JP2013169934A - 鉄道貨車の空気ばね圧力均一化方法、装置、並びにそれを備えた鉄道貨車 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】鉄道車両が積載された状態での第1台車50,50に備わる第1空気ばね52,53の空気圧力を第1圧力センサ57,57により測定する。その圧力についての平均値に基づいて、制御装置79にて電磁弁78の開度を調整し、中間の第2台車70に備わる第2空気ばね72,73への圧力空気の供給を制御し、第1空気ばね52,53の圧力と同等になるように平均化する。これにより、鉄道貨車の各輪軸の軸重についても均等化を図ることができる。
【選択図】図3
Description
特に、本発明は、一方の軌道(例えば2本のレールの間隔が1067mmの狭軌)を走行するとともに長手方向の両端部に台車を備える複数の第2鉄道車両からなる第2編成列車を、他方の軌道(例えば2本のレールの間隔が1435mmの標準軌)を走行する複数の第1鉄道貨車から成る第1編成列車に積載して運搬する鉄道貨車であって、両端部と中央部に設けられる台車の空気ばねの圧力を均一化する方法及び装置、並びに当該装置を備えた鉄道貨車に関する。
台車50,50,70は、それぞれ、軌道5の長手方向に沿って離置される側梁16,16と、両側梁16,16の長手方向の中央部同士を接続するとともに枕木方向に沿って配設される中梁(図示なし)と、から構成される台車枠と、輪軸10を回動可能に支持する軸箱体(図示なし)と、から構成される。軸箱体は軸ばね(図示なし)によって、台車枠に対して弾性支持されている。
第1鉄道車両100の長手方向の両端部に備えられる第1台車50,50の台車枠をなす左右の各側梁16,16には、その高さを検知するとともに、その高さを調整する高さ調整装置(弁)55,56が備えられている。一般に、高さ調整装置55,56は、第1鉄道車両100の台枠110の下面に備えられた高さ調整弁に接続するレバー(図示なし)と、このレバーと台車枠とを回動可能に接続する連結棒(図示なし)と、から構成されている。
第1空気ばね52,53は、車体幅方向左右の側梁16,16において空気ばね座20,20上に配設されていて且つ差圧弁54を備える空気管によって接続されているので、差圧弁54の作動によって、所定の範囲を超えて第1鉄道車両100が傾かないように左右の空気ばね52,53の圧力差(高さ)が所定の範囲内に維持されている。
電磁弁78は、第1鉄道車両100からなる第1編成列車の全長に渡って引き通される空気配管180と、第2台車70の第2空気ばね72(73)とを接続する空気配管182に備えられる。圧力センサ57,77と、制御装置79と、電磁弁78と、は制御線190で接続されている。
次に、制御装置79は、算出された平均値と第2台車70の空気ばね72(73)に接続される第2圧力センサ77の出力とを比較して、第1空気ばね52(53)の空気圧力と第2空気ばね72(73)の空気圧力とがほぼ等しくなるように、電磁弁78の開度を調整する。必要に応じて、第2空気ばね72(73)の空気圧力を第2圧力センサ77で検知した結果を制御装置79にフィードバックしてもよい。
また、第1空気ばね52(53)及び第2空気ばね72(73)の圧力を容易に調整するためは、空気ばねに負荷される荷重と空気ばねの空気圧力とが比例関係になる、即ち、受圧面積変化率が0に近いタイプの空気ばねを選定することが望ましい。
16…側梁 20…空気ばね座
50…第1台車 52,53…空気ばね
54…差圧弁 55,56…高さ調整装置
57…圧力センサ
70…第2台車 72,73…空気ばね
77…圧力センサ 78…電磁弁
79…制御装置
100…第1鉄道車両 110…台枠
120…側構体 130…屋根構体
180,182…空気管 190…制御線
200…第2鉄道車両
Claims (11)
- 第1鉄道車両としての鉄道貨車を1台又は複数台連結して第1編成列車に編成されており、当該第1編成列車に、第2鉄道車両を1台又は複数台連結した第2編成列車を積載可能であって、
前記第1鉄道車両は、
前記第1鉄道車両の長手方向の両端部にそれぞれ備えられる第1台車と、
前記第1台車に備えられるとともに、前記第1鉄道車両を支持する第1空気ばねと、
前記第1鉄道車両の長手方向の中央部に備えられる第2台車と、
前記第2台車に備えられるとともに、前記第1鉄道車両を支持する第2空気ばねと、
前記第2空気ばねに供給される圧力空気の流量を制御する電磁弁を備えており、
前記第1空気ばねに接続されている第1圧力センサにより当該第1空気ばねの圧力を検出するステップと、
前記第1圧力センサの出力に基づいて、前記第1空気ばねと前記第2空気ばねとの圧力が均一になるように、前記電磁弁の開度を調整するステップと、から成ること
を特徴とする鉄道貨車の空気ばね圧力均一化方法。 - 請求項1記載の鉄道貨車の空気ばね圧力均一化方法において、
前記第2空気ばねに第2圧力センサを接続して当該第2空気ばねの圧力を検出し、
前記第1圧力センサの出力と、前記第2圧力センサの出力との平均値を算出し、
当該平均値に基づいて、前記電磁弁の開度を調整して、前記第1空気ばねと前記第2空気ばねとの圧力が均一になるように前記第2空気ばねの圧力を調整すること、
を特徴とする鉄道貨車の空気ばね圧力均一化方法。 - 請求項1記載の鉄道貨車の空気ばね圧力均一化方法において、
前記電磁弁として、前記開度と前記第2空気ばねに供給される目標空気圧力との関係が既知であるものを用いて、
前記第1圧力センサの出力に基づいて、前記電磁弁の開度を調整して、前記第1空気ばねと前記第2空気ばねとの圧力を均一化すること、
を特徴とする鉄道貨車の空気ばね圧力均一化方法。 - 請求項1〜3のいずれか一項記載の鉄道貨車の空気ばね圧力均一化方法において、
前記第1鉄道車両は標準軌の軌道を走行する鉄道貨車であり、前記第2鉄道車両は、狭軌の軌道を走行する鉄道車両であり、前記第1鉄道車両の台枠上には、前記狭軌の軌道が敷設されていること、
を特徴とする鉄道貨車の空気ばね圧力均一化方法。 - 第1鉄道車両としての鉄道貨車を1台又は複数台連結して第1編成列車に編成されており、当該第1編成列車に、第2鉄道車両を1台又は複数台連結した第2編成列車を積載可能であって、
前記第1鉄道車両は、
前記第1鉄道車両の長手方向の両端部にそれぞれ備えられる第1台車と、
前記第1台車に備えられるとともに、前記第1鉄道車両を支持する第1空気ばねと、
前記第1鉄道車両の長手方向の中央部に備えられる第2台車と、
前記第2台車に備えられるとともに、前記第1鉄道車両を支持する第2空気ばねと、
前記第1空気ばねに接続されて当該第1空気ばねの圧力を検出する第1圧力センサと、
前記第2空気ばねに供給される圧力空気の流量を制御する電磁弁と、
前記電磁弁の作動を制御する制御手段と、を備え、
前記制御手段は、前記第1空気ばねと前記第2空気ばねとの圧力を均一化するため、前記第1圧力センサの出力に基づいて前記電磁弁の前記開度を調整すること、
を特徴とする鉄道貨車の空気ばね圧力均一化装置。 - 請求項5記載の鉄道貨車の空気ばね圧力均一化装置において、
前記第2空気ばねに接続されており当該第2空気ばねの圧力を検出する第2圧力センサを更に備えており、
前記制御手段は、前記第1空気ばねと前記第2空気ばねとの圧力を均一化するため、前記第1圧力センサの出力と、前記第2圧力センサの出力との平均値を算出し、当該平均値に基づいて、前記電磁弁の開度を調整すること、
を特徴とする鉄道貨車の空気ばね圧力均一化装置。 - 請求項5記載の鉄道貨車の空気ばね圧力均一化装置において、
前記電磁弁は、前記開度と前記第2空気ばねに供給される目標空気圧力との関係が既知であり、
前記制御手段は、前記第1空気ばねと前記第2空気ばねとの圧力を均一化するため、前記第1圧力センサの出力と、前記開度及び前記目標空気圧力の関係とに基づいて、前記電磁弁の開度を調整すること、
を特徴とする鉄道貨車の空気ばね圧力均一化装置。 - 請求項5記載の鉄道貨車の空気ばね圧力均一化装置において、
前記第1鉄道車両は標準軌の軌道を走行する鉄道車両であり、前記第2鉄道車両は、狭軌の軌道を走行する鉄道車両であり、前記第1鉄道車両の台枠上には、前記狭軌の軌道が敷設されていること、
を特徴とする鉄道貨車の空気ばね圧力均一化装置。 - 請求項5記載の鉄道貨車の空気ばね圧力均一化装置において、
前記第1空気ばね及び第2空気ばねには、前記貨物車両の車体長手方向に渡って引き通されている空気配管から分岐した空気管を通して前記圧力空気が供給されており、
前記電磁弁は、前記第2空気ばねに通じる前記空気管に配置されていること、
を特徴とする鉄道貨車の空気ばね圧力均一化装置。 - 請求項9記載の鉄道貨車の空気ばね圧力均一化装置において、
前記第1空気ばねは、前記第1台車の台車枠を構成する側梁の車体長手方向中央部の近傍にそれぞれ配設されており、
前記第1台車の前記両第1空気ばねは、前記空気管に高さ調整装置を介して接続されているとともに、互いに差圧弁を介して接続されていること、
を特徴とする鉄道貨車の空気ばね圧力均一化装置。 - 請求項5〜10のいずれか一項記載の空気ばね圧力均一化装置を備えたことを特徴とする鉄道貨車。
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