JP2013167445A - 欠陥抽出装置および欠陥抽出方法 - Google Patents

欠陥抽出装置および欠陥抽出方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2013167445A
JP2013167445A JP2012029012A JP2012029012A JP2013167445A JP 2013167445 A JP2013167445 A JP 2013167445A JP 2012029012 A JP2012029012 A JP 2012029012A JP 2012029012 A JP2012029012 A JP 2012029012A JP 2013167445 A JP2013167445 A JP 2013167445A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
measurement
defect
point
reference point
dimensional
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012029012A
Other languages
English (en)
Inventor
Masataka Toda
昌孝 戸田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin Seiki Co Ltd filed Critical Aisin Seiki Co Ltd
Priority to JP2012029012A priority Critical patent/JP2013167445A/ja
Publication of JP2013167445A publication Critical patent/JP2013167445A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)

Abstract

【課題】測定対象物が鋳造品である場合であっても、正確に欠陥を抽出することが可能な欠陥抽出装置および欠陥抽出方法を提供すること。
【解決手段】本発明の一実施形態では、測定対象物の形状に対応する多数の測定点の3次元の位置情報を含む測定点データを取得し(S10)、全測定点を、加工平面点群と加工平面以外の点群とに分離し、それぞれについて位置合わせを行う全点による分離位置合わせルーチンを行う(S14)。次いで、3次元対応点間距離を算出して第1の誤対応領域を抽出し、次いで2次元対応点間距離を算出して、第1の誤対応領域から第2の誤対応領域を抽出し、第2の誤対応領域の特徴量と設定値とを比較して該第2の誤対応領域が欠陥か否かを判定する欠陥判定ルーチンを行う(S15)。
【選択図】図8A

Description

本発明は、欠陥抽出装置および欠陥抽出方法に関し、より詳細には、測定対象物の形状に対応する多数の測定点とこの測定点に対応する多数の基準点とを位置合わせすることで測定対象物の欠陥を抽出する欠陥抽出装置および欠陥抽出方法に関する。
測定点群と基準点群とを位置合わせ(マッチング)することで測定対象物に対する測定結果を評価する技術が開発されている。従来、特許文献1および特許文献2にて提案されている測定対象物の物体形状を評価する技術では、対応する測定点と基準点との間の距離を逐次収束させる逐次収束処理に基づいて測定点と基準点との位置合わせを行い、該位置合わせ処理後の測定点データと基準点データとに基づいて測定対象物の形状を評価する。
特許文献1にて提案された物体形状評価では、測定対象物にスリット光を照射して測定対象物の表面形状に応じて湾曲する帯状の光をカメラ等により受光することにより、測定対象物の3次元断面形状に対応する測定点の全てに関する全測定点データを取得する。次いで、全測定点データからエッジ検出処理を行ってエッジ測定点群を検出し、ICP(iterative closest point)法等により、該検出されたエッジ測定点群をエッジ基準点データから読み出されたエッジ基準点群に近づける位置合わせを行い、該位置合わせにおいて、対応するエッジ基準点群にエッジ測定点群を位置合わせするための合同変換パラメータE(R、t)(R:回転行列、t:並進移動ベクトル)を求める。次いで、該求められた合同変換パラメータを用いて、全測定点データからの全測定点群を、全基準点データからの全基準点に近づける位置合わせを行う。このように、特許文献1にて提案された技術によれば、孔や切り欠きとは違って明確な実態的形状を表しているエッジにより測定点の基準点への位置合わせを行っているので、傾斜面や孔や切り欠きといったその測定誤差が大きくなるような特定の測定領域が存在する場合であっても、測定点群と基準点群との良好な位置合わせを行うことができる。
なお、本明細書において、「基準点」とは、測定対象物の表面全体の基準となる点であって、測定対象物の表面形状の、測定点の位置合わせのターゲットとなる点であり、欠陥が無い理想的な仕上がりを有する測定対象物(以降、“マスタ”とも呼ぶ)に対して上記スリット光による測定対象物の3次元断面形状の測定を行った場合の測定点に対応するものである。よって、基準点データは、3次元の位置情報(X、Y、Z)を有する。また、エッジ基準点は、測定対象物の表面に形成されているエッジに関する基準点である。
特許文献2にて提案された物体形状評価では、上述の特許文献1と同様にて全測定点データを取得し、該測定された全測定点データの各々について、ICP法などにより、検出された測定点を対応する基準点に近づける位置合わせを行い、対応する基準点群に測定点群を位置合わせするための合同変換パラメータE(R、t)を求める。そして、該求められた合同変換パラメータE(R、t)を用いて、全測定点データからの全測定点群を、全基準点データからの全基準点に近づける位置合わせを行う。該対応付けの後に、測定点群と基準点群とのいずれかの点群においてその点群に属する各点(測定点、または基準点)に対して、隣接する点(測定点、または基準点)との間の距離(以降、“隣接する点における隣接点間距離”とも呼ぶ)に基づいて、重み係数を割り当てる。該割り当てられた重み係数は、対応する測定点と基準点との間の距離を逐次収束させる逐次収束処理(上記位置合わせ)における逐次収束評価値を求める際に用いられ、隣接する点における隣接点間距離によって逐次収束評価値に及ぼす影響度が調整される。よって、測定点群と基準点群との間の良好な合同変換を実現することができる。
特許文献1および特許文献2における欠陥評価においては、全基準点について、ある基準点が有する3次元の位置情報(X、Y、Z)と、対応する位置合わせ後の測定点の3次元の位置情報(X、Y、Z)とによりユークリッド距離を算出することにより、ある基準点とそれに対応する位置合わせ後の測定点との間の距離(以降、“3次元対応点間距離”とも呼ぶ)を算出する。全基準点について、算出された3次元対応点間距離を、3次元対応点間距離しきい値(以降、“第1のしきい値”とも呼ぶ)と比較して、該第1のしきい値以上の3次元対応点間距離に対応する位置合わせ後の測定点を抽出し、該抽出された測定点群を誤対応領域(欠陥に対応した測定点を含むと推定された領域)とする。該誤対応領域が抽出されると、該誤対応領域に属する測定点の各々について、隣接する測定点の間の3次元の位置情報により算出された距離(以降、“測定点の3次元隣接点間距離”とも呼ぶ)と、予め設定された隣接点間距離しきい値(以降、“第2のしきい値”とも呼ぶ)とを比較して、第2のしきい値よりも小さい値の測定点の3次元隣接点間距離に対応する、誤対応領域に含まれる測定点を近傍測定点として抽出することにより、誤対応領域に属する測定点の分布密度を算定する。さらに、抽出された近傍測定点の数と予め設定された近傍測定点数しきい値(以降、“第3のしきい値”とも呼ぶ)とを比較して、抽出された近傍測定点の数が第3のしきい値以上の場合、該第3のしきい値以上の近傍測定点にて規定される領域を表面欠陥として判定する。
特開2011−163822号公報 特開2010−107300号公報
以上から明らかなように、測定対象物の形状に対応する測定点群を基準点群に位置合わせすることにより、測定対象物の形状を評価する方法においては、上述の特許文献1および特許文献2にて提案された方式は有力であるが、これら評価方法を用いる方式であっても、アルミダイキャストといった鋳造品に対して、切粉残り、はがれ、バリといった欠陥を安定的に検出するためには、まだ改善しなければならない課題が残されている。
測定対象物が鋳造品である場合、鋳造品の精度は低いので、同じ金型を用いても、加工定位が鋳肌面である場合、鋳造品における該加工定位(鋳肌面)がばらついてしまう(例えば、最大0.2mm)。このように加工定位がばらつくと、加工定位に対して上記鋳造品の加工面が決まるため、加工面の、上記鋳造品の厚さ方向の位置(後述するZ軸方向の位置)および鋳造品に形成された溝の深さもばらつくことになる。これらバラツキについて図1を用いて説明する。
図1(a)は、従来のマスタの斜視図であり、図1(b)は図1(a)のA−A’断面図である。図1(c)は、従来の測定対象物の斜視図であり、図1(d)は、図(c)のB−B’断面図である。さらに図1(e)は、図1(b)に示した測定対象物の測定点を図1(a)に示したマスタの基準点に位置合わせした際の概念図であり、図1(f)は、図1(e)の概念図における、図1(a)のA−A’線および図1(c)のB−B’線に対応する断面図であって、図1(b)と図1(d)とを重ね合わせた図である。
図1(a)において、欠陥が無い理想的な仕上がりの鋳造品であるマスタ1aには溝が形成されており、鋳肌面である加工定位2aに対して加工面4aが決められており、図1(b)に示されるように、加工面4aと溝底3aとの間の距離が溝の深さHmmとなる。一方、図1(c)には、マスタ1aと同一の金型で作製した測定対象物1bであって、溝底3bに0.3mmの深さの欠陥(窪み)5が形成されている。ここで、加工定位2bは加工定位2aに対して0.2mmずれているとすると、図1(d)に示されているように、加工面4bと溝底3bとの間の距離である溝の深さは(H−0.2)mmとなる。
このように、測定対象物1bの加工定位2bがばらつくと、それに応じて測定対象物1bの溝の深さも変動してしまう。よって、特許文献1および特許文献2にて提案された従来法では、この加工定位のばらつきによる測定対象物の溝の深さの変動を吸収するために、欠陥評価時における上記第1のしきい値としての3次元対応点間距離しきい値を大きめに設定しなければならない。従って、適切な3次元対応点間距離しきい値の場合では検出されていた欠陥の中で、ある欠陥(適切な3次元対応点間距離しきい値と大きめに設定された3次元対応点間距離しきい値との間のサイズの欠陥)は検出できなくなってしまう。
また、測定対象物1bの加工定位2bに0.2mmのバラツキがある場合、図1(f)に示されるように、マスタ1aと測定対象物1bとの位置合わせを特許文献1に開示された方法により行うと、加工面4aと加工面4bとは0.1mm離れ、また、溝底3bと溝底3aとも0.1mm離れる。従って、図1(e)に示されるように、欠陥評価(欠陥抽出)時においては、欠陥5はそのサイズが小さくなってしまった欠陥6となってしまう。よって、加工定位のバラツキにより、同じ欠陥でも欠陥特徴量が小さくなってしまい、欠陥検出精度が低下してしまう。
また、測定対象物である鋳造品に形成された溝の溝壁面は鋳造時のままなのでその表面は粗く、一定でないため、上記測定点データ取得時のスリット光による、溝壁面(垂直側面)でのレーザ散乱は一定にならず、鋳肌面である溝壁面に形成されたミクロな凹凸部に起因する線状ノイズが発生してしまうことがある。このように線状ノイズが発生してしまうと、特許文献1および特許文献2にて提案された従来法では、このミクロな凹凸部と、はがれといった欠陥との区別ができず、誤判定に繋がってしまう。
図2は、従来の、測定対象物としての鋳造品に形成された溝の溝壁面(垂直側面)にスリット光を照射し、その反射光を受光する様子を説明するための図である。
図2において、鋳造品20には溝が形成されており、該溝の溝壁面23は鋳肌面である。また、符号22は加工面であり、符号25は溝底である。上述のように、溝壁面23は鋳肌面であるので、ミクロな凹凸部24が形成されていることがある。スリット光21を鋳造品20の表面に照射し、その表面にて反射された反射光をRFセンサカメラ27にて受光して、測定点データを演算する。図2は、エッジ26にスリット光21が照射される形態である。
図3(a)は図2の形態においてRFセンサカメラ25にて取得された画像を示す図であり、図3(b)、3(c)は、所定の輝度取得位置における輝度プロファイルを示す図である。
図3(a)に示されるように、RFセンサカメラ25にて取得された画像は、図2におけるエッジ26に対応するエッジ像31を有している。また、図2においては、鋳肌面である溝壁面23にはミクロな凹凸部24が形成されているので、図3(a)に示される画像は、図2における凹凸部24に対応する凹凸部像32も有する。さらに、図2においては図示しいていないが、溝壁面23には凹凸部24よりもサイズの小さい凹凸部が5つ形成されており、図3(a)の画像においては、これら5つの凹凸部に対応する像は、凹凸部像33である。図3(b)は、図3(a)における輝度取得位置P1における輝度プロファイルである。図3(b)において、凹凸部像33に対応する位置にピークAがあり、エッジ像31に対応する位置にピークBがあり、ピークAとピークBとの輝度総和を比較すると、A<Bとなる。一方、図3(c)は、図3(a)における輝度取得位置P2における輝度プロファイルである。図3(c)において、凹凸部像32に対応する位置にピークCがあり、エッジ像31に対応する位置にピークBがあり、ピークCとピークBとの輝度総和を比較すると、C>Bとなる。
ここで、欠陥評価の際に、像(例えば、スリット像)が2つ以上ある場合、像の総輝度和の大きい方を選択するというアルゴリズムを用いる場合、図3(a)の輝度取得位置P2においては、図3(c)から分かるように総輝度和は凹凸部像32の方がエッジ像31よりも大きいので、凹凸部像32に対応する領域においては、凹凸部像32が選択される。従って、画像処理後の形状データは、図4(a)のようになる。この図4(a)の画像データから欠陥評価をすると、図4(b)に示すようなはがれ40が検出されることになる。しかしながら、図2と比較すると、鋳肌面23に形成されているのはミクロな凹凸部24であり、はがれ40は形成されていない。このように、従来法では、取得された画像データに線状ノイズがあり、該線状ノイズの総輝度和が対応する表面(例えば、エッジなど)の総輝度和よりも大きくなる場合、その線状ノイズを測定位置として判断してしまい、実際の形状とは異なる形状の欠陥として誤認識してしまうことに繋がる。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、測定対象物が鋳造品である場合であっても、正確に欠陥を抽出することが可能な欠陥抽出装置および欠陥抽出方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、上記測定対象物としての鋳造品の加工定位がばらついたとしても、欠陥検出の精度の低下を低減することが可能な欠陥抽出装置および欠陥抽出方法を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、上記測定対象物としての鋳造品に形成された溝の溝壁面に形成された欠陥ではない凹凸部に起因した線状ノイズが発生しても、該線状ノイズによる欠陥の誤判定を低減することが可能な欠陥抽出装置および欠陥抽出方法を提供することにある。
このような目的を達成するために、本発明の第1の態様は、欠陥抽出装置であって、測定対象物の形状に対応する多数の測定点の3次元の位置情報を含む測定点データを取得する手段と、前記測定対象物の基準形状に対応する多数の基準点の3次元の位置情報を含む基準点データが格納されている基準データ格納部と、対応する測定点と基準点との間の距離を逐次収束させて前記測定点を前記基準点に対して位置合せする位置合わせ手段と、前記位置合せ後の測定点データと、前記基準点データとに基づいて、前記測定対象物の表面欠陥を評価する表面欠陥評価手段とを備え、前記位置合せ手段は、全測定点から加工平面に属する測定点と、該加工平面以外の面に属する測定点とに分離する手段と、前記分離された加工平面に属する測定点と、該加工平面に属する測定点に対応する基準点との位置合わせを行う手段と、前記分離された加工平面以外の面に属する測定点と、該加工平面以外の面に属する測定点に対応する基準点との位置合せを行う手段とを有することを特徴とする。
本発明の第2の態様は、欠陥抽出装置であって、測定対象物の形状に対応する多数の測定点の3次元の位置情報を含む測定点データを取得する手段と、前記測定対象物の基準形状に対応する多数の基準点の3次元の位置情報を含む基準点データ、および前記測定対象物の基準形状のうち、エッジに関するエッジ基準点の3次元の位置情報を含むエッジ基準点データが格納されている基準データ格納部と、対応する測定点と基準点との間の距離を逐次収束させて前記測定点を前記基準点に対して位置合せする位置合わせ手段と、前記位置合せ後の測定点データと、前記基準点データとに基づいて、前記測定対象物の表面欠陥を評価する表面欠陥評価手段とを備え、前記表面欠陥評価手段は、全基準点について、ある基準点の3次元の位置情報と該ある基準点に対応する前記位置合わせ後の測定点の3次元の位置情報とにより、前記ある基準点と該ある基準点に対応する前記位置合わせ後の測定点との間の3次元の距離を算出する手段と、前記算出された3次元の距離により、全測定点から第1の欠陥の候補点群を抽出する手段と、前記抽出された第1の欠陥の候補点群に属する測定点の各々と、対応する前記エッジ基準点との間の2次元の距離を算出する手段であって、前記2次元は、前記測定対象物を保持する保持部の保持面を規定する2次元であり、前記エッジ基準点の前記2次元の位置情報と、該エッジ基準点に対応する、前記抽出された第1の欠陥の候補点群に属する測定点の前記2次元の位置情報とにより、前記2次元の距離を算出する手段と、前記算出された2次元の距離により、前記第1の欠陥の候補点群から第2の欠陥の候補点群を抽出する手段と、前記抽出された第2の欠陥の候補点の特徴量を設定値と比較して、該第2の欠陥の候補点が欠陥に対応するか否かを判定する手段とを有することを特徴とする。
本発明の第3の態様は、欠陥抽出方法であって、測定対象物にスリット光を照射し、該照射により該測定対象物の表面にて反射された光を受光して、前記測定対象物の形状に対応した画像データを取得する工程と、前記画像データに基づいて、前記測定対象物の形状に対応する多数の測定点の3次元の位置情報を含む測定点データを取得する工程と、前記測定対象物の基準形状に対応する多数の基準点の3次元の位置情報を含む基準点データと、前記測定点データとに基づいて、対応する測定点と基準点との間の距離を逐次収束させて前記測定点を前記基準点に対して位置合せする位置合わせ工程と、前記位置合せ後の測定点データと、前記基準点データとに基づいて、前記測定対象物の表面欠陥を評価する表面欠陥評価工程とを有し、前記位置合せ工程は、全測定点から加工平面に属する測定点と、該加工平面以外の面に属する測定点とに分離し、前記分離された加工平面に属する測定点と、該加工平面に属する測定点に対応する基準点との位置合わせを行い、前記分離された加工平面以外の面に属する測定点と、該加工平面以外の面に属する測定点に対応する基準点との位置合せを行うことを特徴とする。
本発明の第4の態様は、欠陥抽出方法であって、測定対象物にスリット光を照射し、該照射により該測定対象物の表面にて反射された光を受光して、前記測定対象物の形状に対応した画像データを取得する工程と、前記画像データに基づいて、前記測定対象物の形状に対応する多数の測定点の3次元の位置情報を含む測定点データを取得する工程と、前記測定対象物の基準形状に対応する多数の基準点の3次元の位置情報を含む基準点データと、前記測定点データとに基づいて、対応する測定点と基準点との間の距離を逐次収束させて前記測定点を前記基準点に対して位置合せする位置合わせ工程と、前記位置合せ後の測定点データと、前記基準点データとに基づいて、前記測定対象物の表面欠陥を評価する表面欠陥評価工程とを有し、前記表面欠陥評価工程は、全基準点について、ある基準点の3次元の位置情報と該ある基準点に対応する前記位置合わせ後の測定点の3次元の位置情報とにより、前記ある基準点と該ある基準点に対応する前記位置合わせ後の測定点との間の3次元の距離を算出する工程と、前記算出された3次元の距離により、全測定点から第1の欠陥の候補点群を抽出する工程と、前記抽出された第1の欠陥の候補点群に属する測定点の各々と、対応する、前記測定対象物の基準形状のうち、エッジに関するエッジ基準点との間の2次元の距離を算出する手段であって、前記2次元は、前記測定対象物を保持する保持部の保持面を規定する2次元であり、前記エッジ基準点の前記2次元の位置情報と、該エッジ基準点に対応する、前記抽出された第1の欠陥の候補点群に属する測定点の前記2次元の位置情報とにより、前記2次元の距離を算出する工程と、前記算出された2次元の距離により、前記第1の欠陥の候補点群から第2の欠陥の候補点群を抽出する工程と、前記抽出された第2の欠陥の候補点の特徴量を設定値と比較して、該第2の欠陥の候補点が欠陥に対応するか否かを判定する工程とを含むことを特徴とする。
本発明によれば、測定対象物が鋳造品である場合であっても、正確に欠陥を抽出することが可能である。
従来の加工定位のバラツキの影響を説明するための図である。 従来の、測定対象物としての鋳造品に形成された溝の溝壁面(垂直側面)にスリット光を照射し、その反射光を受光する様子を説明するための図である。 従来の、鋳造品に形成された溝の溝壁面(垂直側面)でのレーザ散乱の影響を説明するための図である。 従来の、鋳造品に形成された溝の溝壁面(垂直側面)でのレーザ散乱の影響を説明するための図である。 本発明の一実施形態に係る欠陥抽出装置の概略構成図である。 図5に示した測定装置部の構成を示す図である。 本発明の一実施形態に係る評価モジュールの機能ブロック図である。 本発明の一実施形態に欠陥抽出の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に欠陥抽出の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るエッジ抽出の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るエッジによる位置合わせの処理手順を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る全測定点による分離位置合わせの処理手順を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る欠陥判定の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る型修正による形状違い判定の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る欠陥・型修正箇所判定の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る基準データ変更の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る加工平面点群と加工平面以外の点群とに分離して、それぞれを照合(位置合わせ)する様子を示す図である。 (a)は、従来技術により位置合わせをした際の加工定位バラツキの影響を説明するための図であり、(b)は、本発明の一実施形態により位置合わせをした際の加工定位のバラツキの影響を説明するための図である。 (a)は、従来の欠陥候補点(誤対応領域)の抽出方法を説明するための図であり、(b)は、本発明の一実施形態に係る欠陥候補点(誤対応領域)の抽出方法を説明するための図である。 従来と本発明の一実施形態とについて、欠陥抽出の比較を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明するが、本発明は本実施形態に限定されるものではない。なお、以下で説明する図面で、同機能を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略することもある。
(第1の実施形態)
本実施形態に係る欠陥抽出装置は、表面に多数の直線上の深溝が整列形成されている測定対象物(鋳造品)の溝断面を検査するように設定されている。図5は、本実施形態に係る欠陥抽出装置の構成を模式的に示す斜視図である。
図5において、欠陥抽出装置500は、測定装置部501と、測定対象物502を保持可能であり、該測定対象物502を回転させるように構成された回転テーブル503と、測定装置部501に対して測定対象物502をX軸方向に相対的に移動させるように構成されたXステージ504と、測定装置部501に対して測定対象物502をY軸方向に相対的に移動させるように構成されたYステージ505と、欠陥抽出装置500が備える各部の動作を制御し、各種データの生成、データ処理を行うコントローラ506とを備える。測定装置部501、回転テーブル503、Xステージ504、およびYステージ505はそれぞれ、コントローラ506に電気的に接続されている。よって、コントローラ506は、測定装置部501、回転テーブル503、Xステージ504、およびYステージ505にそれぞれ制御信号を送信してそれらの駆動を制御することができる。また、コントローラ506は、測定装置部501の動作を制御することができ、測定装置部501にて撮影された画像データを測定装置部501から取得することができる。
本実施形態では、コントローラ506と、欠陥抽出装置500との上記電気的接続は、有線であっても無線であっても良い。また、LANやWANといったネットワークを介して行っても良い。すなわち、コントローラ506から欠陥抽出装置500に向かって、該欠陥抽出装置500の所定の構成要素を制御するための制御信号を伝送でき、かつ、欠陥抽出装置500にて取得された画像データをコントローラ506に伝送できればいずれの方式を用いても良いのである。
なお、本実施形態では、X軸方向およびY軸方向を測定対象物502の加工面の面内方向、すなわち、回転テーブル503の測定対象物の保持面の面内方向を規定する2次元方向(測定装置部501から照射されたスリット光507の光軸方向と垂直な2次元方向)に設定し、Z軸方向を測定対象物502の厚さ方向(すなわち、測定装置部501から照射されたスリット光507の光軸方向に沿った方向)に設定する。
図6は、本実施形態に係る測定装置部501の構成を説明するための模式図である。
図6において、測定装置部501は、スリット光507を照射するレーザスリット平行投光器520と、レーザスリット平行投光器520から測定対象物に対してスリット光507が照射され、該測定対象物にて反射された反射光を受光する、すなわち測定対象物502のスリット光507が照射されている領域を撮像する撮像部523とを備える。レーザスリット平行投光器520は、測定対象物502上の複数の凹凸(溝)表面を死角なく照射するためのレーザスリット投光器521と、シリンドリカルレンズ522とを有する。また、撮像部523は、CMOS素子527のカバーガラス裏面反射により発生するノイズ光を除去するための偏光板524と、画角ゼロで測定対象物502上の複数の凹凸(溝)表面を死角なく撮像するためのテレセントリック系レンズ525と、CMOS素子527を有するCMOSカメラ526とを有する。
レーザスリット平行投光器520はレーザ光を平行スリット状のスリット光507にして該スリット光507を測定対処物502に照射する。測定される断面形状は、レーザスリット平行光であるスリット光507が形成する面と交差する測定対象物502の断面である。測定対象物502の表面形状を反映した、スリット光507の測定対象物502の照射領域における反射光は測定装置501の撮像部523に入射し、CMOS素子527にて受光され、画像データに変換される。該画像データは、コントローラ506に送信される。コントローラ506は、撮像部523と測定対象物502との位置関係から測定対象物502の表面の形状データを演算し、欠陥のない基準点データとの照合により欠陥を抽出し、OK・NG判定するように構成されている。
本実施形態では、コントローラ506は、実質的にはコンピュータユニットとして構成されている。従って、コントローラ506は、種々の演算、制御、判別などの処理動作を実行するCPU(不図示)、このCPUによって実行される制御プログラムなどを格納するROM(不図示)、およびCPUの処理動作中のデータや入力データなどを一時的に格納するRAM(不図示)などを有する。また、コントローラ506は、光源制御部508と、画像メモリ509と、画像処理部510と、3次元測定データ演算部511と、評価モジュール512と、昇降機構制御部513と、回転テーブル制御部514と、Xステージ制御部515と、Yステージ制御部516とを備えている。
光源制御部508は、レーザスリット投光器521に接続され、スリット光507の投光強度を制御する。CMOSカメラ526からコントローラ506に送られてきた撮像画像(画像データ)は、画像メモリ509に展開される。さらに、必要に応じて、画像処理部510によって座標変換やレベル補正、エッジ検出などの画像処理が施され、スリット光507による光切断線Sが検出される。3次元測定データ演算部511は、スリット光507の照射点や照射角度、スリット光軸と撮像光軸とのなす角度が既知なので、画像処理部510で検出された光切断線Sの座標値から三角測量法に基づいて演算することで、光切断線S、つまり複数の直線状深溝を形成している測定対象物502の3次元断面形状に対応する多数の測定点データ(距離画像)を得ることができる。ここでいう距離画像とは、測定点としての画素にその三次元位置座標値を割り当てた測定データである。なお、三角測量法に基づく演算に代えて、その演算結果を格納したテーブルを用いる方法を採用してもよい。
Xステージ制御部515は、測定対象物502をX方向に移動させるようにXステージ504を制御し、Yステージ制御部516は、測定対象物502をY方向に移動させるようにYステージ505を制御する。すなわち、測定対象物502の全面を測定するように、Xステージ制御部515およびYステージ制御部516はXステージ504およびYステージ505の駆動を制御する。また、昇降機構制御部513は、レーザスリット平行投光器520および撮像部523の、Z軸方向に沿った高さ(レーザスリット平行投光器520および撮像部523の、測定対象物502に対する高さ)を調整するように、測定装置部501が有するレーザスリット平行投光器520および撮像部523の昇降機構(不図示)を制御する。
3次元測定データ演算部511によって生成された測定点データは評価モジュール512に転送される。評価モジュール512は、図7に示すように、表面評価モジュール512Aと、欠陥評価モジュール512Bと、基準データ変更モジュール512Cとを有する。
表面評価モジュール512Aは、転送されてきた測定点データに、所定の位置合わせアルゴリズムを適用して測定点群の基準点群への位置合わせを行い測定対象物の表面形状を評価する。測定データ入力部700は、3次元測定データ演算部511から測定点データを取得する。基準データ格納部701には、測定対象物の表面形状を示す基準点データが格納されている。基準点データは、測定対象物において予め区分けされた所定ブロック毎に測定点に対応するように設定された理想的な仕上がり形状を示すデータである。また、基準データ格納部701には、エッジ基準点データも格納されている。点群対応付け部702は、上記所定ブロック単位で、対応する測定点と基準点との間の距離を逐次収束させて測定点と基準点とを位置合わせする所定の位置合わせアルゴリズムに基づいて測定点と基準点とを対応させる。この所定の位置合わせアルゴリズムとしては、例えば、基準点群の各基準点について最も近い測定点群の点を対応点とし、各対応点距離の2乗和を最小とする合同変換パラメータを推定して、逐次収束させていくICPアルゴリズム等を用いれば良い。本実施形態では、点群対応付け部702は、ICPアルゴリズムにより、測定点と基準点とを対応付ける形態について説明する。重み演算部703は、測定点群と基準点群とのいずれかの点群においてその点群に属する各点(測定点、または基準点)に対して、隣接する点における隣接点間距離に基づいて、重み係数を算出する。
収束評価部704は、上記合同変換パラメータを用いて測定点群が基準点群に収束移動させようとする際にその逐次収束評価値を演算し、測定点群の移動が基準点群に逐次収束していくかどうかを評価する。点群変換部705は、対応付けされた基準点群に測定点群を位置合わせするための合同変換パラメータを求め、この合同変換パラメータを用いて測定点群の位置座標を変換する。このように、点群対応付け部702と重み演算部703と収束評価部704と点群変換部705とにより、対応する測定点と基準点との間の距離を逐次収束させる逐次収束処理に基づいて上記測定点と上記基準点とを位置合わせすることができる。
エッジ検出部706は、測定点データに基づいて測定点群をワーキングメモリに展開し、ソーベルフィルタなどのエッジ検出フィルタを用いて測定対象物の表面におけるエッジに対応するエッジ測定点検出して、エッジ測定点群からなるエッジ測定点データを生成する。分離部707は、測定点データに基づいて測定点群をワーキングメモリに展開し、全測定点から加工平面に関する測定点と、該加工平面以外に関する測定点とに分離する。すなわち、分離部707は、全測定点から加工平面に関する測定点を抽出することができる。
欠陥評価モジュール512Bは、表面評価モジュール512Aから出力された測定点群の基準点群への位置合わせ結果に基づいて測定対象物の表面欠陥を評価する。誤対応測定群抽出部708は、後述する表面欠陥判定アルゴリズムに基づいて、切粉残り、はがれ、バリといった欠陥に対応した測定点を含むと推定された領域である誤対応領域(欠陥の候補点)を抽出する。欠陥判定部709は、誤対応測定群抽出部708にて抽出された誤対応領域が欠陥であるか否かを判定する。
さて、測定対象物が金型製作されるような製品の場合、ロット生産の途中で金型の一部を修正した場合、金型修正後の正常に製作された製品の形状と、金型修正前の基準点データによる形状が一致しなくなり、その不一致を欠陥とみなすという問題が生じる。後述する、型修正による形状違い判定ルーチン、および欠陥・型修正箇所判定ルーチンは、この問題を解決すべく、欠陥判定部709によって判定された欠陥が使用された金型を部分的に修正したために生じたものであるかどうかを欠陥情報を参照して判定する機能を有する。型修正による形状違い判定部710は、測定対象物の金型の一部に修正がある可能性がある場合、金型の修正(以降、“型修正”とも呼ぶ)があったか否かを判定する。また、欠陥・型修正箇所判定部711は、測定対象物の金型の一部に修正がある可能性がある場合、型修正があったか否かを判定し、その判定対象となる測定対象物に欠陥があるか否かを判定する。
なお、表面評価モジュール512Aおよび欠陥評価モジュール512Bは、それぞれの評価を測定対象物において予め区分けされた所定ブロック単位で行う。
基準データ変更モジュール512Cは所定の測定対象物数ごとに、欠陥評価モジュール51BからOKと判定された測定点データにつちえ形状をチェックし、必要に応じて基準点データを変更する。測定対象物が金型製作されるような製品の場合、所定数の製品が製作されると磨耗等によって金型に寸法変動が生じる。このような寸法変動は、製品が正常に製作されているにもかかわらず、その測定点データと基準データとの間のずれが生じることがある。このずれを欠陥と判定することを避けるためには、そのようなずれが生じる領域の基準データを正常に製作された製品の測定点データによって修正することが好ましい。この目的のために設けられた基準データ変更モジュール512Cは、図7に示すように、測定データ入力部712と、測定点データ形状チェック部713と、基準データ変更部714とを有する。測定データ入力部712は、表面評価モジュール512Aで生成された測定点データと製品設計データである形状データとを受け取り、内部処理可能な形式に変換して測定点データ形状チェック部713に転送する。測定点データ形状チェック部713は、測定点データと製品設計データとを比較して製品が設計寸法の許容範囲であると評価すると、基準データ変更部714が基準データ格納部701にアクセスして、この測定点データで基準点データを変更する。
上述したように構成された欠陥抽出装置500を用いた、測定対象物の検査手順を図8A、8Bに示された計測フローチャートを用いて以下に説明する。例えばコントローラ506が有するCPUによって実行される処理である。従って、処理の制御は、コントローラ506が有するCPUが、コントローラ506が有するROMまたは記憶装置に格納された図8A、8BのS2〜S31に示す処理を行うプログラムを読み出し、該プログラムを実行することによって行われる。
ここでの測定対象物は、長方形のプレート体の表面に多数の直線状の深溝が形成されたもので、その測定領域は400mm×300mm程度である。この測定領域は100mm×15mmの測定ブロックに区分けされている。1回のX軸方向走査で4つの測定ブロックを走査して、走査ピッチと撮像解像度によって規定される測定単位での直線状深溝の3次元断面形状位置を表す測定点データを取得して、測定ブロック毎に区分けしてメモリに格納する。1回のX軸方向走査が完了する毎に所定ピッチでY軸方向移動を行い、次の測定ブロックに対するX軸方向走査を逆方向で行う。このような、X軸方向走査とY軸方向移動を繰り返すことで、全測定領域おける直線状深溝の測定点データを取得する。さらに、測定死角の発生を考慮して、測定対象物を90度回転させた状態で、再度同じ測定領域における測定を行う。なお、取得した測定点データを用いた測定対象物の測定結果に対する評価は、つまり測定対象物に対する検査は、各ブロック単位で行われ、各ブロック単位での検査結果をまとめて、最終的な総合判定が行われる。
本実施形態に係る欠陥抽出を行うために、測定対象物502を回転テーブル503上にセットされる(S1)。図示されていない測定開始ボタンが操作されると(S2Y(Yes)分岐)、測定が開始される。まず、光源制御部508は、レーザスリット投光器521を制御して、スリット光507照射させる(S3)。Xステージ制御部515、Yステージ制御部516、および回転テーブル制御部514は、測定開始ポイントである1番目の測定ブロックの左エッジがスリット光507によって照射されるように、Xステージ504及びYステージ505、回転テーブル503を動作させる(S4)。Xステージ制御部514は、Xステージ504を制御して、該Xステージ504を正方向に定速移動させながらX軸方向走査を行う(S5)。それとともに、CMOSカメラ526は、測定対象物502を撮影することにより得られた画像データをコントローラ506に送信する。すなわち、コントローラ506は、CMOSカメラ526から画像データを取得し、画像メモリ509に転送する(S6)。このX軸方向走査と画像データの取得は、スリット光507が測定対象物502の側端に達するまで行われる。
スリット光507が測定対象物502の側端に達すると(S7Y分岐)、Xステージ制御部515は、Xステージ504の移動を停止させて、X軸方向走査を停止する(S8)。X軸方向走査が停止すると、画像処理部510は、転送され画像メモリ509に展開された画像データを処理し、その光切断線画素位置情報(スリット光507による光切断線に沿った各点(測定点に対応)の、画像データベースの座標情報)を生成する(S9)。この光切断線画素位置情報から、3次元測定データ演算部511は、画素位置と、その画素位置から三角測量法に基づいて演算された3次元位置との関係を格納したテーブルを利用して、光切断線画素位置情報に基づき深溝の三次元座標値を読み出し、この値を測定点データとして各測定点に対応付けられたメモリアドレスに転送する(S10)。もちろん、テーブルを用いずに、その都度、光切断線画素位置情報を用いて三角測量法に基づく演算を行い、深溝の三次元座標値を求めて測定点データとしてもよい。コントローラ506は、測定点データから測定対象の縁(エッジ)を抽出するエッジ抽出ルーチンを実行する(S11)。
このエッジ抽出ルーチンは図9に示すように、エッジ検出部706は、測定点データ全点を読み出し(S100)、測定ブロック全領域で欠落部(高さ情報がない領域)と、高さ情報のある境界を抽出し、測定下限値以下の指定値をセットする(S101)。次いで、エッジ検出部706は、高さ方向の微分フィルタ(例えばソーベル微分フィルタ等)により、測定ブロック全領域で微分値を算出し(S102)、ある閾値以上の微分値をエッジとしてメモリに保存する(S103)。落部(高さ情報がない)と高さ情報のある境界に測定下限値以下の指定値をセットしているため、対象物の外周や貫通穴などの底面がないところでもエッジを抽出できる。
本実施形態ではエッジも抽出しているので、基準点に関するデータは、同じ対象物なら、全点データである基準点データと、対象物の縁(エッジ)のみを抽出したエッジ基準点データとの2種類を持つ。続いて、同じ対象物の追加基準データが無い場合(つまり型修正後の基準点データが無い場合)(S12Y分岐)、表面評価モジュール512Aは、所定の位置合わせアルゴリズムを用いて測定点のエッジデータと基準点のエッジデータ(エッジ基準点データ)との位置合わせを行う位置合わせルーチンを実行する(S13)。なお、エッジによる位置合わせルーチンS13を行わなくても良い。
この位置合わせルーチンでは、図10に示すように、測定データ入力部700は、S11にて抽出されたエッジの測定点データを読み出し(S200)、さらにその測定点群に対応するエッジ基準点データを基準データ格納部701から読み出す(S201)。点群対応付け部702は、最も小さい対応点間距離を有するように測定点と基準点を対応付ける(S202)。重み演算部703は、対応点間距離に基づいた重み係数と、隣接する点における隣接点間距離とに基づいた重み係数を算出し、これらを掛け合わせてトータル重み係数を求める(S203)。さらに、収束評価部704は、このトータル重み係数と、基準点と測定点との間の3次元距離である3次元対応点間距離とを用いて、逐次収束評価値を算出する(S204)。次いで、収束評価部704は、算出された逐次収束評価値に基づいてこの対応付けられた対応点群が逐次収束しているかどうかチェックする(S205)。収束しない場合(S205 N(No)分岐)、ステップS202に戻り再度測定点と基準点との対応付けを行う。収束する場合(S205Y分岐)、点群変換部705は、対応点群が基準点群にできる限り一致するような合同変換パラメータを生成する(S206)。
次いで、点群変換部705は、生成された合同変換パラメータを用いてエッジ測定点群の位置座標を変換し、エッジ測定点群を移動させ(S207)、該合同変換パラメータを用いて測定点群の位置座標を変換し、全点測定群を移動させる(S208)。表面評価モジュール512Aは、移動後のエッジ測定点群とエッジ基準点群とから平均対応距離を算出し(S209)、算出された平均対応距離と予め設定された閾値を比較して、終了条件が満たされたかどうかをチェックする(S210)。なお、このチェックステップにおいて、上限の繰り返し回数を付加的に設定しておくと好都合である。終了条件が満たされていない場合(S210N分岐)、ステップS202に戻り、移動後の測定点と基準点との対応付けを行う。終了条件が満たされた場合(S210Y分岐)、この位置合わせルーチンを終了する。
表面評価モジュール512Aは、全測定点による分離位置合わせルーチンを実施する(S14)。この位置合わせルーチンでは、図11に示すように、測定データ入力部700は、3次元測定データ演算部511にて生成された全測定点データを読み出し(S300)、さらにその全測定点群に対応する全基準点データを基準データ格納部701から読み出す(S301)。分離部707は、全測定点を、加工平面(加工面)に属する測定点群(以降、“加工平面点群”とも呼ぶ)と、上記加工平面以外の面(溝底や溝壁面)に属する測定点群(以降、“加工平面以外の点群”とも呼ぶ)とに分離して、加工平面点群を抽出する。具体的には、分離部707は、例えば、全測定点データに対してZ軸方向においてある高さで区切って全測定点から加工平面点群のみを抽出する。本実施形態では、測定対象物の上面(溝等が形成されている面)が加工平面(加工面)である。Z軸方向は測定対象物の厚さ方向に一致しているので、上記ある高さを、マスタの加工平面の高さに対応付けておく。よって、分離部707を、全測定点のうち、上記ある高さ以上のZ座標を有する測定点を抽出するように構成すれば、加工平面に属する測定点群が抽出されることになる。
また、加工平面点群と加工平面以外の点群との分離の他の例として、基準点データの登録時に、マスタの加工平面の高さとなるZ座標において、X、Y座標で加工平面を予め設定し、分離部707が、3次元データである測定点データから、マスタの加工面の高さとなるZ座標における、加工平面として設定されたX−Y座標領域を加工平面点群として抽出しても良い。このように、本実施形態では、測定点データから、加工平面点群と加工平面以外の点群とを分離できるのであればいずれの方式を用いることができる。
点群対応付け部702は、最も小さい3次元対応点間距離を有するように、S302で分離抽出された加工平面点群とそれらに対応する基準点群との対応付けを行う(S303)。すなわち、点群対応付け部702は、加工平面点群に対応する基準点群の各点について最も近い測定点(加工平面点群に属する測定点)を対応点とし、各3次元対応点間距離の2乗和を最小とする、加工平面点群における合同変換パラメータE(R、t)(R:回転行列、t:並進行列)を推定する。重み演算部703は、3次元対応点間距離に基づいた重み係数と隣接する点における隣接点間距離とに基づいた重み係数を算出し、これらを掛け合わせてトータル重み係数を求める(S304)。さらに、収束評価部704は、このトータル重み係数と3次元対応点間距離とを用いて、逐次収束評価値を算出する(S305)。収束評価部704は、算出された逐次収束評価値に基づいてこの対応付けられた対応点群が逐次収束しているかどうかをチェックする(S306)。
収束しない場合(S306N分岐)、ステップS303に戻り再度測定点と基準点との対応付けを行う。収束する場合(S306Y分岐)、点群変換部705は、加工平面点群における対応点群が対応する基準点群にできる限り一致するような、加工平面点群に関する合同変換パラメータを生成する(S307)。次いで、点群変換部705は、S307にて生成された加工平面点群に関する合同変換パラメータを用いて、加工平面点群に属する測定点群の位置座標を変換し、該加工平面点群に属する全測定点を移動させる(S308)。このようにして、まずは加工平面に属する測定点の基準点への位置合わせが行われる。
表面評価モジュール512Aは、移動後の加工平面点群とそれらに対応する基準点群とから平均対応距離を算出し(S309)、算出された平均対応距離と予め設定された閾値とを比較して、終了条件が満たされたかどうかチェックする(S310)。なお、このチェックステップにおいて、上限の繰り返し回数を付加的に設定しておくと好都合である。終了条件が満たされていない場合(S310N分岐)、ステップS303に戻り、移動後の加工平面点群とそれに対応する基準点との対応付けを行う。終了条件が満たされた場合(S310Y分岐)、次のS311に進む。
分離部707は、全測定点から、加工平面以外の点群を抽出する(S311)。具体的には、分離部707は、例えば、上記ある高さで区切って加工平面以外の点群を抽出する。すなわち、分離部707は、Z軸方向において上記ある高さよりも低い領域の測定点を囲う平面以外の点群として抽出する。あるいは、全測定点の中から、S302にて抽出された加工平面点群を除いた測定点を加工平面以外の点群としても良い。すなわち、全測定点から、加工平面以外の点群を抽出できればいずれの方式を用いても良い。
点群対応付け部702は、最も小さい3次元対応点間距離を有するように、S311で分離抽出された加工平面以外の点群とそれらに対応する基準点群との対応付けを行う(S312)。すなわち、点群対応付け部702は、加工平面以外の点群に対応する基準点群の各点について最も近い測定点(加工平面以外の点群に属する測定点)を対応点とし、各3次元対応点間距離の2乗和を最小とする、加工平面以外の点群における合同変換パラメータE(R、t)を推定する。重み演算部703は、3次元対応点間距離に基づいた重み係数と隣接する点における隣接点間距離とに基づいた重み係数を算出し、これらを掛け合わせてトータル重み係数を求める(S313)。さらに、収束評価部704は、このトータル重み係数と3次元対応点間距離とを用いて、逐次収束評価値を算出する(S314)。収束評価部704は、算出された逐次収束評価値に基づいてこの対応付けられた対応点群が逐次収束しているかどうかをチェックする(S315)。
収束しない場合(S315N分岐)、ステップS312に戻り再度測定点と基準点との対応付けを行う。収束する場合(S315Y分岐)、点群変換部705は、加工平面以外の点群における対応点群が対応する基準点群にできる限り一致するような、加工平面以外の点群に関する合同変換パラメータを生成する(S316)。次いで、点群変換部705は、S316にて生成された加工平面以外の点群に関する合同変換パラメータを用いて、加工平面以外の点群に属する測定点群の位置座標を変換し、該加工平面以外の点群に属する全測定点を移動させる(S317)。このようにして、加工平面以外の面に属する測定点の基準点への位置合わせが行われる。
表面評価モジュール512Aは、移動後の加工平面以外の点群とそれらに対応する基準点群とから平均対応距離を算出し(S318)、算出された平均対応距離と予め設定された閾値を比較して、終了条件が満たされたかどうかチェックする(S319)。なお、このチェックステップにおいて、上限の繰り返し回数を付加的に設定しておくと好都合である。終了条件が満たされていない場合(S319N分岐)、ステップS312に戻り、移動後の測定点と基準点との対応付けを行う。終了条件が満たされた場合(S319Y分岐)、この位置合わせルーチンを終了する。
位置合わせルーチンが終了すると、欠陥評価モジュール512Bが表面欠陥領域の検出を行う欠陥判定ルーチンを実行する(S15)。この欠陥判定ルーチンでは、図12に示すように、まず、誤対応測定群抽出部708は、予め定められた3次元対応点間しきい値(第4のしきい値)を用いて、全基準点に対して3次元対応点間距離(X,Y,Z)が上記第4のしきい値以上となる測定点の集合体(特定測定点群)を第1の誤対応領域(第1の欠陥の候補点群)として仮抽出する(S400、S401)。すなわち、誤対応測定群抽出部708は、全基準点について、ある基準点が有する3次元の位置情報(X,Y,Z)と、対応する位置合わせ後の測定点の3次元の位置情報(X,Y,Z)とによりユークリッド距離を算出することにより、ある基準点とそれに対応する位置合わせ後の測定点との間の3次元対応点間距離を算出する。次いで、誤対応測定群抽出部708は、各基準点について算出された3次元対応点間距離と第4のしきい値とを比較して、該第4のしきい値以上の3次元対応点間距離を有する測定点を第1の誤対応領域として抽出する。
第1の誤対応領域が抽出されなかった場合(S401N分岐)、この欠陥判定ルーチンを終了する。誤対応領域が抽出された場合(S401Y分岐)、誤対応測定群抽出部708は、仮抽出された第1の誤対応領域に属する測定点群に対して、エッジ基準点に対する2次元対応点間距離(X,Y)が2次元対応点間しきい値(第5のしきい値)以上となる測定点の集合体(特定測定点群)を、第1の誤対応領域よりも絞った第2の誤対応領域(第2の欠陥の候補点群であって、最終的な欠陥の候補点群)として抽出する(S402、S403)。本明細書において、「2次元対応点間距離」とは、X−Y平面(2次元)における、第1の誤対応領域に属する各測定点の、最も近いエッジ基準点と、該エッジ基準点に対応する第1の誤対応領域の測定点との間の距離である。従って、誤対応測定群抽出部708は、第1の誤対応領域に属する測定点の各々について、最も近いエッジ基準点を抽出し、該抽出されたエッジ基準点の2次元位置情報(X,Y)と、対応する第1の誤対応領域に属する測定点の2次元位置情報(X,Y)とによりユークリッド距離を算出することにより、第1の誤対応領域に属する測定点の各々について、2次元対応点間距離を算出する。次いで、誤対応測定群抽出部708は、算出された、第1の誤対応領域に属する測定点の各々の2次元対応点間距離と第5のしきい値とを比較して、該第5のしきい値以上の2次元対応点間距離を有する測定点を第2の誤対応領域として抽出する。
第2の誤対応領域が抽出されなかった場合(S403N分岐)、この欠陥判定ルーチンを終了する。第2の誤対応領域が抽出された場合(S403Y分岐)、欠陥判定部709は、第2の誤対応領域に含まれている測定点間の隣接点間距離(測定点間の距離)が予め設定されている隣接点間距離しきい値(第6のしきい値)以下となる集合を一塊りとして、塊ごとに番号を付けるラベリングを行い(S404)、各ラベルの塊ごとに特徴量(重心、等価楕円長軸長、等価楕円長軸角度、フェレ径等)を算出する(S405)。欠陥判定部709は、その特徴量が設定値よりも大きい場合(S406 Y分岐)、欠陥と判断し、その情報をメモリに記録する(S407)。また、欠陥判定部709は、特徴量が設定値以下である場合(S406N分岐)、欠陥と判定せずその情報を記録しない。
欠陥判定ルーチンが終了すると、欠陥評価モジュール512Bは、型修正による形状違い判定ルーチンを実行する(S16)。この判定ルーチンを図13に示す金型の型修正による形状違いは、型修正後の異なる測定対象物同士で同じ位置・同じ場所に発生することを利用するものである。型修正による形状違い判定部710は、前回の測定対象物の欠陥の特徴量を読み出し(S500)、今回の測定対象物の欠陥の特徴量を読み出す(S501)。型修正による形状違い判定部710は、前回と今回の欠陥の特徴量(重心、等価楕円長軸長、等価楕円長軸角度、フェレ径等)差がある範囲内にあれば(S502 Y分岐)、型修正箇所有りと判定し(S503)、ある範囲外(S502N分岐)なら型修正箇所無しと判定する(S504)。
型修正による形状違い判定ルーチンが終了し、型修正箇所がある場合(S17Y分岐)には、欠陥評価モジュール512Aは、その計測ブロックの基準値データ(エッジ基準点および全基準点)を新たに型修正後の基準値データとして追加し(S18)、型修正箇所が無ければ(S17N分岐)追加しない。
図8AのS12にもどり、同じ測定対象物の追加基準データが有る場合(つまり型修正後の基準値データが有る場合)(S12N分岐)、表面評価モジュール512Aは、上述した位置合わせアルゴリズムを用いて、測定点のエッジデータと型修正前のエッジ基準点データ、および測定点のエッジデータと型修正後のエッジ基準点データとの位置合わせを行う位置合わせルーチンを実行する(S19)。次に、分離部707は、S14と同様にして、測定点の全測定点データと型修正前の全基準点データ、および全測定点データと型修正後の全基準点データとにより、型修正前および型修正後のそれぞれについて、加工平面点群と加工平面以外の点群との分離位置合わせを行う位置合わせルーチンを実行する(S20)。
位置合わせルーチンが終了すると、欠陥評価モジュール512Bは、金型の型修正前と型修正後の測定対象物が混在しても、基準点データからずれた測定点群が欠陥なのか、あるいは型修正箇所なのかを判定する欠陥・型修正箇所判定ルーチンを実行する(S21)。この判定ルーチンは図13に示すように、誤対応測定群抽出部708は、図12のS400〜S402と同様の処理を実行して、金型の型修正前の基準値データから、第2の誤対応領域を抽出する処理を実行する(S700)。第2の誤対応領域が抽出されなかった場合(S701 N分岐)、ステップS706へ飛ぶ。第2の誤対応領域が抽出された場合(S701Y分岐)、欠陥判定部709は、第2の誤対応領域に含まれている測定点間の隣接点間距離が予め設定されている第6のしきい値以下となる集合を一塊りとして、塊ごとに番号を付けるラベリングを行い(S702)、各ラベルの塊ごとに特徴量(重心、等価楕円長軸長、等価楕円長軸角度、フェレ径等)を算出する(S703)。欠陥判定部709は、その特徴量が設定値よりも大きい場合(S704Y分岐)、欠陥と判断し、その情報を第1の欠陥情報としてメモリに記録する(S705)。また、欠陥判定部709は、その特徴量が設定値以下である場合(S704N分岐)、欠陥ではないと判定し、その情報を記録しない。
次に、誤対応測定群抽出部708は、図12のS400〜S402と同様の処理を実行して、金型の型修正後の基準値データから、第2の誤対応領域を抽出する処理を実行する。第2の誤対応領域が抽出されなかった場合(S707N分岐)、ステップS712へ飛ぶ。第2の誤対応領域が抽出された場合(S707Y分岐)、結果判定部709は、第2の誤対応領域に含まれている測定点間の隣接点間距離が予め設定されている第6のしきい値以下となる集合を一塊りとして、塊ごとに番号を付けるラベリングを行い(S708)、各ラベルの塊ごとに特徴量(重心、等価楕円長軸長、等価楕円長軸角度、フェレ径等)を算出する(S709)。欠陥判定部709は、その特徴量が設定値よりも大きい場合(S710Y分岐)、欠陥と判断し、その情報を第2の欠陥情報としてメモリに記録する(S711)。また、欠陥判定部709は、その特徴量が設定値以下である場合(S710 N分岐)、その情報を記録しない。
次に、S700〜S711にて抽出されたそれぞれの欠陥が、金型の型修正による形状違いにより検出されたものではなく、本当の欠陥なら、型修正前と後の両方の基準値データからの評価により欠陥として抽出されると考えられる。欠陥・型修正箇所判定部711は、第1の欠陥情報および第2の欠陥情報に基づいて、第1の欠陥情報および第2の欠陥情報に欠陥として共通の領域がある場合(S712Y分岐)、それら共通の領域を欠陥として判定し(S714)、欠陥として共通の領域を有さない場合は欠陥ではない判断する(S712N分岐)。次に、欠陥・型修正箇所判定部711は、S700〜S711にて抽出された欠陥が型修正前の基準値データからのみを検出した場合は(S713Y分岐)、本当は欠陥でなく、型修正箇所であると判定し、第1の欠陥情報のみの欠陥を、型修正箇所として判定し、型修正後の測定対象物数をカウントアップする(S714)。第2の欠陥情報のみもしくは欠陥が無い場合は(S713N分岐)このルーチンを終了する。
欠陥・型修正箇所判定ルーチンが終了すると、欠陥評価モジュール512Bは、型修正後の測定対象物数が設定値以下か否かを判定して、型修正前と型修正後の測定対象物が混在しているか否かを判定する(S22)。型修正後の測定対象物数が設定値以下なら型修正前後対象物混載中であると判断(S22Y分岐)し、ステップS25に飛ぶ。一方、型修正後の対象物数が設定値より大きい場合は型修正前の対象物はないと判断し(S22N分岐)し、欠陥評価モジュール512Bは、型修正前の基準値データを消去し(S23)、型修正後の対象物のカウントをリセットする(S24)。
なお、ステップS8でX軸方向走査を停止すると、ステップS9からS24を行うと同時に、Yステージ制御部516は、Yステージ11を動作させ、所定のピッチでY軸方向のシフトが行われる(S25)。ステップS9からS24の処理とシフト処理の両方が終わると、コントローラ506が有するCPUは、X軸方向走査がまだ残っているかどうかのチェックを行う(S26)。
ステップS26のチェックでX軸方向走査がまだ残っている場合(S26Y分岐)、Xステージ制御部515は、X軸方向走査の方向を反転し(S27)、ステップS5に戻ってX軸方向走査を行う。ステップS26のチェックでX軸方向走査が残っていない場合(S26N分岐)、光源制御部508は、レーザスリット投光器521をOFFするように制御して、スリット光507の照射を停止する(S28)。さらに、コントローラ506が有するCPUは、測定死角の発生に伴う測定不能箇所の測定データを補完するために、回転テーブル503を90度回転させる必要があるかどうかをチェックする(S29)。回転テーブル503を90度回転させる必要がある場合は(S29Y分岐)、回転テーブル制御部514は、回転テーブル503が90度回転するように回転テーブル503の動作を制御する。次いで、再びステップS3に戻り、この測定を繰り返す。なお、この90度の追加回転では不十分な場合には、さらに90度毎のあと2回までの回転(最初の姿勢位置に対する180度位置と270度位置)が行われる。回転テーブル503を90度回転させる必要がない場合は(S29N分岐)、コントローラ506のCPUは、全ての測定ブロックにおける欠陥評価結果に基づいて総合判定を行う(S30)。この総合判定において、測定対象物の全体を示す全体図の上で欠陥の位置をマーキングした欠陥位置表示図をモニタ又はプリントを通じて出力することができる。
次に、型摩耗による形状違いによる誤判定を防止するため、基準データ変更部714は、基準値データを時々変更する基準データ変更ルーチンを実行する(S31)。この判定ルーチンは図15に示すように、基準データ変更部714は、測定対象物数をカウントし(S800)、設定数以下なら(S801N分岐)、このルーチンを終了し、設定数よりも大きかったら(S801Y分岐)次ステップへ進む。次に、基準データ変更部714は、その測定対象物がNG(欠陥有り)なら、このルーチンを終了し、OKなら、測定点データから測定対象物が図面寸法どおりできているか形状をチェックする(S803)。基準データ変更部714は、形状チェックがNGなら(S804N分岐)このルーチンを終了し、OKなら(S804Y分岐)、その測定点データを基準値データとして変更する。
従来では、加工定位のばらつきによりマスタと測定対象物との溝深さが異なるため、マスタと測定対象物の溝底部が正確に重ならず、図17(a)に示すように、各欠陥において、欠陥特徴量(最大寸法)が真値と大きく異なることがある。図17(a)には、加工定位がマスタに対してバラツキがある所定の測定対象物に形成された溝の溝底に存在する4つの欠陥(欠陥1〜欠陥4)について、従来法により位置合わせをした後に検出された欠陥1〜欠陥4の特徴量の真値からの差を示している。図17(a)から分かるように、従来法で位置合わせをした後に検出された欠陥1〜欠陥4はそれぞれ、特徴量が真値からずれてしまう。
これに対して、本実施形態では、図11に示す全点分離位置合わせルーチンにおいて、図16に示すように、加工平面1601に溝底1602および溝壁面1603を有する溝が形成された測定対象物1600について、加工平面1601と、加工平面1601以外の面である溝底1602、溝壁面1603とに分離し、加工平面1601に属する測定点群である加工平面点群についてそれらに対応する基準点でデータ照合(位置合わせ)し、加工平面1601以外の面である溝底1602および溝壁面1603に属する測定点群である加工平面以外の点群についてそれらに対応する基準点でデータ照合(位置合わせ)をしている。すなわち、全測定点を、加工平面点群と加工平面以外の点群とに分離し、分離されたそれぞれについて対応する基準点に対して位置合わせをしている。よって、図17(b)に示すように、上記欠陥1〜欠陥4を有し、マスタに対して加工定位がばらついている所定の測定対象物に対する位置合わせ後に検出された欠陥1〜欠陥4において、その特徴量の真値からの差を低減することができる。すなわち、本実施形態では、加工平面点群と加工平面以外の点群とに分離し、各々位置合わせを行うので、マスタと測定対象物の溝深さの違いを吸収し、マスタの溝底と測定対象物の溝底とを正確に重ねることができ、欠陥形状を正確に抽出でき、真値との誤差を小さくすることができる。従って、加工定位がばらついたとしても、3次元対応点間距離しきい値を大きく設定する必要が無く、欠陥を正確に判別することができる。また、上記3次元対応点間距離しきい値を小さく設定することができるので、3次元対応点間距離しきい値を適切な値に設定することができ、従来のように、適切な3次元対応点間距離しきい値と大きめに設定された3次元対応点間距離しきい値との間のサイズの欠陥を見落とすことを防ぐことができる。
図18(a)は、従来の欠陥候補点(誤対応領域)の抽出方法を説明するための図である。図18(a)において、測定対象物1800の加工平面1801には、溝底1802および溝壁面1803を有する溝が形成されており、溝壁面1803には誤欠陥(本発明では欠陥として認識しないもの)1805が形成されている。従来法では、全基準点に対して、全測定点で3次元対応点間距離(X、Y、Z)(ここでは、エッジ1804に含まれる誤欠陥1805からの最近傍点1806における基準点と誤欠陥に対応する測定点との間の3次元距離)を算出し、該3次元対応点間距離によって欠陥判定を行っているため、誤欠陥1805起因の線状ノイズ群を欠陥として抽出(たとえば、第1のしきい値を0.2mmに設定)してしまう。
これに対して、本実施形態では、図12に示す欠陥判定ルーチンにおいて、図18(b)に示すように、3次元対応点間距離により第1の誤対応領域を抽出し、該第1の誤対応領域からさらに、誤欠陥1805の、エッジ1804における最近傍点1806と誤欠陥1805との間の次元対応点間距離を算出して第2の誤対応領域を抽出している。すなわち、本実施形態では、欠陥候補点がエッジ(すなわち、溝壁面)から2次元的にどれだけ突出しているのかを算出し、その算出結果に基づいて、切粉残り、はがれ、バリといった溝壁面から凸状の欠陥か否かの判定を行っている。従って、3次元対応点間距離で第1の欠陥候補点として抽出された測定点群(第1の誤対応領域)を、さらに異なる基準にて振るいにかけることができ、従来のように線状ノイズ点群を欠陥として抽出することを低減することができる。すなわち、線状ノイズによる欠陥の誤判定を低減することができる。また、従来では、線状ノイズを欠陥として認識してしまうことがあるので、図19に示すように、実際の測定対象物には存在しないものを誤欠陥として検出してしまうことがある。すなわち、図19では、欠陥寸法が0.6mmよりも大きいものを欠陥として認識するようにしいているが、従来法によれば、0.7mm、0.8mmの寸法を有する欠陥といったこの測定対象物には存在していない欠陥を検出している。しかしながら、本実施形態によれば、0.7mm、0.8mmの欠陥を検出しておらず、欠陥ではないものを欠陥として判定することを低減することができる。
このように、本実施形態では、図11に示す全点分離位置合わせルーチンや図12に示す2次元対応点間距離を用いた欠陥判定を行っているので、測定対象物が鋳造品であっても、正確に欠陥を抽出することが可能である。
なお、本実施形態では、図11に示す全点分離位置合わせルーチンおよび図12に示す2次元対応点間距離を用いた欠陥判定の双方を行っているが、いずれか一方のみを行っても、欠陥を正確に抽出できる効果を十分に発揮できる。
(その他の実施形態)
本発明の一実施形態では、コントローラ506が欠陥抽出装置500を制御することができれば、欠陥抽出装置500に内蔵されても良いし、LAN等によるローカルな接続、または、インターネットといったWANによる接続を介して、欠陥抽出装置500と別個に設けても良い。すなわち、本発明では、コントローラ506の配置位置が問題ではなく、上述の実施形態のようにして位置合わせや欠陥抽出を行うようにコントローラ506を構成することが重要なのである。
また、前述した実施形態の機能を実現するように前述した実施形態の構成を動作させるプログラム(例えば、図8A、8BのS2〜S31に示す処理を行うプログラム)を記憶媒体に記憶させ、該記憶媒体に記憶されたプログラムをコードとして読み出し、コンピュータにおいて実行する処理方法も上述の実施形態の範疇に含まれる。即ちコンピュータ読み取り可能な記憶媒体も実施例の範囲に含まれる。また、前述のコンピュータプログラムが記憶された記憶媒体はもちろんそのコンピュータプログラム自体も上述の実施形態に含まれる。
かかる記憶媒体としてはたとえばフロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD―ROM、磁気テープ、不揮発性メモリカード、ROMを用いることができる。
また前述の記憶媒体に記憶されたプログラム単体で処理を実行しているものに限らず、他のソフトウエア、拡張ボードの機能と共同して、OS上で動作し前述の実施形態の動作を実行するものも前述した実施形態の範疇に含まれる。
500 欠陥抽出装置
501 測定装置部
502 測定対象物
506 コントローラ
511 3次元測定データ演算部
512 評価モジュール
512A 表面評価モジュール
512B 欠陥評価モジュール
520 レーザスリット平行投光器
523 撮像部
700 測定データ入力部
701 基準データ格納部
702 点群対応付け部
704 収束評価部
705 点群変換部
707 分離部
708 誤対応測定群抽出部
709 欠陥判定部

Claims (12)

  1. 測定対象物の形状に対応する多数の測定点の3次元の位置情報を含む測定点データを取得する手段と、
    前記測定対象物の基準形状に対応する多数の基準点の3次元の位置情報を含む基準点データが格納されている基準データ格納部と、
    対応する測定点と基準点との間の距離を逐次収束させて前記測定点を前記基準点に対して位置合せする位置合わせ手段と、
    前記位置合せ後の測定点データと、前記基準点データとに基づいて、前記測定対象物の表面欠陥を評価する表面欠陥評価手段とを備え、
    前記位置合せ手段は、
    全測定点から加工平面に属する測定点と、該加工平面以外の面に属する測定点とに分離する手段と、
    前記分離された加工平面に属する測定点と、該加工平面に属する測定点に対応する基準点との位置合わせを行う手段と、
    前記分離された加工平面以外の面に属する測定点と、該加工平面以外の面に属する測定点に対応する基準点との位置合せを行う手段と
    を有することを特徴とする欠陥抽出装置。
  2. 前記基準データ格納部には、前記測定対象物の基準形状のうち、エッジに関するエッジ基準点の3次元の位置情報を含むエッジ基準点データがさらに格納されており、
    前記表面欠陥評価手段は、
    全基準点について、ある基準点の3次元の位置情報と該ある基準点に対応する前記位置合わせ後の測定点の3次元の位置情報とにより、前記ある基準点と該ある基準点に対応する前記位置合わせ後の測定点との間の3次元の距離を算出する手段と、
    前記算出された3次元の距離により、全測定点から第1の欠陥の候補点群を抽出する手段と、
    前記抽出された第1の欠陥の候補点群に属する測定点の各々と、対応する前記エッジ基準点との間の2次元の距離を算出する手段であって、前記2次元は、前記測定対象物を保持する保持部の保持面を規定する2次元であり、前記エッジ基準点の前記2次元の位置情報と、該エッジ基準点に対応する、前記抽出された第1の欠陥の候補点群に属する測定点の前記2次元の位置情報とにより、前記2次元の距離を算出する手段と、
    前記算出された2次元の距離により、前記第1の欠陥の候補点群から第2の欠陥の候補点群を抽出する手段と、
    前記抽出された第2の欠陥の候補点の特徴量を設定値と比較して、該第2の欠陥の候補点が欠陥に対応するか否かを判定する手段と
    を有することを特徴とする請求項1に記載の欠陥抽出装置。
  3. 前記第1の欠陥の候補点群を抽出する手段は、前記算出された3次元の距離と第1のしきい値とを比較することにより、前記第1の欠陥の候補点群を抽出することを特徴とする請求項2に記載の欠陥抽出装置。
  4. 前記第2の欠陥の候補点群を抽出する手段は、前記算出された2次元の距離と第2のしきい値とを比較することにより、前記第2の欠陥の候補点群を抽出することを特徴とする請求項2または3に記載の欠陥抽出装置。
  5. 測定対象物の形状に対応する多数の測定点の3次元の位置情報を含む測定点データを取得する手段と、
    前記測定対象物の基準形状に対応する多数の基準点の3次元の位置情報を含む基準点データ、および前記測定対象物の基準形状のうち、エッジに関するエッジ基準点の3次元の位置情報を含むエッジ基準点データが格納されている基準データ格納部と、
    対応する測定点と基準点との間の距離を逐次収束させて前記測定点を前記基準点に対して位置合せする位置合わせ手段と、
    前記位置合せ後の測定点データと、前記基準点データとに基づいて、前記測定対象物の表面欠陥を評価する表面欠陥評価手段とを備え、
    前記表面欠陥評価手段は、
    全基準点について、ある基準点の3次元の位置情報と該ある基準点に対応する前記位置合わせ後の測定点の3次元の位置情報とにより、前記ある基準点と該ある基準点に対応する前記位置合わせ後の測定点との間の3次元の距離を算出する手段と、
    前記算出された3次元の距離により、全測定点から第1の欠陥の候補点群を抽出する手段と、
    前記抽出された第1の欠陥の候補点群に属する測定点の各々と、対応する前記エッジ基準点との間の2次元の距離を算出する手段であって、前記2次元は、前記測定対象物を保持する保持部の保持面を規定する2次元であり、前記エッジ基準点の前記2次元の位置情報と、該エッジ基準点に対応する、前記抽出された第1の欠陥の候補点群に属する測定点の前記2次元の位置情報とにより、前記2次元の距離を算出する手段と、
    前記算出された2次元の距離により、前記第1の欠陥の候補点群から第2の欠陥の候補点群を抽出する手段と、
    前記抽出された第2の欠陥の候補点の特徴量を設定値と比較して、該第2の欠陥の候補点が欠陥に対応するか否かを判定する手段と
    を有することを特徴とする欠陥抽出装置。
  6. 前記位置合せ手段は、
    全測定点から加工平面に属する測定点と、該加工平面以外の面に属する測定点とに分離する手段と、
    前記分離された加工平面に属する測定点と、該加工平面に属する測定点に対応する基準点との位置合わせを行う手段と、
    前記分離された加工平面以外の面に属する測定点と、該加工平面以外の面に属する測定点に対応する基準点との位置合せを行う手段と
    を有することを特徴とする請求項5に記載の欠陥抽出装置。
  7. 前記第1の欠陥の候補点群を抽出する手段は、前記算出された3次元の距離と第1のしきい値とを比較することにより、前記第1の欠陥の候補点群を抽出することを特徴とする請求項5または6に記載の欠陥抽出装置。
  8. 前記第2の欠陥の候補点群を抽出する手段は、前記算出された2次元の距離と第2のしきい値とを比較することにより、前記第2の欠陥の候補点群を抽出することを特徴とする請求項5乃至7のいずれか一項に記載の欠陥抽出装置。
  9. 測定対象物にスリット光を照射し、該照射により該測定対象物の表面にて反射された光を受光して、前記測定対象物の形状に対応した画像データを取得する工程と、
    前記画像データに基づいて、前記測定対象物の形状に対応する多数の測定点の3次元の位置情報を含む測定点データを取得する工程と、
    前記測定対象物の基準形状に対応する多数の基準点の3次元の位置情報を含む基準点データと、前記測定点データとに基づいて、対応する測定点と基準点との間の距離を逐次収束させて前記測定点を前記基準点に対して位置合せする位置合わせ工程と、
    前記位置合せ後の測定点データと、前記基準点データとに基づいて、前記測定対象物の表面欠陥を評価する表面欠陥評価工程とを有し、
    前記位置合せ工程は、
    全測定点から加工平面に属する測定点と、該加工平面以外の面に属する測定点とに分離し、
    前記分離された加工平面に属する測定点と、該加工平面に属する測定点に対応する基準点との位置合わせを行い、
    前記分離された加工平面以外の面に属する測定点と、該加工平面以外の面に属する測定点に対応する基準点との位置合せを行うことを特徴とする欠陥抽出方法。
  10. 測定対象物にスリット光を照射し、該照射により該測定対象物の表面にて反射された光を受光して、前記測定対象物の形状に対応した画像データを取得する工程と、
    前記画像データに基づいて、前記測定対象物の形状に対応する多数の測定点の3次元の位置情報を含む測定点データを取得する工程と、
    前記測定対象物の基準形状に対応する多数の基準点の3次元の位置情報を含む基準点データと、前記測定点データとに基づいて、対応する測定点と基準点との間の距離を逐次収束させて前記測定点を前記基準点に対して位置合せする位置合わせ工程と、
    前記位置合せ後の測定点データと、前記基準点データとに基づいて、前記測定対象物の表面欠陥を評価する表面欠陥評価工程とを有し、
    前記表面欠陥評価工程は、
    全基準点について、ある基準点の3次元の位置情報と該ある基準点に対応する前記位置合わせ後の測定点の3次元の位置情報とにより、前記ある基準点と該ある基準点に対応する前記位置合わせ後の測定点との間の3次元の距離を算出する工程と、
    前記算出された3次元の距離により、全測定点から第1の欠陥の候補点群を抽出する工程と、
    前記抽出された第1の欠陥の候補点群に属する測定点の各々と、対応する、前記測定対象物の基準形状のうち、エッジに関するエッジ基準点との間の2次元の距離を算出する手段であって、前記2次元は、前記測定対象物を保持する保持部の保持面を規定する2次元であり、前記エッジ基準点の前記2次元の位置情報と、該エッジ基準点に対応する、前記抽出された第1の欠陥の候補点群に属する測定点の前記2次元の位置情報とにより、前記2次元の距離を算出する工程と、
    前記算出された2次元の距離により、前記第1の欠陥の候補点群から第2の欠陥の候補点群を抽出する工程と、
    前記抽出された第2の欠陥の候補点の特徴量を設定値と比較して、該第2の欠陥の候補点が欠陥に対応するか否かを判定する工程と
    を含むことを特徴とする欠陥抽出方法。
  11. コンピュータを請求項1乃至8のいずれか一項に記載の欠陥抽出装置として機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。
  12. コンピュータにより読み出し可能なプログラムを格納した記憶媒体であって、請求項11に記載のコンピュータプログラムを格納したことを特徴とする記憶媒体。
JP2012029012A 2012-02-14 2012-02-14 欠陥抽出装置および欠陥抽出方法 Pending JP2013167445A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012029012A JP2013167445A (ja) 2012-02-14 2012-02-14 欠陥抽出装置および欠陥抽出方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012029012A JP2013167445A (ja) 2012-02-14 2012-02-14 欠陥抽出装置および欠陥抽出方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013167445A true JP2013167445A (ja) 2013-08-29

Family

ID=49177969

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012029012A Pending JP2013167445A (ja) 2012-02-14 2012-02-14 欠陥抽出装置および欠陥抽出方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013167445A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105509663A (zh) * 2016-02-17 2016-04-20 京东方光科技有限公司 一种背光源平整度检测系统及检测方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02203208A (ja) * 1989-01-31 1990-08-13 Hitachi Constr Mach Co Ltd 欠陥検査装置
JP2000515626A (ja) * 1996-07-11 2000-11-21 ネオス ロボティクス アーベー ばり取り方法
US6155757A (en) * 1996-07-11 2000-12-05 Neos Robotics Ab Deburring method
US20110033116A1 (en) * 2009-08-05 2011-02-10 Mitsubishi Electric Corporation Object position recognition system, object positioning system, and system and method for adjoining objects
JP2011163823A (ja) * 2010-02-05 2011-08-25 Aisin Seiki Co Ltd 物体形状評価装置
JP2011169742A (ja) * 2010-02-18 2011-09-01 Hitachi Ltd 表面計測方法及び装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02203208A (ja) * 1989-01-31 1990-08-13 Hitachi Constr Mach Co Ltd 欠陥検査装置
JP2000515626A (ja) * 1996-07-11 2000-11-21 ネオス ロボティクス アーベー ばり取り方法
US6155757A (en) * 1996-07-11 2000-12-05 Neos Robotics Ab Deburring method
US20110033116A1 (en) * 2009-08-05 2011-02-10 Mitsubishi Electric Corporation Object position recognition system, object positioning system, and system and method for adjoining objects
JP2011033575A (ja) * 2009-08-05 2011-02-17 Mitsubishi Electric Corp 部材の位置認識装置、位置決め装置、接合装置および部材の接合方法
JP2011163823A (ja) * 2010-02-05 2011-08-25 Aisin Seiki Co Ltd 物体形状評価装置
JP2011169742A (ja) * 2010-02-18 2011-09-01 Hitachi Ltd 表面計測方法及び装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105509663A (zh) * 2016-02-17 2016-04-20 京东方光科技有限公司 一种背光源平整度检测系统及检测方法
US9885565B2 (en) 2016-02-17 2018-02-06 Boe Technology Group Co., Ltd. Backlight source flatness detection system and backlight source flatness detection method

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11042146B2 (en) Automated 360-degree dense point object inspection
WO2013061976A1 (ja) 形状検査方法およびその装置
WO2006135040A1 (ja) 3次元計測を行う画像処理装置および画像処理方法
JP6384171B2 (ja) 欠陥抽出装置及び欠陥抽出方法
JP5001521B2 (ja) 工具形状測定装置
JP5388921B2 (ja) 3次元距離計測装置及びその方法
JP5383853B2 (ja) 工具形状測定装置、及び工具形状測定方法
CN116342718B (zh) 一种线激光3d相机的标定方法、装置、存储介质及设备
JP5913903B2 (ja) 形状検査方法およびその装置
JP7353757B2 (ja) アーチファクトを測定するための方法
JP5049246B2 (ja) 物体形状評価装置
Wang et al. A novel method for dense point cloud reconstruction and weld seam detection for tubesheet welding robot
CN110475627B (zh) 变形加工辅助系统及变形加工辅助方法
JP5403367B2 (ja) 物体形状評価装置
JP5049247B2 (ja) 表面欠陥評価装置
JP6347169B2 (ja) 欠陥抽出装置及び欠陥抽出方法
JP2013167445A (ja) 欠陥抽出装置および欠陥抽出方法
TW201317587A (zh) 尺寸檢測裝置及方法
JP5445848B2 (ja) 物体形状評価装置
JP5867787B2 (ja) 欠陥抽出装置および欠陥抽出方法
JP5294891B2 (ja) 凹凸文字抽出のための画像処理方法
JP7153514B2 (ja) 三次元形状検査装置、三次元形状検査方法、三次元形状検査プログラム、コンピュータ
Percoco et al. 3D image based modelling for inspection of objects with micro-features, using inaccurate calibration patterns: an experimental contribution
WO2022050169A1 (ja) ロボットシステム及び制御方法
JP7399632B2 (ja) 撮影処理装置、及び撮影処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150113

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151113

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151201

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20160405