JP2013169501A - 排気浄化装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ターボチャージャ23を備えたエンジン10の排気通路22に設けられ、エンジン10の排気に含まれる粒子状物質を捕集するフィルタ32と、ターボチャージャ23とフィルタ32との間に配置され、排気中の成分を酸化する酸化能を有する触媒貴金属が担持された酸化触媒31と、を備え、フィルタ32は、その一部に排気中の成分を酸化する酸化能を有する触媒貴金属が担持された酸化触媒部32aを有する。また、酸化触媒31に担持される触媒貴金属および酸化触媒部32aに担持される触媒貴金属にはパラジウムが含まれ、酸化触媒31は、酸化触媒部32aよりもパラジウムの担持比率が高く設定される。
【選択図】図1
Description
なお、この目的に限らず、後述する発明を実施するための形態に示す各構成により導かれる作用効果であって、従来の技術によっては得られない作用効果を奏することも本件の他の目的として位置づけることができる。
(3)また、前記酸化触媒に担持される前記触媒貴金属および前記酸化触媒部に担持される前記触媒貴金属は、いずれも白金およびパラジウムを含み、前記酸化触媒部は、前記酸化触媒よりもパラジウムに対する白金の担持比率が高く設定されることが好ましい。
(5)また、前記酸化触媒部は、前記フィルタの温度特性及び前記粒子状物質の堆積特性から推定される前記成分の酸化効率が高い位置に設けられることが好ましい。
(7)さらに、前記酸化触媒部は、前記フィルタの排気の流れ方向略中央よりも前記上流側のうち前記中央寄りにより多くの前記触媒貴金属が担持されていることがより好ましい。
図1に示すように、本実施形態の排気浄化装置30は、車両に搭載されたディーゼルエンジン(エンジン)10に適用される。図1には、エンジン10に設けられる複数のシリンダ11のうちの一つを示すが、他のシリンダ11も同様の構成である。エンジン10のシリンダ11内には、上下方向に往復摺動するピストン12が設けられる。ピストン12は、コネクティングロッド13を介してクランクシャフト14に接続される。ピストン12は、その頂面に燃焼室となるキャビティ12aが形成されている。
排気浄化装置30は、円筒状のケーシング35内に、排気上流側から順に(直列に)前段酸化触媒31及びフィルタ32が配置されて構成される。なお、フィルタ32の排気下流側に、排気中の窒素酸化物(NOx)を除去するためのNOxトラップ触媒や後段酸化触媒(いずれも図示略)がさらに設けられていてもよい。
前段酸化触媒(酸化触媒)31は、金属やセラミックス等からなるハニカム担体に触媒貴金属が担持されたものであり、排気中の成分(HC,CO,NO等)に対して酸化能を有する触媒である。前段酸化触媒31のハニカム担体はオープンフロー型であり、上流側及び下流側の端部はそれぞれ開放されている。これにより、排気は前段酸化触媒31の内部を上流側から下流側へと流通する。なお、前段酸化触媒31の担体は、フィルタ32の担体よりも熱容量が小さい。
また、触媒貴金属を全てパラジウムにすると(すなわち、Pt比率/Pd比率=0.0/1.0とすると)、触媒が活性温度より高温になっても十分な酸化能が得られないという短所を有する。そのため、触媒貴金属を担体に担持させて酸化触媒を構成するには、これらの長所及び短所が考慮され、白金及びパラジウムの担持比率が設定される。
フィルタ32は、排気中に含まれる粒子状物質(Particulate Matter、以下、PMと略称する)を捕集するDPFと呼ばれる多孔質フィルタ(例えば、セラミックフィルタ)である。なお、PMとは、炭素からなる黒煙(すす)の周囲に燃え残った燃料や潤滑油の成分,硫黄化合物等が付着した粒子状の物質である。
フィルタ32に触媒貴金属を担持させたときにフィルタ32が酸化触媒部32aとして機能するためには、フィルタ32が触媒貴金属の活性温度TAよりも高温になることが必須である。そのため、図3(a)において、フィルタ32の温度が活性温度TA以上にならない領域は、酸化触媒としてほとんど機能しないため排除される。
したがって、本実施形態に係る排気浄化装置30によれば、前段酸化触媒31をフィルタ32よりも上流側、すなわち、ターボチャージャ23の直下流に配置することで、より高温の排気を前段酸化触媒31に流入させることが可能であり、前段酸化触媒31の温度を活性温度に達しやすくすることができる。つまり、前段酸化触媒31を容易に昇温させることができるため、前段酸化触媒31が、下流側の酸化触媒部32aよりもパラジウムの担持比率を高く設定されても、高い浄化性能を維持することができる。言い換えると、前段酸化触媒31の昇温性が向上されることにより、上流側の前段酸化触媒31のパラジウムの担持比率を、下流側の酸化触媒部32aよりも高くすることができ、コストを抑制することができる。したがって、コストを抑制しながら、排気の浄化性能を向上させることができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形することが可能である。
上記実施形態では、ターボチャージャ23とフィルタ32との間に一つの前段酸化触媒31が設けられているが、前段酸化触媒を二つ以上配置して、より排気性能を向上させるような構成としてもよい。この場合、酸化触媒の数が増えるため、個々の酸化触媒の酸化能をそれほど高く設定しなくても、十分排気を浄化することが可能である。
また、上記実施形態では、前段酸化触媒31に熱劣化を防止する成分が添加されているが、触媒貴金属の担持量(特に白金)が十分担持されている場合は、触媒貴金属によって熱劣化を抑制することが可能であるため、熱劣化を防止する成分が添加されていなくてもよい。
なお、本排気浄化装置は、自動車やトラック等の様々な車両に適用可能であり、さらに車両に搭載されるエンジンに限られない。また、ディーゼルエンジンに限られず、ガソリンエンジンから排出される排気を浄化する装置としても利用可能である。
22 排気通路
23 ターボチャージャ
30 排気浄化装置
31 前段酸化触媒(酸化触媒)
32 フィルタ
32a 酸化触媒部
33 熱劣化防止部
Claims (7)
- ターボチャージャを備えたエンジンの排気通路に設けられ、前記エンジンの排気に含まれる粒子状物質を捕集するフィルタと、
前記ターボチャージャと前記フィルタとの間に配置され、前記排気中の成分を酸化する酸化能を有する触媒貴金属が担持された酸化触媒と、を備え、
前記フィルタは、その一部に前記排気中の成分を酸化する酸化能を有する触媒貴金属が担持された酸化触媒部を有し、
前記酸化触媒に担持される前記触媒貴金属および前記酸化触媒部に担持される前記触媒貴金属にはパラジウムが含まれ、
前記酸化触媒は、前記酸化触媒部よりもパラジウムの担持比率が高く設定される
ことを特徴とする、排気浄化装置。 - 前記酸化触媒は、オープンフローハニカム担体に前記触媒貴金属が担持されて構成され、前記フィルタよりも熱容量が小さい
ことを特徴とする、請求項1記載の排気浄化装置。 - 前記酸化触媒に担持される前記触媒貴金属および前記酸化触媒部に担持される前記触媒貴金属は、いずれも白金およびパラジウムを含み、
前記酸化触媒部は、前記酸化触媒よりもパラジウムに対する白金の担持比率が高く設定される
ことを特徴とする、請求項1又は2記載の排気浄化装置。 - 前記酸化触媒には、熱劣化を防止する成分が添加された熱劣化防止部が設けられる
ことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の排気浄化装置。 - 前記酸化触媒部は、前記フィルタの温度特性及び前記粒子状物質の堆積特性から推定される前記成分の酸化効率が高い位置に設けられる
ことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の排気浄化装置。 - 前記酸化触媒部は、前記フィルタの排気の流れ方向略中央よりも上流側に設けられる
ことを特徴とする、請求項5記載の排気浄化装置。 - 前記酸化触媒部は、前記フィルタの排気の流れ方向略中央よりも前記上流側のうち前記中央寄りにより多くの前記触媒貴金属が担持されている
ことを特徴とする、請求項6記載の排気浄化装置。
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