JP2013170726A - 空気調和装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】供給配管の破損防止をはかることができる空気調和装置を得る。
【解決手段】圧縮機10、熱源側熱交換器12、絞り装置26および熱媒体間熱交換器25を配管接続して構成する熱源側冷媒循環回路Aと、ポンプ31、利用側熱交換器35および流路切替装置32、33を配管接続して構成する熱媒体循環回路Bと、外部から熱媒体循環回路B内に熱媒体を供給するための供給口54と熱媒体循環回路Bの分岐部56とを接続する供給配管51とを備え、熱媒体循環回路Bおよび熱源側冷媒循環回路Aの少なくとも一方と供給配管51の少なくとも一部の部位52、53とを、熱交換可能に接触させるものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、たとえばビル用マルチエアコン等に適用する空気調和装置に関するものである。
たとえば室外機と中継ユニットとの間を配管接続して構成する冷凍サイクル回路(熱源側冷媒循環回路)を循環する熱源側冷媒と、中継ユニットと室内機との間を配管接続して構成する熱媒体循環回路を循環する屋内側冷媒(熱媒体)とを熱交換させる空気調和装置がある。そして、このような構成の空気調和装置をビル用マルチエアコン等に適用する際、たとえば熱媒体の搬送動力を低減させるようにして省エネルギーをはかっているものがある(たとえば、特許文献1参照)。
WO2010/049998号公報(第3頁、図1等)
上述した特許文献1のような空気調和装置では、熱媒体として水等を用いることから、熱媒体循環回路を設置する環境によっては、熱媒体の循環を停止させている間に、熱媒体が凍結してしまう可能性がある。特に、外部から熱媒体を供給するためにメインの熱媒体循環回路から分岐している配管(盲腸配管、供給配管)では、熱媒体が流れにくく、周囲温度が低下した際に熱媒体が凍結しやすいため、破損防止を行なう必要がある。
本発明は上述のような課題を解決するためになされたものであり、供給配管の破損防止をはかることができる空気調和装置を得ることを目的とする。
本発明に係る空気調和装置は、熱源側冷媒を圧縮する圧縮機、熱源側冷媒を熱交換させるための熱源側熱交換器、熱源側冷媒を圧力調整するための絞り装置および熱源側冷媒と熱源側冷媒とは異なる熱媒体との熱交換を行なう熱媒体間熱交換器を配管接続して構成する熱源側冷媒循環回路と、熱媒体間熱交換器の熱交換に係る熱媒体を循環させるためのポンプ、熱媒体と空調対象空間に係る空気との熱交換を行なう利用側熱交換器および利用側熱交換器に対する加熱された熱媒体の通過または冷却された熱媒体の通過を切り替える流路切替装置を配管接続して構成する熱媒体循環回路と、外部から熱媒体循環回路内に熱媒体を供給するための供給口と熱媒体循環回路の分岐部とを接続する供給配管とを備え、熱媒体循環回路および熱源側冷媒循環回路の少なくとも一方と供給配管の少なくとも一部の部位とを、熱交換可能に接触させるものである。
本発明の空気調和装置では、供給口と熱媒体循環回路の分岐部とを接続する供給配管の少なくとも一部の部位とを熱交換可能に接触させるようにしたので、熱源側冷媒循環回路内の熱源側冷媒、熱媒体循環回路内の熱媒体からの加熱を可能とし、通常、熱媒体の動きが少ない供給配管内で熱媒体が凍結し、供給配管が破損してしまうことを防止することができる。
本発明の実施の形態1に係る空気調和装置の設置例を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る空気調和装置100の構成を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る空気調和装置100の全暖房運転モード時における冷媒の流れを示す図である。 本発明の実施の形態1に係る空気調和装置100の暖房主体運転モード時における冷媒の流れを示す図である。 本発明の実施の形態1に係る制御装置60が行なう破損防止制御に係る処理を説明する図である。 本発明の実施の形態2に係る空気調和装置100の構成を示す図である。
実施の形態1.
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の実施の形態1に係る空気調和装置の設置例を示す概略図である。図1に基づいて、空気調和装置の設置例について説明する。この空気調和装置は、熱源側冷媒を循環させる熱源側冷媒循環回路Aおよび水や不凍液等の熱媒体を循環させる熱媒体循環回路Bを利用し、冷房運転または暖房運転を実行するものである。そして、各室内ユニットが運転モードとして冷房モードあるいは暖房モードを自由に選択できるものである。なお、図1を含め、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。また、添字で区別等している複数の同種の機器等について、特に区別したり、特定したりする必要がない場合には、添字を省略して記載する場合もある。また、温度、圧力等の高低については、特に絶対的な値との関係で高低等が定まっているものではなく、システム、装置等における状態、動作等において相対的に定まるものとする。
図1においては、本実施の形態に係る空気調和装置は、熱源機である1台の室外ユニット1と、複数台の室内ユニット3と、室外ユニット1と室内ユニット3との間に介在する中継ユニット2と、を有している。中継ユニット2は、熱源側冷媒と熱媒体とで熱交換を行なうものである。室外ユニット1と中継ユニット2とは、熱源側冷媒を導通する冷媒配管4で接続されている。中継ユニット2と室内ユニット3とは、熱媒体を導通する配管(熱媒体配管)5で接続されている。そして、室外ユニット1で生成された冷熱あるいは温熱は、中継ユニット2を介して室内ユニット3に配送されるようになっている。
室外ユニット1は、通常、ビル等の建物9の外の空間(たとえば、屋上等)である室外空間6に配置され、中継ユニット2を介して室内ユニット3に冷熱または温熱を供給するものである。室内ユニット3は、建物9の内部の空間(たとえば、居室等)である室内空間7に冷房用空気あるいは暖房用空気を供給できる位置に配置され、空調対象空間となる室内空間7に冷房用空気あるいは暖房用空気を供給するものである。中継ユニット2は、室外空間6および室内空間7とは別の位置(たとえば、建物9における共用空間または天井裏などのスペース、以下、単に空間8と称する)に設置できるように構成されており、室外ユニット1および室内ユニット3とは冷媒配管4および配管5でそれぞれ接続され、室外ユニット1から供給される冷熱あるいは温熱を室内ユニット3に伝達するものである。
図1に示すように、本実施の形態に係る空気調和装置においては、室外ユニット1と中継ユニット2とが2本の冷媒配管4を用いて、中継ユニット2と各室内ユニット3とが2本の配管5を用いて、それぞれ接続されている。このように、本実施の形態に係る空気調和装置では、2本の配管(冷媒配管4、配管5)を用いて各ユニット(室外ユニット1、室内ユニット3および中継ユニット2)を接続することにより、施工が容易となっている。
本実施の形態に係る空気調和装置の動作を簡単に説明する。
熱源側冷媒は、冷媒配管4を通して室外ユニット1から中継ユニット2に搬送される。中継ユニット2に搬送された熱源側冷媒は、中継ユニット2内の熱媒体間熱交換器(後述)にて熱媒体と熱交換を行ない、熱媒体に温熱または冷熱を与える。中継ユニット2において、熱媒体に蓄えられた温熱または冷熱は、ポンプ(後述)にて、配管5を通して室内ユニット3へ搬送される。室内ユニット3に搬送された熱媒体は、室内空間7に対する暖房運転または冷房運転に供給される。
なお、図1においては、中継ユニット2が、室外ユニット1および室内ユニット3とは別筐体として、建物9の内部ではあるが室内空間7とは別の空間である空間8に設置されている状態を例に示している。中継ユニット2は、その他、エレベーター等がある共用空間等に設置することも可能である。また、図1においては、室内ユニット3が天井カセット型である場合を例に示してあるが、これに限定するものではなく、天井埋込型や天井吊下式等、室内空間7に直接またはダクト等により、暖房用空気あるいは冷房用空気を吹き出せるようになっていればどんな種類のものでもよい。
図1においては、室外ユニット1が室外空間6に設置されている場合を例に示しているが、これに限定するものではない。たとえば、室外ユニット1は、換気口付の機械室等の囲まれた空間に設置してもよく、排気ダクトで廃熱を建物9の外に排気することができるのであれば建物9の内部に設置してもよく、あるいは、水冷式の室外ユニット1を用いる場合にも建物9の内部に設置するようにしてもよい。このような場所に室外ユニット1を設置するとしても、特段の問題が発生することはない。
また、中継ユニット2は、室外ユニット1の近傍に設置することもできる。ただし、中継ユニット2から室内ユニット3までの距離が長すぎると、熱媒体の搬送動力がかなり大きくなるため、省エネルギー化の効果は薄れることに留意が必要である。さらに、室外ユニット1、室内ユニット3および中継ユニット2の接続台数を図1に図示してある台数に限定するものではなく、本実施の形態に係る空気調和装置が設置される建物9に応じて台数を決定すればよい。
なお、1台の室外ユニット1に対して、複数台の中継ユニット2が接続可能となっており、複数台の中継ユニット2を空間8に点在して設置することにより、各中継ユニット2内に搭載されている熱媒体間熱交換器にて温熱または冷熱の伝達を賄うことができる。こうすることでまた、各中継ユニット2内に搭載されているポンプの搬送許容範囲内の距離または高さにある室内ユニット3の設置が可能であり、建物9全体に対しての室内ユニット3の配置が可能となる。
熱源側冷媒としては、たとえばR−22、R−134a等の単一冷媒、R−410A、R−404A等の擬似共沸混合冷媒、R−407C等の非共沸混合冷媒、化学式内に二重結合を含む、CF3 CF=CH2 等の地球温暖化係数が比較的小さい値とされている冷媒やその混合物、あるいはCO2 やプロパン等の自然冷媒を用いることができる。加熱用として動作している熱媒体間熱交換器25aまたは熱媒体間熱交換器25bにおいて、通常の二相変化を行なう冷媒は、凝縮液化し、CO2 等の超臨界状態となる冷媒は、超臨界の状態で冷却されるが、どちらでも、その他は同じ動きをし、同様の効果を奏する。
熱媒体としては、たとえばブライン(不凍液)や水、ブラインと水の混合液、水と防食効果が高い添加剤の混合液等を用いることができる。したがって、本実施の形態に係る空気調和装置においては、熱媒体が室内ユニット3を介して室内空間7に漏洩したとしても、熱媒体に安全性の高いものを使用しているため安全性の向上に寄与することになる。
図2は本実施の形態1に係る空気調和装置(以下、空気調和装置100と称する)の構成を示す図である。図2に基づいて、空気調和装置100の詳しい冷媒回路構成について説明する。図2に示すように、室外ユニット1と中継ユニット2とが、中継ユニット2に備えられている熱媒体間熱交換器25aおよび熱媒体間熱交換器25bを介して冷媒配管4で接続されている。また、中継ユニット2と室内ユニット3とも、熱媒体間熱交換器25aおよび熱媒体間熱交換器25bを介して配管5で接続されている。なお、冷媒配管4については後段で詳述するものとする。
[室外ユニット1]
室外ユニット1には、筐体内に、圧縮機10と、四方弁等の第1冷媒流路切替装置11と、熱源側熱交換器12と、アキュムレーター19とが冷媒配管4で直列に接続されて搭載され、構成されている。また、室外ユニット1には、第1接続配管4a、第2接続配管4b、逆止弁13a、逆止弁13d、逆止弁13b、および、逆止弁13cが設けられている。第1接続配管4a、第2接続配管4b、逆止弁13a、逆止弁13d、逆止弁13b、および、逆止弁13cを設けることで、室内ユニット3の要求する運転に関わらず、中継ユニット2に流入させる熱源側冷媒の流れを一定方向にすることができる。
圧縮機10は、熱源側冷媒を吸入し、その熱源側冷媒を圧縮して高温・高圧の状態にして熱源側冷媒循環回路Aに搬送するものであり、たとえば容量制御可能なインバータ圧縮機等で構成するとよい。第1冷媒流路切替装置11は、暖房運転モード(全暖房運転モードおよび暖房主体運転モード)時における熱源側冷媒の流れと冷房運転モード(全冷房運転モードおよび冷房主体運転モード)時における熱源側冷媒の流れとを切り替えるものである。
熱源側熱交換器12は、暖房運転時には蒸発器として機能し、冷房運転時には凝縮器(または放熱器)として機能し、図示省略のファン等の送風機から供給される空気と熱源側冷媒との間で熱交換を行ない、その熱源側冷媒を蒸発ガス化または凝縮液化するものである。アキュムレーター19は、圧縮機10の吸入側に設けられており、暖房運転時と冷房運転時の違いによる余剰冷媒、または過渡的な運転の変化に対する余剰冷媒を蓄えるものである。
逆止弁13aは、熱源側熱交換器12と中継ユニット2との間における冷媒配管4に設けられ、所定の方向(室外ユニット1から中継ユニット2への方向)のみに熱源側冷媒の流れを許容するものである。逆止弁13cは、中継ユニット2と第1冷媒流路切替装置11との間における冷媒配管4に設けられ、所定の方向(中継ユニット2から室外ユニット1への方向)のみに熱源側冷媒の流れを許容するものである。逆止弁13dは、第1接続配管4aに設けられ、暖房運転時において圧縮機10から吐出された熱源側冷媒を中継ユニット2に流通させるものである。逆止弁13bは、第2接続配管4bに設けられ、暖房運転時において中継ユニット2から戻ってきた熱源側冷媒を圧縮機10の吸入側に流通させるものである。
第1接続配管4aは、室外ユニット1内において、第1冷媒流路切替装置11と逆止弁13cとの間における冷媒配管4と、逆止弁13aと中継ユニット2との間における冷媒配管4と、を接続するものである。第2接続配管4bは、室外ユニット1内において、逆止弁13cと中継ユニット2との間における冷媒配管4と、熱源側熱交換器12と逆止弁13aとの間における冷媒配管4と、を接続するものである。なお、図2では、第1接続配管4a、第2接続配管4b、逆止弁13a、逆止弁13d、逆止弁13b、および、逆止弁13cを設けた場合を例に示しているが、これに限定するものではなく、これらを必ずしも設ける必要はない。
[室内ユニット3]
室内ユニット3は、筐体内にそれぞれ利用側熱交換器35が搭載されて構成されている。この利用側熱交換器35は、配管5によって中継ユニット2の熱媒体流量調整装置34と第2熱媒体流路切替装置33に接続するようになっている。この利用側熱交換器35は、室内ファン36から供給される空気と熱媒体との間で熱交換を行ない、暖房用空気あるいは冷房用空気を生成するものである。室内ファン36は、たとえば空気調和対象空間の空気と熱媒体との熱交換を促進させ、暖房用空気あるいは冷房用空気を室内空間7に供給する。
図2では、4台の室内ユニット3が中継ユニット2に接続されている場合を例に示しており、紙面上から室内ユニット3a、室内ユニット3b、室内ユニット3c、室内ユニット3dとして図示している。また、室内ユニット3a〜室内ユニット3dに応じて、利用側熱交換器35も、紙面上側から利用側熱交換器35a、利用側熱交換器35b、利用側熱交換器35c、利用側熱交換器35dとして図示している。なお、図1と同様に、室内ユニット3の接続台数を図2に示す4台に限定するものではない。
[中継ユニット2]
中継ユニット2は、筐体内に、少なくとも2つの熱媒体間熱交換器(冷媒−水熱交換器)25と、2つの絞り装置26と、開閉装置27と、開閉装置29と、2つの第2冷媒流路切替装置28と、2つのポンプ31と、4つの第1熱媒体流路切替装置32と、4つの第2熱媒体流路切替装置33と、4つの熱媒体流量調整装置34と、が搭載されて構成されている。さらに本実施の形態の空気調和装置においては、供給配管51および供給口54を有している。
2つの熱媒体間熱交換器25(熱媒体間熱交換器25a、熱媒体間熱交換器25b)は、暖房運転する室内ユニット3へ対して熱媒体を供給する際には凝縮器(放熱器)、または、冷房運転する室内ユニット3へ対して熱媒体を供給する際には蒸発器として機能し、熱源側冷媒と熱媒体とで熱交換を行ない、室外ユニット1で生成され熱源側冷媒に貯えられた冷熱または温熱を熱媒体に伝達するものである。
熱媒体間熱交換器25aは、熱源側冷媒循環回路Aにおける絞り装置26aと第2冷媒流路切替装置28aとの間に設けられており、全冷房運転モードおよび冷房暖房混在運転モード時において熱媒体の冷却に供するものであり、全暖房運転モード時において熱媒体の加熱に供するものである。また、熱媒体間熱交換器25bは、熱源側冷媒循環回路Aにおける絞り装置26bと第2冷媒流路切替装置28bとの間に設けられており、全暖房運転モードおよび冷房暖房混在運転モード時において熱媒体の加熱に供するものであり、全冷房運転モード時において熱媒体の冷却に供するものである。
2つの絞り装置26(絞り装置26a、絞り装置26b)は、減圧弁や膨張弁としての機能を有し、熱源側冷媒を減圧して膨張させるものである。絞り装置26aは、冷房運転時の熱源側冷媒の流れにおいて熱媒体間熱交換器25aの上流側に設けられている。絞り装置26bは、冷房運転時の熱源側冷媒の流れにおいて熱媒体間熱交換器25bの上流側に設けられている。2つの絞り装置26は、開度が可変に制御可能なもの、たとえば電子式膨張弁等で構成するとよい。
開閉装置27および開閉装置29は、たとえば電磁弁等の通電により開閉動作が可能なもので構成されており、室内ユニット3の運転モードに応じて開閉が制御され、熱源側冷媒循環回路Aにおける冷媒流路の切り替えを行なっている。開閉装置27は、熱源側冷媒の入口側における冷媒配管4に設けられている。開閉装置29は、熱源側冷媒の入口側と出口側の冷媒配管4を接続した配管(バイパス配管)に設けられている。
2つの第2冷媒流路切替装置28(第2冷媒流路切替装置28a、第2冷媒流路切替装置28b)は、たとえば四方弁等で構成され、室内ユニット3の運転モードに応じて、熱媒体間熱交換器25が凝縮器または蒸発器として用いることができるように熱源側冷媒の流れを切り替えるものである。第2冷媒流路切替装置28aは、冷房運転時の熱源側冷媒の流れにおいて熱媒体間熱交換器25aの下流側に設けられている。第2冷媒流路切替装置28bは、全冷房運転モード時の熱源側冷媒の流れにおいて熱媒体間熱交換器25bの下流側に設けられている。
2つのポンプ31(ポンプ31a、ポンプ31b)は、配管5を導通する熱媒体を室内ユニット3へ搬送するものである。ポンプ31aは、熱媒体間熱交換器25aと第2熱媒体流路切替装置33との間における配管5に設けられている。ポンプ31bは、熱媒体間熱交換器25bと第2熱媒体流路切替装置33との間における配管5に設けられている。2つのポンプ31は、たとえば容量制御可能なポンプ等で構成し、室内ユニット3における負荷の大きさによってその流量を調整できるようにしておくとよい。
4つの第1熱媒体流路切替装置32(第1熱媒体流路切替装置32a〜第1熱媒体流路切替装置32d)は、三方弁等で構成されており、熱媒体の流路を切り替えるものである。第1熱媒体流路切替装置32は、三方のうちの一つが熱媒体間熱交換器25aに、三方のうちの一つが熱媒体間熱交換器25bに、三方のうちの一つが熱媒体流量調整装置34に、それぞれ接続され、利用側熱交換器35の熱媒体流路の出口側に設けられている。すなわち、第1熱媒体流路切替装置32は、室内ユニット3から流出した熱媒体の流路を、熱媒体間熱交換器25aと熱媒体間熱交換器25bとの間で切り替えるものである。
なお、第1熱媒体流路切替装置32は、室内ユニット3の設置台数に応じた個数(ここでは4つ)が設けられるようになっている。室内ユニット3に対応させて、紙面上側から第1熱媒体流路切替装置32a、第1熱媒体流路切替装置32b、第1熱媒体流路切替装置32c、第1熱媒体流路切替装置32dとして図示している。また、熱媒体流路の切替には、一方から他方への完全な切替だけでなく、一方から他方への部分的な切替も含んでいるものとする。
4つの第2熱媒体流路切替装置33(第2熱媒体流路切替装置33a〜第2熱媒体流路切替装置33d)は、三方弁等で構成されており、熱媒体の流路を切り替えるものである。第2熱媒体流路切替装置33は、三方のうちの一つが熱媒体間熱交換器25aに、三方のうちの一つが熱媒体間熱交換器25bに、三方のうちの一つが利用側熱交換器35に、それぞれ接続され、利用側熱交換器35の熱媒体流路の入口側に設けられている。すなわち、第2熱媒体流路切替装置33は、室内ユニット3に流入させる熱媒体の流路を、熱媒体間熱交換器25aと熱媒体間熱交換器25bとの間で切り替えるものである。
なお、第2熱媒体流路切替装置33は、室内ユニット3の設置台数に応じた個数(ここでは4つ)が設けられるようになっている。室内ユニット3に対応させて、紙面上側から第2熱媒体流路切替装置33a、第2熱媒体流路切替装置33b、第2熱媒体流路切替装置33c、第2熱媒体流路切替装置33dとして図示している。また、熱媒体流路の切替には、一方から他方への完全な切替だけでなく、一方から他方への部分的な切替も含んでいるものとする。
4つの熱媒体流量調整装置34(熱媒体流量調整装置34a〜熱媒体流量調整装置34d)は、開口面積を制御できる二方弁等で構成されており、配管5に流れる熱媒体の流量を制御するものである。熱媒体流量調整装置34は、一方が利用側熱交換器35に、他方が第1熱媒体流路切替装置32に、それぞれ接続され、利用側熱交換器35の熱媒体流路の出口側に設けられている。すなわち、熱媒体流量調整装置34は、室内ユニット3へ流入する熱媒体の温度および流出する熱媒体の温度により室内ユニット3へ流入する熱媒体の量を調整し、室内負荷に応じた最適な熱媒体量を室内ユニット3に提供可能とするものである。
なお、熱媒体流量調整装置34は、室内ユニット3の設置台数に応じた個数(ここでは4つ)が設けられるようになっている。室内ユニット3に対応させて、紙面上側から熱媒体流量調整装置34a、熱媒体流量調整装置34b、熱媒体流量調整装置34c、熱媒体流量調整装置34dとして図示している。また、熱媒体流量調整装置34を利用側熱交換器35の熱媒体流路の入口側、つまり利用側熱交換器35と第2熱媒体流路切替装置33との間に設けてもよい。また、室内ユニット3において、停止やサーモOFF等の負荷を必要としていないときは、熱媒体流量調整装置34を全閉にすることにより、室内ユニット3への熱媒体の供給を止めることができる。
さらに、供給配管51は、供給口54を介して、外部から熱媒体循環回路Bに熱媒体を供給するための配管である。供給配管51は、ポンプ31bの吸入側となる分岐部56において、配管5から分岐している。そして、熱媒体間熱交換器25bとポンプ31bの間の部位52において、配管5と接触している。さらに、暖房運転または暖房主体運転において第2冷媒流路切替装置28bに流入する熱源側冷媒が流れる部分の冷媒配管4における部位53において、冷媒配管4(特に暖房運転等において高圧側となる配管)と接触している。ここで、供給配管51と配管5、冷媒配管4との熱交換が可能であれば、部位52、53における接触については、直接接触に限らず、例えば金具等で間接的に接触させるようにしてもよい。また、熱源側冷媒回路A又は熱媒体循環回路Bのいずれか一方との熱交換により破損防止をはかれる場合には、供給配管51と、配管5、冷媒配管4のいずれかの配管とを接触させるようにしてもよい。供給口54は熱媒体を外部から供給するための開口部分である。
ここで、部位52および部位53は、重力方向(鉛直方向)について、供給口54および分岐部56よりも低い位置であるものとし、部位52および部位53から供給口54および分岐部56への接続配管(供給配管51)は、順次、高くなるように構成する。また、本実施の形態では、部位52、部位53において、それぞれ熱源側冷媒循環回路A、熱媒体循環回路Bと接触しているが、たとえばどちらか一方でもよい。
また、本実施の形態では、2つの第1温度センサー41、2つの第2温度センサー42、4つの第3温度センサー43、4つの第4温度センサー44および第5温度センサー45を設けている。これらの検出装置が検出する物理量に係る信号は、後述する空気調和装置100の動作を制御する制御装置60に送られ、ポンプ31の駆動周波数、配管5を流れる熱媒体の流路の切替等の制御に利用されることになる。
熱媒体流出温度検出装置となる第1温度センサー41(第1温度センサー41aおよび第1温度センサー41b)は、熱媒体間熱交換器25の熱媒体流路出口側における熱媒体の温度を検出する。ここで、第1温度センサー41aは、配管5の第1ポンプ31aの入口側の部分に設けられている。第1温度センサー41bは、配管5の第2ポンプ31bの入口側の部分に設けられている。
また、熱媒体流入温度検出装置となる第2温度センサー42(第2温度センサー42aおよび第2温度センサー42b)は、熱媒体間熱交換器25の熱媒体流路入口側における熱媒体の温度を検出する。第2温度センサー42aは、配管5の第1熱媒体間熱交換器25aの熱媒体流路入口側の部分に設けられている。第2温度センサー42bは、配管5の第2熱媒体間熱交換器25bの熱媒体流路入口側の部分に設けられている。
利用側流入温度検出装置となる第3温度センサー43(第3温度センサー43a〜43d)は、各室内ユニット3の利用側熱交換器35の熱媒体の入口側の部分に設けられ、利用側熱交換器35に流入する熱媒体の温度を検出する。図2では、室内ユニット3a〜3dに対応して紙面下側から第3温度センサー43a、第3温度センサー43b、第3温度センサー43c、第3温度センサー43dとして図示している。
利用側流出温度検出装置となる第4温度センサー44(第4温度センサー44a〜44d)は、各室内ユニット3の利用側熱交換器35の熱媒体の出口側の部分に設けられ、利用側熱交換器35から流出した熱媒体の温度を検出する。図2では、室内ユニット3a〜3dに対応して紙面下側から第4温度センサー44a、第4温度センサー44b、第4温度センサー44c、第4温度センサー44dとして図示している。
また、外気温度検出装置となる第5温度センサー45は、たとえば室外ユニット1に設けられ、屋外の空気の温度(外気温度)を検出する。ここで、以上に説明した各温度センサーについては、サーミスター等で構成するとよい。また、特に示していないが、たとえば熱源側冷媒の温度を検出する温度センサーを有するようにしてもよい。そして、たとえば、圧力センサー等、他の物理量を検出するための検出装置を有するようにしてもよい。
また、空気調和装置100には、各検出手段および利用者からの指令を受け付けるためのリモコンからの情報に基づいて空気調和装置のユニットに搭載される各機器の動作を制御する制御装置60が設けられている。制御装置60は、たとえば、中継ユニット2に搭載されているポンプ31の駆動、絞り装置26の開度、第1熱媒体流路切替装置32および第2熱媒体流路切替装置33の切り替えおよび、熱媒体流量調整装置34の切り替えを制御するようになっている。つまり、制御装置60は、中継ユニット2における熱媒体の流量を調整する流量制御手段、熱媒体の流路を決定する流路決定手段、各機器のON/OFFを実行するON/OFF制御手段、および、設定した目標値を各検出手段からの情報に基づいて適宜変更する制御目標値変更手段としての機能を有している。特に本実施の形態では、特に熱媒体循環回路における熱媒体の温度等に基づいて、供給配管51の保護をはかる処理を行なう。制御装置60は、たとえばマイクロコンピュータ等で構成されている。そして、計時装置となるタイマー61を有し、計時を行えるものとする。また、データ等を記憶するための記憶装置(図示せず)も有しているものとする。ここで、ユニット毎に制御装置を設けるようにしてもよい。この場合には、各制御装置を互いに通信可能にしておくとよい。
熱媒体を導通する配管5は、熱媒体間熱交換器25aに接続されるものと、熱媒体間熱交換器25bに接続されるものと、で構成されている。配管5は、中継ユニット2に接続される室内ユニット3の台数に応じて分岐(ここでは、各4分岐)されている。そして、配管5は、第1熱媒体流路切替装置32、および、第2熱媒体流路切替装置33により接続されている。第1熱媒体流路切替装置32および第2熱媒体流路切替装置33を制御することで、熱媒体間熱交換器25aからの熱媒体を利用側熱交換器35に流入させるか、熱媒体間熱交換器25bからの熱媒体を利用側熱交換器35に流入させるかが決定されるようになっている。
そして、空気調和装置100では、圧縮機10、第1冷媒流路切替装置11、熱源側熱交換器12、開閉装置27および29、第2冷媒流路切替装置28、熱媒体間熱交換器25の冷媒流路、絞り装置26、および、アキュムレーター19を、冷媒配管4で接続して熱源側冷媒循環回路Aを構成している。また、熱媒体間熱交換器25の熱媒体流路、ポンプ31、第1熱媒体流路切替装置32、熱媒体流量調整装置34、利用側熱交換器35、および、第2熱媒体流路切替装置33を、配管5で接続して熱媒体循環回路Bを構成している。つまり、熱媒体間熱交換器25のそれぞれに複数台の利用側熱交換器35が並列に接続され、熱媒体循環回路Bを複数系統としているのである。
よって、空気調和装置100では、室外ユニット1と中継ユニット2とが、中継ユニット2に設けられている熱媒体間熱交換器25aおよび熱媒体間熱交換器25bを介して接続され、中継ユニット2と室内ユニット3とも、熱媒体間熱交換器25aおよび熱媒体間熱交換器25bを介して接続されている。すなわち、空気調和装置100では、熱媒体間熱交換器25aおよび熱媒体間熱交換器25bで熱源側冷媒循環回路Aを循環する熱源側冷媒と熱媒体循環回路Bを循環する熱媒体とが熱交換するようになっている。このようなシステム構成を用いることで、空気調和装置100は、室内負荷に応じた最適な冷房運転または暖房運転を実現することができるのである。
次に、空気調和装置100が実行する運転モードについて説明する。この空気調和装置100は、各室内ユニット3からの指示に基づいて、その室内ユニット3で冷房運転あるいは暖房運転が可能になっている。つまり、空気調和装置100は、室内ユニット3の全部で同一運転をすることができるとともに、室内ユニット3のそれぞれで異なる運転をすることができるようになっている。
空気調和装置100が実行する運転モードには、駆動している室内ユニット3の全てが冷房運転を実行する全冷房運転モード、駆動している室内ユニット3の全てが暖房運転を実行する全暖房運転モード、冷房負荷の方が大きい冷房暖房混在運転モードとしての冷房主体運転モード、および、暖房負荷の方が大きい冷房暖房混在運転モードとしての暖房主体運転モードがある。ここでは、全暖房運転モードと暖房主体運転モードとについて説明する。
[全暖房運転モード]
図3は空気調和装置100の全暖房運転モード時における冷媒の流れを示す図である。図3では、室内ユニット3の全部が駆動している場合を例に説明する。なお、図3では、太線で表された冷媒配管4で全暖房運転モード時における熱源側冷媒の流れを示している。また、図3では、熱源側冷媒の流れ方向を実線矢印で、熱媒体の流れ方向を破線矢印で示している。
図3に示す全暖房運転モードの場合、室外ユニット1では、第1冷媒流路切替装置11を、圧縮機10から吐出された熱源側冷媒を熱源側熱交換器12を経由させずに中継ユニット2へ流入させるように切り替える。
中継ユニット2では、第2冷媒流路切替装置28aおよび第2冷媒流路切替装置28bを暖房側に切り替え、ポンプ31aおよびポンプ31bを駆動させ、熱媒体流量調整装置34を開放し、熱媒体間熱交換器25aおよび熱媒体間熱交換器25bのそれぞれと利用側熱交換器35との間を熱媒体が循環するようにしている。絞り装置26aは、熱媒体間熱交換器25aの出口冷媒の過熱度が所定の目標値になるように開度が制御される。同様に、絞り装置26bは、熱媒体間熱交換器25bの出口冷媒の過冷却度が所定の目標値になるように開度が制御される。また、開閉装置27を閉、開閉装置29を開としている。
なお、第2熱媒体流路切替装置33は、熱媒体間熱交換器25a、熱媒体間熱交換器25bの両方から搬送される熱媒体を、熱媒体流量調整装置34および室内ユニット3に供給できるように中間的な開度、あるいは、熱媒体間熱交換器25a、熱媒体間熱交換器25bの出口における熱媒体の温度に応じた開度に調整される。
まず始めに、熱源側冷媒循環回路Aにおける熱源側冷媒の流れについて説明する。
低温・低圧の冷媒が圧縮機10によって圧縮され、高温・高圧のガス冷媒となって吐出される。圧縮機10から吐出された高温・高圧のガス冷媒は、第1冷媒流路切替装置11を通り、第1接続配管4aを導通し、逆止弁13dを通過し、室外ユニット1から流出する。室外ユニット1から流出した高温・高圧のガス冷媒は、冷媒配管4を通って中継ユニット2に流入する。中継ユニット2に流入した高温・高圧のガス冷媒は、分岐されて第2冷媒流路切替装置28aおよび第2冷媒流路切替装置28bを通って、熱媒体間熱交換器25aおよび熱媒体間熱交換器25bのそれぞれに流入する。
熱媒体間熱交換器25aおよび熱媒体間熱交換器25bに流入した高温・高圧のガス冷媒は、熱媒体循環回路Bを循環する熱媒体に放熱しながら凝縮液化し、高圧の液冷媒となる。熱媒体間熱交換器25aおよび熱媒体間熱交換器25bから流出した液冷媒は、絞り装置26aおよび絞り装置26bで膨張させられて、低温・低圧の二相冷媒となる。この二相冷媒は、合流した後、開閉装置29を通って、中継ユニット2から流出し、冷媒配管4を通って再び室外ユニット1へ流入する。室外ユニット1に流入した冷媒は、第2接続配管4bを導通し、逆止弁13bを通過して、蒸発器として作用する熱源側熱交換器12に流入する。
そして、熱源側熱交換器12に流入した冷媒は、熱源側熱交換器12で室外空気から吸熱して、低温・低圧のガス冷媒となる。熱源側熱交換器12から流出した低温・低圧のガス冷媒は、第1冷媒流路切替装置11およびアキュムレーター19を介して圧縮機10へ再度吸入される。
次に、熱媒体循環回路Bにおける熱媒体の流れについて説明する。
全暖房運転モードでは、熱媒体間熱交換器25aおよび熱媒体間熱交換器25bの双方で熱源側冷媒の温熱が熱媒体に伝えられ、高温の熱媒体がポンプ31aおよびポンプ31bによって配管5内を流動させられることになる。ポンプ31aおよびポンプ31bで加圧されて流出した熱媒体は、第2熱媒体流路切替装置33a〜第2熱媒体流路切替装置33dを通過し、熱媒体流量調整装置34a〜熱媒体流量調整装置34dで流量が調整された後、利用側熱交換器35a〜利用側熱交換器35dに流入する。そして、高温の熱媒体が利用側熱交換器35a〜利用側熱交換器35dで室内空気に放熱することで、室内空間7の暖房を行なう。
それから、熱媒体は、利用側熱交換器35a〜利用側熱交換器35dから流出して室内ユニット3a〜室内ユニット3dから中継ユニット2に搬送される。中継ユニット2に搬送された熱媒体は、熱媒体流量調整装置34a〜熱媒体流量調整装置34dに流入する。熱媒体流量調整装置34a〜熱媒体流量調整装置34dから流出した熱媒体は、第1熱媒体流路切替装置32a〜第1熱媒体流路切替装置32dを通って、熱媒体間熱交換器25aおよび熱媒体間熱交換器25bへ流入し、室内ユニット3を通じて室内空間7へ供給した分の熱量を熱源側冷媒から受け取り、再びポンプ31aおよびポンプ31bへ吸い込まれる。
[暖房主体運転モード]
図4は空気調和装置100の暖房主体運転モード時における冷媒の流れを示す図である。なお、図4では、太線で表された冷媒配管4で暖房主体運転モード時における熱源側冷媒の流れを示している。また、図4では、熱源側冷媒の流れ方向を実線矢印で、熱媒体の流れ方向を破線矢印で示している。
図4に示す暖房主体運転モードの場合、室外ユニット1では、第1冷媒流路切替装置11を、圧縮機10から吐出された熱源側冷媒を熱源側熱交換器12を経由させずに中継ユニット2へ流入させるように切り替える。
中継ユニット2では、第2冷媒流路切替装置28aを冷房側、第2冷媒流路切替装置28bを暖房側に切り替え、ポンプ31aおよびポンプ31bを駆動させ、熱媒体流量調整装置34を開放し、第1熱媒体流路切替装置32および第2熱媒体流路切替装置33を、室内ユニット3の実行している運転モードに応じて切り替えるようにしている。絞り装置26bは、熱媒体間熱交換器25bの出口冷媒の過冷却度が所定の目標値になるように開度が制御される。また、絞り装置26aを全開、開閉装置27を閉、開閉装置29を閉としている。なお、絞り装置26bを全開とし、絞り装置26aで過冷却度を制御するようにしてもよい。
なお、第2熱媒体流路切替装置33は、接続されている室内ユニット3が暖房運転モードを実行するときは、熱媒体間熱交換器25bおよびポンプ31bが接続されている方向に切り替えられ、接続されている室内ユニット3が冷房運転モードを実行するときは、熱媒体間熱交換器25aおよびポンプ31aが接続されている方向に切り替えられる。すなわち、室内ユニット3の運転モードによって室内ユニット3へ供給する熱媒体を温水または冷水に切り替えることを可能としている。
また、第1熱媒体流路切替装置32は、接続されている室内ユニット3が暖房運転モードを実行しているときは、熱媒体間熱交換器25bが接続されている方向に切り替えられ、接続されている室内ユニット3が冷房運転モードを実行しているときは、熱媒体間熱交換器25aに接続されている方向に切り替えられている。これにより、暖房運転モードで利用された熱媒体を暖房用途として機能している熱媒体間熱交換器25bへ、冷房運転モードで利用された熱媒体を冷房用途として機能している熱媒体間熱交換器25aへと流入させることを可能にしている。
まず始めに、熱源側冷媒循環回路Aにおける熱源側冷媒の流れについて説明する。
低温・低圧の冷媒が圧縮機10によって圧縮され、高温・高圧のガス冷媒となって吐出される。圧縮機10から吐出された高温・高圧のガス冷媒は、第1冷媒流路切替装置11を通り、第1接続配管4aを導通し、逆止弁13dを通過し、室外ユニット1から流出する。室外ユニット1から流出した高温・高圧のガス冷媒は、冷媒配管4を通って中継ユニット2に流入する。中継ユニット2に流入した高温・高圧のガス冷媒は、第2冷媒流路切替装置28bを通って凝縮器として作用する熱媒体間熱交換器25bに流入する。
熱媒体間熱交換器25bに流入したガス冷媒は、熱媒体循環回路Bを循環する熱媒体に放熱しながら凝縮液化し、液冷媒となる。熱媒体間熱交換器25bから流出した液冷媒は、絞り装置26bで減圧、膨張させられて低圧二相冷媒となる。この低圧二相冷媒は、絞り装置26aを介して蒸発器として作用する熱媒体間熱交換器25aに流入する。熱媒体間熱交換器25aに流入した低圧二相冷媒は、熱媒体循環回路Bを循環する熱媒体から吸熱することで蒸発し、熱媒体を冷却する。この低圧二相冷媒は、熱媒体間熱交換器25aから流出し、第2冷媒流路切替装置28aを介して中継ユニット2から流出し、冷媒配管4を通って再び室外ユニット1へ流入する。
室外ユニット1に流入した冷媒は、逆止弁13bを通って、蒸発器として作用する熱源側熱交換器12に流入する。そして、熱源側熱交換器12に流入した冷媒は、熱源側熱交換器12で室外空気から吸熱して、低温・低圧のガス冷媒となる。熱源側熱交換器12から流出した低温・低圧のガス冷媒は、第1冷媒流路切替装置11およびアキュムレーター19を介して圧縮機10へ再度吸入される。
次に、熱媒体循環回路Bにおける熱媒体の流れについて説明する。
暖房主体運転モードでは、熱媒体間熱交換器25bで熱源側冷媒の温熱が熱媒体に伝えられ、暖められた熱媒体がポンプ31bによって配管5内を流動させられることになる。また、暖房主体運転モードでは、熱媒体間熱交換器25aで熱源側冷媒の冷熱が熱媒体に伝えられ、冷やされた熱媒体がポンプ31aによって配管5内を流動させられることになる。ポンプ31aおよびポンプ31bで加圧されて流出した冷房用、暖房用の各熱媒体は、冷房、暖房を行なう各室内ユニット3に接続されている第2熱媒体流路切替装置33を通過し、冷房用、暖房に対応する利用側熱交換器35に流入する。利用側熱交換器35に流入する熱媒体は、熱媒体流量調整装置34にて流量が調整される。
室内ユニット3の利用側熱交換器35では、熱媒体が室内空気と熱交換を行なうことで室内空間7の暖房または冷房を実行する。利用側熱交換器35で熱交換された熱媒体は、配管5を流れ、室内ユニット3から中継ユニット2に流入する。中継ユニット2に流入した熱媒体は、熱媒体流量調整装置34を通過した後、第1熱媒体流路切替装置32に流入する。第1熱媒体流路切替装置32は、暖房運転モードで利用された熱媒体を暖房用途として機能にしている熱媒体間熱交換器25bへ、冷房運転モードで利用された熱媒体を冷房用途として機能している熱媒体間熱交換器25aへと流入させる。そして、再度それぞれの熱媒体が熱源側冷媒と熱交換を行った後、再びポンプ31aおよびポンプ31bへ吸い込まれる。
以上のように、全暖房運転モードまたは暖房主体運転モードの場合、室外ユニット1内の熱源側熱交換器12は蒸発器となり、外気との熱交換を行なう。そのため、室外空間6の温度が低い場合、熱源側熱交換器12の蒸発温度がより低くなり、熱源側熱交換器12表面へ対して、外気の水分が着霜してしまい、熱交換性能が低下してしまうことが考えられる。このため、空気調和装置100では熱源側熱交換器12の表面に付着した霜を除去するデフロスト(除霜)を行なうようにする。
また、本実施の形態の空気調和装置100では、熱媒体の循環を停止しているときに熱媒体循環回路の供給配管51において、熱媒体が凍結して破損しないように、制御装置60が破損監視処理を行なう。そして、熱媒体が凍結する可能性があるものと判断すると、凍結防止運転を行い、ポンプ31を駆動させて熱媒体の循環、加熱を行なう。このとき、凍結防止に係る電力消費を少なくするため、まず、室内ユニット3の利用側熱交換器35において室内の空気から採熱(熱媒体への熱量供給)をするようにして熱媒体を加熱する。室内の空気からの採熱ができなくなると、冷凍サイクル回路の運転による採熱により熱媒体の凍結防止をはかる。
図5は本発明の実施の形態1に係る制御装置60が行なう供給配管51の破損防止制御に係る処理を説明する図である。ここでは、周囲温度が低下していることにより熱媒体循環回路内の熱媒体が凍結して、供給配管51等が破損してしまうことを防止するために行なう制御について説明する。
図5において、STEP1では、ポンプ31を停止させると凍結監視を開始する。STEP2では、室外ユニット1が有する第5温度センサー45の検出に係る外気温度に基づいて、外気温度が、熱媒体が凍結する可能性がある第1所定温度以下であるかどうかを判断する。ここで、一般的に供給配管51が破損を引き起こすような場合、検出される温度中、外気温度が最も低い温度となる。そして、第1所定温度は熱媒体の凍結回避を目的とするため、熱媒体の凍結温度を基準にするのがよい。このため、一例として、熱媒体が真水の場合には第1所定温度は0℃とし、不凍液が含まれている場合にはその不凍液の凍結温度とする。外気温度が第1所定温度以下であると判断すると、STEP3に進む。外気温度が第1所定温度以下でない(第1所定温度より高い)と判断すると、熱媒体が凍結することはないとしてSTEP11へ進む。ここでは、外気温度と比較しているが、熱媒体循環回路B内の熱媒体の温度(特に温度が低いことが想定される中継ユニット2を流れる熱媒体の温度)と比較して判断してもよい。
STEP3では、タイマー61の計時に基づいて、前回の破損防止に係る処理終了から第1所定時間が経過したかどうかを判断する。これは、たとえば破損防止のために一旦温度が上昇した供給配管51内の熱媒体が周囲の温度近傍になるまでの時間を待つために行なうものである。このため、第1所定時間をあらかじめ設定しておくこともできるが、たとえば、外気温度、熱媒体の温度等に基づいて第1所定時間の決定、変更を任意に行えるようにしてもよい。例えば熱媒体の凍結温度と外気温度との差に基づいて第1所定時間を決定するようにしてもよい。差が大きいほど凍結しやすくなるため、第1所定時間を短い時間に設定する。第1所定時間が経過したものと判断するとSTEP4に進む。第1所定時間が経過していないものと判断するとSTEP11に進む。
STEP4ではポンプ31を起動して凍結防止運転を開始する。STEP5では第2温度センサー42が検出する熱媒体間熱交換器25の熱媒体入口側温度が第2所定温度以下であるかどうかを判断する。第2所定温度以下であると判断するとSTEP8に進む。第2所定温度以下でない(第2所定温度より高い)と判断すると、STEP6に進む。ここでは、第2温度センサー42の検出に係る温度に基づいて判断しているが、他の温度センサー(第1温度センサー41、第3温度センサー43、第4温度センサー44)の検出に係る温度に基づいて判断するようにしてもよい。また、部位52において供給配管51を加熱し、自然対流によって供給口54等に加熱に係る熱媒体を供給する。例えば真水の場合、4℃における比重が最も大きくなるため、自然対流による供給を可能とするため、少なくとも4℃を超える温度にするようにする。そこで、真水の場合には、第2所定温度を10℃以上に設定する。
STEP6では、タイマー61の計時に基づいて、第2所定時間が経過したかどうかを判断する。そして、第2所定時間が経過したものと判断すると、STEP7へ進む。第2所定時間が経過していないと判断するとSTEP8へ進む。ここで、部位52は、供給口54および分岐部56に対して重力方向(鉛直方向)に対して相対的に低い位置にある。このため、ポンプ31の吸入側の配管5を流れる熱媒体の温度が供給配管51内の熱媒体の温度よりも高いと、配管5と供給配管51とが部位52において接触しているため、部位52付近の供給配管51内の熱媒体が加熱されて熱膨張する。これにより、部位52付近の熱媒体密度が小さく(軽く)なり、部位52から供給口54および分岐部56に向けて対流が発生して(加熱された熱媒体が流れ)、供給配管51内部の熱媒体の温度が一様に上昇する。このようにして供給配管51内部の温度が上昇するまでの時間を予め決定しておき、第2所定時間とする。ここで、例えば供給配管51の長さ、分岐部56と供給口54等の先端部分との高低差、外気温度と熱媒体循環回路Bを循環しているときの熱媒体の温度との温度差等により第2所定時間を変更するようにしてもよい。
STEP7では、ポンプ31を停止して凍結防止運転を終了し、STEP11へ進む。ここで、供給配管51内の熱媒体の加熱させるだけの目的でポンプ31を駆動させる場合にはポンプ31を停止するが、たとえば熱媒体循環回路B全体の凍結防止をはかる場合にはポンプ31を停止させずに熱媒体の循環を継続させるようにしてもよい。
STEP8では、室温が第3所定温度以下であるかどうかを判断する。ここで、室温については、第3温度センサー43、第4温度センサー44の検出に係る温度に基づいて判断するようにしてもよいし、また別の温度センサーの検出に係る温度に基づいてもよい。第3所定温度も、第2所定温度と同様に、供給配管51において自然対流による供給ができるようにする温度を設定する。例えば真水の場合、熱媒体循環回路Bを循環しているときの熱媒体の温度が10℃以上必要となる場合には、第3所定温度を15℃で設定することが望ましい。第3所定温度以下でない(第3所定温度より高い)と判断すると、STEP5へ戻り、圧縮機10を運転させずにポンプ31のみを駆動させて熱媒体を循環させ、室内ユニット3側から採熱して熱媒体を加熱し、温度を高めるようにする。このとき、必要に応じて室内ユニット3が有する室内ファン36を駆動させる等して、室内の空気と熱媒体とが熱交換しやすい状況をつくってもよい。一方で、静穏が必要な場合には、室内ファン36を駆動させないようにしてもよい。さらに、たとえば室温が高い室内ユニット3の利用側熱交換器35のみ熱媒体を通過させて採熱するようにしてもよい。室温が第3所定温度以下であると判断すると、室内ユニット3からの採熱が期待できないものとして、STEP9へ進む。
STEP9では、室外ユニット1の圧縮機10を起動して熱源側冷媒循環回路Aを運転させる。このとき運転モードは暖房モードとすることで、冷媒配管4と供給配管51とが部位53において接触しているため、室外ユニット1からの採熱により、部位53付近の供給配管51内の熱媒体が加熱されて熱膨張し、供給配管51内部の熱媒体の温度が一様に上昇する。ここで、たとえば、熱源側冷媒循環回路Aにおいて、目標となる高圧側圧力については、通常の暖房モードを行なう場合よりも低い圧力となるように設定すると、圧縮機10の消費電力を低く抑えることができ、効率よく熱媒体を加熱することができる。また、圧縮機10の容量について、暖房モードで通常運転する場合よりも低い制限を設けるようにしても同様の効果を奏する。
STEP10では、タイマー61の計時に基づいて、第3所定時間が経過したかどうかを判断する。そして、第3所定時間が経過したものと判断すると、STEP11へ進む。ここで、第3所定時間は、たとえば熱源側冷媒循環回路Aの運転により供給配管51内部の温度が上昇するまでの時間とし、予め決定しておく。ここで、例えば供給配管51の長さ、分岐部56と供給口54等の先端部分との高低差、外気温度と熱媒体循環回路Bを循環しているときの熱媒体の温度との温度差等により第3所定時間を変更するようにしてもよい。また、冷媒の温度は15℃以上となるように設定することが望ましく、熱媒体と冷媒との温度差を大きくとるようにして、第3所定時間を第2所定時間よりも短い時間に設定するようにしてもよい。
STEP11では、運転が停止し、凍結監視開始以降における圧縮機10の積算運転時間が第4所定時間以上であるかどうかを判断する。圧縮機10の積算運転時間が多くなると、室外ユニット1の熱源側熱交換器12に霜が多量についている可能性があり、たとえば暖房モードによる運転開始時の立上りが悪くなる可能性がある。そこで、圧縮機10が第4所定時間以上運転しているものと判断するとSTEP12に進む。STEP12では熱源側熱交換器12のデフロスト(除霜)を行なう。また、圧縮機10の積算時間をリセットする。デフロストの方法については特に限定するものではない。たとえば、熱源側熱交換器12にヒータ等の加熱装置(図示せず)を取り付けている場合には、加熱装置により熱源側熱交換器12を加熱して霜を融解させるようにしてもよい。また、熱源側熱交換器12に圧縮機10が吐出した熱源側冷媒を流入させて霜を融解させるようにしてもよい。デフロストを行なうとSTEP13に進む。
一方、圧縮機10が第4所定時間以上運転していないと判断すると熱源側熱交換器12のデフロストを行わず、STEP13へ進む。ここでは、デフロストを行なうかどうかを、圧縮機10の積算時間に基づいての判断するようにしているが、これに限定するものではない。たとえば、低圧側圧力が所定圧力以下に低下したものと判断した場合に行なうようにしてもよい。また、暖房運転時間が予め分かっている場合には、その直前にデフロストを行なうようにしてもよい。
STEP14では、圧縮機10の駆動を停止させる。そして、STEP14では、空気調和に係る運転を開始するかどうかを判断する。空調運転を開始するものと判断すると、STEP15に進み、凍結監視を終了する。空調運転を開始しないものと判断すると、STEP2に戻って凍結監視を継続する。
以上のように、実施の形態1の空気調和装置100によれば、供給口54と分岐部56との間の供給配管51と、熱源側冷媒循環回路A、熱媒体循環回路Bとを部位52、53で接触させるようにしたので、供給配管51内で熱媒体が凍結し、供給配管が破損してしまうことを防止することができる。このとき、たとえば、暖房、冷房等空気調和に係る運転の停止等によりポンプ31を停止しているときに、制御装置60が、屋外の温度が第1所定温度以下であると判断すると、ポンプ31を起動させる等して、供給配管51内の熱媒体を加熱させるようにしたので、供給配管51での熱媒体の凍結を防止し、供給配管51の破損防止をはかることができる。ここで、破損防止に係る処理を終了してから第1所定時間が経過し、供給配管51内の熱媒体の温度が凍結温度に至った可能性があると判断したときにポンプ31を起動させることで、破損防止に必要になったときにポンプ31を起動させることができ、消費電力の低減、省エネルギーをはかることができる。このとき、第5温度センサー45の検出に係る外気温度に基づいて第1所定時間を設定することで、さらに省エネルギーをはかることができる。
そして、熱媒体循環回路B内の熱媒体の温度が高い場合には、ポンプ31を駆動させて、熱媒体循環回路B内を循環する熱媒体の熱量を使って、供給配管51内部の熱媒体を部位52で加熱することができる。このとき、ポンプ31の駆動動力のみで熱媒体を加熱することができるので、最小限の電気入力で供給配管51の破損防止(凍結保護)をはかることができる。
また、熱媒体循環回路B内の熱媒体の温度が低い場合には、たとえば圧縮機10から吐出する高温高圧のガス冷媒の熱量を使って、供給配管51内部の熱媒体を部位53で加熱することができる。このため、供給配管51の破損防止(凍結保護)を速やかに実行することができる。
さらに、部位52および部位53は、供給口54および分岐部56に対して相対的に低い位置に配置するようにしたので、自然対流により供給配管51内部を一様に温めることができ、簡易な構成で供給配管51内部の熱媒体の温度を均一にし、供給配管51の破損防止(凍結保護)をはかることができる。
また、凍結監視開始以降における圧縮機10の積算運転時間が第2所定時間以上であると判断すると、熱源側熱交換器12のデフロスト(除霜)を行なうようにしたので、凍結防止運転において冷凍サイクル回路の運転を行なうことにより熱源側熱交換器12に付いた霜を除いておき、たとえば暖房モードによる運転開始時の立上りをよくすることができる。
実施の形態2.
図6は本発明の実施の形態2に係る空気調和装置100の構成を示す図である。本実施の形態では、供給配管51において供給口54付近に第6温度センサ46を設けている。上述の実施の形態1では、STEP6において、制御装置60は、第2所定時間が経過したかどうかを判断して、供給配管51内の熱媒体凍結の可能性に係る判断を行なうようにした。本実施の形態のように、第6温度センサ46を設け、部位52(熱媒体循環回路B)から離れた第6温度センサ46の検知に係る温度が所定温度以上であるかどうかを判断することによっても供給配管51内の熱媒体凍結の可能性に係る判断を行なうことができ、同様の効果を奏する。
また、上述の実施の形態1では、STEP10において、制御装置60は、第3所定時間が経過したかどうかを判断して、供給配管51内の熱媒体凍結の可能性に係る判断を行なうようにしたが、部位53から離れた第6温度センサ46の検知に係る温度が第2所定温度以上であるかどうかを判断することによっても供給配管51内の熱媒体凍結の可能性に係る判断を行なうことができ、同様の効果を奏する。
また、STEP2において、外気温度の代わりに、外気温度と共に第6温度センサ46の検出に係る温度を判断に用いるようにしてもよい。
実施の形態3.
上述の実施の形態では、冷暖房混在運転等を可能とするために、2台以上の熱媒体間熱交換器25を有する空気調和装置100としたが、たとえば、1台の熱媒体間熱交換器を有する空気調和装置についても適用することができる。また、室内ユニット3が1台の空気調和装置にも適用することができる。
また、上述の実施の形態では、熱源側冷媒を循環させる冷凍サイクル回路を利用して熱媒体の加熱、冷却を行なったが、熱媒体に加熱、冷却を行なう機器については特に限定するものではない。
上述した実施の形態では、冷凍装置への適用について説明した。本発明は、これらの装置に限定することなく、たとえばヒートポンプ装置等、凍結の可能性を有する熱媒体を利用する冷媒回路等を構成する装置にも適用することができる。
1 室外ユニット、2 中継ユニット、3,3a,3b,3c,3d 室内ユニット、4 冷媒配管、4a 第1接続配管、4b 第2接続配管、5 配管、6 室外空間、7 室内空間、8 空間、9 建物、10 圧縮機、11 第1冷媒流路切替装置、12 熱源側熱交換器、13a,13b,13c,13d 逆止弁、19 アキュムレーター、25,25a,25b 熱媒体間熱交換器、26,26a,26b 絞り装置、27 開閉装置、28,28a,28b 第2冷媒流路切替装置、29 開閉装置、31,31a,31b ポンプ、32,32a,32b,32c,32d 第1熱媒体流路切替装置、33,33a,33b,33c,33d 第2熱媒体流路切替装置、34,34a,34b,34c,34d 熱媒体流量調整装置、35,35a,35b,35c,35d 利用側熱交換器、36,36a,36b,36c,36d 室内ファン、41,41a,41b 第1温度センサー、42,42a,42b 第2温度センサー、43,43a,43b,43c,43d 第3温度センサー、44,44a,44b,44c,44d 第4温度センサー、45 第5温度センサー、46 第6温度センサー、51 供給配管、52,53 部位、54 供給口、56 分岐部、60 制御装置、61 タイマー、100 空気調和装置、A 熱源側冷媒循環回路、B 熱媒体循環回路。

Claims (5)

  1. 熱源側冷媒を圧縮する圧縮機、前記熱源側冷媒を熱交換させるための熱源側熱交換器、前記熱源側冷媒を圧力調整するための絞り装置および前記熱源側冷媒と前記熱源側冷媒とは異なる熱媒体との熱交換を行なう熱媒体間熱交換器を配管接続して構成する熱源側冷媒循環回路と、
    前記熱媒体間熱交換器の熱交換に係る前記熱媒体を循環させるためのポンプ、前記熱媒体と空調対象空間に係る空気との熱交換を行なう利用側熱交換器および該利用側熱交換器に対する加熱された前記熱媒体の通過または冷却された前記熱媒体の通過を切り替える流路切替装置を配管接続して構成する熱媒体循環回路と、
    外部から前記熱媒体循環回路内に前記熱媒体を供給するための供給口と該熱媒体循環回路の分岐部とを接続する供給配管と
    を備え、
    前記熱媒体循環回路および熱源側冷媒循環回路の少なくとも一方と前記供給配管の少なくとも一部の部位とを、熱交換可能に接触させることを特徴とする空気調和装置。
  2. 前記供給配管内の熱媒体の温度および外気温度の少なくとも一方が所定の温度以下となると、前記ポンプを一定時間以上駆動させることを特徴とする請求項1に記載の空気調和装置。
  3. 前記部位は、重力方向において、前記分岐部および前記供給口よりも相対的に低い位置にあることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の空気調和装置。
  4. 前記供給口付近と前記部位との間の前記供給配管に、温度検知手段を取り付けることを特徴とする請求項1乃至請求項3に記載の空気調和装置。
  5. 前記ポンプを起動させてからの圧縮機の駆動時間が所定時間以上であると、前記ポンプを停止した後に前記熱源側熱交換器を除霜させることを特徴とする請求項1乃至請求項4に記載の空気調和装置。
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