JP2014178022A - 防振機構 - Google Patents

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禎 大和
Satoru Suda
悟 須田
Keisuke Matsuyama
敬介 松山
Susumu Kimura
延 木村
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Abstract

【課題】サージングによる振動を減衰させる防振機構を提供する。
【解決手段】防振機構において、円筒形状のゴム部材20の下面に金属板である取付ベース21aを固着させ、ゴム部材20の上面に金属板である取付ベースを固着させ、固有振動数がサージング振動数となるように、大きさ、厚さ又は延在方向の長さのうち少なくともいずれかが調整された複数の振動吸収板22を、ボルト23の頭部23bと取付ベース21aとの間に、それぞれ挟持して固定した。
【選択図】図2

Description

本発明は、振動体から床等の基礎への伝達する振動を減衰させる防振機構に関する。
モータ等の回転装置及び空気調和装置の圧縮機を備えた室外装置等は、その回転駆動に伴って、装置自体が振動する振動源となる。そのため、これらの回転装置及び室外装置等の振動体による振動は、その振動体が載置された床等の基礎に伝達して騒音を生じることになる。その騒音を抑制するために、振動体が設置された台と基礎との間に、防振機構を設置して、振動体の振動を防振機構によって減衰させる必要がある。しかしながら、防振機構は、それ自体の固有振動数を有しているため、台に設置された振動体の振動数(外力振動数)が、防振機構の固有振動数に近づくと、共振が発生する。この共振が発生すると、振動体が設置された台の振動が大きくなり、その振動が防振機構中を伝播して基礎に伝達し、騒音を引き起こすという可能性がある。
このような問題の発生を抑制するための防振機構として、例えば、特許文献1に、第一ケースと第二ケースとの間にコイルばねを設置し、円筒形状の減衰ゴムを軸心方向が略水平となるように横臥した状態でコイルばねの巻線の内側に設置し、調整ボルトによって減衰ゴムの姿勢を調整している防振装置が記載されている。この特許文献1に記載された防振装置は、調整ボルトによって減衰ゴムが、コイルばねの内側で必要以上に広がるのを防止し、減衰ゴムの弾性反発力による巻線への適正な接触抵抗によって、コイルばねの共振現象が発生するのを回避している。
特許第5041598号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたような防振装置においては、共振を引き起こすコイルばねの固有振動数以外に、防振装置を構成する減衰ゴム等の各部材自体の固有振動数に起因して、コイルばねの固有振動数よりも高い振動数領域において振動が大きくなるいわゆるサージングを起こさせる振動数がある。特許文献1に記載された防振装置によって、コイルばねの固有振動数と振動体の外力振動数とが近づくことによる共振を回避することはできる。しかし、特許文献1に記載された防振装置によっては、共振を発生させるコイルばねの固有振動数より高い振動数におけるサージングを回避することはできない可能性があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、サージングによる振動を減衰させる防振機構を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するための本発明に係る防振機構は、振動体を有する振動部を支持し、該振動部の振動に基づく加振力が基礎へ伝達力として伝達することを抑制する防振機構であって、上部で前記振動部を支持する防振部材と、該防振部材の下面に固定され、前記防振部材と前記基礎とを固定し、前記防振部材に固定される上面が前記防振部材の下面よりも大きい取付部と、前記取付部の上面に固定され、前記取付部の外縁部よりも外側に延在し、その延在した部分の下面と前記基礎との間に間隙を有する振動吸収部材と、を備え、該振動吸収部材は、固有振動数が、前記防振機構の固有振動数よりも大きい振動数領域において前記伝達力のサージングが発生するサージング振動数と略一致するように形成されたことを特徴とする。
この構成によって、サージングによる振動エネルギーは、振動吸収部材の振動エネルギーに変換されて吸収されるので、サージングによる振動を減衰することができる。また、取付部の上面に固定された振動吸収部材は、取付部の外縁部よりも外側に延在し、その延在した部分の下面と基礎との間に間隙を有するので、十分に振動動作を行うスペースが確保され、振動吸収部材による振動エネルギーの吸収を促進することができる。
また、前記振動吸収部材は、前記取付部の上面に固定される部分から、前記防振部材から離間する方向に延在した板形状部材であることが好ましい。
この構成によって、サージングによる振動エネルギーは、取付部の上面に固定され、防振部材から離間する方向に延在した板形状部材の振動エネルギーに変換されて、サージングによる振動を減衰することができる。
また、前記振動吸収部材は、前記サージング振動数が複数存在する場合、それぞれの該サージング振動数に略一致する固定振動数を有する複数の前記板形状部材を含むことが好ましい。
この構成によって、複数の振動数においてサージングが発生する場合においても、それぞれのサージング振動数を固有振動数とする複数種類の振動吸収部材が設けられているので、機械部がそれぞれのサージング振動数で加振力を加えた場合に、対応する振動吸収部材が振動エネルギーを吸収する。したがって、複数の振動数においてサージングが発生する場合においても、それぞれのサージングによる振動を減衰することができる。
また、前記振動吸収部材は、同一の固有振動数を有した複数の前記板形状部材を含むことが好ましい。
この構成によって、サージングによる振動が大きいサージング振動数においては、振動エネルギーが大きいので、そのサージング振動数を固有振動数とする振動吸収部材を複数とすることによって、振動エネルギーの吸収量を増加させることができる。
また、前記振動吸収部材は、大きさ、厚さ又は延在方向の長さのうち少なくともいずれかが調整されることによって、該振動吸収部材の固有振動数が前記サージング振動数に略一致するように調整されることが好ましい。
この構成によって、振動吸収部材の固有振動数を、防振機構のサージング振動数となるように容易に調整することができるので、サージングを的確に抑制することができる。
また、前記防振部材は、柱形状に形成され、前記振動吸収部材は、延在方向が前記防振部材の中心軸と交わるように、前記取付部の上面に固定されることが好ましい。
この構成によって、振動吸収部材は、機械部の加振力による振動エネルギーを吸収しやすくなる。
また、前記振動吸収部材は、円板の中央に孔が形成された円形リング形状部材であり、前記孔の周縁部が前記取付部の上面に固定されることが好ましい。
この構成によって、サージングによる振動エネルギーは、円形リング形状の振動吸収部材の振動エネルギーに変換されて吸収されるので、サージングによる振動を減衰することができる。
また、前記振動吸収部材は、大きさ、厚さ又は径方向の幅のうち少なくともいずれかが調整されることによって、該振動吸収部材の固有振動数が前記サージング振動数に略一致するように調整されることが好ましい。
この構成によって、円形リング形状の振動吸収部材の固有振動数を、防振機構のサージング振動数となるように容易に調整することができるので、サージングを的確に抑制することができる。
上記の課題を解決するための本発明に係る防振機構は、振動体を有する振動部を支持し、該振動部の加振力に基づく振動の基礎への伝達を抑制する防振機構であって、上部で前記振動部を支持する防振部材と、該防振部材の下面に固定され、前記防振部材と前記基礎とを固定する取付部と、前記防振部材に形成された貫通孔に挿通して固定される板形状部材である振動吸収部材と、を備え、該貫通孔は、前記防振部材において、該防振部材の上部から前記振動吸収部材の上面までの長さが前記振動吸収部材の下面から前記防振部材の下面までの長さよりも長くなる位置に形成され、該振動吸収部材は、固有振動数が、前記防振機構の固有振動数よりも大きい振動数領域においてサージングが発生するサージング振動数と略一致するように形成されたことを特徴とする。
この構成によって、サージングによる振動エネルギーは、振動吸収部材の振動エネルギーに変換されて吸収されるので、サージングによる振動を減衰することができる。また、防振部材の振動吸収部材の下方側部分によるサージングを回避することができる。
また、前記防振部材は、ゴム部材であることが好ましい。
この構成によって、粘性の性質を有するので、サージングによる振動の増幅を抑制することができる。
図1は、本発明の実施例1に係る防振機構によって振動体を含む機械部が基礎の上方に支持される構成を示す図である。 図2は、図1の点線部分の拡大図である。 図3は、図1のA−A断面図である。 図4は、実施例1に係る防止機構の等価構造を示す図である。 図5は、機械部の振動数(外力振動数)と振動伝達率との関係を示すグラフである。 図6は、実施例1に係る防振機構によってサージングが抑制される状態を示す図である。 図7は、機械部の振動数と振動伝達率との関係においてサージングが複数箇所で発生する状態を示すグラフである。 図8は、実施例1の変形例1に係る防振機構の上面図(A−A断面図に相当)である。 図9は、実施例1の変形例1に係る防振機構によってサージングが抑制される状態を示す図である。 図10は、実施例1の変形例2に係る防振機構の正面図である。 図11は、図10のB−B断面図である。 図12は、本発明の実施例2に係る防振機構によって振動体を含む機械部が基礎の上に支持される構成を示す図である。 図13は、図12のC−C断面図である。
以下に、本発明に係る実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によって本発明が限定されるものではなく、下記の実施例における構成要素には、当業者が容易に想到できるもの、実質的に同一のもの、及びいわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、下記の実施例の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換及び変更を行うことができる。
(防振機構2の構造)
図1は、本発明の実施例1に係る防振機構によって振動体を含む機械部が基礎の上方に支持される構成を示す図である。図2は、図1の点線部分の拡大図である。そして、図3は、図1のA−A断面図である。図1〜図3を参照しながら、本実施例に係る防振機構2の構造を中心に説明する。なお、図1における紙面視を基準にして上下方向を規定するものとする。
図1に示すように、振動体を含む機械部1は、複数の防振機構2によって基礎である床3の上方に支持されている。
機械部1は、振動体としてモータ10と、そのモータ10に接続されたポンプ11と、モータ10及びポンプ11が設置される基台12とを有するモータ10は、回転駆動することによってポンプ11を回転させる回転装置である。ポンプ11は、回転動作によって、ポンプ11内を流れる流体を圧送する装置である。モータ10は、基台12の上面に支持部13によって支持されている。ポンプ11は、基台12の上面に支持部14によって支持されている。
防振機構2は、側面視が略台形の円筒形状で有機高分子を主成分とするゴム部材20(防振部材)と、ゴム部材20の下面に固着された金属板である取付ベース21a(取付部)と、ゴム部材20の上面に固着された金属板である取付ベース21bとを有する。取付ベース21aは、基台12の下面に接合されている。取付ベース21aは、図2及び図3に示すように、ボルト23のねじ部23aを挿通させるための貫通孔24が4つ穿設されている。また、床3には、4つの貫通孔24の位置に合わせてそれぞれ雌ねじ孔30が形成されている。ボルト23は、ねじ部23aが取付ベース21aの貫通孔24に挿通し、床3の雌ねじ孔30にねじ込まれることによって、取付ベース21aを床3に固定させる。これによって、防振機構2が床3に固定されることになる。
4つのボルト23の頭部23bと取付ベース21aとの間には、それぞれ板形状の振動吸収板22(振動吸収部材)が挟持され固定されている。具体的には、振動吸収板22の端部には貫通孔25が穿設されており、ボルト23は、ねじ部23aが貫通孔25及び貫通孔24に挿通し、雌ねじ孔30にねじ込まれる。これによって、振動吸収板22は、頭部23bと取付ベース21aとの間に挟持され固定されている。図2に示すように、振動吸収板22は、貫通孔25が穿設された端部とは反対の端部が取付ベース21aの外縁部よりも外側に延在するように延在方向の長さが調整されている。したがって、振動吸収板22の下面と床3との間には、取付ベース21aの厚さ分に相当する間隙hが形成されている。4枚の振動吸収板22は、図3に示すように、延在方向が取付ベース21aに固着されたゴム部材20の中心軸27と交わる向きに固定され、かつ、ゴム部材20の中心軸27の周方向に等間隔に配置されている。ただし、振動吸収板22の設置間隔は等間隔に限定されるものではない。以上のような防振機構2は、図示しないが、例えば、基台12に4つ備えられ、基台12の下面から機械部1を4箇所において支持するものとする。
なお、取付ベース21bは、基台12の下面に接合されているものとしたが、これに限定されるものではなく、取付ベース21aと同様に、ボルトによって基台12に対して固定するものとしてもよい。
(防振機構2の加振力に対する応答動作)
図4は、実施例1に係る防止機構の等価構造を示す図である。図5は、機械部の振動数(外力振動数)と振動伝達率との関係を示すグラフである。図4及び図5を参照しながら、防振機構2の機械部1による外力振動数に対する応答動作について説明する。
図1に示した機械部1、防振機構2及び床3の構造は、図4に示す等価構造で表すことができる。図4に示す機械部50は、図1に示した機械部1に相当し、ばね部60及びダッシュポット部61は、図1に示した防振機構2に相当する。すなわち、防振機構2は、床3上に並列に設置されたばね部60及びダッシュポット部61によって機械部50が支持される機構と等価である。ここで、振動体を有する機械部50が振動体によって外力振動数fで加振される力を加振力Finとし、加振力Finがばね部60及びダッシュポット部61を伝播して床3に伝達して外力振動数fと同じ振動数で振動する力を伝達力Foutとする。そして、加振力Fin及び伝達力Foutのそれぞれの振幅をFi及びFoとすると、防振機構2の振動伝達率Trは以下の式(1)で定義される。
Tr=Fo/Fi (1)
この式(1)のグラフを表したのが図5の一点鎖線に示す「理論上のグラフ」である。しかし、実際には、防振機構2が備えるゴム部材20等の各部材の固有振動数に起因して、防振機構2の固有振動数fnよりも高い振動数領域において、伝達力の振動が大きくなるいわゆるサージングが発生する振動数(以下、サージング振動数という)がある。図5の実線で示したグラフが「実際のグラフ」である。実際のグラフは、機械部1の外力振動数fが防振機構2の固有振動数fnに近づくと、振動伝達率Trが1以上で共振するグラフの部分である共振波形部100を有する。また、実際のグラフは、固有振動数fnよりも大きい振動数領域において伝達力の振動が大きくなるサージングを示すサージング波形部101を有する。この凸状のサージング波形部101で示されるサージングを起こさせる振動数をサージング振動数fsとする。
図5に示す実施のグラフにおいて、振動伝達率Tr=1以上となるグラフ部分(共振波形部100)の外力振動数fでは、伝達力Foutの振幅は、加振力Finの振幅よりも大きくなり、共振によって、伝達力Foutが加振力Finよりも増幅されることを示す。また、防振機構2の固有振動数fn以上の振動数で、かつ、振動伝達率Tr=1となる外力振動数fは√2×fnで表される。この√2×fnより大きい振動数領域では、振動伝達率Tr<1となり、伝達力Foutが加振力Finよりも小さい減衰領域であることを示し、機械部1の加振力Finが、基礎である床3に伝達しにくいことを示す。一般に、機械部1の振動体、例えば、モータ10の回転周波数は、防振機構2の固有振動数fnよりも3倍の値、すなわち、3×fnの高い振動数によって駆動することが好適とされている。しかしながら、3×fnのような高い振動数領域においても、サージングは発生し得るので、このサージングによる大きな振動を減衰させる必要がある。
(防振機構2によるサージングに対する振動減衰動作)
図6は、実施例1に係る防振機構によってサージングが抑制される状態を示す図である。図6を参照しながら、防振機構2によるサージング対する振動減衰動作について説明する。
上述のように、通常、機械部1の振動体としてのモータ10及びポンプ11は、防振機構2の固有振動数fnに基づいて発生する共振を回避するために、この固有振動数fnよりも高い回転周波数によって回転駆動される。しかしながら、図5に示したように、固有振動数fnよりも高い振動数領域においても、サージングを発生させるサージング振動数fsが存在する。このサージング振動数fsは、上述したように、防振機構2が備えるゴム部材20等の各部材の固有振動数に起因するものである。また、機械部1の振動体(図1においてはモータ10及びポンプ11)は、モータ10の変動する回転周波数、又はポンプ11のインペラの羽根の枚数とモータ10の回転周波数との積で求められる振動数等、外力振動数fとしてあらゆる振動数を取り得る。したがって、機械部1の外力振動数fが、サージング振動数fsに近づくことは当然にあり得ることである。そこで、本実施例に係る防振機構2は、4つのボルト23の頭部23bと取付ベース21aとの間に、それぞれ振動吸収板22が挟持され固定されている。これらの複数の振動吸収板22は、それぞれ、固有振動数がサージング振動数fsとなるように、大きさ、厚さ又は延在方向の長さのうち少なくともいずれかが調整されている。
以上のような防振機構2の構造において、機械部1の振動体がサージング振動数fsの振動数で加振力を発生させた場合、その加振力は、防振機構2の取付ベース21b及びゴム部材20を伝播し、取付ベース21aに伝達する。取付ベース21aに伝達した外力振動数fがサージング振動数fsである機械部1の加振力は、サージング振動数fsと同じ値の固有振動数を有する4枚の振動吸収板22に伝達する。このとき、4枚の振動吸収板22は、自身の固有振動数と同じ振動数である機械部1の加振力が加えられるので、それぞれ共振を起こして大きく振動する。すなわち、機械部1の加振力による振動エネルギーは、少なくとも一部が4枚の振動吸収板22の共振による振動エネルギーに変換されて吸収される。したがって、機械部1の加振力による振動エネルギーが振動吸収板22によって吸収された分、防振機構2のサージングによる振動は減衰され、基礎である床3への伝達力が小さくなる。防振機構2のサージングによる振動の減衰を示したのが図6のグラフである。機械部1によるサージング振動数fsの加振力Finに対し、振動吸収板22によってサージングの振動が減衰され、床3への伝達力Foutが小さくなった結果、振動伝達率Trのグラフにおいてサージング波形部101から減衰波形部102に変化している。
以上のように、取付ベース21aの上面にボルト23によってサージング振動数fsを固有振動数とする振動吸収板22を固定したことによって、サージングによる振動エネルギーは、振動吸収板22の振動エネルギーに変換されて吸収される。これによって、サージングによる振動を減衰することができる。
取付ベース21aに固定された振動吸収板22は、振動吸収板22の下面と床3との間に、取付ベース21aの厚さ分に相当する間隙hを形成している。この間隙hが設けられることによって、振動吸収板22は、十分に振動動作を行うスペースが確保されるので、振動吸収板22による振動エネルギーの吸収を促進することができる。
また、本実施例においては、防振機構2における防振部材としてゴム部材20を採用している。ゴム部材20は、図4に示したダッシュポット部61による粘性の性質を有する。このため、ゴム部材20を備える防振機構2は、従来のようにコイルばねを防振部材として用いた防振機構と比較して、サージングによる振動の増幅を抑制する効果がある。
また、防振機構2の構造又は大きさによって、サージング振動数fsが変わっても、振動吸収板22の大きさ、厚さ、又は延在方向の長さのうち少なくともいずれかを調整することによって、振動吸収板22の固有振動数を容易に調整することができる。したがって、振動吸収板22の固有振動数を、防振機構2のサージング振動数となるように容易に調整することができるので、サージングを的確に抑制することができる。
なお、取付ベース21aに固定される振動吸収板22を4枚としているが、これに限定されるものではなく、サージングの程度に応じて、枚数を調整してもよい。例えば、取付ベース21aに固定される振動吸収板22の枚数を増やすほど、機械部1の加振力に基づく振動エネルギーのうち、振動吸収板22で吸収される振動エネルギーを大きくすることができるので、サージングによる振動の減衰効果を向上できる。
また、振動吸収板22の固有振動数がサージング振動数fsとなるように、大きさ、厚さ又は延在方向の長さのうち少なくともいずれかを調整しているものとしたが、正確にサージング振動数fsとなるように調整することは必ずしも必要ではない。すなわち、振動吸収板22の固有振動数を、サージング振動数fs近傍の振動数に調整することによっても、サージングによる振動が減衰する一定の効果を得ることができる。
また、振動吸収板22は、図3に示すように、延在方向がゴム部材20の中心軸27と交わる向きとなっているものとしたが、これに限定されるものではない。すなわち、振動吸収板22は、ボルト23による取付ベース21aへの固定部分から、ゴム部材20より離間する向きに延在し、振動動作が可能な状態であればよい。ただし、振動吸収板22は、機械部1による加振力が伝播するゴム部材20の中心軸27に交わる向きに延在する構造の方が、その振動エネルギーを吸収しやすくなるという効果がある。
また、ゴム部材20は、側面視が略台形の円筒形状としているが、この形状の限定されるものではない。すなわち、ゴム部材20は、側面視が略台形ではなく、例えば長方形又は正方形であってもよい。また、ゴム部材20は、円筒形状ではなく、例えば四角柱形状又は六角柱形状等の多角柱形状等であってもよい。
また、図1においては、機械部1が有する振動体としてモータ10及びポンプ11を基台12に設置するものとしているが、これは振動体の例示であり、振動体をこれらに限定するものではない。例えば、振動体として、空気調和装置の圧縮機を含む室外装置、タービン、その他の回転装置であってもよい。
(変形例1)
図7は、機械部の振動数と振動伝達率との関係においてサージングが複数箇所で発生する状態を示すグラフである。図8は、実施例1の変形例1に係る防振機構の上面図(A−A断面図に相当)である。図7及び図8を参照しながら、変形例1に係る防振機構2aについて説明する。
上述の図5においては、防振機構2の固有振動数fn以上の領域で、一箇所の振動数(サージング振動数fs)においてサージングが発生する例を示した。だが、防振機構2が備える部材の種類、大きさ又は形状等によって、図7に示すように、複数の振動数においてサージングが発生する場合がある。図7は、3箇所の振動数において伝達力の振動が大きくなるサージングが発生する場合をサージング波形部101a〜101cによって示している。また、図7は、このサージング波形部101a〜101cのうち、サージング波形部101aが、他の2つのサージング波形部101b、101cと比較して形状の立ち上がりが大きい、すなわち、伝達力の振動が大きい場合の例を示している。サージング波形部101a〜101cに対応するサージング振動数を、それぞれサージング振動数fs1〜fs3とする。
図8に示すように、変形例1に係る防振機構2aは、4枚の振動吸収板が、最も延在方向の長さが長い2枚の振動吸収板22a(振動吸収部材)、その次に長い振動吸収板22b(振動吸収部材)、及び最も延在方向の長さが短い振動吸収板22c(振動吸収部材)によって構成されている。2枚の振動吸収板22aは、ゴム部材20を介して、取付ベース21a上の対向する位置にボルト23によって固定されている。また、振動吸収板22b及び振動吸収板22cは、4枚の振動吸収板がゴム部材20の中心軸27の周方向に等間隔となるように配置されている。ただし、4枚の振動吸収板の設置間隔は等間隔に限定されるものではない。そして、振動吸収板22aは、固有振動数がサージング振動数fs1となるように、大きさ、厚さ又は延在方向の長さのうち少なくともいずれかが調整されている。振動吸収板22b、22cも同様に、固有振動数がそれぞれサージング振動数fs2、fs3となるように、大きさ、厚さ又は延在方向の長さのうち少なくともいずれかが調整されている。
図9は、実施例1の変形例1に係る防振機構によってサージングが抑制される状態を示す図である。図9を参照しながら、防振機構2aによるサージングに対する振動減衰動作について説明する。
図7に示したように、防振機構2aの固有振動数fnよりも高い振動数領域において、サージングを発生させるサージング振動数が3箇所存在する。また、機械部1の振動体は、上述したように、外力振動数fとしてあらゆる振動数を取り得る。したがって、機械部1の外力振動数fが、3つのサージング振動数fs1〜fs3に近づくことは当然にあり得ることである。そこで、防振機構2aは、上述のように、固有振動数がそれぞれサージング振動数fs1〜fs3となる2枚の振動吸収板22a、1枚の振動吸収板22b及び1枚の振動吸収板22cを備えている。
以上のような防振機構2aの構造において、機械部1の振動体がサージング振動数fs1の加振力を発生させた場合、その加振力は、防振機構2aの取付ベース21b及びゴム部材20を伝播し、取付ベース21aに伝達する。取付ベース21aに伝達した外力振動数fがサージング振動数fs1である機械部1の加振力は、サージング振動数fs1と同じ値の固有振動数を有する2枚の振動吸収板22aに伝達する。このとき、2枚の振動吸収板22aは、固有振動数と同じ振動数である機械部1の加振力が加えられるので、それぞれ共振を起こして大きく振動する。すなわち、機械部1の加振力による振動エネルギーは、少なくとも一部が2枚の振動吸収板22aの共振による振動エネルギーに変換されて吸収される。したがって、機械部1の加振力による振動エネルギーは、振動吸収板22aにおいて吸収された分、防振機構2aのサージングによる振動は減衰され、基礎である床3への伝達力が小さくなる。その防振機構2aのサージングによる減衰を示したのが図9のグラフである。機械部1によるサージング振動数fs1の加振力Finに対し、振動吸収板22aによってサージングの振動が減衰され、床3への伝達力Foutが小さくなった結果、振動伝達率Trのグラフにおいてサージング波形部101aから減衰波形部102aに変化している。
また、防振機構2aの構造において、機械部1の振動体がサージング振動数fs2、fs3の加振力を発生させた場合も、同様に、機械部1の加振力の振動エネルギーは、それぞれ、振動吸収板22b、22cの共振の振動エネルギーに変換されて吸収される。機械部1によるサージング振動数fs2、fs3の加振力Finに対し、振動吸収板22b、22cによってサージングの振動が減衰され、床3への伝達力Foutが小さくなる。その結果、振動伝達率Trのグラフにおいてサージング波形部101b、101cからそれぞれ減衰波形部102b、102cに変化する。
以上のように、複数の振動数においてサージングが発生する場合においても、それぞれのサージング振動数を固有振動数とする複数種類の振動吸収板を設けることによって、機械部1がそれぞれのサージング振動数で加振力を加えた場合に、対応する振動吸収板が振動エネルギーを吸収する。これによって、複数の振動数においてサージングが発生する場合においても、それぞれのサージングによる振動を減衰することができる。
また、図7に示すサージング波形部101aのように、サージングによる振動が大きいサージング振動数においては、振動エネルギーが大きいので、そのサージング振動数を固有振動数とする振動吸収板の枚数を増やせばよい。これによって、振動エネルギーの吸収量を増加させることができるので、サージングによる伝達力の振動を減衰することができる。
(変形例2)
図10は、実施例1の変形例2に係る防振機構の正面図である。図11は、図10のB−B断面図である。図10及び図11を参照しながら、変形例2に係る防振機構2bについて説明する。
図3及び図8に示す防振機構2、2aは、振動吸収板が取付ベース21aの上面に固定されるものとし、ゴム部材20を伝播し、取付ベース21aに伝達したサージング振動数で振動する機械部1からの加振力を減衰させるものとしている。しかし、振動吸収板は、取付ベース21aの上面に固定されることに限定されるものではない。すなわち、図10及び図11に示すように、ゴム部材20a(防振部材)には、ゴム部材20aの中心軸27の方向と直交する方向に振動吸収板貫通孔20b(貫通孔)が形成されるものとし、振動吸収板22d(振動吸収部材)が、この振動吸収板貫通孔20bに挿通して固定される構成としてもよい。また、振動吸収板貫通孔20bは、ゴム部材20aの上面から振動吸収板22dの上面までの長さL1が、振動吸収板22dの下面からゴム部材20aの下面までの長さL2よりも長くなるように形成されるようにする。そして、振動吸収板22dは、固有振動数がサージング振動数fsとなるように、大きさ、厚さ又は延在方向の長さのうち少なくともいずれかが調整されている。
以上のような防振機構2bの構造において、機械部1の振動体がサージング振動数fsの加振力を発生させた場合、その加振力は、防振機構2aの取付ベース21b、及びゴム部材20aの振動吸収板22dより上方側部分を伝播し、振動吸収板22dに伝達する。このとき、振動吸収板22dは、固有振動数と同じ振動数である機械部1の加振力が加えられるので、共振を起こして大きく振動する。すなわち、機械部1の加振力の振動エネルギーは、少なくとも一部が振動吸収板22dの共振による振動エネルギーに変換され吸収される。したがって、機械部1の加振力による振動エネルギーは、振動吸収板22dにおいて吸収された分、防振機構2bのサージングによる振動は減衰され、基礎である床3への伝達力を小さくすることができる。
振動吸収板22dによって減衰された振動は、ゴム部材20aの振動吸収板22dの下方側部分を伝播して、床3へ伝達することになる。ここで、ゴム部材20aの振動吸収板22dの下方側部分の固有振動数に起因するサージング振動数が存在する可能性がある。しかしながら、本変形例において、振動吸収板貫通孔20bはゴム部材20aの上面から振動吸収板22dの上面までの長さL1が、振動吸収板22dの下面からゴム部材20aの下面までの長さL2よりも長くなるように形成されている。したがって、ゴム部材20aの振動吸収板22dの下方側部分に基づくサージング振動数は、上述のサージング振動数fsよりもさらに高い振動数領域に存在するので、機械部1の加振力の外力振動数fよりも高い位置に調整することが可能である。すなわち、本変形例に係る防振機構2bは、上述の長さL1、L2の関係に基づいて振動吸収板貫通孔20bが形成されることによって、ゴム部材20aの振動吸収板22dの下方側部分によるサージングを回避することができる。
本発明の実施例2に係る防振機構について、実施例1に係る防振機構と相違する点を中心に説明する。
(防振機構2cの構造)
図12は、本発明の実施例2に係る防振機構によって振動体を含む機械部が基礎の上に支持される構成を示す図である。図13は、図12のC−C断面図である。図12及び図13を参照しながら、本実施例に係る防振機構2cの構造を中心に説明する。
防振機構2cは、側面視が略台形の円筒形状で有機高分子を主成分とするゴム部材20と、ゴム部材20の下面に固着された金属板である取付ベース21aと、ゴム部材20の上面に固着された金属板である取付ベース21bとを有する。取付ベース21aは、基台12の下面に接合されている。取付ベース21aは、ボルト23のねじ部を挿通させるための貫通孔が4つ穿設されている。ボルト23は、ねじ部が取付ベース21aの貫通孔に挿通し、床3の穿設された雌ねじ孔にねじ込まれることによって、取付ベース21aを床3に固定させる。これによって、防振機構2cが床3に固定されることになる。
また、4つのボルト23の頭部と取付ベース21aとの間には、円板の中央に中央孔26を形成した円形リング形状の振動吸収板22e(振動吸収部材)が挟持され固定されている。具体的には、振動吸収板22eの中央孔26の周縁部に貫通孔が穿設されており、ボルト23は、ねじ部が振動吸収板22eの貫通孔及び取付ベース21aの貫通孔を挿通し、床3の雌ねじ孔にねじ込まれる。これによって、振動吸収板22eは、ボルト23によって取付ベース21aの上面に固定される。図12に示すように、振動吸収板22eは、径方向の外縁部が取付ベース21aの外縁部よりも外側に延在するように径方向の幅が調整されている。以上のような防振機構2cは、図示しないが、例えば、基台12に4つ備えられ、基台12の下面から機械部1を4箇所において支持するものとする。
(防振機構2cによるサージングに対する振動減衰動作)
通常、機械部1の振動体としてのモータ10及びポンプ11は、防振機構2cの固有振動数fnに基づいて発生する共振を回避するために、この固有振動数fnよりも高い回転周波数によって回転駆動される。しかしながら、固有振動数fnよりも高い振動数領域において、サージングを発生させるサージング振動数fsが存在する。このサージング振動数fsは、防振機構2cが備えるゴム部材20等の各部材の固有振動数に起因するものである。また、機械部1の振動体(図12においてはモータ10及びポンプ11)は、モータ10の変動する回転周波数、又はポンプ11のインペラの羽根の枚数とモータ10の回転周波数との積で求められる振動数等、外力振動数fとしてあらゆる振動数を取り得る。したがって、機械部1の外力振動数fが、サージング振動数fsに近づくことは当然にあり得ることである。そこで、本実施例に係る防振機構2cは、ボルト23によって、円形リング形状の振動吸収板22eが取付ベース21aの上面に固定されている。振動吸収板22eは、固有振動数がサージング振動数fsとなるように、大きさ、厚さ又は径方向の幅のうち少なくともいずれかが調整されている。
以上のような防振機構2cの構造において、機械部1の振動体がサージング振動数fs振動数で加振力を発生させた場合、その加振力は、防振機構2cの取付ベース21b及びゴム部材20を伝播し、取付ベース21aに伝達する。取付ベース21aに伝達した外力振動数fがサージング振動数fsである機械部1の加振力は、サージング振動数fsと同じ値の固有振動数を有する振動吸収板22eに伝達する。このとき、振動吸収板22eは、自身の固有振動数と同じ振動数である機械部1の加振力が加えられるので、共振を起こして大きく振動する。すなわち、機械部1の加振力による振動エネルギーは、少なくとも一部が振動吸収板22eの共振による振動エネルギーに変換されて吸収される。したがって、機械部1の加振力による振動エネルギーが振動吸収板22eによって吸収された分、防振機構2cのサージングによる振動は減衰され、基礎である床3への伝達力が小さくなる。これによって、サージングによる振動を減衰することができる。
取付ベース21aに固定された振動吸収板22eは、図12に示すように、振動吸収板22eの下面と床3との間に、取付ベース21aの厚さ分に相当する間隙を形成している。この間隙が設けられることによって、振動吸収板22eは、十分に振動動作を行うスペースが確保されるので、振動吸収板22eによる振動エネルギーの吸収を促進することができる。
また、防振機構2cの構造又は大きさによって、サージング振動数fsが変わっても、振動吸収板22eの大きさ、厚さ、又は径方向の幅のうち少なくともいずれかを調整することによって、振動吸収板22eの固有振動数を容易に調整することができる。したがって、振動吸収板22eの固有振動数を、防振機構2cのサージング振動数となるように容易に調整することができるので、サージングを的確に抑制することができる。
また、振動吸収板22eの固有振動数がサージング振動数fsとなるように、大きさ、厚さ又は径方向の幅のうち少なくともいずれかを調整しているものとしたが、正確にサージング振動数fsとなるように調整することは必ずしも必要ではない。すなわち、振動吸収板22eの固有振動数を、サージング振動数fs近傍の振動数に調整することによっても、サージングによる振動の減衰効果を一定程度得ることができる。
1 機械部
2、2a〜2c 防振機構
3 床
10 モータ
11 ポンプ
12 基台
13、14 支持部
20、20a ゴム部材
20b 振動吸収板貫通孔
21a、21b 取付ベース
22、22a〜22e 振動吸収板
23 ボルト
23a ねじ部
23b 頭部
24、25 貫通孔
26 中央孔
27 中心軸
30 雌ねじ孔
50 機械部
60 ばね部
61 ダッシュポット部
100 共振波形部
101、101a〜101c サージング波形部
102、102a〜102c 減衰波形部
f 外力振動数
Fi 振幅
Fin 加振力
fn 固有振動数
Fo 振幅
Fout 伝達力
fs、fs1〜fs3 サージング振動数
h 間隙
L1、L2 長さ

Claims (10)

  1. 振動体を有する振動部を支持し、該振動部の振動に基づく加振力が基礎へ伝達力として伝達することを抑制する防振機構であって、
    上部で前記振動部を支持する防振部材と、
    該防振部材の下面に固定され、前記防振部材と前記基礎とを固定し、前記防振部材に固定される上面が前記防振部材の下面よりも大きい取付部と、
    前記取付部の上面に固定され、前記取付部の外縁部よりも外側に延在し、その延在した部分の下面と前記基礎との間に間隙を有する振動吸収部材と、
    を備え、
    該振動吸収部材は、固有振動数が、前記防振機構の固有振動数よりも大きい振動数領域において前記伝達力のサージングが発生するサージング振動数と略一致するように形成されたことを特徴とする防振機構。
  2. 前記振動吸収部材は、前記取付部の上面に固定される部分から、前記防振部材から離間する方向に延在した板形状部材であることを特徴とする請求項1に記載の防振機構。
  3. 前記振動吸収部材は、前記サージング振動数が複数存在する場合、それぞれの該サージング振動数に略一致する固定振動数を有する複数の前記板形状部材を含むことを特徴とする請求項2に記載の防振機構。
  4. 前記振動吸収部材は、同一の固有振動数を有した複数の前記板形状部材を含むことを特徴とする請求項2に記載の防振機構。
  5. 前記振動吸収部材は、大きさ、厚さ又は延在方向の長さのうち少なくともいずれかが調整されることによって、該振動吸収部材の固有振動数が前記サージング振動数に略一致するように調整されることを特徴とする請求項2〜4のいずれか一項に記載の防振機構。
  6. 前記防振部材は、柱形状に形成され、
    前記振動吸収部材は、延在方向が前記防振部材の中心軸と交わるように、前記取付部の上面に固定されることを特徴とする請求項2〜5のいずれか一項に記載の防振機構。
  7. 前記振動吸収部材は、円板の中央に孔が形成された円形リング形状部材であり、前記中央孔の周縁部が前記取付部の上面に固定されることを特徴とする請求項1に記載の防振機構。
  8. 前記振動吸収部材は、大きさ、厚さ又は径方向の幅のうち少なくともいずれかが調整されることによって、該振動吸収部材の固有振動数が前記サージング振動数に略一致するように調整されることを特徴とする請求項7に記載の防振機構。
  9. 振動体を有する振動部を支持し、該振動部の加振力に基づく振動の基礎への伝達を抑制する防振機構であって、
    上部で前記振動部を支持する防振部材と、
    該防振部材の下面に固定され、前記防振部材と前記基礎とを固定する取付部と、
    前記防振部材に形成された貫通孔に挿通して固定される板形状部材である振動吸収部材と、
    を備え、
    該貫通孔は、前記防振部材において、該防振部材の上部から前記振動吸収部材の上面までの長さが前記振動吸収部材の下面から前記防振部材の下面までの長さよりも長くなる位置に形成され、
    該振動吸収部材は、固有振動数が、前記防振機構の固有振動数よりも大きい振動数領域においてサージングが発生するサージング振動数と略一致するように形成されたことを特徴とする防振機構。
  10. 前記防振部材は、ゴム部材であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の防振機構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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