JP2013171356A - 情報処理方法、装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】モデル予測制御の評価関数の制約条件に含まれる不等式制約に相当するペナルティ関数を適切に設定する。
【解決手段】制御対象のプラントに対するモデル予測制御において用いられる第1の評価関数に対する制約条件に含まれる不等式制約に相当するペナルティ関数と第1の評価関数との和である第2の評価関数をプラントの第1の状態出力について最小化するような制御入力を算出し、当該制御入力とプラントの状態方程式とからプラントの第2の状態出力を算出する処理を、所定の期間について繰り返し実施する状態算出処理131と、ペナルティ関数における所定の定数項の値を変動させることにより、状態算出処理で得られるプラントの複数の状態出力についての差に関する評価指標を最小化させる所定の定数項の値又は評価指標が複数の場合には評価指標の空間におけるパレートとなる所定の定数項の値を特定する特定処理とを含む。
【選択図】図7

Description

本技術は、モデル予測制御に関する。
モデル予測制御は、各時刻において有限時間未来までの応答を最適化することによって制御対象への入力を決定する制御方法である。操作量飽和などの不等式制約条件を陽に扱うことができる制御手法として高い制御性能を期待されている。
このモデル予測制御の適用については様々な分野について考察されているが、ディーゼルエンジンの吸気系制御への適用も考察されている。ディーゼルエンジンの吸気系は、EGR(Exhaust Gas Recirculator:排気循環器)とVNT(Variable Nozzle Turbo:可変ノズルターボ)を用いて、MAF(Mass Air Flow:新気量)とMAP(Manifold Absolute Pressure)を独立に、SISO(Single Input Single Output)としてPID(Proportional, Integral and Differential)制御を行っていることが多い。しかしながら、EGRとVNTは排気を共有して互いに干渉することから、現行の手法では低環境負荷性能を達成するために十分な目標追従性を確保することが難しくなっている。
このため、EGR及びVNTでMAF及びMAPを制御する2入力2出力のMIMO(Multi-Input and Multi-Output)制御が検討されているが、ここでEGRバルブとVNTノズルの操作量の飽和に起因する目標値追従性能の劣化が大きな問題となっている。この問題の解決策として、上で述べたモデル予測制御が期待されている。
しかしながら、吸気系のような応答の速い対象に対してモデル予測制御を適用する場合、大きな課題となるのが、サンプル時間間隔毎に行う最適化計算に要する計算時間である。この問題に対しては様々な取り組みがなされているが、その中でよく使われる手法が、操作量飽和条件付きの最適化問題をペナルティ関数を用いて緩和する方法である。この方法には、例えばペナルティ関数を用いた緩和に代数的簡略化を組み合わせた方法、Newton法と組み合わせる方法などがある。
これらの手法を用いた場合に、ペナルティ関数の設定によっては、制御性能が大きく劣化してしまうケースが存在する。そのため、十分な制御性能を実現するためには、適切にペナルティ関数を設定しなければならないが、そのための手法は存在していない。
特開2005−171789号公報 特開2011−220668号公報 特開2006−238537号公報
Y. Wang, S. Boyd. "Fast Model Predictive Control Using Online Optimization", IEEE Transactions on Control Systems Technology, 18(2) 267/278, (2010) 大塚敏之:"非線形Receding Horizon制御の計算方法について", 計測と制御, 41(5), 366/371 (2002) 梅田裕平,丸山次人,志村知洋,穴井宏和,"代数的簡略化を用いたモデル予測制御の効率的解法",第11回計測自動制御学会制御部門大会予告集,171−1−3(2010)
従って、本技術の目的は、一側面として、モデル予測制御の評価関数の制約条件に含まれる不等式制約に相当するペナルティ関数を適切に設定するための技術を提供することである。
本技術に係る情報処理方法は、(A)制御対象のプラントに対するモデル予測制御において用いられる第1の評価関数に対する制約条件に含まれる不等式制約に相当するペナルティ関数と第1の評価関数との和である第2の評価関数をプラントの第1の状態出力について最小化するような制御入力を算出し、当該制御入力とプラントの状態方程式とからプラントの第2の状態出力を算出し、データ格納部に格納する処理を、所定の期間について繰り返し実施する状態算出処理と、(B)ペナルティ関数における所定の定数項の値を変動させることにより、状態算出処理で得られるプラントの複数の状態出力についての差に関する評価指標を最小化させる所定の定数項の値又は評価指標が複数の場合には評価指標の空間におけるパレートとなる所定の定数項の値を特定し、データ格納部に格納する特定処理とを含む。
モデル予測制御の評価関数の制約条件に含まれる不等式制約に相当するペナルティ関数を適切に設定できるようになる。
図1は、ディーゼルエンジンの吸気システムの一例を示す図である。 図2は、エンジン制御装置のブロック線図の一例を示す図である。 図3は、ペナルティ関数(c)のrによる差を説明するための図である。 図4は、ペナルティ関数の差を説明するための図である。 図5Aは、ペナルティ関数の係数の差に応じたxmafの時間変化を表す図である。 図5Bは、ペナルティ関数の係数の差に応じたxmapの時間変化を表す図である。 図5Cは、ペナルティ関数の係数の差に応じたuegrの時間変化を表す図である。 図5Dは、ペナルティ関数の係数の差に応じたuvntの時間変化を表す図である。 図6は、ずらし幅を説明するための図である。 図7は、実施の形態に係る情報処理装置のブロック図である。 図8は、実施の形態に係る処理フローを示す図である。 図9は、厳密解の時間変化の一例を示す図である。 図10は、厳密解と上限値との関係を表す図である。 図11は、第3データ格納部に格納されるデータの一例を示す図である。 図12は、第2データ格納部に格納されるデータの一例を示す図である。 図13は、第2データ格納部に格納されるデータの一例を示す図である。 図14は、実施の形態に係る処理フローを示す図である。 図15は、多目的最適化を行った場合における評価指標空間における処理結果を示す図である。 図16は、係数空間における処理結果を示す図である。 図17Aは、多目的最適化によって最適化された係数等を用いた結果を示す図である。 図17Bは、多目的最適化によって最適化された係数等を用いた結果を示す図である。 図17Cは、多目的最適化によって最適化された係数等を用いた結果を示す図である。 図17Dは、多目的最適化によって最適化された係数等を用いた結果を示す図である。 図17Eは、多目的最適化によって最適化された係数等を用いた結果を示す図である。 図17Fは、多目的最適化によって最適化された係数等を用いた結果を示す図である。 図17Gは、多目的最適化によって最適化された係数等を用いた結果を示す図である。 図17Hは、多目的最適化によって最適化された係数等を用いた結果を示す図である。 図18は、コンピュータの機能ブロック図である。
図1にディーゼルエンジンの吸気システムを示す。ディーゼルエンジンの吸気制御系は、吸気圧制御系と新気量制御系を含む。吸気圧制御系は、排気中のスス(PM:Particulate Matter)を低減するために、可変ノズルターボVNTのノズル径を制御して吸気圧を吸気圧目標値に追従するようにコントロールしている。一方、新気量制御系は、排気中の窒素酸化物(NOx)を低減するために、排気をシリンダ内に再循環させる排気循環器EGRのバルブ開度を制御して新気量を新気量目標値に追従するようにコントロールしている。
すなわち、エンジン本体1には、エンジン本体1からの排ガスを供給する排気循環器EGRと、排ガスの圧力にてタービンを回して新気(Fresh Air)を圧縮してエンジン本体1に供給する可変ノズルターボVNTとが接続されている。可変ノズルターボVNTのノズル開度を調整することによって、可変ノズルターボVNTのタービンの回転が調整され、吸気圧(MAP)センサで測定される吸気圧(MAP)が調整される。一方、排気循環器EGRに設けられているEGRバルブのバルブ開度を調整することによって、新気量(MAF)センサで測定される新気量(MAF)が調整される。
本実施の形態に係るエンジン制御装置1000には、MAPセンサからの吸気圧測定値と、MAFセンサからの新気量測定値と、外部から与えられる燃料噴射量の設定値qと、同じく外部から与えられるエンジン回転数の設定値ωとが入力されるようになっている。また、エンジン制御装置1000からは、EGRバルブのバルブ開度の操作量(制御入力又は単に入力とも呼ぶ)がEGRバルブに出力され、VNTノズルのノズル開度の操作量(制御入力又は単に入力とも呼ぶ)がVNTノズルに出力されるようになっている。
本実施の形態に係るエンジン制御装置1000のブロック線図を図2に示す。エンジン制御装置1000は、計画器210と、モデル予測制御部220とを有する。プラント240は、例えばエンジン特性に相当し、EGRバルブ及びVNTノズルの開度には物理的に制限があるため、飽和要素230も設けられている。すなわち、プラント240への制御入力は、飽和要素230による制限を受ける。
このようなエンジン制御装置1000の計画器210には、燃料噴射量の設定値qとエンジン回転数の設定値ωとが入力されて、燃料噴射量の値及びエンジン回転数の値に対応付けてEGRバルブ開度の目標値及びVNTノズル開度の目標値Uref、燃料噴射量の値及びエンジン回転数の値に対応付けて吸気圧MAPの目標値及び新気量MAFの目標値Xrefが登録されている。本実施の形態では、計画器210から、EGRバルブ開度の目標値及びVNTノズル開度の目標値Uref、及び吸気圧MAPの目標値及び新気量MAFの目標値Xrefを出力する。
この目標値Xrefとプラント240からの出力x(例えばMAFセンサ出力及びMAPセンサ出力)とが、モデル予測制御部220に入力される。モデル予測制御部220は、モデル予測制御の処理を実施して、最適な制御入力uoptを出力する。このuoptは、計画器210からの目標値Urefと加算されて、飽和要素230を介してプラント240に入力される。このような処理が繰り返される。
このような制御系において用いられる状態方程式は、以下のように表される。なお、時刻kにおけるMAFセンサ出力xmaf(k)及びMAPセンサ出力xmap(k)を状態出力x(k)(=[xmaf(k),xmap(k)]T)と表す。また、EGRバルブの操作量uegr(k)及びVNTノズルの操作量uvnt(k)を制御入力u(k)(=[uegr(k),uvnt(k)]T)と表す。さらに、回転数をω(k)と表し、燃料噴射量をq(k)と表す。
そうすると、状態方程式は以下のようになる。
Figure 2013171356
ここでAω(k),q(k)及びBω(k),q(k)は、運転条件(ω(k),q(k))によって変化する2×2行列である。但し、説明を簡単にするため、以下、これらの行列についてはA及びBと記すものとする。
また、操作量は、飽和条件として、例えば以下のような範囲で変動させることができる。
Figure 2013171356
そして、このようなモデルについてモデル予測制御を行う場合、1サンプル時間(例えば16msec)毎に以下の問題を解くことに帰着される。
Figure 2013171356
ここでQ、R及びSは、評価関数Jの2×2の重み行列であり、Xref(k)=[Xmapref(k),Xmafref(k)]Tは時刻kの時点における状態出力x(k)の目標値である。また、応答を予測する時間(予測ホライズン)はHpサンプル時間であり、制御入力u(k)を変更できると仮定する時間(制御ホライズン)はHcサンプル時間である。
このようなモデル予測制御の最適化問題を効率的に解く上で計算時間を長時間要する大きな問題の一つが不等式制約(4c)の存在である。最適解を求める手法として、ラグランジュの未定乗数法が効率的であるが、不等式制約がある場合にはこの手法をそのまま用いることができない。従って、不等式制約の代わりにペナルティ関数を導入して、不等式制約のない問題に緩和する。
すなわち、以下のような問題に緩和する。なお、p(u)は、ペナルティ関数を表す。
Figure 2013171356
ペナルティ関数p(u)は、不等式制約の境界に近づくにつれて急速に値が増加し、境界から離れた点ではほぼ一定値をとる関数である。
一般的に、不等式制約u≧aに対して用いられるペナルティ関数としては以下のようなものがある。
Figure 2013171356
rは、ペナルティ関数の係数であり、不等式制約に対する重みを表している。
例えば(c)の場合、図3に示すように、rによってカーブが変化する。ここでは制約条件の境界値がu=100である例を示しており、rが大きいほど、境界値に近づく。また、図4に、ペナルティ関数(a)乃至(d)の差を表す。ペナルティ関数は、(b)乃至(d)のいずれかであれば、解析手法を用いて最適解を求めることができる。但し、図4からも分かるように、(b)の場合には、不等式制約が不活性な領域(u=0から100未満の領域)でも関数の値が変化するため応答に影響を与えてしまう。
内点法で行われている繰り返し計算を避けるため、モデル予測制御の効率的な解法では、係数rを固定したペナルティ関数で緩和した問題を毎回解くという手法が行われている。このような方法でも、好ましい制御入力を得ることができるとされているが、係数rの値が適切ではないと、十分な制御性能を得られないことが分かった。
例えば、ディーゼルエンジンの代表的な実験モードにおいて、EGRの上限の飽和制約のみが影響する場合を想定したシミュレーション結果を、図5A乃至図5Dに表す。なお、ペナルティ関数(c)について、EGRの上限値についての係数rmax egrを、0.001、1、1000と変化させた場合を想定している。図5A乃至図5Dにおいて、横軸は時間を表し、図5Aの縦軸はMAF(xmaf)を表し、図5Bの縦軸はMAP(xmap)を表し、図5Cの縦軸はEGRバルブ開度(uegr)を表し、図5Dの縦軸はVNTノズル開度(uvnt)を表す。なお、以下で説明するずらし幅についても設定されており、ずらし幅smax egr=10-5を設定している。
このように、rmax egr=0.001の時は目標値が下るときにMAFの応答性が劣化し、MAPはアンダーシュートを生じている。また、EGRは長時間にわたって境界値をとっているが、これは境界を越えた値が最適値として計算されたためである。rmax egr=1000の場合には、特にMAPについて下り終えた後に偏差が残ってしまっている。これはペナルティ関数の影響が大きく、EGRが飽和状態に近づけていないことが分かる。一方、rmax egr=1のときには、振動やアンダーシュートを起こすことなく目標値に追従している。この結果からも、ペナルティ関数の係数の値が制御性能に与える影響が大きく、適切な係数値を設定することが重要である。一般的に、係数rが小さすぎる場合、制御入力u(k)が制約を満たさなくなる。また、係数rが大きすぎる場合、制御入力u(k)が、境界から離れた値までしかとれなくなる。
上で述べたディーゼルエンジンの場合、不等式制約として(4c)式で表すように、制御入力の上下限が設定されている。このような制約を制御ホライズンの間のすべての制御入力uについて満たすようにする。(4c)式は、以下のように表される。
Figure 2013171356
ここでi=1乃至Hc−1となる。例えば、ペナルティ関数として(c)を用いるとすると、(7)式及び(8)式で表される制約条件に対応したペナルティ関数p(u)は、以下のように表される。
Figure 2013171356
なお、(d)の場合には、以下のように表される。
Figure 2013171356
ここでrmin egr,rmax egr,rmin vnt,rmax vntは各不等式制約に対する、ペナルティ関数の係数である。このような係数の好ましい値をモデル予測制御を実際に行う前に算出する。
さらに、このような係数を固定したペナルティ関数を用いた場合、上で述べた問題を解いても制御入力uは最適解として、不等式制約の境界値をとることはできない。しかし、制御対象によっては、最適解として不等式制約の境界値をとることで応答性能を高めることができる場合や、仕様上不等式制約の境界に近づけたくない場合などがある。この場合には(7)式及び(8)式を用いただけでは、このような条件を満たすような最適値を得ることはできない。そこで、不等式制約を例えば以下のように変更する。
Figure 2013171356

このような制約の緩和を行うことで、より高い性能を得ることが期待される。
ここでsmin egr,smax egr,smin vnt及びsmax vntは、それぞれの境界のずらし幅を表す。すなわち、図6では、上限値をsmax egrだけずらした場合のペナルティ関数のカーブを表している。
このようにずらし幅を制約の境界に導入した場合には、このように制約をずらした上で最適値を算出し、算出結果が本来の制約を満たさなかった場合には本来の境界値に置き換える処理を行う。
(9)式に上で述べたようなずらし幅を導入すると、ペナルティ関数は以下のように変形される。
Figure 2013171356
さらに、(10)式に上で述べたようなずらし幅を導入すると、ペナルティ関数は以下のように変形される。
Figure 2013171356
なお、ずらし幅が大きすぎる場合には、本来の制約条件を満たさなくなる。また、ずらし幅が小さすぎる場合には、導入の目的を得られなくなる。
従って、ペナルティ関数における係数rに加えて、ずらし幅sを前もって最適化しておき、実際にモデル予測制御を実行する際には評価関数J+p(u)を最小化する制御入力u(k)を算出する。
本実施の形態では、このようにペナルティ関数における係数r及びずらし幅sの最適値を算出する情報処理装置100を導入する。
本実施の形態に係る情報処理装置100は、図7に示すように、入力部110と、第1データ格納部120と、最適化処理部130と、第2データ格納部140と、厳密解算出部150と、第3データ格納部160と、第4データ格納部170と、出力部180と、表示装置や印刷装置である出力装置190とを有する。最適化処理部130は、状態算出部131と、定数設定部132と、評価指標値算出部133とを有する。
入力部110は、ユーザ又はネットワークに接続されている他のコンピュータから、評価関数J、ペナルティ関数種別、評価指標種別、その他ペナルティ関数の係数及びずらし幅を決定するために用いられるデータを取得し、第1データ格納部120に格納する。なお、ペナルティ関数及び評価指標の各式のデータは予め第1データ格納部120に格納されているものとする。
最適化処理部130は、第1データ格納部120に格納されているデータを用いて、ペナルティ関数の係数及びずらし幅の最適値又はパレート解を算出するための処理を実施し、最適なペナルティ関数の係数及びずらし幅を第4データ格納部170に格納する。なお、最適化処理部130の処理途中のデータについては、第2データ格納部140に格納する。また、以下で述べる評価指標値のうち一部の評価指標を用いる場合には、最適化処理部130は、厳密解算出部150に、制約条件に含まれる不等式制約をそのままにして評価関数Jを最小化する制御入力up(k)を算出し、状態方程式により次のサンプリング時刻の状態出力xp(k+1)を算出する処理を測定期間の間繰り返すことで、厳密解up(k)及びxp(k)を算出させる。このような厳密解up(k)及びxp(k)は、第3データ格納部160に格納され、最適化処理部130に用いられる。
最適化処理部130の状態算出部131は、ペナルティ関数p(u)の係数及びずらし幅がある値に設定された場合における緩和評価関数J+p(u)を最小化する制御入力u(k)を算出し、状態方程式により次のサンプリング時刻の状態出力x(k)を算出する処理を測定期間の間繰り返し、処理結果を第2データ格納部140に格納する。また、定数設定部132は、以下で述べるような最適化手法に基づきペナルティ関数p(u)の係数及びずらし幅を決定する。また、評価指標値算出部133は、以下で述べる評価指標の値を算出し、例えば第2データ格納部140に格納する。
出力部180は、第4データ格納部170に格納されているデータを、出力装置190に出力する。なお、出力部180は、第4データ格納部170に格納されているデータを、ネットワークに接続されている他のコンピュータに出力する場合もある。
次に、図8乃至図17Hを用いて、情報処理装置100の処理内容について説明する。
まず、入力部110は、ペナルティ関数種別、決定すべき係数等の種別、評価指標種別の設定入力をユーザに促し、ユーザからこれらの設定入力を受け付け、第1データ格納部120に格納する(図8:ステップS1)。ペナルティ関数種別については、ユーザが、例えば上で述べた(c)又は(d)、さらに他の適切なペナルティ関数のいずれかを選択する。また、決定すべき係数等の種別については、ユーザが、ペナルティ関数の係数及びずらし幅のうち、最適化処理によって最適値を算出すべき係数及びずらし幅の種別を選択する。上で述べた例では、rmin egr,rmax egr,rmin vnt,rmax vnt、smin egr,smax egr,smin vnt及びsmax vntの全て又は一部を選択する。選択しなかった係数又はずらし幅については、固定の値を設定する。
評価指標種別については、本実施の形態では、ユーザが、以下のような評価指標のいずれかを選択する。
評価指標I:
測定期間Tにおける目標値Xref(k)と緩和解たる状態出力x(k)との差の重み付き二乗和の平均又は重み付き絶対値和の平均
例えば、二乗和の場合には、以下のように表される。
Figure 2013171356
重みWmaf及びWmapについては、状態出力MAF及びMAPの正規化と状態出力MAF及びMAPの優先度により決定される。
評価指標II:
測定期間Tにおける厳密解xp(k)(=[xpmaf(k),xpmap(k)]Tと緩和解たる状態出力x(k)との差の重み付き二乗和の平均又は重み付き絶対値和の平均
例えば、二乗和の場合には、以下のように表される。
Figure 2013171356
評価指標III:
厳密解up(k)が制約の境界からa以内になっている期間を係数などを決定する上で重要な期間として、測定期間全てではなくこの期間についてのみ、目標値Xref(k)と緩和解たる状態出力x(k)との差の重み付き二乗和の平均又は重み付き絶対値和の平均を算出する。
例えば厳密解upegr(k)を算出すると、図9に示すように測定期間内において変化することが分かったとする。このような場合、図10に示すように、uegr(k)の上限値よりa(例えば5)だけ下のライン以上となった期間t1からt2を特定する。この期間t1からt2までの期間について差の重み付き二乗和の平均又は重み付き絶対値和の平均を算出する。
例えば、絶対値和の場合には、以下のように表される。
Figure 2013171356
なお、重みw(k)によって加算を調整する例を示したが、他の方法にてt1乃至t2に加算範囲を限定する手法であっても良い。
評価指標IV:
厳密解up(k)が制約の境界からa以内になっている期間を係数などを決定する上で重要な期間として、測定期間全てではなくこの期間についてのみ、厳密解xp(k)と緩和解たる状態出力x(k)との差の重み付き二乗和の平均又は重み付き絶対値和の平均を算出する。
例えば、絶対値和の場合には、以下のように表される。
Figure 2013171356
評価指標V:
評価指標種別I乃至IVについては単目的最適化を行うための評価指標であったが、MAFとMAPについては、別々に評価指標値を算出して、評価指標値の空間におけるパレートを特定するようにしても良い。評価指標種別Iに相当するMAF及びMAPの評価指標は、以下のように表される。
Figure 2013171356
評価指標VI:
MAFとMAPについて別々に評価指標値を算出して、評価指標値の空間におけるパレートを特定する場合には、評価指標種別IIに相当するMAF及びMAPの評価指標は、以下のように表される。
Figure 2013171356
評価指標VII:
MAFとMAPについて別々に評価指標値を算出して、評価指標値の空間におけるパレートを特定する場合には、評価指標種別IIIに相当するMAF及びMAPの評価指標は、以下のように表される。
Figure 2013171356
評価指標VIII:
MAFとMAPについて別々に評価指標値を算出して、評価指標値の空間におけるパレートを特定する場合には、評価指標種別IVに相当するMAF及びMAPの評価指標は、以下のように表される。
Figure 2013171356
このように、厳密解を用いる評価指標種別は、評価指標I及びV以外の評価指標となっている。
なお、評価指標V乃至VIIIの場合には、パレートの選択を行うモードであるか、パレートを全て提示するモードであるかの区別をも設定するものとする。さらに、パレート解のうちの1点を選択する場合には、優先する評価指標(MAP又はMAF)についても指示する。
図8の処理の説明に戻って、次に、入力部110は、ユーザに対して、評価関数J及び各種パラメータの入力を促し、これらのデータの入力をユーザから受け付け、第1データ格納部120に格納する(ステップS3)。評価関数Jについては、ユーザは例えば(3)式、(4a)式乃至(4c)式のデータを入力する。行列Q、R及びS並びに行列A及びBについても入力する。さらに、Hp及びHc並びに測定期間などのデータも入力する。さらに、目標値Xref(k)についても入力を受け付け、第1データ格納部120に格納する。
入力部110からの指示に応じて、最適化処理部130は、ユーザにより設定され且つ第1データ格納部120に格納されている評価指標種別に応じて厳密解を用いるのか否かを判断する(ステップS5)。設定された評価指標種別が評価指標I及びV以外を示している場合には、厳密解を用いるので、最適化処理部130は、厳密解算出部150に処理開始を指示し、これに応じて厳密解算出部150は、第1データ格納部120に格納されているデータを用いて、測定期間における厳密解xp(k)及びup(k)を算出し、第3データ格納部160に格納する(ステップS7)。その後、処理はステップS9に移行する。
具体的には、制約条件は不等式のままで、その制約条件(4a)乃至(4c)の中で最も評価関数J((3)式)を最小化するup(k)を算出すると共に、当該up(k)及びup(k)を算出する際に用いられたxp(k)を状態方程式に代入してxp(k+1)を算出する処理を、測定期間分繰り返す。この際、QE(Quantifier Elimination)やグレブナー基底を使った方法を用いる。また、数値解法を反復的に実施して最適な結果を用いるようにしても良い。
このような処理を実施することで、図11に示すように、時刻t=0からT−1まで、up(k)=[upegr(k),upvnt(k)]Tと、xp(k)=[xpmaf(k),xpmap(k)]を算出する。但し、t=0(k=0)の場合のxp(k)は、x(=[xa0,xb0T)であるとして(4b)式で制約条件に規定されている。
一方、厳密解を用いない場合には、処理はステップS9に移行して、最適化処理部130は、設定された評価指標種別がI又はIIであるか判断する(ステップS9)。設定された評価指標種別がI又はIIである場合には、最適化処理部130は、評価関数Jと設定されたペナルティ関数p(u)の和である緩和評価関数J+p(u)を最小化する処理を繰り返して、評価指標値が最小となる係数及びずらし幅の値のセットを特定し、第4データ格納部170に格納する(ステップS11)。
例えば、第1の手法では、最適化すると設定された係数及びずらし幅をラテンハイパーキュービック法又は格子点サンプリングでサンプリングした場合の評価指標値を算出する。すなわち、定数設定部132は上記アルゴリズムで係数及びずらし幅の値のセットを複数生成し、状態算出部131は各セットをペナルティ関数に設定した緩和評価関数を最小化するようにu(k)を算出し、当該u(k)及びu(k)を算出した際に用いたx(k)を状態方程式に代入してx(k+1)を算出する処理を測定期間分繰り返す。評価指標値算出部133は、その結果と第1データ格納部120又は第3データ格納部160に格納されている目標値又は厳密解を用いて評価指標値を算出する。そして、最適化処理部130は、回帰分析又はSVM(Support Vector Machine)回帰を用いて、係数及びずらし幅を変数(独立変数)、評価指標値を値(従属変数)とする関数を生成する。そして、最適化処理部130は、この関数から、勾配(微分値)が0となる変数値を算出する。
また、第2の手法では、定数設定部132は、PSO(Particle Swarm Optimization)、GA(Genetic Algorithm)、Brent法(1変数)、ネルダーミート法、パウエル法等の数値解析における求根アルゴリズム又は数値最適化アルゴリズムを用いて、最適化すると設定された係数及びずらし幅の値のセットを変動させつつ、状態算出部131は上で述べたようなu(k)及びx(k+1)を算出する処理を測定期間分繰り返し実施し、評価指標値算出部133はその結果を用いて評価指標値を算出する。このような処理を繰り返して、最適化処理部130は、評価指標値が最小となる係数及びずらし幅の値を特定する。
このほかの手法を用いても良いが、図12に示すような処理途中のデータが第2データ格納部140に格納される。すなわち、係数及びずらし幅の値のセット(rmin egr,rmax egr,rmin vnt,rmax vnt、smin egr,smax egr,smin vnt及びsmax vnt)と、評価指標値Eとが対応付けて格納される。なお、図12では、ユーザから固定で設定された係数又はずらし幅の値も格納する例を示している。また、係数及びずらし幅の値のセット毎に、図13に示すように、測定期間分のuegr、uvnt、xmaf及びxmapも第2データ格納部140に格納される。
第1の手法でも第2の手法でも、評価指標値Eが最も小さくなる、係数及びずらし幅の値のセットが得られれば最適化処理部130の処理は完了し、最適化処理部130はその係数及びずらし幅の値のセットを第4データ格納部170に格納する。 その後、出力部180は、第4データ格納部170に格納されている係数及びずらし幅の最適な値のセットを、出力装置190に出力する(ステップS19)。これによってユーザは、最適なペナルティ関数を以後の処理で用いることができるようになる。そして処理は端子Bを介して処理を終了する。
また、設定された評価指標種別がI又はIIではない場合には、最適化処理部130は、設定された評価指標種別がIII又はIVであるか判断する(ステップS13)。評価指標種別がIII又はIVであれば、最適化処理部130は、第3データ格納部160に格納されている厳密解up(k)が不等式制約に含まれる境界からa以内となっている期間を特定する(ステップS15)。図9及び図10を用いた手法を用いて判断する。但し、図10の例では上限値のみに着目しているが、下限値についても同様に判断しても良い。また、upegr(k)の上限値及び下限値とupvnt(k)の上限値及び下限値とで異なる結果が得られる場合があるので、例えばそれぞれについて特定された期間を全て加えた期間を採用する。このような期間によって、重みw(k)の値が1となる期間が決定され、それ以外の期間において重みw(k)の値は0となる。
そして、最適化処理部130は、評価関数Jと設定されたペナルティ関数p(u)の和である緩和評価関数を最小化する処理を繰り返して、評価指標値が最小となる係数及びずらし幅の値のセットを特定し、第4データ格納部170に格納する(ステップS17)。ステップS17は、ステップS11とは評価指標の式の形だけが異なり、処理の内容自体は同じである。そして処理はステップS19に移行する。
一方、評価指標種別がI乃至IVではない、即ち多目的最適化を行う場合には、処理は端子Aを介して図14の処理に移行する。
図14の処理の説明に移行して、最適化処理部130は、設定された評価指標種別がV又はVIであるか判断する(ステップS21)。設定された評価指標種別がV又はVIである場合には、最適化処理部130は、緩和評価関数を最小化する処理を繰り返して、評価指標空間におけるパレートを算出し、当該パレートに対応する係数及びずらし幅の値のセットを特定し、第4データ格納部170に格納する(ステップS23)。なお、処理はその後ステップS29に移行する。
定数設定部132は、例えばGAに従って、最適化すると設定された係数及びずらし幅の値のセットを変動させつつ、状態算出部131は、緩和評価関数をベースにして上で述べたようなu(k)及びx(k+1)を算出する処理を測定期間分繰り返し実施し、評価指標値算出部133はその結果を用いて評価指標値を算出する。このような処理を繰り返して、最適化処理部130は、評価指標空間におけるパレート(非劣最適解)を特定すると共に、当該パレートに対応する係数及びずらし幅の値のセットを特定する。
例えば、EGRが上限側、VNTが下限側のみに影響するような実験モードにおいて、rmax egr及びrmin vntを最適化する場合を想定する。なお、rmin egr=0,rmax vnt=0、smin egr=0,smax egr=10-5,smin vnt=10-5,smax vnt=0とする。
このような前提の下、GAに従って評価指標Vで最適化計算を行うと、例えば図15に示すような結果が得られた。図15は、評価指標E51及びE52で張られる評価指標空間において、最適化計算の中で得られた点をプロットしたものであり、パレート最適解を黒丸で示している。なお、黒丸(1)は、MAFについての評価指標E51が小さい値を有するのでMAFを優先させる場合の選択例に相当する。黒丸(2)は、MAF及びMAPについての評価指標値E51及びE52を共に小さくする場合の選択例に相当する。さらに、黒丸(3)は、MAPについての評価指標E52が小さい値を有するのでMAPを優先させる場合の選択例に相当する。(4)は、パレート最適解以外の参考例に相当する。
これに対して、rmax egr及びrmin vntで張られる係数空間は、図16に示すようになる。なお、黒丸(1)乃至(3)は、パレート(1)乃至(3)にそれぞれ対応する。
この例では、各パレートのrmax egr及びrmin vntは、以下のようになる。
(1)rmax egr=24.237,rmin vnt=0.00378
(2)rmax egr=24.446,rmin vnt=5.7×10-6
(3)rmax egr=24.49,rmin vnt=1.6×10-7
(4)rmax egr=5,rmin vnt=5
このような係数の値が得られると、その時のxmaf,xmap,uegr及びuvntは、図17A乃至図17Hに示すように変化する。なお、図17A乃至図17Dについては立ち上がり部分を表し、図17E乃至図17Hについては立ち下がり部分を表している。図17A乃至図17Hの横軸は時間を表しており、縦軸は、xmaf,xmap,uegr及びuvntのいずれかを表している。
図17A乃至図17Dに着目すると、MAFを重視した(1)は立ち上がりが速い。(3)は、(1)よりも応答は遅く、収束がやや遅れているが、応答は十分なレベルである。MAFに着目すると、(1)乃至(4)の差はあまりない。MAPに着目しても、(1)乃至(4)の差はあまりないが、(1)はやはり応答がやや速い。
一方、図17E乃至図17Hに着目すると、MAPについて(4)はアンダーシュートを生じてしまっている。また、(3)はMAFについて追従性がやや悪いことが分かる。
ディーゼルエンジンではMAFの応答性能を重視すること、MAFの応答性能の差が小さいことからすると、この例では(1)を選択することが適当であると考えられる。
なお、(1)については、立ち上がり時にEGRが飽和している。ディーゼルエンジンの制御においては、追従性能を高めるためには立ち上がり時には積極的に飽和状態を利用した方が良いとされており、図17Cに表されている結果はこのような知見と一致している。
なお、具体的な説明は省略するが、ずらし幅だけを変数として最適化することも可能である。
図14の処理の説明に戻って、最適化処理部130は、パレートの選択を行うモードとなっているか判断する(ステップS29)。パレートの選択を行うモードではない場合には、最適化処理部130は特に処理を行わず、出力部180は、第4データ格納部170に格納されており且つ各パレートに対応する係数及びずらし幅の値のセットを、出力装置190に出力する(ステップS31)。ユーザは、例えば表示装置に表示された複数の値セットから、適切と思われる係数及びずらし幅の値セットを選択する。なお、評価指標値を併せて提示するようにしても良い。
一方、パレートの選択を行うモードである場合には、最適化処理部130は、併せて設定されている優先評価指標(この場合MAFの評価指標かMAPの評価指標のいずれか)に基づき、パレートの中の1点を選択し、第4データ格納部170において、選択したパレートに対応する係数及びずらし幅の値のセットであることを示すフラグなどのデータを付加する(ステップS33)。具体的には優先評価指標値が最も小さいパレートの1点を選択する。
そうすると、出力部180は、第4データ格納部170においてフラグなどが付加されている値のセットを読み出して、出力装置180に出力する(ステップS35)。このようにすれば、ユーザは、係数及びずらし幅の適切な値のセットを得られるようになる。
一方、評価関数種別がV又はVIではなく、VII及びVIIIである場合には、最適化処理部130は、第3データ格納部160に格納されている厳密解up(k)が不等式制約に含まれる境界からa以内となっている期間を特定する(ステップS25)。このような期間によって、重みw(k)の値が1となる期間が決定され、それ以外の期間において重みw(k)の値は0となる。これは、ステップS15の処理と同様である。
そして、最適化処理部130は、緩和評価関数を最小化する処理を繰り返して、評価指標空間におけるパレートを算出し、当該パレートに対応する係数及びずらし幅の値のセットを特定し、第4データ格納部170に格納する(ステップS27)。評価指標の種別は異なるが、ステップS23と同様の処理を実施する。
このような処理を実施することで、制約条件に不等式制約が含まれる場合に導入されるペナルティ関数を適切に設定できるようになる。従って、ペナルティ関数を導入することで得られる利点である計算時間短縮も有効に作用するようになる。
以上本技術の実施の形態を説明したが、本技術はこれに限定されるものではない。特に、ディーゼルエンジンをプラントの一例として説明したが、ディーゼルエンジン以外のプラントについても適用可能である。
また、例えば図7に示した機能ブロック図は一例であって、必ずしも実際のプログラムモジュール構成とは一致しない場合もある。また、処理フローについても、処理結果が変わらない限り、ステップの順番を入れ替えたり、ステップを並列に実行するように変更しても良い。
また、上で述べた評価指標については、目標値又は厳密解との差がどのような値であっても平等に使用していたが、制御対象において、応答が目標値を上回る場合と下回る場合では、意味が異なることがある。このような場合には、より避けたい方に重みをつける。
例えば目標値を上回るのを避けるためには、目標値を上回るような場合には重みを2倍にするように評価指標を設定するようにしても良い。この場合、以下のように評価指標が表される。
Figure 2013171356
このようにχ(Xref(i)−x(i))を導入することで、目標値との関係に応じた重み付けができ、このような重み付けを反映した評価指標値が得られる。
さらに、情報処理装置100の機能を、複数のコンピュータで分担して実施するようにしても良い。
なお、上で述べた情報処理装置100は、コンピュータ装置であって、図18に示すように、メモリ2501とCPU(Central Processing Unit)2503とハードディスク・ドライブ(HDD:Hard Disk Drive)2505と表示装置2509に接続される表示制御部2507とリムーバブル・ディスク2511用のドライブ装置2513と入力装置2515とネットワークに接続するための通信制御部2517とがバス2519で接続されている。オペレーティング・システム(OS:Operating System)及び本実施例における処理を実施するためのアプリケーション・プログラムは、HDD2505に格納されており、CPU2503により実行される際にはHDD2505からメモリ2501に読み出される。CPU2503は、アプリケーション・プログラムの処理内容に応じて表示制御部2507、通信制御部2517、ドライブ装置2513を制御して、所定の動作を行わせる。また、処理途中のデータについては、主としてメモリ2501に格納されるが、HDD2505に格納されるようにしてもよい。本技術の実施例では、上で述べた処理を実施するためのアプリケーション・プログラムはコンピュータ読み取り可能なリムーバブル・ディスク2511に格納されて頒布され、ドライブ装置2513からHDD2505にインストールされる。インターネットなどのネットワーク及び通信制御部2517を経由して、HDD2505にインストールされる場合もある。このようなコンピュータ装置は、上で述べたCPU2503、メモリ2501などのハードウエアとOS及びアプリケーション・プログラムなどのプログラムとが有機的に協働することにより、上で述べたような各種機能を実現する。
以上述べた本実施の形態をまとめると、以下のようになる。
本実施の形態に係る情報処理方法は、(A)制御対象のプラントに対するモデル予測制御において用いられる第1の評価関数に対する制約条件に含まれる不等式制約に相当するペナルティ関数と第1の評価関数との和である第2の評価関数をプラントの第1の状態出力について最小化するような制御入力を算出し、当該制御入力とプラントの状態方程式とからプラントの第2の状態出力を算出し、データ格納部に格納する処理を、所定の期間について繰り返し実施する状態算出処理と、(B)ペナルティ関数における所定の定数項の値を変動させることにより、状態算出処理で得られるプラントの複数の状態出力についての差に関する評価指標を最小化させる所定の定数項の値又は評価指標が複数の場合には評価指標の空間におけるパレートとなる所定の定数項の値を特定し、データ格納部に格納する特定処理とを含む。このようにすれば自動的に適切なペナルティ関数を得られるようになる。
なお、上で述べた所定の定数項が、不等式制約における上限値又は下限値を変更させる幅に関する定数項(例えば実施の形態におけるずらし幅)を含むような場合もある。例えば制御入力の範囲を広げるような定数項を導入することで、不等式制約の上限値又は下限値を、制御入力の値として採用できるようになる。すなわち、このように制約をずらした上で最適値を算出し、算出された最適値が本来の制約を満たさなかった場合には境界値に置き換える処理を行う。
また、上で述べた評価指標が、プラントの状態の目標値と算出された状態の値との差の絶対値又は二乗値の和に関する指標を含むようにしても良い。目標値との乖離をベースに評価することができるようになる。
さらに、本実施の形態に係る情報処理方法が、(C)不等式制約をそのまま用いて第1の評価関数をプラントの第3の状態について最小化するような第2の制御入力を算出し、当該第2の制御入力とプラントの状態方程式とからプラントの第4の状態を算出し、データ格納部に格納する処理を、第2の所定の期間について繰り返し実施することで、プラントにおける第2の種類の複数の状態出力を特定する第2状態算出処理をさらに含むようにしても良い。この場合、上で述べた評価指標が、プラントにおける第2の種類の複数の状態出力の各々とプラントの複数の状態出力のうち対応する状態出力との差の絶対値又は二乗値の和に関する指標を含むようにしても良い。このようにペナルティ関数の、不等式制約との一致度合いをベースに評価することもできる。
さらに、本実施の形態に係る情報処理方法は、(D)第2状態算出処理において算出され且つ不等式制約における上限値又は下限値に関連するパラメータの値が当該不等式制約における上限値又は下限値との関係で所定の範囲に入っている期間を特定する処理をさらに含むようにしても良い。この場合、上記絶対値又は二乗値の和が、特定された期間についての和である場合もある。このように、不等式制約が影響を及ぼす範囲について評価値を算出することで、よりペナルティ関数の効果を適切に評価するものである。
また、本技術の実施の形態に係る情報処理方法は、(E)不等式制約をそのまま用いて第1の評価関数を前記プラントの第3の状態について最小化するような第2の制御入力を算出し、当該第2の制御入力と前記プラントの状態方程式とからプラントの第4の状態を算出し、データ格納部に格納する処理を、第2の所定の期間について繰り返し実施することで、プラントにおける第2の種類の複数の状態出力を特定する第2状態算出処理と、(F)第2状態算出処理において算出され且つ不等式制約における上限値又は下限値に関連するパラメータの値が当該不等式制約における上限値又は下限値との関係で所定の範囲に入っている期間を特定する処理とをさらに含むようにしても良い。この場合、上記絶対値又は二乗値の和が、特定された期間についての和である場合もある。
さらに、上で述べた評価指標が、上記差の値に応じて異なる重み値を上記絶対値又は二乗値に乗じた上での和に関する指標を含むようにしても良い。制御対象の特性によっては、上記差の大きさや符号によって好ましさの度合いが異なる場合があるので、これを評価指標に反映させるためである。
なお、上で述べたような処理をコンピュータに実施させるためのプログラムを作成することができ、当該プログラムは、例えばフレキシブル・ディスク、CD−ROMなどの光ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリ(例えばROM)、ハードディスク等のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体又は記憶装置に格納される。
以上の実施例を含む実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
制御対象のプラントに対するモデル予測制御において用いられる第1の評価関数に対する制約条件に含まれる不等式制約に相当するペナルティ関数と前記第1の評価関数との和である第2の評価関数を前記プラントの第1の状態出力について最小化するような制御入力を算出し、当該制御入力と前記プラントの状態方程式とから前記プラントの第2の状態出力を算出し、データ格納部に格納する処理を、所定の期間について繰り返し実施する状態算出処理と、
前記ペナルティ関数における所定の定数項の値を変動させることにより、前記状態算出処理で得られる前記プラントの複数の状態出力についての差に関する評価指標を最小化させる前記所定の定数項の値又は前記評価指標が複数の場合には前記評価指標の空間におけるパレートとなる前記所定の定数項の値を特定し、前記データ格納部に格納する特定処理と、
を、コンピュータに実行させるためのプログラム。
(付記2)
前記所定の定数項が、前記不等式制約における上限値又は下限値を変更させる幅に関する定数項を含む
付記1記載のプログラム。
(付記3)
前記評価指標が、前記プラントの状態の目標値と算出された状態の値との差の絶対値又は二乗値の和に関する指標を含む
付記1又は2記載のプログラム。
(付記4)
前記不等式制約をそのまま用いて前記第1の評価関数を前記プラントの第3の状態について最小化するような第2の制御入力を算出し、当該第2の制御入力と前記プラントの状態方程式とから前記プラントの第4の状態を算出し、前記データ格納部に格納する処理を、第2の所定の期間について繰り返し実施することで、前記プラントにおける第2の種類の複数の状態出力を特定する第2状態算出処理
をさらに前記コンピュータに実行させ、
前記評価指標が、
前記プラントにおける第2の種類の複数の状態出力の各々と前記プラントの複数の状態出力のうち対応する状態出力との差の絶対値又は二乗値の和に関する指標を含む
付記1又は2記載のプログラム。
(付記5)
前記第2状態算出処理において算出され且つ前記不等式制約における上限値又は下限値に関連するパラメータの値が当該不等式制約における上限値又は下限値との関係で所定の範囲に入っている期間を特定する処理
をさらに前記コンピュータに実行させ、
前記絶対値又は二乗値の和が、特定された前記期間についての和である
付記4記載のプログラム。
(付記6)
前記不等式制約をそのまま用いて前記第1の評価関数を前記プラントの第3の状態について最小化するような第2の制御入力を算出し、当該第2の制御入力と前記プラントの状態方程式とから前記プラントの第4の状態を算出し、前記データ格納部に格納する処理を、第2の所定の期間について繰り返し実施することで、前記プラントにおける第2の種類の複数の状態出力を特定する第2状態算出処理と、
前記第2状態算出処理において算出され且つ前記不等式制約における上限値又は下限値に関連するパラメータの値が当該不等式制約における上限値又は下限値との関係で所定の範囲に入っている期間を特定する処理と、
をさらに前記コンピュータに実行させ、
前記絶対値又は二乗値の和が、特定された前記期間についての和である
付記3記載のプログラム。
(付記7)
前記評価指標が、
前記差の値に応じて異なる重み値を前記絶対値又は前記二乗値に乗じた上での和に関する指標を含む
付記4又は6のいずれか1つ記載のプログラム。
(付記8)
制御対象のプラントに対するモデル予測制御において用いられる第1の評価関数に対する制約条件に含まれる不等式制約に相当するペナルティ関数と前記第1の評価関数との和である第2の評価関数を前記プラントの第1の状態出力について最小化するような制御入力を算出し、当該制御入力と前記プラントの状態方程式とから前記プラントの第2の状態出力を算出し、データ格納部に格納する処理を、所定の期間について繰り返し実施する状態算出処理と、
前記ペナルティ関数における所定の定数項の値を変動させることにより、前記状態算出処理で得られる前記プラントの複数の状態出力についての差に関する評価指標を最小化させる前記所定の定数項の値又は前記評価指標が複数の場合には前記評価指標の空間におけるパレートとなる前記所定の定数項の値を特定し、前記データ格納部に格納する特定処理と、
を含み、コンピュータにより実行される情報処理方法。
(付記9)
制御対象のプラントに対するモデル予測制御において用いられる第1の評価関数に対する制約条件に含まれる不等式制約に相当するペナルティ関数と前記第1の評価関数との和である第2の評価関数を前記プラントの第1の状態出力について最小化するような制御入力を算出し、当該制御入力と前記プラントの状態方程式とから前記プラントの第2の状態出力を算出し、データ格納部に格納する処理を、所定の期間について繰り返し実施する算出部と、
前記ペナルティ関数における所定の定数項の値を変動させることにより、前記状態算出処理で得られる前記プラントの複数の状態出力についての差に関する評価指標を最小化させる前記所定の定数項の値又は前記評価指標が複数の場合には前記評価指標の空間におけるパレートとなる前記所定の定数項の値を特定し、前記データ格納部に格納する特定部と、
を有する情報処理装置。
100 情報処理装置
110 入力部
120 第1データ格納部
130 最適化処理部
140 第2データ格納部
150 厳密解算出部
160 第3データ格納部
170 第4データ格納部
180 出力部
190 出力装置

Claims (9)

  1. 制御対象のプラントに対するモデル予測制御において用いられる第1の評価関数に対する制約条件に含まれる不等式制約に相当するペナルティ関数と前記第1の評価関数との和である第2の評価関数を前記プラントの第1の状態出力について最小化するような制御入力を算出し、当該制御入力と前記プラントの状態方程式とから前記プラントの第2の状態出力を算出し、データ格納部に格納する処理を、所定の期間について繰り返し実施する状態算出処理と、
    前記ペナルティ関数における所定の定数項の値を変動させることにより、前記状態算出処理で得られる前記プラントの複数の状態出力についての差に関する評価指標を最小化させる前記所定の定数項の値又は前記評価指標が複数の場合には前記評価指標の空間におけるパレートとなる前記所定の定数項の値を特定し、前記データ格納部に格納する特定処理と、
    を、コンピュータに実行させるためのプログラム。
  2. 前記所定の定数項が、前記不等式制約における上限値又は下限値を変更させる幅に関する定数項を含む
    請求項1記載のプログラム。
  3. 前記評価指標が、前記プラントの状態の目標値と算出された状態の値との差の絶対値又は二乗値の和に関する指標を含む
    請求項1又は2記載のプログラム。
  4. 前記不等式制約をそのまま用いて前記第1の評価関数を前記プラントの第3の状態について最小化するような第2の制御入力を算出し、当該第2の制御入力と前記プラントの状態方程式とから前記プラントの第4の状態を算出し、前記データ格納部に格納する処理を、第2の所定の期間について繰り返し実施することで、前記プラントにおける第2の種類の複数の状態出力を特定する第2状態算出処理
    をさらに前記コンピュータに実行させ、
    前記評価指標が、
    前記プラントにおける第2の種類の複数の状態出力の各々と前記プラントの複数の状態出力のうち対応する状態出力との差の絶対値又は二乗値の和に関する指標を含む
    請求項1又は2記載のプログラム。
  5. 前記第2状態算出処理において算出され且つ前記不等式制約における上限値又は下限値に関連するパラメータの値が当該不等式制約における上限値又は下限値との関係で所定の範囲に入っている期間を特定する処理
    をさらに前記コンピュータに実行させ、
    前記絶対値又は二乗値の和が、特定された前記期間についての和である
    請求項4記載のプログラム。
  6. 前記不等式制約をそのまま用いて前記第1の評価関数を前記プラントの第3の状態について最小化するような第2の制御入力を算出し、当該第2の制御入力と前記プラントの状態方程式とから前記プラントの第4の状態を算出し、前記データ格納部に格納する処理を、第2の所定の期間について繰り返し実施することで、前記プラントにおける第2の種類の複数の状態出力を特定する第2状態算出処理と、
    前記第2状態算出処理において算出され且つ前記不等式制約における上限値又は下限値に関連するパラメータの値が当該不等式制約における上限値又は下限値との関係で所定の範囲に入っている期間を特定する処理と、
    をさらに前記コンピュータに実行させ、
    前記絶対値又は二乗値の和が、特定された前記期間についての和である
    請求項3記載のプログラム。
  7. 前記評価指標が、
    前記差の値に応じて異なる重み値を前記絶対値又は前記二乗値に乗じた上での和に関する指標を含む
    請求項4又は6のいずれか1つ記載のプログラム。
  8. 制御対象のプラントに対するモデル予測制御において用いられる第1の評価関数に対する制約条件に含まれる不等式制約に相当するペナルティ関数と前記第1の評価関数との和である第2の評価関数を前記プラントの第1の状態出力について最小化するような制御入力を算出し、当該制御入力と前記プラントの状態方程式とから前記プラントの第2の状態出力を算出し、データ格納部に格納する処理を、所定の期間について繰り返し実施する状態算出処理と、
    前記ペナルティ関数における所定の定数項の値を変動させることにより、前記状態算出処理で得られる前記プラントの複数の状態出力についての差に関する評価指標を最小化させる前記所定の定数項の値又は前記評価指標が複数の場合には前記評価指標の空間におけるパレートとなる前記所定の定数項の値を特定し、前記データ格納部に格納する特定処理と、
    を含み、コンピュータにより実行される情報処理方法。
  9. 制御対象のプラントに対するモデル予測制御において用いられる第1の評価関数に対する制約条件に含まれる不等式制約に相当するペナルティ関数と前記第1の評価関数との和である第2の評価関数を前記プラントの第1の状態出力について最小化するような制御入力を算出し、当該制御入力と前記プラントの状態方程式とから前記プラントの第2の状態出力を算出し、データ格納部に格納する処理を、所定の期間について繰り返し実施する算出部と、
    前記ペナルティ関数における所定の定数項の値を変動させることにより、前記状態算出処理で得られる前記プラントの複数の状態出力についての差に関する評価指標を最小化させる前記所定の定数項の値又は前記評価指標が複数の場合には前記評価指標の空間におけるパレートとなる前記所定の定数項の値を特定し、前記データ格納部に格納する特定部と、
    を有する情報処理装置。
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