JP2013166203A - ブラスト装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ブラスト材の投射範囲を細長に拡大することにより、ブラストノズルの個数を抑えつつブラスト処理の範囲が広範囲になるブラスト装置を提供する。
【解決手段】ブラスト材を対象物に衝突させるブラスト装置1であって、ブラスト材を噴出するブラストノズルと、ブラストノズルから噴出したブラスト材を対象物に投射する投射ユニット11とを備えており、投射ユニット11は、一対の壁面間に形成されブラスト材の投射幅を狭める投射空間と、形成範囲が細長で前記ブラスト材の投射長さを拡大する投射口17、18が形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、ブラストノズルから噴出したブラスト材を対象物に衝突させて、対象物をブラスト処理するブラスト装置に関する。
金属製品の錆取り、ガラス製品の表面加工等を行う表面処理としてブラスト処理が知られている。ブラスト処理は、砂状のブラスト材を圧縮空気等で対象物に向けて高速噴射し、対象物を表面処理するというものである。例えば下記特許文献1には、対象物であるガードレールをブラスト処理し、その後の溶射処理及び塗装により、ガードレールをリメイクすることが記載されている。ブラスト処理により、ガードレール表面に強固に付着した錆等を除去できるので、その後の溶射処理及び塗装を良好に行なうことができる。
特開2009−275397号公報
前記特許文献1のブラスト処理では、ブラスト材はブラストノズルから投射される。ブラストノズルからのブラスト材の投射範囲には限度があり、ガードレールの上下幅が大きくなるにつれて、必要なブラストノズルの個数も多くなる。特許文献1の図3にはブラストノズルを4個用いる例が示されている。ブラストノズルの個数が多くなると、装置が複雑になるとともに、各ブラストノズルの角度調節にも手間がかかることになる。
本発明は、前記のような従来の問題を解決するものであり、ブラスト材の投射範囲を細長に拡大することにより、ブラストノズルの個数を抑えつつブラスト処理の範囲が広範囲になるブラスト装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明のブラスト装置は、ブラスト材を対象物に衝突させるブラスト装置であって、ブラスト材を噴出するブラストノズルと、前記ブラストノズルから噴出した前記ブラスト材を対象物に投射する投射ユニットとを備えており、前記投射ユニットは、一対の壁面間に形成され前記ブラスト材の投射幅を狭める投射空間と、形成範囲が細長で前記ブラスト材の投射長さを拡大する投射口が形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、ブラストノズルから噴出したブラスト材は、投射ユニットを経て対象物に衝突する。投射ユニットは、ブラスト材の投射幅を狭める投射空間とブラスト材の投射長さを拡大する投射口が形成されているので、ブラスト材の投射範囲は細長に拡大される。このことにより、ブラストノズル1個当たりのブラスト処理の長さが長くなり、ブラストノズルの個数を抑えつつブラスト処理の範囲が広範囲になる。
また、ブラストノズルからのブラスト材を直接対象物に投射する場合であっても、投射範囲を確保するために、ブラストノズル前方には一定の空間が必要になる。また、複数のブラストノズルを上下方向に配置する場合には、上下方向に一定の空間が必要になる。投射ユニットは、この一定の空間に相当する部分に配置することができ、投射ユニットの配置のための専用空間を特別に設ける必要はない。さらに、投射ユニットの投射口の形成範囲は細長であるので、投射ユニットの幅は小さく抑えることができる。すなわち、投射ユニットを備えてもブラスト装置の大型化を抑えることができる。
前記本発明のブラスト装置においては、下記に挙げる各種構成としてもよい。前記ブラストノズルの噴出口の形成範囲が細長であり、前記投射口の形成範囲の長さは、前記噴出口の形成範囲の長さより長いことが好ましい。この構成によれば、ブラストノズルからのブラスト材の噴出範囲が細長になり、この噴出範囲は投射ユニットにより、さらに細長に拡大されるので、ブラスト材の投射範囲を細長に拡大するのにより有利になる。
前記投射ユニットは、板状部材同士を対向させて形成されていることが好ましい。この構成によれば、板状部材同士を組み合せることにより、投射ユニットの投射空間や投射口を形成できるので、投射ユニットの作成が容易になる。
前記ブラストノズル及び前記投射口は複数であり、前記各ブラストノズルはそれぞれ別個の投射口に対応するように配置されていることが好ましい。この構成によれば、複数のブラストノズルで投射範囲を分担でき、ブラスト材の投射範囲をより細長に拡大できる。
前記ブラスト材の噴出方向が異なる複数の前記ブラストノズルにより、対象物への投射範囲に重複範囲が生じるようにしてもよい。この構成によれば、ブラストノズル1個分の噴出方向では、投射対象物の一部が噴出方向と略平行になる場合にも、この略平行になる部分を前記重複範囲に含ませることにより、投射対象物の全体に亘りブラスト処理を良好にできる。
前記投射口の開口幅が調整可能であることが好ましい。この構成によれば、対象物に応じてブラスト材の投射幅を調整することが可能になる。
前記ブラストノズルは、単体で配置調整が可能であることが好ましい。この構成によれば、投射ユニットの固定状態は維持しつつ、ブラストノズルの配置調整により投射範囲の調整ができ、投射範囲の調整が容易になる。
前記ブラストノズルの噴出口の形成範囲が細長であり、前記噴出口の幅は、中央部が狭くなるように変化していることが好ましい。この構成によれば、噴出口の長手方向におけるブラスト材の密度を均一化させることができる。このことにより、対象物におけるブラスト材の衝突の程度の均一化を図ることができる。
前記投射ユニットは、前記投射口からのブラスト材の投射範囲が制限されるように前記投射空間が仕切り部材で仕切られていることが好ましい。この構成によれば、ブラスト材が不必要な部分に衝突することを防止でき、あわせて対象物上のブラスト材の集中度を高めることができる。さらに、仕切り部材の位置調整により、投射範囲の調整が可能になる。
前記対象物がガードレールであり、前記投射ユニットの対象物側は、前記ガードレールの凹凸形状に合わせて凹凸を形成していることが好ましい。この構成によれば、ブラスト装置をガードレールの長手方向に沿って移動させることが容易になり、ガードレールの長手方向におけるブラスト処理が容易になる。
本発明によれば、投射ユニットを備えたことにより、ブラスト材の投射範囲は細長に拡大される。このことにより、ブラストノズル1個当たりのブラスト処理の長さが長くなり、ブラストノズルの個数を抑えつつブラスト処理の範囲が広範囲になる。
また、投射ユニットの配置のための専用空間を特別に設ける必要がない。さらに、投射ユニットの投射口の形成範囲は細長であるので、投射ユニットの幅は小さく抑えることができる。このことにより、投射ユニットを備えてもブラスト装置の大型化を抑えることができる。
本発明の一実施形態に係るブラスト装置を用いてブラスト処理をしている状態を示す斜視図。 本発明の一実施形態に係るブラスト装置の正面側の要部を示す斜視図。 本発明の一実施形態に係るブラスト装置の背面側の要部を示す斜視図。 図2のAA線における断面図。 (a)図は本発明の一実施形態に係るブラストノズルの斜視図、(b)図は噴出口の別の例を示す斜視図。 本発明の一実施形態に係るブラスト装置をガードレールに取り付けた状態を示す側面図。 図6に示したブラスト装置において、下側のブラストノズルの位置における縦断面図。 図6に示したブラスト装置において、上側のブラストノズルの位置における縦断面図。 対象物上のブラスト材の投射範囲を摸式的に示した比較図。 本発明の一実施形態において、投射ユニットに仕切り部材を追加した例を示す断面図。 本発明の一実施形態において、投射ユニットの投射幅の調整を説明する断面図。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るブラスト装置を用いてブラスト処理をしている状態を示す斜視図である。本図ではブラスト装置1を用いて対象物であるガードレール2をブラスト処理している。ブラスト装置1は、ガードレール2に取り付けられている。ブラスト処理は、ブラスト装置1をガードレール2の長手方向に沿って移動させながら行う。詳細は後に説明するが、ブラスト装置1から投射されたブラスト材がガードレール2の表面に衝突し、ガードレール2の表面に付着した錆、汚れ、塗装が除去される。ブラスト材には、砂等の研磨剤が用いられる。
車両3には、粉塵回収装置4及びブラスト装置5が搭載されている。ブラスト装置5から、ブラスト供給ホース6及びブラスト供給ホース7を経てブラスト装置1にブラスト材が供給される。ガードレール2に投射されたブラスト材は、ブラスト回収ホース8を経て、ブラスト装置5に回収される。ブラスト処理によりガードレール2から除去された錆、汚れ、塗装は、粉塵回収ホース9を経て、粉塵回収装置4に回収される。
図2は、ブラスト装置1の正面側の要部を示す斜視図である。図3は、ブラスト装置1の背面側の要部を示す斜視図である。図2はブラスト材が投射される側を示しており、図1のガードレール2に対向する側を示している。図3は、ブラスト材が供給される側を示している。図3では、内部状態を示すため背面カバーの図示は省略している。図2及び図3に示したように、ケース10内には投射ユニット11が収容されている。投射ユニット11は、3枚の投射板12〜14で構成されている。接続口19には、図1に示した粉塵回収ホース9が接続される。
図2において、投射ユニット11の両側にガイド板20及びガイド板21が配置されている。ケース10の両側面には、側板22及び側板23が配置されている。ブラスト処理の際には、ブラスト装置1をガードレール2に沿って移動させる。この移動状態では、投射ユニット11、ガイド板20、ガイド板21、側板22及び側板23の各先端側がガードレール2に対向している。
ガードレール2に対向する投射板12〜14等の各板状部材の先端側は、図2に示したように凹凸を形成している。これらの凹凸は、ガードレール2の凹凸形状に合わせて形成している。この構成によれば、ブラスト装置1をガードレール2の長手方向に沿って移動させることが容易になり、ガードレール2の長手方向におけるブラスト処理が容易になる。
側板22及び側板23には、軟質のシール材25が取り付けられている。図1に示したように、シール材25はガードレール2に当接する。このことにより、ブラスト処理の際に、ケース10内からガードレール2からの除去材及びブラスト材が流出するのを防止している。
図3において、投射ユニット11の上部にはブラストノズル30が取り付けられており、投射ユニット11の下部にはブラストノズル31が取り付けられている。ブラストノズル30の先端側は、投射板13と投射板14との間に挟まれている。ブラストノズル31の先端側は、投射板12と投射板13との間に挟まれている。ブラストノズル30及びブラストノズル31からはブラスト材が噴出し、このブラスト材は投射ユニット11を経て、ガードレール2に投射される。
図4は図2のAA線における断面図である。この断面では、ブラストノズル30は現れないが、説明の便宜上ブラストノズル30を図示している。図4に示したように、投射板12と投射板13との間には、投射空間15が形成されている。投射板13と投射板14との間に、投射空間16が形成されている。投射空間15の一方の端部にはブラストノズル31が配置されており、他方の端部には投射口17が形成されている。投射空間16の一方の端部にはブラストノズル30が配置されており、他方の端部には投射口18が形成されている。
図4の矢印aは、投射ユニット11からのブラスト材40の投射方向を示している。ブラストノズル30から噴出したブラスト材40は、投射空間16内を経て投射口18から投射される。同様に、ブラストノズル31から噴出したブラスト材40は、投射空間15内を経て投射口17から投射される。
図5(a)は、図3に示したブラストノズル30の斜視図を示している。ブラストノズル31についても同様の構成である。ブラストノズル30は、本体部32及び取付け部33で構成されている。本体部32は、ブラスト供給ホース7に接続されている。取り付け部33には、取り付け穴34が形成されている。本体部32は中空になっており、ブラスト供給ホース7から供給されたブラスト材は、本体部32の先端に形成された噴出口35から噴出する。
図5(b)は噴出口35の別の例を示す斜視図である。噴出口35は、噴出口35の幅を中央部が狭くなるように変化させている。噴出口35を細長にした場合、噴出口35におけるブラスト材の密度は、端部に比べ中央部が大きくなる。図5(b)の噴出口35のように、噴出口35の幅を中央部が狭くなるように変化させることにより、噴出口35の長手方向におけるブラスト材の密度を均一化させることができる。このことにより、対象物上におけるブラスト材の衝突の程度の均一化を図ることができる。
図6は、ブラスト装置1をガードレール2に取り付けた状態を示す側面図である。図示の便宜上、ガードレール2は断面状態で図示している。ガードレール2は、ブラケット17を介して支柱16に取り付けられている。ブラスト装置1は、例えばブラスト装置1に設けた車輪(図示せず)をガードレール2の上端部に係合させることにより、ガードレール2に支持される。この構成では、車輪を回転させながら、ブラスト装置1をガードレール2に沿って移動させることができる。
図7及び図8は、図6に示したブラスト装置1の縦断面図を示している。図7は、投射ユニット11の上部に配置されたブラストノズル30の配置位置における縦断面図である。図8は、投射ユニット11の下部に配置されたブラストノズル31の配置位置における縦断面図である。図7及び図8の両図共、ブラスト装置1の上部は粉塵回収ホース9の取り付け部を断面しており、ブラスト装置1の下部はブラスト回収ホース8の取り付け部を断面している。
図7に示したように、ケース10内に投射ユニット11が配置されている。投射ユニット11の上部には、ブラストノズル30が配置されている。ブラストノズル30は、本図の例では、取り付け穴34内を挿通させたボルト(図示せず)をケース10内に設けた支持部材(図示せず)に締め付けてケース10内に固定されている。
ブラストノズル30からブラスト材40が噴出している。ブラスト材40は投射ユニット11を経て、ガードレール2に衝突している。この衝突部分において、ガードレール2がブラスト処理される。ブラストノズル30は、ブラスト材40が斜め下方に噴出するように配置されている。このことにより、ブラスト材40は、ガードレール2の上端から傾斜面2bまでの範囲に衝突している。
ブラスト処理によりガードレール2から錆、汚れ、塗装が除去される。これらの除去材は、粉塵回収ホース9を経て回収される。一方、ガードレール2に衝突後のブラスト材40は、ケース10の下部に落下し、ブラスト回収ホース8を経て回収される。
図8は、ブラストノズル31が投射ユニット11の下側に配置されている点を除けば、図7と同様の構成である。ブラストノズル31から噴出したブラスト材40は投射ユニット11を経て、ガードレール2に衝突している。この衝突部分において、ガードレール2がブラスト処理される。ブラストノズル31はブラスト材40が斜め上方に噴出するように配置されている。このことにより、ブラスト材40は、ガードレール2の下端から傾斜面2aまでの範囲に衝突している。
したがって、本実施形態では、図7のブラストノズル30と図8のブラストノズル31とで分担して、ガードレール2の上下幅部分の全体がブラスト処理されることになる。ブラスト装置1をガードレール2の長手方向に沿って移動させることにより、移動範囲内のガードレール2全体がブラスト処理される。
ここで、図7において、ブラストノズル30によるブラスト材40の噴出方向は、ガードレール2の傾斜面2aに対し略平行である。この場合、傾斜面2aにおけるブラスト処理の効果は、他の面に比べて不利になる。一方、図8に示したように、傾斜面2aには、ブラストノズル31からのブラスト材40が、傾斜面2aに対して略垂直な方向で衝突する。この場合は、ブラスト処理の効果は良好になり、傾斜面2aにおけるブラスト処理の効果が他の面に比べて不利になることは防止される。傾斜面2aの例で説明したが、傾斜面2bについても同様である。
本実施形態では、ブラストノズル30及びブラストノズル31は、それぞれの噴出方向が異なるように、かつ対象物への投射範囲に重複範囲が生じるように配置されている。そして、この重複範囲に、傾斜面2a及び傾斜面2bを含んでいる。この構成によれば、ブラストノズル1個分の噴出方向では、投射対象物の一部(本実施形態では傾斜面2a及び傾斜面2b)が噴出方向と略平行になる場合にも、この略平行になる部分を前記重複範囲に含ませることにより、投射対象物の全体に亘りブラスト処理が良好になる。
ブラスト装置1は、投射ユニット11を備えたことにより、ブラスト材の投射範囲が細長に拡大される。このことについて、図9を参照しながら説明する。図9は、対象物上のブラスト材の投射範囲を摸式的に示した比較図である。図9の投射範囲41及び投射範囲42の図示は、ブラストノズル30(31)の噴射口35(図5)から噴出したブラスト材を垂直平板に衝突させたときの、垂直平板上におけるブラスト材の投射範囲を示している。
投射範囲41は、投射ユニット11を介さずに噴射口35からのブラスト材を垂直平板に直接投射したときの投射範囲を示している。投射範囲42は、投射ユニット11を介して噴射口35からのブラスト材を垂直平板に投射したときの投射範囲を示している。投射範囲42は投射範囲41に比べ細長に拡大されている。より具体的には、投射範囲41が略楕円形状であるのに対し、投射範囲42は略長方形状になっている。投射範囲42は投射範囲41に比べ細長になり、横方向に狭くなり縦方向に拡大している。
投射範囲42が細長に拡大されるのは、図4に示したように、噴出したブラスト材40の広がりが、投射空間15(投射空間16)の幅に制限され、かつ図2に示したように対象物側から見たときの投射口17(投射口18)の形成範囲が噴射口35の形成範囲より長い細長であるためである。投射範囲が細長に拡大されたことにより、投射長さが長くなる。このことにより、ブラストノズル30及びブラストノズル31の1個当たりのブラスト処理の範囲が長くなる。
図5(a)、(b)に示したように、噴射口35の形成範囲を細長にした場合は、噴射口35からのブラスト材の噴出範囲が細長になり、この噴出範囲は投射ユニット11により、さらに細長に拡大される。したがって、噴射口35の形成範囲を細長にすることにより、ブラスト材の投射範囲を細長に拡大するのにより有利になる。
前記の通り、本実施形態では、ガードレール2の上下幅全体を2個のブラストノズル30及びブラストノズル31でブラスト処理している。図7、8において、投射ユニット11を用いない場合は、図9の投射範囲41で示したように、投射長さが短くなる。その結果、ガードレール2の上下方向において、ブラスト材が衝突しない部分が生じると、ガードレール2の上下幅全体をブラスト処理するには、3個以上のブラストノズルが必要になる。すなわち、投射ユニット11を用いてブラスト処理をすることにより、必要なブラストノズルの個数を減らすことができる。
また、投射ユニット11は、下記の通りブラスト装置1を特別に大型化させることなく、追加することができる。図7、8において、投射ユニット11を備えていない場合であっても、投射範囲を確保するためにはブラストノズル30、31の前方に一定の空間が必要になる。同様に、ブラストノズル30とブラストノズル31とで投射範囲を分担させるには、上側のブラストノズル30と下側のブラストノズル31との間に一定の空間が必要になる。
すなわち、投射ユニット11を備えない場合であっても、ブラストノズル30、31の前方及びブラストノズル30とブラストノズル31との間に、一定の空間が必要になる。図7及び図8に示したように、投射ユニット11は、この一定の空間に相当する部分に配置されており、投射ユニット11の配置のための専用空間を特別に設ける必要はない。さらに、投射ユニット11の投射口の形成範囲は細長であるので、投射ユニット11の幅は小さく抑えることができる。このため、投射ユニット11は、ブラスト装置1を特別に大型化させることなく追加することができる。
さらに、本実施形態においては、投射ユニット11を構成する投射板12〜14は板状部材である。このため、図2〜4に示したように、投射板12と投射板13とを対向させ、投射板13と投射板14とを対向させて配置すれば、投射空間15、16及び投射口17、18が形成されることになる。対向する投射板同士の連結には、例えばボルト・ナット等の連結手段を用いればよい。すなわち、投射ユニット11の作成には、特別な加工や成型が不要になり作成が容易になる。
図10は、本実施形態において投射ユニット11に仕切り部材を追加した例を示す断面図である。本図は図8のブラスト装置1内部の拡大図に相当する。図10の構成は、投射ユニット11に仕切り部材36及び仕切り部材37を設けている点が、図8の構成と異なっている。ブラスト材40の下方への投射範囲の広がりは、仕切り部材37により制限される。このことにより、ブラスト材40がブラスト処理の対象物であるガードレール2以外の部分(例えばケース10の一部)に衝突することを防止すことができる。
上方への投射範囲の広がりは、仕切り部材36により制限されることになる。また、仕切り部材36及び仕切り部材37により、長手方向の投射範囲が小さくなるので、ガードレール2上における投射の集中度を高めることも可能になる。また、仕切り部材36及び仕切り部材37の位置調整により、投射範囲が調整可能になる。
投射範囲の調整は、ブラストノズル30、31の取付け角度や取付け位置の配置調整によっても可能になる。本実施形態では、ブラストノズル30、31と投射ユニット11は、それぞれ独立した構成である。このため、投射ユニット11の固定状態は維持しつつ、ブラストノズル30、31の配置調整ができる。すなわち、ブラストノズル30、31の単体の配置調整により、投射範囲を調整でき投射範囲の調整が容易になる。
図11は、投射ユニット11の投射口17及び投射口18の開口幅の調整を説明する断面図である。本実施形態では、投射ユニット11は、独立した3枚の投射板12〜14で構成している。この構成によれば、投射板12と投射板13との間隔を調整することにより、投射口17の開口幅を調整することができる。同様に、投射板13と投射板14との間隔を調整することにより、投射口18の開口幅を調整することができる。
図11の2点鎖線は、投射板12及び投射板14を、投射板13から離れるように移動させて、投射口17及び投射口18の開口幅を大きくした例を示している。投射板12及び投射板14を、投射板13に近づくように移動させて、投射口17及び投射口18の開口幅を狭くしてもよい。
投射板12と投射板13との間隔調整は、例えば投射板12と投射板13との間に介在させるスペーサの厚さを変えるようにしてもよく、投射板12と投射板13とを連結するボルト・ナット等の連結手段の締め付けの程度を調整するようにしてもよい。これらの間隔調整は、投射板13と投射板14との間隔調整についても同様である。本実施形態では、投射ユニット11は独立した3枚の投射板12〜14で構成しているので、対向する投射板同士の間隔調整により投射口17、18の開口幅の調整を容易に行なうことができる。
以上、本実施形態ではガードレール2のブラスト処理について説明したが、ブラスト処理したガードレール2を溶射処理し、続いて塗装を行うことにより、ガードレール2を再生させることができる。溶射処理により、ガードレール2上に被膜が形成され、ガードレール2の腐食防止を図ることができる。塗装によりガードレール2の外観の見栄えを向上させることができる。
本実施形態では、投射ユニット11を3枚の投射板12〜14で構成し、2つのブラストノズル30、31を用いた例で説明したが、この例に限るものではない。投射ユニット11を2枚の投射板で構成し、投射ユニット11の投射口を1個としてもよく、投射ユニット11を4枚以上の投射板で構成し、投射ユニット11の投射口を3個以上としてもよい。また、各投射口に対応したブラストノズルの個数は、1個でも複数でもよい。
また、図2では投射口17及び投射口18は、それぞれ1個の連続的な開口である。一方、投射口17及び投射口18は、形成範囲が細長になっていれば、投射範囲が細長に拡大される効果が得られる。このため、投射口17及び投射口18は、複数の開口が断続的に配置されて形成範囲が細長になったものでもよい。同様に、図5に示したブラストノズルの墳出口35についても、形成範囲が細長であれば、連続的な開口であっても、複数の開口を断続的に配置したものであっても、ブラスト材の噴出範囲が細長になる効果が得られる。
また、本実施形態ではブラスト処理の対象物がガードレールの例で説明したが、他の構造物であってもよい。本発明に係るブラスト装置は、ブラストノズル1個当たりの投射範囲を拡大できるので、例えば幅の大きな長尺部材のブラスト処理に適している。
1 ブラスト装置
2 ガードレール(対象物)
11 投射ユニット
12,13,14 投射板
15,16 投射空間
17,18 投射口
30,31 ブラストノズル
35 噴出口
36,37 仕切り部材
40 ブラスト材

Claims (10)

  1. ブラスト材を対象物に衝突させるブラスト装置であって、
    ブラスト材を噴出するブラストノズルと、
    前記ブラストノズルから噴出した前記ブラスト材を対象物に投射する投射ユニットとを備えており、
    前記投射ユニットは、一対の壁面間に形成され前記ブラスト材の投射幅を狭める投射空間と、形成範囲が細長で前記ブラスト材の投射長さを拡大する投射口が形成されていることを特徴とするブラスト装置。
  2. 前記ブラストノズルの噴出口の形成範囲が細長であり、前記投射口の形成範囲の長さは、前記噴出口の形成範囲の長さより長い請求項1に記載のブラスト装置。
  3. 前記投射ユニットは、板状部材同士を対向させて形成されている請求項1又は2に記載のブラスト装置。
  4. 前記ブラストノズル及び前記投射口は複数であり、前記各ブラストノズルはそれぞれ別個の投射口に対応するように配置されている請求項1から3のいずれかに記載のブラスト装置。
  5. 前記ブラスト材の噴出方向が異なる複数の前記ブラストノズルにより、対象物への投射範囲に重複範囲が生じるようにしている請求項4に記載のブラスト装置。
  6. 前記投射口の開口幅が調整可能である請求項1から5のいずれかに記載のブラスト装置。
  7. 前記ブラストノズルは、単体で配置調整が可能である請求項1から6のいずれかに記載のブラスト装置
  8. 前記ブラストノズルの噴出口の形成範囲が細長であり、前記噴出口の幅は、中央部が狭くなるように変化している請求項1から7のいずれかに記載のブラスト装置。
  9. 前記投射ユニットは、前記投射口からのブラスト材の投射範囲が制限されるように前記投射空間が仕切り部材で仕切られている請求項1から8のいずれかに記載のブラスト装置。
  10. 前記対象物がガードレールであり、前記投射ユニットの対象物側は、前記ガードレールの凹凸形状に合わせて凹凸を形成している請求項1から9のいずれかに記載のブラスト装置。



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