328に記憶させてあり、無停電電源装置200Bは、負荷装置としてサーバ100A及び100Bを接続していることが負荷装置記憶部328に記憶させてある。また、無停電電源装置200A、200Bが同一のグループであることがグループ情報記憶部324に記憶させてある。さらに、サーバ100Aは運転を継続するために最低2台の無停電電源装置が必要であることが必要台数記憶部342に記憶させてある(図4、図5、図6参照)。
これらの条件が設定されていることを前提に、無停電電源装置200Aの商用電源が停電したとすると、図9に示すように、無停電電源装置200Aは、自己が接続するサーバ100Aを共通に接続し、同一グループに属する無停電電源装置200Bに、サーバ100Aの給電状態を問い合わせる。問い合わせを受けた無停電電源装置200Bは、無停電電源装置200Aにサーバ100Aの給電状態は「正常給電中」であることを応答する。
無停電電源装置200Aは、必要台数記憶部342を見て、サーバ100Aは最低2台の無停電電源装置から給電されていないと運転が継続できないと判断する。したがって、無停電電源装置200Aはサーバ100Aに対してシャットダウン命令を出力する。そして、無停電電源装置200Aは、サーバ100Aのシャットダウンを確認してから給電を停止する。
「態様2」
この態様は、図1に示す構成において、無停電電源装置200Aと200Bの両方の商用電源が停電した場合に、サーバ100Aをシャットダウンさせるものである(業務継続重視性の態様)。
図10は、本実施形態に係る電源管理システムの動作の一例を示す図であり、「態様2」における無停電電源装置200A、200B、サーバ100Aの動作を示す。
無停電電源装置200Aは、負荷装置としてサーバ100Aを接続していることが負荷装置記憶部328に記憶させてあり、無停電電源装置200Bは、負荷装置としてサーバ100A及び100Bを接続していることが負荷装置記憶部328に記憶させてある。また、サーバ100Aは運転を継続するために最低1台の無停電電源装置が必要であることが必要台数記憶部342に記憶させてある(図6の記載とは異なり、PC1における無停電電源装置必要台数は2ではなく、1にしてある)。
これらの条件が設定されていることを前提に、無停電電源装置200Aの商用電源が停電したとすると、無停電電源装置200Aは、図10に示すように、無停電電源装置200Aは、自己が接続するサーバ100Aを共通に接続し、同一グループに属する無停電電源装置200Bにサーバ100Aの給電状態を問い合わせる。問い合わせを受けた無停電電源装置200Bは、無停電電源装置200Aにサーバ100Aの給電状態は「正常給電中」であることを応答する。
無停電電源装置200Aは、必要台数記憶部342を見て、サーバ100Aは最低1台の無停電電源装置から給電されていれば運転が継続できると判断する。サーバ100Aには無停電電源装置200Bから給電されているので、無停電電源装置200Aは、サーバ100Aに対するシャットダウン命令は不要であると判断する。したがって、無停電電源装置200Aは、シャットダウン命令を出力することなく給電を停止する。
無停電電源装置200Aの商用電源が停電した後に、無停電電源装置200Bの商用電源が停電したとすると、無停電電源装置200Bは、無停電電源装置200Aにサーバ100A及び100Bの給電状態を問い合わせる。問い合わせを受けた無停電電源装置200Aは、無停電電源装置200Bにサーバ100Aの給電状態が「給電停止中」であることを応答する。なお、サーバ100Bは無停電電源装置200Aに接続されていないので、無停電電源装置200Bにサーバ100Bの給電状態が「給電停止中」であることを応答する。
無停電電源装置200Bは、必要台数記憶部342を見て、サーバ100Aは最低1台の無停電電源装置から給電されていなければ運転が継続できないと判断する。したがって、無停電電源装置200Bはサーバ100Aに対してシャットダウン命令を出力する。ちなみに、無停電電源装置200Bは、必要台数記憶部342を見て、サーバ100B(PC2)も最低1台の無停電電源装置から給電されていなければ運転が継続できないと判断する。したがって、無停電電源装置200Bはサーバ100Bに対してもシャットダウン命令を出力する。そして、無停電電源装置200Bは、サーバ100A及び100Bのシャットダウンを確認してから給電を停止する。
「態様3」
この態様は、態様2において、無停電電源装置200Aと200Bの両方の商用電源が同時に停電した場合の態様である。
図11は、本実施形態に係る電源管理システムの動作の一例を示す図であり、「態様3」における無停電電源装置200A、200B、サーバ100Aの動作を示す。
無停電電源装置200Aは、負荷装置としてサーバ100Aを接続していることが負荷装置記憶部328に記憶させてあり、無停電電源装置200Bは、負荷装置としてサーバ100A及び100Bを接続していることが負荷装置記憶部328に記憶させてある。また、サーバ100Aは運転を継続するために最低1台の無停電電源装置が必要であることが必要台数記憶部342に記憶させてある。さらに、シャットダウン命令を出力する優先順位は無停電電源装置200Aの方が無停電電源装置200Bよりも高いことが優先順位記憶部344に記憶させてある。
これらの条件が設定されていることを前提に、無停電電源装置200Aと200Bの商用電源が同時に停電したとすると、無停電電源装置200Aは、サーバ100Aを接続している無停電電源装置200Bにサーバ100Aの給電状態を問い合わせる。問い合わせを受けた無停電電源装置200Bは、無停電電源装置200Aにサーバ100Aの給電状態は「条件付き給電中」であることを応答する。同時に、無停電電源装置200Bは、サーバ100A及び100Bを接続している無停電電源装置200Aにサーバ100Aの給電状態を問い合わせる。問い合わせを受けた無停電電源装置200Aは、無停電電源装置200Bにサーバ100Aの給電状態は「条件付き給電中」であることを応答する。
無停電電源装置200A、200Bは、必要台数記憶部342を見て、サーバ100Aは最低1台の無停電電源装置から給電されていれば運転が継続できると判断する。サーバ100Aには無停電電源装置200Aからも無停電電源装置200Bからも給電されていないので、無停電電源装置200A、200Bは、優先順位記憶部344を見て、シャットダウン命令の優先順位は無停電電源装置200Aの方が高いことを把握する。したがって、無停電電源装置200Aはサーバ100Aに対してシャットダウン命令を出力する。そして、無停電電源装置200Aは、サーバ100Aのシャットダウンを確認してから給電を停止する。一方、無停電電源装置200Bは、サーバ100Aに対するシャットダウン命令は不要であると判断し、無停電電源装置200Bは、シャットダウン命令を出力することなく給電を停止する。
「態様4」
この態様は、態様2と同一であるが、無停電電源装置200A、200B、サーバ100A、100Bの動作を示したものである。
図12は、本実施形態に係る電源管理システムの動作の一例を示す図であり、「態様4」における無停電電源装置200A、200B、サーバ100A、100Bの動作を示す。
無停電電源装置200Aは、負荷装置としてサーバ100Aを接続していることが負荷装置記憶部328に記憶させてあり、無停電電源装置200Bは、負荷装置としてサーバ100A及び100Bを接続していることが負荷装置記憶部328に記憶させてある。また、サーバ100A、100Bは運転を継続するために最低1台の無停電電源装置が必要であることが必要台数記憶部342に記憶させてある。無停電電源装置200Bは、負荷装置としてサーバ100A及び100Bを接続していることがグループ情報記憶部324に記憶させてあり、また、サーバ100A、100Bは運転を継続するために最低1台の無停電電源装置が必要であることが必要台数記憶部342に記憶させてある。
これらの条件が設定されていることを前提に、無停電電源装置200Bの商用電源が停電したとすると、無停電電源装置200Bは、サーバ100Aを接続している無停電電源装置200Aにサーバ100A及び100Bの給電状態を問い合わせる。問い合わせを受けた無停電電源装置200Aは、無停電電源装置200Bにサーバ100Aの給電状態は「正常給電中」、サーバ100Bの給電状態は「給電停止中」であることを応答する。
無停電電源装置200Bは、必要台数記憶部342を見て、サーバ100Aは最低1台の無停電電源装置から給電されていれば運転が継続できると判断する。サーバ100Aには無停電電源装置200Aから給電されているので、無停電電源装置200Bは、サーバ100Aに対するシャットダウン命令は不要であると判断する。
一方、無停電電源装置200Bは、必要台数記憶部342を見て、サーバ100Bは最低1台の無停電電源装置から給電されていなければ運転が継続できないと判断する。したがって、無停電電源装置200Bはサーバ100Bに対してシャットダウン命令を出力する。そして、無停電電源装置200Bは、サーバ100Bのシャットダウンを確認してから給電を停止する。
つぎに、無停電電源装置200Aの商用電源が停電したとすると、無停電電源装置200Aは、サーバ100Aを接続している無停電電源装置200Bにサーバ100Aの給電状態を問い合わせる。問い合わせを受けた無停電電源装置200Bは、無停電電源装置200Aにサーバ100Bの給電状態が「給電停止中」であることを応答する。
無停電電源装置200Aは、必要台数記憶部342を見て、サーバ100Aは最低1台の無停電電源装置から給電されていなければ運転が継続できないと判断する。したがって、無停電電源装置200Aはサーバ100Aに対してシャットダウン命令を出力する。そして、無停電電源装置200Aは、サーバ100Aのシャットダウンを確認してから給電を停止する。
以上、本発明の理解を容易にするために、上記の実施形態及各態様では、比較的単純な構成の電源管理システムを例示してその動きを説明した。
しかし、本発明に係る電源管理システム、無停電電源装置、無停電電源装置用LANカード、シャットダウン制御装置及びシャットダウン制御方法は、上記のような態様に限定されることはない。上述したが、5台のサーバSA、SB、SC、SD、SEと5台の無停電電源装置UA、UB、UC、UD、UEを接続するような場合であって、サーバSA、SBは3つの電源入力部を持ち、サーバSCは1つの電源入力部を持ち、サーバSD、SEは2つの電源入力部を持ち、サーバSAには無停電電源装置UA、UB、UCを接続し、サーバSBには無停電電源装置UC、UD、UEを接続し、サーバSCには無停電電源装置UCを接続し、サーバSDには無停電電源装置UA、UEを接続し、サーバSEには無停電電源装置UB、UDを接続するという複雑な構成の電源管理システムに対しても本発明の適用は可能である。
このような複雑な構成の電源管理装置であっても、まず、(1)自己の無停電電源装置が停電したら自己が接続するサーバについて他の無停電電源装置の給電状態を見て、次に、(2)自己の無停電電源装置が接続しているサーバが他の無停電電源装置からの給電で動作が可能な場合(無停電電源装置必要台数が足りている)には、そのサーバをシャットダウンさせることなく自己の給電を停止する。一方、(3)自己の無停電電源装置が接続しているサーバが他の無停電電源装置からの給電では動作を継続することができなければ(無停電電源装置必要台数が不足している)そのサーバをシャットダウンさせて自己の給電を停止する。さらに、(4)自己の無停電電源装置と他の無停電電源装置が同時に停電したら、シャットダウンの優先順位を考慮して、上記の動作をさせる。
以上の(1)〜(4)の手順でシャットダウンさせるべきサーバを見極めてシャットダウンさせるべきサーバをシャットダウンさせる。
このように、本発明に係る電源管理システム、無停電電源装置、無停電電源装置用LANカード、シャットダウン制御装置及びシャットダウン制御方法によれば、複数のコンピュータと複数の無停電電源装置を有するコンピュータシステムにおいて、各コンピュータと各無停電電源装置がどのように組み合わせられたとしても、商用電源の停電時におけるコンピュータのシャットダウンを最適化できる。
100A、100B サーバ(コンピュータ)、
110A、110B LANポート、
200A、200B 無停電電源装置、
210A、210B 電源入力部、
220A、220B 電源出力部、
230A、230B LANカード、
232A、232B シリアルポート、
234A、234B LANポート
300 停電検出部、
320 給電状態確認部、
322 送信部、
324 グループ情報記憶部、
326 受信部、
340 シャットダウン出力部、
342 必要台数記憶部、
344 優先順位記憶部、
500 電源管理システム。

Claims (20)

  1. 複数のコンピュータと、
    商用電源が停電したときに前記複数のコンピュータの少なくとも1台に電力を供給する複数の無停電電源装置と、を備え、
    前記各無停電電源装置は、
    前記商用電源の停電を検出する停電検出部と、
    前記商用電源の停電が検出された時に自己が接続するコンピュータについて他の無停電電源装置の給電状態を確認する給電状態確認部と、
    確認した他の無停電電源装置の給電状態からシャットダウンさせるべきコンピュータの有無を判断し、シャットダウンさせるべきコンピュータにシャットダウン命令を出力するシャットダウン命令出力部と、
    を有することを特徴とする電源管理システム。
  2. 前記給電状態確認部は、
    その無停電電源装置が接続するコンピュータを記憶する負荷装置記憶部と、
    その無停電電源装置と同一グループの他の無停電電源装置を記憶するグループ情報記憶部と、を有し、
    その無停電電源装置が接続するコンピュータについてその無停電電源装置と同一グループの他の無停電電源装置の給電状態を確認することを特徴とする請求項1に記載の電源管理システム。
  3. 前記給電状態確認部は、
    その無停電電源装置から他の無停電電源装置に給電状態の問い合わせを送信するとともに、他の無停電電源装置からの給電状態の問い合わせに対して自己の給電状態を送信する送信部と、
    他の無停電電源装置からの給電状態の応答を受信するとともに、他の無停電電源装置からの給電状態の問い合わせを受信する受信部と、
    を有することを特徴とする請求項1または2に記載の電源管理システム。
  4. 前記給電状態は、「正常給電中」、「給電停止中」、正常給電ではないが不正常な状態で給電していることを示す「条件付き給電中」のいずれかであることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の電源管理システム。
  5. 前記シャットダウン命令出力部は、
    各コンピュータが運転を継続するために必要となる無停電電源装置の最低台数を記憶する必要台数記憶部を有し、
    確認した他の無停電電源装置の給電状態と各コンピュータが運転を継続するために必要となる無停電電源装置の台数とからシャットダウンさせるべきコンピュータの有無を判断することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の電源管理システム。
  6. 前記シャットダウン命令出力部は、
    複数の無停電電源装置で同時に停電が発生したときに、優先的にシャットダウン命令を出力させるべき無停電電源装置を記憶する優先順位記憶部を有し、
    自己の無停電電源装置の優先順位が最も高い場合に、シャットダウンさせるべきコンピュータにシャットダウン命令を出力することを特徴とする請求項5に記載の電源管理システム。
  7. 複数のコンピュータと、商用電源が停電したときに前記複数のコンピュータの少なくとも1台に電力を供給する複数の無停電電源装置と、で構成するコンピュータシステムの無停電電源装置であって、
    前記商用電源の停電を検出する停電検出部と、
    前記商用電源の停電が検出された時に自己が接続するコンピュータについて他の無停電電源装置の給電状態を確認する給電状態確認部と、
    確認した他の無停電電源装置の給電状態からシャットダウンさせるべきコンピュータの有無を判断し、シャットダウンさせるべきコンピュータにシャットダウン命令を出力するシャットダウン命令出力部と、
    を有することを特徴とする無停電電源装置。
  8. 前記給電状態確認部は、
    その無停電電源装置が接続するコンピュータを記憶する負荷装置記憶部と、
    その無停電電源装置と同一グループの他の無停電電源装置を記憶するグループ情報記憶部と、を有し、
    その無停電電源装置が接続するコンピュータについてその無停電電源装置と同一グループの他の無停電電源装置の給電状態を確認することを特徴とする請求項7に記載の無停電電源装置。
  9. 前記給電状態確認部は、
    その無停電電源装置から他の無停電電源装置に給電状態の問い合わせを送信するとともに、他の無停電電源装置からの給電状態の問い合わせに対して自己の給電状態を送信する送信部と、
    他の無停電電源装置からの給電状態の応答を受信するとともに、他の無停電電源装置からの給電状態の問い合わせを受信する受信部と、
    を有することを特徴とする請求項7または8に記載の無停電電源装置。
  10. 前記給電状態は、「正常給電中」、「給電停止中」、正常給電ではないが不正常な状態で給電していることを示す「条件付き給電中」のいずれかであることを特徴とする請求項7から9のいずれかに記載の無停電電源装置。
  11. 前記シャットダウン命令出力部は、
    各コンピュータが運転を継続するために必要となる無停電電源装置の最低台数を記憶する必要台数記憶部を有し、
    確認した他の無停電電源装置の給電状態と各コンピュータが運転を継続するために必要となる無停電電源装置の台数とからシャットダウンさせるべきコンピュータの有無を判断することを特徴とする請求項7から10のいずれかに記載の無停電電源装置。
  12. 前記シャットダウン命令出力部は、
    複数の無停電電源装置で同時に停電が発生したときに、優先的にシャットダウン命令を出力させるべき無停電電源装置を記憶する優先順位記憶部を有し、
    自己の無停電電源装置の優先順位が最も高い場合に、シャットダウンさせるべきコンピュータにシャットダウン命令を出力することを特徴とする請求項11に記載の無停電電源装置。
  13. 複数のコンピュータと、商用電源が停電したときに前記複数のコンピュータの少なくとも1台に電力を供給する複数の無停電電源装置と、で構成するコンピュータシステムの無停電電源装置に用いる無停電電源装置用LANカードであって、
    前記商用電源の停電を検出する停電検出部と、
    前記商用電源の停電が検出された時に自己が接続するコンピュータについて他の無停電電源装置の給電状態を確認する給電状態確認部と、
    確認した他の無停電電源装置の給電状態からシャットダウンさせるべきコンピュータの有無を判断し、シャットダウンさせるべきコンピュータにシャットダウン命令を出力するシャットダウン命令出力部と、
    を有することを特徴とする無停電電源装置用LANカード。
  14. 前記給電状態確認部は、
    その無停電電源装置が接続するコンピュータを記憶する負荷装置記憶部と、
    その無停電電源装置と同一グループの他の無停電電源装置を記憶するグループ情報記憶部と、を有し、
    その無停電電源装置が接続するコンピュータについてその無停電電源装置と同一グループの他の無停電電源装置の給電状態を確認することを特徴とする請求項13に記載の無停電電源装置用LANカード。
  15. 前記給電状態確認部は、
    その無停電電源装置から他の無停電電源装置に給電状態の問い合わせを送信するとともに、他の無停電電源装置からの給電状態の問い合わせに対して自己の給電状態を送信する送信部と、
    他の無停電電源装置からの給電状態の応答を受信するとともに、他の無停電電源装置からの給電状態の問い合わせを受信する受信部と、
    を有することを特徴とする請求項13または14に記載の無停電電源装置用LANカード。
  16. 前記給電状態は、「正常給電中」、「給電停止中」、正常給電ではないが不正常な状態で給電していることを示す「条件付き給電中」のいずれかであることを特徴とする請求項13から15のいずれかに記載の無停電電源装置用LANカード。
  17. 前記シャットダウン命令出力部は、
    各コンピュータが運転を継続するために必要となる無停電電源装置の最低台数を記憶する必要台数記憶部を有し、
    確認した他の無停電電源装置の給電状態と各コンピュータが運転を継続するために必要となる無停電電源装置の台数とからシャットダウンさせるべきコンピュータの有無を判断することを特徴とする請求項13から16のいずれかに記載の無停電電源装置用LANカード。
  18. 前記シャットダウン命令出力部は、
    複数の無停電電源装置で同時に停電が発生したときに、優先的にシャットダウン命令を出力させるべき無停電電源装置を記憶する優先順位記憶部を有し、
    自己の無停電電源装置の優先順位が最も高い場合に、シャットダウンさせるべきコンピュータにシャットダウン命令を出力することを特徴とする請求項17に記載の無停電電源装置用LANカード。
  19. 複数のコンピュータと、商用電源が停電したときに前記複数のコンピュータの少なくとも1台に電力を供給する複数の無停電電源装置と、で構成するコンピュータシステムのシャットダウン制御装置であって、
    前記商用電源の停電を検出する停電検出部と、
    前記商用電源の停電が検出された時に自己が接続するコンピュータについて他の無停電電源装置の給電状態を確認する給電状態確認部と、
    確認した他の無停電電源装置の給電状態からシャットダウンさせるべきコンピュータの有無を判断し、シャットダウンさせるべきコンピュータにシャットダウン命令を出力するシャットダウン命令出力部と、
    を有することを特徴とするシャットダウン制御装置。
  20. 複数のコンピュータと、商用電源が停電したときに前記複数のコンピュータの少なくとも1台に電力を供給する複数の無停電電源装置と、で構成するコンピュータシステムに用いるシャットダウン制御方法であって、
    前記商用電源の停電を検出する段階と、
    前記商用電源の停電が検出された時に自己が接続するコンピュータについて他の無停電電源装置の給電状態を確認する段階と、
    確認した他の無停電電源装置の給電状態からシャットダウンさせるべきコンピュータの有無を判断し、シャットダウンさせるべきコンピュータにシャットダウン命令を出力する段階と、
    を有することを特徴とするシャットダウン制御方法。
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