JP2013171316A - 制御装置、制御方法、制御プログラムおよび記録媒体、並びに、携帯端末 - Google Patents

制御装置、制御方法、制御プログラムおよび記録媒体、並びに、携帯端末 Download PDF

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Abstract

【課題】携帯端末の筐体切替操作時におけるタッチ誤操作を防止する。
【解決手段】タッチ操作のタッチサイズを特定し、タッチサイズが所定の閾値より大きい場合、当該タッチ操作を無効化し、タッチサイズが所定の閾値以下であれば、当該タッチ操作に基づく所定の機能を実行させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、タッチパネルおよび操作キーを備える携帯端末であって、収納状態と展開状態とを切り替えるスライド機構を有する携帯端末、並びに、当該携帯端末を制御する制御装置、制御方法、制御プログラムおよび記録媒体に関するものである。
主な入力インターフェースとして、タッチパネルが携帯電話機等の多くの携帯端末等に採用されている。一方で文字入力はタッチパネルだけでは操作しにくいことから、キー入力手段を併せ持つ、すなわちキーボードまたはキーパッド等の操作キーも備えた端末も数多く存在し、人気を集めている。
その中で、図7に示すように、操作キーが収納された状態である収納状態(クローズ状態)と、操作キーが露出している状態である展開状態(オープン状態)とを切り替えるスライド機構を有する、スライド端末(スライダー)形状の携帯端末100が存在する。
通常、このような携帯端末100では、図8に示すように、下側にキーボードを有する操作筐体110を配置し、スライドする側(上側)にタッチパネル130を装備した表示筐体120を配置する構成である。この携帯端末100の場合、携帯端末の筐体状態を切り替える状態切替操作(スライド操作)時において、ユーザが表示筐体120のタッチパネル130を触れることにより、ユーザが意図していない、タッチ操作による機能実行を招くという問題が発生する。
より具体的には、このような携帯端末では、片手で状態切替操作(スライド操作)を行う場合、表示筐体を押し上げたり、引き下げたりする。このとき、多くの場合、表示筐体の表面に形成されたタッチパネルに指が接触し、その接触により、ユーザの意図しないタッチ操作が行われてしまうという問題が発生する。
こうした誤動作を防止する有効な手法として、携帯端末の表示筐体に指をかけるくぼみまたは突起物等を配置するというハードウェア的に端末形状を適当に変形させる手法がある。しかしながら、携帯端末では、その形状をより薄く、より平坦に、より狭額縁にするという要望があり、ハードウェア的な解決手法を採用した場合、デザイン上の観点から上記の要望を満たすことが困難となる。
そこで、ソフトウェア的にスライド操作時における誤動作を防止する技術がある。例えば、特許文献1には、タッチ操作中に、オープン状態およびクローズ状態間の状態遷移が検出された場合、当該タッチ操作をキャンセルする技術が記載されている。
また、その他、関連する技術として、タッチパネルの誤動作を防止する技術または操作性を向上させる技術が特許文献2〜4に開示されている。特許文献2には、ユーザの指の大きさに応じて、タッチ操作の有効な反応エリアサイズを変更する技術が記載されている。また、特許文献3には、ユーザの指の大きさに応じて、タッチパネルに表示するアイコンのサイズを変更する技術が記載されている。また、特許文献4には、ユーザの指の大きさに応じて、タッチ位置を補正する技術が記載されている。
特開2010−103879号公報(2010年5月6日公開) 特開2000−357045号公報(2000年12月26日公開) 特開2007−4660号公報(2007年1月11日公開) 特開2010−128508号公報(2010年6月10日公開)
実際のスライド操作では、状態遷移が終了するまで表示筐体を指で押すことは稀であり、通常は、最初に表示筐体を押した後はスライド機構のバネの勢いを利用するため、状態遷移が終了する前に表示筐体から指を離すことが多い。
そのため、上述の特許文献1に記載の従来技術では、状態遷移を検出する前に指が離れている場合があり、この場合は、タッチ操作を無効化できないという問題がある。換言すると、従来技術では、スライド操作をしているにもかかわらず、タッチ操作開始時(タッチダウン)からタッチ操作終了時(タッチアップ)までの間に、状態遷移を検出できない場合があり、スライド操作によるタッチ操作を防止することができない場合がある。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、携帯端末の筐体切替操作時におけるタッチ誤操作を防止する制御装置、制御方法、制御プログラムおよび記録媒体、並びに、当該制御装置を備えた携帯端末を実現することにある。
本発明に係る制御装置は、上記課題を解決するために、タッチパネルである表示部を含む表示筐体と、操作キーを含む操作筐体とを備える携帯端末であって、上記表示筐体をスライドさせて、上記操作キーが収納された状態である収納状態と、上記操作キーが開放された状態である操作キー開放状態とを切り替えるスライド機構を有する携帯端末を制御する制御装置であって、上記タッチパネルに対するユーザからのタッチ操作を検出するタッチ操作検出手段と、上記タッチ操作検出手段が検出したタッチ操作の上記タッチパネル上の大きさであるタッチサイズを特定するタッチサイズ特定手段と、上記タッチサイズ特定手段が特定したタッチサイズが所定の閾値を超えているか否かを判定するサイズ判定手段と、上記サイズ判定手段が上記タッチサイズが上記閾値を超えていると判定した場合、上記タッチ操作検出手段が検出したタッチ操作を無効化し、一方、上記サイズ判定手段が上記タッチサイズが上記閾値を超えていないと判定した場合、上記タッチ操作検出手段が検出したタッチ操作に基づく機能を実行させる機能実行制御手段とを備えることを特徴としている。
本発明に係る制御方法は、上記課題を解決するために、タッチパネルである表示部を含む表示筐体と、操作キーを含む操作筐体とを備える携帯端末であって、上記表示筐体をスライドさせて、上記操作キーが収納された状態である収納状態と、上記操作キーが開放された状態である操作キー開放状態とを切り替えるスライド機構を有する携帯端末を制御する制御方法であって、上記タッチパネルに対するユーザからのタッチ操作を検出するタッチ操作検出ステップと、上記タッチ操作検出ステップにおいて検出されたタッチ操作の上記タッチパネル上の大きさであるタッチサイズを特定するタッチサイズ特定ステップと、上記タッチサイズ特定ステップにおいて特定されたタッチサイズが所定の閾値を超えているか否かを判定するサイズ判定ステップと、上記サイズ判定ステップにおいて上記タッチサイズが上記閾値を超えていると判定された場合、上記タッチ操作検出ステップにおいて検出されたタッチ操作を無効化し、一方、上記サイズ判定ステップにおいて上記タッチサイズが上記閾値を超えていないと判定された場合、上記タッチ操作検出ステップにおいて検出されたタッチ操作に基づく機能を実行させる機能実行制御ステップとを含むことを特徴としている。
上記の構成によれば、上記タッチサイズ特定手段は、タッチ操作のタッチサイズを特定し、上記機能実行制御手段は、特定したタッチサイズが所定の閾値を超えている場合、当該タッチ操作を無効化し、特定したタッチサイズが所定の閾値以下の場合、当該タッチ操作に基づく機能を実行させる。
一般的に、スライド操作に伴うタッチ操作は、通常のタッチ操作(ユーザの意図したタッチ操作)に比べて、タッチサイズが大きくなる。そのため、上述のように、所定の大きさ以上のタッチサイズのタッチ操作を無効化することにより、通常のタッチ操作を有効にしながら、スライド操作に伴うタッチ操作による誤動作を効果的に防止することができる。従って、携帯端末の操作性を向上させることができるという効果を奏する。
また、本発明に係る制御装置は、上記タッチ操作検出手段が検出したタッチ操作が通常のタッチ操作であるか、スライド操作に伴うタッチ操作であるかを判定し、上記タッチサイズ特定手段が特定した通常のタッチ操作のタッチサイズと、スライド操作に伴うタッチ操作のタッチサイズとに基づいて、上記閾値を更新する閾値設定手段を備えることが好ましい。
上記の構成によれば、上記閾値設定手段は、実際に入力された通常のタッチ操作およびスライド操作に伴うタッチ操作のタッチサイズに基づいて、上記閾値を設定する。そのため、上記閾値設定手段は、実際に使用するユーザの使用特性等に応じて、通常のタッチ操作であるか、スライド操作に伴うタッチ操作であるかをより正確に判定することができる。
また、本発明に係る制御装置は、上記閾値設定手段は、上記表示部にユーザに対して通常のタッチ操作を行うように促す画面を表示している際に、上記タッチ操作検出手段が検出したタッチ操作を通常のタッチ操作として判定し、上記表示部にユーザに対してスライド操作を行うように促す画面を表示している際に、上記タッチ操作検出手段が検出したタッチ操作をスライド操作に伴うタッチ操作として判定することが好ましい。
上記の構成によれば、上記閾値設定手段は、通常のタッチ操作を要求する画面表示時に入力されたタッチ操作を通常のタッチ操作と判定し、スライド操作を要求する画面表示時に入力されたタッチ操作をスライド操作に伴うタッチ操作と判定する。そのため、上記閾値設定手段は、入力されたタッチ操作が通常のタッチ操作であるか、スライド操作に伴うタッチ操作であるかを正確に判定することができる。よって、上記閾値設定手段は、精度の高い閾値を設定することができる。
また、本発明に係る制御装置は、上記表示筐体のスライドを検出するスライド検出手段を備え、上記閾値設定手段は、スライド検出手段がスライドを検出していない場合に、上記タッチ操作検出手段が検出したタッチ操作を通常のタッチ操作として判定し、スライド検出手段がスライドを検出している場合に、上記タッチ操作検出手段が検出したタッチ操作をスライド操作に伴うタッチ操作として判定することが好ましい。
上記の構成によれば、上記閾値設定手段は、入力されたタッチ操作が通常のタッチ操作であるか、スライド操作に伴うタッチ操作であるかを、スライド操作の有無に基づいて判定する。そのため、上記閾値設定手段は、ユーザに対して特別な操作を要求することなく、自動的に、入力されたタッチ操作が通常のタッチ操作であるか、スライド操作に伴うタッチ操作であるかを高い信頼性を持って判定することができる。よって、上記閾値設定手段は、入力されたタッチ操作を学習して、自動的に閾値を補正することができる。
また、本発明に係る制御装置は、上記閾値設定手段は、上記タッチサイズ特定手段が特定した通常のタッチ操作のタッチサイズ以上であって、上記タッチサイズ特定手段が特定したスライド操作に伴うタッチ操作のタッチサイズ未満の所定の値を閾値として設定することが好ましい。
また、本発明に係る制御装置は、上記閾値設定手段は、上記タッチサイズ特定手段が特定した通常のタッチ操作のタッチサイズをXとし、上記タッチサイズ特定手段が特定したスライド操作に伴うタッチ操作のタッチサイズをYとし、上記閾値をTとし、1+X/Y以下の所定値をαとし、T=Y×(1−(Y−X)/(Y+X)×α)として閾値Tを算出することが好ましい。
また、上記制御装置を備えた携帯端末も本発明の範疇に入る。
なお、上記制御装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記制御装置の各手段として動作させることにより、上記制御装置をコンピュータにて実現させる制御プログラム、及びそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も本発明の範疇に入る。
以上のように、本発明に係る制御装置は、上記タッチパネルに対するユーザからのタッチ操作を検出するタッチ操作検出手段と、上記タッチ操作検出手段が検出したタッチ操作の上記タッチパネル上の大きさであるタッチサイズを特定するタッチサイズ特定手段と、上記タッチサイズ特定手段が特定したタッチサイズが所定の閾値を超えているか否かを判定するサイズ判定手段と、上記サイズ判定手段が上記タッチサイズが上記閾値を超えていると判定した場合、上記タッチ操作検出手段が検出したタッチ操作を無効化し、一方、上記サイズ判定手段が上記タッチサイズが上記閾値を超えていないと判定した場合、上記タッチ操作検出手段が検出したタッチ操作に基づく機能を実行させる機能実行制御手段とを備えている構成である。
また、本発明に係る制御方法は、上記タッチパネルに対するユーザからのタッチ操作を検出するタッチ操作検出ステップと、上記タッチ操作検出ステップにおいて検出されたタッチ操作の上記タッチパネル上の大きさであるタッチサイズを特定するタッチサイズ特定ステップと、上記タッチサイズ特定ステップにおいて特定されたタッチサイズが所定の閾値を超えているか否かを判定するサイズ判定ステップと、上記サイズ判定ステップにおいて上記タッチサイズが上記閾値を超えていると判定された場合、上記タッチ操作検出ステップにおいて検出されたタッチ操作を無効化し、一方、上記サイズ判定ステップにおいて上記タッチサイズが上記閾値を超えていないと判定された場合、上記タッチ操作検出ステップにおいて検出されたタッチ操作に基づく機能を実行させる機能実行制御ステップとを含む。
よって、通常のタッチ操作を有効にしながら、スライド操作に伴うタッチ操作による誤動作を効果的に防止することができる。従って、携帯端末の操作性を向上させることができるという効果を奏する。
本発明の実施形態を示すものであり、携帯電話機の要部構成の一例を示すブロック図である。 上記携帯電話機の外観の一例を示す図である。 上記携帯電話機においてユーザイベントが発生した場合の当該携帯電話機の処理の一例を示すフローチャートである。 閾値の設定処理の一例を示すフローチャートである。 図4に示す処理例において表示部に表示される画面例を示す図である。 閾値の設定処理の他の一例を示すフローチャートである。 収納状態および展開状態における携帯端末の外観を示す図である。 収納状態における携帯端末の外観を示す側面図である。 スライド操作に伴うタッチ操作および通常のタッチ操作のタッチサイズの違いを示す図である。
〔本発明の概要〕
通常、スライド操作時には、表示筐体を押し上げたり引き下げたりするため、或る程度の力が必要になる。それゆえ、筐体側に物理的な引っ掛かりや窪みの形状がない場合であって、片手で携帯端末を持っている場合、親指で表示筐体を押してスライド操作を行うことが一般的である。一方、通常のタッチ操作(ユーザが意図したタッチ操作)では、人差指等で表示筐体に触れることが一般的である。
そのため、通常のタッチ操作と、スライド操作に伴うタッチ操作とでは、図9に示すように、そのタッチ操作のタッチサイズ(タッチパネル上の指が接触している領域)の大きさが異なる。より具体的には、スライド操作に伴うタッチ操作のタッチサイズの方が、通常のタッチ操作のタッチサイズより大きくなる。
本発明では、通常のタッチ操作と、スライド操作に伴うタッチ操作とのタッチサイズの違いを利用して、タッチサイズが所定の閾値より大きい場合、そのタッチ操作を無効化する。これにより、携帯端末のスライド操作時におけるタッチ誤操作を有効に防止することができ、携帯端末の操作性を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。尚、ここで示す実施形態は一例であり、本発明はここに示す実施形態に限定されるものではない。
また、以下では、携帯端末として携帯電話機を例にして説明する。ただし、携帯端末はこれに限るものではなく、タッチパネルである表示部を含む表示筐体と、操作キーを含む操作筐体とを備える携帯端末であって、上記表示筐体をスライドさせて、上記操作キーが収納された状態である収納状態と、上記操作キーが開放された状態である開放状態とを切り替えるスライド機構を有する携帯端末であれば何でもよい。例えば、携帯端末は、PDA(Personal Digital Assistant)、携帯ゲーム機、携帯音楽プレイヤー、携帯テレビ、デジタルカメラ、デジタルビデオ等であってもよい。
〔携帯電話機の概要〕
本実施形態に係る携帯電話機の概要を図2に基づいて説明する。図2(a)および(b)は、本実施形態に係る携帯電話機1の外観の一例を示す図である。図2(a)は、携帯電話機1の正面図であり、図2(b)は、携帯電話機1の側面図である。
図2に示すように、携帯電話機1は、表示部4を含む表示筐体2と、操作キー5を含む操作筐体3とを備える。さらに、携帯電話機1は、表示筐体2および操作筐体3をスライド可能に連結するスライド機構(不図示)を備える。
表示部4は、後述の携帯電話機1の制御部の指示に従って画像を表示するものである。表示部4は、制御部の指示に従って画像を表示するものであればよく、例えば、LCD(液晶ディスプレイ)、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイなどを適用することが可能である。
また、表示部4は、表示筐体2の一表面に形成されている。表示部4は、ユーザからの操作指示を受け付ける操作入力機能を備えた、いわゆるタッチパネルである。すなわち、表示部4は、表示デバイスとタッチパネルデバイスとを一体としたものである。ユーザは、表示部4を指で触ることによって、表示部4に表示されているアイコン等の操作や、画面のスクロール等を行うことができる。
操作キー5は、操作筐体3の一表面に形成されている。操作キー5は、接点開閉式スイッチによって構成される入力部(操作部)である。操作キー5は、ユーザが携帯電話機1に指示信号を入力し、携帯電話機1を操作するためのものである。図示の例では、操作キー5は、方向入力のための十字キー、決定キー、ガイドキー、テンキー、オンフックキー、オフフックキー等を含む。
なお、以下では、表示部4が配置されている表示筐体2の面を主面と称し、操作キー5が配置されている操作筐体3の面を主面と称し、各主面の裏側の面(各主面と対向する面)を裏面と称する。
表示筐体2および操作筐体3は、いずれも縦長の直方体形状であり、表示筐体2の裏面と操作筐体3の主面とが対向して上記スライド機構によって連結されている。
スライド機構は、表示筐体2の裏面と、操作筐体3の主面とを対向させた状態で、表示筐体2および操作筐体3を相対的に一方向に移動させる(スライドさせる)ものである。図示の例では、両筐体が、その長手方向、すなわち、図面の上下方向にスライド可能となっている。両筐体をスライドさせることにより、両筐体を展開させて操作キー5が露出している展開状態(オープン状態:図2に示す状態)と、表示筐体2と操作筐体3とが重畳するようにスライドさせて操作キー5が収納された収納状態(クローズ状態)とが遷移可能となっている。
〔携帯電話機の詳細な構成〕
次に、携帯電話機1のより詳細な構成を図1に基づいて説明する。図1は、携帯電話機1の要部構成の一例を示すブロック図である。図1に示すように、携帯電話機1は、制御部11、記憶部12、表示部4および操作キー5を備えている。なお、携帯電話機1は、その他、通信部、音声入力部、音声出力部等の部材を備えていてもよいが、発明の特徴点とは関係がないため当該部材を図示していない。
制御部11は、記憶部12から一時記憶部(不図示)に読み出されたプログラムを実行することにより、各種の演算を行うと共に、携帯電話機1が備える各部を統括的に制御するものである。
本実施形態では、制御部11は、機能ブロックとして、キー操作検出部21、タッチ操作検出部(タッチ操作検出手段)22、タッチサイズ特定部(タッチサイズ特定手段)23、サイズ判定部(サイズ判定手段)24、機能実行制御部(機能実行制御手段)25、イベント情報生成部26、UIオブジェクト処理判定部27、機能実行部28、描画更新管理部29、表示制御部30、閾値設定部(閾値設定手段)31およびスライド検出部(スライド検出手段)32を備える構成である。これらの制御部11の各機能ブロック(21〜32)は、CPU(central processing unit)が、ROM(read only memory)等で実現された記憶装置に記憶されているプログラムをRAM(random access memory)等で実現された一時記憶部に読み出して実行することで実現できる。
キー操作検出部21は、操作キー5から出力されたキー操作入力信号を取得し、取得したキー操作入力信号に基づいて、操作キー5に対するユーザのキー操作(キーイベント)を検出するものである。キー操作検出部21は、取得したキー操作入力信号をイベント情報生成部26に出力する。
タッチ操作検出部22は、タッチパネルである表示部4から出力されたタッチ操作入力信号を取得し、取得したタッチ操作入力信号に基づいて、表示部4に対するユーザのタッチイベントを検出するものである。タッチ操作検出部22は、取得したタッチ操作入力信号をタッチサイズ特定部23およびイベント情報生成部26に出力する。
ここで、表示部4は、物体が接触している場合、所定の間隔でタッチ操作入力信号を生成し、出力している。そのため、ユーザが1度のタッチ操作を行うと、タッチ操作検出部22は、1または複数のタッチイベントを検出する。
タッチサイズ特定部23は、タッチ操作検出部22からタッチ操作入力信号を受信し、受信したタッチ操作入力信号に基づいて、タッチ操作検出部22が検出したタッチイベントにおける表示部4上のユーザの指との接触領域の大きさであるタッチサイズSを特定するものである。タッチサイズ特定部23は、特定したタッチサイズSをサイズ判定部24に出力する。また、タッチサイズ特定部23は、特定したタッチサイズSを閾値設定部31に出力してもよい。
サイズ判定部24は、タッチサイズ特定部23からタッチサイズSを受信すると共に、記憶部12から閾値情報を読み出し、受信したタッチサイズSが閾値情報の示す閾値Tを超えているか否かを判定するものである。サイズ判定部24は、判定した結果を機能実行制御部25に出力する。
機能実行制御部25は、サイズ判定部24から判定結果を受信し、その判定結果がタッチイベントのタッチサイズSが閾値Tを超えているとするものである場合、当該タッチイベントのタッチ操作入力信号に基づいてイベント情報を生成しないように、イベント情報生成部26に対して指示する。一方、その判定結果がタッチイベントのタッチサイズSが閾値Tを超えていないとするものである場合、当該タッチイベントのタッチ操作入力信号に基づいてイベント情報を生成するように、イベント情報生成部26に対して指示する。
なお、機能実行制御部25は、イベント情報生成部26に対する指示において、タッチ操作検出部22が検出したタッチイベント以降の一連のタッチイベント(例えば、タッチ操作開始(タッチダウン)以降のタッチ操作移動中(ムーブ)やタッチ操作終了(タッチアップ))を無効にするように指示してもよい。
ここで、タッチダウンとは、より具体的には、表示部4に指を近づけて当接する行為であり、タッチアップとは、表示部4に指が接触している状態から指を遠ざける行為であり、ムーブとは、表示部4に指を接触させたまま指を移動させる行為である。
機能実行制御部25は、換言すると、サイズ判定部24がタッチ操作のタッチサイズSが閾値Tを超えていると判定した場合、当該タッチ操作を無効化し、一方、サイズ判定部24がタッチ操作のタッチサイズSが閾値Tを超えていないと判定した場合、当該タッチ操作に基づく機能を実行させるものである。
イベント情報生成部26は、キー操作検出部21からキー操作入力信号を受信し、受信したキー操作入力信号に基づいて、キーイベントのイベント情報を生成する。また、イベント情報生成部26は、タッチ操作検出部22からタッチ操作入力信号を受信すると、機能実行制御部25の指示に基づいて、受信したタッチ操作入力信号に基づく、タッチイベントのイベント情報を生成する。イベント情報生成部26は、生成したイベント情報をUIオブジェクト処理判定部27に出力する。
なお、イベント情報とは、タッチイベントの場合、タッチ操作の表示部4上の位置座標、タッチ時刻、タッチ操作開始(タッチダウン)、タッチ操作移動中(ムーブ)、もしくはタッチ操作終了(タッチアップ)を表すタッチ操作種類、タッチ時のポインタ(通常は指)のタッチサイズまたは押し圧等の情報を含む。
UIオブジェクト処理判定部27は、イベント情報生成部26からイベント情報を受信し、受信したイベント情報に基づいて、表示部4に表示されているどのアイコンに対するどのような操作が行われたかを解析・判定するものである。UIオブジェクト処理判定部27は、判定した結果を機能実行部28に出力する。
機能実行部28は、UIオブジェクト処理判定部27から判定結果を受信し、受信した判定結果に基づいて、UIオブジェクト処理判定部27の判定結果に対して予め対応付けられた所定の機能を実行するものである。なお、機能の実行に伴い表示画像が変化する場合、機能実行部28は、機能実行に伴う画像更新を描画更新管理部29に指示する。
描画更新管理部29は、機能実行部28から指示を受けると、実行する機能に対応する画像を生成し、生成した画像を表示するように表示制御部30に指示するものである。
表示制御部30は、描画更新管理部29からの指示に基づいて、描画更新管理部29が生成した画像を表示部4に表示させるものである。
閾値設定部31は、タッチ操作検出部22が検出したタッチイベントが、通常のタッチ操作のタッチイベントであるか、スライド操作に伴うタッチ操作のタッチイベントであるかを判定し、通常のタッチ操作のタッチイベントのタッチサイズと、スライド操作に伴うタッチ操作のタッチイベントのタッチサイズとに基づいて、閾値Tを設定するものである。
具体的には、閾値設定部31は、ユーザに通常のタッチ操作と、スライド操作とそれぞれを実行させて、それぞれのタッチ操作(タッチイベント)のタッチサイズから、閾値Tを設定してもよい。
すなわち、閾値設定部31は、表示部4にユーザに対して通常のタッチ操作を行うように促す画面を表示している際に、タッチ操作検出部22が検出したタッチイベントを通常のタッチ操作として判定し、表示部4にユーザに対してスライド操作を行うように促す画面を表示している際に、タッチ操作検出部22が検出したタッチイベントをスライド操作に伴うタッチ操作として判定する。そして、閾値設定部31は、通常のタッチ操作として判定したタッチイベントのタッチサイズSa(タッチサイズX)と、スライド操作に伴うタッチ操作として判定したタッチイベントのタッチサイズSb(タッチサイズY)とし、Sb>Saの場合に、Sa以上であって、Sb未満の所定の値を閾値Tとして設定する。
より具体的には、閾値設定部31は、例えば、T=Sb×(1−(Sb−Sa)/(Sb+Sa)×α)の計算式で得られた値を閾値Tとして設定してもよい。なお、αは1+Sa/Sb以下の所定値である。αは、携帯電話機1の特性やユーザの使用環境等に基づいて、適宜設定すればよい。例えば、αを0.1としてもよい。スライド操作であることを厳格に判定するため、αをSa/Sb程度(閾値TがSbに近い値)にすることが好ましい。また、閾値設定部31は、Saの値を閾値Tとして設定してもよい。
また、閾値設定部31は、ユーザのタッチ操作を学習して、自動的に閾値を補正してもよい。具体的には、タッチ操作検出部22が検出したタッチイベントを、スライド操作の有無で通常のタッチ操作のタッチイベントと、スライド操作に伴うタッチ操作のタッチイベントに分類し、通常のタッチ操作のタッチイベントのタッチサイズSAと、スライド操作に伴うタッチ操作のタッチイベントのタッチサイズSSとに基づいて閾値を設定してもよい。
なお、閾値設定部31は、タッチ操作検出部22が検出したタッチイベントのタッチエリアが表示部4の画面の下部領域ではない場合、閾値の補正を行わないようにしてもよい。
すなわち、閾値設定部31は、スライド検出部32がスライドを検出していない場合に、タッチ操作検出部22が検出したタッチイベントを通常のタッチ操作として判定し、スライド検出部32がスライドを検出している場合に、タッチ操作検出部22が検出したタッチイベントをスライド操作に伴うタッチ操作として判定する。そして、閾値設定部31は、通常のタッチ操作として判定したタッチイベントのタッチサイズSA(タッチサイズX)とし、スライド操作に伴うタッチ操作として判定したタッチイベントのタッチサイズSS(タッチサイズY)とし、SS>SAの場合に、SA以上であって、SS未満の所定の値を閾値Tとして設定する。
より具体的には、閾値設定部31は、例えば、T=SS×(1−(SS−SA)/(SS+SA)×α)の計算式で得られた値を閾値Tとして設定してもよい。なお、αは1+SA/SS以下の所定値である。αは、携帯電話機1の特性やユーザの使用環境等に基づいて、適宜設定すればよい。例えば、αを0.1としてもよい。また、閾値設定部31は、SAの値を閾値Tとして設定してもよい。
また、閾値設定部31は、既に記憶部12に格納されている閾値情報に代えて、設定した閾値Tを示す閾値情報を記憶部12に格納する。なお、閾値設定部31は、上記のタッチサイズSa、Sb、SA、SSそれぞれをタッチサイズ情報として記憶部12に格納してもよい。
スライド検出部32は、不図示のセンサーからの出力に基づいて、収納状態および展開状態間の状態遷移を検出するものである。換言すると、スライド検出部32は、表示筐体2が操作筐体3に対してスライドしていること、つまり、ユーザがスライド操作していることを検出するものである。スライド検出部32は、スライド操作を検出した場合、スライド操作が行われていることを示すスライド操作信号を閾値設定部31に出力する。
記憶部12は、制御部11が参照するプログラムやデータ等を格納するものであり、例えば、上記の閾値情報41、タッチサイズ情報42等を格納している。
閾値情報41は、予め定められた情報であり、上述のように閾値設定部31によって設定されてもよいし、デフォルトで(製造時に)定められていてもよい。
なお、本発明は、入力されたタッチ操作による機能の実行を制御する携帯電話機1の制御装置であると言える。ここで、制御装置は、少なくとも、上述のタッチ操作検出部22、タッチサイズ特定部23、サイズ判定部24および機能実行制御部25を含むものである。また、制御装置は、閾値設定部31およびスライド検出部32を含んでいてもよい。さらに、本実施形態では、制御装置が携帯電話機1に搭載されているが、制御装置が携帯電話機1と別体であってもよい。
〔携帯電話機の処理例〕
次に、携帯電話機1においてユーザイベント(タッチイベント、キーイベント等)が発生した場合の携帯電話機1の処理例を図3に基づいて説明する。図3は、携帯電話機1においてユーザイベントが発生した場合の携帯電話機1の処理の一例を示すフローチャートである。
ここではイベント駆動型のソフトウェアプラットフォームを想定しており、通常、携帯電話機1はタッチ操作やキー操作などのユーザ入力イベントの待機状態にあり、各種イベントの割り込み(発生)に呼応して定義された処理を行うものとする。
図3に示すように、まず、携帯電話機1は、ユーザイベントの割り込みの待機状態である(S1)。ここで、何らかのユーザイベントが発生すると(S1でYES)、そのユーザイベントが、タッチ操作によるタッチイベントか、キー操作によるキーイベントか、その他のイベントであるかを判定する(S2、S10)。
具体的には、タッチ操作検出部22がタッチイベントを検出すると(S2でYES)、タッチサイズ特定部23がそのタッチ操作のタッチサイズSを特定する(S3)。そして、サイズ判定部24は、タッチサイズ特定部23が特定したタッチサイズSが閾値情報41の示す閾値T以下であるか否かを判定する(S4)。
ここで、タッチサイズSが閾値Tより大きい(S>T)場合(S4でNO)、機能実行制御部25は、タッチイベントを無効化するようにイベント情報生成部26に指示し、指示を受けたイベント情報生成部26は、タッチ操作検出部22が検出したタッチイベントに基づくイベント情報を生成しない。つまり、機能実行制御部25は、タッチイベントのキャンセル処理を実行する(S5)。
一方、タッチサイズSが閾値T以下(S≦T)である場合(S4でYES)、機能実行制御部25は、タッチイベントに基づくイベント情報を生成するようにイベント情報生成部26に指示し、指示を受けたイベント情報生成部26は、タッチ操作検出部22が検出したタッチイベントに基づくイベント情報を生成する(S6)。
UIオブジェクト処理判定部27は、イベント情報に基づいて、表示部4に表示されているどのアイコンに対するどのような操作が行われたかを解析・判定し、その判定結果を機能実行部28に出力する(S7)。機能実行部28は、UIオブジェクト処理判定部27の判定結果に対応する所定の機能を実行し、必要に応じて描画更新管理部29に機能実行に伴う画像更新を指示する(S8)。描画更新管理部29は、機能実行部28から指示を受けると、実行する機能に対応する画像を生成し、生成した画像を表示するように表示制御部30に指示する。指示を受けた表示制御部30は、描画更新管理部29が生成した画像を表示部4に表示させる(S9)。そして、再びユーザイベントの待機状態となる(S1)。
また、ユーザイベントの待機状態において、キー操作検出部21がキー操作、つまり、キーイベントを検出した場合(S2でNO、S10でYES)、イベント情報生成部26は、キー操作検出部21が検出したキー操作に基づくイベント情報を生成する(S11)。そして、上述と同様に、S7〜S9の処理を実行する。
また、ユーザイベントの待機状態において、タッチイベントおよびキーイベント以外のその他のイベントが発生した場合(S2でNO、S10でNO)、発生したイベントに応じた所定の処理を実行する(S12)。そして、再びユーザイベントの待機状態となる(S1)。
以上のように処理することにより、スライド操作によって生じるタッチ操作を無効化することができ、スライド操作における誤操作を効果的に防止することができる。
〔閾値Tの設定処理例1〕
タッチサイズSを判定するための基準である閾値Tの設定処理の一例について図4および図5に基づいて説明する。図4は、閾値Tの設定処理の一例を示すフローチャートである。図5は、図4に示す処理例において表示部4に表示される画面例を示す図である。
ここでは、ユーザに通常のタッチ操作と、スライド操作とそれぞれを実行させて、それぞれのタッチ操作(タッチイベント)のタッチサイズから、閾値Tを設定する方法を説明する。なお、図4に示す処理は、例えば、ユーザが携帯電話機1を操作して、閾値Tの設定機能(指サイズ設定機能)を立ち上げてから開始されるものとする。ただし、これに限るものではなく、携帯電話機1が所定のタイミングで自動的に閾値Tの設定機能を起動させてもよい。
ユーザが携帯電話機1の指サイズ設定機能を起動させると、機能実行部28は、指サイズ設定機能を実行し、描画更新管理部29は、図5(a)に示すタッチ操作要求画面を表示するように表示制御部30に指示する。図4に示すように、指示を受けた表示制御部30は、タッチ操作要求画面を表示部4に表示する(S21)。
このとき、ユーザが「OK」ボタンをタッチし、タッチ操作検出部22がこのタッチイベントを検出する。そして、タッチサイズ特定部23は、タッチ操作検出部22が検出したタッチイベントのタッチサイズSを特定する。タッチサイズ特定部23は、特定したタッチサイズSを閾値設定部31に出力する。閾値設定部31は、タッチ操作要求画面を表示中に取得したタッチサイズSをタッチサイズSaとして保持する(S22)。
次に、ユーザが「OK」ボタンをタッチすると、機能実行部28は、次の画面を表示するように描画更新管理部29に指示し、描画更新管理部29は、図5(b)に示すスライド操作要求画面を表示するように表示制御部30に指示する。指示を受けた表示制御部30は、スライド操作要求画面を表示部4に表示する(S23)。
このとき、ユーザが表示部4の所定の位置を指で押さえながらスライド操作を行うと、タッチ操作検出部22がこのスライド操作に伴うタッチ操作を検出する。そして、タッチサイズ特定部23は、タッチ操作検出部22が検出したタッチ操作のタッチサイズSを特定する。タッチサイズ特定部23は、特定したタッチサイズSを閾値設定部31に出力する。閾値設定部31は、スライド操作要求画面を表示中に取得したタッチサイズSをタッチサイズSbとして保持する(S24)。
閾値設定部31は、SaおよびSbを保持した状態で、SbがSaより大きいか否かを判定する(S25)。ここで、SbがSaより大きい場合(S25でYES)、閾値設定部31は、所定の計算式により得られる、Sa以上であってSb未満の所定値を閾値Tとして設定する(S26)。
一方、SbがSa以下である場合(S25でNO)、閾値設定部31は閾値を更新せずに閾値設定処理を終了する。なお、このとき、エラー画面を表示して最初から(S1から)閾値設定処理をやり直すようにしてもよい。
このように、ユーザが行った通常のタッチ操作のタッチサイズおよびスライド操作に伴うタッチ操作のタッチサイズに基づいて閾値Tを設定することにより、実際の利用者の癖に応じたタッチサイズに基づく閾値で判定することができる。よって、個々のユーザの使用特性に応じて、通常のタッチ操作か、スライド操作に伴うタッチ操作かをより正確に判定することができる。
なお、S22およびS24において、タッチ操作検出部22が複数のタッチイベントを検出した場合、閾値設定部31は、複数のタッチイベントのタッチサイズを平均した値(または複数のタッチサイズの中央値、複数のタッチサイズのいずれかの値等)をSaまたはSbとしてもよい。
また、携帯電話機1は、ユーザが指サイズ設定機能を起動させる度に、または、所定の間隔で閾値設定処理を実行してもよい。
〔閾値Tの設定処理例2〕
次に、閾値Tの設定処理の他の一例について図6に基づいて説明する。図6は、閾値Tの設定処理の他の一例を示すフローチャートである。
ここでは、タッチ操作検出部22が検出したタッチイベントを、スライド操作の有無で通常のタッチ操作のタッチイベントと、スライド操作に伴うタッチ操作のタッチイベントに分類し、通常のタッチ操作のタッチイベントのタッチサイズSAと、スライド操作に伴うタッチ操作のタッチイベントのタッチサイズSSとに基づいて閾値を設定する方法を説明する。つまり、図6に示す例は、ユーザのタッチ操作を学習して、自動的に閾値を補正する方法である。なお、以下に示す閾値設定処理は、図3に示すS5もしくはS9の処理後に行ってもよいし、または、図3に示すS3の処理後に、S4〜S9と並列的に行ってもよい。
また、処理の開始時点では、SSおよびSAを値無し(null)とする。
図6に示すように、まず、閾値設定部31は、タッチサイズ特定部23からタッチサイズSを取得する(S31)。そして、閾値設定部31は、当該タッチサイズSのタッチイベントが表示部4の画面の所定の下部領域で発生したものであるか否かを判定する(S32)。
タッチエリアが画面の下部領域であれば(S32でYES)、閾値設定部31は、さらに、スライド検出部32からのスライド操作信号の有無に基づいて、スライド操作がおこなれているか否かを判定する(S33)。ここで、スライド操作が行われている場合(S33でYES)、閾値設定部31は、取得したタッチサイズSに基づいて、SSを更新する(S34)。具体的には、閾値設定部31は、記憶部12からタッチサイズ情報42を読み出し、SSを(SS+S)/2とする。ただし、SSが「null」の場合、SS=Sとする。閾値設定部31は、読み出したタッチサイズ情報42のSSを更新したSSに代えて、記憶部12に格納する。
一方、スライド操作が行われていない場合(S33でNO)閾値設定部31は、取得したタッチサイズSに基づいて、SAを更新する(S34)。具体的には、閾値設定部31は、記憶部12からタッチサイズ情報42を読み出し、SSを(SS+S)/2とする。ただし、SAが「null」の場合、SA=Sとする。閾値設定部31は、読み出したタッチサイズ情報42の示すSAを更新したSAに代えて、記憶部12に格納する。
次に、閾値設定部31は、SSがSAより大きいか否かを判定する(S36)。ここで、SSがSAより大きい場合(S36でYES)、閾値設定部31は、所定の計算式により得られる、SA以上であってSS未満の所定値を閾値Tとして設定する(S37)。
S32において、タッチエリアが画面の下部領域ではない場合(S32でNO)、または、S36において、SSがSA以下である場合(S36でNO)、閾値設定部31は、閾値Tを更新せず、閾値設定処理を終了する。さらに、S36において、SSもしくはSA、または、SSおよびSAの両方が、「null」の場合も、閾値設定部31は、閾値Tを更新せず、閾値設定処理を終了する。
このように、ユーザの通常のタッチ操作のタッチサイズSA、および、スライド操作に伴うタッチ操作のタッチサイズSSを学習し、学習したタッチサイズSAおよびSSに基づいて閾値Tを設定することにより、自動的に、実際の利用者の癖に応じたタッチサイズに基づく閾値で判定することができる。よって、個々のユーザの使用特性に応じて、通常のタッチ操作か、スライド操作に伴うタッチ操作かをより正確に判定することができる。
なお、S32の判定処理は行わなくてもよい。この場合、S31の後に、S33を実行すればよい。
〔補足〕
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
最後に、携帯電話機1の各ブロック、特に制御部11は、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
すなわち、携帯電話機1は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU(central processing unit)、上記プログラムを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである携帯電話機1の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記携帯電話機1に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
また、携帯電話機1を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
本発明は、タッチパネルである表示部を含む表示筐体と、操作キーを含む操作筐体とを備える携帯端末であって、上記表示筐体をスライドさせて、上記操作キーが収納された状態である収納状態と、上記操作キーが開放された状態である開放状態とを切り替えるスライド機構を有する携帯端末に利用することができる。
1 携帯電話機
2 表示筐体
3 操作筐体
4 表示部
5 操作キー
11 制御部
12 記憶部
22 タッチ操作検出部(タッチ操作検出手段)
23 タッチサイズ特定部(タッチサイズ特定手段)
24 サイズ判定部(サイズ判定手段)
25 機能実行制御部(機能実行制御手段)
31 閾値設定部(閾値設定手段)
32 スライド検出部(スライド検出手段)

Claims (10)

  1. タッチパネルである表示部を含む表示筐体と、操作キーを含む操作筐体とを備える携帯端末であって、上記表示筐体をスライドさせて、上記操作キーが収納された状態である収納状態と、上記操作キーが開放された状態である操作キー開放状態とを切り替えるスライド機構を有する携帯端末を制御する制御装置であって、
    上記タッチパネルに対するユーザからのタッチ操作を検出するタッチ操作検出手段と、
    上記タッチ操作検出手段が検出したタッチ操作の上記タッチパネル上の大きさであるタッチサイズを特定するタッチサイズ特定手段と、
    上記タッチサイズ特定手段が特定したタッチサイズが所定の閾値を超えているか否かを判定するサイズ判定手段と、
    上記サイズ判定手段が上記タッチサイズが上記閾値を超えていると判定した場合、上記タッチ操作検出手段が検出したタッチ操作を無効化し、一方、上記サイズ判定手段が上記タッチサイズが上記閾値を超えていないと判定した場合、上記タッチ操作検出手段が検出したタッチ操作に基づく機能を実行させる機能実行制御手段とを備えることを特徴とする制御装置。
  2. 上記タッチ操作検出手段が検出したタッチ操作が通常のタッチ操作であるか、スライド操作に伴うタッチ操作であるかを判定し、上記タッチサイズ特定手段が特定した通常のタッチ操作のタッチサイズと、スライド操作に伴うタッチ操作のタッチサイズとに基づいて、上記閾値を更新する閾値設定手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  3. 上記閾値設定手段は、上記表示部にユーザに対して通常のタッチ操作を行うように促す画面を表示している際に、上記タッチ操作検出手段が検出したタッチ操作を通常のタッチ操作として判定し、上記表示部にユーザに対してスライド操作を行うように促す画面を表示している際に、上記タッチ操作検出手段が検出したタッチ操作をスライド操作に伴うタッチ操作として判定することを特徴とする請求項2に記載の制御装置。
  4. 上記表示筐体のスライドを検出するスライド検出手段を備え、
    上記閾値設定手段は、スライド検出手段がスライドを検出していない場合に、上記タッチ操作検出手段が検出したタッチ操作を通常のタッチ操作として判定し、スライド検出手段がスライドを検出している場合に、上記タッチ操作検出手段が検出したタッチ操作をスライド操作に伴うタッチ操作として判定することを特徴とする請求項2に記載の制御装置。
  5. 上記閾値設定手段は、上記タッチサイズ特定手段が特定した通常のタッチ操作のタッチサイズ以上であって、上記タッチサイズ特定手段が特定したスライド操作に伴うタッチ操作のタッチサイズ未満の所定の値を閾値として設定することを特徴とする請求項2〜4の何れか1項に記載の制御装置。
  6. 上記閾値設定手段は、上記タッチサイズ特定手段が特定した通常のタッチ操作のタッチサイズをXとし、上記タッチサイズ特定手段が特定したスライド操作に伴うタッチ操作のタッチサイズをYとし、上記閾値をTとし、1+X/Y以下の所定値をαとし、
    T=Y×(1−(Y−X)/(Y+X)×α)
    として閾値Tを算出することを特徴とする請求項5に記載の制御装置。
  7. タッチパネルである表示部を含む表示筐体と、操作キーを含む操作筐体とを備える携帯端末であって、上記表示筐体をスライドさせて、上記操作キーが収納された状態である収納状態と、上記操作キーが開放された状態である操作キー開放状態とを切り替えるスライド機構を有する携帯端末を制御する制御方法であって、
    上記タッチパネルに対するユーザからのタッチ操作を検出するタッチ操作検出ステップと、
    上記タッチ操作検出ステップにおいて検出されたタッチ操作の上記タッチパネル上の大きさであるタッチサイズを特定するタッチサイズ特定ステップと、
    上記タッチサイズ特定ステップにおいて特定されたタッチサイズが所定の閾値を超えているか否かを判定するサイズ判定ステップと、
    上記サイズ判定ステップにおいて上記タッチサイズが上記閾値を超えていると判定された場合、上記タッチ操作検出ステップにおいて検出されたタッチ操作を無効化し、一方、上記サイズ判定ステップにおいて上記タッチサイズが上記閾値を超えていないと判定された場合、上記タッチ操作検出ステップにおいて検出されたタッチ操作に基づく機能を実行させる機能実行制御ステップとを含むことを特徴とする制御方法。
  8. 請求項1〜6の何れか1項に記載の制御装置を備えた携帯端末。
  9. 請求項1〜6の何れか1項に記載の制御装置を動作させるための制御プログラムであって、コンピュータを上記各手段として機能させるための制御プログラム。
  10. 請求項9に記載の制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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