JP2013170770A - 流動層乾燥装置、ガス化複合発電設備および粉体燃料の供給方法 - Google Patents

流動層乾燥装置、ガス化複合発電設備および粉体燃料の供給方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2013170770A
JP2013170770A JP2012035575A JP2012035575A JP2013170770A JP 2013170770 A JP2013170770 A JP 2013170770A JP 2012035575 A JP2012035575 A JP 2012035575A JP 2012035575 A JP2012035575 A JP 2012035575A JP 2013170770 A JP2013170770 A JP 2013170770A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel
dispersion
fluidized bed
rotating shaft
lignite
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012035575A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5916430B2 (ja
Inventor
Masaaki Kinoshita
正昭 木下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2012035575A priority Critical patent/JP5916430B2/ja
Priority to AU2013200899A priority patent/AU2013200899B2/en
Publication of JP2013170770A publication Critical patent/JP2013170770A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5916430B2 publication Critical patent/JP5916430B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E20/00Combustion technologies with mitigation potential
    • Y02E20/16Combined cycle power plant [CCPP], or combined cycle gas turbine [CCGT]
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E20/00Combustion technologies with mitigation potential
    • Y02E20/16Combined cycle power plant [CCPP], or combined cycle gas turbine [CCGT]
    • Y02E20/18Integrated gasification combined cycle [IGCC], e.g. combined with carbon capture and storage [CCS]

Landscapes

  • Drying Of Solid Materials (AREA)
  • Engine Equipment That Uses Special Cycles (AREA)

Abstract

【課題】粉体燃料を好適に分散させることが可能な流動層乾燥装置および粉体燃料の供給方法を提供する。
【解決手段】長さ方向、幅方向および高さ方向からなる長方形状の内部空間を有し、内部空間に投入された褐炭が流動化ガスにより流動することで、内部空間に流動層が形成される乾燥容器5と、乾燥容器5の長さ方向における一端側から褐炭を投入する褐炭投入部31と、褐炭投入部31から投入された褐炭を、乾燥容器5の内部空間の長さ方向に分散させる第1燃料分散部43と、を備え、第1燃料分散部43は、軸方向が幅方向となる第1回転軸51と、第1回転軸51の周方向に所定の間隔を空けて設けられた複数の第1分散翼52と、第1回転軸51を回転させる第1駆動装置21と、第1回転軸51の回転数を、所定の周期で変更させる制御装置63と、を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、褐炭等の粉体燃料を流動させながら乾燥させる流動層乾燥装置、ガス化複合発電設備および粉体燃料の供給方法に関するものである。
従来、燃料供給管から供給された高含水残渣物を分散させて供給する燃料分散供給装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この燃料分散供給装置は、ロータと、ロータの円周上に等ピッチで固設された鋸歯形状のブレードとを有している。燃料分散供給装置は、ロータを回転させることで、燃料を分散させて供給している。また、ロータは、可変速度式となっており、燃料の種類よって回転数を可変させることで、放出到達距離を調整している。
特開平2−213609号公報
ここで、従来の燃料分散供給装置では、燃料の種類よってロータの回転数を可変させることから、所定の燃料が供給された場合、ロータの回転数は所定の回転数となる。つまり、従来の燃料分散供給装置では、鋸歯形状のブレードをロータにより所定の回転数で回転させることで、燃料を分散することができる。しかしながら、従来の燃料分散供給装置では、所定の回転数でロータを回転させているため、燃料分散の向上を図ることは困難である。
そこで、本発明は、粉体燃料を好適に分散させることが可能な流動層乾燥装置、ガス化複合発電設備および粉体燃料の供給方法を提供することを課題とする。
本発明の流動層乾燥装置は、鉛直方向に沿う高さ方向と高さ方向に直交する長さ方向と幅方向とからなる長方形状の内部空間を有し、内部空間に投入された粉体燃料が流動化ガスにより流動することで、内部空間に流動層が形成される乾燥容器と、乾燥容器の長さ方向における一端側から粉体燃料を投入する粉体燃料投入部と、粉体燃料投入部から投入された粉体燃料を、乾燥容器の内部空間の長さ方向に分散させる第1燃料分散部と、第1燃料分散部を制御する制御装置と、を備え、第1燃料分散部は、軸方向が幅方向となる第1回転軸と、第1回転軸の周方向に所定の間隔を空けて設けられた複数の第1分散翼と、第1回転軸を回転させる第1駆動装置と、を有し、制御装置は、第1駆動装置を制御して、第1回転軸の回転数を、所定の周期で変更させることを特徴とする。
この構成によれば、第1回転軸の回転数を、所定の周期で変更することができるため、例えば、第1分散翼の先端側が平坦であっても、粉体燃料を長さ方向に亘って分散させることができる。つまり、長さ方向の遠方側に粉体燃料を供給する場合は、制御装置により第1回転軸の回転数を高くし、一方で、長さ方向の近接側に粉体燃料を供給する場合は、制御装置により第1回転軸の回転数を低くする。そして、所定の周期で回転数を高回転と低回転との間で変化させることにより、長さ方向の遠方側から近接側に亘って、粉体燃料を分散させて供給することができる。
この場合、複数の第1分散翼は、少なくとも1つの第1分散翼と、他の第1分散翼との第1回転軸の径方向における長さが、互いに相違することが好ましい。
この構成によれば、第1回転軸が一回転する間においても、長さ方向に亘って粉体燃料を分散させることができるため、より粉体燃料を分散させることができる。
この場合、第1燃料分散部の幅方向の長さは、乾燥容器の内部空間の幅方向の略長さであり、粉体燃料投入部と乾燥容器との間に設けられ、粉体燃料投入部から投入された粉体燃料を、乾燥容器の内部空間の幅方向に分散させて、第1燃料分散部に供給する第2燃料分散部を、さらに備えたことが好ましい。
この構成によれば、第2燃料分散部により、第1燃料分散部へ供給する粉炭燃料を幅方向に分散させることができるため、第1燃料分散部の幅方向に均等に粉炭燃料を供給することができる。
この場合、第2燃料分散部は、粉体燃料投入部から乾燥容器へ向かって幅方向に広がる分散容器を有していることが好ましい。
この構成によれば、粉体燃料が分散容器を通過することで、第1燃料分散部の幅方向に均等に粉炭燃料を供給することができるため、簡易な構成とすることができる。
この場合、第2燃料分散部は、軸方向が長さ方向となる第2回転軸と、第2回転軸の周方向に所定の間隔を空けて設けられた複数の第2分散翼と、第2回転軸を回転させる第2駆動装置と、を有し、制御装置は、第2駆動装置を制御して、第2回転軸の回転数を、所定の周期で変更させることが好ましい。
この構成によれば、分散容器を設置する空間が確保できない場合でも、第2燃料分散部により第1燃料分散部の幅方向に均等に粉炭燃料を供給することができる。
この場合、複数の第2分散翼は、少なくとも1つの第2分散翼と、他の第2分散翼との第2回転軸の径方向における長さが、互いに相違することが好ましい。
この構成によれば、第2回転軸が一回転する間において、幅方向に亘って粉体燃料を分散させることができるため、より粉体燃料を分散させることができる。
この場合、制御装置は、粉体燃料の比重に応じて、所定の周期を変更することが好ましい。
この構成によれば、第1回転軸および第2回転軸の回転数を、粉体燃料の比重に応じた所定の周期とすることができるため、様々な種類の粉体燃料を好適に分散させて供給することが可能となる。なお、粉体燃料の比重は、粉体燃料の種類、含水率等によって変化する。
本発明のガス化複合発電設備は、上記の流動層乾燥装置と、流動層乾燥装置から供給された乾燥後の湿潤燃料を処理してガス化ガスに変換するガス化炉と、ガス化ガスを燃料として運転されるガスタービンと、ガスタービンからのタービン排ガスを導入する排熱回収ボイラで生成した蒸気により運転される蒸気タービンと、ガスタービンおよび蒸気タービンと連結された発電機とを備えたことを特徴とする。
この構成によれば、流動層乾燥装置において好適に分散させ乾燥させた湿潤燃料をガス化炉に供給することができる。
本発明の粉体燃料の供給方法は、鉛直方向に沿う高さ方向と高さ方向に直交する長さ方向と幅方向とからなる長方形状の内部空間を有した乾燥容器に、粉体燃料を供給する粉体燃料の供給方法であって、乾燥容器には、軸方向が幅方向となる第1回転軸と、第1回転軸の周方向に所定の間隔を空けて設けられた複数の第1分散翼と、第1回転軸を回転させる第1駆動装置とを有する第1燃料分散部が設けられ、制御装置により第1駆動装置を制御して、第1回転軸の回転数を所定の周期で変更させながら、第1燃料分散部へ向けて粉体燃料を投入することを特徴とする。
この構成によれば、第1回転軸の回転数を、所定の周期で変更することができるため、例えば、第1分散翼の先端側が平坦であっても、粉体燃料を長さ方向に亘って分散させることができる。つまり、長さ方向の遠方側に粉体燃料を供給する場合は、制御装置により第1回転軸の回転数を高くし、一方で、長さ方向の近接側に粉体燃料を供給する場合は、制御装置により第1回転軸の回転数を低くする。そして、所定の周期で回転数を高回転と低回転との間で変化させることにより、長さ方向の遠方側から近接側に亘って、粉体燃料を分散させて供給することができる。
本発明の流動層乾燥装置、ガス化複合発電設備および粉体燃料の供給方法によれば、粉体燃料を好適に分散させることができる。
図1は、実施例1に係る流動層乾燥装置を適用した石炭ガス化複合発電設備の概略構成図である。 図2は、実施例1に係る流動層乾燥装置を模式的に表した斜視図である。 図3は、実施例1に係る流動層乾燥装置を模式的に表した側面視の断面図である。 図4は、実施例1に係る流動層乾燥装置を模式的に表した正面視の断面図である。 図5は、実施例1に係る流動層乾燥装置の第1回転軸および第2回転軸の回転数の周期を表したグラフである。 図6は、実施例2に係る流動層乾燥装置を模式的に表した側面視の断面図である。 図7は、実施例2に係る流動層乾燥装置を模式的に表した正面視の断面図である。 図8は、変形例1に係る分散翼を模式的に表した概略構成図である。
以下、添付した図面を参照して、本発明に係る流動層乾燥装置、ガス化複合発電設備および粉体燃料の供給方法について説明する。なお、以下の実施例によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施例における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、或いは実質的に同一のものが含まれる。
図1は、実施例1に係る流動層乾燥装置を適用した石炭ガス化複合発電設備の概略構成図である。実施例1の流動層乾燥装置1が適用された石炭ガス化複合発電設備(IGCC:Integrated Coal Gasification Combined Cycle)100は、空気を酸化剤としてガス化炉で石炭ガスを生成する空気燃焼方式を採用し、ガス精製装置で精製した後の石炭ガスを燃料ガスとしてガスタービン設備に供給して発電を行っている。すなわち、実施例1の石炭ガス化複合発電設備100は、空気燃焼方式(空気吹き)の発電設備である。この場合、ガス化炉に供給する粉体燃料として褐炭を使用している。
なお、実施例1では、粉体燃料として褐炭を適用したが、亜瀝青炭等を含む低品位炭や、スラッジ等の泥炭を適用してもよく、また、高品位炭であっても適用可能である。また、粉体燃料として、褐炭等の石炭に限らず、再生可能な生物由来の有機性資源として使用されるバイオマスであってもよく、例えば、間伐材、廃材木、流木、草類、廃棄物、汚泥、タイヤ及びこれらを減量としたリサイクル燃料(ペレットやチップ)などを使用することも可能である。
実施例1において、図1に示すように、石炭ガス化複合発電設備100は、給炭装置111、流動層乾燥装置1、微粉炭機113、石炭ガス化炉114、チャー回収装置115、ガス精製装置116、ガスタービン設備117、蒸気タービン設備118、発電機119、排熱回収ボイラ(HRSG:Heat Recovery Steam Generator)120を有している。
給炭装置111は、原炭バンカ121と、石炭供給機122と、クラッシャ123とを有している。原炭バンカ121は、褐炭を貯留可能であって、所定量の褐炭を石炭供給機122に投下する。石炭供給機122は、原炭バンカ121から投下された褐炭をコンベアなどにより搬送し、クラッシャ123に投下する。このクラッシャ123は、投下された褐炭を細かく破砕して細粒化する。
詳細は後述するが、流動層乾燥装置1は、給炭装置111から投入された褐炭を流動化ガスにより流動させながら乾燥させることで、褐炭が含有する水分を除去するものである。この流動層乾燥装置1には、排出された乾燥済の褐炭(乾燥炭)を冷却する冷却器131が接続されている。冷却器131には、冷却済の乾燥炭を貯留する乾燥炭バンカ132が接続されている。また、流動層乾燥装置1には、外部へ排出される排出ガスから乾燥炭の粒子を分離する集塵装置139として乾燥炭サイクロン133と乾燥炭電気集塵機134が接続されている。乾燥炭サイクロン133および乾燥炭電気集塵機134において排出ガスから分離された乾燥炭の粒子は、乾燥炭バンカ132に貯留される。なお、乾燥炭電気集塵機134で乾燥炭が分離された排出ガスは、蒸気圧縮機135で圧縮されてから各種熱源として利用される。
微粉炭機113は、流動層乾燥装置1により乾燥された褐炭(乾燥炭)を細かい粒子状に粉砕して微粉炭を製造するものである。すなわち、微粉炭機113は、乾燥炭バンカ132に貯留された乾燥炭が石炭供給機136により投下されると、この乾燥炭を所定粒径以下の微粉炭とする。そして、微粉炭機113で粉砕後の微粉炭は、微粉炭バグフィルタ137a,137bにより搬送用ガスから分離され、微粉炭供給ホッパ138a,138bに貯留される。
石炭ガス化炉114は、微粉炭機113で処理された微粉炭が供給されると共に、チャー回収装置115で回収されたチャー(石炭の未燃分)が供給される。
石炭ガス化炉114は、ガスタービン設備117(圧縮機161)から圧縮空気供給ライン141が接続されており、このガスタービン設備117で圧縮された圧縮空気が供給可能となっている。空気分離装置142は、大気中の空気から窒素と酸素を分離生成するものであり、第1窒素供給ライン143が石炭ガス化炉114に接続され、この第1窒素供給ライン143に微粉炭供給ホッパ138a,138bからの給炭ライン144a,144bが接続されている。また、第2窒素供給ライン145も石炭ガス化炉114に接続され、この第2窒素供給ライン145にチャー回収装置115からのチャー戻しライン146が接続されている。更に、酸素供給ライン147は、圧縮空気供給ライン141に接続されている。この場合、窒素は、石炭やチャーの搬送用ガスとして利用され、酸素は、酸化剤として利用される。
石炭ガス化炉114は、例えば、噴流床形式のガス化炉であって、内部に供給された石炭、チャー、空気(酸素)、またはガス化剤としての水蒸気を燃焼・ガス化すると共に、二酸化炭素を主成分とする可燃性ガス(生成ガス、石炭ガス)が発生し、この可燃性ガスをガス化剤としてガス化反応が起こる。なお、石炭ガス化炉114は、微粉炭の混入した異物を除去する異物除去装置148が設けられている。この場合、石炭ガス化炉114は噴流床ガス化炉に限らず、流動床ガス化炉や固定床ガス化炉としてもよい。そして、この石炭ガス化炉114は、チャー回収装置115に向けて可燃性ガスのガス生成ライン149が設けられており、チャーを含む可燃性ガスが排出可能となっている。この場合、ガス生成ライン149にガス冷却器を設けることで、可燃性ガスを所定温度まで冷却してからチャー回収装置115に供給するとよい。
チャー回収装置115は、集塵装置151と供給ホッパ152とを有している。この場合、集塵装置151は、1つまたは複数のバグフィルタやサイクロンにより構成され、石炭ガス化炉114で生成された可燃性ガスに含有するチャーを分離することができる。そして、チャーが分離された可燃性ガスは、ガス排出ライン153を通してガス精製装置116に送られる。供給ホッパ152は、集塵装置151で可燃性ガスから分離されたチャーを貯留するものである。なお、集塵装置151と供給ホッパ152との間にビンを配置し、このビンに複数の供給ホッパ152を接続するように構成してもよい。そして、供給ホッパ152からのチャー戻しライン146が第2窒素供給ライン145に接続されている。
ガス精製装置116は、チャー回収装置115によりチャーが分離された可燃性ガスに対して、硫黄化合物や窒素化合物などの不純物を取り除くことで、ガス精製を行うものである。そして、ガス精製装置116は、可燃性ガスを精製して燃料ガスを製造し、これをガスタービン設備117に供給する。なお、このガス精製装置116では、チャーが分離された可燃性ガス中にはまだ硫黄分(HS)が含まれているため、アミン吸収液によって除去することで、硫黄分を最終的には石膏として回収し、有効利用する。
ガスタービン設備117は、圧縮機161、燃焼器162、タービン163を有しており、圧縮機161とタービン163は、回転軸164により連結されている。燃焼器162は、圧縮機161から圧縮空気供給ライン165が接続されると共に、ガス精製装置116から燃料ガス供給ライン166が接続され、タービン163に燃焼ガス供給ライン167が接続されている。また、ガスタービン設備117は、圧縮機161から石炭ガス化炉114に延びる圧縮空気供給ライン141が設けられており、圧縮空気供給ライン141に昇圧機168が介設されている。従って、燃焼器162では、圧縮機161から供給された圧縮空気とガス精製装置116から供給された燃料ガスとを混合して燃焼し、タービン163にて、発生した燃焼ガスにより回転軸164を回転することで発電機119を駆動することができる。
蒸気タービン設備118は、ガスタービン設備117における回転軸164に連結されるタービン169を有しており、発電機119は、この回転軸164の基端部に連結されている。排熱回収ボイラ120は、ガスタービン設備117(タービン163)からの排ガスライン170に設けられており、空気と高温の排ガスとの間で熱交換を行うことで、蒸気を生成するものである。そのため、排熱回収ボイラ120は、蒸気タービン設備118のタービン169との間に蒸気供給ライン171が設けられると共に、蒸気回収ライン172が設けられ、蒸気回収ライン172に復水器173が設けられている。従って、蒸気タービン設備118では、排熱回収ボイラ120から供給された蒸気によりタービン169が駆動し、回転軸164を回転することで発電機119を駆動することができる。
そして、排熱回収ボイラ120で熱が回収された排ガスは、ガス浄化装置174により有害物質を除去され、浄化された排ガスは、煙突175から大気へ放出される。
ここで、実施例1の石炭ガス化複合発電設備100の作動について説明する。
実施例1の石炭ガス化複合発電設備100において、給炭装置111にて、原炭(褐炭)が原炭バンカ121に貯留されており、この原炭バンカ121の褐炭が石炭供給機122によりクラッシャ123に投下され、ここで所定の大きさに破砕される。そして、破砕された褐炭は、流動層乾燥装置1により加熱乾燥された後、冷却器131により冷却され、乾燥炭バンカ132に貯留される。また、流動層乾燥装置1から排出された排出ガスは、乾燥炭サイクロン133および乾燥炭電気集塵機134により乾燥炭の粒子が分離され、蒸気圧縮機135で圧縮された後、各種熱源として利用される。一方、蒸気から分離された乾燥炭の粒子は、乾燥炭バンカ132に貯留される。
乾燥炭バンカ132に貯留される乾燥炭は、石炭供給機136により微粉炭機113に投入され、ここで、細かい粒子状に粉砕されて微粉炭が製造され、微粉炭バグフィルタ137a,137bを介して微粉炭供給ホッパ138a,138bに貯留される。この微粉炭供給ホッパ138a,138bに貯留される微粉炭は、空気分離装置142から供給される窒素により第1窒素供給ライン143を通して石炭ガス化炉114に供給される。また、後述するチャー回収装置115で回収されたチャーが、空気分離装置142から供給される窒素により第2窒素供給ライン145を通して石炭ガス化炉114に供給される。更に、後述するガスタービン設備117から抽気された圧縮空気が昇圧機168で昇圧された後、空気分離装置142から供給される酸素と共に圧縮空気供給ライン141を通して石炭ガス化炉114に供給される。
石炭ガス化炉114では、供給された微粉炭及びチャーが圧縮空気(酸素)により燃焼し、微粉炭及びチャーがガス化することで、二酸化炭素を主成分とする可燃性ガス(石炭ガス)を生成することができる。そして、この可燃性ガスは、石炭ガス化炉114からガス生成ライン149を通して排出され、チャー回収装置115に送られる。
このチャー回収装置115にて、可燃性ガスは、まず、集塵装置151に供給され、集塵装置151は、可燃性ガスに含まれるチャーを分離する。そして、チャーが分離された可燃性ガスは、ガス排出ライン153を通してガス精製装置116に送られる。一方、可燃性ガスから分離した微粒チャーは、供給ホッパ152に堆積され、チャー戻しライン146を通して石炭ガス化炉114に戻されてリサイクルされる。
チャー回収装置115によりチャーが分離された可燃性ガスは、ガス精製装置116にて、硫黄化合物や窒素化合物などの不純物が取り除かれてガス精製され、燃料ガスが製造される。そして、ガスタービン設備117では、圧縮機161が圧縮空気を生成して燃焼器162に供給すると、この燃焼器162は、圧縮機161から供給される圧縮空気と、ガス精製装置116から供給される燃料ガスとを混合し、燃焼することで燃焼ガスを生成し、この燃焼ガスによりタービン163を駆動することで、回転軸164を介して発電機119を駆動し、発電を行うことができる。
そして、ガスタービン設備117におけるタービン163から排出された排ガスは、排熱回収ボイラ120にて、空気と熱交換を行うことで蒸気を生成し、この生成した蒸気を蒸気タービン設備118に供給する。蒸気タービン設備118では、排熱回収ボイラ120から供給された蒸気によりタービン169を駆動することで、回転軸164を介して発電機119を駆動し、発電を行うことができる。
その後、ガス浄化装置174では、排熱回収ボイラ120から排出された排気ガスの有害物質が除去され、浄化された排ガスが煙突175から大気へ放出される。
以下、上述した石炭ガス化複合発電設備100における流動層乾燥装置1について詳細に説明する。図2は、実施例1に係る流動層乾燥装置を模式的に表した斜視図である。図3は、実施例1に係る流動層乾燥装置を模式的に表した側面視の断面図である。図4は、実施例1に係る流動層乾燥装置を模式的に表した正面視の断面図である。実施例1の流動層乾燥装置1は、給炭装置111により投入された褐炭を、流動化ガスにより流動させながら、加熱乾燥させるものである。
図2ないし図4に示すように、流動層乾燥装置1は、内部に褐炭が供給される乾燥容器5と、乾燥容器5の内部に設けられたガス分散板6と、を備えている。乾燥容器5は、長方体の箱状に形成されている。すなわち、乾燥容器5は、長さ方向、幅方向および高さ方向からなる長方形状の内部空間を有している。ガス分散板6は、乾燥容器5の内部空間を、鉛直方向下方側(図示下側)に位置する風室11と、鉛直方向上方側(図示上側)に位置する乾燥室12とに区分けしている。ガス分散板6には、多数の貫通孔が形成され、風室11には、流動化ガスが導入される。
乾燥容器5の乾燥室12には、褐炭を投入する褐炭投入部(粉体燃料投入部)31と、褐炭を加熱乾燥した乾燥炭を排出する乾燥炭排出口34と、流動化ガスおよび乾燥時に発生する発生蒸気を排出するガス排出口35とが設けられている。
詳細は後述するが、褐炭投入部31は、乾燥室12の長さ方向における一端側(図示左側)の上部に形成されている。褐炭投入部31には、給炭装置111が接続されており、給炭装置111から供給された褐炭が、乾燥室12に供給される。
乾燥炭排出口34は、乾燥室12の長さ方向における他端側(図示右側)の下部に形成されている。乾燥炭排出口34からは、乾燥室12において乾燥された褐炭が、乾燥炭として排出され、排出された乾燥炭は上記した冷却器131へ向けて供給される。
ガス排出口35は、乾燥室12の長さ方向における他端側の上部に形成されている。ガス排出口35は、褐炭の乾燥時において、乾燥室12に供給された流動化ガスと共に、褐炭が加熱されることによって発生する発生蒸気を排出している。なお、ガス排出口35から排出された流動化蒸気および発生蒸気は、上記した集塵装置139へ向けて供給された後、蒸気圧縮機135に供給される。
従って、褐炭投入部31を介して乾燥室12に供給された褐炭は、ガス分散板6を介して供給される流動化ガスにより流動することで、乾燥室12内の全域に亘って流動層3を形成すると共に、流動層3の上方にフリーボード部Fを形成する。乾燥室12に形成される流動層3は、その流動方向が、乾燥室12の一端側から他端側へ向かう方向となる。投入された褐炭は、流動方向に沿って流動しながら乾燥されることで、褐炭に含まれる水分が発生蒸気となって、流動化ガスと共にガス排出口35から排出される。水分が除去され、乾燥室12の他端側まで流動した褐炭は、乾燥炭として、乾燥炭排出口34から排出される。
次に、図2ないし図4を参照して、褐炭投入部31について説明する。褐炭投入部31は、乾燥室12に連通する褐炭投入室41と、褐炭投入室41に接続された褐炭投入通路42を有している。また、褐炭投入室41には、褐炭を乾燥容器5の内部空間の長さ方向に分散させる第1燃料分散部43と、褐炭を乾燥容器5の内部空間の幅方向に分散させる第2燃料分散部44とが設けられている。
褐炭投入室41は、長方形の箱状に形成され、乾燥室12の長さ方向における一端側の上部に設けられると共に、乾燥室12の幅方向に延在して設けられている。この褐炭投入室41には、褐炭が一時的に貯留され、貯留された褐炭が第1燃料分散部43によって褐炭投入室41から乾燥室12へ供給される。
褐炭投入通路42は、褐炭投入室41の幅方向における一端側(図示前側)の上部に設けられている。褐炭投入通路42は、給炭装置111から供給された褐炭を褐炭投入室41へ案内している。
第1燃料分散部43は、幅方向を軸方向とする第1回転軸51と、第1回転軸51に設けられた複数の第1分散翼52と、を有し、第1回転軸51には、第1駆動装置21が接続されている。また、第1駆動装置21は、制御装置63によって制御される。このため、制御装置63は、第1駆動装置21を制御することで、第1回転軸51の回転を制御することができる。なお、制御装置63は、石炭ガス化複合発電設備100に設けられ制御盤であってもよいし、流動層乾燥装置1に設けられる制御盤であってもよく、限定されない。
第1回転軸51は、褐炭投入室41の下方側、すなわち褐炭投入室41と乾燥室12との間に設けられ、乾燥室12の全幅に亘って配置されている。第1回転軸51は、その回転方向が、下方側において長さ方向の一端側から他端側へ向かう方向となっており、且つ、上方側において長さ方向の他端側から一端側へ向かう方向となっている。つまり、第1回転軸51は、その回転方向が図2および図3において反時計回りとなっている。第1回転軸51は、第1駆動装置21に接続され、制御装置63によって回転数が制御される。
複数の第1分散翼52は、第1回転軸51の周方向に所定の間隔を空けて設けられている。各第1分散翼52は、平板状となっており、第1回転軸51の軸方向(幅方向)に延在して設けられている。このため、各第1分散翼52は、第1回転軸51の径方向において、その基端側から先端側までの長さが、幅方向に亘って同じ長さとなっている。すなわち、各第1分散翼52は、その先端側が軸方向において平坦となっている。また、複数の第1分散翼52は、第1回転軸51の径方向における長さをそれぞれ同じ長さとしている。なお、実施例1では、各第1分散翼52を平板状としたが、この形状に限定されず、例えば、櫛歯形状であってもよい。
そして、第1燃料分散部43は、第1回転軸51および複数の第1分散翼52が褐炭投入室41と乾燥室12との間に位置することで、褐炭の乾燥室12への投入を規制し、褐炭投入室41に褐炭を一時的に貯留させる。また、第1燃料分散部43は、第1駆動装置21により第1回転軸51を回転させることで、複数の第1分散翼52が、貯留された褐炭を捕捉し、捕捉した褐炭を、第1回転軸51の下方側において長さ方向の一端側から他端側へ向けて乾燥室12に投入する。
第2燃料分散部44は、長さ方向を軸方向とする第2回転軸61と、第2回転軸61に設けられた複数の第2分散翼62と、を有し、第2回転軸61には、第2駆動装置53が接続されている。また、第2駆動装置53は、制御装置63によって制御される。このため、制御装置63は、第2駆動装置53を制御することで、第2回転軸61の回転を制御することができる。
第2回転軸61は、褐炭投入室41の幅方向の一端側における内部に設けられている。すなわち、第2回転軸61は、褐炭投入通路42の直下に設けられると共に、第1燃料分散部43の直上に設けられている。第2回転軸61は、その回転方向が、下方側において幅方向の一端側(図示前側)から他端側(図示奥側)へ向かう方向となっており、且つ、上方側において幅方向の他端側から一端側へ向かう方向となっている。つまり、第2回転軸61は、その回転方向が図4において反時計回りとなっている。第2回転軸61は、上記の第2駆動装置53に接続され、制御装置63によって回転数が制御される。
複数の第2分散翼62は、第2回転軸61の周方向に所定の間隔を空けて設けられている。各第2分散翼62は、平板状となっており、第2回転軸61の軸方向(長さ方向)に延在して設けられている。このため、各第2分散翼62は、第2回転軸61の径方向において、その基端側から先端側までの長さが、幅方向に亘って同じ長さとなっている。また、複数の第2分散翼62は、第2回転軸61の径方向における長さをそれぞれ同じ長さとしている。なお、実施例1では、各第2分散翼62を平板状としたが、第1分散翼52と同様に、この形状に限定されず、例えば、櫛歯形状であってもよい。
そして、第2燃料分散部44は、第2回転軸61および複数の第2分散翼62が、褐炭投入通路42の直下に位置し、第2駆動装置53により第2回転軸61を回転させることで、複数の第2分散翼62が、褐炭投入通路42から褐炭が投入された褐炭を捕捉し、捕捉した褐炭を、第2回転軸61の下方側において幅方向の一端側から他端側へ向けて褐炭投入室41に投入する。
次に、図5を参照して、制御装置63について説明する。図5は、実施例1に係る流動層乾燥装置の第1回転軸および第2回転軸の回転数の周期を表したグラフである。制御装置63は、第1駆動装置21および第2駆動装置53に接続され、第1回転軸51および第2回転軸61の回転数をそれぞれ制御する。具体的に、制御装置63は、第1回転軸51および第2回転軸61の回転数を周期的に変更する。
所定の周期は、例えば、図5の正弦曲線L1となっており、制御装置63は、この正弦曲線L1に従って第1回転軸51および第2回転軸61の回転数を変更する。正弦曲線L1は、回転数が速い回転数と遅い回転数との間で連続的に変化する曲線となっている。これにより、第1燃料分散部43は、その第1回転軸51の回転数が、また、第2燃料分散部44は、その第2回転軸61の回転数が、遅い回転数と速い回転数との間で連続的に変化する。ここで、第1燃料分散部43は、第1回転軸51の回転数が遅い状態で褐炭を乾燥室12に供給すると、褐炭に付与される速度が遅くなるため、褐炭は、長さ方向の一端側、すなわち第1燃料分散部43の近接側に落下する。一方で、第1燃料分散部43は、第1回転軸51の回転数が速い状態で褐炭を乾燥室12に供給すると、褐炭に付与される速度が速くなるため、褐炭は、長さ方向の他端側、すなわち第1燃料分散部43の遠方側に落下する。同様に、第2燃料分散部44は、第2回転軸61の回転数が遅い状態で褐炭を褐炭投入室41に供給すると、褐炭に付与される速度が遅くなるため、褐炭は、幅方向の一端側、すなわち第2燃料分散部44の近接側に落下する。一方で、第2燃料分散部44は、第2回転軸61の回転数が速い状態で褐炭を褐炭投入室41に供給すると、褐炭に付与される速度が速くなるため、褐炭は、幅方向の他端側、すなわち第2燃料分散部44の遠方側に落下する。
従って、第1燃料分散部43は、制御装置63により第1回転軸51の回転数が正弦曲線L1に従って変更されると、長さ方向の一端側と他端側との間で連続的に褐炭を投入する。これにより、第1燃料分散部43は、乾燥室12の長さ方向に褐炭を分散して投入することができる。
また、第2燃料分散部44は、第1燃料分散部43と同様に、制御装置63により第2回転軸61の回転数が正弦曲線L1に従って変更されると、幅方向の一端側と他端側との間で連続的に褐炭を投入する。これにより、第2燃料分散部44は、褐炭投入室41の幅方向に褐炭を分散させることができ、幅方向に分散された褐炭が、第1燃料分散部43に長さ方向に分散されることで、長方形となる箱状の乾燥室12の内部空間に均一に褐炭を供給することができる。
以上のように、実施例1の構成によれば、第1回転軸51の回転数を、所定の周期で変更することができるため、第1分散翼52の先端側が平坦であっても、乾燥室12の長さ方向の近接側と遠方側との間に亘って褐炭を分散させることができる。また同様に、第2回転軸61の回転数を、所定の周期で変更することができるため、第2分散翼62の先端側が平坦であっても、褐炭投入室41の幅方向の近接側と遠方側との間に亘って褐炭を分散させることができる。
なお、実施例1において、制御装置63は、図5の正弦曲線L1に従って第1回転軸51および第2回転軸61の回転数を周期的に変更したが、図5の曲線L2に従って第1回転軸51の回転数を周期的に変更してもよい。ここで、曲線L2は、第1回転軸51および第2回転軸61の回転数が速い回転数と遅い回転数との間で連続的に変化する曲線となっており、速い回転数の時間が遅い回転数の時間に比して長くなっている。
従って、第1燃料分散部43は、制御装置63により第1回転軸51の回転数が曲線L2に従って変更されると、長さ方向の一端側と他端側との間で連続的に褐炭を投入する。このとき、速い回転数の時間が遅い回転数の時間に比して長くなっているため、第1燃料分散部43は、長さ方向の一端側(近接側)に比して他端側(遠方側)へ向けて褐炭を多く供給する。これにより、第1燃料分散部43は、褐炭が乾燥室12の近接側に落下し易い場合、乾燥室12の遠方側により多くの褐炭を供給することができるため、乾燥室12の長さ方向に褐炭を分散して投入することができる。同様に、第2燃料分散部44は、制御装置63により第2回転軸61の回転数が曲線L2に従って変更されると、幅方向の一端側と他端側との間で連続的に褐炭を投入する。このとき、速い回転数の時間が遅い回転数の時間に比して長くなっているため、第2燃料分散部44は、幅方向の一端側(近接側)に比して他端側(遠方側)へ向けて褐炭を多く供給する。これにより、第2燃料分散部44は、褐炭が褐炭投入室41の近接側に落下し易い場合、褐炭投入室41の遠方側により多くの褐炭を供給することができるため、褐炭投入室41の幅方向に褐炭を分散して投入することができる。
また、実施例1では、所定の周期として、正弦曲線L1および曲線L2を例示したが、この構成に限定されない。すなわち、所定の周期は、投入される褐炭の比重に応じて、変化させてもよい。ここで、褐炭の比重は、褐炭の種類、褐炭の含水率等によって変化する。このため、第1燃料分散部43および第2燃料分散部44は、褐炭の比重に応じた所定の周期に基づいて、制御装置63により第1回転軸51および第2回転軸61の回転数を変更することで、様々な種類の褐炭を長さ方向に好適に分散させて供給することが可能となる。
次に、図6および図7を参照して、実施例2に係る流動層乾燥装置200について説明する。図6は、実施例2に係る流動層乾燥装置を模式的に表した側面視の断面図である。図7は、実施例2に係る流動層乾燥装置を模式的に表した正面視の断面図である。なお、実施例2では、重複した記載を避けるべく、実施例1と異なる部分について説明すると共に、実施例1と同様の構成である部分については、同じ符号を付す。実施例1に係る流動層乾燥装置1では、第2燃料分散部44を、第2回転軸61および複数の第2分散翼62を用いて構成したが、実施例2に係る流動層乾燥装置200では、第2燃料分散部205を、分散容器として機能する褐炭投入室206を用いて構成している。以下、実施例2に係る流動層乾燥装置200について説明する。
図7に示すように、実施例2に係る流動層乾燥装置200において、褐炭投入室206は、高さ方向の上方側から下方側へ向けて幅方向に広がる台形の箱状に形成されており、幅方向の中央における高さが最も高くなる頂部206aとなっている。この褐炭投入室206は、乾燥室12の長さ方向における一端側の上部に設けられると共に、乾燥室12の幅方向に延在して設けられている。褐炭投入室206の頂部206aには、褐炭投入通路42が接続されることで連通し、褐炭投入室206の底部206bには、乾燥室12が接続されることで連通する。このため、実施例2では、図6に示すように、実施例1の第2回転軸61および複数の第2分散翼62を設ける必要がなく、構成を簡素化することができる。
従って、褐炭投入通路42から褐炭が投入されると、投入された褐炭は、褐炭投入室206を通過することで、褐炭投入通路42を中心として幅方向に広がりながら積み重なる。これにより、第2燃料分散部205は、褐炭投入室206の幅方向に褐炭を分散させることができ、幅方向に分散された褐炭が、第1燃料分散部43に長さ方向に分散されることで、長方形となる箱状の乾燥室12の内部空間に均一に褐炭を供給することができる。
以上のように、実施例2の構成においても、褐炭が褐炭投入室206を通過することで、褐炭を幅方向に分散させることができ、また、実施例1の第2回転軸61および複数の第2分散翼62を設ける必要がなく、構成を簡素化することができる。
なお、実施例1および実施例2において、複数の第1分散翼52および複数の第2分散翼62は、第1回転軸51および第2回転軸61の径方向における長さを同じ長さとしたが、図8の変形例1に示す構成であってもよい。図8は、変形例1に係る分散翼を模式的に表した概略構成図である。図8に示すように複数の第1分散翼52は、第1回転軸51の径方向における長さが相違する。つまり、複数の第1分散翼52のうち、1つの第1分散翼52の径方向における長さは、他の第1分散翼52の径方向における長さに比して長く形成されたり、短く形成されたりする。なお、複数の第1分散翼52は、第1回転軸51の下方側を順に通過する際、径方向における長さが段階的に短くなるように、または径方向に長さが段階的に長くなるように、周方向に所定の間隔を空けて設けてもよい。同様に、複数の第2分散翼62は、第2回転軸61の径方向における長さが相違する。なお、複数の第2分散翼62は、複数の第1分散翼52と同様であるため、説明を省略する。
以上のように、変形例1の構成によれば、複数の第1分散翼52および複数の第2分散翼62は、径方向における長さが相違するため、複数の第1分散翼52および複数の第2分散翼62に補足された褐炭は、複数の第1分散翼52および複数の第2分散翼62から離れる際、離れるタイミングが異なる。つまり、径方向に長い分散翼52,62であれば、離れるタイミングが径方向に短い分散翼52,62に比して遅くなるため、乾燥室12の長さ方向における遠方側に投入される。一方で、径方向に短い分散翼52,62であれば、離れるタイミングが径方向に長い分散翼52,62に比して早くなるため、乾燥室12の長さ方向における近接側に投入される。これにより、第1燃料分散部43および第2燃料分散部44は、回転軸51,61が一回転する間において、長さ方向および幅方向に亘って褐炭を分散させて投入することができる。なお、複数の第1分散翼52および複数の第2分散翼62は、径方向における長さを全て相違させる必要はなく、少なくとも1つの第1分散翼52および第2分散翼62と、他の第1分散翼52および第2分散翼62とが相違すればよい。つまり、他の第1分散翼52および第2分散翼62が、径方向において、同じ長さであってもよい。
1 流動層乾燥装置
3 流動層
5 乾燥容器
6 ガス分散板
11 風室
12 乾燥室
21 第1駆動装置
31 褐炭投入口
34 乾燥炭排出口
35 ガス排出口
41 褐炭投入室
42 褐炭投入通路
43 第1燃料分散部
44 第2燃料分散部
51 第1回転軸
52 第1分散翼
53 第2駆動装置
61 第2回転軸
62 第2分散翼
63 制御装置
200 流動層乾燥装置(実施例2)
205 第2燃料分散部(実施例2)
206 褐炭投入室(実施例2)
F フリーボード部
L1 正弦曲線
L2 曲線

Claims (9)

  1. 鉛直方向に沿う高さ方向と前記高さ方向に直交する長さ方向と幅方向とからなる長方形状の内部空間を有し、前記内部空間に投入された粉体燃料が流動化ガスにより流動することで、前記内部空間に流動層が形成される乾燥容器と、
    前記乾燥容器の前記長さ方向における一端側から前記粉体燃料を投入する粉体燃料投入部と、
    前記粉体燃料投入部から投入された前記粉体燃料を、前記乾燥容器の前記内部空間の前記長さ方向に分散させる第1燃料分散部と、
    前記第1燃料分散部を制御する制御装置と、を備え、
    前記第1燃料分散部は、
    軸方向が幅方向となる第1回転軸と、
    前記第1回転軸の周方向に所定の間隔を空けて設けられた複数の第1分散翼と、
    前記第1回転軸を回転させる第1駆動装置と、を有し、
    前記制御装置は、前記第1駆動装置を制御して、前記第1回転軸の回転数を、所定の周期で変更させることを特徴とする流動層乾燥装置。
  2. 前記複数の第1分散翼は、少なくとも1つの前記第1分散翼と、他の前記第1分散翼との前記第1回転軸の径方向における長さが、互いに相違することを特徴とする請求項1に記載の流動層乾燥装置。
  3. 前記第1燃料分散部の前記幅方向の長さは、前記乾燥容器の前記内部空間の前記幅方向の略長さであり、
    前記粉体燃料投入部と前記乾燥容器との間に設けられ、前記粉体燃料投入部から投入された前記粉体燃料を、前記乾燥容器の前記内部空間の前記幅方向に分散させて、前記第1燃料分散部に供給する第2燃料分散部を、さらに備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の流動層乾燥装置。
  4. 前記第2燃料分散部は、前記粉体燃料投入部から前記乾燥容器へ向かって幅方向に広がる分散容器を有していることを特徴とする請求項3に記載の流動層乾燥装置。
  5. 前記第2燃料分散部は、
    軸方向が長さ方向となる第2回転軸と、
    前記第2回転軸の周方向に所定の間隔を空けて設けられた複数の第2分散翼と、
    前記第2回転軸を回転させる第2駆動装置と、を有し、
    前記制御装置は、前記第2駆動装置を制御して、前記第2回転軸の回転数を、所定の周期で変更させることを特徴とする請求項3に記載の流動層乾燥装置。
  6. 前記複数の第2分散翼は、少なくとも1つの前記第2分散翼と、他の前記第2分散翼との前記第2回転軸の径方向における長さが、互いに相違することを特徴とする請求項5に記載の流動層乾燥装置。
  7. 前記制御装置は、前記粉体燃料の比重に応じて、前記所定の周期を変更することを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の流動層乾燥装置。
  8. 請求項1ないし7のいずれか1項に記載の流動層乾燥装置と、
    前記流動層乾燥装置から供給された乾燥後の前記湿潤燃料を処理してガス化ガスに変換するガス化炉と、
    前記ガス化ガスを燃料として運転されるガスタービンと、
    前記ガスタービンからのタービン排ガスを導入する排熱回収ボイラで生成した蒸気により運転される蒸気タービンと、
    前記ガスタービンおよび前記蒸気タービンと連結された発電機とを備えたことを特徴とするガス化複合発電設備。
  9. 鉛直方向に沿う高さ方向と前記高さ方向に直交する長さ方向と幅方向とからなる長方形状の内部空間を有した乾燥容器に、粉体燃料を供給する粉体燃料の供給方法であって、
    前記乾燥容器には、軸方向が幅方向となる第1回転軸と、前記第1回転軸の周方向に所定の間隔を空けて設けられた複数の第1分散翼と、前記第1回転軸を回転させる第1駆動装置とを有する第1燃料分散部が設けられ、
    制御装置により前記第1駆動装置を制御して、前記第1回転軸の回転数を所定の周期で変更させながら、前記第1燃料分散部へ向けて前記粉体燃料を投入することを特徴とする粉体燃料の供給方法。
JP2012035575A 2012-02-21 2012-02-21 流動層乾燥装置、ガス化複合発電設備および粉体燃料の供給方法 Active JP5916430B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012035575A JP5916430B2 (ja) 2012-02-21 2012-02-21 流動層乾燥装置、ガス化複合発電設備および粉体燃料の供給方法
AU2013200899A AU2013200899B2 (en) 2012-02-21 2013-02-19 Fluid bed drying apparatus, gasification combined power generating facility, and pulverized fuel supply method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012035575A JP5916430B2 (ja) 2012-02-21 2012-02-21 流動層乾燥装置、ガス化複合発電設備および粉体燃料の供給方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013170770A true JP2013170770A (ja) 2013-09-02
JP5916430B2 JP5916430B2 (ja) 2016-05-11

Family

ID=49080510

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012035575A Active JP5916430B2 (ja) 2012-02-21 2012-02-21 流動層乾燥装置、ガス化複合発電設備および粉体燃料の供給方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP5916430B2 (ja)
AU (1) AU2013200899B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101982307B1 (ko) * 2018-08-01 2019-05-24 백광이엔지 주식회사 슬러지 비산장치
CN114007722A (zh) * 2019-04-08 2022-02-01 热科控股有限公司 流化床反应器设备和使用流化床反应器设备处理有机材料的方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02217712A (ja) * 1989-02-17 1990-08-30 Ube Ind Ltd 流動床ボイラの燃料分散供給装置
US5030054A (en) * 1989-06-23 1991-07-09 Detroit Stoker Company Combination mechanical/pneumatic coal feeder
JP2011214817A (ja) * 2010-04-02 2011-10-27 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 流動層乾燥装置及び流動層乾燥設備

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU685766B2 (en) * 1993-03-03 1998-01-29 Ebara Corporation Pressurized internal circulating fluidized-bed boiler

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02217712A (ja) * 1989-02-17 1990-08-30 Ube Ind Ltd 流動床ボイラの燃料分散供給装置
US5030054A (en) * 1989-06-23 1991-07-09 Detroit Stoker Company Combination mechanical/pneumatic coal feeder
JP2011214817A (ja) * 2010-04-02 2011-10-27 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 流動層乾燥装置及び流動層乾燥設備

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101982307B1 (ko) * 2018-08-01 2019-05-24 백광이엔지 주식회사 슬러지 비산장치
CN114007722A (zh) * 2019-04-08 2022-02-01 热科控股有限公司 流化床反应器设备和使用流化床反应器设备处理有机材料的方法

Also Published As

Publication number Publication date
AU2013200899B2 (en) 2014-08-28
JP5916430B2 (ja) 2016-05-11
AU2013200899A1 (en) 2013-09-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5848014B2 (ja) 流動層乾燥装置
JP6212266B2 (ja) 流動層乾燥設備
JP5916430B2 (ja) 流動層乾燥装置、ガス化複合発電設備および粉体燃料の供給方法
JP5748559B2 (ja) 流動層乾燥装置
JP5959879B2 (ja) 乾燥システム
AU2012243826B2 (en) Fluidized bed drying apparatus
JP5931505B2 (ja) 流動層乾燥装置、ガス化複合発電設備および乾燥方法
JP5777402B2 (ja) 流動層乾燥装置
AU2013201106B2 (en) Fluid bed drying apparatus, gasification combined power generating facility, and drying method
JP2012241992A (ja) 乾燥システム
JP5713801B2 (ja) 流動層乾燥装置
JP5916426B2 (ja) 流動層乾燥装置、ガス化複合発電設備および乾燥方法
JP2012241987A (ja) 流動層乾燥装置
JP5683380B2 (ja) 流動層乾燥装置
JP2012241990A (ja) 流動層乾燥装置
JP2012241120A (ja) ガス化システム
JP2012241993A (ja) 流動層乾燥装置
JP2014112020A (ja) 流動層乾燥装置
JP2012233634A (ja) 流動層乾燥装置及び石炭を用いたガス化複合発電システム
WO2012161130A1 (ja) 流動層乾燥装置
JP2013044461A (ja) 流動層乾燥装置
JP2012241989A (ja) 流動層乾燥装置
JP2013167379A (ja) 流動層乾燥装置及び石炭を用いたガス化複合発電システム
JP2012241994A (ja) 流動層乾燥装置
AU2012234136A1 (en) Fluidized bed dryer

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150122

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151124

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160122

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160308

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160405

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5916430

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151