JP2013172153A - Mocvd反応器用シャワーヘッド、mocvd反応器、mocvd装置及び洗浄方法 - Google Patents

Mocvd反応器用シャワーヘッド、mocvd反応器、mocvd装置及び洗浄方法 Download PDF

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Abstract

【課題】改良されたシャワーヘッド、MOCVD反応器及びMOCVD装置を提供すること。
【解決手段】MOCVD反応器用シャワーヘッドは、実施形態の一例において、厚さ方向に貫通する複数の反応ガス供給路が形成され、且つ冷却構造を有するシャワーヘッド本体部と、シャワーヘッド本体部に着脱可能に取り付けられ、シャワーヘッド本体部における各反応ガス供給路の形成位置に対応する部位に、厚さ方向に貫通する1対nのマニホールド構造が形成され、且つ冷却構造を有さないシールド板を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、MOCVD反応器に用いられた取り外し可能なシャワーヘッド、シャワーヘッドを備えたMOCVD反応器、MOCVD反応器の関連部品をin−situ洗浄可能なMOCVD装置、及び洗浄方法に関するものである。
MOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)装置の一例として、マルチチャンバー構成のクラスタ装置がある。例えば、MOCVD装置は、MOCVD反応器、ロードロック(load lock)チャンバー、搬送チャンバーを備える。ここで、MOCVD反応器が一定の稼動期間を経過した場合、シャワーヘッドやサセプタなどの部材の上に所定厚さの堆積物が付着するため、除去する必要がある。
従来、MOCVD反応器におけるサセプタに対するクリーニングは、処理すべきサセプタを洗浄装置に移送し、化学洗浄にて堆積物を除去することで行われる。また、MOCVD反応器におけるシャワーヘッドに対するクリーニングは、MOCVD反応器内において、例えば、ブラシと掃除機を用いる物理的洗浄にて堆積物を除去することで行われる。このように、サセプタに対するクリーニングとシャワーヘッドに対するクリーニングとは、異なる場所で異なる洗浄方式にて行われる。
しかしながら、上記の洗浄方法では、洗浄する際、チャンバーを大気開放しなければならず、また、シャワーヘッドのブラシ洗浄では精密に堆積物を除去できない。そうすると、洗浄作業にかかる時間が長くなったり、品質のコントロールが困難になったりするなどの結果、MOCVD装置による持続的量産を妨げ、半導体装置によるスループットに悪影響をもたらすことがある。
そこで、基板処理用チャンバー内に配置された基板の上に、一層又は複数層のIII族元素含有層を堆積するステップと、基板処理チャンバーから基板を移出するステップと、ハロゲン含有ガスを基板処理チャンバーに進入させるステップと、基板処理チャンバーの1つ又は複数の内部表面(反応チャンバーの内壁面及びシャワーヘッド表面等)から不要な堆積物の少なくとも一部を除去するステップとを含むMOCVDチャンバーに対するin−situ洗浄方法が提案されている。
また、従来、MOCVD反応の過程においてMOCVD反応器におけるシャワーヘッドに付着する堆積膜の量を減少させることを目的として、シャワーヘッドに冷却手段を設置するいわゆるコールドウォール(cold wall)対策が講じられている。シャワーヘッドに付着する堆積物の性状が剥離しやすいクズ状の性質に近い結果、ブラシを用いた物理的洗浄方法により堆積物を容易に除去できる利点が得られる。一方、剥離しやすいクズ状の性質であるためパーティクルとしてプロセスに悪影響を及ぼす結果、シャワーヘッドに対する洗浄作業が頻繁になる。
そこで、プラズマCVD法によって基板の表面上に薄膜を成膜する際に用いられるカソード電極であって、原料ガスが導かれるガス分散空間形成部に取り外しし可能に取り付けられ、ガス分散空間形成部の原料ガスを表面から流出させるシャワーヘッド型平板電極と、外周を外枠部とするような形状で複数のガス流通孔が形成された外枠付き仕切り板とを備え、シャワーヘッド型平板電極に外枠付き仕切り板を取り外し可能に固定することにより構成している非一体型カソード電極が提案されている。
中華民国專利公開第201107522号 特開2010−37624号公報
しかしながら、従来の非一体型カソード電極では、外枠付き仕切り板は厚さのごく薄いシート材であり、且つ、隣接するシャワーヘッド型平板電極に密接している結果、板温度をシャワーヘッド型平板電極から独立して調整できないという問題がある。
また、従来のシャワーヘッドでは、例えば、加工コストがかかり、経済性の問題を有する。例えば、3層構造物の隔壁に所定数量の開口が穿設され、更に、例えば、溶接加工又は放電加工(EDM)により所定数量(通常は千本以上)のガス管が開口に固設され、加工コストがかかる。
開示するシャワーヘッドは、1つの実施態様において、厚さ方向に貫通する複数の反応ガス供給路が形成され、且つ冷却構造を有するシャワーヘッド本体部を有する。また、開示するシャワーヘッドは、1つの実施態様において、前記シャワーヘッド本体部に着脱可能に取り付けられ、前記シャワーヘッド本体部における各反応ガス供給路の形成位置に対応する部位に、厚さ方向に貫通する1対nのマニホールド構造が形成され、且つ冷却構造を有さないシールド板を有する。
上記構成によれば、冷却構造により降温されたシャワーヘッド本体部に比べ、シールド板は冷却構造を有さないため、シャワーヘッド本体部の温度から独立してシールド板の温度を膜状堆積物の付着可能な高温に調整することができると共に、堆積物の付着した下部部材を容易に取り外して洗浄を行うことにより、洗浄作業にかかる時間を節約できると共に、特定のガスチャンネル構造を採用することで、シャワーヘッドに対する加工を簡潔にすることができ、製造コストの低減したMOCVD反応器用シャワーヘッドを提供することが可能となる。
また、開示するMOCVD反応器は、1つの実施態様において、上下動及び回転可能なローターと、前記ローター上に載せられ、基板を載置するためのサセプタと、前記サセプタの下面に設けられ、前記サセプタを介して前記基板を加熱するためのヒーターと、反応器内部の上側に設けられ、前記サセプタと対向するように配置されたシャワーヘッドを備え、前記シャワーヘッドが、上記のシャワーヘッドである。
上記構成によれば、現有の反応器構成に合わせ、シャワーヘッド部材を容易に取り外し、部材の交換に必要な作業時間を短縮化できるMOCVD反応器を提供することができる。
また、開示するMOCVD装置は、1つの実施態様において、上記のMOCVD反応器と、被洗浄物を支持するための被洗浄物支持台と、被洗浄物を加熱するための加熱板と、洗浄用ガスを洗浄チャンバー内に導入するための洗浄用ガス導入ラインを含む洗浄チャンバーと、ロードロックチャンバーと、前記MOCVD反応器、前記洗浄チャンバー及び前記ロードロックチャンバーとに連結され、機械ロボットが内部に設置される搬送チャンバーとを備える。
上記構成によれば、MOCVD反応器におけるサセプタ及びシャワーヘッド部材に対しin−situの化学洗浄を行うことで、スループットの向上したMOCVD装置を提供することができる。
また、開示する洗浄方法は、1つの実施態様において、MOCVD反応器、洗浄チャンバー、及び搬送チャンバーを備えるMOCVD装置における、該MOCVD反応器が有するサセプタ及びシャワーヘッド部材に対し化学洗浄を行う洗浄方法であって、前記MOCVD反応器によるMOCVD処理が終了した後、前記MOCVD反応器における前記サセプタ及び前記シャワーヘッド部材を前記搬送チャンバーを介して前記洗浄チャンバーに移送するステップと、洗浄ガスを用いて前記サセプタ及び前記シャワーヘッド部材に対し洗浄を行うステップとを含む。
上記構成によれば、MOCVD反応器におけるサセプタ及びシャワーヘッド部材に対しin−situの化学洗浄を行うことで、MOCVD装置によるスループットを向上することができる。
改良されたシャワーヘッド、MOCVD反応器及びMOCVD装置を提供することが可能になるという効果を奏する。
図1は、第1の実施形態に係るシャワーヘッドの概略構成を模式的に示す図である。 図2は、第1の実施形態に係るシャワーヘッド表面(シールド板表面)のガス穴の分布を示す図である。 図3は、第1の実施形態に係るシャワーヘッドの細部構成を示す部分断面図である。 図4は、第1の実施形態におけるシャワーヘッドにおける反応ガスの流れを概略的に示す図である。 図5は、第1の実施形態におけるMOCVD反応器の概略断面図である。 図6は、第1の実施形態におけるMOCVD反応器からシールド板を取り外す動作を模式的に示す図である。 図7は、第1の実施形態におけるMOCVD反応器からサセプタを移送する動作を模式的に示す図である。 図8は、第1の実施形態におけるMOCVD装置全体の概略正面図である。 図9は、第1の実施形態における洗浄チャンバーの概略断面図である。 図10は、別の実施形態におけるシャワーヘッド構造の一例を示す断面図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
(第1の実施形態)
まず、第1の実施形態に係るシャワーヘッドについて説明する。図1(A)〜(C)は、第1の実施形態に係るシャワーヘッド1の概略構成を模式的に示す図である。図1(A)に示すように、このシャワーヘッド1はシャワーヘッド本体部2と、図示しない部材結合手段(例えばスナッピング材、ねじ部材、真空吸引機構など)によりシャワーヘッド本体部2に着脱自在に取り付けられたシールド板3を備える。
シャワーヘッド本体部2には、等距離に離れて厚さ方向に貫通する複数の反応ガス供給路4が形成される。また、シャワーヘッド本体部2は、シールド板3のシャワーヘッド本体部2の各反応ガス供給路4の形成位置に対応する箇所に、シールド板3の厚さ方向に貫通する複数のマニホールド構造5が形成される。
図1(A)に示すように、マニホールド構造5には、ガスチャンネル連通室5b及び下部ガスチャンネル5cが含まれる。ガスチャンネル連通室5bは、シャワーヘッド本体部2の反応ガス供給路4とシールド板3の下部ガスチャンネル5cとを連通するように形成される。ここで、ガスチャンネル連通室5bの底面からシールド板3の下表面まで貫通した下部ガスチャンネル5cのチャンネル数は、n(n≧2)となる。この結果、シャワーヘッド本体部2からの単一のガス流をn本のガス流に分岐させることが可能となる。従って、シャワーヘッドにおける3層構造物中に多数の開口を穿設してそれぞれガス管を取り付ける手法と比較して、第1の実施形態によれば、シャワーヘッド本体部2に穿設する開口の数量を1/n倍に低減することができると共に、反応ガスチャンネル連通部材の使用量も最小限に抑えることができるので、シャワーヘッドの作製時間及び製造コストの低減に有利となる。
シャワーヘッドから複数種類の反応ガスを供給する場合について説明する。例えば、2種類の反応ガスを用いる場合を例に説明する。この場合、シャワーヘッド本体部2の反応ガス供給路4は、相互に交錯配列するように第1の反応ガス供給路と第2の反応ガス供給路に区分され、夫々第1の反応ガス供給源、第2の反応ガス供給源(未図示)に接続されることで、第1の反応ガス、第2の反応ガスが供給される。
マニホールド構造の形状及びその下部ガスチャンネル5cのチャンネル数nは、特に限定されるものではなく、マニホールドの役割を果たすことができれば任意の構造や任意の数であって良い。例えば、シャワーヘッド1から第1の反応ガスと第2の反応ガスをより均一に混合して成膜対象物へ供給する上では、以下に説明する構造を用いることが好ましい。すなわち、マニホールド構造5の斜視図を示す図1(B)に示されるように、ガスチャンネル連通室5bを十字形状体に加工し、十字形状体の四つの端部及び中心部(合計5箇所)に夫々下部ガスチャンネル5cを設置することが好ましい。また、シャワーヘッド1を底面から見る図1(C)に示されるように、第1の反応ガスが供給されるマニホールド構造Aと第2の反応ガスが供給されるマニホールド構造Bを交錯配列することが好ましい。
図2は、第1の実施形態に係るシャワーヘッド1表面(シールド板表面)のガス穴の分布を示す図である。図に示されるように、十字形状体であるガスチャンネル連通室を有するマニホールド構造Aとマニホールド構造Bとは、マニホールド構造Aのガス穴(すなわち第1の反応ガスが供給される下部ガスチャンネルのガス穴)と、マニホールド構造Bのガス穴(すなわち第2の反応ガスが供給される下部ガスチャンネルのガス穴)とが等間隔にて交錯配列するようにマトリックス状に配置されている。なお、図2では、マニホールド構造Aとマニホールド構造Bとを点線にて示す。また、マニホールド構造Aのガス穴は、例えば、第1の反応ガスが供給される下部ガスチャンネルのガス穴となる。また、マニホールド構造Bのガス穴は、例えば、第2の反応ガスが供給される下部ガスチャンネルのガス穴となる。ここで、加工例を1つ挙げると、シールド板としてはステンレス材が採用される。また、第1の反応ガスが供給される下部ガスチャンネルのガス穴の数と、第2の反応ガスが供給される下部ガスチャンネルのガス穴の数は、夫々7379個となる。また、下部ガスチャンネルの穴径は、約0.6〜1.6mmとなる。
図3は、第1の実施形態に係るシャワーヘッドの細部構成を示す部分断面図である。図3に示されるように、第1の実施形態では、温度分布の不均一によるシールド板3の反りに伴うガス漏れを解消することを目的として、上下微動可能な中空ピン8が、マニホールド構造5のキャップ部材5dに当接され、シャワーヘッド本体部2における反応ガス供給路の途中に嵌設される。第1の実施形態では、シャワーヘッドにおけるガス導入構造を簡素化することを目的として、シールド板3のうちシャワーヘッド本体部2に対面する面側に窪み部6が凹設される。窪み部6は、シールド板3におけるマニホールド構造5全域を包括するように形成される。
なお、図3のマニホールド構造5は、図1(A)に示すマニホールド構造5と比較して、ガスチャンネル連通室5b及び下部ガスチャンネル5cに加えて、キャップ部材5dの中央部に穿設された上部ガスチャンネル5aも有する。上部ガスチャンネル5aと下部ガスチャンネル5cとは、ガスチャンネル連通室5bを介して連通している。図1(B)及び図3を参照すると、マニホールド構造5を作製する際、図1(B)の加工イメージのように、シールド板3に十字形状のガスチャンネル連通室5bを凹設する。その後、ガスチャンネル連通室5bの底部に対し下部ガスチャンネル5cを形成するための穴加工を行い、そして、ガスチャンネル連通室5bの上部を覆うようにその中空十字形状体の中心部に上部ガスチャンネル5aが穿設されたキャップ部材5dを覆設する。この結果、シールド板3に対して簡単な加工でマニホールド構造5を設置することが可能となる。
なお、第1の実施形態では、シールド板3に設けられてシャワーヘッド本体部2の第1の反応ガス供給路7Aに対応するマニホールド構造5は、反応ガスチャンネル連通部材とする中空ピン8を経由して第1の反応ガス供給路7Aに連通している。中空ピン8は、図3の左側拡大図に示すように、ピン部8aと、フランジ8bと、フランジ8bの上部に環設されてシーリング部材であるO−リング9を嵌合するための凹環部8cを備える。また、凸部2a及び凹部2bが、シャワーヘッド本体部2における反応ガス供給路の途中であって、中空ピン8を収容する部位(中空ピン収納空間)に設けられている。従って、中空ピン8は、フランジ8bの外周部でシャワーヘッド本体部2の凸部2aに当接する。また、ピン部8aは、シールド板3の窪み部上面に当接するように中空ピン収納空間の底面から延出される。また、中空ピン8の頂面は、本体部2の凹部2bに嵌合された弾性部材であるC−リング9’の下面に配置された部材9”(O−リング抑え板)に当接している。この構成によれば、中空ピン8がO−リング9の弾性により上下微動可能にシャワーヘッド本体部2に収容されることになる。また、中空ピン8の底面は、シャワーヘッド本体部2の第1の反応ガス供給路7Aとシールド板3のマニホールド構造5を連通するように、シールド板3の上端面に当接することになる。更に、中空ピン8の上下微動により、シールド板3の反りに応じて中空ピン8とシールド板3のマニホールド構造5とを当接し続けることで、中空ピン8から反応ガスが漏れて他の反応ガスと混合することを防止可能となる。
一方、第2の反応ガス供給路7Bは、反応ガスチャンネル連通部材を介さずに、シールド板3の窪み部6を経由してマニホールド構造5に第2の反応ガスを供給する。この構成によれば、反応ガスチャンネル連通部材の設置数量を減少し、製造コストを低減することができる。なお、上述した実施形態に限定されるものではなく、例えば、第1の反応ガス供給路7A及び第2の反応ガス供給路7Bを共に反応ガスチャンネル連通部材を介してシールド板3のマニホールド構造5に連通しても良い。
第1の実施形態によれば、シャワーヘッドを冷却する水冷機構(冷却水供給路7C)は、シールド板3側には設けられず、シャワーヘッド本体部2側のみに設けられる。これにより、シールド板3の温度は原料ガスが分解しない程度の温度にヒーターの輻射熱によって500℃以上に加熱される結果、成膜過程においてシールド板3の表面に形成された堆積物は、従来のようなシャワーヘッド表面から脱落しやすいクズ状物ではなく緻密な膜状物となる。また、この結果、クズ状物からのパーティクルが反応器内に浮遊して反応器の内壁や関連部材に付着する事態を避けることが可能となる。そうすると、その後、膜状の堆積物を付着したシールド板3を後述する洗浄チャンバーに移送し洗浄を行うことで、シールド板3上の堆積物を除去すればよくなる。
図4は、第1の実施形態に係るシャワーヘッド1における反応ガスの流れを概略的に示す図である。図4に示す例では、反応ガスチャンネル連通部材を介してシールド板3のマニホールド構造(未図示)に連通する第1の反応ガス供給路7AにはIII族反応ガスが流通される。また、図4に示す例では、反応ガスチャンネル連通部材を介さずにシールド板3の窪み部6を介してマニホールド構造に連通する第2の反応ガス供給路7Bには、V族反応ガスが流通されている。また、シャワーヘッド本体部2を冷却するための冷却水供給路7Cはシャワーヘッド本体部2の下半部内に設けられている。
上述したように、第1の実施形態によれば、シャワーヘッド1におけるシャワーヘッド本体部2にのみ冷却構造を設けて、シールド板3に冷却構造を設けない構成を採用することで、シールド板3の温度をシャワーヘッド本体部2の温度から独立して膜状物形成に適する500℃以上に維持させている。この場合、シールド板3の窪み部6を介してマニホールド構造に流入する反応ガス(図4の場合はV族反応ガスを指す)の温度によって、シールド板3に多少な温度変動をもたらすことがある。
このことを踏まえ、シールド板3の温度変動を抑えると共に、所要に応じてシールド板3の温度を随時に調節することを目的とする構成を採用しても良い。例えば、図4に示す構成を用いて説明すると、第2の反応ガス供給路7Bの上流端に、第2の反応ガス供給路7Bを流通するV族反応ガスを所定温度に加熱するヒーターなどからなる予備加熱手段(未図示)を設けても良い。なお、V族反応ガスを加熱する所定温度とは、例えば、80〜120℃である。
通常、シャワーヘッド内に流通するIII族反応ガスはやや高温に晒すと分解しやすい傾向になる。そこで、図4に示すシャワーヘッド1においては、第1の反応ガス供給路7Aを流通する第1の反応ガス(III族反応ガス)の温度を水冷構造により、例えば40℃に維持させている。
以下、図5〜図7を参照して、第1の実施形態におけるMOCVD反応器10について説明する。図5に示すように、MOCVD反応器10の主要構成としては、MOCVD反応器10内に上下動且つ回転可能なローター11と、ローター11上に設置され、基板を載置するためのサセプタ12と、サセプタ12の下面に設けられ、サセプタ12を介して基板を加熱するためのヒーター13と、MOCVD反応器10の内部上側にサセプタ12と対向するように配置されて、シャワーヘッド本体部2及びシャワーヘッド本体部2の底面全体を覆うように形成されたシールド板3を有するシャワーヘッド1とが含まれる。また、MOCVD反応器10の底部側面には、ガス排気用の排気口25が設けられる。ここで、ローター11およびサセプタ12は、相対的に回転可能に構成されていればよい。
MOCVD反応器10では、成膜処理を行う際、基板を載せたサセプタ12をローター11の回転に連動して回転させると共に、MOCVD反応器10の内部上側に設けられたシャワーヘッド1のガス穴から基板へ成膜用ガスを供給することで、基板が成膜(例えば窒化ガリウム膜)される。
また、サセプタ12の下面にはヒーター13が設けられる。ヒーター13からの熱をサセプタ12を介して基板へ伝達することで、基板を成膜処理に適した温度に加熱することができる。
一旦、MOCVD反応器10での成膜処理が終了し、サセプタ12及びシャワーヘッド1に対し洗浄を行う場合について説明する。この場合、サセプタ12及びシャワーヘッド本体部2から取り外しされたシールド板3は、MOCVD反応器10の側面に設置された進出口19を経由して、後述の洗浄チャンバーに移送されて洗浄される。
また、シールド板3の着脱作業を容易にすることを目的として、図5に示すように、例えばローター11の側壁とMOCVD反応器10との間にライナー支持具21により支持されたライナー20を介設する。この結果、ライナー20の頂部20aを例えばシールド板3の下面周縁部に設けられた凹溝(未図示)に挿入することで、シールド板3をライナー20により支持可能となる。また、ライナー20を支持するライナー支持具21及びローター11は、いずれについても、未図示の駆動手段により矢印方向に上下動することができる。
図6に示す例では、シャワーヘッド本体部2からシールド板3を取り外す場合には、シャワーヘッド本体部2に取り付けられたシールド板3をシャワーヘッド本体部2から取り外し、未図示の駆動手段により、シールド板3を支持しているライナー20を、ライナー支持具21の下方移動に連動して下降させる。なお、この際、サセプタ12もローター11の下方移動に連動して下降する。そうすると、シールド板3は、MOCVD反応器10の側面にある進出口19の高さ位置まで移動し、後述の搬送チャンバーからの機械ロボットRに受け渡され、洗浄チャンバーへ移送される。
次に、図7に示すように、未図示の駆動手段によりサセプタ12をローター11に連動して進出口19の高さ位置まで上昇させた後、機械ロボットRに受け渡されてMOCVD反応器10から洗浄チャンバーに移送する。
洗浄処理されたシールド板3をシャワーヘッド本体部2へ装着しようとする場合について説明する。この場合、シールド板3が載置された機械ロボットRを進出口19からMOCVD反応器10内へ進入させ、機械ロボットRの下方に待機するライナー20を上昇させてシールド板3を受け渡す。その後、シールド板3をシャワーヘッド本体部2に装着するために必要な高さまでライナー20を上昇させ、未図示の結合手段にてシールド板3をシャワーヘッド本体部2に固定する。
図8及び図9を参照して、第1の実施形態におけるMOCVD装置30について説明する。第1の実施形態におけるMOCVD装置30は、MOCVD反応器31から取り出したサセプタ12及びシャワーヘッドの一部の部材であるシールド板3に対し同時に化学洗浄を行える洗浄チャンバー32が増設されている。
図8に示すように、第1の実施形態におけるMOCVD装置30は、MOCVD反応器31と、洗浄チャンバー32と、生産性を向上するために必要に応じて追加装着されたMOCVD反応器33と、ロードロックチャンバー34と、搬送チャンバー35とを備える。また、MOCVD装置30は、MOCVD反応器31、洗浄チャンバー32、MOCVD反応器33に夫々付設されたガス供給・用力モジュール31A、32A、33Aを備える。
ここで、ガス供給・用力モジュール31A、33Aは、夫々MOCVD反応器31、33へ反応ガスや水などを供給するものでもあり、MOCVD反応器31、33を駆動する電源装置でもある。また、ガス供給・用力モジュール32Aは、洗浄チャンバー32へ洗浄用ガスや水などを供給するものでもあり、洗浄チャンバー32を駆動する電源装置でもある。なお、MOCVD反応器31、33の具体的な構成については、上記説明したものと同一であるので、それに関する説明を省略する。
図9に示すように、第1の実施形態における洗浄チャンバー32は、サセプタ12を支持するサセプタ支持台42と、サセプタ支持台42の上面外周側に設置されたサセプタ支持具41と、シールド板3を支持するシールド板支持台45と、シールド板支持台45の上面外周側に設置されたシールド板支持具44と、所定の距離をおいて上下側に分設された加熱板46と、洗浄用ガスを洗浄チャンバー32内に導入する洗浄用ガス導入ライン47とを備える。また、洗浄チャンバー32は、側面に、機械ロボットRによりサセプタ12及びシールド板3を洗浄チャンバー32へ搬入出するための進出口48が設けられる。また、洗浄チャンバー32は、底部側面近傍に、排気口49が設けられる。
サセプタ支持具41及びシールド板支持具44は、外部から洗浄チャンバー32に進入したサセプタ12及びシールド板3を両加熱板46の間に架設することを目的として、下側の加熱板46全体を包括できる寸法で形成される。また、上側の加熱板46は、シールド板3を均一に加熱することを目的として、シールド板3の大きさに近いサイズを有することが好ましい。
また、サセプタ12及びシールド板3を両加熱板46の間に架設する方法としては、サセプタ支持具41及びシールド板支持具44による支持方法がある。また、他にも、例えばクランプやハンギングなどの固持手段によりサセプタ12及びシールド板3のうち少なくとも1つを固持しても良い。この場合、サセプタ支持具41及びシールド板支持具44の設置は減少されたり、不要となったりする。
第1の実施形態では、洗浄用ガス導入ライン47から洗浄チャンバー32に導入し、サセプタ12及びシールド板3を洗浄するための洗浄ガスとしては、水素ガス、若しくは塩素ガスと窒素ガスとの混合ガスが挙げられる。洗浄ガスとして水素ガスを用いる場合には、両加熱板46の間に配置されたサセプタ12及びシールド板3を1000℃以上に加熱し、この状態で2時間洗浄を行う。また、洗浄ガスとして塩素ガスと窒素ガスとの混合ガスを用いる場合には、塩素ガス0.6slm、窒素ガス1.0slmとの混合比率で該混合ガスを洗浄チャンバー32内に導入し、両加熱板46の間に配置されたサセプタ12及びシールド板3を800℃以上に加熱し、この状態で1時間洗浄を行う。
図8の説明に戻る。ロードロックチャンバー34は、基板をMOCVD装置30から移入出する以外にも、後述のような、成膜処理された基板を載置したサセプタを一時保管する役割も有している。
搬送チャンバー35は、ゲートバルブ(未図示)を介してMOCVD反応器31、33、洗浄チャンバー32及びロードロックチャンバー34とそれぞれ連結される。また、搬送チャンバー35は、内部に機械ロボットRが設けられる。機械ロボットRは、MOCVD反応器31、33と洗浄チャンバー32とロードロックチャンバー34との間でサセプタ12を搬送すると共に、MOCVD反応器31、33と洗浄チャンバー32との間でシールド板3を搬送する。
以下では、図8及び図9を参照して、第1の実施形態における基板成膜処理の経過及び基板成膜処理終了後の洗浄処理の経過を説明する。
まず、処理対象とする基板をサセプタ12に載せ、サセプタ12をロードロックチャンバー34内に搬入する。そして、ロードロックチャンバー34に対し真空吸引を行った後、搬送チャンバー35の機械ロボットRにより基板を乗せたサセプタ12をMOCVD反応器31(33)内に搬入し、所定温度まで昇温してから基板に対しMOCVD処理を行い始める。基板処理終了後、MOCVD反応器31(33)の室内温度を400℃以下に降温し、搬送チャンバー35の機械ロボットRにより処理後の基板を載せたサセプタ12をロードロックチャンバー34に移送し冷却を行う。
サセプタ12の冷却過程において、ロードロックチャンバー34内に待機している次の反応に使用する新しい基板を載せたその他のサセプタ12を、搬送チャンバー35の機械ロボットRによりMOCVD反応器31(33)内に搬入し、所定温度まで昇温してから新たなMOCVD処理を開始する。このような処理経過を繰り返して実行することで、複数の基板に対しMOCVD処理をすることができる。
次に、第1の実施形態における洗浄処理の経過を説明する。上述の処理に続き、MOCVD反応器31(33)内での反応が終了した後、シールド板3をシャワーヘッドから解放させてMOCVD反応器31(33)の側面に設けられた進出口19の高さ位置まで降下させ、搬送チャンバー35の機械ロボットRに受け渡されて洗浄チャンバー32に移送する。そして、サセプタ12を進出口19の高さ位置まで上昇させ、機械ロボットRに受け渡してロードロックチャンバー34に移送し冷却する。冷却が終了した後、サセプタ12から処理後の基板を取り出し、サセプタ12のみをロードロックチャンバー34内に留置し、図8に示すように、搬送チャンバー35の機械ロボットRによりサセプタ12を洗浄チャンバー32に搬送する。
サセプタ12とシールド板3が洗浄チャンバー32の両加熱板46の間に架設されたまま(図9参照)、洗浄チャンバー32の進出口48を閉鎖し、サセプタ12とシールド板3を所定温度に加熱し、洗浄用ガス導入ライン47を介して洗浄ガスを導入し所定時間の洗浄を行う。なお、洗浄ガスとは、例えば、水素ガス、あるいは、塩素ガスと窒素ガスの混合ガスである。
洗浄後、洗浄チャンバー32側壁の進出口48をオープンし、搬送チャンバー35の機械ロボットRによりサセプタ12をロードロックチャンバーに移送して待機させる。又は、サセプタ12をシールド板3と共に洗浄チャンバー32内で一時保管され、MOCVD反応器31の新しい基板に対するMOCVD処理終了後、再び機械ロボットRによりMOCVD反応室31内に搬入し装着される。
(第2の実施形態)
以上、第1の実施形態におけるシャワーヘッド、MOCVD反応器及びMOCVD装置について図面を参照しながら具体的に説明したが、これに限定されるものではない。すなわち、上述した第1の実施形態は、一例にすぎず、本発明の趣旨の範囲で適宜に変形、追加、修正を行っても良い。
例えば、成膜反応に3種類の反応ガスが用いられる場合、シャワーヘッド本体部に第3の反応ガス供給路を増設すると共に、第1〜第3の反応ガス供給路のうち2以上の反応ガス供給路を反応ガスチャンネル連通部材を経由してシールド板のマニホールド構造に連通するようにシャワーヘッドを構成しても良い。
また、例えば、上述した実施形態では、シールド板のマニホールド構造についてガスチャンネル連通室が十字形状体に成形された例を挙げたが、これに限定されるものではない。例えば、反応ガスを均一に供給する目的を達成できれば、ガスチャンネル連通室をその他の形状に成形させても良く、また、ガスチャンネル連通室同士をマトリックス状以外のパタンで配置することも可能である。
また、例えば、上述した実施形態では、MOCVD反応器におけるシールド板を上下動させる手段についてライナーが挙げられたが、これに限定されるものではない。例えば、シャワーヘッド本体上にシールド板を上下動するための吊り下げ機構を設置することも可能である。この場合、ライナーの設置は不要となる。
また、例えば、上述した実施形態では、MOCVD装置が、洗浄チャンバーの内部に加熱板を有する場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、MOCVD装置は、遠赤外線加熱、マイクロ波加熱などにより被洗浄物を加熱することも可能である。この場合、洗浄チャンバー内部の構造をより簡素化できる。
また、例えば、図8に示す例では、MOCVD反応器及び洗浄チャンバーの搬送チャンバーに対する接続位置の一例を示したが、これに限定されるものではない。
また、例えば、洗浄チャンバーは必ずしもロードロックチャンバーに連結する必要はなく、別構成でオペレータが洗浄物を搬送して洗浄しても良い。
図10は、別の実施形態におけるシャワーヘッド構造の一例を示す断面図である。図10に示す例では、MOCVD装置における反応器に用いられているシャワーヘッド100は、シャワーヘッド100の底面にガス穴が均一に配置される。また、シャワーヘッド100は、複数種類の反応ガスを反応器内に導入することを目的として、例えば、上部から順番に、III族反応ガスを導入するための1層目であるIII族反応ガス導入層110と、V族反応ガスを導入するための2層目であるV族反応ガス導入層120と、シャワーヘッド表面を冷却するための3層目である冷却水(冷媒)流通層130とが設置される。ここで、シャワーヘッド100には、3層構造物の隔壁に所定数量の開口が穿設され、更に、例えば、溶接加工又は放電加工(EDM)により所定数量(通常は千本以上)のガス管が開口に固設される。
図10に示すように、シャワーヘッド全体を水冷機構により降温させ、シャワーヘッド表面にクズ性質の沈積物を付着させるシャワーヘッド100と比較して、上述した実施形態によれば、シールド板に水冷機構を設けず、シールド板表面に多量の膜状沈積物を有意に付着させ、その後洗浄チャンバーで該膜状沈積物を除去する手法を採用する。この結果、クズ性質の堆積物がシャワーヘッド表面から脱落して浮遊物の形で反応器内に浮遊し反応器の内壁や係る部材に付着してしまう事態を避けることができる。
また、上述した実施形態におけるシャワーヘッドによれば、シャワーヘッド本体の下方に1対nのマニホールド構造を有するシールド板を設置する。この結果、シャワーヘッド本体部に開設すべきガスチャンネル数を元来の1/n倍にすることができる。また、この結果、シャワーヘッドに対する加工は機械加工及び通常の溶接により達成できる。また、この結果、製造コストは従来の半分以下になり、しかも加工品の不良率及び納期を短縮することができる。
また、従来、MOCVD反応器におけるシャワーヘッドに対するクリーニングは、毎回の成膜プロセス終了後に、反応器を降温させ基板を回收した後、マニュアル方式(グローブボックス)でシャワーヘッドをクリーニング、ベーキングした後再度クリーニングし、その後基板を載せてプロセスを開始していた。これに対して、上述した実施形態におけるMOCVD装置によれば、洗浄チャンバーが増設されている。この結果、反応チャンバーの温度を機械ロボットが搬送できる温度(約400℃)まで降温できれば次のプロセスに入ることができ、MOCVD装置の稼動に不必要な待機時間を大幅に短縮できる(例えば3時間を節約できる)ので、装置のスループットの向上を図ることが可能となる。また、従来、MOCVD反応器におけるシャワーヘッドに対するクリーニングは、高温下で行われているため、シャワーヘッドに取り付けられたゴム材のシーリング部品(例えばO−リング)が高温により劣化しやすくなる。これに対して、上述した実施形態におけるMOCVD装置によれば、シーリング部品を頻繁に交換する必要がなく、メンテナンス費用及びメンテナンス頻度を低減させることができる。
1 シャワーヘッド
2 シャワーヘッド本体部
2a 凸部
2b 凹部
3 シールド板
4 反応ガス供給路
5 マニホールド構造
5a 上部ガスチャンネル
5b ガスチャンネル連通室
5c 下部ガスチャンネル
5d キャップ部材
7A 第1の反応ガス供給路
7B 第2の反応ガス供給路
7C 冷却水供給路
8 中空ピン
8a ピン部
8b フランジ
8c 凹環部
8 反応ガスチャンネル連通部材
9 O−リング
10 MOCVD反応器
11 ローター
12 サセプタ
13 ヒーター
19 進出口
20 ライナー
21 ライナー支持具
25 排気口
30 MOCVD装置
31 MOCVD反応器
32 洗浄チャンバー
32A ガス供給・用力モジュール
33 MOCVD反応器
34 ロードロックチャンバー
35 搬送チャンバー
41 サセプタ支持具
42 サセプタ支持台
44 シールド板支持具
45 シールド板支持台
46 加熱板
47 洗浄用ガス導入ライン
48 進出口
49 排気口

Claims (19)

  1. 厚さ方向に貫通する複数の反応ガス供給路が形成され、且つ冷却構造を有するシャワーヘッド本体部と、
    前記シャワーヘッド本体部に着脱可能に取り付けられ、前記シャワーヘッド本体部における各反応ガス供給路の形成位置に対応する部位に、厚さ方向に貫通する1対nのマニホールド構造が形成され、且つ冷却構造を有さないシールド板と
    を備えることを特徴とするMOCVD反応器用シャワーヘッド。
  2. 前記シャワーヘッド本体部の反応ガス供給路は、相互に交錯配列するように形成された第1の反応ガス供給路及び第2の反応ガス供給路を有することを特徴とする請求項1記載のMOCVD反応器用シャワーヘッド。
  3. 前記マニホールド構造は、n本の下部ガスチャンネルと、前記下部ガスチャンネルと前記シャワーヘッド本体部との間に介設され、前記下部ガスチャンネルと前記シャワーヘッド本体部の前記反応ガス供給路を連通するためのガスチャンネル連通室とを有することを特徴とする請求項1又は2記載のMOCVD反応器用シャワーヘッド。
  4. 前記マニホールド構造は、1本の上部ガスチャンネルと、n本の下部ガスチャンネルと、前記上部ガスチャンネルと前記下部ガスチャンネルとの間に介設され、前記上部ガスチャンネルと前記下部ガスチャンネルとを連通するためのガスチャンネル連通室とを有することを特徴とする請求項1又は2記載のMOCVD反応器用シャワーヘッド。
  5. 前記シールド板は、前記シャワーヘッド本体部に対面する面に、マニホールド構造領域全体を包括するように凹設された窪み部を有し、
    前記シャワーヘッド本体部における前記第1の反応ガス供給路と前記第2の反応ガス供給路の少なくとも1つは、反応ガスチャンネル連通部材を介して前記シールド板のマニホールド構造と連通していることを特徴とする請求項2記載のMOCVD反応器用シャワーヘッド。
  6. 前記反応ガスチャンネル連通部材を介さずに前記シールド板のマニホールド構造に直接連通する反応ガス供給路は、前記シールド板の前記窪み部を介して前記マニホールド構造に連通することを特徴とする請求項5記載のMOCVD反応器用シャワーヘッド。
  7. 前記シールド板の表面温度は、500℃以上に維持されていることを特徴とする請求項1又は2記載のMOCVD反応器用シャワーヘッド。
  8. 前記反応ガスチャンネル連通部材を介さずに前記シールド板のマニホールド構造に直接連通する反応ガス供給路の上流端に、反応ガスを所定温度までに加熱する予備加熱手段が設けられることを特徴とする請求項6記載のMOCVD反応器用シャワーヘッド。
  9. 前記反応ガスチャンネル連通部材を介して前記シールド板のマニホールド構造と連通する反応ガス供給路に流通する反応ガスは、熱により分解しない温度に維持されていることを特徴とする請求項5記載のMOCVD反応器用シャワーヘッド。
  10. 前記反応ガスチャンネル連通部材は、ピン部とフランジ部を有する中空ピンであり、該中空ピンは、前記フランジ部の底面が前記シャワーヘッド本体部における中空ピン収納空間の底面凸部に当接するように該中空ピン収納空間内に収納され、前記ピン部が、前記中空ピンの上側に設けられた弾性部材により上下微動可能に前記シールド板の前記窪み部の上面に当接するように前記中空ピン収納空間の底面から延出されたことを特徴とする請求項5記載のMOCVD反応器用シャワーヘッド。
  11. 前記マニホールド構造は、1本の上部ガスチャンネルと、n本の下部ガスチャンネルと、前記上部ガスチャンネルと前記下部ガスチャンネルとの間に介設され、前記上部ガスチャンネルと前記下部ガスチャンネルとを連通するためのガスチャンネル連通室とを有し、
    前記マニホールド構造の前記ガスチャンネル連通室は、十字形状体に形成され、
    前記下部ガスチャンネルは、前記十字形状体の底面の四つの端部及び中心部からシールド板の表面に延設され、
    前記シャワーヘッド本体部から第1の反応ガスが供給されるガスチャンネル連通室と、第2の反応ガスが供給されるガスチャンネル連通室とは、相互にマトリックス状に配置されていることを特徴とする請求項1又は2記載のMOCVD反応器用シャワーヘッド。
  12. 上下動及び回転可能なローターと、前記ローター上に載せられ、基板を載置するためのサセプタと、前記サセプタの下面に設けられ、前記サセプタを介して前記基板を加熱するためのヒーターと、反応器内部の上側に設けられ、前記サセプタと対向するように配置されたシャワーヘッドを備えるMOCVD反応器において、
    前記シャワーヘッドは、請求項1又は2記載のシャワーヘッドであることを特徴とするMOCVD反応器。
  13. 前記ローターの側壁と前記MOCVD反応器の内壁との間に介設され、前記シールド板の下面周縁部を頂部で支持するライナーと、前記ライナーを下方から支持する上下動可能なライナー支持具とを有することを特徴とする請求項12記載のMOCVD反応器。
  14. 前記シールド板の下面周縁部には、前記ライナーの頂部を嵌合するための凹溝が形成されたことを特徴とする請求項13記載のMOCVD反応器。
  15. 請求項12〜14のいずれか1項に記載のMOCVD反応器と、
    被洗浄物を支持するための被洗浄物支持台と、被洗浄物を加熱するための加熱板と、洗浄用ガスを洗浄チャンバー内に導入するための洗浄用ガス導入ラインを含む洗浄チャンバーと、
    ロードロックチャンバーと、
    前記MOCVD反応器、前記洗浄チャンバー及び前記ロードロックチャンバーとに連結され、機械ロボットが内部に設置される搬送チャンバーと
    を備えることを特徴とするMOCVD装置。
  16. 前記被洗浄物は、サセプタ及びシールド板であって、
    前記被洗浄物支持台は、上面の内外側に分設された内側支持具と外側支持具により前記サセプタと前記シールド板を夫々前記両加熱板の間に架設していることを特徴とする請求項15記載のMOCVD装置。
  17. MOCVD反応器、洗浄チャンバー、及び搬送チャンバーを備えるMOCVD装置における、該MOCVD反応器が有するサセプタ及びシャワーヘッド部材に対し化学洗浄を行う洗浄方法であって、
    前記MOCVD反応器によるMOCVD処理が終了した後、前記MOCVD反応器における前記サセプタ及び前記シャワーヘッド部材を前記搬送チャンバーを介して前記洗浄チャンバーに移送するステップと、
    洗浄ガスを用いて前記サセプタ及び前記シャワーヘッド部材に対し洗浄を行うステップと
    を有することを特徴とする洗浄方法。
  18. 前記洗浄ガスは水素ガスであって、
    前記サセプタ及び前記シャワーヘッド部材は、1000℃以上に加熱されることを特徴とする請求項17記載の洗浄方法。
  19. 前記洗浄ガスは、塩素ガスと窒素ガスとの混合ガスであって、
    前記サセプタ及び前記シャワーヘッド部材は、800℃以上に加熱されることを特徴とする請求項17記載の洗浄方法。
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