JP2013163953A - 床材の連結構造 - Google Patents

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【課題】連結した複数枚の床材から、取り外そうとする目的の床材のみを容易に取り外すことができ、かつ、床下地面の不陸及び熱伸縮などによる、床材の浮き上がり及びガタツキを抑制できる床材の連結構造を提供する。
【解決手段】隣接する矩形状の床材同士が連結されてなる床材の連結構造であって、各床材1は、周縁に凸型連結片4と凹型連結片5とを交互に備え、一の床材1の凸型連結片4と隣接する床材1の凹型連結片5とは、床材の厚み方向に嵌合することにより結合することができ、各床材の凸型連結片4及び凹型連結片5のいずれか一方には、床材同士の連結方向から見た左右両側に係止片が設けられており、凸型連結片4及び凹型連結片5の他方には、対応する係止片がそれぞれ係合する係止片受けが設けられており、対向する凸型連結片4と凹型連結片5とが結合された際に、床材の厚み方向に係止片が遊動可能に係合される床材の連結構造。
【選択図】図1

Description

本発明は、連結した複数枚の床材から、取り外そうとする目的の床材のみを容易に取り外すことができ、かつ、床下地面の不陸及び熱伸縮などによる、床材の浮き上がり及びガタツキを抑制できる床材の連結構造に関する。
床下地面上に床面を構成する床材の連結構造として、例えば、特許文献1には、床材の製造誤差又は床下地面の不陸を、隣接する床材の連結片のほぞ孔とほぞによる連結部において吸収する床材相互の連結構造が開示されている。
特許文献1に開示されている床材の連結構造は、床材の周縁部から突設して設けられた連結片に周縁部と直交する方向に細長いほぞ孔を設け、被連結床材の周縁部から下方に突設した割ほぞ構造とし、割ほぞがほぞ孔の短手方向の内面に弾接状態を保ちつつほぞ孔の長手方向に滑動して床材相互を接近離方向に移動する構造とされている。
しかしながら、このような床材の連結構造は、床材の移動方向が床材同士の連結方向に平行な平面的方向の移動に限定され、複数の床材を連結して敷設した場合に、敷設した床材の浮き上がりやガタツキの部位がなく床材の平面性が担保される程度の不陸の床下地面には対応するが、床材相互の連結方向である平面的方向の移動のみで吸収できないような不陸、即ち、床下地面が、曲面、大きな凹凸面、局部的又は連続的に傾斜が変化するような不陸であるような場合には対応できないという問題があった。
また、特許文献2には、床材相互の連結部において床下地面の不陸を吸収し、踏み圧に対するガタや軋み音を防止する床材の連結構造が開示されている。
特許文献2に開示されている床材の連結構造であれば、床下地面に敷設される隣接する床材相互を連結する手段として、床材の周縁部に連結片が突設して設けられ、該連結片に隣接する床材の周縁部を重ね連結を図る構成、又は、隣接する床材に床材の周縁部から外側に向け突設した連結片をそれぞれ設け、該両連結片を上下に重ね連結を図る構成としている。
しかしながら、このような床材の連結構造は、連結片が不陸を吸収して変形する構造であるため、連結片自体に無理な力がかかり連結片が破損しやすくなったり、不陸の程度に応じて、適切な連結片の材料、強度、構造を設計又は選定する必要があり、床材の製造管理が煩雑になり、汎用性が失われたりするという問題がある。また、連結片により不陸が吸収されたとしても、連結片に弾力性がある場合には、不陸の吸収の程度は充分なものとならず、床材の浮き上がり、ガタツキなどが生じる場合がある。更に、床材の敷設時に不陸が吸収されたとしても、使用開始後の環境において、床材に熱伸縮が発生した時は、床材の熱伸縮を連結片で吸収しきれず、浮き上がりやガタツキが生じてしまう場合があるという問題があった。
特許文献3には、床材の1辺に凸型連結片と凹型連結片とが交互に配置され、凸型連結片が凹型連結片と床材の厚み方向に嵌合することにより結合する床材の連結構造が開示されている。しかしながら、特許文献3に開示された床材の連結構造では、床材の厚み方向に対する隣り合う床材同士の固定力が小さいため、強風での浮き上がりによって飛散したり、結合した連結構造間の隙間が極めて小さいため、熱伸縮などによる変位を吸収できずに捲れ上がりが生じたりしてしまう場合があった。
特許文献4には、強風による飛散の対策として、連結構造以外の部分を係止片によって隣接する床化粧材と連結固定する床材の連結構造が開示されている。しかしながら、特許文献4に開示された床材の連結構造も、結合した連結構造間の隙間が極めて小さいため、熱伸縮などによって捲れ上がりが生じてしまう場合があった。
また、複数枚の床化粧材を連結して床面に敷設した後、一枚又は数枚の床化粧材に傷、変形又は破損が生じた際、該床化粧材を取り外すことが必要となることがある。このような場合において、従来は、端の床化粧材から、取り外そうとする目的の床化粧材まで順に連結を解除し、目的の床化粧材を取り除いた後、目的の床化粧材以外のものを再度連結したり、ドライバーなどの工具又はその代替品(例えば、棒状の治具)を用いて目的の床化粧材を剥がし取ったりする方法が行われていた。しかしながら、端の床化粧材から順に取り外す方法は煩雑であり、工具などを用いる方法では、取り外そうとする目的の床化粧材以外の床化粧材や床面を傷つけたり破損させたりすることがあった。
特許第4425896号公報 特許第4579961号公報 登録実用新案第3050920号公報 特開2007−291603号公報
本発明は、連結した複数枚の床材から、取り外そうとする目的の床材のみを容易に取り外すことができ、かつ、床下地面の不陸及び熱伸縮などによる、床材の浮き上がり及びガタツキを抑制できる床材の連結構造を提供することを目的とする。
本発明は、隣接する矩形状の床材同士が連結されてなる床材の連結構造であって、各床材は、周縁に凸型連結片と凹型連結片とを交互に備え、一の床材の凸型連結片と隣接する床材の凹型連結片とは、床材の厚み方向に嵌合することにより結合することができ、各床材の凸型連結片及び凹型連結片のいずれか一方には、床材同士の連結方向から見た左右両側に係止片が設けられており、凸型連結片及び凹型連結片の他方には、対応する係止片がそれぞれ係合する係止片受けが設けられており、対応する係止片のうちの一方の係止片と係合する係止片受けは、床材の厚み方向に対して該一方の係止片の上方に設けられており、対応する係止片のうちの他方の係止片と係合する係止片受けは、床材の厚み方向に対して該他方の係止片の下方に設けられており、対応する凸型連結片と凹型連結片とが結合された際に、床材の厚み方向に係止片が遊動可能に係合される床材の連結構造である。
なお、本明細書において、上記「遊動可能」とは、係止片の係合が解除された際に、床材の厚み方向に係止片が遊動可能な状態であることも含む。
以下に本発明を詳述する。
本発明者らは、床材の周縁に設けた凸型連結片と凹型連結片を、床材の厚み方向に嵌合する形状とすることにより、連結した複数枚の床材から、取り外そうとする目的の床材のみを容易に取り外すことができることを見出した。
更に本発明者らは、このような連結構造を有する床材において、結合する凸型連結片と凹型連結片とのいずれか一方に、床材同士の連結方向から見た左右両側に係止片を設け、他方に、該係止片と係合することにより床材の厚み方向の抜け止め構造となる係止片受けを、該係止片が床材の厚み方向に遊動可能となるように設けることにより、床下地面の不陸や熱伸縮などによる、床材の浮き上がりやガタツキを抑制できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
本発明の床材の連結構造において、連結される床材としては特に限定されないが、通常、合成樹脂からなる床材本体と、床材本体に固定される1枚又は複数枚の化粧材とで構成される。
上記床材本体の材質としては、具体的には例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、ポリ塩化ビニル、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン(ABS)樹脂などの熱可塑性樹脂などが挙げられる。
上記熱可塑性樹脂には、必要に応じて熱安定剤、安定化助剤、滑剤、加工助剤、酸化防止剤、光安定剤、顔料、充填剤などを添加してもよい。
上記床材本体は、矩形の枠材と、枠材と平行及び/又は枠材の対角線に平行な方向に延びる格子部材とから構成されていることが好ましい。
上記格子部材としては、軽量化、通気性、排水性、意匠性などが考慮されるものであれば、大きさ、ピッチなどは特に限定されない。
上記枠材又は格子部材には、上記化粧材が固定された床材本体の熱伸縮などによる寸法変化を防止するための伸縮部が設けられてもよい。
上記伸縮部とは、上記枠材又は上記格子部材の一部として設けられ、上記枠材又は格子部材の形状及び寸法を弾性的に変化させるものであれば特に限定されず、上記枠材又は格子部材の一部が予め切除された部位を、ゴム、エラストマーなどの弾性体や、蛇腹管やばねのような伸縮可能な部材により接続されたもの、上記枠材又は格子部材の一部がくの字状、U字状、凹字状、円弧状などの屈曲部を有する非直線形状とされたものなどが挙げられる。
上記化粧材の材質としては、例えば、磁器タイルなどの無機系焼成体、木材、合成樹脂、金属、天然石や、これらの複合材料などが挙げられる。
上記化粧材を上記床材本体に固定する方法としては、例えば、接着、融着、ビス固定方法や、床材本体又は化粧材の少なくともいずれか一方に嵌合凸部を設け、他方に嵌合凹部を設けて嵌合することによって固定する方法などが挙げられる。
但し、上記化粧材が、上記床材本体と同じ合成樹脂などからなる場合、上記化粧材と上記床材本体とが一体に成形されてもよい。
上記化粧材を上記床材本体に接着するために用いられる接着剤としては、例えば、エポキシ樹脂系接着剤などの熱硬化性樹脂接着剤、ホットメルト型接着剤、パテ、セメント、シリコーン樹脂系充填材などが挙げられる。
また、上記接着剤としては、屋外で使用することも考慮して、例えば、エポキシ樹脂系接着剤などの耐候性の高いものを用いることが好ましい。
本発明の床材の連結構造において、各床材は、周縁に凸型連結片と凹型連結片とを交互に備え、一の床材の凸型連結片と隣接する床材の凹型連結片とは、床材の厚み方向に嵌合することにより結合し、一の床材と隣接する床材とが連結される。一の床材の凸型連結片と隣接する床材の凹型連結片とを、床材の厚み方向に嵌合することによって床材同士を結合する構造とすることにより、連結した複数枚の床材から、取り外そうとする目的の床材のみを容易に取り外すことができる。
各床材周縁に設けられる凸型連結片と凹型連結片の大きさや間隔は特に限定されず、隣接する床材同士を連結した際の連結強度、意匠性、排水性、作業性、メンテナンス性、床材に対する熱伸縮を吸収する連結しろなどを考慮して適切に設計される。
一の床材の凸型連結片と隣接する床材の凹型連結片とが、床材の厚み方向に確実に挿通された際に、嵌合音が鳴って、嵌合を確認できるように設計されておいてもよい。
また、凸型連結片と凹型連結片とを嵌合したり外したりする作業を数回繰り返し行っても、凸型連結片と凹型連結片とが破損しないように、凸型連結片と凹型連結片の裏面側(連結する側と反対側)に補強のためのリブが設けられていてもよい。
更に、凸型連結片が嵌合される凹型連結片の内側は、基端部から先端部に向かうに従って薄肉となるテーパ状に形成され、凸型連結片と凹型連結片との嵌合が容易にできるようになされていてもよい。
本発明の床材の連結構造において、凸型連結片と凹型連結片とは、床材の4辺に同じ配列で設けられることが好ましい。凸型連結片と凹型連結片とが床材の4辺に同じ配列で設けられることにより、一の床材と隣接する床材とのいずれの辺同士を組み合わせても連結させることが可能となり、施工性を向上させることができる。
特に、床材本体に化粧材を固定する床材である場合は、凸型連結片と凹型連結片とを破損しないように、床材の外側から床材本体を見て、凸型連結片と凹型連結片との投影面内に少なくとも、床材本体に化粧材を固定する位置が重なり合う位置に凸型連結片と凹型連結片とを設けておくことが、凸型連結片と凹型連結片とを保護する観点から好ましい。
本発明の床材の連結構造において、各床材の一辺における凸型連結片と凹型連結片との合計数は4個以上の偶数個であることが好ましい。凸型連結片と凹型連結片との合計数が4個未満であると、充分な連結強度が得られないことがある。また、合計数が奇数個であれば、一の床材と隣接する床材とのいずれの辺同士を組み合わせても連結させることが不可能となる。
また、各床材の一辺において、本発明の床材の連結構造における凸型連結片と凹型連結片以外のもの、例えば、結合された際に、床材の厚み方向に係合される係止片や係止片受けが設けられていない凸型連結片と凹型連結片とが設けられていてもよい。この際、これらの凸型連結片と凹型連結片とは、本発明の床材の連結構造における凸型連結片と凹型連結片との嵌合による結合の邪魔とならない位置に設けられなければならない。
本発明の床材の連結構造において、凸型連結片及び凹型連結片は、各床材の周縁において、それぞれの凸型連結片及び凹型連結片以外の部分と非連続になるように設けられていることが好ましい。
ここで、「非連続」とは、床材本体の外周側面の、凸型連結片と凹型連結片とが設けられている部位の連結方向から見た左右両側に床材の厚み方向の下側から切り欠きが設けられていることをいう。
凸型連結片及び凹型連結片が非連続になるように設けられることにより、床材の連結方向に凸型連結片及び凹型連結片を弾性変形させることが容易となり、床下地面の不陸や熱伸縮による床材の浮き上がりやガタツキを抑制する効果を向上させることができる。
この際、凸型連結片及び/又は凹型連結片には、床材の厚み方向に、連結方向の先端部から基端部にかけて、連通するスリットが設けられていてもよい。このようなスリットを設けることで、凸型連結片及び/又は凹型連結片を、床材の連結方向に更に容易に弾性変形させることができる。
上記床材の厚み方向の下側からの切り欠き高さの好ましい下限は5mm、好ましい上限は15mmである。上記切り欠き高さが5mmより小さいと、凸型連結片及び凹型連結片を充分に弾性変形させることが困難となることがある。上記切り欠き高さが15mmより大きいと、弾性変形の程度が過大となりすぎ、床材がガタツキ易くなることがある。上記切り欠き高さのより好ましい下限は7mm、より好ましい上限は12mmである。
凸型連結片と凹型連結片とを嵌合したり外したりする際に、凸型連結片及び/又は凹型連結片は、床材の周縁と平行方向であって、床材の水平方向に弾性変形が可能な形状とされることが好ましい。このように構成されることで、凸型連結片の脱着時に凸型連結片及び/又は凹型連結片が水平方向に弾性変形して係止部の損傷を抑制することができ、繰り返し脱着しても隣接する床材同士の連結強度を保持できる。
本発明の床材の連結構造において、各床材の凸型連結片及び凹型連結片のいずれか一方には、床材同士の連結方向から見た左右両側に係止片が設けられており、凸型連結片及び凹型連結片の他方には、対応する係止片がそれぞれ係合する係止片受けが設けられている。
また、対応する係止片のうちの一方の係止片と係合する係止片受けは、床材の厚み方向に対して該一方の係止片の上方に設けられており、対応する係止片のうちの他方の係止片と係合する係止片受けは、床材の厚み方向に対して該他方の係止片の下方に設けられている。このような構造を有することにより、対向する凸型連結片と凹型連結片とが結合された際に係止片と係止片受けとを床材の厚み方向に係合させることができ、床材の厚み方向の抜け止め構造となって床下地面の不陸及び熱伸縮などによる、床材の浮き上がり及びガタツキを抑制することができる。
この際、係止片受けは、凸型連結片及び凹型連結片の、係止片が対応する位置に設けられた穴部又は連通孔であってもよい。
なお、本発明の床材の連結構造では左右の係止片と対応する係止片受けとが係合することにより、床材の厚み方向に対する抜け止め構造が形成されるが、例えば、本発明のような係止片と係止片受けを設けず、凸型連結片の連結方向の先端部に係合凹部を設け、凹型連結片の連結方向の基端部に該係合凹部に係合する係合凸部を設けるなどによって床材の厚み方向に抜け止め構造を設けた場合は、抜け止めの効果が充分とはならず、床下地面の不陸や熱伸縮、寸法誤差などによって該係合凹部と該係合凸部との係合が外れてしまうおそれがある。
床材同士の連結方向から見た左右両側に設けられる係止片は、左の係止片と右の係止片とで床材の厚み方向に対する高さが異なることが好ましい。左の係止片と右の係止片とで床材の厚み方向に対する高さが異なることにより、凸型連結片及び凹型連結片の大きさを小さくすることが可能となる。
更に、左の係止片と右の係止片とで床材の厚み方向に対する高さが異なり、高さが低い方の係止片と係合する係止片受けは、床材の厚み方向に対して上記高さが低い方の係止片の上方に設けられており、高さが高い方の係止片と係合する係止片受けは、床材の厚み方向に対して上記高さが高い方の係止片の下方に設けられていることが好ましく、この場合、凸型連結片及び凹型連結片の大きさを更に小さくすることが可能となる。
凸型連結片及び凹型連結片の大きさを小さくすることができると、床材の、より床下地面近くの低い位置に凸型連結片及び凹型連結片を設けることができるようになり、これにより、凸型連結片と凹型連結片を効果的に弾性変形し易くすることができ、床下地面の不陸や熱伸縮などによる、床材の浮き上がりやガタツキを抑制する効果を向上させることができる。そのため、凸型連結片及び凹型連結片は、床材の厚み方向の下端に設けられることが好ましい。
凸型連結片及び凹型連結片が、床材の厚み方向の下端に設けられる場合、凸型連結片及び凹型連結片の下端は、凸型連結片及び凹型連結片の基端部から先端部にかけて床材の厚み方向の上向きにテーパ状としておいてもよい。テーパ状とすることで、凸型連結片及び凹型連結片が弾性変形して傾斜しても、凸型連結片及び凹型連結片の下端で床下地面を損傷することがない。
また、凸型連結片及び凹型連結片の角部を適宜、面取りしておくか、R形状としておいてもよい。
本発明の床材の連結構造において、対向する凸型連結片と凹型連結片とが嵌合されて結合した際に、床材の連結方向に隙間が設けられて嵌合されるようにしてもよい。この場合、床材又は床材本体に発生する熱伸縮などによる、床材の連結方向の変位を吸収し、敷設した床材の浮き上がりやガタツキを効果的に抑制することができる。
凸型連結片と凹型連結片とが隙間が設けられて嵌合できるようにする方法としては、具体的には、凸型連結片と凹型連結片とが嵌合された際に、凸型連結片の先端部と凹型連結片の基端部との間に0.3mm以上2mm以下の隙間を設けておくことが好ましく、0.5mm以上1mm以下の隙間を設けておくことが更に好ましい。上記隙間が、0.3mmより小さいと、熱伸縮などによる、床材の連結方向の変位の吸収ができにくくなり、2mmより大きいと、連結した床材同士の目地の幅が大きくなりすぎ意匠性が低下し、敷設した床材のガタツキが大きくなるおそれがある。
本発明の床材の連結構造を有する床材を敷設する床下地面には、床材を敷設する前にコンクリート打設の基礎床面の上に、ゴムシート、軟質合成樹脂シート、ゴム又は合成樹脂発泡体シート、不織布や織布などの繊維マット、ロックウールやフェルトなどのマット状からなる防水シート(シート保護層を含む)などのようなシート類が予め敷設されていてもよい。
本発明によれば、連結した複数枚の床材から、取り外そうとする目的の床材のみを容易に取り外すことができ、かつ、床下地面の不陸及び熱伸縮などによる、床材の浮き上がり及びガタツキを抑制できる床材の連結構造を提供することができる。
本発明の床材の連結構造に係る床材の全体構成の一例を示す斜視図である。 図1におけるA部を拡大した斜視図(a)と、図1におけるB部を拡大した斜視図(b)である。 図1の床材を裏面から見た概略を示す平面図である。 図1の床材同士の連結状態を示す平面図である。 本発明の床材の連結構造に係る床材の全体構成の別の一例を示す斜視図である。 図5におけるA部を拡大した斜視図(a)と、図5におけるB部を拡大した斜視図(b)である。 本発明の床材の連結構造に係る床材の全体構成の別の一例を示す斜視図である。 図7におけるA部を拡大した斜視図(a)と、図7におけるB部を拡大した斜視図(b)である。
以下に図面を用いて本発明の床材の連結構造の実施態様を更に詳しく説明するが、本発明はこれらの図面に示した実施態様のみに限定されない。
図1は、本発明の床材の連結構造に係る床材の全体構成の一例を示し、図2は、図1におけるA部を拡大した斜視図(a)と、図1におけるB部を拡大した斜視図(b)である。また、図3は、図1の床材を裏面から見た概略を示し、図4は、図1の床材同士の連結状態を示す。
図1及び図2において、床材1は、ポリプロピレンからなる合成樹脂製の床材本体3と、無機系焼成体からなる化粧材2で構成されている。床材本体の最大高さは18mmである。
床材1は、図3に示す床材本体3の裏面に設けた接着剤受部34に難流動性の粘度に調整されたエポキシ樹脂系接着剤(図示せず)を滴下充填した状態で、図1及び図2に示すように、床材本体3の表面に複数の化粧材2が貼設されることにより、化粧材2が床材本体3へ固定されている。
図3において、床材本体3は、1辺が30cmの正方形の枠材31と、格子部材32とからなり、格子部材32は枠材31と平行な方向及び枠材31の対角線と平行な方向に延びる部材として設けられている。
枠材31と平行な方向に延びる格子部材32(図示せず)は、床材本体3に化粧材2を固定した時に、隣り合う化粧材2同士の間に形成される目地の床面となる。
上記枠材31又は格子部材32の一部はくの字状の屈曲部を有する非直線形状である伸縮部35が設けられている。
また、図3において、枠材31及び格子部材32の裏側には矩形又は長円形の複数の脚33が設けられており、床材3と床下地面(図示せず)との間に排水空間が形成されている。ここで、脚33の大きさ、数、間隔(ピッチ)は特に限定されないが、床下地面にシート類が予め敷設されている場合は、該シート類を損傷することなく、人の歩行荷重などに充分耐えることができるように設計しておくことが望ましい。
図1及び図2における床材1の周縁には、4辺のそれぞれに各辺2個の凸型連結片4と各辺2個の凹型連結片5とが、床材1の外側に向かって交互に設けられている。
図1及び図2において、凸型連結片4及び凹型連結片5は、床材1の周縁において、それぞれの凸型連結片4及び凹型連結片5以外の部分と非連続になっている。凸型連結片4及び凹型連結片5が非連続になっていることにより、床材1の連結方向に弾性変形させることが容易となり、床下地面の不陸及び熱伸縮などによる、床材の浮き上がり及びガタツキを抑制する効果を向上させることができる。
一の床材1の凸型連結片4と隣接する床材1の凹型連結片5とは、図4に示すように、床材1の厚み方向に嵌合することにより結合し、一の床材1と隣接する床材1とが連結される。このように、凸型連結片4と凹型連結片5とを、床材の厚み方向に嵌合することによって床材1同士を結合する構造とすることにより、連結した複数枚の床材1から取り外そうとする目的の床材1のみを容易に取り外すことができる。
なお、図4において、凸型連結片と凹型連結片とが嵌合された際に、凸型連結片の先端部と凹型連結片の基端部との間に1mmの隙間が設けられていて、熱伸縮などによる、床材の連結方向の変位を吸収することが可能になされている。
図2において、凸型連結片4には、床材同士の連結方向から見た左右両側に係止片4a、4bが設けられており、凹型連結片5には、対応する係止片4a、4bがそれぞれ係合する係止片受け5a、5bが設けられている。
図2(a)、(b)において、凸型連結片4における左右の係止片4a、4bは、床材1の厚み方向に対して同じ高さに形成されており、一方、凹型連結片5において、床材1の連結方向から見た右側の係止片受け5aは、床材1の厚み方向に対して対応する係止片4aより下方に設けられており、床材1の連結方向から見た左側の係止片受け5bは、床材1の厚み方向に対して対応する係止片4bより上方に設けられている。このような構造を有することにより、対向する凸型連結片4と凹型連結片5とが結合された際に係止片4aと係止片受け5a、係止片4bと係止片受け5bを床材の厚み方向に係合させることができ、床材の厚み方向の抜け止め構造となって床下地面の不陸や熱伸縮などによる、床材の浮き上がりやガタツキを抑制することができる。
なお、凸型連結片4と凹型連結片5とを嵌合したり外したりする際に、凸型連結片4及び凹型連結片5は、床材の周縁と平行方向であって、床材の水平方向に弾性変形が可能な形状とされている。
また、凸型連結片4と凹型連結片5とが設けられている部位の連結方向から見た左右両側に床材の厚み方向の下側から高さ8.4mmの切り欠き(図示せず)が設けられている。
図5は、本発明の床材の連結構造に係る床材の全体構成の別の一例を示し、図6は、図5におけるA部を拡大した斜視図(a)と、図5におけるB部を拡大した斜視図(b)である。
図5における床材1において、凸型連結片4及び凹型連結片5以外の部分は、図1における床材1と同様である。
図5において、凹型連結片5には、床材同士の連結方向から見た左右両側に係止片5c、5dが設けられており、凸型連結片4には、対応する係止片5c、5dがそれぞれ係合する係止片受け4c、4dが設けられている。
図6(a)、(b)において、凹型連結片5における左右の係止片5c、5dは、床材1の厚み方向に対して同じ高さに形成されており、一方、凸型連結片4において、床材1の連結方向から見た左側の係止片受け4cは、床材1の厚み方向に対して係止片5cより上方に設けられており、床材1の連結方向から見た右側の係止片受け4dは、床材1の厚み方向に対して係止片5dより下方に設けられている。このような構造を有することにより、対向する凸型連結片4と凹型連結片5とが結合された際に係止片5cと係止片受け4c、係止片5dと係止片受け4dを床材の厚み方向に係合させることができ、床材の厚み方向の抜け止め構造となって床下地面の不陸や熱伸縮などによる、床材の浮き上がりやガタツキを抑制することができる。
なお、この一例においても凸型連結片4と凹型連結片5とを嵌合したり外したりする際に、凸型連結片4及び凹型連結片5は、床材の周縁と平行方向であって、床材の水平方向に弾性変形が可能な形状とされている。
図7は、本発明の床材の連結構造に係る床材の全体構成の別の一例を示し、図8は、図7におけるA部を拡大した斜視図(a)と、図7におけるB部を拡大した斜視図(b)である。
図7における床材1において、凸型連結片4及び凹型連結片5以外の部分は、図1における床材1と同様である。
図8において、凸型連結片4には、床材同士の連結方向から見た左右両側に係止片4e、4fが設けられており、凹型連結片5には、対応する係止片4e、4fがそれぞれ係合する係止片受け5e、5fが設けられている。
図8(a)、(b)において、凸型連結片4における左側の係止片4eは、床材1の厚み方向に対して、右側の係止片4fの上方に形成されており、一方、凹型連結片5において、床材1の連結方向から見た右側の係止片受け5eは、床材1の厚み方向に対して係止片4eより下方に設けられており、床材1の連結方向から見た左側の係止片受け5fは、床材1の厚み方向に対して係止片4fの上方に設けられている。このような構造を有することにより、対向する凸型連結片4と凹型連結片5とが結合された際に係止片4eと係止片受け5e、係止片4fと係止片受け5fを床材の厚み方向に係合させることができ、床材の厚み方向の抜け止め構造となって床下地面の不陸や熱伸縮などによる、床材の浮き上がりやガタツキを抑制することができる。
また、係止片受け5e、5fだけでなく、係止片4e、4fも床材の厚み方向に対する高さを異なるものとすることにより、図7における床材1では、図1や図2における床材1よりも凸型連結片及び凹型連結片の大きさを小さく設けることが可能となっている。更に、係止片4e、4fの床材の厚み方向に対する高さを異なるものとすることにより、より床面に近い位置に凸型連結片及び凹型連結片を設けることができ、床下地面の不陸や熱伸縮などによる、床材の浮き上がりやガタツキを抑制する効果を向上させることが可能となっている。
なお、この一例においては、凸型連結片4と凹型連結片5とを嵌合したり外したりする際に、凹型連結片5のみが、床材の周縁と平行方向であって、床材の水平方向に弾性変形が可能な形状とされている。
本発明によれば、連結した複数枚の床材から取り外そうとする目的の床材のみを容易に取り外すことができ、かつ、床下地面の不陸及び熱伸縮などによる、床材の浮き上がり及びガタツキを抑制できる床材の連結構造を提供することができる。
1 床材
2 化粧材
3 床材本体
31 枠材
32 格子部材
33 脚
34 接着剤受部
35 伸縮部
4 凸型連結片
4a 係止片
4b 係止片
4c 係止片受け
4d 係止片受け
4e 係止片
4f 係止片
5 凹型連結片
5a 係止片受け
5b 係止片受け
5c 係止片
5d 係止片
5e 係止片受け
5f 係止片受け

Claims (5)

  1. 隣接する矩形状の床材同士が連結されてなる床材の連結構造であって、
    各床材は、周縁に凸型連結片と凹型連結片とを交互に備え、
    一の床材の凸型連結片と隣接する床材の凹型連結片とは、床材の厚み方向に嵌合することにより結合することができ、
    各床材の凸型連結片及び凹型連結片のいずれか一方には、床材同士の連結方向から見た左右両側に係止片が設けられており、凸型連結片及び凹型連結片の他方には、対応する係止片がそれぞれ係合する係止片受けが設けられており、
    対応する係止片のうちの一方の係止片と係合する係止片受けは、床材の厚み方向に対して該一方の係止片の上方に設けられており、対応する係止片のうちの他方の係止片と係合する係止片受けは、床材の厚み方向に対して該他方の係止片の下方に設けられており、
    対向する凸型連結片と凹型連結片とが結合された際に、床材の厚み方向に係止片が遊動可能に係合される
    ことを特徴とする床材の連結構造。
  2. 左の係止片と右の係止片とで床材の厚み方向に対する高さが異なることを特徴とする請求項1記載の床材の連結構造。
  3. 左の係止片と右の係止片とで床材の厚み方向に対する高さが異なり、
    前記高さが低い方の係止片と係合する係止片受けは、床材の厚み方向に対して前記高さが低い方の係止片の上方に設けられており、
    前記高さが高い方の係止片と係合する係止片受けは、床材の厚み方向に対して前記高さが高い方の係止片の下方に設けられており、
    対向する凸型連結片と凹型連結片とが結合された際に、床材の厚み方向に係止片が係合される
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の床材の連結構造。
  4. 凸型連結片と凹型連結片とが、床材の厚み方向の下端に設けられていることを特徴とする請求項1、2又は3に記載の床材の連結構造。
  5. 凸型連結片及び凹型連結片は、各床材の周縁において、それぞれの凸型連結片及び凹型連結片以外の部分と非連続になるように設けられていることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の床材の連結構造。
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