JP2013168200A - 光ディスク装置及び光ディスク - Google Patents

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英紀 丸山
Yukinaga Tanaka
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Abstract

【課題】少なくともサーボ制御をおこなうためのガイド層と、記録再生を行う物理的に溝構造を持たない多層記録再生層を持つ光ディスクにおいて、記録再生層のための調整を短時間で実施可能な光ディスク記録再生装置を提供する。
【解決手段】少なくともサーボ制御をおこなうためのガイド層と、記録再生を行う物理的に溝構造を持たない複数の記録再生層を持つ光ディスクを用い、ガイド層に記録再生層ごとの最適な記録パワーの基準となる目標パワー情報を持ち、目標パワー情報を元に記録再生層に球面収差調整を実施する領域作成のための記録を実施する。
【選択図】図3

Description

本発明は、レーザを用いて光ディスクに記録を行う光ディスク装置及び光ディスクに関する。
これまで光ディスクの大容量化は層数を増やすことで実現してきた。今後、更なる大容量化のために物理的な溝構造を持つ層を多層化することは低コストで光ディスクを製造するにあたり、困難となることが予想される。そこで、記録層を多数積層する場合でも低コストで光ディスクを製造可能とするため、アドレッシング、トラッキングサーボ制御を行うためのアドレスを含む物理的な溝構造(グルーブ)を持つ層(以下、ガイド層と称す)を設け、ランド/グルーブ構造と言った物理的な溝構造を持たない記録再生を行う層(以下、記録再生層と称す)からなる光ディスク(以下、グルーブレスディスクと称す)が特許文献1に記されている。
特開2001−93162号公報
グルーブレスディスクの記録再生を行うためには、一般的に各層ごとに最適な最適記録パワー、球面収差補正量の学習などが必要となる。そのため記録再生層が従来の光ディスクに比較し多くなると一般的に学習時間も延長する。しかし、特許文献1では、最適記録パワーの学習が必要なため、記録再生する際の課題のひとつとして、記録再生層のための学習時間増加がある。そこで本発明の目的は、短時間で学習処理が実現可能な光ディスクおよび光ディスク装置を提供することである。
上記の課題は、例えば、一例として特許請求の範囲に記載の構成により達成される。また、上記の課題は、以下に示す構成によっても解決される。例えば、少なくともサーボ制御をおこなうためのガイド層と、記録再生を行う物理的に溝構造を持たない複数の記録再生層を持つ光ディスクを用い、前記ガイド層に記録再生層ごとの最適な記録パワーの基準となる目標パワー情報を持ち、前記目標パワー情報を元に記録再生層に球面収差調整を実施する領域作成のための記録を実施する。
本発明によれば、迅速に記録のための学習が可能な光ディスク装置を提供することができる。
光ディスク記録再生装置の構成を示すブロック図。 光ディスクの構造図。 データ記録のフローを示す。 管理情報の内容説明図。 光ディスクの構造図。 光ディスクの構造図。 管理情報の内容説明図。 データ記録のフローを示す。 データ記録のフローを示す。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に従う光ディスク装置の一実施例を示すブロック構成図である。
光ディスク装置101は装置に装着された光ディスク102にレーザ光を照射することで情報の記録または再生を行い、SATA(Serial Advanced Technology Attachment)などのインターフェースを通じてPC(Personal Computer)などのホスト103と通信を行う。
光ディスク102の構造を図2に例示する。光ディスク102はトラック(ガイド溝)の構造を持つガイド層と、トラックの構造を持たない複数の記録層を有する。光ディスク装置101は対物レンズ311によって、記録層とガイド層にそれぞれレーザスポットLSwおよびLSgを生じることができる。
本光ディスク装置101は、コントローラ201と信号処理部202と、光ピックアップ203と、光ピックアップ203を光ディスク102の半径方向に移動するスライダモータ204と、スライダモータ204を駆動するスライダ駆動部205と、光ピックアップ203中に備えられた球面収差補正素子309を駆動するための収差補正駆動部206と、光ディスク102を回転するためのスピンドルモータ207と、スピンドルモータ207を回転させるための回転信号を生成するスピンドル制御部208と、スピンドル制御部208が生成する回転信号に応じてスピンドルモータ207を駆動すると共にスピンドルモータ207の回転速度に対応した周波数のFG信号を生成するスピンドル駆動部209と、光ディスク102の記録層とレーザスポットLSwの焦点位置とのずれ量を示す記録層フォーカス誤差信号を生成するフォーカス誤差信号生成部211と、記録層フォーカス誤差信号に応じてフォーカス駆動信号を生成するフォーカス制御部212と、フォーカス駆動信号に応じて光ピックアップ203中に備えられたアクチュエータ312を駆動するフォーカス駆動部213と、記録層トラックと記録層上のレーザスポットLSwの位置のずれ量を示す記録層トラッキング誤差信号を生成するトラッキング誤差信号生成部214と、光ディスク102のガイド層トラックとガイド層上のレーザスポットLSgとの位置ずれ量を示すガイド層トラッキング誤差信号を生成するトラッキング誤差信号生成部210と、記録層トラッキング誤差信号或いはガイド層トラッキング誤差信号に応じてトラッキング駆動信号を生成するトラッキング制御部215と、トラッキング駆動信号に応じてアクチュエータ312を駆動するトラッキング駆動部216と、光ディスク102のガイド層とレーザスポットLSgの焦点位置とのずれ量を示すガイド層フォーカス誤差信号を生成するフォーカス誤差信号生成部217と、ガイド層フォーカス誤差信号に応じたリレーレンズ駆動信号を生成するリレーレンズ制御部218と、リレーレンズ駆動信号に応じてリレーレンズ321を駆動するリレーレンズ駆動部219を備えている。
光ピックアップ203はガイド層にサーボ制御を行うとともに、ディスク上の位置に対応したアドレス及びディスク固有の情報を再生するためのガイド層光学系と、ガイド層からの距離が異なる複数の記録層にデータを記録・再生するための記録層光学系で構成されている。
まず、記録層光学系の動作について説明する。レーザドライバ301は、コントローラ201によって制御されており、レーザダイオード302を駆動する電流を出力する。この駆動電流は、レーザノイズを抑制するために数百MHzの高周波重畳が印加されている。レーザダイオード302は、駆動電流に応じた波形で例えば波長405nmのレーザ光LBwを出射する。出射されたレーザ光はコリメータレンズ303にて平行光となり、ビームスプリッタ304で一部が反射し、集光レンズ305によってパワーモニタ306に集光する。パワーモニタ306は、レーザ光の強度に応じた電流または電圧をコントローラ201にフィードバックする。これによって光ディスク102の記録層に集光するレーザ光LBwの強度が、たとえば2mWなど所望の値に保持される。
一方、ビームスプリッタ304を透過したレーザ光LBwは偏光ビームスプリッタ307にて反射し、収差補正駆動部206にて駆動される球面収差補正素子309によって収束・発散が制御され、ダイクロイックミラー308を透過する。ダイクロイックミラー308は特定の波長の光を反射し、その他の波長の光を透過する光学素子である。ここでは波長405nmの光を透過し、650nmの光を反射するものとする。ダイクロイックミラー308を透過したレーザ光LBwは、1/4波長板310にて円偏光となり、対物レンズ311によって光ディスク102の記録層にレーザスポットLSwとして集光する。ここで、球面収差補正素子309はコントローラ201から収差補正駆動部206を介してグルーブレスディスクの記録層に応じた所定の位置となるように制御が行われる。光ディスク102によって反射したレーザ光LBwは、光ディスク102に記録された情報に応じて強度が変調される。1/4波長板310にて直線偏光となり、ダイクロイックミラー308を経て、偏光ビームスプリッタ307および球面収差補正素子309を透過する。透過したレーザ光LSwは、集光レンズ313によってディテクタ314に集光する。ディテクタ314はレーザ光LBwの強度を検出し、これに応じた信号を信号処理部202に出力する。またフォーカス誤差信号生成部211は、ディテクタ314から出力された信号から、記録層に対する記録層フォーカス誤差信号を生成する。
フォーカス制御部212はコントローラ201からの指令信号により、フォーカス誤差信号に対応したフォーカス駆動信号をフォーカス駆動部213に出力する。フォーカス駆動部213はフォーカス駆動信号に応じてアクチュエータ312を駆動することで記録面に垂直の方向に対物レンズ307の位置を変位させ、記録層にレーザ光LBwが合焦するように記録層フォーカスサーボ制御を行う。ディテクタ310から出力された信号はトラッキング誤差信号生成部214にも入力され、記録層に対する記録層トラッキング誤差信号を生成する。トラッキング制御部215ではコントローラ201からの制御信号によりトラッキング誤差信号生成部214或いはトラッキング誤差信号生成部210の出力に対応したトラッキング駆動信号をトラッキング駆動部216に出力する。
次に、ガイド層光学系について説明する。記録層光学系と同様に、レーザドライバ301はコントローラ201によって制御されており、レーザダイオード315を駆動する電流を出力する。レーザダイオード315は例えば波長650nmのレーザ光LBgを出射する。レーザ光LBgの一部は、コリメータレンズ316、ビームスプリッタ317、集光レンズ318を経て、パワーモニタ319にてパワーがモニタされる。モニタしたパワーをコントローラ201にフィードバックすることで、光ディスク102のガイド層に集光するレーザ光LBgの強度が、たとえば3mWなど所望のパワーに保持される。ビームスプリッタ317を透過したレーザ光LBgは、偏光ビームスプリッタ320を透過し、リレーレンズ321にて収束・発散の制御が行われる。リレーレンズ321を経たレーザ光LBgは、ダイクロイックミラー308にて反射し、1/4波長板310を経て、対物レンズ311により光ディスク102のガイド層にレーザスポットLSgとして集光する。光ディスク102にて反射したレーザ光LBgを偏光ビームスプリッタ320にて反射し、集光レンズ322にてディテクタ323に集光する。
ディテクタ320ではレーザ光の強度を検出し、これに応じた信号を信号処理部202に出力する。信号処理部202は、ディテクタ323から出力されるガイド層にウォブルして形成されたトラックに対応した信号により光ディスク102の回転を制御するための同期信号、記録或いは再生を行う際の基準となるクロック信号を生成するとともに、レーザスポットLSgが追従しているディスク上の位置に対応したアドレスを再生してコントローラ201に出力する。信号処理部202から出力される同期信号とスピンドル駆動部209から出力されるFG信号はスピンドル制御部209に入力される。スピンドル制御部209ではコントローラ201からの制御信号により、光ディスク102を角速度一定で回転させる場合にはスピンドルモータ207の回転速度に対応した周波数のFG信号に基づいたスピンドル駆動信号を出力し、光ディスク102を線速度一定で回転させる場合にはガイド層から再生された同期信号に基づいたスピンドル駆動信号を出力する。スピンドル駆動部212ではスピンドル駆動信号に応じてスピンドルモータ207を駆動することで光ディスクの回転数が所定の値となるようにスピンドル制御が行われる。
フォーカス誤差信号生成部217はディテクタ323から出力された信号から光ディスク102のガイド層とレーザスポットLSgの合焦位置とのずれに対応したガイド層フォーカス誤差信号を生成し、リレーレンズ制御部218はガイド層フォーカス誤差信号に応じたリレーレンズ駆動信号を生成する。リレーレンズ駆動部219はリレーレンズ駆動信号に応じてリレーレンズ321を駆動することで、レーザスポットLSgがガイド層で合焦するようにガイド層フォーカスサーボ制御を行う。また、トラッキング誤差信号生成部210は、ディテクタ323から出力された信号から、光ディスク102のガイド層のトラックとレーザスポットLSgの位置のずれに対応したガイド層トラッキング誤差信号を生成し、トラッキング制御部215に出力する。トラッキング制御部215ではコントローラ201からの制御信号によりトラッキング誤差信号生成部214或いはトラッキング誤差信号生成部210の出力に対応したトラッキング駆動信号をトラッキング駆動部216に出力する。
記録層に記録を行う際には、フォーカス誤差信号生成部211から出力される記録層フォーカス誤差信号に基づいて生成されたフォーカス駆動信号によりアクチュエータ312を駆動することで記録層にレーザスポットLSwが記録層で合焦するように記録層フォーカスサーボ制御が行われ、フォーカス誤差信号生成部217から出力されるガイド層フォーカス誤差信号に基づいて生成されたリレーレンズ駆動信号によりリレーレンズ315を駆動することでガイド層にレーザスポットLSgが記録層で合焦するようにガイド層フォーカスサーボ制御が行われる。また、コントローラ201からの制御信号によりトラッキング制御部215からはトラッキング誤差信号生成部210から出力されるガイド層トラッキング誤差信号に基づいて生成されたトラッキング駆動信号がトラッキング駆動部216に出力される。トラッキング駆動部216はトラッキング駆動信号に応じてアクチュエータ312を駆動することでガイド層のトラックをレーザスポットLSgが追従するようにトラッキングサーボ制御が行われる。また、コントローラ202からの制御信号を受けたスライダ制御部220ではトラッキング駆動信号の平均値に基づいてスライダモータ204を駆動するスライダ駆動信号を出力する。このスライダ駆動信号に従ってスライダ駆動部205によりスライダモータ204を駆動し、アクチュエータ312がディスク半径方向可動範囲の中心位置近傍で動作するように光ピックアップ203をディスク半径方向に移送する。
ホスト103から入力された記録層に記録するデータ及びデータを記録するディスク上の位置に対応したアドレス情報がコントローラ201から信号処理部202に出力される。信号処理部202では入力されたデータ及びアドレス情報をガイド層から再生された基準クロック信号に基づいて所定の方式で変調し、レーザドライバ301に出力する。レーザドライバ301は信号処理部202の出力に応じた駆動電流をレーザダイオード302に出力し、レーザダイオード302が対応した強度でレーザ光LBwを出射することで光ディスク102の記録層に記録が行われる。これにより、ガイド層に形成されたトラックに追従しながら記録層に記録を行うため、ガイド層のトラックのスパイラルと同じ軌跡で記録層に情報の記録が行われる。例えばガイド層のトラックが内周から外周に向かってスパイラル状に形成されていると、記録層により記録される軌跡は全ての層が同じように内周から外周に向かってスパイラル状に形成される。
記録層に記録された情報を再生する場合には、フォーカス誤差信号生成部211から出力される記録層フォーカス誤差信号に基づいて生成されたフォーカス駆動信号によりアクチュエータ312を駆動することで記録層にレーザスポットLSwが記録層で合焦するように記録層フォーカスサーボ制御が行われ、フォーカス誤差信号生成部217から出力されるガイド層フォーカス誤差信号に基づいて生成されたリレーレンズ駆動信号によりリレーレンズ321を駆動することでガイド層にレーザスポットLSgがガイド層で合焦するようにガイド層フォーカスサーボ制御が行われる。また、記録層に記録された情報の軌跡からなるトラックと記録層に照射されたレーザスポットLSwとのずれに対応したトラッキング誤差信号がトラッキング誤差検出部214から出力される。コントローラ201からの制御信号によりトラッキング制御部215からはトラッキング誤差信号生成部214から出力される記録層トラッキング誤差信号に基づいて生成されたトラッキング駆動信号がトラッキング駆動部216に出力される。トラッキング駆動部216はトラッキング駆動信号に応じてアクチュエータ312を駆動することで記録層に記録された情報の軌跡からなるトラックをレーザスポットLSwが追従するようにトラッキングサーボ制御が行われ、ディテクタ313から記録層からの再生信号が出力される。また、コントローラ202からの制御信号を受けたスライダ制御部220ではトラッキング駆動信号の平均値に基づいてスライダモータ204を駆動するスライダ駆動信号を出力する。このスライダ駆動信号に従ってスライダ駆動部205によりスライダモータ204を駆動し、アクチュエータ312がディスク半径方向可動範囲の中心位置近傍で動作するように光ピックアップ203をディスク半径方向に移送する。信号処理部202では入力された再生信号から光ディスク102の回転を制御するための同期信号、再生を行う際の基準となるクロック信号を生成する。また、信号処理部202は再生信号に対して増幅、等化、復号などの処理を行い、復号したデータ及びデータのディスク上の位置に対応したアドレス情報をコントローラ201に出力する。コントローラ201は再生したデータをホスト103に出力する。
なお、ここではレーザダイオード302とレーザダイオード315を駆動するために同一のレーザドライバ301を用いたが、それぞれのレーザダイオードに固有のレーザドライバを備えても良い。また、球面収差補正素子309は、405nmの光学系および650nmの光学系の両方に影響する位置に配置されてもよく、たとえば1/4波長板310とダイクロイックミラー308の間に設置しても良い。
図3は本発明のデータ記録のフローを示す。まず、ディスク挿入(s50)が行われ、ディスク回転(s51)が実施される。ここで、まずサーボ制御の基準となるガイド層へフォーカスオン(s52)が実施される。さらに同じくガイド層へトラックオン(s53)が実施される。この状態でガイド層でのサーボ制御が可能となる。ガイド層のサーボ制御が可能となることで次にガイド層の管理情報リード(s54)が実施される。さらにデータを記録再生する記録再生層へフォーカスオン(s55)される。ここで、球面収差調整は記録部分で行う必要があるため未記録確認(s56)が実施される。未記録であった場合は記録を実施する必要があるが安定した記録を行うため最適な記録パワーを求める必要がある。ここでs54にて再生済みのガイド層の管理情報に最適な記録パワーの基準となる目標パワー情報をもたせることで、この情報を元に記録再生層の記録(s57)を行うことで少なくとも球面収差調整を実施するための領域作成のために実施する記録に対し最適な記録パワーを求める処理が不要となる。このような方法で記録を実施し、調整領域作成(s58)を実施することで球面収差調整の準備完了となる。
なお、ここで、未記録確認(s56)で記録済みであった場合は記録部分となる調整領域作成の必要がなく、ガイド層の管理情報を元に記録再生層の記録(s57)と、調整領域作成(s58)がスキップ可能となる。調整領域で球面収差調整(s59)を行い、球面収差が最適となる。さらにこの最適な球面収差調整の状態で記録パワー調整(s60)を実施することで球面収差、記録パワーとも最適化され、情報の記録(s61)が安定的に開始可能となる。図4に本発明の管理情報の内容を示す。管理情報とはディスクに依存する情報を保存する領域であって、記録再生層の各層ごとに目標パワーを登録し、ガイド層の管理情報リード(s54)することにより、目標パワーが定まり、記録再生層の記録(s57)が実施可能となる。
また、以下の方法により、高速な調整処理が可能な低コストの光ディスクが提供可能となる。先に説明したように、大容量化の課題の一つは光ディスクのコストアップである。コストアップの要因として、大容量化のため新たに規格を制定し、新規格に合致させるため光ディスク製造費用がアップし光ディスクのコストアップを招く。一方で光ディスクは、リムーバブル媒体としてメーカを問わず読み書き可能であることが求められ、規格化し、互換を図ることは重要となる。以上から、本発明の光ディスクでは、ガイド層には既存の光ディスク規格を用いることで低コスト化が図れる。図5は本発明の光ディスクの構造を示す。ガイド層110を、既存の光ディスクとして普及しているCD規格に準拠させることで光ディスク102の製造時に、既存のCD規格向け製造設備を流用可能となりコストアップを低減できる。ここで、ガイド層をCD規格準拠とした場合に面密度を決めるトラックピッチが既存のDVDに比較し広いため、記録再生のトラックピッチも比較的広くなり記録密度が低くなり比較的大容量化が困難となる。そこで、より大容量化をするためにガイド層のトラックピッチをより狭くすることで実現可能となる。
図6は本発明の光ディスクの構造を示しており、ガイド層111としてDVD規格準拠としている。CD規格に比較しDVD規格はよりトラックピッチが狭く、大容量化と低コスト化が両立可能となる。
また、以下の方法により、より高速な調整により記録が可能な光ディスク記録再生装置が提供できる。先に説明した方法で、調整領域を作成するための記録パワー調整が不要となることを示した。ここで、調整領域作成後の球面収差調整および記録パワー調整は必須であった。球面収差は板厚と呼ばれる光ディスクの表面から記録面までの距離に依存し、主に個々の光ディスク間の板厚ばらつき、個々の光ディスク記録再生装置ばらつきを取り除くために実施される。また、記録パワーは主に、球面収差調整結果と個々の光ディスクの記録特性ばらつき、個々の光ディスク記録再生装置ばらつきを取り除くために実施される。以上から、過去にあるドライブで調整を実施し記録した場合に、同一ディスク、同一ドライブにて追記する場合、調整結果は調整した個々の光ディスクに依存するといえる。
図7は本発明の管理情報の内容を示す。管理情報に記録したドライブのドライブ名、FW(ドライブ制御プログラム)のRev.、学習後の最適パワーおよび球面収差調整の最適調整値を登録することで、以下に説明するフローにより、より高速に記録が可能な光ディスク記録再生装置が提供できる。図8は本発明のデータ記録のフローを示す。記録パワー調整(s60)を実施し、記録(s61)を実施するまでのフローは先に説明済みの処理と同一である。記録完了後、球面収差調整結果、記録パワー調整結果をガイド層の管理情報に記録(s62)を行う。記録後の光ディスクには球面収差調整結果、記録パワー調整結果が保存されているため次回、同一の光ディスクに同一の光ディスク記録再生装置で記録する場合には調整が不要となる。以下、図を用いて説明する。図9は本発明のデータ記録のフローを示す。光ディスクが未記録であるかを確認する処理(s56)まではフローは先に説明済みの処理と同一である。記録済みであった場合には、記録を実施する光ディスク記録再生装置自身で過去に記録した光ディスクであるかを個別IDなどから特定する。同一光ディスク記録再生装置と特定できた場合には、調整結果がガイド層に記録されているか確認し(s64)、調整結果が記録されている場合には即、記録(s61)を実施する。ガイド層に記録する調整結果として、層ごとの最適記録パワー調整結果、層ごとの球面収差調整結果について説明してきたが、先に説明してきたように、個々の光ディスクのばらつき、個々の光ディスク記録再生装置ばらつきに依存する調整であればこれに限らない。例えば記録再生層の反射率ばらつきによって変動するフォーカスエラーの振幅などである。
これまで特にガイド層の記録方式について述べてこなかったが、DVD-RWなどの書き換え型媒体の場合には、調整結果の格納領域の残量に応じて過去の調整結果を書き換えるなどの管理を実施し、DVD-Rなどの追記型媒体とした場合には追記不可となるまで調整結果を保存するなどの管理を実施することで効率的な管理を実施する。
本発明の光ディスクをCD規格準拠もしくはDVD規格準拠の光ディスク記録再生装置に誤ってロードした場合に、レーザから見て手前側に多層の記録再生層があるが認識できず、CD規格準拠もしくはDVD規格準拠の光ディスクとして認識してしまう可能性がある。その際に誤ってガイド層へデータの記録を行ってしまうと光学的、サーボ制御の観点から強パワーによる光ディスク破壊や、サーボ制御乱れによる光ディスクの傷付けの可能性がある。そこで、ガイド層の管理情報をCD規格準拠もしくはDVD規格準拠としながら、CD/DVD対応光ディスク記録再生装置で読み取った場合には記録不可となるように設定することでCD/DVD対応光ディスク記録再生装置では再生のみ許可され、強パワーによる光ディスク破壊や、サーボ制御乱れによる光ディスクの傷付けを防止できる。ここで記録不可とするために具体的にはファイナライズ済みとすることなどである。
なお、本発明はこれまで説明してきた実施の形態に限定されるものではなく、様々な形態が考えられる。例えば、これまで説明してきた実施の形態は本発明をわかりやすく説明したものであり、必ずしも全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
101 光ディスク装置
102 光ディスク
103 ホスト
110 ガイド層
111 ガイド層
201 コントローラ
202 信号処理部
203 光ピックアップ
204 スライダモータ
205 スライダ駆動部
207 スピンドルモータ
208 スピンドル制御部
209 スピンドル駆動部
210 トラッキング誤差信号生成部
211 フォーカス誤差信号生成部
212 フォーカス制御部
213 フォーカス駆動部
214 トラッキング誤差信号生成部
215 トラッキング制御部
216 トラッキング駆動部
217 フォーカス誤差信号生成部
218 リレーレンズ制御部
219 リレーレンズ駆動部
220 スライダ制御部
301 レーザドライバ
302 レーザダイオード
303 コリメータレンズ
304 ビームスプリッタ
305 集光レンズ
306 パワーモニタ
307 偏光ビームスプリッタ
308 ダイクロイックミラー
309 球面収差補正素子
310 1/4波長板
311 対物レンズ
312 アクチュエータ
313 集光レンズ
314 ディテクタ
315 レーザダイオード
316 コリメータレンズ
317 ビームスプリッタ
318 集光レンズ
319 パワーモニタ
320偏光ビームスプリッタ
321 リレーレンズ
322 集光レンズ
323 ディテクタ

Claims (9)

  1. 少なくともサーボ制御をおこなうためのガイド層と、物理的な溝構造を持たない複数の記録層とを有する光ディスクに対し情報の記録を行う光ディスク装置であって、
    前記ガイド層用のレーザ光を出射するガイド層用光源と、
    前記記録層に対しデータを記録するためのレーザ光を出射する記録層用光源と、
    前記ガイド層用光源及び前記記録層用光源から出射されたレーザ光をガイド層と記録層へそれぞれ集光する対物レンズと、
    前記記録層用光源から出射されたレーザ光の球面収差を補正する球面収差補正手段と、を備え、
    前記ガイド層用光源により前記ガイド層へレーザ光を照射して、前記記録層ごとの最適な記録パワーの基準となる目標パワーを示す管理情報を前記ガイド層から読み出し、
    前記ガイド層から読み出した前記目標パワー情報に基づいて、前記記録層用光源により前記記録層へレーザ光を照射し、球面収差調整を実施する調整領域を前記記録層に作成するための記録動作を行ない、前記調整領域において前記球面収差補正手段による球面収差調整を行うことを特徴とする光ディスク装置。
  2. 請求項1に記載の光ディスク装置であって、
    前記記録層に記録済領域がある場合には、当該記録層において前記調整領域作成のための記録動作を省略し、当該記録済領域において前記球面収差補正手段による球面収差調整を行うことを特徴とする光ディスク装置。
  3. 請求項1に記載の光ディスク装置であって、
    前記光ディスクへの情報の記録動作終了後、各記録層ごとの最適な球面収差調整値又は各記録層ごとの最適な記録パワー調整値に関する情報を、前記ガイド層に記録することを特徴とする光ディスク装置。
  4. 請求項1に記載の光ディスク装置であって、
    前記光ディスクの前記ガイド層に各記録層ごとの最適な球面収差調整値又は各記録層ごとの最適な記録パワー調整値に関する情報が記録されている場合には、球面収差調整処理又は各記録層ごとの最適な記録パワー調整を省略し、前記記録層への情報の記録を開始することを特徴とする光ディスク装置。
  5. 少なくともサーボ制御をおこなうためのガイド層と物理的な溝構造を持たない複数の記録層とを有する光ディスクにおいて、
    前記ガイド層がCD規格準拠であることを特徴とする光ディスク。
  6. 少なくともサーボ制御をおこなうためのガイド層と物理的な溝構造を持たない複数の記録層とを有する光ディスクにおいて、
    前記ガイド層がDVD規格準拠であることを特徴とする光ディスク。
  7. 請求項5または6に記載の光ディスクであって、
    前記ガイド層が書き換え可能であることを特徴とする光ディスク。
  8. 請求項5または6に記載の光ディスクであって、
    前記ガイド層が追記可能であることを特徴とする光ディスク。
  9. 請求項5から8のいずれか1項に記載の光ディスクであって、
    前記光ディスクのガイド層がCD/DVD規格準拠であり、前記ガイド層の管理情報がファイナライズ登録されており、前記ガイド層にCD/DVD規格準拠として追記不可であることを特徴とする光ディスク。
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