JP2013170095A - スラリー組成物の製造方法 - Google Patents

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【課題】本発明は、簡便な工程で優れた分散性を実現できるスラリー組成物の製造方法を提供する。また、該スラリー組成物の製造方法を用いて製造したスラリー組成物を提供する。
【解決手段】無機粉末、ポリビニルアセタール樹脂及び有機溶剤を含有するスラリー組成物の製造方法であって、無機粉末、ポリビニルアセタール樹脂(A)、アニオン性添加剤及び無機分散用有機溶剤を添加、混合して無機分散液を作製する工程、ポリビニルアセタール樹脂(B)及び樹脂溶液用有機溶剤を添加、混合して樹脂溶液を作製する工程、及び、前記無機分散液に樹脂溶液を添加する工程を有し、前記ポリビニルアセタール樹脂(A)は、重合度が20〜600、前記ポリビニルアセタール樹脂(B)は、重合度が800〜4000であり、かつ、前記無機分散液を作製する工程において、前記ポリビニルアセタール樹脂(A)を無機粉末100重量部に対して0.05〜10重量部、前記アニオン性添加剤を無機粉末100重量部に対して0.05〜10重量部添加するスラリー組成物の製造方法。
【選択図】なし

Description

本発明は、簡便な工程で優れた分散性を実現できるスラリー組成物の製造方法に関する。また、該スラリー組成物の製造方法を用いて製造したスラリー組成物に関する。
ポリビニルアセタール樹脂は、強靭性、造膜性、顔料等の無機、有機粉体等の分散性、塗布面への接着性等に優れていることから、例えば、積層セラミックコンデンサを構成するセラミックグリーンシートや導電ペースト、インク、塗料、焼き付け用エナメル、ウォッシュプライマー等の用途に利用されている。
なかでも、積層セラミックコンデンサは、一般に次のような工程を経て製造される。
まず、ポリビニルブチラール樹脂等のバインダー樹脂にセラミック原料粉末を加え、均一に混合することでスラリー組成物を得る。得られたスラリー組成物を、離型処理した支持体面に塗工する。これに加熱等を行うことで溶剤等の揮発分を溜去させた後、支持体から剥離してセラミックグリーンシートを得る。次いで、得られたセラミックグリーンシート上に、エチルセルロース、ポリビニルブチラール樹脂等をバインダー樹脂として含有する導電ペーストをスクリーン印刷等により塗布したものを交互に複数枚積み重ね、加熱圧着して積層体を作製し、脱脂処理を行った後、焼成して得られるセラミック焼成物の端面に外部電極を焼結する工程を経て積層セラミックコンデンサが得られる。
近年では、積層セラミックコンデンサに更なる小型化や高容量化が求められており、より一層の多層化、薄膜化が検討されているが、このような積層セラミックコンデンサにおいては、セラミックグリーンシートの薄膜化が進んでおり、それに伴って用いられるセラミック粉末の粒子径も小さいものが求められている。
一般に、スラリー組成物中にセラミック粉末等を分散させる方法としては、特許文献1に記載のように、一方で無機粉末、有機溶剤等からなる無機分散液を調製し、他方でバインダー樹脂を溶解させた樹脂溶液を調製した後、無機分散液と樹脂溶液とを混合する方法が用いられている。
しかしながら、このような方法では、混合液を長時間に渡って撹拌しなければ、セラミック粉末が充分に分散せず、撹拌に過大なエネルギーや時間を要するという問題があった。
また、スラリー組成物中のセラミック粉末の分散性を確保する方法として、特許文献2に記載されているように、分散剤を添加する方法も用いられている。しかしながら、このような方法では、バインダー樹脂との相溶性が悪いと逆に分散性を悪化させたり、長期保存時に分散性が低下したりする問題があった。
特開2005−139034号公報 特開平6−325971号公報
本発明は上記現状に鑑み、簡便な工程で優れた分散性を実現できるスラリー組成物の製造方法を提供することを目的とする。また、該スラリー組成物の製造方法を用いて製造したスラリー組成物を提供することを目的とする。
本発明は、無機粉末、ポリビニルアセタール樹脂及び有機溶剤を含有するスラリー組成物の製造方法であって、無機粉末、ポリビニルアセタール樹脂(A)、アニオン性添加剤及び無機分散用有機溶剤を添加、混合して無機分散液を作製する工程、ポリビニルアセタール樹脂(B)及び樹脂溶液用有機溶剤を添加、混合して樹脂溶液を作製する工程、及び、前記無機分散液に樹脂溶液を添加する工程を有し、前記ポリビニルアセタール樹脂(A)は、重合度が20〜600、前記ポリビニルアセタール樹脂(B)は、重合度が800〜4000であり、かつ、前記無機分散液を作製する工程において、前記ポリビニルアセタール樹脂(A)を無機粉末100重量部に対して0.05〜10重量部、前記アニオン性添加剤を無機粉末100重量部に対して0.05〜10重量部添加するスラリー組成物の製造方法である。
以下、本発明につき詳細に説明する。
本発明者は、鋭意検討の結果、一方で無機粉末、無機分散用有機溶剤、分散剤等からなる無機分散液を調製し、他方でバインダー樹脂を溶解させた樹脂溶液を調製した後、無機分散液と樹脂溶液とを混合するスラリー組成物の製造方法において、分散剤にポリビニルアセタール樹脂及びアニオン系添加剤を同時に用いることによって、無機粉末の分散性を大幅に改善することができるとともに、高い強度を有する膜状体を得ることのできるスラリー組成物が製造できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
本発明では、無機粉末、ポリビニルアセタール樹脂(A)、アニオン系添加剤及び無機分散用有機溶剤を添加、混合して無機分散液を作製する工程、ポリビニルアセタール樹脂(B)及び樹脂溶液用有機溶剤を添加、混合して樹脂溶液を作製する工程、及び、前記無機分散液に樹脂溶液を添加する工程を有する。
本発明では、上記無機分散液を作製する工程において、ポリビニルアセタール樹脂(A)及びアニオン系添加剤を分散剤として用いる。このように無機分散液を作製する工程において、ポリビニルアセタール樹脂(A)及びアニオン系添加剤を分散剤として用いることで、まずアニオン系添加剤が無機粉末の表面に付着し、その後ポリビニルアセタール樹脂(A)がその周囲に分布する。その結果、アニオン性添加剤により無機粉末の分散性を高めることができるばかりかポリビニルアセタール樹脂(A)によりアニオン系添加剤が外れることを防ぐことが出来る。またアニオン系添加剤のアニオン性基とポリビニルアセタール樹脂(A)の水酸基に引力的な相互作用が働くことで両者が分離することなく混ざり合うことができる。その結果、その後無機分散液に、ポリビニルアセタール樹脂(B)を含有する樹脂溶液を添加し、グリーンシートにした場合等において、得られるシートの強度を高くすることができる。
上記無機分散液を作製する工程では、予めポリビニルアセタール樹脂(A)及びアニオン系添加剤を無機分散用有機溶剤に混合し溶解させてから、無機粉末を添加することが好ましい。
本発明では、無機分散液を作製する工程において、分散剤としてポリビニルアセタール樹脂(A)及びアニオン系添加剤を用いる。本発明では、分散剤としてバインダー樹脂と同種のポリビニルアセタール樹脂(A)を添加することで、従来のように分散剤のみを添加した場合の悪影響を考慮する必要がない。
なお、本明細書において、ポリビニルアセタール樹脂(A)と、後述するポリビニルアセタール樹脂(B)とを特に区別する必要がない場合は、単にポリビニルアセタール樹脂ともいう。
上記ポリビニルアセタール樹脂(A)の重合度の下限が20、上限は600である。上記重合度が20未満であると、ポリビニルアセタール樹脂の合成が難しくなり、実用的ではない。上記重合度が600を超えると、無機粉末表面の樹脂成分が流動しにくくなり、焼成後の分散状態が悪化しやすくなってしまう。上記重合度の好ましい下限は80、好ましい上限は400である。
上記ポリビニルアセタール樹脂(A)の水酸基量の好ましい下限は28モル%、好ましい上限は60モル%である。上記水酸基量が28モル%未満であると、無機粉末の表面に上記ポリビニルアセタール樹脂(A)が付着しにくくなり、分散性の向上に寄与しないことがあり、60モル%を超えると、該ポリビニルアセタール樹脂(A)の合成が困難になるだけでなく、溶剤への溶解性が低下してしまうことがある。上記水酸基量のより好ましい下限は35モル%であり、より好ましい上限は55モル%である。上記水酸基量のさらに好ましい下限は40モル%であり、さらに好ましい上限は50モル%である。
上記ポリビニルアセタール樹脂(A)は、アニオン性基を有することが好ましい。
上記アニオン性基を有することで、ポリビニルアセタール樹脂(A)が無機粉末の表面に付着しやすくなり、無機粉末の分散性を高めることができる。
上記アニオン性基としては、アニオン性の変性基であれば特に限定されず、例えば、カルボキシル基、スルホン酸基、リン酸基等が挙げられる。
上記アニオン性基の変性度の好ましい下限は0.1モル%、好ましい上限は2モル%である。
上記アニオン性基の変性度が0.1モル%未満であると、無機粉末の表面に上記ポリビニルアセタール樹脂(A)が付着しにくくなり、分散性の向上に寄与しないことがあり、2モル%を超えると、上記ポリビニルアセタール樹脂(A)同士に引力相互作用が働き、無機粉末の表面に付着しにくくなることがある。上記変性度のより好ましい下限は0.2モル%であり、より好ましい上限は1モル%である。
なお、上記変性度は、変性ポリビニルアセタール樹脂をDMSO−d(ジメチルスルホキサイド)に溶解させて、13C―NMRスペクトルを測定し、カルボキシ基が結合しているメチン基に由来するピーク面積と、アセタール化された部分のメチン基に由来するピーク面積とにより算出することができる。
上記ポリビニルアセタール樹脂(A)は、アセトアルデヒドでアセタール化された部分とブチルアルデヒドでアセタール化された部分との割合が20/80〜70/30であることが好ましい。上記アセトアルデヒドでアセタール化された部分は、アルデヒドに起因する炭化水素基の長さが短くなり、立体障害が低下するため、水酸基が無機粉末に吸着しやすくなる。そのため、アセトアルデヒドでアセタール化された部分を20/80以上とすることで、無機粉末の分散性が向上する。逆にアセトアルデヒドでアセタール化された部分が多くなりすぎると、無機分散用有機溶剤への溶解性が低下したり、成形、乾燥後のシートが硬くなりすぎてクラックが入りやすくなったりするため、70/30以下であることが好ましい。更に好ましくは、アセトアルデヒドでアセタール化された部分とブチルアルデヒドでアセタール化された部分の割合が30/70〜60/40である。
本発明のスラリー組成物の製造方法では、無機分散液を作製する工程において、上記ポリビニルアセタール樹脂(A)に加えて、アニオン系添加剤を添加することを特徴とする。
これにより、無機粉末にアニオン系添加剤が吸着した後、その周りにポリビニルアセタール樹脂(A)が分布するような構成となり、無機粉末に付着したアニオン系添加剤が外れにくくなる。その結果、スラリー組成物中の無機粉末の分散性を向上させるだけでなく、高い分散性を長期に渡り維持することができる。
上記アニオン性添加剤としては特に限定されず、例えば、ポリカルボン酸系添加剤、スルホン酸系添加剤、リン酸系添加剤が挙げられる。
上記ポリカルボン酸系添加剤としては、例えば、ポリカルボン酸、ポリカルボン酸エステル、ポリカルボン酸無水物、ポリカルボン酸アミン塩、ポリカルボン酸アンモニウム塩、ポリカルボン酸ナトリウム塩等が挙げられる。上記ポリカルボン酸エステルとしては、例えば、エステル残基に脂肪族炭化水素や芳香族炭化水素を有するもの等が挙げられる。
また、上記ポリカルボン酸系添加剤としては、ポリアクリル酸系添加剤を用いることが好ましい。上記ポリアクリル酸系添加剤としては、例えば、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸エステル、ポリアクリル酸無水物、ポリアクリル酸アミン塩、ポリアクリル酸アンモニウム塩、ポリアクリル酸ナトリウム塩等が挙げられる。
上記リン酸系添加剤としては、例えば、リン酸エステル、リン酸アンモニウム塩、リン酸ナトリウム塩等が挙げられる。上記リン酸エステルとしては、例えば、エステル残基に脂肪族炭化水素や芳香族炭化水素を有するもの等が挙げられる。
上記スルホン酸系添加剤としては、例えば、スルホン酸エステル、スルホン酸ナトリウム塩等が挙げられる。上記スルホン酸エステルとしては、例えば、エステル残基に脂肪族炭化水素や芳香族炭化水素を有するもの等が挙げられる。
これらのなかでは、ポリカルボン酸系添加剤が好ましい。
上記無機分散液を作製する工程における上記アニオン性添加剤の添加量の下限は無機粉末100重量部に対して0.05重量部、上限は10重量部である。上記アニオン性添加剤の添加量が0.05重量部未満であると、例えば、無機粉末の分散性が不充分となることがあり、10重量部を超えると、ポリビニルアセタールと分離しやすくなり、シート強度が不足してしまう場合がある。上記添加量の好ましい下限は0.3重量部であり、好ましい上限は7.5重量部である。さらに上記添加量のより好ましい下限は0.5重量部であり、より好ましい上限は5重量部である。特に、上記添加量を0.3重量部以上とすることで、アニオン性添加剤を充分に無機粉末の表面に吸着させることができるため、セラミックスラリー中の無機粉末をより微細に分散させることが可能となる。
上記無機粉末としては特に限定されず、例えば、金属粉体、導電粉末、セラミック粉末、ガラス粉末等が挙げられる。
上記無機粉末として導電粉末を用いる場合、導電ペーストとして使用することができる。
上記導電粉末としては充分な導電性を示すものであれば特に限定されず、例えば、ニッケル、パラジウム、白金、金、銀、銅、これらの合金等からなる粉末が挙げられる。これらの導電粉末は、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
上記無機粉末としてセラミック粉末を用いる場合、セラミックペーストとして使用することができる。上記セラミック粉末としては特に限定されず、例えば、アルミナ、ジルコニア、ケイ酸アルミニウム、酸化チタン、酸化亜鉛、チタン酸バリウム、マグネシア、サイアロン、スピネムルライト、炭化ケイ素、窒化ケイ素、窒化アルミニウム等からなる粉末が挙げられる。なかでも、用いるセラミックグリーンシートに含有されるセラミック粉末と同一の成分からなることが好ましい。これらのセラミック粉末は単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
上記無機粉末としてガラス粉末を用いる場合、ガラスペーストとして使用することができる。上記ガラス粉末としては特に限定されず、例えば、酸化鉛−酸化ホウ素−酸化ケイ素−酸化カルシウム系ガラス、酸化亜鉛−酸化ホウ素−酸化ケイ素系ガラス、酸化鉛−酸化亜鉛−酸化ホウ素−酸化ケイ素系ガラス等が挙げられる。これらのガラス粉末は単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。また、本発明の目的を損なわない範囲で、酸化アルミニウム等を併用してもよい。
上記無機粉末として磁性粉末を用いる場合、磁性材料ペーストとして使用することができる。上記磁性粉末としては特に限定されず、例えば、マンガン亜鉛フェライト、ニッケル亜鉛フェライト、銅亜鉛フェライト、バリウムフェライト、ストロンチウムフェライト等のフェライト類、酸化クロム等の金属酸化物、コバルト等の金属磁性体、アモルファス磁性体等が挙げられる。これらの磁性粉末は単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
上記無機分散液を作製する工程における上記ポリビニルアセタール樹脂(A)の添加量の下限は無機粉末100重量部に対して0.05重量部、上限は10重量部である。上記ポリビニルアセタール樹脂(A)の添加量が0.05重量部未満であると、例えば、無機粉末の分散性が不充分となることがあり、10重量部を超えると、粘度が高くなりすぎて、取扱性が悪くなることがある。上記添加量の好ましい下限は0.3重量部であり、好ましい上限は7.5重量部である。さらに上記添加量のより好ましい下限は0.5重量部であり、より好ましい上限は5重量部である。特に、上記添加量を0.3重量部以上とすることで、ポリビニルアセタール樹脂(A)を充分に無機粉末の表面に吸着させることができるため、セラミックスラリー中の無機粉末をより微細に分散させることが可能となる。
上記無機分散液を作製する工程における上記ポリビニルアセタール樹脂(A)及びアニオン性添加剤の添加量の合計の好ましい下限は無機粉末100重量部に対して0.1重量部、好ましい上限は20重量部である。上記添加量の合計が0.1重量部未満であると、例えば、無機粉末の分散性が不充分となることがあり、20重量部を超えると、粘度が高くなりすぎて、取扱性が悪くなることがある。上記添加量の合計の好ましい下限は0.6重量部であり、好ましい上限は15重量部である。さらに上記添加量の合計のより好ましい下限は1重量部であり、より好ましい上限は10重量部である。
本発明では、次いで、ポリビニルアセタール樹脂(B)及び樹脂溶液用有機溶剤を添加、混合して樹脂溶液を作製する工程を行う。
本発明では、このように樹脂溶液を作製して、後工程において上記樹脂溶液を無機分散液に添加する工程を行うことで、無機粉末の凝集を防止して、無機粉末をより微細に分散させることが可能となる。
これに対して、ポリビニルアセタール樹脂(B)を樹脂溶液用有機溶剤に溶解しない場合、即ち、上記樹脂溶液を作製しない場合は、上記ポリビニルアセタール樹脂(B)が、かさ高くなり、複数の無機粉末を取り込みやすくなるため、無機粉末の凝集を招くこととなる。
上記ポリビニルアセタール樹脂(B)の重合度の下限が800、上限は4000である。上記重合度が800未満であると、グリーンシートに用いた場合にシート強度が不充分となり、上記重合度が4000を超えると、スラリー組成物の粘度が高くなりすぎて塗工が困難となる。上記重合度の好ましい下限は1200、好ましい上限は3500である。
上記ポリビニルアセタール樹脂(B)の水酸基量の好ましい下限は28モル%、好ましい上限は42モル%である。上記水酸基量が28モル%未満であると、該ポリビニルアセタール樹脂(B)を含有するスラリーを用いてグリーンシートを作製する場合に、シート強度が不充分となることがあり、42モル%を超えると、無機粉末粒子の凝集を招くことがある。上記水酸基量のより好ましい下限は29モル%であり、より好ましい上限は40モル%である。
上記樹脂溶液を作製する工程における上記ポリビニルアセタール樹脂(B)の添加量の好ましい下限は無機粉末100重量部に対して5重量部、好ましい上限は20重量部である。上記ポリビニルアセタール樹脂(B)の添加量が5重量部未満であると、例えば、無機粉末の分散性が不充分となったり、乾燥後の塗膜の強度、柔軟性及び接着性等が不充分となることがあり、20重量部を超えると、粘度が高くなりすぎたり、塗工性が低下したりして、取扱性が悪くなることがある。
特に強度の求められる薄層のセラミックグリーンシートにおいては、重合度の低いポリビニルアセタール樹脂(A)に対して、重合度の高いポリビニルアセタール樹脂(B)を含有することで、充分な分散性とシート強度を有するセラミックグリーンシートを作製することができる。
上記ポリビニルアセタール樹脂は、ポリビニルアルコールをアルデヒドでアセタール化してなるものである。
上記ポリビニルアルコールは、例えば、ビニルエステルとエチレンの共重合体をケン化することにより得ることができる。上記ビニルエステルとしては、例えば、蟻酸ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ピバリン酸ビニル等が挙げられる。なかでも、経済性の観点から酢酸ビニルが好適である。
上記ポリビニルアルコールは、本発明の効果を損なわない範囲で、エチレン性不飽和単量体を共重合したものであってもよい。上記エチレン性不飽和単量体としては特に限定されず、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、(無水)フタル酸、(無水)マレイン酸、(無水)イタコン酸、アクリロニトリルメタクリロニトリル、アクリルアミド、メタクリルアミド、トリメチル−(3−アクリルアミド−3−ジメチルプロピル)−アンモニウムクロリド、アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、及びそのナトリウム塩、エチルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、N−ビニルピロリドン、塩化ビニル、臭化ビニル、フッ化ビニル、塩化ビニリデン、フッ化ビニリデン、テトラフルオロエチレン、ビニルスルホン酸ナトリウム、アリルスルホン酸ナトリウム等が挙げられる。また、チオール酢酸、メルカプトプロピオン酸等のチオール化合物の存在下で、酢酸ビニル等のビニルエステル系単量体とエチレンを共重合し、それをケン化することによって得られる末端変性ポリビニルアルコールも用いることができる。
上記ポリビニルアルコールは、上記ビニルエステルとα−オレフィンとを共重合した共重合体をケン化したものであってもよい。また、更に上記エチレン性不飽和単量体を共重合させ、エチレン性不飽和単量体に由来する成分を含有するポリビニルアルコールとしてもよい。また、チオール酢酸、メルカプトプロピオン酸等のチオール化合物の存在下で、酢酸ビニル等のビニルエステル系単量体とα−オレフィンを共重合し、それをケン化することによって得られる末端ポリビニルアルコールも用いることができる。上記α−オレフィンとしては特に限定されず、例えば、メチレン、エチレン、プロピレン、イソプロピレン、ブチレン、イソブチレン、ペンチレン、へキシレン、シクロヘキシレン、シクロヘキシルエチレン、シクロヘキシルプロピレン等が挙げられる。
上記ポリビニルアセタール樹脂は、アセタール化度が40〜80モル%であることが好ましい。上記アセタール化度が40モル%未満であると、有機溶剤への溶解性が低下するためスラリー組成物への使用が困難となる。上記アセタール化度が80モル%を超えると、ポリビニルアセタール樹脂を工業上製造することが困難となる。好ましくは50〜80モル%である。
なお、本明細書において、アセタール化度とは、ポリビニルアルコールの水酸基数のうち、ブチルアルデヒドでアセタール化された水酸基数の割合のことであり、アセタール化度の計算方法としては、ポリビニルアセタール樹脂のアセタール基が2個の水酸基からアセタール化されて形成されていることから、アセタール化された2個の水酸基を数える方法を採用してアセタール化度のモル%を算出する。
本発明では、次いで、上記無機分散液に樹脂溶液を添加する工程を行う。
これにより、スラリー組成物が得られる。
なお、本発明のスラリー組成物の製造方法では、本発明の効果を損なわない範囲で、上記ポリビニルアセタール樹脂以外のポリビニルアセタール樹脂や、アクリル樹脂、エチルセルロース等の他の樹脂を含有していてもよい。しかし、このような場合、全バインダー樹脂に対する上記ポリビニルアセタール樹脂の含有量が50重量%以上である必要がある。
上記無機分散用有機溶剤及び樹脂溶液用有機溶剤としては特に限定されず、一般的にスラリー組成物に用いられる有機溶剤を使用することができるが、例えば、アセトン、メチルエチルケトン、ジプロピルケトン、ジイソブチルケトン等のケトン類、メタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノール等のアルコール類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、プロピオン酸メチル、プロピオン酸エチル、プロピオン酸ブチル、ブタン酸メチル、ブタン酸エチル、ブタン酸ブチル、ペンタン酸メチル、ペンタン酸エチル、ペンタン酸ブチル、ヘキサン酸メチル、ヘキサン酸エチル、ヘキサン酸ブチル、酢酸2−エチルヘキシル、酪酸2−エチルヘキシル等のエステル類、テルピネオール、ジヒドロテルピネオール、テルピネオールアセテート、ジヒドロテルピネオールアセテート等のテルピネオール及びその誘導体等が挙げられる。これらの有機溶剤は単独で用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記無機分散用有機溶剤及び樹脂溶液用有機溶剤としては、特にエタノール及びトルエンからなる混合溶媒を用いることが好ましい。上記混合溶媒を用いることによって、スラリー組成物の分散性を大幅に向上させることができる。これは、エタノールがポリビニルアセタール樹脂(B)の凝集防止に寄与するのに対して、トルエンがポリビニルアセタール樹脂(A)の無機粉末表面への付着に寄与し、これらの相乗効果によってスラリー組成物の分散性が大幅に向上するためであると考えられる。
上記混合溶媒を用いる場合における上記エタノールとトルエンとの混合比については、5:5〜2:8とすることが好ましい。上記範囲内とすることで、スラリー組成物の分散性を大幅に向上させることが可能となる。
上記無機分散液を作製する工程における上記無機分散用有機溶剤の添加量の好ましい下限は無機粉末100重量部に対して20重量部、好ましい上限は60重量部である。上記無機分散用有機溶剤の添加量が20重量部未満であると、分散液の粘度が高くなり、セラミック粉末の動きが制限され充分な分散性が得られないことがあり、60重量部を超えると、分散液のセラミック粉末濃度が低くなり、セラミック粉末同士の衝突回数が減るため十分な分散性が得られないことがある。
また、上記樹脂溶液を作製する工程における上記樹脂溶液用有機溶剤の添加量の好ましい下限は無機粉末100重量部に対して70重量部、好ましい上限は130重量部である。上記樹脂溶液用有機溶剤の添加量が70重量部未満であると、所望の粘度に調整することが困難になり、塗工性が低下することがあり、130重量部を超えると、セラミック粉末濃度が低くなり、乾燥後のシートが一様にならないことがある。
本発明のスラリー組成物の製造方法では、本発明の効果を損なわない範囲で、適宜、可塑剤、潤滑剤、帯電防止剤等を添加してもよい。
本発明のスラリー組成物の製造方法を用いることにより、極めて高い分散性を実現でき、かつ、得られる膜状体が高い強度を有するスラリー組成物を製造することができる。このようなスラリー組成物もまた、本発明の1つである。
本発明では、簡便な工程で優れた分散性を実現できるスラリー組成物の製造方法を提供することができる。また、該スラリー組成物の製造方法を用いて製造したスラリー組成物を提供することができる。
以下に実施例を挙げて本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。
(ポリビニルアセタール樹脂(A)[(A1)〜(A10)]の合成)
重合度230、ケン化度99モル%のポリビニルアルコール350重量部を純水3000重量部に加え、90℃の温度で約2時間攪拌し溶解させた。この溶液を40℃に冷却し、これに濃度35重量%の塩酸230重量部とn−ブチルアルデヒド150重量部とを添加し、液温を1℃に下げてこの温度を保持してアセタール化反応を行い、反応生成物を析出させた。その後、液温を20℃、3時間保持して反応を完了させ、常法により中和、水洗及び乾燥を経て、ポリビニルアセタール樹脂(A1)の白色粉末を得た。得られたポリビニルアセタール樹脂をDMSO−d(ジメチルスルホキサイド)に溶解し、13C−NMR(核磁気共鳴スペクトル)を用いてブチラール化度を測定したところ、ブチラール化度は51モル%であった。
また、表1に示す条件とした以外は、ポリビニルアセタール樹脂(A1)と同様にして、ポリビニルアセタール樹脂(A2)〜(A10)を合成した。
Figure 2013170095
(ポリビニルアセタール樹脂(B)[(B1)〜(B9)]の合成)
重合度1700、ケン化度99モル%のポリビニルアルコール280重量部を純水3000重量部に加え、90℃の温度で約2時間攪拌し溶解させた。この溶液を40℃に冷却し、これに濃度35重量%の塩酸200重量部とn−ブチルアルデヒド155重量部とを添加し、液温を10℃に下げてこの温度を保持してアセタール化反応を行い、反応生成物を析出させた。その後、液温を40℃、3時間保持して反応を完了させ、常法により中和、水洗及び乾燥を経て、ポリビニルアセタール樹脂(B1)の白色粉末を得た。得られたポリビニルアセタール樹脂をDMSO−d(ジメチルスルホキサイド)に溶解し、13C−NMR(核磁気共鳴スペクトル)を用いてブチラール化度を測定したところ、ブチラール化度は66モル%であった。
また、表2に示す条件とした以外は、ポリビニルアセタール樹脂(B1)と同様にして、ポリビニルアセタール樹脂(B2)〜(B9)を合成した。
Figure 2013170095
(実施例1)
(無機分散液の作製)
得られたポリビニルアセタール樹脂(A1)1重量部と、ポリカルボン酸(共栄社化学社製、G−700)1重量部を、トルエン20重量部とエタノール20重量部との混合溶剤に加え、攪拌溶解した。次いで、100重量部のチタン酸バリウムの粉末(堺化学工業社製、BT02)を得られた溶液に添加し、ビーズミル(アイメックス社製 レディーミル)にて180分間撹拌することにより、無機分散液を作製した。
(樹脂溶液の作製)
得られたポリビニルアセタール樹脂(B1)8重量部、DOP2重量部を、エタノール45重量部とトルエン45重量部との混合溶剤に加え、攪拌溶解することにより、樹脂溶液を作製した。
(スラリー組成物の作製)
得られた無機分散液に樹脂溶液を添加しビーズミルにて90分間攪拌することにより、スラリー組成物を得た。
(実施例2〜23)
表3に示すポリビニルアセタール樹脂(A)、アニオン性添加剤、ポリビニルアセタール樹脂(B)、及び、有機溶剤を用いた以外は実施例1と同様にして、スラリー組成物を得た。なお、アニオン性添加剤としてはポリカルボン酸(共栄社化学社製、G−700)、ポリカルボン酸アミン塩(サンノプコ社製、SNスパース2190)、ポリカルボン酸アンモニウム塩(サンノプコ社製、SNディスパーサント5020)、リン酸エステル(東邦化学社製、RS−610)を使用した。
(実施例24〜26)
無機粉末としてチタン酸バリウムに代えて、窒化アルミニウム粉を用い、表3に示すポリビニルアセタール樹脂(A)、ポリビニルアセタール樹脂(B)及び有機溶剤を用いた以外は実施例1と同様にして、スラリー組成物を得た。
(実施例27〜29)
無機粉末としてチタン酸バリウムに代えて、Ni−Zn系フェライト粉を用い、表3に示すポリビニルアセタール樹脂(A)、ポリビニルアセタール樹脂(B)及び有機溶剤を用いた以外は実施例1と同様にして、スラリー組成物を得た。
(比較例1〜3)
ポリビニルアセタール樹脂(A)、アニオン性添加剤を添加せず、表4に示すポリビニルアセタール樹脂(B)及び有機溶剤を用いた以外は実施例1と同様にして、スラリー組成物を得た。
(比較例4)
表4に示すように、ポリビニルアセタール樹脂(A)、アニオン性添加剤を無機分散液に添加せず、ポリビニルアセタール樹脂(B)とともに樹脂溶液に溶解させた以外は実施例1と同様にして、スラリー組成物を得た。
(比較例5〜6)
表4に示すポリビニルアセタール樹脂(B)を用いた以外は実施例1と同様にして、スラリー組成物を得た。
(比較例7〜9)
ポリビニルアセタール樹脂(A)の添加量を表4に示す通りにするとともに、表4に示す添加剤を添加した以外は実施例1と同様にして、スラリー組成物を得た。なお、ポリエチレングリコールとしては、東京化成社製、ポリエチレングリコール200を用いた。
(比較例10)
ポリビニルアセタール樹脂(A)の添加量を表4に示す通りにした以外は実施例1と同様にして、スラリー組成物を得た。
(比較例11〜12)
ポリビニルアセタール樹脂(A)を表4に示す通りにした以外は実施例1と同様にして、スラリー組成物を得た。
(比較例13)
ポリビニルアセタール樹脂(A)に代えて、「Hypermer KD−2」(クローダ社製、側鎖に炭化水素をグラフトしたポリアミン化合物)を用いた以外は実施例1と同様にして、スラリー組成物を得た。
(比較例14)
無機粉末としてチタン酸バリウムに代えて、窒化アルミニウム粉を用い、ポリビニルアセタール樹脂(A)、アニオン性添加剤を添加せず、表4に示すポリビニルアセタール樹脂(B)及び有機溶剤を用いた以外は実施例1と同様にして、スラリー組成物を得た。
(比較例15)
無機粉末としてチタン酸バリウムに代えて、Ni−Zn系フェライト粉を用い、ポリビニルアセタール樹脂(A)、アニオン性添加剤を添加せず、表4に示すポリビニルアセタール樹脂(B)及び有機溶剤を用いた以外は実施例1と同様にして、スラリー組成物を得た。
(評価)
得られたスラリー組成物について、以下の評価を行った。
(1)グリーンシートの評価
(グリーンシートの作製)
離型処理されたポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム上に、乾燥後の膜厚が20μmとなるようにスラリー組成物を塗工、乾燥してセラミックグリーンシートを作製した。
(表面粗さ)
上記で得られたセラミックグリーンシートについて、JIS B 0601(1994)に基づいて表面粗さRaを測定し、セラミックスラリーの表面粗さを評価した。また、23℃で一週間放置した後の表面粗さRaについても測定した。
一般に、スラリー組成物の分散性が高いほど、セラミックグリーンシートの表面粗さは小さくなる。
(引張弾性率)
JIS K 7113に準拠して、AUTOGRAPH(島津製作所社製、「AGS−J」)を用い、引張速度20mm/分の条件にて引張弾性率(MPa)の測定を行った。また、23℃で一週間放置した後の引張弾性率(MPa)についても測定した。
(2)分散性評価
(分散性評価溶液の作製)
得られたスラリー組成物0.1重量部を、無機粉分散液の調整に用いた有機溶剤と同一組成のエタノール/トルエン合溶剤に加え、超音波分散機(エスエヌディ社製、「US−303」)にて10分間撹拌することにより、分散評価用溶液を作製した。
(分散性評価)
得られた分散評価用溶液について、レーザー回折式粒度分布計(堀場製作所社製、LA−910)を用いて粒度分布測定を行い、最大粒子径ピークの位置、及び、平均分散径を測定した。また、23℃で一週間放置した後の最大粒子径ピークの位置、及び、平均分散径についても測定した。
Figure 2013170095
Figure 2013170095
本発明によれば、簡便な工程で優れた分散性を実現できるスラリー組成物の製造方法を提供することができる。また、該スラリー組成物の製造方法を用いて製造したスラリー組成物を提供することができる。

Claims (8)

  1. 無機粉末、ポリビニルアセタール樹脂及び有機溶剤を含有するスラリー組成物の製造方法であって、
    無機粉末、ポリビニルアセタール樹脂(A)、アニオン性添加剤及び無機分散用有機溶剤を添加、混合して無機分散液を作製する工程、ポリビニルアセタール樹脂(B)及び樹脂溶液用有機溶剤を添加、混合して樹脂溶液を作製する工程、及び、前記無機分散液に樹脂溶液を添加する工程を有し、
    前記ポリビニルアセタール樹脂(A)は、重合度が20〜600、
    前記ポリビニルアセタール樹脂(B)は、重合度が800〜4000であり、かつ、
    前記無機分散液を作製する工程において、前記ポリビニルアセタール樹脂(A)を無機粉末100重量部に対して0.05〜10重量部、前記アニオン性添加剤を無機粉末100重量部に対して0.05〜10重量部添加する
    ことを特徴とするスラリー組成物の製造方法。
  2. ポリビニルアセタール樹脂(A)は、アニオン性基を有することを特徴とする請求項1記載のスラリー組成物の製造方法。
  3. ポリビニルアセタール樹脂(A)は、水酸基量が28〜60モル%であることを特徴とする請求項1又は2記載のスラリー組成物の製造方法。
  4. アニオン性添加剤は、ポリカルボン酸系添加剤、スルホン酸系添加剤及びリン酸系添加剤からなる群より選択される少なくとも1種であることを特徴とする請求項1、2又は3記載のスラリー組成物の製造方法。
  5. アニオン性添加剤は、ポリアクリル酸系添加剤であることを特徴とする請求項4記載のスラリー組成物の製造方法。
  6. ポリビニルアセタール樹脂(B)は、水酸基量が28〜42モル%であることを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載のスラリー組成物の製造方法。
  7. 無機分散用有機溶剤及び樹脂溶液用有機溶剤は、エタノール及びトルエンからなる混合溶媒であることを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6記載のスラリー組成物の製造方法。
  8. 1、2、3、4、5、6又は7記載のスラリー組成物の製造方法を用いて製造されることを特徴とするスラリー組成物。
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