JP2013169626A - 加工時振動抑制方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】タービンディスクの翼溝切削加工時のびびり振動を抑制する。
【解決手段】内部にシリコンオイル8を封入し、一方の側面が第2のディスク3に定着されるケーシング7と、ケーシング7の一方の側面と向かい合う他方の側面を貫通し、端部が第1のディスク2に定着される支持軸11と、支持軸11に連結され、シリコンオイル8内を押動するマス部材9とを有するダンパ1を、第1のディスク2及び第2のディスク3に介装することで、タービンディスクの固有振動数に動吸振器の固有振動数を合わせるという作業を行うことなく、翼溝切削加工時のびびり振動を抑制することができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、切削加工等における、加工時振動抑制方法に関する。
切削加工における重要な課題として、びびり振動の防止が挙げられるが、これには一般的に動吸振器が適用されている。動吸振器とは、固有振動数を対象物と合わせることでびびり振動を抑制する装置である(特許文献1参照)。
この動吸振器は、タービンディスクの翼溝の切削加工時のびびり振動を抑制する場合にも用いられる。翼溝とは、タービンに翼を取り付けるための溝のことであり、一般的にディスクの外周縁上に数十箇所程度設けられる。また、通常の翼溝切削加工は、対角線上にある2箇所の加工箇所に対して同時に施される。
タービンディスクの翼溝の切削加工時のびびり振動を抑制するための動吸振器を、図4を用いて説明する。第1の動吸振器21はロータ6に設けられた第1のディスク2の外周縁に設置される(勿論、切削加工箇所は避けて設置される)。同様にして、第2のディスク3には第2の動吸振器22が、第3のディスク4には第3の動吸振器23が、第4のディスク5には第4の動吸振器24が、それぞれ設けられている(図4中では各ディスクにつき1つの動吸振器が設けられているが、実際は複数個の動吸振器が設けられている場合も多い)。
図5は、第1のディスク2と第1の動吸振器21の振動系の模式図である。m1,m3はそれぞれ第1のディスク2と第1の動吸振器21の質量、k1,k3はそれぞれ第1のディスク2と第1の動吸振器21のばね係数、c1,c3はそれぞれ第1のディスク2と第1の動吸振器21の減衰係数を表している。
このとき、m1,k1,c1によって決定される第1のディスク2の固有振動数と、m3,k3,c3によって決定される第1の動吸振器21の固有振動数とを一致させれば、第1のディスク2のびびり振動を抑制することができる。
また、第1のディスク2、第2のディスク3、第3のディスク4、第4のディスク5は、それぞれ固有振動数が異なる。そのため、第1の動吸振器21、第2の動吸振器22、第3の動吸振器23、第4の動吸振器24の固有振動数もそれぞれのディスクに合わせた固有振動数となるように設計しなければならない。
特許第4747266号公報
上述のように、動吸振器によるびびり振動の抑制においては、びびり振動を起こしている対象の固有振動数と動吸振器の固有振動数を一致させる必要があるため、対象の固有振動数が変われば、動吸振器の固有振動数を都度調整する手間が生じる。
特に、タービンディスク翼溝の切削加工におけるびびり振動を対象とした場合、タービンディスクは枚数が多く、その都度動吸振器の固有振動数を調整するのは非常に手間のかかる作業である。
そこで本発明では、固有振動数の調整を必要としないダンパを設けることで、上述の問題点を解決することを目的とする。
上記課題を解決する第1の発明に係る加工時振動抑制方法は、
加工時にびびり振動が発生する2つの隣接構造物の振動を抑制する方法において、
内部に粘性流体を封入し、一方の側面が前記隣接構造物の一方に取り付けられるケーシングと、
前記ケーシングの前記一方の側面と向かい合う他方の側面を貫通し、端部が前記隣接構造物の他方に取り付けられる支持軸と、
前記支持軸に連結され、前記粘性流体内を押動するマス部材とを有するダンパを、
2つの前記隣接構造物に介装することで、前記隣接構造物のびびり振動を抑制することを特徴とする。
上記課題を解決する第2の発明に係る加工時振動抑制方法は、
上記第1の発明に係る加工時振動抑制方法において、
前記隣接構造物が蒸気タービン用ディスクであり、前記加工が翼溝加工であることを特徴とする。
上記課題を解決する第3の発明に係る加工時振動抑制方法は、
上記第2の発明に係る加工時振動抑制方法において、
前記ディスクの最も剛性が低い振動モードにおける節直径の数の2倍の個数の前記ダンパを、隣接する2枚の前記ディスク間に同円心状に等間隔で介装することを特徴とする。
上記課題を解決する第4の発明に係る加工時振動抑制方法は、
上記第2の発明に係る加工時振動抑制方法において、
前記ディスクの最も剛性が低い振動モードにおける節直径の数の4倍の個数の前記ダンパを、隣接する2枚の前記ディスク間に同円心状に等間隔で介装することを特徴とする。
上記課題を解決する第5の発明に係る加工時振動抑制方法は、
上記第3の発明に係る加工時振動抑制方法において、
隣接する2枚の前記ディスクの、最も剛性が低い前記振動モードが同一でない場合、2枚の前記ディスクそれぞれの、最も剛性が低い前記振動モードの内、前記節直径の数がより多い前記振動モードにおける節直径の数の2倍の個数の前記ダンパを同円心状に等間隔で設置することを特徴とする。
上記課題を解決する第6の発明に係る加工時振動抑制方法は、
上記第4の発明に係る加工時振動抑制方法において、
隣接する2枚の前記ディスクの、最も剛性が低い前記振動モードが同一でない場合、2枚の前記ディスクそれぞれの、最も剛性が低い前記振動モードの内、前記節直径の数がより多い前記振動モードにおける節直径の数の4倍の個数の前記ダンパを同円心状に等間隔で設置することを特徴とする。
上記課題を解決する第7の発明に係る加工時振動抑制方法は、
上記第2乃至6のいずれか1項の発明に係る加工時振動抑制方法において、
前記蒸気タービンのロータに設けられた全ての前記ディスク間に対して1つおきに前記ダンパが介装されることを特徴とする。
上記第1の発明に係る加工時振動抑制方法によれば、対象の固有振動数に動吸振器の固有振動数を合わせるという作業を行うことなく、2つの隣接構造物にダンパを介装することにより、加工時のびびり振動を抑制することが可能である。
上記第2の発明に係る加工時振動抑制方法によれば、蒸気タービン用ディスクの固有振動数に動吸振器の固有振動数を合わせるという作業を行うことなく、隣接する2枚のディスクにダンパを介装することにより、翼溝加工時のびびり振動を抑制することが可能である。
上記第3の発明に係る加工時振動抑制方法によれば、ディスクの最も剛性が低い振動モードにおける節直径の数の2倍の個数のダンパを同円心状に等間隔で配置することで、効率的にびびり振動を抑制することができる。
上記第4の発明に係る加工時振動抑制方法によれば、ディスクの最も剛性が低い振動モードにおける節直径の数の4倍の個数のダンパを同円心状に等間隔で配置することで、より効率的にびびり振動を抑制することができる。
上記第5の発明に係る加工時振動抑制方法によれば、2枚のディスクそれぞれの、最も剛性が低い振動モードの内、節直径の数がより多い振動モードにおける節直径の数の2倍の個数のダンパを同円心状に等間隔で設置することで、効率的にびびり振動を抑制することができる。
上記第6の発明に係る加工時振動抑制方法によれば、2枚のディスクそれぞれの、最も剛性が低い振動モードの内、節直径の数がより多い振動モードにおける節直径の数の4倍の個数のダンパを同円心状に等間隔で設置することで、より効率的にびびり振動を抑制することができる。
上記第7の発明に係る加工時振動抑制方法によれば、ロータに設けられた全てのディスク間に対して1つおきにダンパを介装させることで、ダンパの設置個数を半減できる。
本発明の実施例1,2に適用される蒸気タービン用ロータ及びディスクの概略図である。 本発明の実施例1に適用される蒸気タービン用ディスク間にダンパを介装した際の振動系の模式図である。 本発明の実施例1に適用されるダンパの断面図である。 従来技術による蒸気タービン用ロータ及びディスクと動吸振器の概略図である。 従来技術による蒸気タービン用ディスクに動吸振器を設置した際の振動系の模式図である。 ディスクのモード剛性毎の、コンプライアンスと周波数の関係を示したグラフである。 ディスクの振動モード毎の、モード質量とモード剛性の関係の一例を示したグラフである。 本発明の実施例2に適用されるディスクの振動モードの解析データとダンパ設置位置を示した模式図である。(a)は一番低いモード剛性が1NDの場合のダンパ設置位置、(b)は一番低いモード剛性が2NDの場合のダンパ設置位置をそれぞれ示している。
以下、本発明に係る加工時振動抑制方法を実施例にて図面を用いて説明する。
本発明の実施例1について図1を用いて説明する。本実施例は、各ディスクに翼溝の切削加工が施される蒸気タービン用ロータ及びディスクに適用されるものであり、図1に示すように、ロータ6、第1のディスク2、第2のディスク3、第3のディスク4及び第4のディスク5を備える。
各ディスク2〜5はロータ6に設けられており、第1のディスク2と第2のディスク3、第3のディスク4と第4のディスク5にはそれぞれダンパ1が介装されている。
上述のダンパ1について、図3を用いて説明する。図3のダンパの断面図を見ればわかるように、ダンパ1は、ケーシング7、シリコンオイル8、マス部材9、マグネット10及び支持軸11を備える。
上述のケーシング7は、内部にシリコンオイル8を封入し、一方の側面が第2のディスク3に定着されている。
上述の支持軸11は、ケーシング7の一方の側面と向かい合う他方の側面を貫通し、端部が第1のディスク2に定着されている。
上述のマス部材9は、シリコンオイル8内を押動するように支持軸11に連結される。
上述のマグネット10は、支持軸11の端部と第1のディスク2、ケーシング7の側面と第2のディスク3をそれぞれ定着させるもので、支持軸11の端部及びケーシング7の側面に取り付けられている。
図2は、本実施例におけるダンパとディスクの振動系の模式図である。m1,m2はそれぞれ第1のディスク2と第2のディスク3の質量、k1,k2はそれぞれ第1のディスク2と第2のディスク3のばね係数、c1,c2はそれぞれ第1のディスク2と第2のディスク3の減衰係数を表しており、cdはダンパ1の減衰係数を表している。
このとき、ダンパ1の固有振動数が、m1,k1,c1によって決定される第1のディスク2の固有振動数、及びm2,k2,c2によって決定される第2のディスク3の固有振動数と一致しなくとも、cdをある一定量とするだけで、第1のディスク2及び第2のディスク3のびびり振動を同時に抑制することができる。なお、cdは、一般的に第1のディスク2及び第2のディスク3の減衰比を基に設定する。
このようにすれば、翼溝の切削加工によるディスクのびびり振動を抑制する際、ディスクとダンパの固有振動数が一致していなくても相対的にダンパが振動するため、ディスクに直接減衰を与えることができる。これにより、従来の動吸振器のように、対象の固有振動数に合わせてダンパの固有振動数を設計する必要が無くなるため、ダンパは一定量の減衰係数を持つように設計するだけで良い。
よって本実施例は、ディスクの固有振動数に動吸振器の固有振動数を合わせるという作業を行うことなく、隣接する2枚のディスクに介装されたダンパにより、びびり振動を抑制することが可能である。
また、支持軸11は長さを調節可能としても良い。ディスク間毎の距離は必ずしも同一ではないが、支持軸11の長さを調節可能とすることで、ディスク間毎の距離が著しく異なる場合においても、その都度ダンパの寸法を設計し直す必要は無くなり、支持軸11の長さを変えることで対応可能となる。
さらに、1つのダンパで両サイドにあるディスク2枚のびびり振動を抑制することができるため、ロータ6に設けられた全てのディスク間にダンパ1を介装させるのではなく、図1を見ればわかるように、第1のディスク2と第2のディスク3の間、第3のディスク4と第4のディスク5の間というように、ロータ6に設けられた全てのディスク間に対して1つおきにダンパ1を介装させることで、ダンパの設置個数を半減できる。
尚、本実施例では、第1〜第4のディスク2〜5がロータ6に設けられているとし、第1のディスク2と第2のディスク3、第3のディスク4と第4のディスク5の間にそれぞれダンパ1が介装されているとしたが、当然ディスク及びダンパの個数はこれに限定されるものではない。また、ケーシング7の側面を第1のディスク2に定着させ、支持軸11の端部を第2のディスク3に定着させる手段においても、隣接する2枚のディスク間にダンパを介装できれば良く、これはマグネット10に限定されるものでは無い。同様に、ケーシング7内に封入される粘性流体は、目標とする減衰定数に応じて選択するものであり、シリコンオイル8に限定されるものでは無い。更に、本実施例では隣接するディスクが同一形状の場合を例に示したが、ディスク形状はこれに限定されるものではない。隣接するディスク同士で直径や厚さが異なる場合でも同様に成立する。
本発明の実施例2に係る加工時振動抑制方法は、実施例1に係る加工時振動抑制方法に加えて、ダンパの設置位置を考慮したものである。
図1では各ディスク間に1つのダンパしか設けられていないが、実際は複数個設けた方がよりびびり振動を抑制できる場合が多い。
そこで、効率良くびびり振動を抑制するダンパ設置位置を決定するため、まずディスクについて固有値解析を実施し、振動モード、モード質量及びモード剛性(等価剛性)を求める。図7は、振動モード毎の、モード質量とモード剛性の関係の一例である。図7中の0ND,1ND,2ND,3ND,4ND(Nodal Diameter:節直径)は、各振動モードにおいて、振動が起こらない節直径の数を表している。
また、図6は、ディスクのモード剛性毎の、周波数とコンプライアンスの関係を示している。これを見ればわかるように、モード剛性kが低下すると、共振点(各曲線の極大点)でのコンプライアンスが上昇し、びびり振動が励起されやすくなる。
つまり、びびり振動はモード剛性が低い固有振動数において主に発生する。よって、効率よくびびり振動を抑制するダンパの設置位置を決定する際は、モード剛性が最も低い振動モードを考慮する必要がある。図7の例においては一点鎖線Aで囲まれた1NDがそれに該当する。
図8(a)は、図7中のA(1ND)についての振動モードの解析データである。解析データのディスク31における、振動の山付近を白色、谷付近を黒色、振動しない節直径34(点線部分)付近を中間の灰色で表している。翼溝の切削加工箇所は振動の山の中心及び谷の中心付近(最も振動の大きい)に相当する。
ディスクの翼溝の切削加工は、先に述べた如く、通常は外周縁上に沿って数十箇所に施されるため、ダンパ設置位置33の近傍を切削加工する際には当該ダンパは取り外す必要を生じることがある。しかし、前述の解析データに基づき、振動の山の中心付近と谷の中心付近にダンパ設置位置33を設けると、いずれかの位置のダンパを取り外しても、確実にびびり振動を抑制することができる。よって、考慮すべき振動モードが1NDの場合、ダンパ設置位置33は、ある設置位置及び当該設置位置180°回転した位置の少なくとも2箇所に設けることが望ましい。
但し、本対応では、ダンパ設置位置33が振動の節に相当する箇所に至った際にはびびり振動を効果的に抑制できない可能性がある。このため、ダンパ設置位置33は、前記設置位置から90°回転した位置にもさらに設置することがより望ましい。つまり、考慮すべき振動モードが1NDの場合、ダンパ設置位置33は回転方向に90°ずれた計4箇所の、ディスクの周端部近傍に設けることが望ましい。
図8(b)は、2NDについての振動モードの解析データである。これを見ればわかるように、2NDの場合はディスク32上に節直径34が2つあるため、1NDの場合と同様に考察すると、ダンパ設置位置33は同円心状に等間隔に8箇所設けられることとなる。
尚、図8(a)(b)は、切削加工が施される(最も振動の大きい)箇所とダンパ設置位置33が重複しているようにも見えるが、実際は、ディスクの最外周縁上に切削加工が施され、ダンパ設置位置33はその周方向内側に設けられる。
また、固有解析の結果モード剛性が最も低い振動モードが3ND,4NDの場合も同様である。つまり本実施例では、ディスクの最も剛性が低い振動モードにおける節直径の数の2倍の個数のダンパを同円心状に等間隔で配置することで、効率的にびびり振動を抑制することができる。さらに、ディスクの最も剛性が低い振動モードにおける節直径の数の4倍の個数のダンパを同円心状に等間隔で配置することで、より効率的にびびり振動を抑制することができる。
また、隣接する2枚のディスクの、最も剛性が低い振動モードが同一でない場合についてのダンパの設置位置は、2枚のディスクそれぞれの、最も剛性が低い振動モードの内、節直径の数がより多い振動モード(例えば、片方が1NDでもう片方が2NDであれば2ND)における節直径の数の2倍の個数のダンパを同円心状に等間隔で設置することで、効率的にびびり振動を抑制することができる。さらに、2枚のディスクそれぞれの、最も剛性が低い振動モードの内、節直径の数がより多い振動モードにおける節直径の数の4倍の個数のダンパを同円心状に等間隔で設置することで、効率的にびびり振動を抑制することができる。
なお、上記各実施例において、蒸気タービン用のロータ翼溝を切削加工する場合を例にとり、びびり振動を抑制する対象について説明したが、本願発明はこの場合に限定されるものではない。びびり振動を問題とする加工を、隣接構造物に対して行う場合に同様に適用可能である。
本発明は、例えば蒸気タービンにおけるディスクの翼溝の切削加工、として好適である。
1 ダンパ
2 第1のディスク
3 第2のディスク
4 第3のディスク
5 第4のディスク
6 ロータ
7 ケーシング
8 シリコンオイル
9 マス部材
10 マグネット
11 支持軸
21 第1の動吸振器
22 第2の動吸振器
23 第3の動吸振器
24 第4の動吸振器
31,32 (解析データ上の)ディスク
33 ダンパ設置位置
34 節直径

Claims (7)

  1. 加工時にびびり振動が発生する2つの隣接構造物の振動を抑制する方法において、
    内部に粘性流体を封入し、一方の側面が前記隣接構造物の一方に定着されるケーシングと、
    前記ケーシングの前記一方の側面と向かい合う他方の側面を貫通し、端部が前記隣接構造物の他方に定着される支持軸と、
    前記支持軸に連結され、前記粘性流体内を押動するマス部材とを有するダンパを、
    2つの前記隣接構造物に介装することで、前記隣接構造物のびびり振動を抑制することを特徴とする加工時振動抑制方法。
  2. 前記隣接構造物が蒸気タービン用ディスクであり、前記加工が翼溝加工であることを特徴とする請求項1に記載の加工時振動抑制方法。
  3. 前記ディスクの最も剛性が低い振動モードにおける節直径の数の2倍の個数の前記ダンパを、隣接する2枚の前記ディスク間に同円心状に等間隔で介装することを特徴とする請求項2に記載の加工時振動抑制方法。
  4. 前記ディスクの最も剛性が低い振動モードにおける節直径の数の4倍の個数の前記ダンパを、隣接する2枚の前記ディスク間に同円心状に等間隔で介装することを特徴とする請求項2に記載の加工時振動抑制方法。
  5. 隣接する2枚の前記ディスクの、最も剛性が低い前記振動モードが同一でない場合、2枚の前記ディスクそれぞれの、最も剛性が低い前記振動モードの内、前記節直径の数がより多い前記振動モードにおける節直径の数の2倍の個数の前記ダンパを同円心状に等間隔で設置することを特徴とする請求項3に記載の加工時振動抑制方法。
  6. 隣接する2枚の前記ディスクの、最も剛性が低い前記振動モードが同一でない場合、2枚の前記ディスクそれぞれの、最も剛性が低い前記振動モードの内、前記節直径の数がより多い前記振動モードにおける節直径の数の4倍の個数の前記ダンパを同円心状に等間隔で設置することを特徴とする請求項4に記載の加工時振動抑制方法。
  7. 前記蒸気タービンのロータに設けられた全ての前記ディスク間に対して1つおきに前記ダンパが介装されることを特徴とする請求項2乃至6いずれか1項に記載の加工時振動抑制方法。
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