JP2013165473A - 超音波モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】様々な形状の構成ができる上に、全体的形状の変更が生じず、該超音波モジュールの製造工程が容易となる超音波モジュールを提供する。
【解決手段】静電容量の変化に基づいて超音波を送受信する変換素子を複数有する超音波モジュール100において、当該変換素子が一面に複数設けられているユニット板10を複数備え、斯かる複数のユニット板10,10…10の他面が筒状をなす保持体50の外周部と当接する状態にて固定されるように超音波モジュール100を構成する。
【選択図】図6

Description

本発明は、静電容量の変化に基づき、超音波を送受信する変換素子を複数有する超音波モジュールに関する。
近年、超音波診断又は超音波治療技術においては、CMUT(Capacitive Micromachined Ultrasonic Transducer)のアレイを用いた探触子の開発が盛んに行われている。
例えば、特許文献1には、血管の中を診断するIVUS(Intravascular-Ultrasound)デバイス用の探触子として、形状構成が自由な電気機械変換装置が開示されている。詳しくは、特許文献1に開示された電気機械変換装置は、CMUTアレイが設けられたCMUT要素を複数備えており、CMUT素子同士を可塑性の絶縁物にて連結することにより、複数CMUT素子の全体として可変性をもたらし、非平坦面を有するモジュールを構成できるものである。
米国特許出願公開第2007/0013269A1号明細書
しかしながら、特許文献1に係る電気機械変換装置は、上述したように、CMUT素子同士を可塑性の絶縁物にて連結することによって可変性をもたらしたものであることから、個々のCMUT素子における自由度が高いので、複数のCMUT素子によって構成される超音波モジュールの全体的形状を保つことができず、変形しやすくなるという問題がある。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、静電容量の変化に基づいて超音波を送受信する変換素子を複数有する超音波モジュールにおいて、様々な形状の構成ができる上に、全体的形状の変形が生じず、該超音波モジュールの製造工程が容易となる超音波モジュールを提供することにある。
本発明に係る超音波モジュールは、静電容量の変化に基づき、超音波を送受信する変換素子を複数有する超音波モジュールにおいて、一面に変換素子が設けられた複数のユニット板と、複数のユニット板の他面に当接し、該複数のユニット板を保持する保持体とを備えることを特徴とする。
本発明にあっては、当該ユニット板は、静電容量の変化に基づき、超音波を送受信する変換素子を一面に設けており、このようなユニット板が当該保持体によって複数保持されている。詳しくは、複数のユニット板は他面を当該保持体と当接する状態にて保持されている。
本発明に係る超音波モジュールは、当該保持体は筒状をなしており、当該ユニット板は当該保持体の外周部に保持されていることを特徴とする。
本発明にあっては、当該複数のユニット板の他面が、筒状である当該保持体の外周部と当接する状態にて固定されている。
本発明に係る超音波モジュールは、当該ユニット板は矩形であり、当該複数の板は、各々の長手方向が当該保持体の軸心方向と平行となるように、並設されていることを特徴とする。
本発明にあっては、矩形である当該ユニット板の長手方向が当該保持体の軸心方向と平行となるようにして、複数のユニット板が該保持体の外周部に並設されている。
本発明に係る超音波モジュールは、 当該ユニット板は矩形であり、当該保持体は当該ユニット板の長手方向の端部と係合する係合部を外周部に設けており、当該ユニット板の両端部が2つの保持体の係合部に各々係合していることを特徴とする。
本発明にあっては、矩形である当該ユニット板の長手方向における両端部が、2つの保持体の外周部に設けられた係合部と各々係合することによって、保持されている。
本発明に係る超音波モジュールは、当該ユニット板は変換素子からの信号を処理する回路部を有することを特徴とする。
本発明にあっては、当該ユニット板に設けられた各変換素子が発する信号は当該回路部に送られ、該回路部によって処理される。
本発明に係る超音波モジュールは、当該ユニット板は、当該変換素子が接続された絶縁性基板を備えており、該絶縁性基板には、当該回路部を収容する凹部が形成されていることを特徴とする。
本発明にあっては、該絶縁性基板には当該回路部を収容する凹部が形成されており、該凹部に該回路部が収容され、モジュール全体のコンパクト化と共に、当該変換素子と回路部との間の絶縁性、干渉防止などを図ることができる。
本発明に係る超音波モジュールは、当該回路部からの信号を外部に送る送出部を備えることを特徴とする。
本発明にあっては、当該ユニット板の変換素子が発する信号が当該回路部によって処理された後、該送出部を介して外部に送られる。
本発明によれば、静電容量の変化に基づいて超音波を送受信する変換素子が設けられた、複数のユニット板からなる超音波モジュールにおいて、様々な形状の構成ができる上に、全体的形状の変形が生じず、該超音波モジュールの製造工程が容易となる。
本発明の実施の形態1に係る超音波モジュールの外見を概略的に示す概略図である。 本発明の実施の形態1に係る超音波モジュールのユニット板の構成を示す構成図である。 本発明の実施の形態1に係る超音波モジュールの変換素子セールに設けられた変換素子のアレイを説明する説明図である。 図2のA−B線による断面図である。 図5は図4に示す変換素子を拡大して表示した拡大図である。 本発明の実施の形態1に係る超音波モジュールの組み立てを説明する説明図である。 本発明の実施の形態2に係る超音波モジュールの外見を概略的に示す概略図である。 本発明の実施の形態2に係る超音波モジュールを、図7のF矢印方向から見た図である。 図9は本発明の実施の形態3に係る超音波モジュールを、図7のR矢印方向から見た図である。 図10は図9のC−D線による断面図である。 本発明の実施の形態1〜3の変形例に係る超音波モジュールを示す斜視図である。 図11に示す超音波モジュールの構成を展開状態で示した説明図である。
以下に、本発明の実施の形態に係る超音波モジュールを、超音波診断システムのいわゆる探触子に適用した場合を例として、図面に基づいて詳述する。該探触子は、例えば、血管内に挿入され、超音波を発する。また、超音波を受信して電気信号に変換して出力する。該探触子からの信号は適宜処理され、当該血管内を表す映像を得ることができる。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1に係る超音波モジュール100の外見を概略的に示す概略図である。本発明の実施の形態1に係る超音波モジュール100は、表面に複数の変換素子が設けられたユニット板10,10,…10と、該複数のユニット板10を裏面から保持する保持体50と、各ユニット板10に接続され、各ユニットからの信号を外部装置に送る送出線60(送出部)とを備えている。
保持体50は、柱状をなしており、八角形の断面を有している。また、保持体50は軸心に沿って貫通孔51が形成されている。保持体50は、例えば、内径が0.6mmであって、外径は約1mmであり、先端面の周縁(八角形)の一辺は約400μmである。更に、保持体50は、例えば、ポリマ、セラミックス、金属等からなる。貫通孔51の内にはいわゆるガイドワイヤが内嵌され、超音波モジュール100の移動は該ガイドワイヤによって操作される。
保持体50の外周面には、8つのユニット板10が固定されている。より詳しくは、各ユニット板10の裏面と保持体50の外周面が当接する状態にて、各ユニット板10は保持体50に保持されている。また、各ユニット板10は矩形の板状をなしている。8つのユニット板10は、その長手方向が、保持体50の軸心方向と平行になるよう、並設されている。すなわち、各ユニット板10の長手方向の寸法は、保持体50の高さ(軸心方向の寸法)と同一であり、短手方向の寸法は、保持体50の先端面の周縁の一辺と同一である。
図2は本発明の実施の形態1に係る超音波モジュール100のユニット板10の構成を示す構成図である。ユニット板10は、超音波を発し、又は反射されてくる超音波を受信して電気信号に変換する変換素子(CMUT)が複数装着された変換部20と、変換部20からの信号を処理するIC回路部40とを有する。
変換部20及びIC回路部40は、ユニット板10の中、各々矩形の領域であり、ユニット板10の両端部に各々配置されている。
ユニット板10の一端部に設けられた変換部20は、例えば、8つ(8チャンネル)の変換素子セール30,30…30を有している。各変換素子セール30は短冊状をなしており、その長手方向がユニット板10の長手方向に沿うようにして、8つの変換素子セール30が並設されている。
変換素子セール30には、超音波を発し、又は反射されてくる超音波を受信して電気信号に変換する変換素子のアレイが設けられている。変換素子セール30は、例えば、長手方向の寸法が1〜1.5mmであって、短手方向の寸法が50〜60μmであるように構成されている。
図3は図2のC部分を拡大したものであり、変換素子セール30に設けられた変換素子のアレイを説明する説明図である。図3に示すように、変換素子セール30には複数の変換素子31,31,…31からなる2Dアレイが設けられている。以下の説明においては、説明の便宜上、図3のZ軸方向を上下(縦)方向として説明する。
図4は図2のA−B線による断面図であり、図5は図4に示す変換素子31を拡大して表示した拡大図である。
変換素子セール30は、一枚の基板39上に、複数の変換素子31がX軸方向及びY軸方向に並設されている。変換素子セール30は、各変換素子31によって受信された超音波を電気信号に変えて出力する。
本発明の実施の形態1に係る超音波モジュール100の変換素子31は、基板39と、基板39に対向するように基板39の上側に配置された上部板34とを備えている。また、上部板34の下面と対向する基板39の上面には凹部35が形成されており、該凹部35の底には基板側電極33が設けられている。
上部板34は超音波の送信又は受信の際に振動する振動膜部36を有しており、上部板34は下面が、後述する保持部37の上端部と接合されることにより、基板39に固定されている。
振動膜部36は、基板側電極33と対向する位置に該当する、上部板34の一部分であり、保持部37を挟んで、隣り合う振動膜部36同士が隔てて形成されている。振動膜部36は周辺が保持部37に固定されているので、超音波の発信及び受信の際、振動が可能になる。
基板39は、例えば、パイレックス(Pyrex)ガラス(登録商標)、石英、テンバックス(登録商標)、Foturanガラス(登録商標)等のガラス製であり、例えば、500μm以上の厚みを有する。また、上述したように、基板39の上面には凹部35が形成されており、凹部35の底の中心部には基板側電極33が蒸着されている。
なお、基板39の厚みは、上述の記載に限るものでなく、例えば、300μm以上、かつ500μm以下であっても良い。
凹部35は平面視六角形になるように、基板39の上面に凹設されている。各変換素子31の凹部35同士の間には、凹部35の凹設による残余部分からなるランドが形成されており、該ランドが上部板34を保持する保持部37に該当される。すなわち、上部板34の下面が保持部37の上端面と接合されることによって基板39に保持されている。
基板側電極33は、凹部35に倣う六角形の板状をなしており、面積は、例えば、700μm以下である。また、基板側電極33の厚みは、例えば、0.1〜1.0μmであり、Ni、Cr、Al、Pt、Au等の材料からなる。
凹部35の内側は横断面視六角形であり、該六角形の一辺の寸法は、例えば、22μmであって、対向辺間の距離は38μmである。また、凹部35の形状は、六角形に限るものでなく、円形であっても良い。
保持部37の縦方向における寸法、換言すれば、上部板34の下面と基板39の上面との間隔は、例えば、0.05〜10μmである。更に望ましくは、0.1〜3μmである。また、保持部37は横方向における寸法、すなわち肉厚が、例えば、8〜16μmである。なお、保持部37の上端面には、公知の陽極接合法によって、上部板34が接合されている。
本実施の形態においては、保持部37の肉厚が8〜16μmである場合を例として挙げているが、これに限るものでなく、例えば、1〜16μmであれば良い。
上部板34は、基板39に対向し、凹部35を覆うように設けられている。従って、凹部35の内側及び上部板34の下面によって空間が形成されている。
上部板34(振動膜部36)の厚みは、例えば、1.5μmであるが、これに限るものでなく、0.5〜3μmであれば良い。上部板34は、例えば、抵抗値が10000Ωcm以上であるシリコン単結晶からなる。従って、本発明の実施の形態1に係る変換素子31及び変換素子セール30においては、電圧印加の際に振動膜部36に電荷がたまり、数〜数十MHzのAC電圧印加による振動膜部36の作動において、チャージ現象が生じることを防止することが出来る。
振動膜部36の上面には、基板側電極33と対応する膜側電極32が形成されている。膜側電極32は、例えば、金属薄膜からなり、振動膜部36の上面の中央部に蒸着によって形成されている。膜側電極32は振動膜部36より小さい円板状である。なお、膜側電極32は円板状に限るものでなく、板状をなしていれば良い。
一方、ユニット板10の他端部には、IC回路部40が設けられており、IC回路部40は変換部20に連設されている。IC回路部40にはIC回路41が埋設されており、IC回路41は、例えば、長手方向の寸法が1.5mmであり、短手方向の寸法が0.4mmである板状をなしている。
ユニット板10の他端部に対応する基板39の部分には、IC回路41を収容するために、適宜の深さを有する凹部42が形成されている。より詳しくは、IC回路41が凹部42内に載置された場合、凹部42の内壁とIC回路41の縁との間に適宜間隔が生じ、かつIC回路41の上面が上部板34の上面と面一となるように、構成されている。
斯かる間隔には必要に応じて樹脂が注入され、IC回路41の周りには樹脂層43が形成されている。更に、樹脂層43では、IC回路41及び凹部42の縁部を覆うように樹脂が塗布されている。変換素子31の膜側電極32をIC回路41に電気的に連結するリード線38は、当該樹脂層を越えてIC回路41に接続されている。このような構成によって、IC回路41と、変換素子31とを絶縁でき、また干渉を防止できる。なお、樹脂層43は、樹脂に限ることなく、酸化珪素のような酸化物、ポリマ等絶縁性を有するものであれば良い。
IC回路41は、例えば、インピーダンスを低減させる可変容量コンデンサ、抵抗、キャパシター、マルチプレックサー等の役割をなすように形成されている。IC回路41は各膜側電極32と電気的に接続されており、変換素子31又は変換素子セール30において発生するインピーダンスを低減させ、キャパシタンス変換、信号増幅などの処理を行う。
また、IC回路41は、ユニット板10の他端部側の端部に、接点61を介して送出線60が接続されている。送出線60は、例えば、圧着方式、パッケージング等によって接続されている。
このように、IC回路41によって所定の処理が施された信号は、送出線60を介して外部に送られる。又は外部からの信号が送出線60を介して各IC回路41(ユニット板10)に送られる。
本発明の実施の形態1に係る超音波モジュール100は、以上のような構成を有するので、全体的形状の変更が生じず、製造工程が容易となる。図6は本発明の実施の形態1に係る超音波モジュール100の組み立てを説明する説明図である。
本発明の実施の形態1に係る超音波モジュール100は、超音波を発し、又は反射されてくる超音波を受信して電気信号に変換する変換素子31のアレイが設けられた変換素子セール30を表面に設けたユニット板10の裏面が保持体50の外周面に固定されることによって保持されている。従って、超音波モジュール100の全体的形状が変形されることはない。
また、ユニット板10同士を結合した上、更に曲げ工程等を行なう煩雑な工程を必要とせず、各ユニット板10を保持体50の外周面に固定する簡単な工程にて製造することができる。
更に、ユーザが必要に応じて土台となる保持体50の形状を選択することによって、または、ユニット板10の大きさをより小さくすることによって、超音波モジュール100の全体的形状をより自由に形成することができる。
(実施の形態2)
図7は本発明の実施の形態2に係る超音波モジュール100の外見を概略的に示す概略図であり、図8は本発明の実施の形態2に係る超音波モジュール100を、図7のF矢印方向から見た図である。
本発明の実施の形態2に係る超音波モジュール100は、表面に複数の変換素子31が設けられたユニット板10,10,…10と、該複数のユニット板10と係合している2つの保持体50,50とを備えている。ユニット板10は、実施の形態1と同様、矩形をなしており、長手方向の両端部が2つの保持体50,50と各々係合することにより、超音波モジュール100の全体的形状が保たれている。
保持体50は、実施の形態1と同様、柱状をなしており、八角形の断面を有している。また、保持体50は軸心に沿って貫通孔51が形成されている。しかし、実施の形態2の保持体50は、実施の形態1の保持体50より高さ(軸心方向の寸法)が短い。実施の形態2においては、2つの保持体50,50の貫通孔51,51にガイドワイヤが挿通される。
また、実施の形態2の保持体50は、先端面の周縁(八角形)の一辺付近に、ユニット板10の端部と係合を行なうため、係合孔52(係合部)が8つの形成されている。各係合孔52は実施の形態2の保持体50の両端面を貫通する貫通孔であり、ユニット板10の端部の形状に倣う形状を有している。
従って、ユニット板10は、一端部が一方の保持体50の係合孔52に内嵌され、他端部が他方の保持体50の係合孔52に内嵌されることにより、保持体50,50に保持されている。
本発明の実施の形態2に係る超音波モジュール100は、変換素子31のアレイが設けられた変換素子セール30を表面に設けたユニット板10の両端部が2つの保持体50の外周部の係合孔52に係合されることによって支持されている。従って、超音波モジュール100の全体的形状が変形されることはない。
また、ユニット板10同士を結合した上、更に曲げ工程等を行なう煩雑な工程を必要とせず、各ユニット板10を保持体50,50の係合孔52に内嵌する簡単な工程にて製造することができる。
また、本発明の実施の形態2に係る超音波モジュール100においては、変換素子31のアレイを表面に設けたユニット板10を保持体50の外周部にて支持するために、2つの保持体50の外周部に係合孔52,52,…52を設け、各ユニット板10の両端部を係合孔52と係合する場合について説明したが、これに限るものでない。ユニット板10の端部と、保持体50の外周部とが、互いに対応する形状を有し、かかわり合うように構成すれば良い。
更に、本発明の実施の形態2に係る超音波モジュール100においては係合孔52同士が離れている場合を例として説明したがこれに限るものでない。各係合孔52の端部同士がつながるように、すなわち、1つの係合孔52のみが存在するように構成しても良い。
換言すれば、保持体50を内側と外側に2分して、内側保持体50と、外側保持体50との間に各ユニット板10の端部が介在され、ユニット板10が内側保持体50と、外側保持体50とによって挟持されるように構成しても良い。
実施の形態1と同様の部分については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3に係る超音波モジュール100においては、保持体50に凹部が設けられ、該凹部によってユニット板10が保持体50に係合されるように構成されている。
図9は本発明の実施の形態3に係る超音波モジュール100を、図7のR矢印方向から見た図であり、図10は図9のC−D線による断面図である。
本発明の実施の形態3に係る超音波モジュール100は、実施の形態2と同様に、八角形の断面を有する、2つの保持体50、50を備えている。各保持体50の内側端面には、ユニット板10の端部と係合する係合凹部53が8つ形成されている。一方、保持体50の外側端面には、係合凹部53と対応する位置に、保持体50を内外方向に貫通する貫通電極62が設けられている。
係合凹部53は、八角形の一辺付近に、ユニット板10の端部の形状に倣う内側形状を有している。従って、ユニット板10は、一端部が一方の保持体50の係合凹部53に挿入され、他端部が他方の保持体50の係合凹部53に挿入されることにより、保持体50,50に保持されている。
貫通電極62は係合凹部53の底を介して保持体50を内外方向に貫通するように設けられている。貫通電極62は、例えば、銅、鉄等の導電体からなり、円柱状をなしている。
貫通電極62及び接点61の間には送出部60Aが介在されており、送出部60Aによって電気的に接続されている。送出部60Aは、保持体50の係合凹部53の内側壁面に沿って形成されており、金、銀等の蒸着によって形成される。
送出部60Aが設けられた保持体50の係合凹部53に、ユニット板10の端部が挿入され、送出部60Aの一端は接点61に接続され、送出部60Aの他端は貫通電極62に接続される。送出部60AはIC回路部40の電極及び接点61に接続される。従って、本発明の実施の形態3に係る超音波モジュール100においては、構成をよりコンパクト化することができる。
本実施の形態においては、送出部60Aが保持体50の係合凹部53側に形成された場合を例として説明したがこれに限るものでなく、ユニット板10の端部の外側に形成されるように構成しても良い。
本発明の実施の形態3に係る超音波モジュール100は、変換素子31のアレイが設けられた変換素子セール30を表面に設けたユニット板10の両端部が2つの保持体50の外周部の係合凹部53に係合されることによって支持されている。従って、超音波モジュール100の全体的形状が変形されることはない。
また、ユニット板10同士を結合した上、更に曲げ工程等を行なう煩雑な工程を必要とせず、各ユニット板10を保持体50,50の係合凹部53に挿入する簡単な工程にて製造することができる。
実施の形態1と同様の部分については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
以上の記載においては、保持体50は、断面が八角形である場合を例にあげて説明したがこれに限るものでなく、例えば、円形であっても良く、ユーザの必要に応じて変更可能である。
上記実施の形態1〜3に係る超音波モジュール100においては、複数(各実施形態においては8個)設けられたユニット板10に設けられた各IC回路部40に対して送出線60を接続すると共に、各ユニット板10においてIC回路部40と変換素子31とをリード線38によって接続した構成を例示したが、本発明はこれに限定される訳ではない。具体的には、リード線38あるいは送出線60によって各部を配線接続する代わりに、図11あるいは図12に示すように、フレキシブルプリント基板80を超音波モジュール100(保持体50)の周方向に巻き付けることにより、リード線38に代わる配線接続をすることが可能である。また、フレキシブルプリント基板80に対して送出線60に相当するものを接続することにより、全てのIC回路部40に対して送出線60を接続する必要がなくなる。これにより、送出線60の本数を最小限に抑制し、超音波モジュール100の装置構成をより一層シンプルなものとすることができる。さらに、フレキシブルプリント基板80を超音波モジュール100(保持体50)に沿って巻き付けて装着することにより、図12中において矢印で示すように、周方向に隣接する各IC回路部40同士の接続についても容易かつ確実に行うことが可能となる。
フレキシブルプリント基板80を用いて超音波モジュール100を製造する場合には、予め保持体50の各外周面にユニット板10を取り付けた後、フレキシブルプリント基板80を巻き付けることとしても良いが、例えば次のようにして作成することも可能である。すなわち、超音波モジュール100の製造時点において、フレキシブルプリント基板80に対してIC回路部40をなすICチップをフリップチップボンディング法等により実装する。また、変換素子31とフレキシブルプリント基板80とをフリップチップボンディング法等によって接続する。このようにして、フレキシブルプリント基板80に対し、複数のユニット板10を略等間隔に実装した後、保持体50の外周に巻き付けて取り付けることにより、超音波モジュール100を製造することができる。
上述したように、フレキシブルプリント基板80を巻き付けて取り付ける場合において、超音波の送受信に供する変換部20には、フレキシブルプリント基板80を巻き付けて保護することができない。そのため、変換部20については、超音波の送受信を阻害しないよう、樹脂等のフレキシブルな素材のものを蒸着する等して保護膜を形成しておくことが望ましい。
10 ユニット板
31 変換素子
52 係合孔
40 IC回路部
41 IC回路
42 凹部
39 基板
50 保持体
30 変換素子セール
60 送出線
60A 送出部
80 フレキシブルプリント基板
100 超音波モジュール

Claims (7)

  1. 静電容量の変化に基づき、超音波を送受信する変換素子を複数有する超音波モジュールにおいて、
    一面に変換素子が設けられた複数のユニット板と、
    複数のユニット板の他面に当接し、該複数のユニット板を保持する保持体と
    を備えることを特徴とする超音波モジュール。
  2. 前記保持体は筒状をなしており、
    前記ユニット板は前記保持体の外周部に保持されていることを特徴とする請求項1に記載の超音波モジュール。
  3. 前記ユニット板は矩形であり、
    前記複数の板は、各々の長手方向が前記保持体の軸心方向と平行となるように、並設されていることを特徴とする請求項2に記載の超音波モジュール。
  4. 前記ユニット板は矩形であり、
    前記保持体は前記ユニット板の長手方向の端部と係合する係合部を外周部に設けており、
    前記ユニット板の両端部が2つの保持体の係合部に各々係合していることを特徴とする請求項1又は2に記載の超音波モジュール。
  5. 前記ユニット板は変換素子からの信号を処理する回路部を有することを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の超音波モジュール。
  6. 前記ユニット板は、
    前記変換素子が接続された絶縁性基板を備えており、
    該絶縁性基板には、前記回路部を収容する凹部が形成されていることを特徴とする請求項5に記載の超音波モジュール。
  7. 前記回路部からの信号を外部に送る送出部を備えることを特徴とする請求項5又は6に記載の超音波モジュール。
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